JPH0622316U - 医療用着衣 - Google Patents

医療用着衣

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JPH0622316U
JPH0622316U JP6308692U JP6308692U JPH0622316U JP H0622316 U JPH0622316 U JP H0622316U JP 6308692 U JP6308692 U JP 6308692U JP 6308692 U JP6308692 U JP 6308692U JP H0622316 U JPH0622316 U JP H0622316U
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JP
Japan
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fasteners
velcro
shoulder
garment
opening
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Pending
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JP6308692U
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English (en)
Inventor
マリ 黒田
Original Assignee
マリ 黒田
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 治療や介護に必要な身体部位のみを露出させ
ることができ、しかも着脱が迅速且つ簡単な医療用着衣
を提供する。 【構成】 医療用着衣は、首及び腕の通る開口(12,
14)を形成するように形作られた少なくとも左右2枚
の身頃(10a,10b)から成る。少なくとも一対の
マジックテープ(登録商標)(32)が、首と腕の通る
開口(12,14)の間に位置する各身頃の横方向肩合
わせ領域(26)に設けてある。さらに、複数の対をな
すマジックテープ(28,30)が、身頃の前側部分
(18a,18b)及び後側部分(20a,20b)に
それぞれ形成される長さ方向前合わせ領域(22)及び
後合わせ領域(24)に設けてある。左右の身頃はこれ
らのマジックテープによって繋ぎ合わされて医療用着衣
を構成する。身頃の前合わせ領域、後合わせ領域及び肩
合わせ領域の留め具を手操作で選択的に外すことによ
り、治療又は介護を施すべき身体部位のみを露出させる
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一般に医療を受ける患者又は被介護者の着衣に関し、特に、針灸に よる治療等の際に患者が着用する治療着に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
現在行われている針灸による治療では、患者は衣服を脱ぐ必要があるが、治療 が施されるべき身体部位のみならず、経穴(いわゆる、「ツボ」)とは無関係の 身体部分も露出しなければならない場合がある。患者は一般に脱衣による身体の 露出に抵抗感や不安感を持つが、若い女性の場合は特にそうである。
【0003】 また、病院内での手術後、或いは疾患により下着等の着替えを自力で行うこと が出来ない患者に対しては、介護者又は看護者が着替えを介助しなければならな いが、この場合、従来用いられているような頭からすっぽりと被る着方の下着や 前開きの衣類は着脱が面倒であり、特に訓練を受けていない介護者にとっては厄 介な作業であると同時に患者にとっても苦痛である場合が多い。さらに、袖付き の肌着の着替えは、疾病等により動きが制限されている腕の出し入れに手間取る 。他方、いわゆる高齢化社会における寝たきり老人の介護において、例えば身体 の清拭をする際、介護者は高齢者を手早く脱衣させなければならない場合があり 、これは上記の介護と同様に多大な労力を要することが多い。また、季節によっ ては清拭中、身体が必要以上の範囲にわたって冷気に触れてしまい、高齢者の健 康を損ねる恐れがある。
