JPH06225595A - ステップモータの制御装置 - Google Patents

ステップモータの制御装置

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JPH06225595A
JPH06225595A JP1093693A JP1093693A JPH06225595A JP H06225595 A JPH06225595 A JP H06225595A JP 1093693 A JP1093693 A JP 1093693A JP 1093693 A JP1093693 A JP 1093693A JP H06225595 A JPH06225595 A JP H06225595A
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JP
Japan
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phase
signal
current
command signal
step motor
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Withdrawn
Application number
JP1093693A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Matsui
信行 松井
Kiyonobu Mizutani
清信 水谷
Shigeo Hayashi
茂男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH06225595A publication Critical patent/JPH06225595A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/04Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation specially adapted for very low speeds
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/12Control or stabilisation of current

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡素なステップモータの制御装置を提
供する。 【構成】 処理器53は検出器52からの速度・位置検
出信号を処理して電気角度検出信号、機械角度検出信
号、および機械角速度検出信号を出力する。電流指令生
成回路54,55,56および57は機械角度指令信号
に応答して機械角度検出信号と機械角速度検出信号とに
基づいてq軸電流指令信号を出力する。三角関数発生器
58は電気角度検出信号を三角関数信号に変換する。座
標変換器59はq軸電流指令信号を三角関数信号に基づ
いて相電流指令信号に変換する。電流検出器60はステ
ータコイルに流れる相電流を検出して相電流検出信号を
出力する。減算器61,62は相電流指令信号から相電
流検出信号を減算して相電流偏差信号を出力する。電流
制御回路63,64,65は相電流偏差信号に基づいて
相電圧指令信号を発生する。インバータ66は相電圧指
令信号に基づいて相電圧をステータコイルに印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータの制御
装置に関し、特に、ハイブリッド(HB)形ステップモ
ータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ステップモータは電気パ
ルスを入力としてパルス数に対応した機械角度を出力と
するモータである。このステップモータには種々のもの
があるが、その1つにハイブリッド形ステップモータが
ある。
【0003】図2を参照して、ステップモータの動作原
理について可変レラクタンス(VR)形ステップモータ
を例にとって説明する。図示のステップモータは、筒状
のステータ10と、このステータ10内に回転軸RAの
回りに回転可能に収容されたロータ20とからなる。図
示のステータ10は、周方向に(π/3)ラジアン(6
0°)の間隔をおいて配置されて半径方向内側に突出し
た6個のステータ歯12を有する。図示はしていない
が、各ステータ歯12にはステータコイルが巻回されて
いる。ここでは、互いに対向する対のステータ歯12の
3組を、それぞれ、U1−U2、V1−V2、およびW
1−W2と呼び、それらに巻回されたステータコイル
を、それぞれ、U−U´相、V−V´相、およびW−W
´相と呼ぶことにする。一方、図示のロータ20は、周
方向に(π/2)ラジアン(90°)の間隔をおいて配
置されて半径方向外側に突出した4個のロータ歯22を
有する。
【0004】このような構造を有するステップモータに
おいて、図2(1)に示す如く、U1−U2のステータ
歯12がそれぞれN極およびS極となるように、ステー
タコイル(U−U´相)を励磁したとする。この場合、
U1−U2のステータ歯12とロータ歯22とが対面す
る位置でロータ20が停止する(図2(1)参照)。こ
の状態で、図2(2)に示されるように、U−U´相の
励磁を切り、V−V´相を励磁したとする。この場合、
