JPH06226519A - タレット型工作機械 - Google Patents

タレット型工作機械

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JPH06226519A
JPH06226519A JP1571493A JP1571493A JPH06226519A JP H06226519 A JPH06226519 A JP H06226519A JP 1571493 A JP1571493 A JP 1571493A JP 1571493 A JP1571493 A JP 1571493A JP H06226519 A JPH06226519 A JP H06226519A
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Hiroshi Yamamoto
弘 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多軸スピンドルヘッドをタレットヘッドに精
度よく取り付けることができ、また、簡単にギヤ列のメ
ンテナンスを行うことができ、さらに、機械の軽量化を
図ることができるとともに製作コストの低減を図ること
ができるタレット型工作機械を提供する。 【構成】 ドリブンギヤ29及びギヤ列9の各ギヤ軸2
7,32,33を、そのタレットヘッド6から離反する
端部を凹部24の底面にねじ込み固定してヘッド本体1
8によって片持ち支持し、各ギヤ軸27,32,33の
タレットヘッド6側の端部にそれぞれ二列のアイドルギ
ヤ28及びドリブンギヤ29,アイドルギヤ32,アイ
ドルギヤ33を回動可能に嵌め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸スピンドルヘッド
を備えたタレット型工作機械に関し、特に加工負荷の小
さい加工に適したタレット型工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のタレット型工作機械とし
ては、特開昭60−238240号公報に示すものが知
られている。このタレット型工作機械aは、図6に示す
ように、ワークWに向かって進退自在なタレットヘッド
bを備えており、このタレットヘッドbには、多軸スピ
ンドルヘッドcが割出旋回方向に所定の間隔をもって複
数配置されている。多軸スピンドルヘッドcのスピンド
ル軸dの先端部には工具ホルダーeを介して所定の加工
工具fが交換可能に設けられており、後端部にはスピン
ドルギヤgが設けられている。このスピンドルギヤgに
は、多軸スピンドルヘッドcの後端側の略中央部に設け
られたドリブンギヤhがギヤ列iを介して噛合してい
る。
【0003】ドリブンギヤh及びギヤ列iは、各ギヤ軸
j,kのタレットヘッドbから離反する端部(左端部)
が多軸スピンドルヘッドcにベアリングmを介して回動
可能に支持され、タレットヘッドb側の端部(右端部)
は多軸スピンドルヘッドcの裏側に設けられた裏板nに
ベアリングoを介して回動可能に支持されて両端支持構
造をなしている。
【0004】そして、割出位置決めされた多軸スピンド
ルヘッドcのドリブンギヤhには、タレットヘッドb内
に軸方向に移動可能に設けられたドライブギヤpが噛合
・離脱するようになっており、これにより一種のクラッ
チ機構が構成されて駆動側の動力がスピンドル軸d、ひ
いては加工工具fに伝達・遮断される。
【0005】このように構成されたタレット型工作機械
aは、加工位置に所定の多軸スピンドルヘッドcが割出
位置決めされると、タレットヘッドbがワークWに向か
って前進するとともに、ドライブギヤpが前進してドリ
ブンギヤhに噛み合って駆動側の動力が加工工具fに伝
達され、該加工工具fによるワークWの加工がなされ
る。なお、加工終了後はタレットヘッドbは後退して加
工工具fがワークWから離間する。
【0006】上記構成のタレット型工作機械aにおいて
は、ドリブンギヤh及びギヤ列iの各ギヤ軸j,kの両
端部を支持すべく多軸スピンドルヘッドcの裏側に裏板
nを設けている。このように両端支持構造とするのは、
ワークWを加工するに際して、加工工具f、スピンドル
軸d及びスピンドルギヤgを経てギヤ列i及びドリブン
