JPH06222874A - 位置入力装置 - Google Patents

位置入力装置

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JPH06222874A
JPH06222874A JP1080493A JP1080493A JPH06222874A JP H06222874 A JPH06222874 A JP H06222874A JP 1080493 A JP1080493 A JP 1080493A JP 1080493 A JP1080493 A JP 1080493A JP H06222874 A JPH06222874 A JP H06222874A
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vibration
transmission speed
point
operating
time
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JP1080493A
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Kazunori Aida
和憲 相田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テーブルガラス1の1辺の両端に2個の振動
する振動発生器9,10し、この振動発生器9,10か
らの駆動を、テーブルガラス1を介してセンサー(1
1)を内蔵した入力用ペン8にて、テーブルガラス1上
の任意の位置の操作点で受信させることで、振動発生器
9又は振動発生器10から操作点の入力用ペン8までの
距離r1,r2に応じた伝達時間を計測し、該計測時間
とテーブルガラス1の振動伝達速度に基づいて、各振動
発生器9,10を中心とする距離r1,r2を半径とし
た2つの円の式における交点を求め、操作点Pの座標位
置を求める位置入力装置。この操作点を求める前に、上
記テーブルガラス1の振動伝達速度は、振動発生器9又
は10を駆動し、振動発生器10又は9の位置に入力用
ペン8を操作し、固定長間の伝達時間を計測し、該計測
時間と固定長とで求められる。 【効果】 テーブルガラス1の固有の振動伝達速度を求
め、入力用ペンにて操作する点の座標位置を正確に認識
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は盤面を用いて操作点の位
置検出を行い、該位置検出に応じた入力を行う入力装置
に関する。
【0002】
【従来技術】画像形成装置において、原稿の必要部分の
複写、あるいはその部分を複写しない等の編集処理を行
うための機能を達成するために、原稿の必要部分の領域
を指定する入力装置が必要となる。
【0003】そのため、従来の画像形成装置によれば、
上述のような領域入力装置の構成として以下に示すもの
が提案あるいは実施されている。
【0004】(1)複写画像を予め格子状の目盛りを付
した透明シートに重ね、透明シートの目盛りをX軸、Y
軸方向に分けて読み取り、オペレータがテンキーよりX
及びY方向の座標位置を一点ずつ入力することで領域を
設定する方法。
【0005】(2)原稿台上の周囲にXとY方向に目盛
りを付し、同様にX,Y方向の目盛りを読み取って、テ
ンキー等から必要な点の座標データを入力することで領
域を設定する方法。
【0006】(3)原稿台の周囲の直行する2辺におけ
るX及びY方向に一定間隔でスイッチ列を設け、対応す
る座標を各スイッチ列を操作することによって入力する
ことで領域を設定する方法。
【0007】(4)原稿台とは別に、たとえば原稿カバ
ーの上面に、面状センサーマトリックスアレイにて構成
されたタブレット方式において、入力ペンなどで位置入
力を行うことで、その点の座標を検知し、これにより領
域を設定する方法。
【0008】(5)原稿台の適所に振動を検出するセン
サーを複数個設け、原稿台上の所望の位置を打点し、そ
の振動をセンサーが検出する時間差に基づいて打点位置
の座標を特定することで領域を設定する方法。
【0009】以上のように(1)及び(2)の領域入力
方法採用すれば、安価に構成できるが、操作性が極めて
悪い。(3)の方法を採用すれば、X及びY方向のそれ
ぞれのデータを別々に入力する必要があるため、操作性
が悪いという欠点がある。また、(4)の入力方法によ
れば、操作性は改良されるが、センサーマトリックスア
レイが高価であるため、入力装置全体が高価になる。ま
た、原稿台などの原稿を読み取るべき台は透明性や平滑
性が要求され、センサーマトリックスアレイを直接原稿
台に設けることができず、原稿を載置して指定位置を入
力するための専用の台として別途設け、これにセンサー
アレイを配置する必要がある。この場合、原稿を置き直
さなければならないという欠点がある。
【0010】これに対し(5)の方法によれば、操作面
上の任意の位置を打点するだけでよく、上述の(1)乃
至(4)の操作性を改良できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
(5)の方法によれば、操作面を振動媒体とする場合、
どうしても操作面を構成する部材による振動伝達速度が
一定しない。つまり、その振動速度を固定したままで、
その操作面の振動伝達速度により任意の操作される位置
を認識しれば、操作面を構成する厚さやその他の違いに
より微妙に振動速度が個々に異なる。
【0012】例えば、操作面を構成する部材として、ソ
ーダ硝子を利用する場合には、その振動伝達速度は4300
m/secであって、その値に固定した場合には、全てのも
のが同一を振動伝達速度になることはない。つまり、製
造上の微妙な違いにより個々の操作面においては多少と
も伝達速度が異なるものといえる。
【0013】しかも、周囲温度や操作面の配置状態等に