ロータ20が反時計方向(CCW)に(π/6)ラジア
ン(30°)回転する(図2(3)参照)。すなわち、
このステップモータのステップ角は30°である。さら
に、V−V´相からW−W´相に励磁を切り変えると再
び反時計方向に30°回転する。
【0005】このように、ステップモータは、通常、ス
テータ歯12に巻かれたステータコイルの励磁を切り換
えることにより、位置・速度検出器を持たずに歩進動作
を行なう。しかしながら、このような構造を有するステ
ップモータには以下に述べるような欠点がある。
【0006】a.励磁されたステータ歯とロータ歯との
間に働く保持トルク以上の負荷がかかると、“脱調”を
生じてステップモータを制御することが不可能になる。
【0007】b.励磁切り換えのみの運転では、ステッ
プモータを正確にトルク制御することが不可能となる。
【0008】c.トルク脈動が大きい。
【0009】これらの欠点を解決するために、従来か
ら、マイクロステップ駆動法とフィードバック制御法と
が採用されている。ここで、マイクロステップ駆動法と
は、ステップモータの励磁切り換えを正弦波状に切り換
えることで、トルク脈動を抑制する制御方法である。一
方、フィードバック制御法とは、ステップモータに位置
・速度検出器を取り付け、その検出器からの検出信号を
フィードバックすることで脱調等を防ぐ制御方法であ
る。
【0010】しかしながら、上述した制御法のいずれ
も、ステップモータの理論的な電気回路モデルに基づい
ていないため、下記の問題を有する。
【0011】A.最適制御条件がわからないため、制御
条件の設定があやふやとなる。
【0012】B.ステップモータの速度起電力、変圧器
起電力、インピーダンス降下等の性能抑制要因が考慮さ
れていないので、精密な制御ができない。
【0013】C.上記A、Bより、ステップモータの
“中身”がわからず、ブラックボックスとして扱うた
め、制御設計ができない。
【0014】D.上記AとCより、制御性向上が望め
ず、またその限界点も把握できない。
【0015】ところで、1987年2月14日付けで社
団法人電気学会から発行した「電気学会研究会資料 半
導体電力変換研究会 SPC−87−14〜25」中の
SPC−87−17,頁31〜40に「ステップモータ
によるブラシレスモータとその脈動トルクの考察」とい
う題で、山中 広之、百目鬼 英雄、および本発明者の
一人である松井 信行共著による論文が発表されてい
る。この論文では、d−q軸モデルで電圧方程式を導出
し、永久磁石型同期モータ、すなわち、ブラシレスモー
タと同じ形のブロック図と制御方法を提案している。し
かしながら、この論文のモデル化の基本的な考えが、励
磁方法とその駆動形態のみからステップモータが二相同
期モータと同じとしており、論文には何故そうなるのか
が理論的に説明されていない。
【0016】そこで、本発明者らは以下に詳細に説明す
るように、ステップモータ(特に、3相HB形ステップ
モータ)が一般のブラシレスDCモータと同一の形で表
わされることを理論的に証明した。
【0017】図3を参照して、ステップモータの理論的
な電気回路モデルについて、3相HB形ステップモータ
を例にとって説明する。3相HB形ステップモータは、
筒状のステータ10と、このステータ10内に回転軸R
Aの回りに回転可能に収容されたロータ20とからな
る。図示のステータ10はステータコア11を含む。ス
テータコア11は、周方向に60°の間隔をおいて配置
されて半径方向内側に突出した6個のステータ歯12を
有する。互いに対向する対のステータ歯12の3組を、
それぞれ、U1−U2、V1−V2、およびW1−W2
と呼ぶ。各ステータ歯12にはステータコイル13が巻
回されている。
【0018】ステータコイル13には、図3(b)およ
び(c)に示すように、U−U´相コイル、V−V´相
コイル、およびW−W´相コイルの3種類のコイルがあ
る。U−U´相コイルはステータ歯U1およびU2に巻
かれており、同一方向に磁力線を発生するように直列に
接続されている。同様に、V−V´相コイルはステータ
歯V1およびV2に巻かれており、同一方向に磁力線を
発生するように直列に接続されている。W−W´相コイ
ルはステータ歯W1およびW2に巻かれており、同一方
向に磁力線を発生するように直列に接続されている。
【0019】一方、ロータ20は、間に軸方向にN極、
S極をもつ永久磁石23を介して配置された一対のロー
タコア21Aおよび21Bを含む。図示の如く、回転軸
RAと直交する中心面CPを境にして、ロータコア21
A側を区間Aと呼び、ロータコア21B側を区間Bと呼
ぶことにする。ロータコア21Aおよび21Bはステー
タコア11と対向している。図3(b)に示すように、
ロータコア21Aは、周方向に90°の間隔をおいて配
置されて半径方向外側に突出した4個のロータ歯22A
を有する。同様に、図3(c)に示すように、ロータコ
ア21Bは、周方向に90°の間隔をおいて配置されて
半径方向外側に突出した4個のロータ歯22Bを有す
る。図3(b)および(c)から明らかなように、ロー
タ歯22Aとロータ歯22Bとは互いにピッチが半分ピ
ッチ、即ち、電気角度で位相がπラジアン(180°)
ずれている。ここで、ステップモータの技術分野では、
ロータ歯の1ピッチを360°としてこれを電気角度と
呼んでいる。従って、図3に示すステップモータでは、
ロータ歯が4つあるので、ロータ20が機械的に1回転