ギヤjに作用する加工負荷を良好に受け止めて駆動側の
動力を加工工具fにスムーズに伝達するためである。と
ころが、このように多軸スピンドルヘッドcの裏側に裏
板nを設けると、多軸スピンドルヘッドcをタレットヘ
ッドbに取り付ける際に、裏板nを介して取り付けなけ
ればならないため、タレットヘッドbに対する多軸スピ
ンドルヘッドcの取付誤差が生じやすく、また、ギヤ列
i等のメンテナンス時においても裏板nがあると不便で
ある。さらに、裏板nは上述した加工負荷を受け止める
ために厚肉に形成する必要があるため、機械の重量化を
招き、しかも裏板nにはベアリングoを取り付けるため
の高精度の取付孔を複数形成する必要があるため、製作
コストが高騰する等の種々の不都合が生じる。
【0007】ところで、ワークWには工具ホルダーeに
取り付けられた加工工具fによって種々の加工がなされ
るが、この中で最も頻繁になされるのは、穴明け加工、
リーマ加工あるいはタップ加工である。この場合、工具
ホルダーeにドリル、リーマ、タップの各加工工具を上
記加工の種類に応じて選択的に取り付けてワークWに加
工を施すわけであるが、このときの加工負荷は比較的小
さい。
【0008】ここで、本発明者は、このような加工負荷
が小さい加工に際しては、上述したギヤ列i及びドリブ
ンギヤhの各ギヤ軸k,jを多軸スピンドルヘッドc側
で片持ち支持するだけで上記加工負荷を十分に受け止め
られることを見いだし、上記裏板nを不要にすることが
できるという知見を得た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる知見に
基づいてなされたものであり、多軸スピンドルヘッドを
タレットヘッドに精度よく取り付けることができ、ま
た、簡単にギヤ列等のメンテナンスを行うことができ、
さらに、機械の軽量化を図ることができるとともに製作
コストの低減を図ることができるタレット型工作機械を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、ワークに向かって進退自在なタレット
ヘッドと、該タレットヘッドの割出旋回方向に所定の間
隔をもって複数配置された多軸スピンドルヘッドと、該
多軸スピンドルヘッドのスピンドル軸の先端部に設けら
れた加工工具と、前記スピンドル軸の後端部に設けられ
たスピンドルギヤと、該スピンドルギヤにギヤ列を介し
て噛合すべく前記多軸スピンドルヘッドに設けられたド
リブンギヤと、割出位置決めされた前記多軸スピンドル
ヘッドの前記ドリブンギヤに噛合・離脱すべく前記タレ
ットヘッド内に軸方向に移動可能に設けられたドライブ
ギヤとを備えたタレット型工作機械において、前記ギヤ
列のギヤ及び前記ドリブンギヤは、前記多軸スピンドル
ヘッドに片持ち支持されたギヤ軸に設けられていること
を特徴とするものである。
【0011】また、本発明は、前記ギヤ列及び前記ドリ
ブンギヤの各ギヤ軸の前記タレットヘッドから離反する
端部は、前記多軸スピンドルヘッドに固定されて該多軸
スピンドルヘッドによって片持ち支持され、前記ギヤ列
のギヤ軸及び前記ドリブンギヤのギヤ軸の前記タレット
ヘッド側の端部にはそれぞれ前記ギヤ及び前記ドリブン
ギヤが回動可能に装着されていることを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用】本発明のタレット型工作機械によれば、ギヤ列
のギヤ及びドリブンギヤは、多軸スピンドルヘッドに片
持ち支持されたギヤ軸に設けられている。このため、従
来必要であったギヤ列及びドリブンギヤの各ギヤ軸のタ
レットヘッド側の端部を支持する裏板を不要にすること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して説明する。図1は本発明の実施の一例であるタレッ
ト型工作機械の一部を切り欠いた概略側面図、図2はタ
レットヘッド内部の詳細断面図、図3は多軸スピンドル
ヘッドの詳細断面図、図4は図3のIV−IV線断面
図、図5は図2のV−V線断面図である。
【0014】まず、図1〜図3に従って全体構成を説明
すると、符号1はタレット型工作機械を示すものであ
り、このタレット型工作機械1は、機台2上のガイドレ
ール3にスライド移動可能に嵌め込まれたスライドテー