おいても微妙な速度変化が生じることも考えられる。ま
た操作面を支持する際の製造上の微妙な誤差等において
も、この操作面で振動伝達速度が異なることが予測され
る。
【0014】そのため、操作面により振動伝達速度を固
定した時には、刻々変化する温度や周囲の雰囲気による
速度変動、その他の要因による速度変動にて、正確な操
作点の位置を認識できずに、誤入力することになる。
【0015】本発明は、簡単な手段を付加することで、
操作面における操作点の位置を正確に特定(認識)する
ことが可能な装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに第1の発明による入力装置は、位置入力を行う振動
媒体である操作面と、該操作面上の任意の位置を操作す
ることで該操作位置から振動源又は振動受信部間の伝達
時間と操作面における振動伝達速度に基づいて上記操作
点の位置を認識する手段とを備えてなる位置入力装置に
おいて、上記操作面上の予め決めらた固定長の一方の一
点に位置する振動源からの振動を他の一点の位置にて受
信する時間を計測し、該計測時間と上記固定長より上記
操作面の振動伝達速度を演算する手段を含む振動伝達速
度計測手段を備え、該振動伝達速度計測手段にて求めた
上記操作面の計測振動伝達速度に基づいて操作点の位置
を上記認識手段にて認識すること特徴とする。
【0017】この第1の発明において、上記振動伝達速
度計測手段は、操作面の打点入力前に該操作面による振
動伝達速度を計測することを特徴とする。
【0018】また第2の発明による位置入力装置は、位
置入力を行う振動媒体である操作面と、該操作面の任意
の位置を操作することによる振動源又は振動受信部から
上記操作点までの振動受信時間と上記操作面の振動伝達
速度に基づいて操作点の位置を認識してなる位置入力装
置において、上記操作面の固定長の両端部に振動源及び
振動受信部を固定配置し、該振動源からの振動を上記振
動受信部で受信されるまでの時間を計測する時間計測手
段と、該時間計測手段を動作させて計測される固定長間
の計測時間と上記操作面の固定長とで該操作面による振
動伝達速度を演算する振動速度演算手段と、該振動速度
演算手段にて演算された振動伝達速度に基づいて上記操
作面の任意の操作点の位置を認識する位置認識手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0019】この第2の発明において、振動速度演算手
段は、操作面の任意の位置の操作前に上記時間計測手段
の計測動作を開始させ事前に上記操作面の振動伝達速度
を計測する構成を特徴とする。
【0020】
【作用】以上のように構成された第1の発明の位置入力
装置によれば、操作面上の任意のポイントを操作部にて
操作する際に、振動媒体である操作面の振動伝達速度が
演算により求められる。その演算された操作面固有の振
動伝達速度に基づいて、操作面上の任意の操作点の位置
を振動源又は振動受信部にて時間計測して、操作点の位
置を認識手段にて正確に認識することができる。
【0021】したがって、個々の操作面の個々のばらつ
きに関係なく、正確な操作位置を認識できる。
【0022】また、第2の発明の位置入力装置によれ
ば、操作面による振動伝達速度を計測するために、振動
源及び振動受信部を特定された固定長間に固定配置して
おくことで、その間の距離が一定不変のものとなる。そ
のため人為的な誤差を生じることなく、振動伝達速度の
計測をより正確に行うことができると共に、打点入力操
作に先立って、固定配置された振動源および振動受信部
間でその都度操作面における振動伝達速度を計測でき
る。そのため、操作時点での雰囲気等に応じた振動伝達
速度に基づいて、操作点の位置の正確な認識及びその入
力を可能にできる。また、そのための操作としても簡単
になる。
【0023】
【実施例】図1は本発明における入力装置を複写装置に
適用した例を示すもので、上部に設けられた原稿台を入
力装置の操作面として利用した上面図である。
【0024】(実施例1)図1において、1は複写機本
体の上面に配置される1枚構成の透明なガラス板からな
る原稿台であって、操作面を構成する振動媒体のテーブ
ルガラスである。該テーブルガラス1は、複写原稿3を
所定の位置に載置するための原稿載置領域2が定められ
ており、周囲を斜線で示す範囲内において画像を図示し
ていない感光体に原稿画像を結像できる。また4は載置
原稿の指定領域を示し操作面を2箇所のポイント5−
5′間を対角線とする四角形の領域、6は原稿3の先端
を基準として載置するための基準ライン、7は載置され
る原稿の基準指標であり例えば原稿の画像形成における
最下端のラインを示す指標である。
【0025】一方、上記テーブルガラス1での指定入力
用のペン8の操作点(ポイント)の検出にかかる2個の
振動源である振動発生器9及び10が、テーブルガラス
1の4隅の隣会う最下端ライン上の2隅に配置される。
この振動発生器9及び10は、例えばテーブルガラス1
の表面または裏面に取り付けられている。振動発生器9
及び10の振動は、テーブルガラス1を伝搬するため、
上記入力用ペン8をテーブルガラス1の所望の位置を操
作(押圧)することで、その操作点で検出される。
【0026】上記振動発生器9または10からの振動を
検出するために、入力用ペン8には、図2の断面図に示
すように、内部に振動を受信し電気信号に変換する受信
部であるセンサー11、上記テーブルガラス1上を指示
した時の操作点のタイミングを指示する操作スイッチ1
2、上記振動発生器9,10からの振動をセンサー11
に伝達するためにテーブルガラス1上の操作点を指示す
るための金属等よりなる伝達部13を備えている。伝達
部13は、図に示す通り、先端部が円錐形状の頂点にて
形成され、テーブルガラス1上での点接触を可能にし、
