JPH06223095A - 多項式系導出装置及びその方法 - Google Patents

多項式系導出装置及びその方法

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JPH06223095A
JPH06223095A JP5009333A JP933393A JPH06223095A JP H06223095 A JPH06223095 A JP H06223095A JP 5009333 A JP5009333 A JP 5009333A JP 933393 A JP933393 A JP 933393A JP H06223095 A JPH06223095 A JP H06223095A
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JP5009333A
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Keiichi Iwamura
恵市 岩村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 代数幾何符号の復号において、与えられた多
次元配列を生成する最小多項式系を高速に求める。 【構成】 与えられた多次元配列uを格納する配列記憶
手段と、求める多項式系F、当該多項式系Fと異なる多
項式系Gをそれぞれ格納するための第1、第2多項式記
憶手段と、前記第1、第2多項式記憶手段にそれぞれ記
憶された多項式f(i) ,g(j) に対して、演算f(k)
rs・ f(i) −( dfn (i)/dfm (j))・ zrt・ g(j) を行
う第1演算手段と、該演算された多項式f(k) =Σfm
(k)・ zm と前記記憶された多次元配列uに対して演算
dfn+1 (k) =Σfm (k)・ um+n+1-s を行なう第2演算手
段と、前記第1、及び第2の多項式記憶手段に対するア
クセス及び該アクセスのアドレスを多項式f(k) の次数
に依存させて並列に制御する制御手段とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信系及び
ディジタル記憶系において通信路または記憶媒体で受け
た誤りを、誤り訂正符号を用いて受信側で自動的に訂正
する誤り訂正に関し、特に誤り訂正符号として代数幾何
符号を用いる場合の復号において、与えられた多次元配
列を生成する最小多項式系を求める多項式系導出装置及
びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル通信系及びディジタル
記憶系において通信路または記憶媒体で受けた誤りを、
受信側で自動的に訂正する誤り訂正符号として、リード
・ソロモン(RS)符号[1] やBCH符号[1] がよく知
られ、コンパクト・ディスクや衛星通信等において実際
に使用されている。そのRS符号やBCH符号の復号法
として、バーレカンプ・マッセイ(BM)法がよく知ら
れ、装置化されている。また、最近は代数曲線論を駆使
した代数幾何符号[1]-[4] と呼ばれる符号の研究が盛ん
に行われている。代数幾何符号は前述のRS符号やBC
H符号をその1クラスとして含む非常に適用範囲の広い
符号系であり、従来の符号よりもよい性質を持つ新符号
が存在することが徐々に明らかになってきている[5]
[6]。その復号法として阪田によって提案されたアルゴ
リズムが知られている[7] 。このアルゴリズムは2次元
BM法と呼ばれ、RS符号の復号に用いられるBM法
(以後、1次元BM法と呼ぶ)の拡張になっていること
が知られている。また、BM法は阪田によって多次元に
まで拡張され[8] 、図7のような構造を持つアルゴリズ
ムとして表される。(ただし、定義点の決定法、及びr
s,rt等は文献[7][8]参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7のnは全順序(文
献[7][8]参照)と呼ばれる順序づけによって更新され
る。図7において2)のdfn (i) の計算と4)のhによ
るfn (i) の更新は逐次的に行われることが多かった。な
ぜならば、点nにおける2)のdfn (i) は点n−1にお
ける4)のhを用いて計算され、点nにおける4)のh
によるfn (i) の更新は点nの2)のdfn (i) を用いて計
算されるためである。この場合、図8に示すように処理
時間に無駄が生じるために効率的ではなかった。
【0004】一方、RS符号やBCH符号の復号法であ
る1次元BM法の1次元変数についての処理を逐次的に
行うことを利用して2)と4)の処理を並列に実行する
