JPH06222830A - ベンチ監視装置 - Google Patents

ベンチ監視装置

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JPH06222830A
JPH06222830A JP5275801A JP27580193A JPH06222830A JP H06222830 A JPH06222830 A JP H06222830A JP 5275801 A JP5275801 A JP 5275801A JP 27580193 A JP27580193 A JP 27580193A JP H06222830 A JPH06222830 A JP H06222830A
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Wayne Bullaughey
ウェイン・リーランド・ブラーフィー
Courtnay Jupiter Shirley
シャーリー・コートニー・ジュピター
R Hawk David
デイヴィッド・リード・ホーク
Spinnes Atricia
アトリシア・スピネス
Christopher M Wurm
クリストファー・マーク・ワーム
J Engel Steven
スティーヴン・ジェイムズ・エンゲル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンチ法あるいはベンチシーケンスの実行時
に多数の機器の動作を調整するベンチ監視装置を提供す
ること 【構成】 ヘ゛ンチ法又はヘ゛ンチシーケンスの実行中に様々なハート゛ウ
エア機器の動作の調整を行うことに関する義務履行能力を
有するヘ゛ンチ監視手段を備えた分析装置。このヘ゛ンチ監視手
段は、多数の機器用アフ゜リケーション(即ちフ゜ロク゛ラム)と通信を行
う。その機器用アフ゜リケーションは、ヘ゛ンチハート゛ウエア14を構成する
各機器の動作と直接にインターフェースをとり、その動作を制御
する。ヘ゛ンチハート゛ウエアは多数の機器及び搬送機器からな
る。一般にヘ゛ンチハート゛ウエアは、調製機器、分析機器、搬送
機器と分類可能な様々な機器からなる。ヘ゛ンチ監視手段
は、ホストサーヒ゛スモシ゛ュール、リソース入力モシ゛ュール、ヘ゛ンチ法コマント゛モシ゛
ュール、シーケンスコマント゛モシ゛ュール、構成モシ゛ュール、シーケンススケシ゛ューラモシ゛
ュール、リソース割り当てモシ゛ュール、通信モシ゛ュール、テ゛ータヘ゛ース管理モ
シ゛ュール、テ゛ータヘ゛ースアクセスモシ゛ュール、CPモシ゛ュールからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に分析化学に関し、
詳細にはベンチ法を実行するための分析装置に関し、更
に詳細にはベンチ法あるいはベンチシーケンスの実行時
に多数の機器の動作を調整するためのベンチ監視装置と
称する装置(アーキテクチャ仕様及びソフトウェアプロ
グラム)に関する。
【0002】
【従来の技術】分析化学分野において、ベンチ法は、単
一のサンプルの調製と分析を完全に行うために1つ以上
の機器方法を如何に実行するかについての完全な仕様で
ある。かかる仕様には、サンプルの開始位置からそのサ
ンプルの調製あるいは分析を行うための各種の機器への
サンプルの移動方法に関する情報が含まれる。一般に、
個々の機器は、それに対応する機器用アプリケーション
プログラムによって制御され、自己のプログラム言語を
有する。典型的な装置では、個々の機器を共に結び付
け、その動作を監視するもの、また機器間でサンプルを
自動的に搬送する手段は、全く存在しない。個々の機器
が互いに直接的に通信を行う場合には、各機器は他の機
器が期待する形式で通信を行わなければならない(逆も
又同様)。これは、装置中の各機器のプログラムや通信
形式に関する詳細な知識をオペレータが有していなけれ
ばならないという点で問題がある。更に、既存の装置に
新しい機器を追加する場合には、この新しい機器は、既
存の機器と互換性を有するようにアップグレードされな
ければならない(逆も又同様)。この場合にも、オペレ
ータは関係する個々の機器に関して詳細な知識を有して
いなければならない。更に、それぞれの機器間のインタ
ーフェースをとるために特定のソフトウェアを作成しな
ければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、監視手段(ベンチ監視手段)と直接通信を行う
各種の機器によって(以下に規定する)ベンチ法及びベ
ンチシーケンスを実行できるようにする装置を提供する
ことである。この監視手段は、ベンチ法/シーケンスが
自動的に実行されるように装置全体を統制するものであ
る。本発明の他の目的は、個々の機器の動作方法に関す
る詳細な知識がなくても実施することのできる装置を提
供することである。これに関して、「Computerized Rob
ot ControlSystem With Scheduling Feature」と題する
1988年2月23日出願の米国特許第4,727,494号に、スケジ
ューリング機能を有する装置が開示されている。しか
し、この装置は、その制御下にある各機器のための詳細
なコマンドを記憶し、オペレータは、依然として、各機
器の動作態様の詳細を知っていなければならない。従っ
て、本発明の他の目的は、各機器のアプリケーションプ
ログラムの要件によって決まる特定のコマンドを記憶す
ることを必要とせず、標準的な通信プロトコルを用いる
ことにより個々の機器がベンチ監視手段と通信を行う装
置を提供することである。これに関し、このベンチ監視
手段の目的は、機器が実行する各ステップ毎の手順や機
器のプログラム方法に関する詳細な知識を必要とするこ
となく、各機器の動作を統制することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、1つ以
上が機器を制御する多数の(1つ以上の)個別プログラ
ムと、機器の動作を調整する監視プログラムと、監視プ
ログラムと機器を制御する個別プログラムとの切り換え
を行う手段とからなる分析装置を可能にすることであ
る。本発明は2つ以上の機器を有する装置に限定される
ものではないことに留意されたい。これは、この監視プ
ログラムを用いて単一の機器を制御することができるか
らである。更に、この装置における「機器」は、実際に
はいかなるハードウェアにも接続されていないソフトウ
ェアオブジェクトとすることができるものである。
【0005】一実施例では、各機器はサンプルを処理す
る手段を有し、またこの装置は少なくとも2つの機器間
でサンプルを搬送する手段を更に有する。更に、各機器
はサンプルを処理するための1つ以上のリソースを必要
とする場合があり、またこの装置は、かかるリソースを
制御し、その割り当てを行う手段を備えることができ
る。また、この装置には好適には、他のプログラムを用
いて出力データを生成する手段とサンプルの処理に関す
る決定を行う手段を設けることができる。後者の決定手
段により、この装置が、中間結果の関数として、サンプ
ルの方向を変え、あるいは分析を変更することによりベ
ンチ法あるいはシーケンスを修正することが可能にな
る。かかる決定は、例えば、この装置中の各機器のスケ
ジューリング動作あるいは処理ステップに関するものと
なる。更に、そのスケジューリング決定によれば、2つ
以上の機器を同時に活動状態にしたり、及び/又は、各
機器が所与の時間に2つ以上の処理中のサンプルを有す
ることが可能となる。
【0006】更に、この装置設計は階層的なものとする
ことができ、機器のうちの少なくとも1つをベンチ監視
手段の第2のインスタンス(instance)を含む第2の装置
から構成することができる。更に、機器のうち少なくと
も1つは、それが或る時は1つの個別プログラムによっ
て制御され、別の時には別の個別プログラムによって制
御されるという意味で「共有」することができる。或る
好適実施例では、各プログラムは動的データ交換(DD
E)を介して通信を行う。この装置はまた、サンプルに
ついて実行された動作を示すログを記録し、及びオペレ
ータがサンプルの履歴を後で確認するのにそのログを利
用できるようにする手段を含む。
【0007】また、本発明は、分析すべきサンプルに対
するベンチ法の実行時、あるいは1組のベンチ法及び分
析すべきサンプルに対するベンチシーケンスの実行時
に、多数の機器の動作を調整するためのベンチ監視手段
を提供する。本発明によるベンチ監視手段の一実施例
は、選択された機器の能力を確認するための構成手段
と、その選択された機器によって実行される機器方法及
びその選択された機器に関係する入出力リスト及び暗黙
(implicit)ステップを確認するためのベンチ法コマンド
手段と、ベンチシーケンスについての名称の確認を含む
ベンチシーケンスを準備し、及びそのベンチシーケンス
に関係するベンチ法を識別する手段を有するシーケンス
コマンド手段と、そのベンチシーケンスに必要な各機器
のための機器方法のスケジューリングを行うためのシー
ケンススケジュール手段と、ベンチ法を管理するための
データベース管理手段と、機器用アプリケーションと通
信を行うための通信手段とからなる。
【0008】本発明の一実施例では、シーケンスコマン
ド手段は更に、(1)ベンチシーケンスに関する小瓶(via
l)範囲を確認し、シーケンスについてサンプル毎に求め
られたベンチ法入力を収集し、更に必要な入力を確認す
る手段と、(2)ベンチシーケンスに必要な機器の獲得を
含むベンチシーケンスを開始させ、そのシーケンスの実
行前に全ての入力が正しくセットされていることをユー
ザが確認することを可能とし、そのシーケンスのスケジ
ューリングを行う手段と、(3)進行中のシーケンスの一
侍停止あるいは再スケジューリングを行う手段と、(4)
シーケンスをアボートさせる手段とを備えている。
【0009】別の実施例では、シーケンススケジュール
手段は、(1)各機器毎に機器方法を選択する手段と、(2)
必要な入力が準備され、必要な出力がイネーブルになる
まで待機する手段と、(3)対応する機器方法をロードす
るよう各機器に要求する手段と、(4)各機器に関する入
力状態機械及び出力状態機械を初期設定する手段と、
(5)各機器にその対応する機器方法を実行するように要
求する手段と、(6)各機器が状態変化を示した際に入力
状態遷移及び出力状態遷移を発生させる手段と、(7)機
器がその方法が完了したことを示した際にその機器を解
放する手段とを備えている。
【0010】本発明の別の実施例では、データベース管
理手段は、(1)新しいベンチ法を作成し、既存のベンチ
法の新しいバージョンを作成し、既存のベンチ法を複製
し、既存のベンチ法のリストを提供し、既存のベンチ法
に関する入力、出力及び暗黙ステップのリストを提供
し、機器方法の入力及び出力を求め、既存のベンチ法が
用いるリソースのリストを提供する手段と、(2)新しい
ベンチシーケンスの作成と、既存のベンチシーケンスの
新バージョンの作成と、既存のベンチシーケンスの複製
と、既存のベンチシーケンスのリストの提供と、ベンチ
シーケンスのためのベンチ法の入力と、シーケンスにつ
いてそのシーケンス用のサンプル毎に求められた入力の
リストの構築と、シーケンスのためのベンチ法のリスト
の提供と、シーケンスについてそのシーケンス用のサン
プル毎に求められた入力のリストの提供と、ベンチシー
ケンスの入力値の格納とを含むベンチシーケンスの管理
を行う手段と、(3)修正されたベンチ法及びシーケンス
をディスクファイルに書き込む手段とを備えている。
【0011】本発明の別の実施例は更に、(g)ホストに
情報を提供するホストサービス手段を有する。かかる情
報には、ベンチ監視手段の能力に関する情報と、ベンチ
監視手段がスケジューリングを行うことのできるベンチ
法と、特定のベンチ法の入力及び出力と、処理中のサン
プルの状態と、特定のサンプルについてのデータ出力と
が含まれる。
【0012】また別の実施例では、ベンチ法コマンド手
段は、選択された機器方法の機器ステップのためのデフ
ォルト決定及びユーザ指定決定を実行する手段を更に有
する。
【0013】更に別の実施例では、機器の数には、少な
くとも1つの調製機器と少なくとも1つの分析機器とが
含まれる。
【0014】本発明はまた、調製機器用アプリケーショ
ン及び調製機器用ハードウェアからなる調製機器と、分
析機器用アプリケーション及び分析機器用ハードウェア
からなる分析機器と、前記調製機器及び前記分析機器及
び搬送装置の動作を調整するベンチ監視手段とを含むも
のである。本発明によれば、かかる機器は共通のインタ
ーフェース機能を備え、ベンチ監視手段は各機器に関す
る特定の知識を必要とすることなく所定のプロトコルに
従って各機器と通信を行う通信手段を有する。
【0015】本発明の分析装置の一好適実施例では、機
器のうちの少なくとも1つが、共通インターフェース機
能を持たないインターフェースを共通インターフェース
機能を持つインターフェースに変換する変換手段を備え
る。
【0016】更に、ベンチ監視手段は、好適には、機器
から入手できる機器方法、その入手可能な機器方法のリ
ソース要件、その入手可能な機器方法の入出力要件を含
む所定タイプの情報を自動的に要求する手段と、或る機
器ステップからの出力を別の機器ステップの入力に接続
する態様を規定するデフォルトマップを作成する手段
と、多数のベンチ法及び機器ステップを重複させて2つ
以上のサンプルを同時に処理する手段と、各機器の用途
に割り当てるべき物理的エンティティとしてリソースを
表し、これにより特定のリソースの量をその特定のリソ
ースが完全に消費されるまで継続的に監視することを可
能にする手段とを備えることができる。
【0017】従って、本発明によれば、ベンチ法(一連
の機器ステップあるいは動作)を用いてサンプルを処理
して効率的に所望の結果を生成するように、ベンチ監視
ソフトウェアが、多数の分析機器及びその方法を統合す
る。
【0018】上述のように、本発明の重要な側面は、
「仮想機器」という概念である。共通の特性あるいはイ
ンターフェース機能を有する機器(仮想機器)を構築す
ることによって、このベンチ監視手段は、各機器に関す
る特定の知識を必要とすることなくそれらの機器と通信
を行うことが可能となる。かかる共通の特性を持たない
既存の機器については、インターフェースをこのベンチ
監視手段が予想するものに変換する変換手段を構築する
ことができる。
【0019】実行中のある時点で、ベンチ監視手段は、
それがサポートする機器の名称及び能力と、機器から入
手可能な方法と、方法の名称及び要求された情報のタイ
プと、リソース要件(特定の機器方法がその実行中に使
用することになるリソースの見積もり)と、入出力要件
(ある機器方法により使用及び生成される物理的材料及
びデータ)と、またオプションとしての機器方法の見積
もられた実行長とを含む、特定のタイプの情報を自動的
に要求する。
【0020】入出力マッピングは、本発明のもう1つの
重要な概念である。このベンチ法は、或る機器ステップ
からの出力を他の機器ステップの入力へ接続する態様の
記述を含む。このベンチ監視手段は、ユーザにより修正
可能なデフォルトマップを提供する。
【0021】また、重複は、本発明の他の重要な特徴で
ある。重複は、入力及び出力を介したスケジューリング
に基づくものであり、このため入出力マッピングに関係
する。このベンチ監視手段は、多数のベンチ法及び機器
ステップを重複させることが可能なものであり、この場
合、2つ以上のサンプルが装置の異なる部分で同時に処
理される。異なる機器の動作を重複させる能力は、或る
機器ステップの最初に全ての入力が存在する必要をなく
すことにより得られる。或る機器が(処理中の異なる時
間に)2つ以上のサンプル出力を生成する場合、これら
の出力はその機器が終了するのを待つことなく直ちに次
の機器ステップへと送られる。
【0022】更に、リソースの割り当てが、本発明の他
の重要な特徴である。このベンチ監視手段は、物理的エ
ンティティを、各機器によって使用すべく割り当てられ
なければならないリソースとして表すことができる。か
かるリソースには、例えば空の小瓶、SPEカートリッ
ジ、溶液リザーバ、空トレー位置等が含まれる。リソー
スの量は、それが完全に消費されるまで継続的に監視す
ることができる。更に、ベンチ法あるいはベンチシーケ
ンスを完了させるのに特定のリソースの量が不十分であ
