JPH0622662Y2 - 荷役機械の油圧装置 - Google Patents

荷役機械の油圧装置

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JPH0622662Y2
JPH0622662Y2 JP1987094607U JP9460787U JPH0622662Y2 JP H0622662 Y2 JPH0622662 Y2 JP H0622662Y2 JP 1987094607 U JP1987094607 U JP 1987094607U JP 9460787 U JP9460787 U JP 9460787U JP H0622662 Y2 JPH0622662 Y2 JP H0622662Y2
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JP
Japan
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circuit
hydraulic pump
cargo
hydraulic
sub
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JP1987094607U
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JPS64532U (ja
Inventor
芳樹 井上
隆 神林
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は荷役機械の油圧装置に係り、特に船艙内に挿入
される荷役物移送体を有する荷役機械において、停電時
等の非常時に船艙内から上記荷役物移送体を引き抜くこ
とを可能にし、荷役作業中の船舶を荷役機械から開放さ
せることのできる荷役機械の油圧装置。
[従来の技術] アンローダ、シップローダは石炭、穀物等のバラ物を船
舶の船艙内に搬出入する荷役機械として知られている。
この種の荷役機械はその本体から海側に延出された荷役
物移送体を有し、この荷役物移送体を船舶内に挿入して
船艙内のバラ物を搬出入することを可能にしている。た
とえば、アンローダは本体から旋回かつ起伏自在なブー
ムと、そのブームに取り付けられ船艙内のバラ物を掻き
取る垂直方向移送体とからなる荷役物移送体を有してい
る。すなわち、荷役物移送体はバラ物を搬入側から搬出
側に移送する移送通路を形成する。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、ブーム、バケットエレベータ等の荷役物移送
体は、油圧によって駆動され、荷役機械本体には荷役物
移送体を駆動させるための大型油圧ポンプおよび大型モ
ータが設けられている。
そこで、船艙内に荷役物移送体を挿入して荷役作業をし
ている最中に、停電あるいは荷役機械本体の電気回路に
故障が生じた場合には荷役物移送体の駆動制御が不可能
となる。このため、バラ物を積卸しするために岸壁等の
係留される船体は荷役機械によってロックされ岸壁に拘
束されることになる。船舶が積荷を移送するために比較
的高いコストで運行され荷役作業が完了しなくとも出港
しなければならないことを考えるとき、このように船体
が岸壁に拘束されることは不経済である問題がある。ま
た、荷役移送体の駆動制御不能により船体が岸壁に拘束
されている間に台風等の事態に陥ったときには船および
荷役機械の破損を免がれない問題がある。
この問題の解決策として手動用ポンプを採用することが
考えられる。この場合、手動ポンプによって荷役物移送
体を船艙内から引き抜くことは可能であるが、極めて作
業能率が低い。このため、長時間を必要とする問題があ
る。さらに、台風時においては危険性を伴なうことがあ
る。
そこで、本考案はこれらの問題を有効に解決すべく創案
されたものである。本考案は、停電時等通常荷役物移送
体を駆動させることができない非常時において、船舶の
船艙内に挿入される荷役物移送体の駆動制御を確保し、
バラ物を積卸しするために岸壁等に係留される船舶を荷
役機械から解放することのできる荷役機械の油圧装置を
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、船艙内に挿抜自在
に延出される荷役物移送体を旋回させるための旋回用回
路と、上記移送体を起伏させるための起伏用回路と、こ