すると、電気角度で4回転したことになる。また、電気
角度θr はステータ歯U1を基準として反時計方向(C
CW)を正とする。図3(b)に示すように、4個のロ
ータ歯22Aを、ステータ歯U1に対向したものを1と
した場合に、時計方向に、それぞれ、1、2、3および
4と呼ぶことにする。同様に、図3(c)に示すよう
に、4個のロータ歯22Bを、ステータ歯U1より時計
方向に、それぞれ、1´、2´、3´および4´と呼ぶ
ことにする。
【0020】図3(b)に示すように、ステータ歯U
1,U2がロータ歯1,3と一致しているとすると、ス
テータ歯V1,W1とロータ歯2及びステータ歯V2,
W2とロータ歯4は、ロータ歯ピッチで1/3ピッチ
(電気角度で120°)ずれている。尚、各ステータ歯
に巻かれたステータコイル13のコイル巻数は全てNs
とする。
【0021】3相HB形ステップモータのロータ20と
ステータ歯12との間の磁気の通りやすさ、すなわち、
パーミアンスPを抵抗の形で表現し、永久磁石23と各
ステータコイル13を磁力線の発生源として電源の形で
表現すると、3相HB形ステップモータを図4に示す電
気回路(磁気回路)で表現できる。ここで、HU1はステ
ータ歯U1に巻かれたU相コイルによる起磁力で、PU
はU相のパーミアンスとする。その他の記号も同様であ
る。ステータ歯U1とステータ歯U2、ステータ歯V1
とステータ歯V2、およびステータ歯W1とステータ歯
W2のパーミアンスは常に同一である。
【0022】図4の電気回路を解き、3相HB形ステッ
プモータのモデル化を行う。図4中、パーミアンス
U ,PV ,PW ,PU',PV',およびPW'について説
明する。これらは、それぞれ、ステータ歯U1,V1,
W1,U2,V2,およびW2の磁力線(以下、磁束と
呼ぶ)の通りやすさを示すもので、ロータ20とステー
タ10の位置関係が変わると、これらの値も変化する。
これらは電気角度θによる周期関数で、パーミアンスP
U 〜PW'は、一般に下記の数式1で与えられる。
【0023】
【数1】 ここで、Pバー(Pの上にバーが付いている)は平均パ
ーミアンス値、Poはパーミアンスの振幅を示し、これ
らの値はモータの寸法及び構造によって決まる定数で、
単位は[H]である。また、下記の数式2が成り立つと
する。
【0024】
【数2】 ここで、iU 、iV およびiW は、それぞれ、U−U´
相コイル、V−V´相コイルおよびW−W´相コイルに
流れる相電流である。
【0025】ステップモータのモデル化は、図4に示す
電気回路を下記の手順で解くこで実現される。
【0026】i)図4に示す電気回路をコイル鎖交磁束
=パーミアンス×起磁力、すなわち、下記の数式3の形
で表わす。
【0027】
【数3】 各相及びロータ、ステータ間は干渉しているので、行列
形式となる。
【0028】ii)次に、電圧ベクトルV、電流ベクトル
i、磁束ベクトルλを、下記の数式4で求め、図3に示
すステップモータを電圧方程式の形で表現する。
【0029】
【数4】 ここで、Rはコイル抵抗行列を表わす。図4に示す電気
回路に、上記数式1および数式2を代入して、磁束ベク
トルλを求める。その結果は、下記の数式5となる。
【0030】
【数5】 ここでは、電流iU 、iV およびiW を電流ベクトルと
して解いた。尚、磁束ベクトルλは、λU (=λU1+λ
U2)、λV (=λV1+λV2)およびλW (=λW1
λW2)とおいた。ここで、ロータ20にはコイルがな
く、永久磁石23のみなので、ロータ側の要素は存在せ
ず、Hmによって等価的に示される。
【0031】次に、ステータコイル1個分のコイル抵抗
をRsとして、コイル抵抗行列Rを作り、モータの電圧
方程式を導く。その結果は、下記の数式6となる。
【0032】
【数6】
【0033】上記数式6中、PバーNs2 (パーミアン
ス平均値とコイル巻数の2乗)の項は、モータのインダ
クタンス成分を表わし、一般に対角成分(=(8/3)
PバーNs2 )は自己インダクタンスLsと呼ばれ、そ
れ以外の成分(=(−4/3)PバーNs2 )は相互イ
ンダクタンスMsと呼ばれている。
【0034】また、数式6の右辺、最終項のPoNsco
s θr ・Mmの要素は、電気角度θr の変動によって発
生する電圧の項であり、永久磁石形同期電動機(以後、
ブラシレスDCモータと呼ぶ)の誘起電圧項と同一であ
る。ここで、PoNsMm=MrImであり、Imはロ
ータ側磁石の等価起磁力電流を表わし、Mrは相互イン
ダクタンスを表わす。上記の表現を用いて、数式6を書
き表わすと、下記の数式7が得られる。
【0035】
【数7】
【0036】上記数式7から、3相HB形ステップモー
タが、図5に示すような、一般のブラシレスDCモータ
と同一の形で表わされることが分かる。
【0037】周知のように、モータ制御の分野において
は、3相−2相変換やd−q変換が用いられる。ここ
で、3相−2相変換とは、U相、V相、W相の3相から
α、βの2相に変換することをいう。また、d−q変換
とは、α、βの静止座標系からロータ側に同期して回転
する、d、q座標系に変換することをいう。
【0038】ステップモータにおいてd軸とは、図6に
示すように、ロータ歯の中心軸を意味し、q軸とはd軸
から電気角度でπ/2(90°)進んだところに位置す
る。(通常のステップモータでは、ロータ歯は複数個あ
るので、d軸も複数本存在する。)上記数式7に、3相
