JPH06226085A - 酸化物微粒子の製造装置および製造方法 - Google Patents

酸化物微粒子の製造装置および製造方法

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JPH06226085A
JPH06226085A JP3942293A JP3942293A JPH06226085A JP H06226085 A JPH06226085 A JP H06226085A JP 3942293 A JP3942293 A JP 3942293A JP 3942293 A JP3942293 A JP 3942293A JP H06226085 A JPH06226085 A JP H06226085A
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JP
Japan
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gas
reaction
oxide fine
fine particles
tube
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JP3942293A
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English (en)
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Toshiya Matsubara
俊哉 松原
Junichiro Kase
準一郎 加瀬
Mikako Arai
三佳子 新井
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G19/00Compounds of tin
    • C01G19/02Oxides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化スズ微粒子を、気相法で連続的に長時間安
定に製造する。 【構成】塩化スズを含む気体を反応管中で加水分解して
酸化スズ微粒子を製造する装置であって、塩化スズを含
む気体を導入する導入管1、および、該導入管の同心か
つ外側にある管であって塩化スズと反応しない非反応性
気体を導入する導入管2を具備し、水分を含む気体をさ
らにその外側に流す酸化物スズ微粒子の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気相法による酸化物微
粒子、特に酸化スズを主成分とする酸化物微粒子の製造
装置、および、製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導電性のフィラーとして、粒径が0.1
μm以下のアンチモン含有酸化スズ微粒子が市販されて
いる。導電性酸化スズ粉末は、従来、固相法、湿式反応
法、共沈法などにより合成されていた。しかし、これら
の方法では高温で長時間焼成するために、酸化アンチモ
ンと酸化スズの分解、揮発の影響を考慮する必要があ
る。
【0003】そこで、瞬時に反応が完了する気相化学反
応法を用いて粒度分布が狭く形状も一定なアンチモン高
濃度ドープ酸化スズ超微粒子の作製が検討されている
(金圭鎬、吉沢昭宣:「エアロゾル研究」、第1巻、5
60頁(1986)、および、「粉体工学会誌」、第2
3巻、671頁(1986)参照)。金らは、図3に示
すような装置を用い、内径30mm、長さ500mmの
石英ガラス製の反応管に、四塩化スズと五塩化アンチモ
ンの混合ガスを内径10mmの石英ガラス管で導入して
反応を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置で
は原料ガスを導入する石英ガラス管の先に、酸化物粉末
が付着して「象の鼻」状に成長し、反応温度にもよる
が、ついには導入管を閉塞してしまい、大量の粉末を合
成することは困難であった。本発明の目的は、酸化スズ
などの酸化物微粒子を気相法で連続的に長時間安定に製
造するための装置および製造方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2種の気体を
反応管中で混合することにより反応させて酸化物微粒子
を製造する装置であって、反応にかかる第1の気体を導
入する導入管、および、該導入管の同心かつ外側にある
管であって前記2種の気体のいずれとも反応しない非反
応性気体を導入する導入管を具備し、反応にかかる第2
の気体をさらにその外側に流す酸化物微粒子の製造装置
を提供するものである。
【0006】本発明はまた、2種の気体を反応管中で混
合することにより反応させて酸化物微粒子を製造する方
法であって、反応にかかる第1の気体を導入管により反
応管に導入し、2種の気体のいずれとも反応しない非反
応性気体を該導入管の同心かつ外側にある導入管から導
入し、反応にかかる第2の気体をその外側に流す酸化物
微粒子の製造方法を提供するものである。
【0007】図1に本発明の製造装置の第1の実施態様
を示す。図1の装置では、反応管3に反応にかかる第1
の気体(以下「気体1」という)の導入管1とそれと同
心かつ外側にある導入管2を具備し、原料導入管1に気
体1を、導入管2に2種の気体のいずれとも反応しない
非反応性気体(以下「非反応性気体」という)流通させ
る。反応にかかる第2の気体(以下「気体2」という)
は、導入管4から導入して反応管3内に流通させる。
【0008】これらの気体は反応管内で混合され、反応
して酸化物微粒子を生成する。本発明の製造装置におい
ては、非反応性気体を流通させることにより、気体1の
導入管1の先端部分で、気体1と気体2の接触を防止で
き、導入管1の先端部での付着物の成長が防止できる。
【0009】本発明装置においては、図1に示すように
反応管3を管状炉5で加熱して、反応の進行を促進する
のが好ましい。また、生成した酸化物微粒子は、反応管
の下流側でフィルターまたはサイクロンなどの捕集装置
6により捕集することができる。
【0010】気体1および非反応性気体の流量比、導入
管1と導入管2の径比、および、導入管1と導入管2の
先端部の位置を適切に調整することにより、気体1の広
がりを抑制し、導入管2の先端部に気体1が到達しない
ようにできる。すなわち、導入管1または導入管2の先