ブル4と、スライドテーブル4の後端下部に設けられて
該スライドテーブル4をスライド移動させるボールネジ
送り機構5と、スライドテーブル4の上端部にその割出
旋回軸線X−Xを左斜めに傾けて割出旋回可能に嵌め込
まれたタレットヘッド6と、該タレットヘッド6の割出
旋回方向に所定の間隔をもって複数配置された多軸スピ
ンドルヘッド7と、多軸スピンドルヘッド7のスピンド
ル軸8a,8bにギヤ列9を介して動力を伝達する駆動
軸10と、タレットヘッド6内に所定圧のオイルミスト
エアーMを供給して駆動軸10、ギヤ列9及びスピンド
ル軸8a,8b等の潤滑並びに外部からスピンドル軸8
a,8bの挿通隙間に切削液やダスト等の不純物が侵入
するのを防止するオイルミストエアー供給手段11とを
備えている。
【0015】スライドテーブル4は中空に形成され、そ
の上端部に右斜め上方に立ち上がって傾斜する傾斜面1
2を有する略円筒状のタレットヘッド取付部13を備え
ており、傾斜面12には、環状溝14が形成されてい
る。
【0016】タレットヘッド6は、頂部に平坦面が形成
された中空円錐形状をなしており、その底部にはリング
ギヤ15が割出旋回軸線X−Xと同心にネジ止め固定さ
れている。そしてリングギヤ15は環状溝14の内周部
にベアリング16を介して回動可能に支持されている。
支持された状態においては、タレットヘッド6の内部と
スライドテーブル4の内部とは連通して空間Aが形成さ
れている。なお、リングギア15には、図示しない割出
駆動装置の駆動ギアが噛み合っており、これにより、割
出駆動装置を駆動させると、駆動ギアの回動がリングギ
ア15に伝達されてタレットヘッド6が割出旋回軸線X
−Xを中心に割出旋回するようになっている。
【0017】多軸スピンドルヘッド7は、タレットヘッ
ド6の周壁の割出旋回方向に等間隔で形成された複数の
開口部17にそれぞれ取着されたアルミニウムからなる
ヘッド本体18を備えている。
【0018】ヘッド本体18には、図3及び図4に示す
ように、二本のスピンドル軸8a,8bが上下方向に互
いに離間して挿通配置されている。ここで、スピンドル
軸8a(8b)の挿通隙間は外部に連通しているととも
に、この挿通隙間は開口部17を介して空間Aに連通し
ている。また、スピンドル軸8a(8b)はその両端部
がベアリング19a,19bを介して回動可能に支持さ
れており、先端部にはリーマ工具20(21)がホルダ
ー22(23)を介して交換可能に取着されている。ス
ピンドル軸8a(8b)の後端部は、ヘッド本体18の
後端面の開口部17を臨む位置に形成された凹部24内
に突出しており、その突出端にはスピンドルギヤ25
(26)が設けられている。
【0019】図3においてスピンドル軸8aの後端部に
設けられたスピンドルギヤ25の下方には、ギヤ軸27
がスピンドル軸8a(8b)に平行して配置されてお
り、このギヤ軸27のタレットヘッド6から離反する端
部(左端部)は、凹部24の底面にねじ込み固定されて
ヘッド本体18によって片持ち支持されている。一方、
ギヤ軸27のタレットヘッド6側の端部(右端部)に
は、支持剛性を向上すべく一体に二列に形成されたアイ
ドルギヤ28及びドリブンギヤ29が左右方向に互いに
離間配置され、それぞれニードルベアリング30及び3
1を介して回動可能に嵌め込まれている。嵌め込まれた
状態において、アイドルギヤ28及びドリブンギヤ29
はギヤ軸27の中間部及び右端部に形成されたフランジ
部Fに当接して抜け止めがなされている。そしてアイド
ルギヤ28はスピンドルギヤ25に噛み合っており、ま
た、ドリブンギヤ29はタレットヘッド6の開口部17
内に配置されて後述するドライブギヤ42が噛合・離脱
するようになっている。
【0020】ギヤ軸27とスピンドル軸8bの後端部に
設けられたスピンドルギヤ26との間にはギヤ軸32,
33が上下方向に互いに離間して平行配置されており、
これらのギヤ軸32,33のタレットヘッド6から離反
する端部は、ギヤ軸27と同様に、凹部24の底面にね
じ込み固定されてヘッド本体18によって片持ち支持さ
れている。ギヤ軸32及び33のタレットヘッド6側の
端部には、アイドルギヤ34及び35がそれぞれニード
ルベアリング36及び37を介して回動可能に嵌め込ま