−2相変換およびd−q変換を施すと、下記の数式8が
得られる。
【0039】
【数8】
【0040】上記数式8を状態方程式の形に表現し直す
と、下記の数式9が得られる。
【0041】
【数9】
【0042】上記数式9をラプラス演算子sを用い、ラ
プラス変換を行った上でブロック線図を描くと、図7が
得られる。ここで、ステップモータの負荷を1/(Js
+D)で表現し、負荷トルクをTL で表現する。図7よ
り、本ステップモータのトルクTeは下記の数式10で
与えられる。
【0043】
【数10】
【0044】ここで、p・Mr´・Imは永久磁石によ
る磁束であるので、一定値として扱える。したがって、
q軸電流iq をコントロールすることで、ステップモー
タをトルク制御することができる。また、d軸電流id
は、モータ出力に寄与しないので、常に零に制御すれば
よい。以上述べたことを纏めると、下記の数式11が得
られる。
【0045】
【数11】
【0046】しかしながら、図7のブロック線図より、
モータ入力電圧vd .vq からq軸電流iq へ辿る行程
には干渉要素(図7の点線で囲んだ部分)が存在してい
る。この結果、モータ入力電圧vd .vq からd軸電流
d およびq軸電流iq を直接制御することはできな
い。これを解決するために、以下に詳細に説明する手順
に従って、制御系の非干渉化を行う。
【0047】ステップモータのインピーダンス項に入
力する電圧v´d ,v´q は、図7に示すように、下記
の数式12および数式13で与えられる。
【0048】
【数12】
【0049】
【数13】
【0050】ステップモータの電気角速度ωr 、d軸
電流id およびq軸電流iq はリアルタイムで検出可能
な値であり、LsとMr´・Imはモータ定数で既知で
ある。
【0051】したがって、数式12の右辺第2項{ω
r Ls・iq }と、数式13の右辺第2項{ωr (Ls
・id +Mr´Im)}とは演算可能であり、以下、そ
れぞれ、d軸干渉成分及びq軸干渉成分と呼ぶ。したが
って、モータ入力端子への印加電圧vd ,vq が下記の
数式14および数式15となるように制御する。
【0052】
【数14】
【0053】
【数15】
【0054】上記数式14および数式15で表わされ
る電圧を印加電圧vd ,vq として与えることで、図7
に示すブロック線図の干渉項は打ち消され、図8に示す
ように簡素化される。
【0055】d軸干渉成分{ωr Ls・iq }と、q
軸干渉成分{ωr (Ls・id +Mr´Im)}とを電
圧指令値に盛り込むことは、一種のフィードフォワード
制御であり、かつ予測制御となる。すなわち、過去の電
気角速度ωr 、d軸電流idおよびq軸電流iq の値
で、未来のd軸干渉成分{ωr Ls・iq }およびq軸
干渉成分{ωr (Ls・id +Mr´Im)}の値を求
めることに相当する。従って、厳密には図8に示す非干
渉化が成立しない。しかしながら、信号処理のスピー
ド、すなわち、d軸電流id およびq軸電流iq の検出
と、d軸干渉成分{ωr Ls・iq }とq軸干渉成分
{ωr (Ls・id +Mr´Im)}の計算等が、モー
タスピード(機械角速度)各ωrmの変化に対して十分
(100倍以上)に速いので、図8に示す非干渉化が成
り立つ。
【0056】なお、図8に示す非干渉化は、定常状態の
ときに成り立つもので、過渡状態のときには成り立たな
い。しかし、実際の制御システムでは、過渡状態の整定
は、瞬時(電気的時定数の1/10以下)に行われるの
で、影響は少ない。
【0057】次に、ステップモータのインピーダンス
項に入力する電圧v´d ,v´q に関しては、d軸電流
d およびq軸電流iq の電流値をフィードバックした
電流制御器を用いる。制御系の構成は、図9に示すよう
になる。図9中、伝達関数Gid(s),Giq(s)で表
わされる電流制御器としては、一般に、比例制御器(P
制御器)や比例−積分制御器(PI制御器)が使用され
る。
【0058】以上、上記〜で述べたことをブロッ
ク線図で表わすと、図10が得られる。
【0059】なお、本制御方法を採用する場合は、ステ
ップモータのロータに同期して回転する座標系(=モー
タの磁極中心と同期して回転する座標系)である、d,
q軸を用いるため、磁極位置検出装置は不可欠である。
【0060】以上の議論より得られる3相HB形ステッ
プモータの制御装置の構成を図11に示す。図3に示し
たような3相HB形ステップモータ31の回転軸には速
度・位置検出器32が取り付けらており、その速度・位
置検出器32からの速度・位置検出信号は速度・位置信
号処理器33に送出される。なお、速度・位置検出器3
2としては、レゾルバあるいはエンコーダが用いられ
る。速度・位置信号処理器33は速度・位置検出信号を
処理して、電気角度検出信号θr ,電気角速度検出信号
ωr 、機械角度検出信号θrmおよび機械角速度検出信号
ωrmを出力する。電気角度検出信号θr は角度/正弦・
余弦変換器34によって正弦関数信号sinθr および余
弦関数信号cos θr に変換される。
【0061】一方、HB形ステップモータ31のステー
タコイル(図3の13)にはU相電圧vu 、V相電圧v
v およびW相電圧vw が供給される。HB形ステップモ
ータ31の入力側には電流検出器35が設けられ、ここ
でU相電流iu とV相電流iv が検出される。これらU