ると判定された場合には、オペレータは、そのことが通
知された後に、ベンチ法/ベンチシーケンスを開始させ
ないことを選択することができる。
【0023】本発明の他の重要な要素は、本明細書でJC
ON(アイコンの一種)と称するものである。初期設定時
に、ベンチ監視手段は、混乱を回避するために、表示装
置上のインストール(あるいは構成)された機器用アプ
リケーションを隠す。ベンチ監視手段と各機器との間の
階層関係を示すために、表示装置上の小さなウィンドウ
には、ベンチ監視手段及び利用可能な機器のアイコンが
含まれ、その機器アイコンは、線を介してベンチ監視手
段アイコンの下に添えられる。これは、ユーザがアプリ
ケーション間の切り換えを簡単に行えるようにする1つ
の統合化装置の態様である。オペレータは、対応するア
イコンをクリックすることによって所望のウィンドウに
切り換えることができる。
【0024】本発明はまた、ベンチ監視プログラムと機
器用アプリケーションとの間で情報通信を行うための方
法を含む。本発明によれば、かかる方法には、所定のプ
ロトコルに従った通信が含まれ、この所定のプロトコル
は、ベンチ監視手段が機器との間で情報の送受信を行う
標準的なインターフェースプロトコルを規定するもので
ある。その情報には、(a)ベンチ監視手段が特定のタイ
プの情報について機器用アプリケーションに要求を行う
情報要求と、(b)ある動作を行うためのベンチ監視手段
から或る機器用アプリケーションへのコマンドからなる
動作要求と、(c)ベンチ監視手段がある機器における状
態変化に関する情報を要求し、及びその機器へベンチ監
視手段における状態変化の信号を発するための状態情報
と、(d)データ型パラメータ及び動的位置の値をベンチ
監視手段と機器用アプリケーションとの間でやりとりす
るためのデータ値転送と、(e)ある種のユーザ対話を要
求するためにダイアログを提供するためのユーザーイン
ターフェース要求と、(f)リターンメッセージを用いて
アプリケーションの状態に関してユーザにメッセージを
表示するためのエラー操作とが含まれる。
【0025】一実施例では、情報要求には次のものが含
まれる。(1)アプリケーション情報。この情報により、
アプリケーションが最初に開始された際に機器に関する
情報をベンチ監視手段が要求し、またベンチ監視手段が
そのバージョンを機器に知らせ、これによりその機器が
その挙動をベンチ監視手段の特定のバージョンに適応さ
せることが可能となる。(2)利用可能な方法。この情報
により、ベンチ監視手段は、有効な方法のリストを特定
のクラスの機器に要求する。(3)方法情報。この情報に
より、ベンチ監視手段は、方法の名称と要求される情報
のタイプとを指定する。(4)許容される搬送。この情報
により、ベンチ監視手段は、一般的な搬送を実行可能で
あることを示した装置が特定の搬送を実行することがで
きるか否かを判定する。
【0026】更に、この実施例では、ベンチ監視手段か
らのアプリケーション情報要求に応じて、アプリケーシ
ョンは以下の情報項目を返す。(i)アプリケーション
は、機器がどのレベルのベンチ監視手段をサポートする
ように設計されているかをベンチ監視手段に知らせる。
(ii)アプリケーションは、そのアプリケーションがサポ
ートする機器の名称及び能力をベンチ監視手段に知らせ
る。(iii)アプリケーションは、要求されたリソースの
タイプをベンチ監視手段に知らせる。
【0027】更に、ベンチ監視手段からの方法情報要求
に応じて、アプリケーションは、どの情報タイプが要求
されたかに依存して以下の応答をする。(i)方法データ
/タイムスタンプ。ここで、方法タイムスタンプはその
方法が最後に修正された時間を表す。(ii)リソース要
件。このリソース要件は特定の機器方法の実行に用いら
れるリソースの見積もりを表す。(iii)入出力パラメー
タ情報。ベンチ監視手段はこの情報を用いてベンチ法を
準備する。この場合、アプリケーションは、以下の主題
(topic)値/項目値をセットする。方法モード:この方
法モードは、機器ステップのスケジューリング態様を示
す。暗黙方法ステップ:この暗黙方法ステップは、その
方法に自動的に付加されるべき付加的な暗黙機器ステッ
プを示す。入出力リスト:これは特定の機器方法が必要
とする入出力のタイプを規定する。
【0028】更に、この実施例では、動作要求コマンド
は次のものを含む。(1)獲得/解放機器:このコマンド
は、機器に対し、その機器制御機能をベンチ監視手段に
よる制御のために保留すべきかあるいは解放すべきかを
知らせる。(2)リセット:このコマンドは、シーケンス
の開始前に一度送られ、アプリケーションが1つ以上の
方法の実行前に任意の必要な初期設定を実行することを
可能にする。(3)ロード方法:このコマンドは、機器ス
テップを開始させるよう機器を準備することを仮想機器
に要求する。(4)機器開始ステップ:このコマンドは、
機器ステップを開始するよう仮想機器に要求する。(5)
機器アボートステップ。(6)機器休止ステップ。(7)機器
続行ステップ。(8)アプリケーションクローズ:これは
アプリケーションを遮断させることを命令する。
【0029】状態情報は好適には次の情報を含むことが
できる。(1)入出力パラメータ状態:これにより、機器
ステップ中にパラメータ状態情報が機器との間でやりと
りされる。(2)機器状態:この機器状態は、アプリケー
ションの或るインスタンスの現在の状態を表す。(3)ス
テップ状態:このステップ状態は、或るステップが現在
活動状態である場合に現在の機器ステップの状態を表
し、また機器がステップ間にある場合には最後の機器ス
テップの状態を表す。(4)獲得状態:この獲得状態は、
機器が獲得状態にあるか解放状態にあるかを示す。
【0030】データ値転送要求は以下のものを含む。
(1)出力値獲得要求:この出力値獲得要求は、機器から
ベンチ監視手段へデータタイプ及び動的位置出力の転送
を行う方法をベンチ監視手段に提供する。(2)入力値送
出要求:この入力値送出要求は、ベンチ監視手段から機
器へデータタイプ入力を転送する方法をベンチ監視手段
に提供する。
【0031】本発明の他の特徴については後に説明す
る。
【0032】
【実施例】本発明の好適な実施例を実施者(例えばプロ
グラマあるいは技術者)の観点及びユーザの観点から説
明する。実施者の観点から行う説明は図1ないし図15
に示す概要ブロック図及びフローチャートを参照し、ユ
ーザの観点から行う説明は図16ないし図39に示す画
面表示を参照する。本発明によるアプリケーションイン
ターフェースプロトコルの詳細な説明を最後に補足する
(補足説明A)こととする。しかし、先ず最初に、本明
細書で用いる重要な用語を列挙すると共にその意味の簡
単な説明を行うこととする。
【0033】「ベンチ」:ベンチは、ベンチ監視アプリ
ケーションソフトウェアとベンチ上で用いられる各機器
用のアプリケーションソフトウェアからなる。
【0034】「ベンチ法」:ベンチ法は、単一サンプル
を完全な調製及び分析を行うために1つ以上の機器方法
を実行する態様の完全な仕様である。これには、サンプ
ルを、その開始位置から、そのサンプルに何らかの動作
を行う可能性のある機器へと移動し、またその最終位置
へと移動する態様が含まれる。サンプルが関連するサン
プルへと分割または導出される場合には、その関連する
サンプルに対する全ての動作が含まれる。元サンプルは
2つ以上の物理容器に収容することができる。
【0035】「較正法」:較正法は、他のベンチ法の較
正態様を指定するベンチ法である。ベンチ法が或る較正
法を指定する場合、そのベンチ法はまた、その較正法を
実行する時期を制御する規則も指定する。この規則によ
り、ベンチ法を指定数だけ実行する前に較正法を実行す
ることを指定することが可能になる。較正法はまた、ブ
ラケット(bracket)較正として指定することができ、こ
の場合、較正法は、通常のベンチ法が指定数だけ実行さ
れる前後に実行され、サンプルについての最終計算は、
その最終較正が発生するまで延期される。
【0036】「能力リスト」:このリストは、特定の機
器及びその機器用アプリケーションのオプション能力の
リストである。スタートアップ中に、ベンチ監視手段
は、それぞれの構成された機器用アプリケーションに能
力リストを要求する。この能力リストは、或る機器用ア
プリケーションにどのようなタイプの要求を行うことが
できるかを判定するのに用いられる。
【0037】「CP」:CPは、分析化学用途分野に適合さ
せたBASIC型言語用のインタプリタである。CP言語で書
かれたプログラムをベンチ法と関連させて、このベンチ
監視手段の機能を拡張させることができる。
【0038】「データベース」:データベースは、この
ベンチ監視手段がベンチ上の動作を制御するために用い
る全ての情報を含む。このデータベースは、ベンチ法と
シーケンスとリソースとを含む。このデータベースは、
複数のコンテキストに分割されている。一度につき1つ
のコンテキストが活動状態となる。コンテキストにはベ
ンチ法及びシーケンスが含まれる。コンテキストは、異
なるユーザが独立したベンチ法及びベンチシーケンスの
集合を持ち得るようにする。またコンテキストは、異な
るサンプルグループに用いることができる。
【0039】「ホスト」:ホストは、ベンチ監視手段と
対話することのできる別個のコンピュータ中で一般に実
行される別個のアプリケーションプログラムである。ホ
ストは、別のベンチ監視手段と階層的関係で実行される
ラボラトリ規模の情報管理手段あるいは他のベンチ監視
手段である。ベンチ監視手段とホストとの関係は、ベン
チ監視手段と機器用アプリケーションとの関係に類似し
ている。
【0040】「暗黙ステップ」:1つの機器方法は、別
の機器と元の機器方法を達成するために実行する必要の
ある方法とを指定することができる。例えば、調製用機
器は、その調製法の様々な段階でサンプルを混合するた
めに混合用機器を用いることができる。この調製法は、
ユーザがベンチ法に混合ステップを明示的に追加する必
要をなくす暗黙ステップとして混合ステップを指定する
ことができる。
【0041】「インアウト」:インアウトは、特定の機
器方法に関する入力及び出力の両方である一片のデータ
あるいは物理的エンティティの指定である。物理的エン
ティティは全てインアウトである。
【0042】「入力」:入力は、特定の機器方法を完了
するために機器用アプリケーションが必要とする一片の
データあるいは物理的エンティティの指定である。
【0043】「入力準備完了」:入力準備完了は、入力
を必要とするアプリケーションにデータ値あるいは物理
的エンティティを供給する準備ができていることを示す
入力の状態である。
【0044】「入出力リスト」:入出力リストは、特定
の機器方法について必要となる入力及び出力のリストで
ある。
【0045】「機器用アプリケーション」:機器用アプ
リケーションは、ハードウェア機器の動作を制御するソ
フトウェアである、これには、通常は、ハードウェア機
器の制御に用いられる情報の入力のためのユーザインタ
ーフェース、及び、装置を実際に制御するために必要な
通信ソフトウェア及び制御ソフトウェアが含まれる。
【0046】「出力」:出力は、機器用アプリケーショ
ンが特定の機器方法の実行時に生成する一片のデータあ
るいは物理的エンティティの指定である。
【0047】「出力イネーブル」:出力イネーブルは、
出力によって指定されたデータ値の送出あるいは物理的
エンティティの解放を行う準備をアプリケーションが完
了していることを示す出力の状態である。
【0048】「サンプル毎」:シーケンス中の各サンプ
ル毎に一意の入力値が必要であることを示す決定のタイ
プ。
【0049】「一次インアウト」:1つのサンプルにつ
き1度入力されるよう決定された入力を有し、「一次」
としてマークされる、物理的インアウト。これにより、
シーケンスサンプル待ち行列テーブルエディタが、シー
ケンス中にインアウトを含む各ベンチ法毎に、そのイン
アウトについての2つのフィールドを表示することにな
る。これら2つのフィールドにより、ある範囲の位置を
入力し、かかる範囲内の位置にある全てのサンプルがそ
れに関連するベンチ法で処理されるべきことを示すこと
が可能になる。
【0050】「決定」:これは、ある機器ステップの入
力ソースを決定する処理である。入力は、他の機器ステ
ップの出力や、特定の位置にある元のサンプルや、必要
に応じて割り当て可能なリソースや、データ項目をいつ
入力すべきかに関する指定等から到来する。データ項目
は、ベンチ法の一部として、シーケンスの一部として、
あるいは必要なときに入力することができる。
【0051】「リソース」:機器方法への物理的入力は
リソースと決定することができる。リソースは、サンプ
ルの処理に用いられる物理的材料であるが、特にサンプ
ルには関係していない物理的材料を表す。例えば、溶媒
はリソースとして割り当てることができる。或る量のリ
ソースが割り当てられる度に等価の材料が提供される。
また、リソースは出力に用いることができる。例えば、
小瓶トレーの空位置は空位置リソースとして指定され
る。
【0052】「サンプル」:サンプルは処理及び/また
は分析すべき材料である。サンプルは2つ以上の容器に
入れることができる。サンプルは、そのサンプルの処理
時に使用される材料は含まないが、そのサンプルに特定
されるものではない。例えば、或る溶媒がサンプルに加
えられる場合、それが加えられる前の溶媒はサンプルの
一部とはみなされない。
【0053】「シーケンス」:シーケンスは、1組のサ
ンプルについて実行すべきベンチ法のリストである。こ
れは指定されたサンプルの物理的な位置を含む。これは
また、リストされたベンチ法の入力として必要なデータ
値を含むことができる。
【0054】「状態機械」:状態機械は、機器用アプリ
ケーションからの応答に基づき入力及び出力の状態が変
化し得る態様に関する1組の規則を規定する。
【0055】「搬送」:搬送は、入力あるいは出力の物
理的移動である。搬送を行うためには搬送能力を有する
機器が必要となる。また必要に応じ、搬送に利用可能な
機器が存在しない場合に、オペレータが搬送を行うよう
要求を行うこともできる。
【0056】「搬送装置」:搬送装置は、ベンチに含ま
れる他の機器へ物理的サンプルを移動させる能力を有す
る機器である。搬送装置は、構成中にベンチ監視手段に
返される能力リストにその搬送能力を示す。搬送装置
は、ベンチ法の準備中にベンチ監視手段から送られる、
ベンチ監視手段が特定の搬送を行うためにどの搬送装置
を用いるかを決定するのに用いる要求に応答することが
できなければならない。
【0057】A.プログラマの観点からの装置の説明 図1は本発明による分析装置の一実施例を示す概略図で
ある。同図において、円はソフトウェア要素を表し、矩
形のボックスはハードウェア要素を表す。この分析装置
は、ベンチ法あるいはベンチシーケンスの実行中に様々
なハードウェア機器の動作の調整を行うことに関する義
務履行能力を有するベンチ監視手段10を備える。このベ
ンチ監視手段10は、多数の機器用アプリケーション(即
ちプログラム)12A,12B,12C,…,12Fと通信を行う。これ
らの機器用アプリケーションは、ベンチハードウェア14
を構成する各機器の動作と直接にインターフェースをと
り、その動作を制御する。ベンチハードウェア14は、多
数の機器14A,14C,…,14I及び搬送機器14B,14Fからな
る。例えば、搬送機器14Bはロボットアームとすること
ができる。一般に、ベンチハードウェア14は、調製機
器、分析機器あるいは搬送機器と分類可能な様々な機器
を有する。「調製機器」、「分析機器」、「搬送機器」
という用語は、分析化学の分野における一般的なタイプ
の機器を指す総称的な用語である。調製機器は、化合、
混合及び加熱といった変換を行う。分析機器は、物理的
な物質に対してある種の定量的あるいは定性的な測定を
行う。更に、各種機器に付した名称(Orca,MOD-1,7673,
GC(ガスクロマトグラフ),LC(液体クロマトグラフ),
GC/MS)、及び各種アプリケーションに付した名称(Orc
a制御、MOD-1制御他)は、分析化学の当業者には周知の
ものである。しかし、図1の装置例に用いた特定の機器
やアプリケーションに関する知識は、本発明の理解には
不要である。従って、かかる機器やアプリケーションは
詳細には説明しない。