れら旋回用回路および起伏用回路に作動油を供給するメ
イン油圧ポンプと、そのメイン油圧ポンプと別個の駆動
源に接続され、メイン油圧ポンプの作動時に起伏用回路
のパイロット回路に作動油を供給するサブ油圧ポンプ
と、上記メイン油圧ポンプが停止したときにサブ油圧ポ
ンプから上記旋回用回路および起伏用回路に作動油を供
給すべく油圧回路を切り換えるための回路切換弁とから
構成したものである。
[作用] メイン油圧ポンプは荷役物移送体を駆動するために大型
ポンプとなる。また、メイン油圧ポンプは大型のため、
これを外部電源で駆動することは困難である。これに対
し、メイン油圧ポンプと別個の駆動源を有するサブ油圧
ポンプは油圧回路のパイロット回路等に作動油を供給す
る比較的小型のポンプであり、停電等の非常時には船艙
内に挿入された荷役物を引き抜くにはサブポンプの力で
充分である。そこで、サブ油圧ポンプを駆動させるため
には比較的小さな外部電源で済む。このため容易に外部
電源を選定できる。従って、サブポンプは通常時にはパ
イロット回路等に作動油を供給し、非常時にはメイン油
圧ポンプに代って荷役物移送体を駆動することになる。
[実施例] 以下本考案の一実施例を添付図面に従って詳述する。
第2図は荷役機械としてのアンローダを示したものであ
る。
図示するように、岸壁1には船倉2内にバラ物を有する
船舶3が係留されると共に岸壁1上には荷役作業するた
めのアンローダ本体4が設けられている。
アンローダ本体4にはこれより船倉2内に臨んで挿抜自
在に延出された荷役物移送体6が設けられる。この移送
体6は本体4に旋回かつ起伏自在に設けられたブーム7
と、そのブーム7に揺動自在に支持された垂直方向移送
体8とから構成される。すなわち、この移送体6により
船倉2内のバラ物を掻き取って陸側に搬出するようにな
っている。
ブーム7および本体4には搬送用コンベア9,9が設け
られている。
また、移送体6は第1図に示す油圧回路により駆動され
るようになっている。
この油圧回路は主に旋回用回路10と起伏回路11とか
ら構成される。
旋回用回路10には旋回用モータ12が設けられ、この
モータ12にはメイン油圧ポンプ13から作動油が供給
される。この旋回用回路10には4方弁14、リリーフ
弁15が介設されている。
また、起伏用回路11に旋回用回路10と共通の作動油
供給源により作動する旋回用シリンダ16が設けられ
る。すなわち、メイン油圧ポンプ13に接続された起伏
用シリンダ16が設けられる。この起伏用シリンダ16
と、メイン油圧ポンプ13との間には4方弁17、チェ
ック弁18等が介設されている。
メイン油圧ポンプ13はメイン油圧モータ19に接続さ
れている。すなわちメイン油圧ポンプ13はメイン油圧
モータ19を駆動源として作動油を圧送して移送体6を
駆動する。
サブ油圧ポンプ20はメイン油圧ポンプ13と別個の駆
動源となるサブ油圧モータ21により駆動され、起伏用
回路11のパイロット回路22に作動油を供給するよう
に構成されている。図示例においては、4方弁23を介
して起伏用回路11のチェック弁18を開動作させるパ
イロット回路22が形成されている。
また、サブ油圧ポンプ20は非常時にメイン油圧ポンプ
13が停止したときに、移送体6を駆動させるようにな
っている。この場合、通常の電源を得ることができない
ため、サブ油圧モータ21は外部電源に接続されてサブ
油圧ポンプ20を駆動させるようになっている。たとえ
ば、船舶3のエンジンジェネレータ、非常電源等にサブ
油圧モータ21が接続されるようになっている。
また、油圧回路には非常時にメイン油圧ポンプ13から
サブ油圧ポンプ20に油圧回路を切換えて移送体6を駆
動させるための回路切換手段が設けられる。
この回路切換手段は切換弁によって構成される。この切
換弁は旋回用切換弁24,25と起伏用切換弁26,2
7とからなる。
具体的には、旋回用切換弁24はパイロット用回路20
と旋回用回路10とを結ぶ管路28に介設されている。
旋回用切換弁25はメインポンプ回路29と旋回用回路
10とを結ぶ管路30に介設されている。起伏用切換弁
26は起伏用回路11とパイロット用回路22とを結ぶ
管路31に介設されている。起伏用切換弁27はメイン
ポンプ回路29と起伏用回路11とを結ぶ管路32に介
設される。
これらの回路切換手段24,26は通常時において閉動
作され、非常時において開動作する。逆に、回路切換手