位置検出精度を向上させる。また、センサー11及び操
作スイッチ12からの信号線は一まとめにされて入力装
置本体、つまり本発明の実施例によれば複写装置本体の
制御部に接続される。
【0027】そこで、入力用ペン8によるテーブルガラ
ス1上の任意の位置を操作(接触または打点)した時の
座標位置の検出原理について以下に説明する。図3はそ
れを説明するための模式図である。いま入力用ペン8に
て指定する操作点(ポイント)Pは、振動発生器9を中
心とする半径r1の円と、振動発生器10を中心とする
半径r2の円の交点を求めることにより算出できる。
【0028】説明を簡単にするために上記振動発生器9
の座標位置を原点(0,0)として振動発生器10の座
標位置を(432,0)とする。つまり、テーブルガラ
ス1の画像形成領域2を297×432(mm)とした場
合、基準ライン6の基準指標7線上に振動発生器9を固
定配置して、振動発生器10をX軸上の領域2の右端の
位置に配置した状態で、振動発生器9の位置を原点とす
れば、振動発生器10の座標位置は(432,0)とな
る。ただし単位はmmである。
【0029】また、テーブルガラス1の実際の振動の伝
達速度は、材質や製造方法により異なるが、一般的には
3000〜4500m/sec.であり、例えばソーダガラ
スの場合は、約4300m/sec.である。そのため、本
発明実施例によれば、振動発生器9の位置Aまたは振動
発生器10の位置Bが振動を発生してから入力用ペン8
のポイントPまでの時間T1及びT2を計測すれば、位
置AからポイントPまでの距離(半径r1)及び位置B
からポイントPまでの距離(半径r2)が上記テーブル
ガラス1の振動伝達速度vにより算出できる。
【0030】つまり、位置AからポイントPまでの半径
r1は、テーブルガラス1の振動伝達速度v、例えばソ
ーダガラスの場合にはv=4300m/sec.に計測時間
T1を乗算することで求められ、位置BからポイントP
までの半径r2は、テーブルガラス1の伝達速度v×T
2で求められる。
【0031】そこで、円の方程式は一般に(x−a)2
+(y−b)2 =r2 である。ただし、a及びbは、円
の中心座標(a,b)であり、rは半径である。この円
の式より、位置Aを中心とする円と方程式は数1の式に
示す通りである。
【0032】
【数1】
【0033】また位置Bを中心とし、半径r2の円の方
程式は数2の式の通りである。
【0034】
【数2】
【0035】上述の数1及び数2の各円の式より、円の
交点を求めることで、操作点であるポイントPのxびy
の座標を求めることができる。下記の数3及び数4は、
その交点をも詰めるための式である。
【0036】
【数3】
【0037】
【数4】
【0038】なお、入力用ペン8にて操作されたポイン
トPの数4の式より求められるy座標においては、正の
数が選択され、負の値はテーブルガラス1の範囲外での
位置であり無視される。
【0039】そこで、本発明においては、上述のように
打点(操作)位置を認識することができるが、操作面で
あるテーブルガラス1の個々の振動伝達速度vの違いに
より、その速度を上述のようにソーダ硝子の場合に4300
m/secに固定したのでは正確な位置認識を行うことがで
きない。そのため、本発明は打点入力を行う前に、テー
ブルガラス1の振動伝達速度V0を事前に計測する。そ
の計測値に基づいて上述のような操作点の座標を確認す
る。この計測方法としては、テーブルガラス1上の任意
の固定長を特定し、その固定長の一端部からの振動を他
の一点にて受信し、その受信した時間と固定長とで簡単
にテーブルガラス1固有の振動伝達速度V0を求めるこ
とができる。
【0040】(実施例1)そこで、本発明の一つの方法
としては、上記振動発生器9を振動源とし、この振動源
からの振動を他の振動発生器10の位置で、入力用ペン
8を操作することで受信させる。この固定長の距離、つ
まり432mmを伝達する時の時間を測定することで、
テーブルガラス1の固有の振動伝達速度を求めることが
できる。この場合、振動発生器10を振動源とし、振動
発生器9の位置で受信するようにしてよく、その時には
一方のみ発生器を駆動する。以下の説明においては、振
動発生器9を振動源とし、振動発生器10側で受信する
ものとする。 このようにして、事前にテーブルガラス
1固有の振動伝達速度v0を計測しておき、この計測し
た速度V0にて上述したような式によりテーブルガラス
1上の任意の操作点を認識することができる。
【0041】以上のようにして、テーブルガラス1の振
動伝達速度V0を事前に計測できると共に、上述した原
理により操作されるポイントPの座標位置を算出でき、
その位置での条件に応じた入力が行える。図4は本発明
における位置入力装置及び複写装置の制御回路構成の概
略を示すブロック図である。
【0042】図4において、S1は振動を検出する入力
用ペン8に設けられる振動受信センサー11であり、振
動を電気信号に変換する、例えば圧電センサー、歪みセ
ンサー、超小形マイクなどが使用できる。センサーS1
は、アンプ22−1、フィルタ23−1、比較器24−
1及びラッチ25−1にて構成される検出回路C1の一
部を構成する。センサーS1によって検出された振動
は、該センサーS1にて電気信号に変換された後、アン
プ22−1によって所定の値に増幅される。増幅された
信号はフィルタ23にて検出に不要な周波数が除去され
る。つまり、振動発生器9又は10にて振動される周波
数の信号のみ受信するようにしている。その後に、上記
フィルタ23−1を介して得られた信号は、コンパレー
タ(比較器)24−1によって一定の大きな以上の電圧
になった時に有効信号として検出される。この有効信号
は直ちに次のラッチ25−1に送られ、該ラッチによっ
て有効信号I1 がラッチされると、CPU21はその入
力端子I1を介して確認し、そのタイミングを検出す