手法が文献[9] に提案されている。しかし、この手法は
段数固定のシフトレジスタを用いているために1回のfn
(i) の更新(1サイクル)に必ずt+1(tは多項式fn
(i) の最終点( n=p:図7参照) における定義点の最
大値)の処理クロックが必要であった。従って、文献
[9] の装置は最大の定義点とならないfn (i) の途中演算
( n<p) において無駄な処理クロックが必要であり、
更に多次元のBM法を考慮していないために、次の点に
おいて文献[9] の手法は多次元BM法には不向きであっ
た。
【0005】1) 1次元BM法では多項式系F,Gに
属す多項式は1つであるが、多次元BM法では多項式系
F,Gに属す多項式は複数存在する。
【0006】2) 1次元BM法では多項式系F,Gに
属す多項式の次数と与えられる配列の配置は1次元(1
変数)であるので、高次から順に1次元状のメモリ(シ
フトレジスタ等)に各係数を格納できるが、多次元BM
法の多項式の次数と配列の配置は1次元ではないので1
次元状のメモリでは効率的な処理ができない。
【0007】3) 1次元BM法では多項式系F,Gに
属す多項式は1つであるので、多項式間の並列性は意味
が無いが、多次元BM法では多項式系F,Gに属す多項
式は複数存在するので、多項式間の演算も並列化でき
る。
【0008】4) 1次元BM法では多項式系F,Gに
属す多項式の変数は1つであるので、1つの変数につい
ての演算を並列に行うと2)と4)の処理は並列化でき
ないが、多次元BM法では多項式系F,Gに属す多項式
の変数は複数存在するので、1つの変数についての演算
を並列に行っても2)と4)の処理を並列化できる。
【0009】そこで、本発明では上述の欠点を除去し、
多次元BM法に対しても2)と4)の処理を効率的に並
列処理するアルゴリズム及び、それを実現する装置を提
案することを目的とする。これによって、1次元BM法
を含む多次元BM法の処理時間が短縮され、高速な処理
が実現できる。
【0010】[参考文献] [1] 今井:“符号理論”,電子情報通信学会 [2]V.D.Goppa: “Codes on algebraic curves ”, Sovi
et Math.Dokl., 24, pp.170-172, 1981. [3]V.D.Goppa: “Algebraico-geometric codes”, Mat
h. U.S.S.R. Izvestiya,vol.21, no.1, pp.75-91, 198
3. [4]V.D.Goppa: “Geometry and Codes”, Kluwer Acade
mic Publishers, 1988. [5]M.A.Tsfasman and S.G.Vladut: “Algebraic-geomet
ric codes ”, KluwerAcademic Publishers, 1991. [6] 三浦:“ある平面曲線上の代数曲線符号”, Prepri
nt. [7] 阪田:“与えられた2次元配列を生成する2次元線
形帰還シフトレジスタの合成”,信学論(A),vol.J-
70A, pp.903-910, 1987. [8]S.Sakata:“Extension of the Berlekamp-Massey al
gorithm to N dimensions,”Information and Computat
ion, vol.84, pp.207-239, 1990 [9]Youzhi Xu: “Contributions to the Decoding of R
eed-Solomon and Related Codes,” Linkoping Studie
s in Science and Technology. Dissertations No.257.
1991.
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、与えられた多次元配列を生成する最小
多項式系を求める装置に、与えられた多次元配列uを格
納する配列記憶手段と、求める多項式系Fを格納するた
めの第1多項式記憶手段と、当該多項式系Fと異なる多
項式系Gを格納するための第2多項式記憶手段と、前記
第1多項式記憶手段に記憶された多項式f(i) ,前記第
2多項式記憶手段に記憶された多項式g(j)に対して、
演算f(k) =zrs・ f(i) −( dfn (i)/dfm (j))・ zrt
・ g(j)を行う第1演算手段と、該第1演算手段によっ
て演算された多項式f(k) =Σfm (k)・ zm と前記配列
記憶手段に記憶された多次元配列uに対して演算dfn+1
(k) =Σfm (k)・ um+n+1-s を行なう第2演算手段と、