れており、嵌め込まれた状態においては、アイドルギヤ
34はアイドルギヤ28に噛み合い、アイドルギヤ35
はアイドルギヤ34及びスピンドルギヤ26に噛み合っ
ている。これにより、ドリブンギヤ29がアイドルギヤ
28を介してスピンドルギヤ25に、アイドルギヤ2
8,34,35を介してスピンドルギヤ26にそれぞれ
噛み合っている。
【0021】駆動軸10は、図2に示すように、空間A
内に水平配置された左右方向に長い円筒状の回動軸36
を有している。回動軸36の左端部は、ドリブンギヤ2
9の近傍に配置され、この位置でスライドテーブル4の
傾斜面12にネジ止め固定されたブラケット37にベア
リング38を介して回動可能に支持されている。一方、
回動軸36の右端部は、タレットヘッド取付部13の上
下方向に長い側壁(右側壁)にベアリング39を介して
回動可能に支持されている。支持された状態において
は、回動軸36の右端部には、駆動モータ40のモータ
軸41が連結されており、従って、駆動モータ40を駆
動させると回動軸36が回動するようになっている。
【0022】回動軸36の左端部には、軸方向に移動す
ることによってドリブンギヤ29に噛合・離脱するドラ
イブギヤ42のギヤ軸43がスライド移動可能かつ回動
軸36と一体回動可能に挿通配置されている。ギヤ軸4
3の右端部外周面には一側部から他側部まで貫通する貫
通孔44が形成されており、この貫通孔44は回動軸3
6の略中央部外周面に周方向に互いに180°離間して
形成された長穴45a,45bに連通している。また、
回動軸36の略中央部外周面には短円筒状の筒部材46
が軸方向にスライド移動可能に嵌め込まれている。な
お、図2において符号47はギヤ軸43を左側(ドリブ
ンギヤ29側)に付勢するバネである。
【0023】筒部材46の左端部外周面には貫通孔48
a,48bが周方向に互いに180°離間して形成され
ており、貫通孔48a(48b)は長穴45a(45
b)、ひいては貫通孔44に連通している。貫通孔48
aからは連結ピン49が挿入されており、この連結ピン
49は長穴45a、貫通孔44、長穴45bを通って貫
通孔48bまで達している。これにより、筒部材46、
回動軸36及びギヤ軸43が一体に連結され、従って、
回動軸36が回動することによって筒部材46及びギヤ
軸43が回動軸36と一体に回動する。また、連結され
た状態においては、連結ピン49は長穴45a,45b
を回動軸36の軸方向に移動可能になっており、これに
より、ギヤ軸43が筒部材46と一体となって同方向に
スライド移動可能になっている。そして、ギヤ軸43及
び筒部材46の一体的なスライド移動はシフト機構50
によって行われる。
【0024】シフト機構50は、筒部材46の下方に配
置されたリンク部材51を備えており、このリンク部材
51は、図5に示すように、スライドテーブル4の両側
壁に両端部が固定された支持軸52によって筒部材46
の軸方向に揺動可能に支持されている。リンク部材51
の下端部は、スライドテーブル4の後端側下部に配置さ
れたシリンダー53のピストンロッド54に回動可能に
連結されており、これにより、シリンダー53を駆動さ
せてピストンロッド54を伸縮させるとリンク部材51
が支持軸52を支点として揺動するようになっている。
【0025】一方、リンク部材51の上端部は二つに分
岐されて腕部55a,55bが形成されており、各腕部
55a,55bは筒部材46の右端部を間に挟んで互い
に対向配置されている。腕部55a(55b)の外壁面
からはボルト56が螺合されてその先端部が内壁面から
突出しており、突出端は筒部材46の右端部外周面に形
成された環状凹部57に挿入されている。なお、挿入さ
れた状態においては、ボルト56の先端部は環状凹部5
7の底部に非接触になっている。
【0026】そしてこの状態でシリンダー53のピスト
ンロッド54を伸長させると、リンク部材51の上端部
が図2において右方向に揺動してボルト56の先端側部
が環状凹部57の右側壁を同方向に押圧し、これによ
り、筒部材46及びギヤ軸43がバネ47の付勢力に抗
して一体的に同方向にスライド移動してドライブギヤ4
2がドリブンギヤ29から離間する。
【0027】また、反対にシリンダー53のピストンロ