【0004】 本考案の目的は、上記課題に鑑みて、治療や介護に必要な身体部位のみを露出 させることができ、しかも着脱が迅速且つ簡単な医療用着衣を提供することにあ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案の医療用着衣は、協働して首及び腕の通る開口を形成するように形作ら れている少なくとも左右2枚の布片又は身頃から成る。少なくとも一対の留め具 が、首と腕の通る開口の間に位置する各身頃の横方向肩合わせ領域に設けてある 。さらに、複数の対をなす留め具が、身頃の前側部分及び後側部分にそれぞれ形 成される長さ方向前及び後合わせ領域に設けてある。左右の身頃はこれらの留め 具によって繋ぎ合わされて医療用着衣を構成する。身頃の前合わせ領域、後合わ せ領域及び肩合わせ領域の留め具を手操作で選択的に外すと、着衣の肩開き、前 開き及び(又は)後開きを簡単且つ迅速に、しかも限定された開放度で行うこと ができ、それにより、介護又は治療を施すべき身体部位のみを露出させることが できる。好ましくは、本考案の着衣に用いられる留め具は、ベルクロ(velcro) 形式の締結具、即ち、マジックテープである。
【0006】
【実施例】
図1〜図3を参照すると、比較的丈の長い2枚の左右の布片、即ち身頃10a ,10bから成る本考案の医療用着衣又は治療着が示されており、図1は着衣を 前から見た図、図2は後ろから見た図、図3は着衣を構成する左右の身頃を引き 離して示す図である。身頃の素材は、肌触りが良く、しかも吸湿性、通気性の良 い材料、例えば、綿であるのが良く、布地としてはパイル地又は木綿地を用いる のが好ましい。
【0007】 図示の医療用着衣又は治療着は、着用者の首及び腕がそれぞれ通るようになっ た開口12,14を備えている。本考案の着衣は袖無しで、身頃のゆったりもの であることが好ましい。右身頃10aと左身頃10bは図3で分かるように互い に鏡像関係をなすよう形作られている。身頃はそれぞれ、腕の通る開口14を形 成するために底端から頂端の下方に位置する符号16の箇所まで側縁が縫い合わ されて一続きになった前側部分18a,18bと後側部分20a,20bから成 る。変形例として、一枚の布片に頂縁から箇所16まで長さ方向に切れ目を入れ 、それにより前側身頃部分と後側身頃部分を画定しても良い。また、各身頃の上 方部分は、互いに組み合わされると協働して首の通る開口12を形成するように 裁断されている。
【0008】 図1及び図2を参照すると分かるように、医療用着衣は、身頃10a,10b のそれぞれの前方側縁部又は前たて部が互いにオーバーラップして身頃の前側部 分に形成されている長さ方向前合わせ領域22と、身頃のそれぞれの後方側縁部 又は後たて部がオーバーラップして後側部分に形成されている長さ方向後合わせ 領域24と、各身頃の肩たて部がオーバーラップして開口12,14の間に形成 されている横方向肩合わせ領域26を有する。
【0009】 長さ方向前合わせ領域22の各身頃の前側部分18a,18bの前たて部には 、長さ方向に間隔を置き符合状態で位置した4つの対をなす留め具28が設けら れている。この留め具は、取扱いが簡単なベルクロ形式のもの、即ち、マジック テープであるのが好ましい。留め具対の個数は任意である。図3に示すように、 マジックテープ28aは、右前身頃部分18aの前たて部の表に縫い付けられ、 これに対して、対をなすマジックテープ28bは、左前身頃部分18bの前たて 部の裏に縫い付けられており、かくして、着衣は「左上合わせ」になっている。 着衣が「右上合わせ」になるようマジックテープの縫付け側を反対にしても良い 。同様に、長さ方向後合わせ領域24を形成する各身頃の後側部分20a,20 bの後たて部には、長さ方向に間隔を置き符合状態で位置した4つの対をなす留 め具30が設けられている。この留め具も好ましくはマジックテープであって使 用個数は任意である。図3に示すように、マジックテープ30aは右後身頃部分 20aの表に、対をなすマジックテープ30bは左後身頃部分20bの裏にそれ ぞれ縫い付けられている。さらに、横方向肩合わせ領域26を形成する各身頃の 前側部分及び後側部分の端縁部又は肩たて部には、横方向に間隔を置いて符合状 態で位置した少なくとも一つの対をなす(図示の実施例では2つの対をなす)好 ましくはマジックテープの留め具32が設けられている。マジックテープ32は 、各身頃の前側部分の表、後側部分の裏にそれぞれ縫い付けられている。
【0010】 使用にあたり、患者は、治療着の前合わせ領域22のマジックテープ28a, 28b及び肩合わせ領域26のマジックテープ32を引き剥がして身頃の前側部 分を開き、腕を開口14に通して着る。次いで、身頃の前たて部及び肩たて部を それぞれ合わせると同時にマジックテープを押し付けて留める。別段の事情が無 ければ、後合わせ領域24を繋ぎ合わせたままの状態で着衣することが望ましい 。施術者は、治療すべき身体部位に応じて、前、後及び(又は)肩合わせ領域の マジックテープを選択的に外し、限定された範囲の身体部位のみを露出させるこ とができる。例えば、針灸の治療では、前合わせ領域22を開くことにより、胸 部及び腹部等のツボに対して治療を施すことができ、また、肩合わせ領域26を 開くと、治療目的で肩関節及び肩甲部等のツボに接近でき、さらに、うつ伏せ状 態で後合わせ領域24を開くと、肩甲部、脊部、腰部及び臀部等のツボに対して 治療を施すことができる。