相電流検出信号iu およびV相電流検出信号iv は3相
交流/d−q座標変換器36に供給される。この3相交
流/d−q座標変換器36には角度/正弦・余弦変換器
34から正弦関数信号sin θr および余弦関数信号cos
θr も供給される。3相交流/d−q座標変換器36
は、正弦関数信号sin θr および余弦関数信号cos θr
に基づいてU相電流検出信号iu およびV相電流検出信
号iv をd軸電流検出信号id およびq軸電流検出信号
q に変換する。
【0062】機械角度検出信号θrmは第1の減算器37
に供給され、第1の減算器37は機械角度指令信号θ
rmから機械角度検出信号θrmを減算してその機械角度偏
差信号を位置制御器38に送出する。位置制御器38は
機械角度偏差信号に基づいて機械角速度指令信号ω rm
を発生する。この機械角速度指令信号ω rmは第2の減
算器39に供給される。この第2の減算器39には機械
角速度検出信号ωrmも供給され、第2の減算器39は機
械角速度指令信号ω rmから機械角速度検出信号ωrm
減算して機械角速度偏差信号を速度制御器40に送出す
る。速度制御器40は機械角速度偏差信号に基づいてq
軸電流指令信号i q を発生する。
【0063】3相交流/d−q座標変換器36から出力
されたd軸電流検出信号id およびq軸電流検出信号i
q はそれぞれ第3および第4の減算器41および42に
供給される。第3の減算器41は零に等しいd軸電流指
令信号i d からd軸電流検出信号id を減算してd軸
電流偏差信号Δid を出力する。第4の減算器42には
速度制御器40からq軸電流指令信号i q が供給され
る。第4の減算器42はq軸電流指令信号i q からq
軸電流検出信号iq を減算してq軸電流偏差信号Δiq
を出力する。d軸電流偏差信号Δid およびq軸電流偏
差信号Δiq は、それぞれ、第1および第2の電流制御
器43および44に供給される。第1および第2の電流
制御器43および44は、それぞれ、図9又は図10中
の伝達関数Gid(s)およびGiq(s)で表わされる伝
達特性を有する。
【0064】第1の電流制御器43はd軸電流偏差信号
Δid に基づいてd軸電圧指令信号v'* d を発生する。
同様に、第2の電流制御器44はq軸電流偏差信号Δi
q に基づいてq軸電圧指令信号v'* q を発生する。3相
交流/d−q座標変換器36から出力されたd軸電流検
出信号id およびq軸電流検出信号iq は非干渉化制御
器45にも供給される。非干渉化制御器45には速度・
位置信号処理器33から電気角速度検出信号ωr が供給
される。非干渉化制御器45は、図10に示す非干渉制
御(フィードフォワード)と記したブロックの部分に対
応する。非干渉化制御器45は、d軸電流検出信号
d 、q軸電流検出信号iq および電気角速度検出信号
ωr に基づいて、d軸干渉成分{ωr Ls・iq }とq
軸干渉成分{ωr (Ls・id +Mr´Im)}とを計
算する。d軸干渉成分{ωr Ls・iq }は減算器46
に供給され、q軸干渉成分{ωr (Ls・id +Mr´
Im)}は加算器47に供給される。減算器46には第
1の電流制御器43からd軸電圧指令信号v'* d が供給
され、加算器47には第2の電流制御器44からq軸電
圧指令信号v'* q が供給されている。減算器46は、上
記数式14に示すように、d軸電圧指令信号v'* d から
d軸干渉成分{ωr Ls・iq }を減算して、非干渉化
したd軸電圧指令信号v d を出力する。同様に、加算
器47は、上記数式15に示すように、q軸電圧指令信
号v'* q とq軸干渉成分{ωr (Ls・id +Mr´I
m)}とを加算して、非干渉化したq軸電圧指令信号v
q を出力する。
【0065】これら非干渉化したd軸電圧指令信号v
d と非干渉化したq軸電圧指令信号v q とはd−q/
3相交流座標変換器48に供給される。このd−q/3
相交流座標変換器48には、角度/正弦・余弦変換器3
4から正弦関数信号sin θrおよび余弦関数信号cos θ
r も供給される。d−q/3相交流座標変換器48は、
正弦関数信号sin θr および余弦関数信号cos θr に基
づいて、非干渉化したd軸電圧指令信号v d および非
干渉化したq軸電圧指令信号v q をU相電圧指令信号
u ,V相電圧指令信号v v ,およびW相電圧指令
信号v w に変換する。これらU相、V相およびW相電
圧指令信号v u ,v v ,およびv w はPWMイン
バータ49に供給される。PWMインバータ49は、U
相、V相およびW相電圧指令信号v u ,v v ,およ
びv w に基づいて、それぞれ、上述したU相、V相お
よびW相電圧vu 、vv およびvw を3相HB形ステッ
プモータ31に供給する。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の3相H
B形ステップモータの制御装置は、d−q軸上での制御
システムなので、U相およびV相電流検出信号iu およ
びiv をd軸およびq軸電流検出信号id およびiq
変換するための3相交流/d−q座標変換器36や非干
渉演算のための非干渉化制御器45が必要になり、構成
が複雑となる欠点がある。
【0067】したがって、本発明の目的は、構成が簡素
なステップモータの制御装置を提供することにある。
【0068】
【課題を解決するための手段】本発明に係るステップモ