段25,27は通常において開動作され、非常時におい
て閉動作する。なお、回路切換手段25,27は逆止弁
を用いても構成可能である。したがって、本実施例にお
いては非常時には移送体6の旋回動作と起伏動作とが確
保されることになる。
このように、停電等のためメイン油圧ポンプ13が運転
不能に陥る等の非常時においてもサブ油圧ポンプ20を
駆動して移送体6の駆動を確保することができる。した
がって、船倉2内に移送体6が挿入されたまま停電等の
非常事態が生じた場合、サブ油圧ポンプ20を駆動して
移送体6を船倉2内から引き抜くことができる。これに
より船舶3は荷役機械によるロック状態から開放され、
岸壁1から離れることができる。また、従来の手動ポン
プを採用することに比べ、安全性が高く駆動操作が早
い。
さらに、サブ油圧ポンプ20は主にパイロット回路22
等に作動油を供給できるので、メイン油圧ポンプ13に
比べて比較的小型のモータ21に接続できる。したがっ
て、サブ油圧ポンプ20を駆動するためのサブ油圧モー
タ21を外部電源に接続する場合、小さな電源で済む。
また別の実施例として、回路切換手段24、25,2
6,27の代りにパイロット回路22と起伏上げ用回路
33とを結ぶ管路34に回路切換手段35を介設するこ
ともできる。この回路切換手段35は通常時において閉
動作され、非常時において開動作する。この場合も荷役
物移送体6を船艙2内から引く抜くことができる。
なお、本実施例においてはアンローダについて説明した
が、これに限るものではない。その他シップローダ等の
荷役機械にも本考案は応用できる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次の如き優れた効果を発揮
する。
(1)パイロット回路に作動油を供給するサブ油圧ポンプ
を利用して船艙内に挿入された荷役物移送体を引き抜く
ため、船体を荷役機械から解放することができる。
(2)メイン油圧ポンプの作動時にパイロット回路に作動
油を供給するサブ油圧ポンプを利用して荷役物移送体を
駆動するため、サブ油圧ポンプを駆動するには比較的小
さな電源を採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧装置を示す図、第2図はアン
ローダを示す正面図である。 図中、1はアンローダ本体、2は船倉、 6は荷役物移送体、13はメイン油圧ポンプ、 26はサブ油圧ポンプ、22はパイロット回路、 24,25,26,27,35は回路切換手段としての
切換弁である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船艙内に挿抜自在に延出される荷役物移送
    体を旋回させるための旋回用回路と、上記移送体を起伏
    させるための起伏用回路と、これら旋回用回路および起
    伏用回路に作動油を供給するメイン油圧ポンプと、該メ
    イン油圧ポンプと別個の駆動源に接続され、メイン油圧
    ポンプの作動時に起伏用回路のパイロット回路に作動油
    を供給するサブ油圧ポンプと、上記メイン油圧ポンプが
    停止したときにサブ油圧ポンプから上記旋回用回路およ
    び起伏用回路に作動油を供給すべく油圧回路を切り換え
    るための回路切換弁とを備えたことを特徴とする荷役機
    械の油圧装置。
JP1987094607U 1987-06-22 1987-06-22 荷役機械の油圧装置 Expired - Lifetime JPH0622662Y2 (ja)

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JPS64532U JPS64532U (ja) 1989-01-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5713100A (en) * 1980-06-27 1982-01-23 Shin Meiwa Ind Co Ltd Emergency actuator for service car with boom
JPS5932377A (ja) * 1982-08-12 1984-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録再生装置

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