【0011】 高齢者の介護又は看護における本考案による医療用着衣の着用法も上記と基本 的には同じであるが、必要に応じて着衣の際に着衣の後開きをして着脱を容易に するのが良い。例えば、左身頃の後側部分を高齢者の背中の下に回し、次に身体 の反対側から右身頃の後側部分を背中の下に入れて後たて部のマジックテープを 互いに留めることができる。清拭にあたっては、マジックテープの選択的な取外 しにより必要な身体部分のみを露出させることができる。
【0012】 なお、図示の実施例では留め具としてマジックテープを用いたが、使用箇所に よってはジッパを用いても良い。例えば、肩合わせ領域の留め具として両方向開 放式ジッパを用いることができる。また、本実施例では、左右2枚の身頃を用い たが、身頃をそれ以上の枚数の布片で構成しても良い。例えば、左前身頃、左後 身頃、右前身頃及び右後身頃をそれぞれ別個の布片で構成しても良い。この場合 、前後の身頃部分を両方向開放式ジッパで繋ぎ合わせることができる。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による医療用着衣又は治療着は、左右別個の身頃 が、肩合わせ領域、前合わせ領域及び後合わせ領域に設けた手で簡単且つ迅速に 掛け外しできる留め具によって繋ぎ合わせられており、留め具を選択的に外すこ とにより着衣の前開きだけでなく、肩開きや後開きも互いに独立して迅速に行う ことができる。特に針灸による治療用途の場合、留め具の選択的な掛け外しによ り、治療を施すべき患者の身体部位のみを露出させることができるので、患者の 抵抗感や不安感を解消させることができる。また、高齢者や入院患者の清拭をす る場合においても、介護すべき身体部分のみに接近できると同時に他の身体部分 を覆ったままの状態を保つことができ、従って、被介護者の身体露出による抵抗 感を無くすことができ、しかも外気が肌にふれる領域を減少させて被介護者の身 体を保護できる。本考案の医療用着衣は又、上述のように前、後、肩開きが可能 なので、着脱に要する労力が大幅に軽減される。未熟な介護者等であっても、着 替えを迅速且つ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の医療用着衣又は治療着を前から見た正
面図である。
【図2】図1の医療用着衣を後ろから見た背面図であ
る。
【図3】本考案の医療用着衣を構成する左身頃と右身頃
を互いに分離して示す図である。
【符合の説明】
10a 右身頃 10b 左身頃 12 首の通る開口 14 腕の通る開口 18a,18b 前身頃部分 20a,20b 後身頃部分 22 前合わせ領域 24 後合わせ領域 26 肩合わせ領域 28,30,32 留め具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 協働して首及び腕の通る開口を形成する
    ように形作られた少なくとも左右2枚の身頃から成る医
    療用着衣であって、身頃は、首と腕の通る開口の間に位
    置するそれぞれの横方向肩合わせ領域に設けた少なくと
    も一対の留め具及び身頃の前側部分及び後側部分にそれ
    ぞれ形成される長さ方向前合わせ領域及び後合わせ領域
    に設けた複数対の留め具によって繋ぎ合わされており、
    身頃の前、後及び肩合わせ領域の留め具を手で選択的に
    外すことにより治療又は介護を施すべき身体部位のみを
    露出できるようにしたことを特徴とする治療用着衣。
  2. 【請求項2】 留め具は、マジックテープであることを
    特徴とする請求項1の治療用着衣。
JP6308692U 1992-08-17 1992-08-17 医療用着衣 Pending JPH0622316U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5420898A (en) * 1977-07-18 1979-02-16 Jirou Kitsutaka Breeding method of lobster
JPS5852507A (ja) * 1981-09-22 1983-03-28 Sumitomo Metal Ind Ltd 板幅測定装置
JPS59127311A (ja) * 1982-12-30 1984-07-23 日本メクトロン株式会社 コンデンサ内蔵型積層母線

Patent Citations (3)

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