【0058】図2は、ベンチ監視手段10をより詳細に示
すブロック図である。図示のように、ベンチ監視手段10
は、ホスト16、ユーザ18、及び複数の機器用アプリケー
ション12A〜12Fと通信を行う。ベンチ監視手段10は、図
2に示す多数の機能モジュール(ブロック)から構成す
ることができ、あるいは単一の分割されていないプログ
ラムとすることができる、ということに留意されたい。
しかし、ベンチ監視手段10の理解を容易にするため、こ
こでは、個別のモジュール10-1,10-2,10-3他から構成さ
れるものとして説明する。
【0059】図2に示す本発明の実施例では、ベンチ監
視手段10は、ホストサービスモジュール10-1と、リソー
ス入力モジュール10-2と、ベンチ法コマンドモジュール
10-3と、シーケンスコマンドモジュール10-4と、構成モ
ジュール10-5と、シーケンススケジューラモジュール10
-6と、リソース割り当てモジュール10-7と、通信モジュ
ール10-8と、データベース管理モジュール10-9と、CPモ
ジュール10-10と、データベースアクセスモジュール10-
11とからなる。
【0060】簡単に説明すると、個々のモジュールによ
り行われる機能は次の通りである。
【0061】I.ホストサービスモジュール10−1 ホストサービスプロトコルを実施する。
【0062】A. 能力 ベンチ監視手段により提供される能力をホストに知らせ
る。
【0063】B. 方法 ベンチ監視手段が実行に利用できるベンチ法のリストを
提供する。
【0064】C. 方法情報 特定のベンチ法についての入出力情報を提供する。
【0065】D. ログサンプル ホストからサンプル情報を受け取る。
【0066】E. サービス通知 サンプル処理状態の動的状態の報告を提供する。
【0067】F. サンプルデータ ホストがサンプルについてのデータ出力を取り出すこと
を可能にする。
【0068】II. リソース入力モジュール10-2 実行すべきシーケンスが選択されたとき、リソースの総
数がベンチ監視手段により判定される。ユーザは、各リ
ソースエンティティの存在する位置を指定するよう要求
される。
【0069】III. ベンチ法コマンドモジュール10-3 A. ベンチ法準備 1.ユーザが新しいベンチ法の名称を入力し、あるいは修
正を行うために既存のベンチ法を選択する。
【0070】2.ユーザがベンチ法で用いる機器を選択す
る。
【0071】3.選択された機器に利用可能な機器方法の
リストを要求する。
【0072】4.選択された機器方法に関する機器に入出
力リスト及び暗黙ステップを要求する。
【0073】5.デフォルト決定がベンチ監視手段によっ
て実行される。
【0074】6.ユーザによる決定(ユーザ指定決定)が
行われる。
【0075】7.ベンチ法に対して決定されたパラメータ
のデータ値をユーザが入力する。
【0076】B. ベンチ法開始 このコマンドは、シーケンスを作成することなく単一の
ベンチ法を実行する方法を提供する。このコマンドの論
理は、単一のベンチ法及び単一のサンプルでシーケンス
を作成してそれを実行することと等価である。
【0077】C. ベンチ法アボート シーケンスをアボートすることと等価である。
【0078】D. ベンチ法削除 ベンチ法を削除するとその名称でのアクセスが不可能に
なる。それが他のベンチ法のシーケンスあるいは較正法
に含まれている場合は使用可能である。
【0079】IV. シーケンスコマンドモジュール10-4 A. シーケンス準備 1.ユーザが新しいシーケンスの名称を入力し、あるいは
修正を行うために既存のシーケンスを選択する。
【0080】2.ユーザがベンチ法を選択する。
【0081】3.ユーザが主位置範囲及び繰り返し(単一
のサンプルについて実行されるベンチ法の回数)を入力
する。
【0082】4.別のベンチ法についてステップ2B,3Cを
繰り返す。
【0083】5.ユーザが必要な入力を行う。
【0084】B. シーケンス開始 1.機器獲得 シーケンスの実行中に機器が単独モードで用いられてい
ないことを保証する。
【0085】2.入力確認 シーケンスの実行前に全ての入力が正しくセットされて
いることをユーザに確認させる。搬送装置のレイアウト
を用いて物理的入力がどこに配置されているかを図形的
に表示することができる。
【0086】3.シーケンススケジュール シーケンスを実行するためにシーケンススケジューラを
セットアップする。シーケンス状態機械は、シーケンス
のスケジューリングがどのように働くかを指定する。ベ
ンチ法状態機械は、シーケンス中の個々のサンプルにつ
いてどのようなスケジュールでベンチ法が実行されるか
を指定する。機器ステップ状態機械は、個々の機器方法
がベンチ法においてどのようにスケジュールされるかを
規定する。入力状態機械及び出力状態機械は、入力パラ
メータと出力パラメータが機器用アプリケーションとの
やりとりについてどのようにスケジュールされるかを規
定する(上記状態機械については以下で図7ないし図1
5を参照して説明する)。
【0087】C. シーケンス休止 後に再開可能な処理の中断を命令する。シーケンス状態
機械の状態を「休止」にセットする。
【0088】D. シーケンスアボート 機器用アプリケーションの現在の状態にかかわらず現在
実行中のシーケンスをアボートする。機器は、アボート
によりハードウェア機器が危険にさらされないよう保証
することに関する義務履行能力を有する。アボートされ
たシーケンスはそのアボートが行われた点から再開する
ことはできない。シーケンス状態機械の状態は「アボー
ト」にセットされる。
【0089】E. シーケンス削除 データベースからシーケンスを削除する。
【0090】V. 構成モジュール10-5 A. スタートアップ 1.構成は、そのベンチについて構成されるべき機器用ア
プリケーションのリストを用いる。
【0091】2.各アプリケーションが開始される。
【0092】3.ベンチ監視手段と機器用アプリケーショ
ンとの間でプログラム間の通信が確立される。
【0093】4.バージョン情報を交換して互換性を保証
する。
【0094】5.アプリケーションに能力リストを要求す
る。機器用アプリケーションの能力は機器に対する要求
を制限するためにベンチ監視手段により用いられる。例
えば、機器の中には搬送能力を持つものもあり、また持
たないものもある。監視手段が或るベンチ法で搬送ステ
ップを作成する必要がある場合、搬送能力を持つ機器だ
けがポーリングされて、必要な搬送を行うことができる
かどうかが調べられる。
【0095】B. 遮断 ベンチ監視手段は、遮断により妨害されることになる動
作を実行中である機器用アプリケーションが存在しない
ことを確認するためのチェックを行う。遮断コマンドは
各機器用アプリケーションに送られる。データベースの
全ての修正部分がセーブされる。
【0096】VI. シーケンススケジューラモジュール1
0-6 A. シーケンス状態機械 実行中のシーケンスについての状態遷移を規定する。
【0097】B. ベンチ法状態機械 シーケンスの一部としてサンプルに実行されている各ベ
ンチ法の状態遷移を規定する。
【0098】C. 機器ステップ状態機械 ベンチ法における機器ステップの状態遷移を規定する。
【0099】D. データ入力状態機械 機器ステップへのデータ入力の状態遷移を規定する。
【0100】E. 被搬送物理入力状態機械 搬送装置により搬送する必要のある機器ステップへの物
理的入力の状態遷移を規定する。
【0101】F. 搬送物理入力状態機械 搬送装置への物理的入力の状態遷移を規定する。
【0102】G. データ出力状態機械 機器ステップからのデータ出力の状態遷移を規定する。
【0103】H. 被搬送物理出力状態機械 搬送装置により搬送する必要のある機器ステップからの
物理的入力の状態遷移を規定する。
【0104】I. 搬送物理出力状態機械 搬送装置からの物理的出力の状態遷移を規定する。
【0105】VII. リソース割り当て10-7 A. リソース規定 データベースに規定を入力する。リソース規定は、リソ
ースの名称と、そのインスタンスが割り当てられる位置
のタイプと、それに用いられる割り当て戦略とからな
る。利用可能な割り当て戦略には次のものがある。
【0106】1.消費可能:エンティティを有限回数だけ
用いることのできるリソース。このリソース規定はまた
インスタンスを使用することのできる回数を含む。消費
可能リソースは、2つ以上のサンプルを調製するのに十
分な溶媒の入った小瓶を割り当てるのに用いることがで
きる。
【0107】2.単位:1つのエンティティを一度だけ用
いることのできるリソース。単位リソースは、サンプル
のろ過に一度用いられた後に汚染されるフィルタカート
リッジを割り当てるのに用いることができる。
【0108】3.空位置:これは、トレーあるいは物理的
材料の保持に用いることのできる他の装置における空位
置の割り当てに用いられるリソースである。
【0109】リソース規定は、そのリソースが出所であ
るか行先であるかを指定する。出所リソースは入力と決
定し、また行先リソースは出力と決定することができ
る。
【0110】B. リソースインスタンス項目 リソースインスタンス項目は、特定のリソースタイプの
インスタンスをデータベースに追加する。各リソースイ
ンスタンスは、指定された特定の物理的位置を有する。
【0111】C. リソースインスタンス割り当て リソースインスタンス割り当ては、特定のリソースタイ
プの次に利用可能なインスタンスを要求する。リソース
が消費可能なものであり、部分的に割り当てられたイン
スタンスが利用可能である場合に、そのインスタンスが
割り当てられる。或る消費可能リソースインスタンスが
割り当てられると、そのインスタンスは、それが返され
るまで再度割り当てることはできない。
【0112】D. リソースインスタンス復帰 消費可能リソースインスタンスは、その量を使い切るま
で利用可能なインスタンスのリストに返される。消費可
能リソースインスタンスが割り当てられる度に、その利
用可能な量が、入力により使用される指定量だけデクリ
メントされる。リソースインスタンスの利用可能な量が
ゼロあるいは必要な最少量未満である場合には、そのイ
ンスタンスが返さた際にそれは利用可能リストには戻さ
れない。
【0113】VIII. 通信10-8 これは、他のベンチ監視手段の機能のための通信サービ
スを提供する。要求が行われる前にアプリケーションが
ベンチ監視手段に要求を行う準備ができていることを保
証する。
【0114】IX. データベース管理モジュール10−
9 データベース管理機能にはユーザが直接アクセスするこ
とはできない。かかる機能は、ベンチ監視手段の他の部
分に対するサポートサービスを提供する。
【0115】A. ベンチ法の管理 1.新しいベンチ法の作成。
【0116】2.既存のベンチ法の新バージョンの作成。
【0117】3.ベンチ法の複製。
【0118】4.既存のベンチ法のリストの提供。
【0119】5.ベンチ法についての入力、出力及び暗黙
ステップのリストの提供。
【0120】6.機器方法の入出力の決定。
【0121】1.物理的入出力のための搬送ステップの作
成。
【0122】7.ベンチ法により使用されるリソースのリ
ストの提供。
【0123】B. ベンチシーケンスの管理 1.新しいシーケンスの作成。
【0124】2.既存のシーケンスの新バージョンの作
成。
【0125】3.シーケンスの複製。
【0126】4.既存のシーケンスのリストの提供。
【0127】5.シーケンス用のベンチ法の入力。
【0128】6.シーケンスに対して及びサンプル毎に決
定された入力のリストの構築。
【0129】7.シーケンスについてのベンチ法のリスト
の提供。
【0130】8.或るシーケンスについてシーケンスに対
して及びサンプル毎に決定された入力のリストの提供。
【0131】9.入力値の格納。
【0132】C. 修正されたベンチ法及びシーケンスの
ディスクファイルへの書き込み ベンチ監視手段が、修正されたベンチ法及びシーケンス
のディスクへの自動書き込みの処理を行う。
【0133】IX. CPモジュール10-10 ベンチ法内で行われたユーザプログラムによる決定を提
供する。
【0134】図3は、本発明による構成スタートアップ
プログラムのフローチャートである。ブロック20で、全
ての機器が始動したかどうかが判定される。始動してい
れば、このプログラムは終了する。始動していなけれ
ば、ブロック22で次の機器用のアプリケーションが開始
される。ブロック24で、プログラム間通信がオープンさ
れる。ブロック26で、機器との通信がオープンされたか
どうかがチェックされる。オープンされていなければ、
その通信がオープンされていない機器が、ベンチ監視手
段が維持する使用可能機器リストから除外される。ブロ
ック30で、機器からバージョン情報が得られる。ブロッ
ク32で、機器のバージョンとベンチ監視手段のバージョ
ンとが互換性を有するかどうかが判定される。互換性を
有さなければ、ブロック28で、その互換性を有さない機
器が使用可能機器リストから除外される。ブロック34
で、ベンチ監視手段は機器からその能力に関する情報を
獲得する。次いで、このプログラムは決定ブロック20へ
と分岐する。
【0135】図4は、本発明によるベンチ法準備プログ
ラムのフローチャートである。ブロック40で、ユーザが
ベンチ法の名称を入力する。ブロック42で、新しいベン
チ法がデータベースに作成される。ブロック44で、ユー
ザがこのベンチ法で用いるべき1つの機器を選択する。
ブロック46で、ベンチ監視手段は、その選択された機器
に対し、その選択された機器から入手可能な機器方法に
関する情報の確認(要求)を行う。ブロック48で、ユー
ザは、ベンチ法で用いるべき機器方法を選択する。ブロ
ック50で、ベンチ監視手段は、選択された機器に入出力
リストと暗黙ステップリストを要求する。ブロック52
で、全ての機器ステップが入力されているかどうかが判
定される。入力されていなければ、プログラムはブロッ
ク44に分岐し、入力されていれば、プロブラムはブロッ
ク54に進む。ブロック54で、全ての不確定でない入力及
び出力が決定される。ブロック56で、全ての入力及び出
力が決定されたかどうかが判定される。決定されていな
ければ、プログラムはブロック58に分岐する。変換され
ていれば、プログラムはブロック60に進む。ブロック58
で、ユーザが全ての未規定である決定を指定する。ブロ
ック60で、ユーザはベンチ法に決定された入力を入れ
る。
【0136】図5は、本発明によるシーケンス準備プロ
グラムのフローチャートである。ブロック62で、ユーザ
がシーケンスの名称を入力する。ブロック64で、新しい
シーケンスがデータベースに作成される。ブロック66
で、ユーザがベンチ法を選択する。ブロック68で、選択
されたベンチ法が一次インアウトを含んでいるかどうか
が判定される。含んでいれば、プログラムはブロック70
に進む。含んでいなければ、プログラムはブロック72に
分岐する。ブロック70で、ユーザは、選択されたベンチ
法に含まれる一次インアウトの位置あるいは位置範囲を
入力する。ブロック72で、全てのベンチ法が入力された
かどうかが判定される。入力されていなければ、プログ
ラムはブロック66に分岐する。入力されていれば、プロ
グラムはブロック74に進む。ブロック74で、プログラム
は、まだ入力されていないシーケンス入力に決定された
入力が存在するかどうかを判定する。存在しなければ、
プログラムは終了する。存在すれば、プログラムはブロ
ック76に分岐する。ブロック76で、ユーザは未入力の入
力値を入れる。
【0137】図6は、本発明によるシーケンス開始プロ
グラムのフローチャートである。ブロック80で、このプ
ログラムは、所望のベンチシーケンスを実行するのに必
要な機器を獲得する。この機器の獲得に失敗した場合に
は、このプログラムはユーザにシーケンスを開始できな
いことを知らせる。ブロック82で、このプログラムは入
力を確認する。全ての入力が確認されると、プログラム
はブロック84に進む。全ての入力を確認できない場合に
はシーケンスは開始されない。ブロック84で、シーケン
スのスケジューリングが行われる。
【0138】図7はシーケンス状態機械の概略図であ
る。この状態機械の図では、矩形ボックスは機器の状態
を表し、各ボックス間を結ぶラインは状態の遷移を表
す。各状態遷移ラインの隣の丸で囲んだ数はそのライン