前記第1、及び第2の多項式記憶手段に対するアクセ
ス及び該アクセスのアドレスを多項式f(k) の次数に依
存させて並列に制御する制御手段とを具える。
【0012】
【作用】与えられた多次元配列uを配列記憶手段に格納
し、求める多項式系Fを第1多項式記憶手段に、当該多
項式系Fと異なる多項式系Gを第2多項式記憶手段にそ
れぞれ格納するようにし、第1演算手段によって前記第
1多項式記憶手段に記憶された多項式f(i) ,前記第2
多項式記憶手段に記憶された多項式g(j) に対して、演
算f(k) =zrs・ f(i) −( dfn (i)/dfm (j))・ zrt
(j) を実行し、該第1演算手段によって演算された多
項式f(k) =Σfm (k)・ zm と前記配列記憶手段に記憶
された多次元配列uに対して、第2演算手段によって演
算dfn+1 (k)=Σfm (k)・ um+n+1-s を実行し、制御手
段が前記第1、及び第2の多項式記憶手段に対するアク
セス及び該アクセスのアドレスを多項式f(k) の次数に
依存させて並列に制御することで、前記第1及び第2の
演算手段による演算を並列に実行する。
【0013】
【実施例】
〔説明の概要〕N次元BM法において2点間の加減算は
各次元の変数について独立に行われる。そのために、N
次元BM法においてはN次元の変数を独立に扱うN次元
状のメモリを用いた方が効率的な処理を行うことができ
る。
【0014】更に、N−1次元の変数についての演算を
同時に行っても、残りの変数についての処理が逐次的に
行われるので、2)と4)の処理を並列化できる。N−
1次元の変数についての演算を同時に行うためには、そ
の変数について各次数毎に独立したメモリを用いて同時
にアクセスすればよい。従って、本発明では多項式及び
各変数の次数毎に独立のメモリをメモリのアドレス分割
または複数のメモリによって実現し、効率的に多次元B
M法の処理を行うアルゴリズム及び装置を提案する。
【0015】図7に対応する本発明によるアルゴリズム
を図1に、それによる動作を図2に示す(図2(a) 〜
(c) は実施例1〜3に対応する)。図1において2)と
4)及び5)の処理は並列に行われている。
【0016】〔実施例1〕まず1次元BM法について考
える。図3においてuは与えられた1次元配列u(アド
レスiにはui が設定)を格納するメモリ、fはuを生
成する最小多項式f(初期値は1)を格納するメモリ、
gはfの補助多項式g(初期値は0)を格納するメモリ
であり、そのアドレスは外部から制御される。ここでは
1次元BM法を考えているのでメモリに格納される多項
式は1つであり、その多項式の最高次数をsとした場合
s−i次の次数の係数はメモリのアドレスiに設定され
る。また、dfn はdfn (i) を計算するためのレジスタ、
dfm は前のdfn の値を保持しておくレジスタ、INは逆数
を出力する回路であり、ddは( dfn (i) /dfm (j))の値
を保持するレジスタ(初期値はu0 )である。さらに、
SWは定義点は変化した場合のみメモリfからの出力を選
択するスイッチであり、その制御は外部から行われる。
また、×,+は各々乗算器,加算器を表す。
【0017】点nにおいて、多項式fの定義点をs
(i) 、多項式gの定義点をs(j) とする。メモリf,g
は各々アドレス0から1ずつ順次加算され、アドレスs
(i) ,s(j)まで制御される。このとき、外部回路は定
義点から計算されるrs+s(i)とrt+s(j) の大小
関係を比較し、大きい方のメモリから動作させはじめ、
その差分のクロック数後には他方のメモリも動作させ
る。前述したようにddのレジスタは( fn (i) /dfm (j))
の値を保持しているので、メモリfには4)のhによっ
て演算・更新された点nにおける多項式fの各係数がア
ドレス0からs(k) (s(k) は更新された多項式の定義
点)へ順次入力される。このとき、更新された多項式f
の各係数に合わせて、メモリuはアドレスn+1から順
次1ずつ減じてアドレスn+1−s(k) まで制御され、
そこに蓄えている1次元配列uの各要素を順次出力す
る。これによって、2)の点n+1におけるdfn+1 (k)
が4)の点nにおけるfと並列に計算される。このとき
レジスタdfm には前のdfn (i) が入力され、INによるそ
の逆数とdfn+1 (k)との乗算を行うことにより、次の演
算におけるddをレジスタに保持することができる。ただ
し、定義点が変化した場合にはSWが開き、メモリgには
メモリfの出力がアドレス0からアドレスs(i) に対し
て順次入力され、多項式gが更新される。従って、図3
において多項式fの1回の更新(1サイクル)にはs