る。そして、CPU21はリセット信号を出力端子R1
を介して出力し、ラッチの出力を固定する。
【0043】SWは入力用ペン8の操作スイッチ12で
あり、該操作(ON)によりポイントPの位置検出を行
うためにCPU21は、その位置検出制御を開始する。
即ちCPU21は、スイッチSWの信号を入力すること
で、振動発生器9,10を駆動することで振動させる。
【0044】そのための振動発生回路29を構成する図
中A及びBは、振動発生器9,10であり、セレクトス
イッチ30−1を介して信号発振器31からの信号を駆
動源として振動する。この振動発生器A及びBは、例え
ば圧電型ブザー等の振動子が使用される。上記セレクト
スイッチ30−1はCPU21からのセレクト信号SE
Lにてその接点が上又は下側に切り換えられ、信号発生
器31からの信号が振動発生器A又はBに供給される。
符号32−1は、CPU21より信号発振器31−1へ
駆動信号Dを出力してから、決められた発振周波数が信
号発振器31−1より出力されるまでの時間のずれをな
くすための波形成形回路であって、その波形成形回路3
2からの信号Ia,IbがCPU21の入力端子IA,
IBに供給される。
【0045】また、CPU21は上述のように操作ポイ
ントPの位置検出にかかる制御と共に複写制御を行う制
御手段を構成しており、そのためにROM26に記憶さ
れた複写制御プログラム及び位置検出のためのプログラ
ムやその他のプログラムに従って制御を行う。またRA
M27は、センサーS1 〜S4 の検出タイミング、前記
指定ポイントの演算結果、複写装置の複写条件、複写装
置の複写状態、調整値等の記憶用に用いられ、電池28
にてバックアップされる。さらにCPU21には上記R
OM26、RAM27以外に、CPU21の入出力端子
数を拡張し制御を補助する等のI/O(入出力ポート)
33等が接続されている。I/O33には複写装置の光
学系の駆動制御や複写用紙の搬送制御に必要な各種のセ
ンサー34、キーボード35、複数の駆動要素38と複
数の制御要素39とを駆動するためのドライバー36、
及び表示装置37等が接続されている。
【0046】ここで、本発明においては、振動検出回路
C1は、入力用ペン8による操作点を検出のために用い
られる他、テーブルガラス1固有の振動伝達速度を計測
するためにも用いられる。即ち、入力用ペン8による打
点入力モードと、計測モードとにより、計測モードにお
いては、入力用ペン8のスイッチSW(12)の操作に
応答して、例えばCPU21は、振動発生器9側を振動
源として振動させ、その入力用ペン8を振動発生器10
の位置を操作した時の、入力用ペン8の受信センサS1
での受信時間を計測する。その計測時間は、一時RAM
27の特定の領域に記憶され、後に振動発生器9と10
間の固定距離432mm及び上記計測時間とから、CP
U21はテーブルガラス1の固有の振動伝達速度V0を
演算する。
【0047】この図4に示すブロック図にかかる本願発
明にかかる位置検出の前に、レーブルガラス1の振動伝
達速度V0を計測しするが、この計測にかかる制御動作
を図5に示す。以下に図5の制御フローに従って説明す
る。
【0048】まず、電源が投入されると初期設定が行わ
れ、RAM27等の内容がクリアされた状態となり、複
写装置本体のウォームアップが完了することで以下の制
御が開始される。
【0049】n01;複写機本体がテーブルガラス1の
振動伝達速度の計測モードになっているか否かが判断さ
れる。この時に計測モードのために、例えばキーボード
35等を操作し、そのモードを設定すれば以下の動作が
開始される。計測モードが設定されていなければ、他の
処理が実行される。例えば、複写枚数、複写倍率、複写
濃度等の複写条件の入力検出、複写動作開始のためのプ
リントスイッチの操作により、複写動作を実行する制御
ルーチンへ移る。
【0050】n02;上記ステップn01において、測
定モードに設定されておれば、該ステップにおいて入力
用ペン8のスイッチSWが操作(ON)されたか否かが
判別される。
【0051】n03;CPU21は、入力用ペン8のス
イッチSWが操作さたことを認識すると、信号発振器3
1−1を動作させるための信号を端子D1より出力し、
該信号発振器31−1を動作させる。これにより、信号
発振器31−1からの特定周波数の信号がスイッチ30
−1を介して、振動発生器A(9)に供給される。
【0052】n04;またCPU21は、上述のように
信号発振器31−1を駆動することで、その発振駆動源
31からの基本発振周波数で正規の信号に立ち上がるこ
とで、波形成形回路32より有効信号Iaが出力され、
これを入力端子IAを介して確認する。
【0053】n05;上述のようにして、CPU21が
有効信号Iaを確認すると同時に、タイマTの時間計測
を開始させる。このタイマTは通常RAM27等を利用
して構成させるもので、CPU21内で構成される周知
のタイマが利用される。
【0054】n06;タイマTの時間計測開始後に、C
PU21は入力端子I1への入力状態を確認する。つま
り、入力用ペン8は、振動伝達速度の計測時にはテーブ
ルガラス1上の振動発生器10の位置を打点(操作)し
ており、この位置での振動の伝達時間を計測する。した
がって振動発生器9の振動開始により振動発生器10の
位置まで伝達してくる時間を計測することになる。その
ため、振動発生器10側の入力用ペン8の受信センサー
S1にて受信された信号が、アンプ22−1、フィルタ
23−1及び比較器24−1を介してラッチ回路25−
1に供給され、これによりラッチ回路25より有効信号
1 として入力端子I1に供給され、これがCPU21
にて確認される。
【0055】n07,n08;CPU21は、ラッチ回
路25−1からの信号を入力端子I1を介して確認する
ことで、時間計測しているタイマTの計測動作が停止さ
せる。そして、そのタイマTにて計測した時間tをRA