ッド54を収縮させると、ボルト56の先端側部がバネ
47の付勢力を受けつつ筒部材46の右側壁に当接した
状態でリンク部材51の上端部が左方向に揺動して筒部
材46及びギヤ軸43が同方向に一体にスライド移動
し、これにより、ドライブギヤ42がドリブンギヤ29
に噛み合って駆動軸10の回転動力が伝達される。この
とき、ボルト56の先端部は環状凹部57の略中央部に
位置して左右側壁に非接触になっており、これにより筒
部材46、回動軸36及びギヤ軸43の一体回動を許容
している。
【0028】オイルミストエアー供給手段11は、タレ
ットヘッド取付部13の右側壁に空間Aまで貫通して形
成された貫通孔58に一端が連結された供給管59を有
しており、この供給管59の他端は図示しないオイルミ
ストエアー供給装置に連結されている。
【0029】そして、空間A内には、オイルミストエア
ー供給装置から供給管59を介して一定圧(大気圧より
若干高い圧力で本実施例では0.3kg/cm2 にして
いる。)のオイルミストエアーMが供給される。このと
き、上述したように、空間Aは開口部17、スピンドル
軸8a,8bの挿通隙間を介して外部に連通しているた
め、空間A内に供給されたオイルミストエアーMは、開
口部17、スピンドル軸8a,8bの挿通隙間を通って
外部に吹き出し、これにより、リーマ工具20(21)
に付着した切削液やダスト等の不純物がスピンドル軸8
a,(8b)の挿通隙間に侵入するのを防止できるとと
もに、空間A内の回動軸36の回動部分とギヤ軸43の
摺動部分との潤滑、シフト機構50の潤滑、ドライブギ
ヤ42,ドリブンギヤ29,スピンドルギヤ25,26
の潤滑、アイドルギヤ28,34,35からなるギヤ列
9の潤滑及びスピンドル軸8a,8bの回動部分の潤滑
等を良好に行うことができる。
【0030】このように構成されたタレット型工作機械
1は、ワークWの加工位置に割出位置決めされた多軸ス
ピンドルヘッド7のドリブンギヤ29にドライブギヤ4
2が噛合・離脱することによって駆動軸10の回転動力
がドライブギヤ42からドリブンギヤ29、アイドルギ
ヤ28、スピンドルギヤ25及びスピンドル軸8aを経
てリーマ工具20に、アイドルギヤ28からアイドルギ
ヤ34,35、スピンドルギヤ26及びスピンドル軸8
bを経てリーマ工具21にそれぞれ伝達・遮断される。
そして駆動軸10の回転動力が各リーマ工具20,21
に伝達されたときには、ボールネジ送り機構5によって
スライドテーブル4がワークWに向かって水平移動され
各リーマ工具20,21によるワークWの加工がなされ
る。
【0031】また、加工に際しては、リーマ工具20,
21、スピンドル軸8a,8b及びスピンドルギヤ2
5,26を経てアイドルギヤ28,34,35及びドリ
ブンギヤ29に加工負荷が作用するが、本実施例のよう
にリーマ工具20,21による加工においては該加工負
荷は比較的小さいため、ギヤ軸27,32,33で十分
に受け止められる。
【0032】上記構成のタレット型工作機械1において
は、アイドルギヤ28,34,35及びドリブンギヤ2
9の各ギヤ軸27,32,33を、そのタレットヘッド
6から離反する端部を凹部24の底面にねじ込み固定し
てヘッド本体18によって片持ち支持し、各ギヤ軸2
7,32,33のタレットヘッド6側の端部にそれぞれ
アイドルギヤ28及びドリブンギヤ29,アイドルギヤ
32,アイドルギヤ33を回動可能に嵌め込んでいる。
従って、従来必要であったアイドルギヤ28,アイドル
ギヤ34,35及びドリブンギヤ29の各ギヤ軸27,
32,33のタレットヘッド6側の端部を支持する裏板
が不要となる。このため、多軸スピンドルヘッド7をタ
レットヘッド6に取り付けるに際しては、多軸スピンド
ルヘッド7をタレットヘッド6に直接取り付けることが
でき、従来のように、裏板を介して取り付けていた場合
に比べてタレットヘッド6に対する多軸スピンドルヘッ
ド7の取付精度を向上させることができる。
【0033】また、多軸スピンドルヘッド7をタレット
ヘッド6に直接取り付けているため従来のように、裏板
を介して取り付けていた場合に比べて、タレットヘッド
6と多軸スピンドルヘッド7との一体連結剛性の向上を
図ることができる。
【0034】さらに、ギヤ列9等のメンテナンス時にお