(k) のクロック数が必要で、これをp回繰り返すことに
よりuを生成する最小多項式fを得ることができる。
【0018】s(k) はdfn+1 (k)及び多項式fの各係数
を逐次処理する場合の最小クロック数である。従って、
本発明は文献[9] の装置に比べて無駄な処理クロックが
なくなり処理が高速化される。また、定義点の決定及び
比較は高速性を要求されないので、通常のCPUによっ
て実現できる。従って、外部回路はCPUとアドレス制
御を行うカウンタ回路によって簡単に実現できる。
【0019】〔実施例2〕実施例1に示したメモリのア
ドレス制御を行う外部回路は1次元BM法に対しては無
駄な処理クロックを省くだけであったが、2次元以上の
BM法に対しては前述の多次元状のメモリをアドレス制
御によって実現し、効率的な多次元BM法を実行するた
めに重要な意味を持つ。
【0020】まず簡単のために、2次元BM法について
考える。図4においてUは与えられた多次元配列uを、
Fはuを生成する複数の多項式f(i)(i=0,…,l-1) を、
GはFの複数の補助多項式g(j)(j=0,…,l-2) を格納す
るメモリである。dfn (i)はdfn (i) を計算するためのレ
ジスタ、dfm (j)は前のdfn (i)の値を保持しておくレジス
タであるが、多項式が複数あるのでこのレジスタも複数
必要である。他の部品は実施例1と同じである。
【0021】ここで、iを多項式f(i) の数,jをyj
の次数,kをxs(i)-kの次数(s(i) は多項式f(i)
定義点)とすると、メモリF,Gは図5に示すようなア
ドレス分割が行え、そのアドレスは(i,j,k)と表
現できる。ただし、図5におけるsj はyj に対するx
の最大次数を表す。このとき、多項式系Fの中の1つの
多項式f(i) の定義点をs(i) =(s1(i),s2(i))と
し、a=(a1 ,a2)(a∈Σ0 s(i) :文献[7][8]参
照)を変数とすると、多項式f(i) はアドレス(i,s
1(i)−a1 ,a2 )の位置に格納されている。また、多
項式系Gの中の1つの多項式g(j) の定義点をs(j)
(s1(j),s2(j))とすると、多項式g(j) はa∈Σ0
S(j) に対してアドレス(j,s1(j)−a1 ,a2 )に
格納されている。この場合、メモリF,Gに用いられる
各aは全順序に従う必要はなく、a1 とa2 と独立に制
御することができる。例えば、最初a1 =a2 =0とし
てa1 を0からs0 まで動作させた後、a2 を1繰上
げ、a1 を再び0からs1 まで動作させるような制御を
行ってもよい。従って、a1a2 は通常のアップカウン
タによってに簡単に制御できる。また、メモリUは点n
=(n1 ,n2 )の写像un をアドレス(n1 ,n2 )
に割り付ければ、(j,k)と表されるアドレス分割が
でき、メモリF,Gと同様に簡単なアドレス制御が行え
る。
【0022】従って、図4の装置は次のように動作させ
ればよい。まず、外部回路は定義点から計算されるrs
+s(i) とrt+s(j) の全順序による大小関係を比較
し、大きい方のメモリから動作させその多項式を出力す
る。その差分のクロック数後に他方のメモリも動作させ
他方の多項式を出力する。ddのレジスタには( dfn (i)/
dfm (j))の値が保持されているので、メモリFには4)
のhによって演算・更新された定義点s(k) =(s
1(k),s2(k))を持つ多項式f(k) がアドレス(k,s
1(k)−a1 ,a2 )(a∈Σ0 S(k) )に対して順次入力
されることがわかる。このとき、点nの全順序における
次の点をn+1=n' =(n1',n2')とすると、更新
された多項式f(k) のアドレス内の変数aに合わせて、
メモリUはアドレス(n1'−a1 ,n2'−a2 )(a∈
Σ0 S(k) )に蓄えている1次元配列uの各要素を出力す
る。これによって、2)の点n+1におけるdfn+1 (k)
が4)の点nにおける多項式f(k) と並列に計算され
る。このときレジスタdfn (i)には2)で計算されたdf
n+1 (k)が、レジスタdfm には前のdfn (i) が蓄えられ、
後の演算において必要なときに用いられる。よって、次
の演算において必要な( dfn (i) /dfm (j))の値がddの
レジスタに保持され図1のアルゴリズムが連続して実行
されていく。ただし、定義点が変化した場合にはSWが開
き、メモリGにはメモリFのそのときの出力がアドレス
(i,s1(i)−a1 ,a2 )(a∈Σ0 S(i))に対して
順次入力され、多項式系Gが更新される。
【0023】従って、図4において1つの多項式f(i)
の更新(1サイクル)にはs(k) クロックが必要であ