M27の特定領域M1に記憶させておく。
【0056】n09,n10;CPU21は、上述のよ
うにタイマTによる時間計測を終了することで、特定の
固定長である432mmと計測した時間tとの演算を行
う。つまり、432mmを計測した時間tで除算を行う
ことで、テーブルガラス1の振動伝達速度V0が求めら
れる。この求めた振動伝達速度V0は、RAM27の特
定の領域M2に記憶され保持される。
【0057】以上のようにして、テーブルガラス1固有
の振動伝達速度V0を計測しており、この速度V0に基
づいて次に説明するテーブルガラス1の任意の打点(操
作)位置を認識する。
【0058】図6はその一例を示す制御フローであっ
て、以下にその手順を説明する。まず、打点入力を行う
場合には、キーボード等にてそのモードが設定される。
つまり、図5のフローにおてい振動伝達速度の計測モー
ドであるか否かの判断において、計測モードでなく、他
のモードとして処理される。この時に図6に示すように
以下の制御が実行させる。
【0059】n11:領域入力状態(モード)が設定さ
れたか否かが判別され、領域入力状態が設定されればこ
のステップを抜ける。つまり、図には示していないが、
複写装置の操作パネル上に配置されたキーボード上のモ
ード設定により、例えば必要な領域の複写(トリミン
グ)またはその部分の非複写(マスキング)のモードが
設定されることで領域入力状態(領域入力モード)とな
る。しかし、このモードが設定されなければ、図6に示
す座標位置検出のためのフローでなく、他の制御を実行
する。例えば、複写枚数、複写倍率、複写濃度等の複写
条件の入力検出、複写動作開始のためのプリントスイッ
チの操作により、複写動作を実行する制御ルーチンへ移
る。
【0060】n12:ポインタpを“0”に設定する。
これは、領域指定における図3においてポイントP1の
指示状態を示すポインタであり、これからそのポイント
P1の位置を検出することを記憶しておく。このポイン
タpはRAM27の所定の領域を割り当て記憶してお
く。
【0061】n13:このステップでは入力用ペン8の
操作スイッチ12(SW)の操作状態を検出する。つま
り、領域指定の入力を行う場合には、入力用ペン8にて
テーブルガラス1の任意の点P1を押圧し、その点を示
すためにスイッチSWが操作(ON)される。この操作
が検出されるとCPU21は、上記ポイントP1の位置
検出のため制御を開始する。
【0062】n14:上記ステップn13にて制御が開
始されると、まず位置AからポイントP1までの半径r
1を求めるために振動発生器9(A)が駆動される。そ
のため、CPU21は、端子Dより駆動信号を出力し、
信号発振器31が発振動作を開始することで、振動発振
器9(A)は信号発振器31の発振周波数に応じて振動
する。
【0063】n15:信号発振器31より実際の発振周
波数(正規の信号)が出力されるまで波形成形回路32
より有効信号Iaが出力されない。そこで、この有効信
号Iaが出力されたか否かを、CPU21は入力端子I
Aを確認することで判別する。
【0064】n16:有効信号Iaの出力が確認される
と同時にタイマーTの時間カウント動作が開始される。
これは、振動発生器9(A)の振動開始より、上記ポイ
ントP1に振動が伝搬されるまでの時間(T1)を計測
する。この場合、時間カウントとしては、例えば許容誤
差を1mm以内にするためには、0.1μsec.をカウント
単位とすればよい。これは、テーブルガラス1がソーダ
ガラスの場合、上述したように通常4300m/sec.程
度である。そのため、1mm進む時間としては、0.23
μsec.であり、0.1μsec.をカウントすることで1mm
以下の許容誤差で時間計測できる。ただし、実際のテー
ブルガラス1の振動伝達速度V0は、図5において説明
したように測定されており、この計測された速度V0が
打点位置の認識のために利用される。
【0065】n17:振動発生器9(A)が振動を開始
し、押圧点の入力用ペン8内のセンサー11(S)がテ
ーブルガラス1を伝搬してくる振動を検出すると、有効
信号I1 がCPU21の入力端子I1に入力され、これ
が確認される。
【0066】n18,n19:CPU21が入力端子I
1を介して信号I1 を確認すると、上記タイマーTのカ
ウント動作が停止し、このタイマーTにてカウント内容
T1は、位置(振動発生器9の位置)AからポイントP
1までの伝達時間であり、RAM27の所定の領域M3
に記憶される。これと同時にタイマーTの内容がクリア
される。
【0067】n20:上述のようにしてポイントP1に
おける振動発生器9(A)からの伝搬される時間T1の
計測が行われると、半径r2にかかる位置(振動発生器
10の位置)BからポイントP1までの距離を算出する
ための振動の伝搬時間T2の計測を開始するために、振
動発生器10(B)が駆動される。これは、CPU21
からのセレクト信号によりセレクトスイッチ30−1を
下側の接点に切り換える。
【0068】n21〜n25:n15〜n19同様に、
振動発生器10(B)にCPU21からのセレクト信号
SELにて信号発振器31−1の発振信号が供給され
る。波形成形回路32にて有効信号Ibが出力され、こ
れが入力端子IBを介して確認される。これにより、タ
イマーTのカウント動作が開始され、その時の振動が入
力用ペン8のセンサー11(S1)にて検出されると、
上記タイマーTのカウント動作が停止する。この時のタ
イマーTのカウント内容は、B位置からポイントP1ま
での距離に応じた時間T2として、RAM27の所定領
域M4に記憶され、同時にタイマーTのカウント内容が
クリアされる。
【0069】n26:以上のようにして、時間T1及び
T2が計測されると、この時間に基づいて、半径r1,
r2が演算される。つまり、RAM27の領域M3,M
4に記憶された計測時間T1,T2を読み出し、テーブ