ータの制御装置は、ステータと、このステータと対向し
て回転軸の回りに回転可能に配置されたロータとからな
るステップモータの制御装置であって、ステータは、周
方向に間隔をおいて配置されて半径方向に突出した第1
の個数のステータ歯をもつステータコアと、ステータ歯
の各々に巻回されたステータコイルとを有し、ロータ
は、周方向に間隔をおいて配置されてステータ歯と対向
するように半径方向に突出し、かつ第1の個数より少な
い第2の個数のロータ歯をもつロータコアを有する。
【0069】本発明によれば、上記ステップモータの制
御装置は、ステップモータの速度・位置を検出して、速
度・位置検出信号を出力する検出手段と、速度・位置検
出信号を処理して、電気角度検出信号、機械角度検出信
号、および機械角速度検出信号を出力する処理手段と、
機械角度指令信号に応答して、機械角度検出信号と機械
角速度検出信号とに基づいてq軸電流指令信号を出力す
る電流指令生成手段と、電気角度検出信号を三角関数信
号に変換する三角関数発生手段と、q軸電流指令信号を
三角関数信号に基づいて相電流指令信号に変換する座標
変換手段と、ステータコイルに流れる相電流を検出し
て、相電流検出信号を出力する電流検出手段と、相電流
指令信号から相電流検出信号を減算して、相電流偏差信
号を出力する減算手段と、相電流偏差信号に基づいて相
電圧指令信号を発生する電流制御手段と、相電圧指令信
号に基づいて相電圧をステータコイルに印加する駆動手
段とを有することを特徴とする。
【0070】上記電流指令生成手段は、機械角度指令信
号から機械角度検出信号を減算して機械角度偏差信号を
出力する第1の減算器と、機械角度偏差信号に基づいて
機械角速度指令信号を発生する位置制御器と、機械角速
度指令信号から機械角速度検出信号を減算して機械角速
度偏差信号を出力する第2の減算器と、機械角速度偏差
信号に基づいてq軸電流指令信号を発生する速度制御器
とを有することが好ましい。
【0071】上記ステップモータが3相ステップモータ
の場合、上記電流検出手段は、相電流検出信号としてU
相およびV相電流検出信号を出力し、上記三角関数発生
手段は、三角関数信号としてU相およびV相に対応する
互いに(2π/3)ラジアンだけ相違する第1及び第2
の三角関数信号を出力し、上記座標変換手段は、q軸電
流指令信号を第1及び第2の三角関数信号に基づいて相
電流指令信号としてU相およびV相電流指令信号に変換
し、上記減算手段は、U相電流指令信号からU相電流検
出信号を減算して、U相電流偏差信号を出力するU相用
減算器と、V相電流指令信号からV相電流検出信号を減
算して、V相電流偏差信号を出力するV相用減算器とを
有し、上記電流制御手段は、U相電流偏差信号に基づい
て相電圧指令信号の1つとしてU相電圧指令信号を発生
するU相用電流制御器と、V相電流偏差信号に基づいて
相電圧指令信号の他の1つとしてV相電圧指令信号を発
生するV相用電流制御器と、U相電圧指令信号の極性反
転信号とV相電圧指令信号の極性反転信号とを加算して
相電圧指令信号のさらに他の1つとしてW相電圧指令信
号を出力する加算器とを有し、上記駆動手段は、U相、
V相およびW相電圧指令信号に基づいて相電圧としてU
相、V相およびW相電圧を3相ステップモータのステー
タコイルに印加するPWMインバータである、ことが好
ましい。
【0072】
【作用】従来のステップモータの制御装置に比較して、
本発明のステップモータの制御装置は、精度や応答性の
点では若干劣るとはいうものの、3相交流/d−q座標
変換演算や非干渉化演算が不要なので、構成が簡素とな
る。
【0073】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0074】図1に本発明の一実施例による3相HB形
ステップモータの制御装置の構成を示す。図示の制御装
置は、図3に示したような3相HB形ステップモータ5
1のトルク制御を行うためのものである。
【0075】3相HB形ステップモータ51の回転軸に
は速度・位置検出器52が取り付けらており、その速度
・位置検出器52からの速度・位置検出信号は速度・位
置信号処理器53に送出される。なお、速度・位置検出
器52としては、レゾルバあるいはエンコーダが用いら
れる。速度・位置信号処理器53は速度・位置検出信号
を処理して、電気角度検出信号θr ,機械角度検出信号
θrmおよび機械角速度検出信号ωrmを出力する。
【0076】機械角度検出信号θrmは第1の減算器54
に供給され、第1の減算器54は機械角度指令信号θ
rmから機械角度検出信号θrmを減算して機械角度偏差信
号を位置制御器55に送出する。位置制御器55は機械
角度偏差信号に基づいて機械角速度指令信号ω rmを発
生する。この機械角速度指令信号ω rmは第2の減算器
56に供給される。この第2の減算器56には機械角速
度検出信号ωrmも供給され、第2の減算器56は機械角
速度指令信号ω rmから機械角速度検出信号ωrmを減算
して機械角速度偏差信号を速度制御器57に送出する。
速度制御器57は機械角速度偏差信号に基づいてq軸電
流指令信号i q を発生する。したがって、第1の減算
器54、位置制御器55、第2の減算器56および速度
制御器57の組み合わせは、機械角度指令信号θ rm
応答して、機械角度検出信号θrmと機械角速度検出信号
ω rmとに基づいてq軸電流指令信号i q を出力する