る。多次元BM法ではステップS14で計算される多項
式f(k ) とそれに用いられる多項式f(i) ,g(j)
k,i,jは定義点の型によって決定される。前述した
ように複数の多項式をアドレス分割して格納した場合、
そのk,i,jはアドレスの指定によって順次選択でき
る。従って、点nにおいて指定された全ての多項式f
(k) を更新するためには、各s(k) の和に相当するクロ
ック数が必要になる。さらに、それを点pまで繰り返せ
ば2次元配列uを生成する最小多項式系Fが得られる。
【0024】この多項式の選択も定義点を決定する外部
回路によって実行できることは明かである。従って、ア
ドレスを制御する外部回路を用いて複数の多項式をアド
レス分割により選択することによって従来の文献[9] の
装置で困難であった1)の問題を解決できる。さらに、
問題2)に示された多次元の変数に関するメモリアクセ
スの複雑さの問題も図5に示すようにyの次数毎にアド
レス分割を行うことによって容易になり解決できる。
【0025】また、各多項式は最小のクロック数s(k)
によって更新されるので、実施例1と同様に処理クロッ
クを無駄にしない効率的な処理が行われていることは明
かである。
【0026】また、図4の回路がアドレスの分割数さえ
増せば、N次元BM法に対しても有効であることも明か
である。
【0027】〔実施例3〕実施例2は複数の多項式を1
つのメモリのアドレス分割によって格納しているので、
多項式及び各次数は1つしか選択できず問題3),4)
に示す多項式間及び変数毎の並列処理はなされていな
い。そこで、実施例3では問題3),4)に示した多項
式間及び変数毎の並列性を実現する装置を考える。
【0028】まず、多項式間の並列性を実現する本発明
による実施例を図6に示す。図6においてメモリF,G
は複数の多項式を並列に格納する複数のメモリによって
構成される。図6において太線で示される線は複数のメ
モリ数に応じた多重の信号線を意味し、+,×は多重の
信号線に応じて並列に並べた複数の加算器及び乗算器を
示す。また、レジスタdfn (i),dfm (j),dd及び逆数生成
回路INも多重の信号線に応じて並列に並べられる。ただ
し、メモリUに格納されているuだけは1種類であり、
複数の多項式f(i) に対して共通であるので1本の線で
表され、並列に並べられた乗算器に共通に入力される。
【0029】このとき、メモリF,Gのアドレスは各点
nにおける最大の定義点を持つ多項式について制御すれ
ば、他の多項式もそのアドレス制御によって制御でき
る。従って、点nにおける全ての多項式の更新にはその
点における最大定義点であるs(k) のクロック数でよ
く、それをp回繰り返すことによってuを生成する最小
多項式系Fが得られる。
【0030】次に、変数毎の並列性を実現する装置も図
6の実施例によって実現できる。この場合、実施例2の
多項式のyの次数毎のアドレス分割を複数のメモリによ
って並列に格納すれば、1つの多項式内における変数y
についての演算を並列に実現することができるので、多
項式間だけでなく1つの多項式内の変数毎の並列処理を
実現することができる。
【0031】また、図6の回路はメモリ数さえ増せば、
N次元BM法に対しても有効であることも明らかであ
る。
【0032】〔その他の実施例〕実施例3の装置のメモ
リ数は多項式分または次数分の数でなくても実施例2の
場合と組み合わせて、準備できる複数のメモリをさらに
アドレス分割して用いることもできる。
【0033】また、2)及び4)の処理を行う回路はC
PU等によっても容易に構成することができ、本実施例
に示した回路構成に制限されない。
【0034】また、ここに示したメモリの格納法及びア
クセス法等は、多次元BM法に限らず、他の多次元配列
及び多次元多項式生成法に関しても有効であることはい
うまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明は1サイクルを逐次処理に必要な
最小のクロック数s(k) で実行できるので、無駄な処理
クロックがなくなり処理が高速化される。
【0036】また、複数の多項式とその変数をアドレス
分割を用いて制御することによって、多次元BM法にも
簡単に対応することができる。
【0037】さらに、多次元BM法の複数の多項式を複
数のメモリに分割して並列に制御することによって、複
数の多項式を並列に処理することができ処理速度を向上
させることができる。
【0038】さらに、多次元BM法の多項式内の変数の
次数毎のアドレス分割を複数のメモリによって並列に格
納することによって、1つの多項式内の変数毎の処理を