端部での付着物の成長を防止して酸化物超微粒子を合成
できる。
【0011】具体的には、導入管1内での気体1の線速
度が、導入管2内での非反応性気体の線速度の0.1〜
10倍の範囲にあることが好ましい。導入管2の内径
は、導入管1の外径の1.2〜5倍の範囲にあることが
好ましい。導入管1の先端は、導入管2の先端に比べ気
体の流れの上流側にあることが好ましく、先端部の距離
xを1〜10mmの範囲にとることが好ましい。さら
に、反応管3の内径は、反応管内壁への生成粒子の付着
を防止するため、導入管1の外径の2倍以上にすること
が好ましい。
【0012】気体1の導入管1の内径が小さいほど生成
粒子の粒径が小さくなる傾向があるので、図2に示す本
発明の第2の実施態様のように、1つの反応管内に複数
の導入管を配置しても構わない。
【0013】本発明の製造装置は、気相で反応して酸化
物を生成する系であれば、特に組成は限定されず、微細
な酸化物粉末を製造することができる。たとえば、塩化
スズを気相中で加水分解して酸化スズの微粉末を合成す
る際に好適に使用できる。このとき塩化スズを導入する
ための気体に、塩化アンチモンを混合していくとアンチ
モンがドープされた酸化スズ微粉末を得ることができ
る。
【0014】酸化スズ微粉末を製造する場合、気体1と
して塩化スズを含有する気体を用い、気体2として水分
を含む気体を用いるのが好ましい。さらに、気体2が化
学量論比を超えて水分を含む場合は、反応管3の内壁面
における粒子付着を抑制できるので好ましい。それぞれ
の気体は、窒素などのキャリヤーガスに塩化スズ、水な
どが混合したものを使用することができる。
【0015】
【実施例】
実施例 内径36mm、長さ600mmの石英ガラス製の反応
管、外径22mm、内径18.5mmおよび外径9.5
mm、内径7.5mmの石英ガラス製の導入管を使用
し、図1に示すような気相反応装置を作製した。管状炉
の長さは350mmで、管状炉の入口から導入管2の先
端までの距離が170mm、導入管1と導入管2の先端
部の距離xが5mmになるように設置した。
【0016】気体1として、四塩化スズと五塩化アンチ
モンを用い、窒素ガスをキャリヤーガスに用いて温度1
8℃で気化器内でバブリングさせ、導入管1へ流通させ
た。窒素ガスの流量は四塩化スズに対して100scc
m、五塩化アンチモンに対して300sccmとした。
非反応性気体として、流量1300sccmの窒素ガス
を導入管2に流通させた。気体2として、流量700s
ccmの酸素ガスを、45℃の水槽中をバブリングさせ
た後、導入管4から反応管3へ流通させた。
【0017】電気炉の温度を1000℃で制御して、6
時間反応させた。生成した粒子は0.1μmのPTFE
製の濾紙で捕集した。生成量は6.3gであった。生成
した粒子のSb/Sn比を標準試料を用いて蛍光X線で
定量したところ0.14であった。粉末X線回折ではピ
ークのブロードなルチル単一のパターンが得られた。す
なわち、高濃度に均一にアンチモンがドープされた酸化
物微粒子が得られた。粉末X線回折パターンのピークの
半値幅より求めた平均粒子直径は約100Åであった。
【0018】比較例 外径22mm、内径18.5mmの導入管2を用いず、
図3に示すような気相反応装置を用いた以外は実施例と
同様にして酸化物微粒子を合成した。導入管4には、流
量1300sccmの窒素ガスと45℃の水槽中をバブ
リングさせた流量700sccmの酸素ガスの混合ガス
を流通させた。
【0019】電気炉の温度を1000℃で制御して反応
させたところ、2時間を経過したところで導入管内の圧
力が急に上昇し、0.2気圧を超えたので反応を停止し
た。反応管内を観察したところ、導入管1の先端部に青
黒い生成物が円錐状に成長して先端を閉塞していた。
【0020】
【発明の効果】本発明の製造装置においては、反応にか
かる気体の導入管先端部での付着物の成長を抑制するこ
とができるので、連続的に長時間安定して、一定の粒
径、組成の酸化物微粒子を製造することができる。特
に、高アンチモンドープ酸化スズ微粒子の製造に好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化物微粒子製造装置の第1の実施態
様を示す説明図
【図2】本発明の酸化物微粒子製造装置の第2の実施態
様を示す説明図
【図3】従来の酸化物微粒子製造装置を示す説明図
【符号の説明】
1:気体1の導入管 2:非反応性気体の導入管 3:反応管 4:気体2の導入管 5:管状炉 6:酸化物微粒子の捕集装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種の気体を反応管中で混合することによ
    り反応させて酸化物微粒子を製造する装置であって、反
    応にかかる第1の気体を導入する導入管、および、該導
    入管の同心かつ外側にある管であって前記2種の気体の
    いずれとも反応しない非反応性気体を導入する導入管を
    具備し、反応にかかる第2の気体をさらにその外側に流
    す酸化物微粒子の製造装置。
  2. 【請求項2】反応にかかる第1の気体の導入管の先端
    が、非反応性気体の導入管の先端に対し、気体の流れの
    上流側にある請求項1の酸化物微粒子の製造装置。
  3. 【請求項3】2種の気体を反応管中で混合することによ
    り反応させて酸化物微粒子を製造する方法であって、反
    応にかかる第1の気体を導入管により反応管に導入し、
    2種の気体のいずれとも反応しない気体を該導入管の同
    心かつ外側にある導入管から導入し、反応にかかる第2
    の気体をその外側に流す酸化物微粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】反応にかかる第1の気体が塩化スズを含む
    気体であり、反応にかかる第2の気体が水分を含む気体
    であり、非反応性気体が実質的に水分を含まない気体で
    あって、反応生成物が酸化スズを主成分とする酸化物で
    ある請求項3の酸化物微粒子の製造方法。
  5. 【請求項5】反応にかかる第1の気体が塩化スズおよび
    塩化アンチモンを含む気体であり、反応生成物がアンチ
    モンドープされた酸化スズである請求項4の酸化物微粒
    子の製造方法。
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