電流指令生成回路として働く。
【0077】電気角度検出信号θr は三角関数発生器5
8によってU相およびV相に対応する互いに(2π/
3)ラジアンだけ相違する第1及び第2の三角関数信号
sin θr およびsin (θr −2π/3)に変換される。
これら第1及び第2の三角関数信号sin θr およびsin
(θr −2π/3)はd−q/3相交流座標変換器59
に供給される。このd−q/3相交流座標変換器59に
は、速度制御器57からq軸電流指令信号i q が供給
される。d−q/3相交流座標変換器59は、第1及び
第2の三角関数信号sin θr およびsin (θr −2π/
3)に基づいて、q軸電流指令信号i q をU相および
V相電流指令信号i u およびi v に変換する。
【0078】一方、HB形ステップモータ51にはU相
電圧vu 、V相電圧vv およびW相電圧vw が供給され
る。HB形ステップモータ51の入力側には電流検出器
60が設けられ、ここでU相電流iu とV相電流iv
検出される。これらU相電流検出信号iu およびV相電
流検出信号iv は、それぞれ、U相用およびV相用減算
器61および62に供給される。U相用およびV相用減
算器61および62には、それぞれ、d−q/3相交流
座標変換器59からU相およびV相電流指令信号i u
およびi v が供給される。U相用減算器61は、U相
電流指令信号i u からU相電流検出信号iu を減算し
て、U相電流偏差信号を出力する。同様に、V相用減算
器62は、V相電流指令信号i v からV相電流検出信
号iv を減算して、V相電流偏差信号を出力する。
【0079】U相およびV相電流偏差信号は、それぞ
れ、U相用およびV相用電流制御器63および64に供
給される。U相用電流制御器63は、U相電流偏差信号
に基づいてU相電圧指令信号v u を発生する。同様
に、V相用電流制御器64は、V相電流偏差信号に基づ
いてV相電圧指令信号v v を発生する。U相およびV
相電圧指令信号v u およびv v は加算器65に供給
される。加算器65は、U相電圧指令信号v u の極性
反転信号−v u とV相電圧指令信号v v の極性反転
信号−v v とを加算してW相電圧指令信号v w を出
力する。したがって、U相用およびV相用電流制御器6
3および64と加算器65との組み合わせは、相電流偏
差信号に基づいて相電圧指令信号を発生する電流制御回
路として働く。これらU相、V相およびW相電圧指令信
号v u ,v v およびv w は、PWMインバータ6
6に供給される。PWMインバータ66は、U相、V相
およびW相電圧指令信号v u ,v v およびv w
基づいてU相、V相およびW相電圧vu ,vv およびv
w を3相HB形ステップモータ52のステータコイル
(図3の13)に印加する。すなわち、PWMインバー
タ66は、相電圧指令信号に基づいて相電圧をステータ
コイルに印加する駆動回路として作用する。
【0080】上述したように、本実施例のステップモー
タの制御装置は、図11に示した従来のものに比較し
て、3相交流d−q座標変換器36と非干渉化制御器4
5とを省略することができる。したがって、本実施例の
ステップモータの制御装置は構成が簡易であるという利
点がある。一方、上述した回路を省略した分だけ、本実
施例のものの方が従来のものに比較して、精度や応答性
の点で若干劣る。しかしながら、電流及びトルクの整定
時間について高速サーボ並みの性能が要求されなけれ
ば、本実施例のステップモータの制御装置は、十分に実
用に供する。
【0081】なお、上記実施例の制御装置のさらに外側
に、速度・位置制御ループを設けても良いのは言うまで
もない。また、上記実施例の制御装置は、連続値制御を
行なうアナログ回路や、離散値制御を行なうディジタル
回路で実現できる。
【0082】また、上記実施例では、ステップモータと
して3相HB形ステップモータを例として説明したが、
本発明は、一般によく使用されている、2相ステップモ
ータもしくは5相ステップモータにも同様に適用でき
る。但し、この場合には、相変換演算が必要となる。さ
らに、上記実施例では、ステップモータとしてインナー
ロータ形を例として説明したが、本発明は、アウタロー
タ形にも同様に適用できる。また、本発明は、ステータ
側にコイルと磁石とを具備したステップモータにも適用
できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明のステップモ
ータの制御装置は、従来のものと比較して、精度や応答
性の点では若干劣るとはいうものの、3相交流/d−q
座標変換演算や非干渉化演算が不要なので、構成が簡素
となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による3相HB形ステップモ
ータの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ステップモータの動作原理を説明するための図
である。
【図3】本発明が適用される3相HB形ステップモータ
の構造を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は(a)
のA−A´線から見た断面図、(c)は(a)のB−B
´線から見た断面図である。
【図4】3相HB形ステップモータの電気回路モデルを
示す回路図である。