ルガラス1の先に計測された振動伝達速度V0とを乗算
することで半径r1,r2が求められる。
【0070】n27:半径r1,r2が算出されれば、
次に上述した数3における式に従ってポイントP1のx
座標点を演算する。そして、演算されたx座標点に基づ
いて、数4の式よりy座標点を演算する。
【0071】n28:ポインタpの内容を確信し、この
ポインタpが“0”であれば、先の演算により求めたポ
イントP1の座標(x,y)をRAM27の所定の領域
MP1に記憶させる。これは、入力用ペン8にて指定す
る領域4のP1点を押圧したときに、その位置を記憶さ
せるためにRAM27の領域MP1に記憶させるための
ものである。逆に、P2の押圧点であれば、RAM27
の領域MP2に記憶される。
【0072】n29:次に、指定領域のポイントP2を
指定するために、入力用ペン8のスイッチSWがOFF
されたかを確認後に、ポインタpが“1”であるか否か
を確認する。この確認において、“1”でなければ、ポ
インタpを“1”に設定し、ポイントP2の座標点を検
出すためにステップn03に戻り、上述したn13以降
のステップにてポイントP2の座標を検出する。また、
ポインタpが“1”であることが確認されるとステップ
n20に進む。
【0073】n30:上述のようにして求めたポイント
P1,P2の座標において、図3に示す領域4を把握
し、必要に応じて表示させる。この表示は、例えばCR
Tや液晶表示装置等を用いて、テーブルガラス1の画像
形成領域2をシルエット表示された状態で、入力用ペン
8にて押圧した設定した領域4の位置を同時に表示させ
ることで、その領域4の認識が容易になる。また、領域
4における各頂点の座標を表示させてもよい。この場
合、画像領域の周囲に目盛り(mm単位)を設けておけ
ば、容易に確認できる。
【0074】また、上述の実施例によれば、計測モード
設定により、振動発生器9又は10からの振動を、入力
用ペン8をテーブルガラス1上の特定位置(振動発生器
10又は9の位置)を操作することでテーブルガラス1
の振動伝達速度V0を計測している。この場合、入力用
ペン8の操作位置が正確でないと、テーブルガラス1固
有の振動伝達速度V0を計測できない。つまり、人為的
に行うために多少の誤差が出る。
【0075】(実施例2)これを解消するために、図1
に示すように、テーブルガラス1固有の振動伝達速度を
計測するための振動発生器100及び振動受信器101
をテーブルガラス1に予め配置しておく。この場合、振
動発生器100及び振動受信器101の配置位置が逆で
もよい。この配置位置は、固定長の両端に配置される。
この場合、画像形成領域内に配置すると、該発生器10
0,101による画像が形成さえるため、それ以外の場
所を特定する。図に示す位置は、例えばテーブルガラス
1の画像形成部の幅方向の中心点の長手方向中心線上で
あって、その画像形成に影響されない両端部に配置され
る。その直線距離は、例えばテーブルガラス1の長手方
向の長さ432mmとなる。
【0076】以上の構成において、テーブルガラス1固
有の振動伝達速度V0を計測するには、まず領域入力を
行う前にその都度実行させる。そのため、図4の回路図
に示すように、信号検出回路C1と同様の回路C2及び
振動発生回路29と同様の振動発生回路290とを、振
動発生器100及び振動受信器101のために設けられ
る。
【0077】信号受信のために回路C2は、振動を受信
するためのセンサーS2(振動発生器101)にて受信
した振動を電気信号に変換した変換信号を、増幅するア
ンプ22−2、特定の周波数のみ出力するフィルタ23
−2、基準値とフィルタ23−2からの信号を比較する
比較器24−2及び比較器24−2からの出力信号をラ
ッチするラッチ回路25−2から構成される。この振動
検出回路C2の出力、つまりラッチ出力はCPU21の
入力端子I2に入力され、CPU21の出力端子R2か
らの信号にて、上記ラッチ回路25−2の出力が固定さ
れる。上記センサーS2は、振動を検出するための素子
であって、例えば圧電センサー、歪みセンサー、超小型
マイク等が使用される。
【0078】一方、振動発生回路290は、特定の周波
数の信号Idを出力する信号発生器31−2、該信号発
生器31−2からの信号により振動を開始する符号Cの
振動発生器100、及び信号発生器31−2からの正規
に立ち上がった時の有効信号Icを出力するための波形
成形回路32−1からなる。上記振動発生器C(10
0)は圧電ブザー等が利用される。
【0079】上記振動発生回路290は、CPU21の
出力端子D2からの信号により、信号発生器31−2が
駆動され、波形成形回路32−2より信号発生器31−
2が正規の状態の時に出力される信号をCPU21の入
力端子ICに供給している。
【0080】以上の構成において、テーブルガラス1の
固有の振動伝達速度V0を計測する場合には、CPU2
1はまず出力端子D2より信号発生器31−2を駆動す
るための信号を出力する。これにより、信号発生器31
−2は特定の周波数の信号Idを振動発生器C(10
0)に供給することで、該振動発生器Cは振動を開始す
る。この時、波形成形回路32−2は同時に信号発生器
31−2の信号を入力し、正規の信号状態に立ち上がっ
た時の出力される有効信号Icを、CPU21に出力す
る。この信号を入力端子ICを介して確認することで、
CPU21は時間測定を行うために内部構成されるタイ
マTを動作させる。
【0081】振動発生器Cからの振動はテーブルガラス
1を介して伝搬され、振動検出センサーS2(振動受信
器101)側に受信される。この振動は、センサーS2
にて電気信号に変換され、アンプ22−2によって所定
の値に増幅される。増幅された信号はフィルタ23−2
にて検出に不要な周波数が除去され、特定の周波数の信
号のみ拾いだされて出力される。つまり、振動発生器C