が表す遷移のタイプを示す。図示のように、シーケンス
状態機械には、準備完了90、開始91、実行92、準備未完
93、アボート中94、休止95、休止済96、完了100、アボ
ート済102の9つの状態がある。シーケンスはリスト化
されたベンチ法及びサンプルの対である。それぞれの対
は1つのサンプルに対して一度に実行すべき1つのベン
チ法を指定する。あるベンチ法をあるサンプルに2度以
上実行しなければならない場合には、その対が繰り返さ
れることになる。あるシーケンス中の各対毎に、図8に
示すベンチ法状態機械が存在する。図7における遷移の
うちの幾つかは、ベンチ法状態機械の全ての組み合わせ
状態によって決まる。シーケンス開始コマンドが、準備
完了状態90から開始状態91への遷移を発生させる。シー
ケンス状態機械が開始状態にあるとき、そのシーケンス
で用いられる全ての機器が獲得される。機器を獲得でき
ない場合には、ユーザにその問題が通知され、状態機械
は準備完了状態90へと戻り、シーケンスは開始されな
い。全ての機器が獲得された後、HOST_RESETコマンド
が各機器に送られる。HOST_RESETコマンドは、シーケ
ンスが実際に開始される前に、機器用アプリケーション
に、そのアプリケーションあるいは機器の状態を初期化
する機会を与える。HOST_RESETに失敗した場合、状態
機械は準備状態90に戻り、シーケンスを開始しない。最
終的に、開始状態でシーケンスが確認される。この確認
は、そのシーケンスの一部として実行すべき各機器方法
毎にタイムスタンプを各機器用アプリケーションに要求
することからなる。かかるタイムスタンプは、そのシー
ケンスに用いられるベンチ法の一部として格納されたタ
イムスタンプと比較される。いずれかの機器タイムスタ
ンプがこのベンチ法の対応するタイムスタンプより新し
い場合には、そのベンチ法が準備された後に機器方法が
変更されたことになる。機器方法の変更は、その機器方
法に必要な入力あるいは出力を変更する可能性があり、
この場合にはそのベンチ法が無効になる。ベンチ監視手
段は、機器方法についてのI/Oリストを要求し、そのリ
ストを、ベンチ法の一部として格納されている元のI/O
リストと比較する。そのI/Oリストが一致していれば、
そのベンチ法は依然として有効となる。一致しなけれ
ば、そのベンチ法及びシーケンスの両方が準備未完状態
にセットされる。シーケンスを準備未完状態にセットす
ると、開始状態91から準備未完状態93への遷移が発生す
る。シーケンス確認に成功した場合には、シーケンス状
態機械の状態は実行状態92にセットされる。シーケンス
休止コマンドが、実行状態92から休止状態95への遷移を
発生させる。シーケンスアボートコマンドが、実行中状
態92からアボート中状態94への遷移を発生させる。シー
ケンスアボートコマンドは、休止状態95からアボート中
状態94への遷移を発生させる。ベンチ法状態機械の全て
がブロック完了状態(図8の状態124)にあるとき、実
行状態92から完了状態100への遷移が発生する。ベンチ
法状態機械の全てが完了状態(図8の状態124)である
か、あるいは、少なくとも1つのベンチ法が休止済状態
にあって少なくとも1つのステップが休止済状態(図8
の状態122)となるべきである場合を知らせる場合に
は、休止状態95から休止済状態96への遷移が発生する。
ベンチ法状態機械の全てが完了状態(図8の状態124)
であるか、あるいは、少なくとも1つのベンチ法がアボ
ート済状態にあってアボート済状態(図8の状態122)
にある場合には、少なくとも1ブロックをアボートする
ようA信号からの遷移が発生し、アボート中状態94から
アボート済状態102への遷移が発生する。
【0139】図8は、本発明によるベンチ法状態機械の
概略図である。このベンチ法状態機械は、準備完了状態
110、スケジュール済状態112、開始状態112、実行状態1
14、アボート中状態116、アボート済状態118、休止状態
120、休止済状態122、完了状態124、及びスキップ済状
態125の10の状態からなる。ベンチ法は、1つ以上の機
器ステップからなる。ベンチ法における各機器ステップ
毎に機器ステップ状態機械(図9)が存在する。ベンチ
法状態機械の遷移には、ベンチ法に属する機器ステップ
についての機器ステップ状態機械の1つ以上の状態によ
って決まるものがある。ベンチ法は常にシーケンスの一
部として実行される。ベンチ法の状態遷移のには、その
ベンチ法を含む現在実行中のシーケンスを制御している
シーケンス状態機械の現在の状態によって決まるものが
ある。他の遷移は、同じシーケンスについての他のベン
チ法状態機械の状態によって決まる。準備完了状態110
からスケジュール済状態111への遷移は、そのベンチ法
が、まだ準備完了状態にあるシーケンス中の最も初期の
ベンチ法であり、それ以前のベンチ法ブロックでスケジ
ュール済状態あるいは開始済状態にあるものがない場合
に発生する。スケジュール済状態111から開始状態112へ
の遷移は、以前のベンチ法で用いられた、ベンチ法によ
り必要とされる全ての物理的入力が、元の位置に戻され
ている場合に発生する。開始状態112から実行状態114へ
の遷移は、機器ステップ状態機械ブロックのうちの少な
くとも1つが実行状態にある場合に発生する。開始済状
態112から休止状態120への遷移は、シーケンスが休止状
態にある場合に発生する。実行状態114からアボート中
状態116への遷移は、シーケンスがアボート中状態にあ
る場合に発生する。実行状態114から休止状態120への遷
移は、シーケンスが休止状態にあり、ベンチ法における
全ての機器ステップの状態が休止可能であるか、あるい
は機器ステップ状態機械が終了状態にある場合に発生す
る。休止状態120からアボート中状態116への遷移は、シ
ーケンスがアボート中状態にある場合に発生する。休止
状態122からアボート中状態116への遷移は、シーケンス
がアボート中状態にある場合に発生する。実行状態114
から完了状態124への遷移は、全ての機器ステップ状態
機械ブロックが完了あるいはスキップ済状態になってい
る場合に発生する。休止状態120から休止済状態122への
遷移は、全ての機器ステップ状態機械ブロックが、完了
状態、スキップ済状態、休止済状態のうちのいずれかの
状態にあり、少なくとも1つの機器ステップ状態機械ブ
ロックが休止済状態にある場合に発生する。アボート中
状態116からアボート済状態118への遷移は、全ての機器
ステップ状態機械ブロックが、完了状態、スキップ済状
態、休止済状態のうちのいずれかの状態にあり、少なく
とも1つの機器ステップ状態機械ブロックがアボート中
状態にある場合に発生する。準備完了状態110からスキ
ップ済状態125への遷移、及び、スケジュール済状態111
からスキップ済状態125への遷移は、CP命令によって発
生する。
【0140】図9は、本発明による機器ステップ状態機
械の概略図である。この状態機械は、準備完了状態13
0、スケジュール済状態131、ロード中状態132、ロード
済状態134、開始状態135、実行状態136、アボート中状
態138、休止状態140、アボート済状態142、休止済状態1
44、完了状態146、及びキャンセル状態148を有する。準
備完了状態130からスケジュール済状態131への遷移は、
ベンチ法が開始状態あるいは実行状態にある場合に発生
する。スケジュール済状態131からロード中状態132への
遷移は、必要な入力の全てが準備完了状態にあり、必要
な出力の全てがイネーブル状態にあり、そのステップ用
に指定された機器が利用可能である場合に発生する。こ
の遷移が発生する際に、HOST_LOADコマンドが機器に送
られる。ロード中状態132からロード済状態134への遷移
は、機器用アプリケーションがそのステップ状態をロー
ド済にセットする場合に発生する。ロード中状態132か
らアボート中状態138への遷移は、ベンチ法状態機械が
アボート中状態にある場合に発生する。ロード中状態13
2から失敗状態149への遷移は、機器用アプリケーション
がそのステップ状態を「失敗」にセットする場合に発生
する。ロード済状態134から開始状態135への遷移は、機
器の状態が「準備完了」であり、HOST_RUNコマンドが
機器に送られる場合に発生する。ロード済状態134から
休止実行状態140への遷移は、ベンチ法状態機械の状態
が「休止」である場合に発生する。ロード済状態134か
らアボート中状態138への遷移は、ベンチ法状態機械が
アボート中状態である場合に発生する。ロード済状態13
4から失敗状態149への遷移は、機器用アプリケーション
がそのステップ状態を「失敗」にセットする場合に発生
する。開始状態135から実行状態136への遷移は、機器用
アプリケーションがその状態を「実行」にセットする場
合に発生する。開始状態135からアボート中状態138への
遷移は、ベンチ法状態機械がアボート中状態にある場合
に発生する。開始状態135から失敗状態149への遷移は、
機器用アプリケーションがそのステップ状態を「失敗」
にセットする場合に発生する。実行状態136からアボー
ト中状態138への遷移は、ベンチ法状態機械の状態が
「アボート中」である場合に発生する。実行状態136か
ら休止状態140への遷移は、ベンチ法状態機械の状態が
「休止」である場合に発生する。休止状態140からアボ
ート中状態138への遷移は、ベンチ法状態機械の状態が
「アボート中」である場合に発生する。実行状態136か
ら完了状態146への遷移は、機器ステップの状態が「完
了」である場合に発生する。実行状態136から失敗状態1
49への遷移は、機器用アプリケーションがそのステップ
状態を「失敗」にセットする場合に発生する。休止状態
140から休止済状態144への遷移は、機器ステップの状態
が「休止済」である場合に発生する。アボート中状態13
8からアボート済状態142への遷移は、機器ステップの状
態が「アボート済」である場合に発生する。スケジュー
ル済状態131からキャンセル状態148への遷移は、制御型
入力が接続された出力が「キャンセル」状態にセットさ
れている場合に発生する。
【0141】図10は、データ入力状態機械の概略図で
ある。この状態機械は、ディセーブル状態150、イネー
ブル状態152、キャンセル状態154、アボート済状態15
6、失敗状態158、供給済状態160、及び受容済状態162を
有する。ディセーブル状態150からキャンセル状態154へ
の遷移は、入力が変換された出力パラメータが「キャン
セル」にセットされる場合に発生する。ディセーブル状
態150からアボート済状態156への遷移は、入力が変換さ
れた出力パラメータが「アボート済」にセットされる場
合に発生する。ディセーブル状態150から失敗状態158へ
の遷移は、入力が変換された出力パラメータが「失敗」
にセットされる場合に発生する。ディセーブル状態150
からイネーブル状態152への遷移は、機器用アプリケー
ションが入力状態を「イネーブル」にセットする場合に
発生する。イネーブル状態152から失敗状態158への遷移
は、入力が変換された出力パラメータが「失敗」にセッ
トされる場合に発生する。イネーブル状態152からキャ
ンセル状態154への遷移は、入力が変換された出力パラ
メータが「キャンセル」にセットされる場合に発生す
る。イネーブル状態152からアボート済状態156への遷移
は、入力が変換された出力パラメータが「アボート済」
にセットされる場合に発生する。入力が、ベンチ法、シ
ーケンス、あるいはシーケンスステップ入力に変換され
る場合には、イネーブル状態152から供給済状態160への
遷移は、ベンチ監視手段がデータ値をセットした後に状
態を「供給済」にセットする場合に発生する。これは、
入力がイネーブルになり次第即発生する。パラメータ
が、ベンチ法、シーケンス、あるいはシーケンスステッ
プ入力に変換される場合、及び、入力が出力に変換され
る場合には、出力が「準備完了」にセットされている場
合に遷移が発生することになる。いずれの場合にも、ベ
ンチ監視手段は、状態遷移の直前の入力の機器入力値を
セットする。供給済状態160から受容済状態162への遷移
は、機器用アプリケーションが入力状態を「受容済」に
セットする場合に発生する。
【0142】図11は、被搬送物理入力状態機械の概略
図である。この状態機械は、ディセーブル状態170、イ
ネーブル状態172、キャンセル状態154、アボート済状態
176、失敗状態178、準備完了状態180、提示済状態182、
供給済状態184、及び受容済状態186を有する。ディセー
ブル状態170からキャンセル状態174への遷移は、入力が
変換された出力パラメータが「キャンセル」にセットさ
れる場合に発生する。ディセーブル状態170からアボー
ト済状態176への遷移は、入力が変換された出力パラメ
ータが「アボート済」にセットされる場合に発生する。
ディセーブル状態170から失敗状態178への遷移は、入力
が変換された出力パラメータが「失敗」にセットされる
場合に発生する。ディセーブル状態170からイネーブル
状態172への遷移は、機器用アプリケーションが入力状
態を「イネーブル」にセットする場合に発生する。イネ
ーブル状態174から失敗状態178への遷移は、入力が変換
された出力パラメータが「失敗」にセットされる場合に
発生する。イネーブル状態172からキャンセル状態174へ
の遷移は、入力が変換された出力パラメータが「キャン
セル」にセットされる場合に発生する。イネーブル状態
172からアボート済状態176への遷移は、入力が変換され
た出力パラメータが「アボート済」にセットされる場合
に発生する。イネーブル状態172から準備完了状態180へ
の遷移は、出力搬送パラメータが搬送装置により「準備
完了」にセットされる場合に発生する。準備完了状態18
0から提示済状態182への遷移は、機器用アプリケーショ
ンが入力状態を「提示済」にセットする場合に発生す
る。提示済状態182から供給済状態184への遷移は、出力
搬送パラメータが搬送装置により「供給」にセットされ
る場合に発生する。供給済状態184から受容済状態186へ
の遷移は、機器用アプリケーションが入力状態を「受容
済」にセットする場合に発生する。
【0143】図12は、搬送物理パラメータ状態機械の
概略図である。この状態機械は、ディセーブル状態19
0、イネーブル状態192、キャンセル状態194、失敗状態1
96、アボート済状態198、準備完了状態200、供給済状態
202、及び受容済状態204からなる。ディセーブル状態19
0からキャンセル状態194への遷移は、入力が変換された
出力パラメータが「キャンセル」にセットされる場合に
発生する。ディセーブル状態190から失敗状態196への遷
移は、入力が変換された出力パラメータが「失敗」にセ
ットされる場合に発生する。ディセーブル状態190から
イネーブル状態192への遷移は、機器用アプリケーショ
ンが入力状態を「イネーブル」にセットする場合に発生
する。ディセーブル状態190からキャンセル状態194への
遷移は、入力が変換された出力パラメータが「キャンセ
ル」にセットされている場合に発生する。イネーブル状
態192から失敗状態196への遷移は、入力が変換された出
力パラメータが「失敗」にセットされている場合に発生
する。イネーブル状態192から準備完了状態200への遷移
は、入力が変換された出力パラメータが「提示済」にセ
ットされる場合に発生する。イネーブル状態192からア
ボート済状態198への遷移は、入力が変換された出力パ
ラメータが「アボート済」にセットされる場合に発生す
る。イネーブル状態192からキャンセル状態194への遷移
は、入力が変換された出力パラメータが「キャンセル」
にセットされる場合に発生する。準備完了状態200から
供給済状態202への遷移は、搬送機器用アプリケーショ
ンがその入力パラメータ状態を「供給済」にセットする
場合に発生する。供給済状態202から受容済状態204への
遷移は、出力の出力状態が「受容済」にセットされてい
る際に搬送機器用アプリケーションが入力状態を「受容
済」にセットする場合に発生する。
【0144】図13は、出力データパラメータ状態機械
の概略図である。この状態機械は、準備未完状態210、
キャンセル状態212、アボート状態214、イネーブル状態
216、失敗状態218、準備完了状態220、供給済状態222、
受容済状態224、及びアボート状態214を有する。準備未