並列に処理することができ処理速度をより向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多次元BM法のアルゴリズムであ
る。
【図2】図1のアルゴリズムを実行した場合の動作図で
ある。
【図3】図1のアルゴリズムの第1の実施例である。
【図4】図1のアルゴリズムの第2の実施例である。
【図5】メモリのアドレス分割の説明図である。
【図6】図1のアルゴリズムの第3の実施例である。
【図7】従来の多次元BM法のアルゴリズムである。
【図8】図7のアルゴリズムを実行した場合の動作図で
ある。
【符号の説明】
+ 加算器 × 乗算器 SW スイッチ u,U 与えられた配列を格納するメモリ f,g,F,G 多項式を格納するメモリ dd,dfn,dfm,dfn (i),d fm (j) レジスタ IN 逆数を出力する回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた多次元配列を生成する最小多
    項式系を求める装置において、 与えられた多次元配列uを格納する配列記憶手段と、 求める多項式系Fを格納するための第1多項式記憶手段
    と、 当該多項式系Fと異なる多項式系Gを格納するための第
    2多項式記憶手段と、 前記第1多項式記憶手段に記憶された多項式f(i) ,前
    記第2多項式記憶手段に記憶された多項式g(j) に対し
    て、演算 f(k) =zrs・ f(i) −( dfn (i)/dfm (j))・ zrt・ g
    (j) を行う第1演算手段と、 該第1演算手段によって演算された多項式f(k) =Σf
    m (k)・ zm と前記配列記憶手段に記憶された多次元配列
    uに対して演算 dfn+1 (k) =Σfm (k)・ um+n+1-s を行なう第2演算手段と、 前記第1、及び第2の多項式記憶手段に対するアクセス
    及び該アクセスのアドレスを多項式f(k) の次数に依存
    させて並列に制御する制御手段とを有し、前記第1及び
    第2の演算手段による演算を並列に実行することを特徴
    とする多項式系導出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1あるいは第2の多項式記憶手段
    が、複数のメモリを具え、複数の多項式を、多項式毎に
    異なるメモリに格納することを特徴とする請求項1に記
    載の多項式系導出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1あるいは第2の多項式記憶手段
    が、複数のメモリを具え、複数の多項式を、変数及び次
    数毎に異なるメモリに格納することを特徴とする請求項
    1に記載の多項式系導出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、複数の多項式を多項式
    毎に異なるアドレスに格納するように、前記第1あるい
    は第2の多項式記憶手段を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の多項式系導出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、複数の多項式を変数及
    び次数毎に異なるアドレスに格納するように、前記第1
    あるいは第2の多項式記憶手段を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の多項式系導出装置。
  6. 【請求項6】 与えられた多次元配列を生成する最小多
    項式系を求める方法において、 与えられた多次元配列uを配列メモリに格納し、 求める多項式系Fを格納するための第1多項式メモリに
    記憶された多項式f(i) ,当該多項式系Fと異なる多項
    式系Gを格納するための第2多項式メモリに記憶された
    (j) に対して、第1の演算 f(k) =zrs・ f(i) −( dfn (i)/dfm (j))・ zrt・ g
    (j) を実行し、 該第1の演算によって求められた多項式f(k) =Σfm
    (k)・ zm と前記配列メモリに記憶された多次元配列u
    に対して第2の演算 dfn+1 (k) =Σfm (k)・ um+n+1-s を実行し、 前記第1、及び第2の多項式メモリに対するアクセス及
    び該アクセスのアドレスを多項式f(k) の次数に依存さ
    せて並列に制御し、前記第1及び第2の演算を並列に実
    行することを特徴とする多項式系導出方法。
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