【図5】ブラシレスDCモータの等価回路モデルを示す
回路図である。
【図6】ステップモータのd軸およびq軸を説明するた
めの図である。
【図7】3相HB形ステップモータのブロック線図であ
る。
【図8】非干渉化後のブロック線図である。
【図9】d軸およびq軸電流をフィードバックした電流
制御器を用いた制御系の構成を示すブロック線図であ
る。
【図10】非干渉化を行なう制御システムを示すブロッ
ク線図である。
【図11】従来の3相HB形ステップモータの制御装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
51 3相HB形ステップモータ 52 検出器 53 速度・位置信号処理器 54 減算器 55 位置制御器 56 減算器 57 速度制御器 58 三角関数発生器 59 d−q/3相交流座標変換器 60 電流検出器 61 減算器 62 減算器 63 電流制御器 64 電流制御器 65 加算器 66 PWMインバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータと、該ステータと対向して回転
    軸の回りに回転可能に配置されたロータとからなるステ
    ップモータの制御装置であって、前記ステータは、周方
    向に間隔をおいて配置されて半径方向に突出した第1の
    個数のステータ歯をもつステータコアと、前記ステータ
    歯の各々に巻回されたステータコイルとを有し、前記ロ
    ータは、周方向に間隔をおいて配置されて前記ステータ
    歯と対向するように半径方向に突出し、かつ前記第1の
    個数より少ない第2の個数のロータ歯をもつロータコア
    を有する、ステップモータの制御装置において、 前記ステップモータの速度・位置を検出して、速度・位
    置検出信号を出力する検出手段と、 前記速度・位置検出信号を処理して、電気角度検出信
    号、機械角度検出信号、および機械角速度検出信号を出
    力する処理手段と、 機械角度指令信号に応答して、前記機械角度検出信号と
    前記機械角速度検出信号とに基づいてq軸電流指令信号
    を出力する電流指令生成手段と、 前記電気角度検出信号を三角関数信号に変換する三角関
    数発生手段と、 前記q軸電流指令信号を前記三角関数信号に基づいて相
    電流指令信号に変換する座標変換手段と、 前記ステータコイルに流れる相電流を検出して、相電流
    検出信号を出力する電流検出手段と、 前記相電流指令信号から前記相電流検出信号を減算し
    て、相電流偏差信号を出力する減算手段と、 前記相電流偏差信号に基づいて相電圧指令信号を発生す
    る電流制御手段と、 前記相電圧指令信号に基づいて相電圧を前記ステータコ
    イルに印加する駆動手段とを有することを特徴とするス
    テップモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電流指令生成手段は、 前記機械角度指令信号から前記機械角度検出信号を減算
    して機械角度偏差信号を出力する第1の減算器と、 前記機械角度偏差信号に基づいて機械角速度指令信号を
    発生する位置制御器と、 前記機械角速度指令信号から前記機械角速度検出信号を
    減算して角速度偏差信号を出力する第2の減算器と、 前記機械角速度偏差信号に基づいて前記q軸電流指令信
    号を発生する速度制御器とを有することを特徴とする請
    求項1記載のステップモータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ステップモータは3相ステップモー
    タであり、 前記電流検出手段は、前記相電流検出信号としてU相お
    よびV相電流検出信号を出力し、 前記三角関数発生手段は、前記三角関数信号としてU相
    およびV相に対応する互いに(2π/3)ラジアンだけ
    相違する第1及び第2の三角関数信号を出力し、 前記座標変換手段は、前記q軸電流指令信号を前記第1
    及び第2の三角関数信号に基づいて前記相電流指令信号
    としてU相およびV相電流指令信号に変換し、 前記減算手段は、U相電流指令信号から前記U相電流検
    出信号を減算して、U相電流偏差信号を出力するU相用
    減算器と、V相電流指令信号から前記V相電流検出信号
    を減算して、V相電流偏差信号を出力するV相用減算器
    とを有し、 前記電流制御手段は、前記U相電流偏差信号に基づいて
    前記相電圧指令信号の1つとしてU相電圧指令信号を発
    生するU相用電流制御器と、前記V相電流偏差信号に基
    づいて前記相電圧指令信号の他の1つとしてV相電圧指
    令信号を発生するV相用電流制御器と、前記U相電圧指
    令信号の極性反転信号と前記V相電圧指令信号の極性反
    転信号とを加算して前記相電圧指令信号のさらに他の1
    つとしてW相電圧指令信号を出力する加算器とを有し、 前記駆動手段は、前記U相、V相およびW相電圧指令信
    号に基づいて前記相電圧としてU相、V相およびW相電
    圧を前記3相ステップモータのステータコイルに印加す
    るPWMインバータである、 請求項1記載のステップモータの制御装置。
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