完状態210からキャンセル状態212への遷移は、機器用ア
プリケーションが出力状態を「キャンセル」にセットす
るか、ベンチ法ステップ状態機械の状態が「キャンセ
ル」である場合に発生する。準備未完状態210からアボ
ート状態214への遷移は、機器用アプリケーションが出
力状態を「アボート」にセットするか、ベンチ法ステッ
プ状態機械の状態が「アボート」である場合に発生す
る。準備未完状態210から失敗状態218への遷移は、機器
用アプリケーションが出力パラメータ状態を「失敗」に
セットする場合に発生する。準備未完状態210からイネ
ーブル状態216への遷移は、パラメータが他のステップ
への入力パラメータに変換される場合に発生する。それ
以外の場合には、その状態は、機器がステップ状態を
「ロード済」にセットする場合に「イネーブル」にセッ
トされる。イネーブル状態216から失敗状態218への遷移
は、機器用アプリケーションが出力状態を「失敗」にセ
ットする場合、あるいはベンチ法ステップ状態機械が失
敗状態となった場合に発生する。イネーブル状態216か
らキャンセル状態212への遷移は、機器用アプリケーシ
ョンが出力状態を「キャンセル」にセットする場合、あ
るいはベンチ法ステップ状態機械の状態が「キャンセ
ル」である場合に発生する。イネーブル状態216からア
ボート状態214への遷移は、機器用アプリケーションが
出力状態を「アボート」にセットする場合に発生する。
イネーブル状態216から準備完了状態220への遷移は、機
器用アプリケーションが出力状態を「準備完了」にセッ
トする場合に発生する。準備完了状態220から供給済状
態222への遷移は、その値が、出力に変換された全ての
入力に供給された場合に発生する。供給済状態222から
受容済状態224への遷移は、出力が変換された全ての入
力の状態が「受容済」にセットされている場合に発生す
る。
【0145】図14は、搬送物理出力状態機械の概略図
である。この状態機械は、準備未完状態230、イネーブ
ル状態232、キャンセル状態234、アボート状態236、失
敗状態238、準備完了状態240、提示済状態242、供給済
状態244、及び受容済状態246を有する。準備未完状態23
0からキャンセル状態234への遷移は、機器用アプリケー
ションが出力パラメータ状態を「キャンセル」にセット
する場合、あるいはベンチ法ステップ状態機械の状態が
「キャンセル」である場合に発生する。準備未完状態23
0からアボート状態236への遷移は、機器用アプリケーシ
ョンが出力状態を「アボート」にセットする場合、ある
いはベンチ法ステップ状態機械の状態が「アボート」で
ある場合に発生する。準備未完状態230から失敗状態238
への遷移は、機器用アプリケーションが出力状態を「失
敗」にセットする場合、あるいはベンチ法ステップ状態
機械が「失敗」状態である場合に発生する。準備未完状
態230からイネーブル状態232への遷移は、他のステップ
で変換される入力が「イネーブル」にセットされる場合
に発生する。それ以外の場合には、その状態は、機器用
アプリケーションがステップ状態を「ロード済」にセッ
トする場合に「イネーブル」にセットされる。イネーブ
ル状態232から失敗状態238への遷移は、機器用アプリケ
ーションが出力状態を「失敗」にセットする場合、ある
いはベンチ法ステップ状態機械の状態が「失敗」状態に
ある場合に発生する。イネーブル状態232からキャンセ
ル状態234への遷移は、機器用アプリケーションが出力
状態を「キャンセル」にセットする場合、あるいはベン
チ法ステップ状態機械が「キャンセル」状態にある場合
に発生する。イネーブル状態232からアボート状態236へ
の遷移は、機器用アプリケーションが出力状態を「アボ
ート」にセットする場合、あるいはベンチ法ステップ状
態機械の状態が「アボート」状態にある場合に発生す
る。イネーブル状態232から準備完了状態240への遷移
は、機器用アプリケーションが出力状態を「準備完了」
にセットする場合に発生する。準備完了状態240から提
示済状態242への遷移は、この出力が変換される入力パ
ラメータが「提示済」にセットされる場合に発生する。
提示済状態242から供給済状態244への遷移は、機器用ア
プリケーションが出力状態を「供給済」にセットする場
合に発生する。供給済状態244から受容済状態246への遷
移は、この出力が変換される入力パラメータが「受容
済」にセットされる場合に発生する。
【0146】図15は、被搬送物理出力状態機械の概略
図である。この状態機械は、準備未完状態250、イネー
ブル状態252、キャンセル状態254、アボート状態256、
失敗状態258、準備完了状態260、提示状態262、提示済
状態264、供給済状態266、及び受容済状態268を有す
る。準備未完状態250からキャンセル状態254への遷移
は、機器用アプリケーションが出力状態を「キャンセ
ル」にセットする場合、あるいはベンチ法ステップ状態
機械の状態が「キャンセル」である場合に発生する。準
備未完状態250からアボート済状態256への遷移は、機器
用アプリケーションが出力状態を「アボート」にセット
する場合、あるいはベンチ法ステップ状態機械の状態が
「アボート」である場合に発生する。同様に、準備未完
状態250から失敗状態258への遷移は、機器用アプリケー
ションが出力状態を「失敗」にセットする場合、あるい
はベンチ法ステップ状態機械が「失敗」状態である場合
に発生する。出力が入力に変換される場合には、準備未
完状態250からイネーブル状態254への遷移は、パラメー
タが他のステップへの入力パラメータに変換される場合
に発生する。それ以外の場合には、その状態は、機器の
組のステップ状態が「ロード済」にセットされる場合に
「イネーブル」にセットされる。イネーブル状態252か
ら失敗状態258への遷移は、機器用アプリケーションが
出力状態を「失敗」にセットする場合、あるいはベンチ
法ステップ状態機械の状態が「失敗」である場合に発生
する。イネーブル状態252からキャンセル状態254への遷
移は、機器用アプリケーションが出力状態を「キャンセ
ル」にセットする場合、あるいはベンチ法ステップ状態
機械が「キャンセル」状態にある場合に発生する。イネ
ーブル状態252からアボート状態256への遷移は、機器用
アプリケーションが出力状態を「アボート」にセットす
る場合、あるいはベンチ法ステップ状態機械の状態が
「アボート」である場合に発生する。イネーブル状態25
2から準備完了状態260への遷移は、機器用アプリケーシ
ョンが出力状態を「準備完了」にセットする場合に発生
する。準備完了状態260から提示状態262への遷移は、こ
の出力に関する搬送入力の入力状態がイネーブルになる
場合に発生する。提示状態262から提示済状態264への遷
移は、機器用アプリケーションが出力状態を「提示済」
にセットする場合に発生する。提示済状態264から供給
済状態266への遷移は、この出力に関する搬送入力の入
力状態が供給された場合に発生する。供給済状態266か
ら受容済状態268への遷移は、この出力に関する搬送入
力の入力状態が受容された場合に発生する。
【0147】B.ユーザ側から見た装置の動作説明 上述のように、このベンチ監視手段は、互換性を有する
機器の動作を調整するプログラムである。このベンチ監
視手段は、ヒューレット・パッカード・カンパニー(以
下HP社と称す)のHP7686 Sample Prep Stationモジュ
ールや、HP社のHP3365 Gas Chromatograph Chem Stat
ionといった機器用アプリケーションの方法を実行す
る。このベンチ監視手段により、ユーザは完全に自動化
された研究室用ベンチを作成することが可能になる。機
器用アプリケーションの方法を用いてベンチ監視法を構
築することにより、ユーザは、サンプルの自動的な調製
及び分析を行うことができる。ベンチ法は、複数のサン
プルを処理するためのベンチシーケンスを作成するよう
組み合わせることができる。かかるベンチ法及びシーケ
ンスを用いることにより、ベンチ監視手段は、特定の方
法をいつ実行すべきかを各機器用アプリケーションに教
え、入出力小瓶の追跡を行うことができる。
【0148】例えば、このベンチ監視手段を用いてユー
ザは次のことを行うことができる。
【0149】1.HP社のHP7686 Prep Stationサンプル
調製モジュールを用いてサンプルの調製及び内部規格の
追加を行う。
【0150】2.その結果として得られたサンプルをHP
社のHP5890 Gas Chromatographで分析する。
【0151】1つの機器方法が終了した後、このベンチ
監視手段は、その出力小瓶の位置を次のアプリケーショ
ンに入力として用いるべく渡すことができる。
【0152】例えば、このベンチ監視手段の現時点での
好適実施例は以下の機器をサポートすることができる。
【0153】−HP社、HP7686 Prep Stationサンプル
調製モジュール(HP G1204A) −自動トレー及びロト(roto)バーコードリーダ(HP社
HP7673) −HP社のHP Gas Chromatograph Personal Chemstatio
n(HP3365) −HP社のHP5890 Gas Chromatograph(HP5890) −HP社のHP Liquid Chromatograph −HP社のMass Spectrometer Chemstation(G1034B)、H
P Gas Chromatograph/Mass Spectrometer(HP5971) 上述のように、ベンチ法は、このベンチ監視手段のもと
で動作する機器の各々を動作させるために用いられる一
連の方法である。例えば、典型的なベンチ法には、HP76
86 Prep Station サンプル調製モジュールの方法と、HP
5890 Gas Chromatographの方法とが含まれる。
【0154】単一のサンプルに単一のタスクあるいは処
理を実行するベンチ法を設計するのが最も望ましい。例
えば、1つのベンチ法でサンプルAを調製及び分析し、
次いでサンプルBを調製及び分析する代わりに、これら
のサンプルA、Bの両方に対して別々のベンチ法を作成す
るのが最もよい。ベンチ法が簡単であるほど、ユーザは
それを異なるベンチシーケンスに再使用できる可能性が
高くなる。
【0155】機器用アプリケーション法は、一般に、分
析物の抽出、サンプルの抽出、サンプルの調製、あるい
は実際の分析といったサンプル分析の一側面を取り扱
う、ということに留意されたい。ベンチ法は、これらの
異なる機器用アプリケーションの方法を組み合わせて、
サンプルを最初から最後まで一貫して処理する。ベンチ
シーケンスは、これらのベンチ法を組み合わせて、膨大
な数のサンプルに対する中断のない処理を可能にする。
【0156】サンプルは、分析すべき材料の入った小瓶
であり、リソースではない。リソースは、一次サンプル
を処理するためのベンチ法における機器方法により使用
される小瓶及びデータ入力であるが、サンプルの一部で
はない。例えば、リソースは、サンプルに加えられる溶
媒を入れた小瓶とすることができる。一次サンプルは、
分析すべき材料を入れた小瓶であり、リソースではな
い。
【0157】ベンチ法における各機器方法は、小瓶やデ
ータファイルといった一定の入力を必要とする。サンプ
ルを処理した後、機器方法は、1つ以上の小瓶、及び/
または、次の方法の入力(あるいはリソース)として用
いることのできる報告、を出力する。ベンチ監視手段
は、各機器方法毎に入出力を追跡し、このリソース情報
を次の機器方法に渡す。例えば、ベンチ監視手段は以下
のタイプの入力及び出力を追跡する。
【0158】小瓶入力:ベンチ監視手段は、ベンチ法に
おける機器用アプリケーション法がどの小瓶を必要とし
ているか、またその小瓶がどこにあるかを追跡する。
【0159】データ入力:ベンチ監視手段は、ベンチ法
における機器用アプリケーション法がどのファイル及び
データを必要としているかを追跡する。 小瓶出力:ベンチ監視手段は、前の機器用アプリケーシ
ョンによって生成された小瓶の名称及び位置を追跡し、
その情報を次のアプリケーションに提供する。
【0160】データ出力:ベンチ監視手段は、各機器用
アプリケーションがどのような報告及びデータファイル
を生成するかを追跡する。
【0161】ベンチ法あるいはベンチシーケンスを実行
する前に、ユーザは、リソースの小瓶位置あるいはファ
イル名を入力して各リソースのある場所を指定しなけれ
ばならない。次に、ベンチ監視手段は、全てのリソース
を追跡し、それらをベンチ法における連続する各機器方
法の要求に応じて利用可能にする。
【0162】このベンチ監視手段は、全てのベンチ法及
びベンチシーケンスを別個のDOSファイルではなく、
データベースファイルに保管する。これにより、ユーザ
は、異なるディレクトリを維持することを必要とせずに
いくつかの異なるベンチシーケンス及びベンチ法の組を
持つことができる。個別のベンチ法及びベンチシーケン
スの組を維持する各ユーザは、ベンチ監視ソフトウェア
を再起動することなく自分のデータベースを簡単に切り
換えることができる。
【0163】ベンチ監視手段における機器用アプリケー
ション間の移動には2つの基本的な方法がある。JCONは
画面の右下隅に表示されるタスク切り換えボックスであ
る(図16参照)。このベンチ監視手段のもとで走る各
機器用アプリケーションは、それ自体のアイコンをJCON
ボックス中に有し、ユーザはこれをクリックしてそのア
プリケーションの画面を表示させることができる。現在
のアプリケーションのアイコンはJCONボックス中に強調
表示される。
【0164】ベンチ監視手段と機器用アプリケーション
との間を移動するには、JCONボックス中の選択された機
器のアイコンをクリックする。その機器用アプリケーシ
ョンのウィンドウが表示され、他のベンチ監視ウィンド
ウあるいは機器ウィンドウは隠される。
【0165】ベンチ監視手段は、メイン画面の上部に4
つのボタンを有し、これらのボタンは、そのクリック時
に自己のメニューバーを表示する。これらの4つのボタ
ンとその機能は次のとおりである。
【0166】ベンチ法ボタン:このボタンをクリックす
ると、ユーザがベンチ法ファイルをオープンして操作す
ることを可能にするメニューがオープンされる。 実行ボタン:このボタンをクリックすると、ユーザがベ
ンチ法及びベンチシーケンスを実行し、及びシーケンス
を編集することを可能にするメニューがオープンされ
る。
【0167】ユーティリティボタン:このボタンをクリ
ックすると、ユーザが表示選択の設定、データベースへ
のアクセス、リソースの規定を行うための汎用ベンチ監
視ユーティリティのメニューがオープンされる。
【0168】ヘルプボタン:オンラインヘルプ項目のメ
ニューをオープンする。
【0169】シーケンス状態ウィンドウ シーケンス状態ウィンドウを表示するには、ユーティリ
ティボタンをクリックしてユーティリティメニューをオ
ープンする。「条件選択」をクリックし、次に「ベンチ
シーケンス状態を見る」をその隣にチェックマークが現
われるまでクリックする。
【0170】このウィンドウは、現在ロードされている
シーケンスの状態を表示する。これは、現在のシーケン
スの名称、シーケンスを構成する各ベンチ法、及びこの
シーケンスの状態を表示する。
【0171】可能な状態:シーケンスが実行中であると
き、シーケンス状態ウィンドウにシーケンス中の各ベン
チ法の現在の状態が表示される。各ベンチ法は、以下の
状態のうちのいずれかである。完了:ベンチシーケンス
の実行が正常終了している。 サンプル待ち行列なし:ベンチシーケンスが作成されお
り、ベンチ法がそれに割り当てられていない。あるい
は、活動状態のデータベースが、ベンチ法あるいはベン
チシーケンスを有さない新しいデータベースである。準
備完了:ベンチ法が、その実行を完了しており、あるい
は、実行の準備ができている。実行中:この状態は、現
在実行中のベンチ法について表示される。アボート−ベ
ンチシーケンスの実行中にエラーが発生した場合、その
ベンチ法は終了し、アボート状態が表示される。
【0172】方法状態ウィンドウ このウィンドウは、現在ロードされている方法の状態を
表示する。現在の方法の名称、ベンチ法を構成する機器
方法、及びベンチ法の状態を表示する。図18を参照の
こと。
【0173】方法状態ウィンドウを表示するためには、