いても裏板を取り外す等の手間が省けるためその作業が
簡単になる。
【0035】さらに、裏板の重量分だけ機械の軽量化を
図ることができ、しかも、従来のように、ギヤ軸のタレ
ットヘッド側の端部を回動可能に支持するベアリングを
取り付けるために裏板に高精度の取付孔を複数形成する
必要もないため、製作コストを低く押さえることができ
る。
【0036】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
のタレット型工作機械によれば、ギヤ列のギヤ及びドリ
ブンギヤが、多軸スピンドルヘッドに片持ち支持された
ギヤ軸に設けられている。従って、従来必要であったギ
ヤ列及びドリブンギヤの各ギヤ軸のタレットヘッド側の
端部を支持するための裏板を不要にすることができる。
このため、多軸スピンドルヘッドをタレットヘッドに取
り付けるに際しては、多軸スピンドルヘッドをタレット
ヘッドに直接取り付けることができ、従来のように、裏
板を介して取り付けていた場合に比べてタレットヘッド
に対する多軸スピンドルヘッドの取付精度を向上させる
ことができる。
【0037】また、多軸スピンドルヘッドをタレットヘ
ッドに直接取り付けることができるため、従来のよう
に、裏板を介して取り付けていた場合に比べて、タレッ
トヘッドと多軸スピンドルヘッドとの一体連結剛性の向
上を図ることができる。
【0038】さらに、ギヤ列等のメンテナンス時におい
ても裏板を取り外す等の手間が省けるためその作業が簡
単になる。
【0039】さらに、裏板の重量分だけ機械の軽量化を
図ることができ、しかも、従来のように、ギヤ軸のタレ
ットヘッド側の端部を回動可能に支持するベアリングを
取り付けるために裏板に高精度の取付孔を複数形成する
必要もないため、製作コストを低く押さえることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例であるタレット型工作機械
の一部を切り欠いた概略側面図である。
【図2】タレットヘッド内部の詳細断面図である
【図3】多軸スピンドルヘッドの詳細断面図である
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】従来のタレット型工作機械の多軸スピンドルヘ
ッドの要部断面図である。
【符号の説明】
1…タレット型工作機械、6…タレットヘッド、7…多
軸スピンドルヘッド、8a,8b…スピンドル軸、2
0,21…リーマ工具、25,26…スピンドルギヤ、
27,32,33…ギヤ軸、9(28,34,35)…
ギヤ列、29…ドリブンギヤ、42…ドライブギヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに向かって進退自在なタレットヘッ
    ドと、該タレットヘッドの割出旋回方向に所定の間隔を
    もって複数配置された多軸スピンドルヘッドと、該多軸
    スピンドルヘッドのスピンドル軸の先端部に設けられた
    加工工具と、前記スピンドル軸の後端部に設けられたス
    ピンドルギヤと、該スピンドルギヤにギヤ列を介して噛
    合すべく前記多軸スピンドルヘッドに設けられたドリブ
    ンギヤと、割出位置決めされた前記多軸スピンドルヘッ
    ドの前記ドリブンギヤに噛合・離脱すべく前記タレット
    ヘッド内に軸方向に移動可能に設けられたドライブギヤ
    とを備えたタレット型工作機械において、 前記ギヤ列のギヤ及び前記ドリブンギヤは、前記多軸ス
    ピンドルヘッドに片持ち支持されたギヤ軸に設けられて
    いることを特徴とするタレット型工作機械。
  2. 【請求項2】前記ギヤ列及び前記ドリブンギヤの各ギヤ
    軸の前記タレットヘッドから離反する端部は、前記多軸
    スピンドルヘッドに固定されて該多軸スピンドルヘッド
    によって片持ち支持され、前記ギヤ列のギヤ軸及び前記
    ドリブンギヤのギヤ軸の前記タレットヘッド側の端部に
    はそれぞれ前記ギヤ及び前記ドリブンギヤが回動可能に
    装着されていることを特徴とする請求項1記載のタレッ
    ト型工作機械。
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