(100)にて振動される周波数成分のみ受信するよう
にしている。このフィルタ23−2を介して得られる信
号は、比較器24−2にて一定の大きさ以上の電圧にな
った時に有効信号として検出される。この有効信号は直
ちに次のラッチ回路25−2におくられ、該ラッチ回路
25−2によって有効信号I2 がラッチされると、CP
U21はそのタイミングを入力端子I2を介して検出す
る。そして、CPU21はリセット信号を端子R2より
出力し、ラッチを固定すると同時に、上述したタイマに
よる時間測定を停止させる。このよりタイマの時間測定
tと、振動発生器Cと振動受信センサーS2の距離、4
32mmとでテーブルガラス1固有の振動伝達速度V0
が演算される。
【0082】この場合、振動発生器及び振動受信センサ
ーとは固定された長さであって、振動伝達速度V0の計
測に関して人為的な誤差は全く生じることなく、正確な
計測を行える。また、その計測に関しては、入力用ペン
8による操作の事前にその都度、新たな状態でのテーブ
ルガラス1固有の振動伝達速度V0を計測できる。つま
り、温度変化による振動伝達速度の変動を補正し、より
確実な位置認識を可能にすることができる。
【0083】そこで、この実施例によれば、テーブルガ
ラス1の計測のタイミングは、例えば上述したように入
力用ペン8よる入力操作前に事前に計測でき、計測のた
めのモード設定を必要としなくなる。
【0084】その一例を図6及び図7に従って説明して
おく。つまり、図6の制御フローにおいて、ステップn
13とn14における区間「F」において、図7に制御
フローが、入力用ペン8での操作点の確認前にその都度
実行される。つまり、入力用ペン8をテーブルガラス1
上の任意の点を操作すると共に、スイッチSWが操作さ
れると、図7におけるテーブルガラス1固有の振動伝達
速度V0の計測を開始する。そこで、図7において、n
31;信号発生器30−2を駆動するために、CPU2
1は出力端子D2より駆動信号を信号発生器30−2へ
供給する。これにより、信号発生器30−1は所定の周
波数の信号を出力する。この信号は振動発生器C(振動
発生器100)に供給され振動を開始する。
【0085】n32;上記信号発生器30−2からの振
動が正規の値になったか否かが、CPU21の入力端子
ICに入力されたかをCPU21は判別する。つまり、
波形成形回路32−2は、信号発生器30−2の信号が
正規な状態に立ち上がった時に、CPU21の入力端子
ICに信号を供給する。この時、CPU21はその信号
を確認することで次の処理を実行する。
【0086】n33,n34;CPU21は、n32に
て信号発生器30−2の出力が正規の状態に立ち上がっ
たことを確認すると同時にタイマTの時間カウント動作
を開始させる。これは、振動源(100)から受信部
(101)までの固定長における振動伝達時間を計測す
るためのものである。このタイマTの動作開始と共に、
次に入力端子I2に受信部にて振動を受信したか否かを
判別する。これは、振動検出回路C2によるラッチ回路
25−2へのラッチ状態がCPU21にて確認される。
この確認後に次の処理が実行される。
【0087】n35,n36;CPU21は、振動検出
回路C2からの信号を確認することで、上述したタイマ
Tのカウント動作を停止させ、該タイマTのカウント時
間t1を一時RAM27の所定の領域M5に記憶させ
る。
【0088】n37,n38;CPU21はステップn
36にて記憶した計測時間t1と、固定長である振動源
と受信部との間の距離、例えば432mmとでテーブル
ガラス1の振動伝達速度V0を演算し、該演算した振動
伝達速度V0をRAM27の所定の領域M6に記憶させ
る。
【0089】以上の計測および演算によりテーブルガラ
ス1固有の振動伝達速度V0の求めると、図6のフロー
におけるn14以降の動作を実行する。つまし、入力用
ペン8にて操作されて点の座標を認識する処理を実行す
る。この時、先に求めた振動伝達速度V0に基づいて操
作位置を認識する。
【0090】これは、入力用ペン8にてテーブルガラス
1の任意の位置を操作する際に、該操作点の認識前に区
間「F」にてその都度行われる。そのため、周囲の雰囲
気に変動する振動伝達速度をその都度補正し、正確な位
置認識を可能にできる。
【0091】ここで、図1において振動発生源100と
受信部101とを別個に設けてた、振動発生源100に
ついては、例えば振動発生源9又は10を用い、いずれ
か一方の振動源を駆動し、この振動源と対角をなすテー
ブルガラス1の位置に受信部101のみを設けてよい。
この場合には固定長としては、例えば297×432で
あれば、2972 +4322 の平方根にて求められ、こ
れを固定長として同様に実施てきる。
【0092】ここで、本実施例によれば、入力装置とし
て複写装置のテーブルガラス1における領域指定のため
の装置に適用させて説明しているが、これに限らずに図
8に示すように、テーブルガラス1上に更に数値(0〜
9)、変倍、濃度設定、トリミング、マスキング等の各
入力項目(入力情報)14,15を表面または裏面に印
刷しておき、その項目の押圧点を確認することで領域指
定を行うと共に項目入力等を併せて行える。そこで、入
力用ペン8にて、例えば入力項目15のトリミングの領
域内を押圧することで、上述した領域入力状態に設定さ
れ、画像形成領域2内の操作点の検出を上述にようにし
て行える。この時、テーブルガラス1においては操作入
力を行う前に事前に振動伝達速度V0が計測され、記憶
されている。
【0093】原稿3はセンター基準に載置される例であ
り、振動発生器9,10についてはテーブルガラスの下
両端に配置し、例えばこの配置位置を原点(0,0)及
び(0,Y)とすることで先に説明した通りテーブルガ
ラス1内での入力用ペン8による押圧点の位置を検出で
きる。また、図6において原稿の領域指定を行うことな