ユーティリティボタンをクリックしてユーティリティメ
ニューをオープンする。「条件選択」をクリックし、次
いで「ベンチシーケンス状態を見る」をその隣にチェッ
クマークが現われるまでクリックする。
【0174】ベンチ法の状態:状態バーは、ベンチ法状
態ウィンドウ上のタイトルバーの下の色のついたバーで
ある。これは、現在のベンチ法についての以下の可能な
状態のうちの1つを表示する。 機器ステップなし:現在のベンチ法はステップを有さな
い。このメッセージはユーザが新しいベンチ法または新
しいデータベースを作成した後に表示される。
【0175】失敗:実行中であったシーケンスがエラー
によって失敗した。
【0176】準備完了:ベンチ法が単独あるいはシーケ
ンス中で実行できる状態である。
【0177】開始:ベンチ監視手段が機器用アプリケー
ションに対して第1の機器方法をロードするためのステ
ップ1を命令する。
【0178】実行中:ベンチ法における1つのステップ
が現在実行中である。
【0179】アボート/アボート済:実行メニュー上の
「ベンチ法実行」メニューオプションからアボートコマ
ンドが選択された。あるいは、機器用アプリケーション
から報告されたエラーのためにベンチ法がアボートされ
た。
【0180】小瓶あるいはデータ入力不明:関係する機
器方法により要求された小瓶あるいはデータファイルの
位置がベンチ監視手段にわかっていない。ユーザが(シ
ーケンス内からではなく)この方法をそれ自体で実行し
ようとする場合、ユーザは、小瓶入力あるいはデータ入
力を入力しなければならない。
【0181】準備未完:ベンチ監視手段が、機器方法フ
ァイルのうちの1つを発見することができない。あるい
は、このベンチ法が最後にロードされてから機器方法が
変更された。
【0182】機器方法の状態:各機器方法の状態は、そ
の方法が現れるステップの状態ボックスに表示される。
ベンチ法における機器方法の可能な状態のいくつかとそ
の各状態の意味を以下に示す。 準備完了:この方法が実行準備ができている。
【0183】スケージュール済:ベンチ法はその実行が
すでに始まっており、機器方法は実行されるようスケジ
ューリングされているが、まだ開始されていない。
【0184】ロード中:機器用アプリケーションが、機
器方法ボックスにリストされた方法をロード中である。
【0185】開始中:機器用アプリケーションが機器方
法の第1ステップを開始中である。
【0186】実行中:機器用アプリケーションが機器方
法を現在実行中である。
【0187】アボート済:機器用アプリケーションから
報告されたエラーのために、実行がアボートされた。
【0188】キャンセル:エラーで以前の機器方法がア
ボートされたために後続の全ての方法の実行がキャンセ
ルされた。
【0189】完了:機器方法の実行が正常終了した。
【0190】新しいベンチ法の作成 機器用アプリケーションにおいて各方法が作成された
後、その各方法はベンチ法に組み込むことができる。
【0191】1.図19(A)を参照のこと。「ベンチ法」
ボタンをクリックして「ベンチ法メニュー」をオープン
する。「ファイル」をクリックし、次いで「新しいベン
チ法」をクリックする。
【0192】2.ベンチ法の名称をタイプし、次いで「O
K」をクリックする。図19(B)を参照のこと。
【0193】「ベンチ法状態を見る」がチェックされる
場合、ベンチ法状態ウィンドウの上部には、図19(C)
に示すように、新しいベンチ法の名称が表示される。こ
のウィンドウの状態バーは、この方法に機器ステップが
追加されるまで「機器ステップなし」を表示する。機器
ステップは、機器の名称とそれが実行する機器方法とか
らなる。
【0194】ベンチ法への機器ステップの割り当て 機器ステップは、ベンチ監視手段のもとで実行中の機器
用アプリケーションのうちの1つからの1つの方法であ
る。一連のかかるステップがベンチ法を構成する。ある
ベンチ法についての機器ステップに対する追加、削除あ
るいは変更は、以下に説明する手順に従って行う。
【0195】1.機器ステップをベンチ法に割り当てるに
は、メニューバー上の「編集」をクリックし、次いで
「機器ステップ」をクリックする。図20を参照のこ
と。
【0196】2.第1の機器名ボックスの隣の下向きの矢
印をクリックして全ての機器用アプリケーションのリス
トを表示する。図21を参照のこと。
【0197】3.このベンチ法の第1ステップで用いる機
器名をクリックする。
【0198】4.「機器方法」列の第1のボックスをクリ
ックし、下向きの矢印をクリックして、選択された機器
に対する既存の全ての方法のリストを表示する。図22
を参照のこと。
【0199】5.適当な機器方法をクリックする。
【0200】6.ステップを削除するには、そのステップ
をクリックし、次いで「削除ステップ」をクリックす
る。
【0201】小瓶の転送 小瓶の転送は、サンプル小瓶及びリソース小瓶を用いる
2つ以上の機器方法を含むベンチ法について可能であ
る。「機器ステップ」ダイアログボックスでかかる方法
を作成した後、「小瓶転送」ダイアログボックスが自動
的に表示される。図23を参照のこと。「小瓶転送」ダ
イアログボックスにより、或るベンチ法における前のス
テップからの小瓶を、後のステップで用いられる小瓶と
同じと考えることを容易にする。次いで、ベンチ監視手
段は、それらを同じ小瓶とみなす。
【0202】小瓶転送の割り当て 1.「小瓶転送」画面が表示されない場合には、「ベンチ
法」メニューからベンチ法」をクリックし、「編集」を
クリックし、次いで「小瓶転送」をクリックする。この
ダイアログボックスの最上部の2つの「Used By」ボッ
クス(図23参照)は、サンプル小瓶及び/またはリソ
ース小瓶を使用するベンチ法におけるいずれか1つのス
テップをそれぞれ表示することができる。そのダイアロ
グボックスの左側に示される各小瓶は、後のステップで
用いられる小瓶と同じと考えることができる。後の小瓶
は右側に示される。これは小瓶転送と呼ばれる。
【0203】2.左の「Used By」ボックスの下スクロー
ル矢印を、後のステップで用いるべき小瓶を含む第1の
ステップが表示されるまでクリックする。
【0204】3.右の「Used By」ボックスの下スクロー
ル矢印を、小瓶の転送先となるステップが表示されるま
でクリックする。
【0205】4.左の転送すべき小瓶の下矢印をクリック
する。そのステップで用いられる小瓶のリストをスクロ
ールさせ、転送先の小瓶名をクリックする。
【0206】5.転送すべき他の小瓶についてステップ2
〜4を繰り返す。
【0207】一次サンプル小瓶の指定 「小瓶転送」画面はまた、ダイアログボックスの左側に
表示される小瓶の1つを一次サンプル小瓶と指定するの
に用いることができる。一次サンプル小瓶は、分析され
ることになるベンチ法からの小瓶である。これはまた、
そのベンチ法における任意のステップからの小瓶とする
ことができる。転送を介して関連付けられる小瓶は同じ
小瓶とみなされる。例えば、ユーザがベンチ法の第1ス
テップからの小瓶Aを最後のステップの小瓶Bに転送した
場合、ユーザは、小瓶Aあるいは小瓶Bのいずれかを一次
サンプルに指定することができる。これは、ベンチ監視
手段がそれらを同じ小瓶と認識するからである。
【0208】小瓶情報の入力 「小瓶」メニューオプションは「ベンチ法」画面上の
「編集」メニュー中の「拡張編集」の下にリストされ
る。「拡張編集」機能は、ベンチ法の実行にはほとんど
の場合は不要であるが、入出力に対する更に高いレベル
の制御を提供する。「小瓶」ダイアログボックスは、方
法における各小瓶毎の出所及び行先の指定を可能にす
る。
【0209】出所は、小瓶のタイプを規定し、あるい
は、それを他のステップにおける小瓶と同じにする。出
所のタイプは、サンプル、リソース、異なるステップか
らの小瓶、あるいはトレー位置番号のいずれかとするこ
とができる。
【0210】各小瓶の行先は、その小瓶がそのステップ
で使用された後にその小瓶に何が起こるかを決定する。
可能な行先は、小瓶の元のトレー位置、空トレー位置、
PrepStationのウエス、あるいは別のステップで用いら
れる小瓶等である。
【0211】ベンチ法における小瓶についての出所情報
及び行先情報を入力するには、次のようにする。
【0212】1.メイン画面上の「ベンチ法」ボタンをク
リックして「ベンチ法」メニューをオープンする。図2
4を参照のこと。
【0213】2.「編集」をクリックし、次いで「小瓶」
をクリックする。
【0214】3.小瓶の出所タイプを変更するために、そ
の小瓶の「出所タイプ」セルをクリックし、次いで下矢
印をクリックして出所タイプのリストを表示させる。適
当な出所タイプをクリックする。
【0215】データ情報の入力 あるベンチ法に必要なデータ情報は、ベンチ監視手段の
もとで動作中の機器によって決まる。データ入力には、
データファイル、較正ライン、データディレクトリ、オ
ペレータ情報、及びサンプル情報等が含まれる。
【0216】1.メイン画面上の「ベンチ法」ボタンをク
リックして「ベンチ法」メニューをオープンする。図2
5を参照のこと。
【0217】2.「編集」をクリックし、次いで「デー
タ」をクリックする。
【0218】3.小瓶のソースの型を変更するために、そ
の小瓶の「出所タイプ」セルをクリックし、次いで下矢
印をクリックして出所タイプのリストを表示させる。次
いで、実際のデータ値(ファイル名その他)、あるいは
その次の3つの他の出所タイプのうちの1つのいずれか
を選択することができる。
【0219】「即入力」:情報を直ちに入力するのにこ
の出所タイプを用いる。この情報を入力するためにダイ
アログボックスがオープンされる。
【0220】「実行毎に一度入力」:ベンチ法全体に対
して情報を一度入力するのにこの出所タイプを用いる。
その情報は、実行が開始された後に表示される「実行情
報」ダイアログボックスに入力される。
【0221】「サンプル毎に一度入力」:多数の異なる
サンプルをバッチ処理し、各サンプル毎に異なるデータ
を入力したい場合に、この出所タイプを用いる。この出
所タイプは、機器方法がベンチ法で実行されるたびに情
報の入力を強制する。
【0222】既存のベンチ法のロード ベンチ法の編集を行いあるいは特定の方法で1回の実行
を行う前に、その方法を最初にロードする。既にロード
されているベンチ法は、「ベンチ法状態」画面に表示さ
れる。図26を参照のこと。
【0223】1.「ベンチ法」メニューボタンをクリック
する。
【0224】2.「ファイル」をクリックし、次いで「ロ
ード」をクリックする。現在のデータベース中の既存の
ベンチ法のリストが表示される。
【0225】3.ロードすべきベンチ法をクリックし、次
いで「OK」をクリックする。
【0226】選択されたベンチ法がロードされて「ベン
チ法状態」画面に表示される。
【0227】ベンチ法のセーブ ベンチ法は個別ファイルとしては保管されず、現在のデ
ータベース中に記録として保管される。方法に加えられ
た各変更は、データベースに自動的に保管される。
【0228】単一のベンチ法の実行 このベンチ監視手段は、必要な小瓶情報及びデータ情報
が入力されていない場合に、ユーザに対して適当なダイ
アログボックスで指示を出す。
【0229】1.実行すべき方法をロードする。
【0230】2.「実行」ボタンをクリックして「実行」
メニューをオープンする。
【0231】3.「ベンチ法実行」をクリックし、次いで
「開始」をクリックする。 4.「ベンチ法状態」ボックスの状態バーが「小瓶あるい
はデータ入力不明」を示す場合、あるいは「実行開始プ
ロンプト」オプションがオンになっている場合には、
「ベンチ法実行情報」ダイアログボックス及び/または
「トレーセットアップ」ダイアログボックスが、ベンチ
法における機器方法に応じて表示されることになる。そ
れらを以下に説明する。
【0232】ベンチ法実行情報 分析機器用アプリケーションは、各々の実行前に情報の
入力を必要とすることが多い。この情報には、オペレー
タあるいはサンプルの名称が含まれることがある。図2
7に示す「実行情報」ダイアログボックスは、機器用ソ
フトウェアではなくベンチ監視手段へのかかる情報の入
力を可能にする。実行情報がベンチ法に必要である場合
には、「ベンチ法実行情報」画面が「開始」の選択後に
現われる。必要な情報は、機器用アプリケーションによ
って様々である。
【0233】トレーのセットアップ 図28は「トレーセットアップ」ダイアログボックスを
示す。ベンチ法が多数の小瓶を用いる機器方法(HP社
HP7686 Prep Stationの方法等)を含む場合、ユーザが
「開始」を選択した後「トレーセットアップ」ダイアロ
グボックスが表示される。この画面上には、ベンチ法で
用いられる小瓶が自動トレー上の各位置に割り当てられ
る。このトレー上には100の位置が存在し、4象限で構
成されている。各象限は、5ずつの位置からそれぞれが
成る5つの「スポーク」で構成された25の位置を有す
る。「1」と付したボックスの下の位置は位置#1であ
る。このスポーク上の他の位置は、外に向かって#2〜#5
となる。反時計方向に移動すると、次のスポークは、内
側の位置#6から始まり、最も外側の位置の#10へと続
く。他の小瓶位置の番号もこのようにして続く。
【0234】転送位置:トレーに取り付けられた機器に
依存し、その機器が使用するために一定の小瓶位置が予
約される。それらの位置には小瓶を置くことができな
い。
【0235】トレー上の小瓶位置の割り当て:ベンチ法
に必要な全ての小瓶をトレー上に装填した後、それらの
位置を「トレーセットアップ」ダイアログボックスで入
力する。
【0236】実行中のベンチ法のアボート 実行中の方法を停止させるには、「ベンチ法」ボタンを
クリックして「ベンチ法」メニューをオープンする。
「ベンチ法実行」ボタンをクリックし、次いで「アボー
ト」をクリックする。ベンチ法は、現在の機器コマンド
が終了して全ての機器が安全な状態になった後に実行を
停止する。「ベンチ法状態」画面は、その方法が完全に
停止するまで「アボート」メッセージを表示する。次い
で、そのメッセージは「アボート済」に変わる。
【0237】較正法は、機器の較正をチェックするため
に実行されるベンチ法である。1つ以上の較正法を1つ
のベンチ法にリンクすることができる。較正法は、ベン
チ法の実行前、及び、ベンチ法が或るシーケンス中で所
定回数だけ実行された後に、自動的に実行される。
【0238】較正法は、較正法のためのサンプル小瓶が
トレー上の一定位置になければならないことを除き、標
準的な較正法と同じである。
【0239】多数のサンプルを処理するために、ベンチ
法を互いにリンクさせて1つのベンチシーケンスを作成
することができる。各ベンチシーケンス毎に、ユーザ
は、ベンチ法の実行順序、各ベンチ法のサンプル小瓶と
リソース小瓶が使用する小瓶位置、シーケンス中の各ベ
ンチ法を実行すべき回数、及びそのシーケンスを実行す
る人の名前等の一般的情報を指定しなければならない。
【0240】新しいベンチシーケンスの作成 現在のデータベースに新しい空白のベンチシーケンスを
作成する場合には以下の手順にしたがう。
【0241】1.「実行」ボタンをクリックして「実行」
メニューをオープンする。
【0242】2.メニューバー上の「ベンチシーケンス編
集」をクリックし、次いで「新」をクリックする。図2
9を参照のこと。
【0243】3.ベンチシーケンスの名称をタイプする。
図30を参照のこと。「OK」をクリックする。新しい空
白のベンチシーケンスがロードされ、「ベンチシーケン
ス状態」バーが「サンプル待ち行列なし」を示す。図3
1を参照のこと。
【0244】4.シーケンスの作成を継続するためにシー
ケンスにベンチ法を割り当てる場合は以下の手順にした
がう。
【0245】シーケンスへのベンチ法の割り当て 図27は「サンプル待ち行列」ダイアログボックスを示
す。この「サンプル待ち行列」ダイアログボックスを用
いてベンチ法をシーケンスに割り当て、各ベンチ法の実
行回数を設定する。シーケンスはこの手順を実行する前
に作成されなければならない。
【0246】1.メインメニュー上の「実行」ボタンをク
リックして「実行」メニューをオープンする。
【0247】2.「ベンチシーケンス編集」をクリック
し、次いで「サンプル待ち行列」をクリックする。
【0248】3.「ベンチ法」の下の最初のボックスが強
調表示される。下矢印をクリックしてこのデータベース