く、項目14,15の入力のためのみに使用することも
できる。つまり、キーボード等による情報入力のための
文字、記号等の入力装置として利用できる。
【0094】さらに、コンピュータ等で文字や線、図形
等の手書き入力装置としても適用できる。これは、振動
発生器9,10を連続的に駆動させ、操作面を移動する
入力用ペン8により検知することで、移動する入力用ペ
ン8の奇跡を把握できることから、連続するドット情報
として取り込むことで、入力用ペン8による図形、文字
等の入力を行える。
【0095】なお、操作面であるテーブルガラス1の任
意の位置の操作位置(打点位置)については、テーブル
ガラス1に設けた振動発振器9及び10と、入力用ペン
8の受信センサー11にて検出し、円の交点を求めるこ
とで、操作点の認識を行っている。しかし、このような
認識に限らず、要するに打点した位置の振動を他の位置
で受信することで、この受信時間の差t0と、テーブル
ガラス1の振動伝達速度V0とで認識することもでき
る。この場合には、テーブルガラス1側に振動発生器又
は振動受信器を複数適所の位置に配置し、入力用ペン8
側に振動受信器又は振動発生器を設ければよい。この入
力用ペン8にて操作面であるテーブルガラス1を打点す
ることによる振動を受信器にて受信するものであっても
よい。
【0096】
【発明の効果】本発明による入力装置によれば、振動媒
体である操作面のその時の振動伝達速度が事前に計測さ
れ、操作面の任意の位置の認識において計測された振動
伝達速度にて操作点を認識している。
【0097】従って、操作面固有の振動伝達速度、操作
入力時の雰囲気での振動伝達速度により操作点の認識を
行うため、非常に正確に位置認識が可能になり、入力の
間違え等がなくなる。
【0098】また、操作入力時にその都度振動伝達速度
を計測することができるため、より正確な位置認識を行
えると共に、振動および受信部を固定長の両端に設ける
ことで、人為的な誤差をなくしより正確な振動伝達速度
を計測できることからより一層確実性の高い認識を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における入力装置を複写装置の原稿載置
部における領域指定入力として適用してなる上面図。
【図2】本発明にかかる入力位置を指定するための入力
用ペンの一例を示す断面図。
【図3】本発明にかかる入力用ペンによる操作面上の操
作点を検出するための原理を説明する模式図。
【図4】本発明に適用される入力装置及び、複写装置の
回路概要を説明するブロック図。
【図5】図4のブロック図による操作面の振動伝達速度
を求めるための制御動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図6】本発明による求めた操作面の振動伝達速度に基
づいて、操作点(ポイントP)の位置検出のための制御
動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の他の実施例による操作面の振動伝達速
度を求める制御動作を説明するフローチャート。
【図8】本発明にかかる操作面の他の実施例を示す上面
図。
【符号の説明】
1 テーブルガラス 2 原稿載置領域(画像形成領域) 3 原稿 4 原稿の指定領域 5,5′ 操作点(押圧点) 8 入力用ペン 9,10,100 振動発生器 11 振動検出センサー 101 振動受信部 21 CPU 22 ROM 27 RAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置入力を行う振動媒体である操作面
    と、該操作面上の任意の位置を操作することで該操作点
    の位置から振動源又は振動受信部間の伝達時間と操作面
    における振動伝達速度に基づいて上記操作点の位置を認
    識する手段とを備えてなる位置入力装置において、 上記操作面上の予め決められて固定長の一方の一点に位
    置する振動源からの振動を他の一点の位置にて受信する
    時間を計測し、該計測時間と上記固定長より上記操作面
    の振動伝達速度を演算する手段を含む振動伝達速度計測
    手段を備え、 該振動伝達速度計測手段にて求めた上記操作面の計測振
    動伝達速度に基づいて操作点の位置を上記認識手段にて
    認識すること特徴とする位置入力装置。
  2. 【請求項2】 上記振動伝達速度計測手段は、操作面の
    操作入力前に該操作面による振動伝達速度を計測するこ
    とを特徴とする請求項2記載の位置入力装置。
  3. 【請求項3】 位置入力を行う振動媒体である操作面
    と、該操作面上の任意の位置を操作することによる振動
    源又は振動受信部から操作点の位置までの受信時間を計
    測し、該計測時間と上記操作面の振動伝達速度に基づい
    て操作点の位置を認識する手段とを備えた位置入力装置
    において、 上記操作面の固定長の両端部に振動源及び振動受信部を
    固定配置し、該振動源からの振動を上記振動受信部で受
    信されるまでの時間を計測する時間計測手段と、 該時間計測手段を動作させて計測される固定長間の計測
    時間と上記操作面の固定長とで該操作面による振動伝達
    速度を演算する振動速度演算手段と、 該振動速度演算手段にて演算された振動伝達速度に基づ
    いて上記操作面上の任意の操作点の位置を認識する位置
    認識手段と、 を備えたことを特徴とする位置入力装置。
  4. 【請求項4】 振動速度演算手段は、操作面の任意の位
    置の操作前に時間計測手段の計測動作を開始させ事前に
    上記操作面の振動伝達速度を演算してなる請求項3記載
    の位置入力装置。
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