中の既存の全てのベンチ法のリストをオープンする。所
望の方法をクリックする。このベンチ法のための一次サ
ンプル小瓶が(もしあれば)「一次小瓶」ボックス(セ
ル)に入力される。その方法のための一次サンプルがな
ければ何も入力しない。ベンチ法のレベルでは一次小瓶
情報だけが変更可能である。
【0249】4.ベンチ法が一次サンプル小瓶を有する場
合、その小瓶位置を第1列と最終列とに入力する。その
ベンチ法をシーケンス中で一度実行するためには、同じ
小瓶位置番号(1〜100)を第1列と最終列の両方に入力
し、「繰り返し」列をデフォルト値「1」のままにして
おく。「OK」をクリックして、ダイアログボックスをク
ローズさせる。
【0250】シーケンス中の方法の繰り返し ベンチシーケンスを用いて以下の種類の繰り返しを行う
ことが可能である。即ち、同一サンプルに対する1つの
ベンチ法の複数回の実行、各実行毎に異なるサンプル小
瓶を用いた1つのベンチ法の複数回の実行、及び複数の
サンプルに対する1つのベンチ法の複数回の実行が可能
である。
【0251】1.まず上述のベンチ法のシーケンスへの割
り当て手順にしたがう。
【0252】2.複数のサンプルにそのベンチ法を実行す
るために、連続する小瓶の範囲を第1列及び最終列で指
定する。
【0253】a.第1のサンプル小瓶がトレー中で占有
する小瓶位置を第1列に入力する。
【0254】b.最後のサンプル小瓶がトレー中で占有
する小瓶位置を最終列に入力する。
【0255】c.オペレータは、そのベンチ法を実行す
る際、その方法用のサンプルが指定された範囲内に配置
されていることを確認しなければならない。例えば、ベ
ンチ法を5つの異なるサンプルに実行する場合、オペレ
ータは、第1の値3と最後の値7とを指定することができ
る。次いで、5つのサンプルを、小瓶位置3,4,5,6,7に
置く。
【0256】3.ベンチ法を同じサンプルに2度以上実行
するためには、第1列及び最終列に同じ小瓶位置番号を
入力し、次に「繰り返し」列に2以上の数を入力する。
「繰り返し」列に入力された数は、指定された各サンプ
ルに対してベンチ法を何度実行するかを指定する。
【0257】4.1つのベンチ法を複数のサンプルに複数
回実行するためには、第1列及び最終列に小瓶の範囲を
入力し、「繰り返し」列に2以上の数を入力する。例え
ば、トレー上の位置3,4,5にある小瓶のそれぞれに或る
ベンチ法を2度ずつ実行する場合には、第1列、最終
列、及び「繰り返し」列は次の通りである。
【0258】 ライン情報の入力 ベンチシーケンスは、ベンチ法が各ステップから構成さ
れるのと同様に、各ラインから構成される。ベンチシー
ケンス中の各ラインは、1つのサンプル小瓶に対する1
回のベンチ法の実行をさす。異なるサンプル小瓶を用い
て各ベンチ法毎に複数回の実行を指定することができる
ので、シーケンス中にはベンチ法より多くのラインが存
在することが多い。
【0259】ライン情報は、シーケンス中の各ラインに
必要な入力データを識別する。入力情報は、個々の機器
用アプリケーションによって異なり、各小瓶のトレー上
の位置、機器方法の必要とするデータファイル、GC機器
方法に用いられる較正ライン等の情報が含まれる。
【0260】ライン情報の入力手順は以下の通りであ
る。
【0261】1.メイン画面上の「実行」メニューボタン
をクリックして「実行」メニューをオープンする。
【0262】2.「ベンチシーケンス編集」をクリック
し、次いで「ライン情報」をクリックする。図33を参
照のこと。入力データのタイプが最上列にリストされ
る。これには、その方法に用いられる各小瓶及びデータ
ファイル、サンプルの名称その他が含まれる。一次サン
プル小瓶のトレー位置は、既に「サンプル待ち行列」ダ
イアログボックスから入力されている。
【0263】3.各小瓶の位置番号を入力する。同じライ
ン上の小瓶は位置番号を共有することはできない。
【0264】4.サンプル名称、データファイル、較正ラ
インその他の任意情報を入力する。
【0265】列充填 「列充填」ボタンは、シーケンスの異なるラインで用い
られる同じ名称の小瓶に異なるトレー位置を自動的に割
り当てるのに用いることができる。少なくとも1つの小
瓶の出現に小瓶位置を割り当てた後、「列充填」ボタン
をクリックする。最後に割り当てられた小瓶以降のステ
ップ中の残りの小瓶の出現には、使用可能な次の小瓶位
置番号が自動的に割り当てられる。
【0266】小瓶情報の入力 特定の一次サンプル小瓶が用いられる度に、同じサンプ
ル小瓶、較正ライン、GCデータファイルその他を用いる
には「小瓶情報」ダイアログボックスを用いる。一次サ
ンプル小瓶はベンチ法レベルで指定される。
【0267】図34は「小瓶情報」ダイアログボックス
を示す。「小瓶情報」ダイアログボックスは、一次サン
プル小瓶が占有する異なる各トレー位置毎の異なるセル
行を表示する。各行の第1列には、シーケンスで用いら
れる各一次サンプル小瓶毎のトレー位置が含まれる。か
かる値は、このダイアログボックスで変更することはで
きない。残りの列は、シーケンス中で用いられる別のサ
ンプル小瓶と、一次小瓶の処理に用いられるデータファ
イル及び較正ラインをリストする。これらの小瓶のうち
の1つを変更すると、同じ一次サンプルを用いるシーケ
ンスの各ラインの小瓶を変更することになる。
【0268】例えば、図34には2行のセルが表示され
ている。その一方の行は、位置3にある一次サンプル小
瓶を用いるシーケンス中のラインのためのものであり、
他方の行は、位置57にある一次サンプル小瓶を用いるシ
ーケンス中のラインのためのものである。
【0269】図35に示すように、オペレータが、位置
3に一次小瓶を有する行における「青小瓶」の値を変更
し、また位置57に一次小瓶を有する行におけるGCデータ
ファイルの値を変更した場合には、対応する項目が「ラ
イン情報」ダイアログボックス(図36に示す)中で変
更されることになる。
【0270】小瓶情報とライン情報 「小瓶情報」ダイアログボックスと「ライン情報」ダイ
アログボックスとは、同じ情報を含むが、異なる目的に
用いられる。
【0271】「ライン情報」ダイアログボックスは、シ
ーケンス中の各ライン(ベンチ法)毎に発生し、その際
に、小瓶位置、較正ライン、及びデータファイル名を指
定するために用いられる。例えば、シーケンスのライン
1及びライン3で青小瓶が用いられる場合、それぞれの出
現毎に異なるトレー位置を入力することによりそれらを
区別することができ、あるいは、同じトレー位置を入力
することによりそれらを同一とみなすことができる。即
ち、異なる名称を有し、異なるラインで発生する2つ以
上の小瓶を同一とみなすことをオペレータが望む場合に
は、オペレータは、その各々に同じトレー位置を入力す
ることができる。
【0272】「小瓶情報」ダイアログボックスは「ライ
ン情報」ダイアログボックスと同じ情報を表示するが、
小瓶位置あるいはデータファイルの個々の出現のそれぞ
れを変更する代わりに、オペレータは、同じ一次サンプ
ル小瓶を用いる全ての出現を変更する。
【0273】「ライン情報」画面上で異なる小瓶位置を
有する各一次サンプルは「小瓶情報」ダイアログボック
ス中に各行を有する。これら行のうちの1つにおける二
次小瓶位置あるいはデータファイル名を変更すると、同
じ一次サンプルを用いるシーケンスの各ライン上でそれ
が変更される。
【0274】シーケンスのロード オペレータは、シーケンスの編集あるいは実行を行う前
に、そのシーケンスをロードして現在のシーケンスとし
なければならない。
【0275】1.メイン画面上の「実行」メニューボタン
をクリックして「実行」メニューをオープンする。
【0276】2.「ベンチシーケンス編集」をクリック
し、次に「ロード」をクリックする。図37を参照のこ
と。
【0277】3.現在のデータベース中の既存のベンチシ
ーケンスのリストが表示される。所望のシーケンスをク
リックし、次に「OK」をクリックする。
【0278】選択されたシーケンスは現在のシーケンス
としてロードされる。
【0279】シーケンスの実行 1.実行すべきシーケンスをロードする。
【0280】2.メイン画面上の「実行」ボタンをクリッ
クして「実行」メニューをオープンする。
【0281】3.「ベンチシーケンス状態」ウィンドウが
「小瓶あるいはデータ入力不明」を示す場合、小瓶位置
あるいはデータファイル名を入力しなければならない。
【0282】4.「ベンチシーケンス実行」をクリック
し、次に「トレーセットアップ」をクリックする。
【0283】実行中のベンチシーケンスの休止 シーケンスの実行中にそれを休止させるには以下の手順
を行う。
【0284】1.メイン画面上の「実行」ボタンをクリッ
クして「実行」メニューをオープンする。
【0285】2.メニューバー上の「ベンチシーケンス実
行」をクリックし、次に「休止」をクリックする。シー
ケンスは、現在のコマンドが処理された後に停止する。
【0286】ベンチシーケンスを再開させるには以下の
手順を行う。
【0287】1.「実行」メニューボタンをクリックする 2.メニューバー上の「ベンチシーケンス実行」をクリッ
クする。
【0288】3.「続行」をクリックする 実行中のベンチシーケンスのアボート シーケンスをその実行中に停止させるには、「実行」ボ
タンをクリックして「実行」メニューをオープンする。
「ベンチシーケンス実行」をクリックし、次に「アボー
ト」をクリックする。ベンチシーケンスは、現在の機器
コマンドが終了し、全ての機器が安全な状態になった後
にその実行を停止する。「ベンチシーケンス状態」画面
は、シーケンスが完全に停止するまで「アボート」メッ
セージを表示する。このメッセージは次いで「アボート
済」に変わる。
【0289】ベンチシーケンスの再処理 再処理コマンドは、オペレータが最後のベンチシーケン
スの実行から生成されたデータを再処理し、そのデータ
を用いて報告の印刷を行うことを可能にする。再処理
は、オペレータが分析データを異なる方法で操作して最
適な結果を得ることを可能にする。また、オペレータ
は、再処理コマンドを用いてディスクにセーブされてい
るデータファイルから報告を印刷することもできる。
【0290】再処理すべきシーケンスは以下の条件を満
たさなければならない。即ち、そのシーケンスが適正に
実行されたこと、そのシーケンスが実行されてから修正
されていないこと、そのシーケンスが指定したベンチ法
がその実行後に修正されていないこと、そのシーケンス
が指定したベンチ法に含まれる機器方法が、そのシーケ
ンスの実行後に入出力が変化するような態様で修正され
ていないことである。
【0291】ベンチシーケンスを再処理するには以下の
手順を行う。
【0292】1.分析機器方法のためのデータ分析パラメ
ータに任意の所望の変更を加える。
【0293】2.メイン画面上の「実行」ボタンをクリッ
クして「実行」メニューをオープンする。
【0294】3.メニューバー上の「ベンチシーケンス実
行」をクリックし、次に「再処理」をクリックする。ベ
ンチシーケンスは、元の実行と同じパラメータを用いて
再度実行される。
【0295】個別のデータベース ベンチ監視手段は、全てのベンチ法及びベンチシーケン
スを、個別のDOSファイルではなく、データベースフ
ァイルにセーブする。これにより、オペレータは、別個
のディレクトリを維持する必要なく、いくつかの異なる
組のベンチシーケンス及びベンチ法を有することが可能
となる。
【0296】別個の組のベンチ法及びベンチシーケンス
を維持する研究室の各人は、それぞれ、ベンチ監視ソフ
トウェアを再始動させることなく、自分のデータベース
へと簡単に切り換えることができる。現在のデータベー
スの名称がメインベンチ監視手段画面のタイトルバー上
と「ベンチ法ロード」画面及び「ベンチシーケンスロー
ド」画面のタイトルバー上とに表示される。 新しい空データベースの作成 新しい組のベンチ法及びベンチシーケンスのためのデー
タベースを作成するためには以下の手順を行う。このデ
ータベースは、ベンチ法もベンチシーケンスも有さな
い。
【0297】1.「ユーティリティ」メニューボタンをク
リックしてユーティリティメニューをオープンする。
【0298】2.「データベース」をクリックし、次に
「変更」をクリックする。図38を参照のこと。
【0299】3.「現在のデータベース」ボックス中のデ
ータベース名のいずれにも一致しない新しいデータベー
ス用の名称をタイプする。図39を参照のこと。次いで
「OK」をクリックする。
【0300】4.確認プロンプトで「Yes」をクリックし
て新しいデータベースを作成する。この新しいデータベ
ースは、既存のベンチ法もベンチシーケンスも含まな
い。
【0301】補足説明A ベンチ監視手段−機器インターフェース 機器インターフェースは、このベンチ監視手段が機器と
通信を行う標準的な方法を規定する。
【0302】このインターフェースは、標準的なHP社
のHewlett Packard Analytical Group CP言語をサポー
トする既存の機器用アプリケーションに、そのアプリケ
ーションを修正することなく追加できるように設計され
ている。
【0303】I.情報要求 ベンチ監視手段は、特定のタイプの情報について機器用
アプリケーションに以下の要求を行う。
【0304】A.アプリケーション情報の獲得 ベンチ監視手段は、この要求を用いて機器用アプリケー
ションとバージョン情報を交換し、アプリケーションが
最初にスタートアップされる際にアプリケーションによ
ってサポートされる機器に関する情報を得る。
【0305】この要求は、ベンチ監視手段のバージョン
番号を含む。これにより、機器は、その挙動をベンチ監
視手段の特定のバージョンに適応させることができる。
【0306】そのバージョン番号は、以前のバージョン
との互換性を失わせる仮想機器インターフェースにおけ
る変更が存在する場合にのみ変化する大バージョン番号
と、或る機器が利用することを所望する可能性のある機
能をベンチ監視手段が追加する際に変化する小バージョ
ン番号とに分割される。
【0307】機器は、アプリケーション情報獲得コマン
ドから戻る前に、ベンチ監視手段に以下の項目を送らな
ければならない。
【0308】1.機器のバージョン その機器がサポートするように設計されたベンチ監視プ
ロトコルのバージョンをベンチ監視手段に知らせる。こ
れはおそらくはその機器ソフトウェアがリリースされた
時点で入手可能であったベンチ監視プロトコルの現在の
バージョン番号である。このため、機器の古いバージョ
ンに対してベンチ監視手段が後方互換性を有するように
する必要がある可能性がある。
【0309】2.機器能力 アプリケーションがサポートする機器の名称及び能力を
ベンチ監視手段に知らせる。通常、アプリケーション
は、アプリケーションの1つのインスタンスにつき1つ
の機器をサポートする。この場合には、1つの機器能力
リストだけがベンチ監視手段に返される。複数機器をサ
ポートするアプリケーションは、サポートされる各機器
毎に機器名及び能力リストを返す。
【0310】かかる能力は、機器がどのような動作をサ
ポートしているかを判定するのに用いられる。この能力
には次のようなものがある。
【0311】(1)ABORT:機器ステップ中にアボートコマ
ンドをサポートする。
【0312】(2)ACQUIRE:機器の獲得及び解放が可能で
ある。
【0313】(3)METHODS:機器が「利用可能な方法のリ
スト」コマンドをサポートする。
【0314】(4)PAUSE:機器が機器ステップ中に休止可
能である。
【0315】(5)RESOURCE_ENTRY:リソースインスタン
スを入力するためにサービス(ダイアログ)を機器が提
供する。
【0316】(6)STEP_STATUS:機器ステップ状態の代
替名称を指定する。
【0317】(7)TIMESTAMP:ある機器方法が最後に準備
された日付及び時間を機器が返すことができる。
【0318】(8)TRANSPORT:機器が一般的な搬送機能を
実行することができる。
【0319】3.必要なリソース 機器は、この要求を用いてベンチ監視手段に必要なリソ
ースタイプの名称を知らせることができる。データベー
スに存在しない任意のリソースタイプが作成される。リ
ソースタイプのインスタンスは作成されない。必要リソ
ース情報にはまた、そのリソースのインスタンスの位置
のタイプ、消費可能なリソースのリソースインスタンス
に含まれるリソースの量、及び消費可能なリソースイン
スタンスがそれ以上使用されなくなる前に残っていなけ
ればならない最少量が含まれる。
【0320】B. 利用可能な方法のリスト この要求は、ベンチ監視手段に、特定のクラスの機器か
らの有効な方法のリストを要求させる。このリストは、
ベンチ監視手段が、ベンチ法の一部として実行すべき利
用可能な方法のメニューをユーザに提供するのに用いら
れる。階層的なグループ化(サブディレクトリ)で方法
を組織する機器の場合、現在のグループがその要求に含
まれ、代替グループは応答で返すことができる。
【0321】C. 方法情報の入手 この要求は、方法の名称と要求された情報のタイプとを
指定する。
【0322】機器は、要求されたタイプに応じて以下の
応答をしなければならない。
【0323】1.方法データ/タイムスタンプ 方法タイムスタンプは、その方法が最後に修正された時
間である。これは、方法ファイル用のDOSファイルデ
ィレクトリ中に保持される時間とすることができる。こ
れは、ベンチ法がセットアップされてから機器方法のた
めの入出力リストが変化していないかをベンチ監視手段
が確認する必要があるか否かを判定するために用いられ
る。入出力リストが変化している場合には、ベンチ法は
実行することができない。
【0324】2.リソース要件 リソース要件の要求は、ベンチ監視手段が機器に対して
特定の機器方法の実行に用いられる装置リソースの見積
もりを要求する方法を提供する。これによりベンチ監視
手段は、シーケンスによって使用される総装置リソース
を計算し、シーケンスを完了するのに十分なリソースが
存在するか否かを判定することができる。
【0325】3.実行時間 実行時間は、指定された方法を用いて機器ステップを実
行するための時間を機器が提供する見積もりである。あ
る範囲の時間を提供することができる。実行時間はオプ
ションである。
【0326】4.入出力パラメータ情報 入出力パラメータ情報は、ベンチ監視手段がベンチ法を
準備するのに必要とするいくつかのタイプの情報を要求
する。アプリケーションは、このコマンドから戻る前に
以下の主題/項目値をセットしなければならない。
【0327】a)方法モード 方法モードは、機器ステップがどのようにスケジュール
されるかを示す。可能なモードには、通常モード、バッ
チモード、及びパイプラインモードがある。
【0328】b)暗黙方法ステップ この方法ステップは、ベンチ法に自動的に追加されるべ
き付加的な暗黙機器ステップを示す。
【0329】c)入出力リスト この入出力パラメータ情報は、特定の機器方法が必要と
する入力と出力のタイプを規定する。ベンチ監視手段は
この情報をベンチ法のセットアップに用いる。
【0330】D.許容搬送 ベンチ監視手段は、「許容搬送」コマンドを用いて、一
般的な搬送を行い得ることを示したある装置が特定の搬
送を行うことができるか否かの判定を行う。
【0331】II. 動作要求 動作要求は、ベンチ監視手段から機器用アプリケーショ
ンへの幾つかの動作を行うためのコマンドである。
【0332】A. 機器の獲得/解放 機器獲得/解放コマンドは、機器に対し、その機器制御
機能をベンチ監視手段による制御のために予約すべきこ
と、あるいはその機器制御機能をユーザが使用するため
に解放できることを知らせることを意図したものであ
る。ベンチ監視手段が制御するシーケンス中には、機器
インターフェースの機器制御部をユーザが偶発的に用い
ることのないようにしなければならない。ベンチ監視手
段は実行の間に単一の方法の実行を要求するので、ユー
ザインターフェースは、通常は、ユーザのコマンドをい
つでも受容できる状態となっているようにデフォルト値
をとる。ユーザが制御を回復しなければならない予想し
ないエラー状態に遭遇する可能性のある機器について
は、獲得の明示的なオーバーライドが望ましい場合があ
る。
【0333】B. リセット リセットコマンドは、シーケンスの開始前に一度送られ
る。このコマンドは、1つ以上の方法の実行前に必要な
あらゆる初期設定動作をアプリケーションが実行するこ
とを可能にする。
【0334】C. ロード方法 ロード方法コマンドは、機器ステップを開始させるため
に機器の準備を行うことを機器用アプリケーションに要
求する。
【0335】D. 機器ステップの開始 機器ステップ開始コマンドは、機器用アプリケーション
に機器ステップの開始を要求する。
【0336】E. 機器ステップのアボート 現在実行中の機器ステップをアボートする。アボートが
ハードウェアの安全な点で発生することの確認は機器用
アプリケーションが行う。
【0337】F. 機器ステップの休止 現在進行中の機器ステップを休止する。機器は、機器ス
テップの目的を損なうことなく休止されたステップが確
実に再開しうるようにする。
【0338】G. 機器ステップの続行 休止された機器ステップを再開する。
【0339】H. アプリケーションのクローズ アプリケーションを遮断させるためのコマンド。機器用
アプリケーションが、遮断前に行う必要のあるあらゆる
機器ハードウェア動作を実行し、機器用アプリケーショ
ン中のあらゆる動的データをセーブする。
【0340】III. 状態情報 状態情報要求は、ベンチ監視手段に機器の状態変化を知
らせ、機器にベンチ監視手段の状態変化を信号で知らせ
る。
【0341】A. 入出力パラメータ状態 このセクションのコマンドは、機器ステップ中に機器と
の間で状態情報をやり取りする。
【0342】1.入力状態変化 入力状態変化情報は、機器とベンチ監視手段との間で入
力パラメータの状態をやり取りする。入力状態値には、
ディセーブル、イネーブル、準備完了、提示済、供給
済、許容済、キャンセル、アボート済、及び失敗の各状
態がある。
【0343】2.出力状態変化 出力状態変化情報は、機器とベンチ監視手段との間で出
力パラメータの状態をやり取りする。出力状態値には、
準備未完、イネーブル、準備完了、提示、提示済、供給
済、許容済、キャンセル、アボート済、及び失敗の各状
態がある。 B. 機器状態 機器状態は、アプリケーションのインスタンスの現在の
状態を与える。アプリケーションの単一のインスタンス
を介して複数の機器をサポートするアプリケーションの
場合、この状態はインスタンスの機器の全てにあてはま
る。1つのインスタンスにつき1つの機器をサポートす
るアプリケーションの場合には、この状態はインスタン
ス及び機器の両方の状態である。機器状態値としては、
準備完了、使用中、開始中、実行中、ダウン、停止、休
止がある。
【0344】C. ステップ状態 ステップ状態は、あるステップが現在活動状態である場
合には現在の機器ステップの状態を与え、また、機器が
ステップ間である場合には最後の機器ステップの状態を
与える。ステップ状態は、ベンチ監視手段がその状態を
受け取る前にその状態が失われないようにするために機
器状態に加えて必要である。ステップ状態はまた、1イ
ンスタンスあたり多数の機器をサポートするアプリケー
ションの特定の機器に固有のものである。かかる機器
は、例えば実行中から準備完了更にエラー状態というよ
うに全体的な状態が数回にわたって変化する可能性があ
る。エラー状態は完全な機器ステップには全く関係がな
い場合がある。機器ステップが完了すると、ステップ状
態はベンチ監視手段が別のコマンドを送るまでは再度変
化することはない。ステップ状態値としては、準備完
了、スケジュール済、ロード中、ロード済、開始中、実
行中、休止中、アボート中、キャンセル、完了、休止
済、アボート済、及び失敗等の状態がある。 D. 獲得状態 獲得状態は、機器が獲得された状態にあるか解放された
状態にあるかをベンチ監視手段に知らせる。ユーザは、
機器を獲得状態から強制的に解放する能力を有する可能
性があるため、ベンチ監視手段は、機器状態を追跡する
方法を持っている必要がある。
【0345】IV. データ値転送 データ値転送要求は、ベンチ監視手段と機器用アプリケ
ーションとの間でデータ及び動的位置の値をやり取りす
る手段である。データはASCII形式あるいは2進形式で
転送することができる。
【0346】A. 出力値の獲得 出力値獲得要求は、データ値及び動的位置の出力を機器
からベンチ監視手段に転送するためのベンチ監視手段用
の方法である。
【0347】B. 入力値の送出 入力値送出要求は、データ値及び動的位置の入力をベン
チ監視手段から機器へ転送するためのベンチ監視手段用
の方法である。
【0348】V. ユーザインターフェース要求 この種の情報は、ある種のユーザ対話を要求するための
ダイアログを機器が提供するためのものである。
【0349】A. リソースインスタンス入力 リソースインスタンス入力要求は、RESOURCE_ENTRY能
力を有することを示す機器にのみ送られる。
【0350】VI. エラー処理 A. リターンメッセージ リターンメッセージは、アプリケーションの状態につい
てユーザにメッセージを表示するのに用いられる。この
方法で表示されたメッセージは、アプリケーションを停
滞させることは決してない。ユーザがOKを出すまで1つ
のメッセージを表示するにすぎず、その後次のメッセー
ジが表示される。
【0351】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、ベ
ンチ法またはベンチシーケンスの実行時に多数の機器の
動作を調整するベンチ監視装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分析装置の概要を示すブロック図
である。
【図2】本発明によるベンチ監視プログラムの一実施例
を示すブロック図であり、同図はホストコンピュータと
ユーザと多数の機器とベンチ監視プログラムとの関係を
示すものでもある。
【図3】構成スタートアッププログラムブロックのフロ
ーチャートである。
【図4】ベンチ法準備プログラムブロックのフローチャ
ートである。
【図5】シーケンス準備プログラムブロックのフローチ
ャートである。
【図6】シーケンス開始プログラムブロックのフローチ
ャートである。
【図7】シーケンス状態機械の概要を示すブロック図で
ある。
【図8】ベンチ法状態機械の概要を示すブロック図であ
る。
【図9】機器ステップ状態機械の概要を示すブロック図
である。
【図10】データ入力パラメータ状態機械の概要を示す
ブロック図である。
【図11】被搬送物理入力状態機械の概要を示すブロッ
ク図である。
【図12】搬送物理入力状態機械の概要を示すブロック
図である。
【図13】データ出力状態機械の概要を示すブロック図
である。
【図14】搬送物理出力状態機械の概要を示すブロック
図である。
【図15】被搬送物理出力状態機械の概要を示すブロッ
ク図である。
【図16】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(1/24)。
【図17】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(2/24)。
【図18】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(3/24)。
【図19】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(4/24)。
【図20】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(5/24)。
【図21】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(6/24)。
【図22】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(7/24)。
【図23】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(8/24)。
【図24】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(9/24)。
【図25】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(10/24)。
【図26】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(11/24)。
【図27】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(12/24)。
【図28】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(13/24)。
【図29】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(14/24)。
【図30】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(15/24)。
【図31】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(16/24)。
【図32】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(17/24)。
【図33】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(18/24)。
【図34】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(19/24)。
【図35】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(20/24)。
【図36】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(21/24)。
【図37】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(22/24)。
【図38】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(23/24)。
【図39】本発明の一実施例により生成された画面表示
の例を示す正面図である。同図はユーザ側から見たベン
チ監視手段の挙動の説明のために参照される(24/24)。
【符号の説明】
10 ベンチ監視手段 10-1 ホストサービスモジュール 10-2 リソース入力モジュール 10-3 ベンチ法コマンドモジュール 10-4 シーケンスコマンドモジュール 10-5 構成モジュール 10-6 シーケンススケジューラモジュール 10-7 リソース割り当てモジュール 10-8 通信モジュール 10-9 データベース管理モジュール 10-10 CPモジュール 10-11 データベースアクセスモジュール 12A〜12F 機器用アプリケーション 16 ホスト 18 ユーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイヴィッド・リード・ホーク アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州19350 ランデンバーグ,ロード・1・ボックス・ 1ビー(番地表示なし) (72)発明者 アトリシア・スピネス アメリカ合衆国デラウエアー州19808ウィ ルミントン,ペブル・ビーチ・ドライヴ・ 3421 (72)発明者 クリストファー・マーク・ワーム アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州19350 ランデンバーグ,クイーンズ・レイン・2 (72)発明者 スティーヴン・ジェイムズ・エンゲル アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州19348 ケネット・スクエアー,チェリル・レイ ン・1600

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分析すべき1つのサンプルに対する1つの
    ベンチ法の実行時、または1組のベンチ法及び分析すべ
    き複数のサンプルに対するベンチシーケンスの実行時に
    多数の機器の動作を調整するベンチ監視装置であって、
    (a)選択された機器の能力を確認する構成手段と、(b)前
    記の選択された機器により実行すべき機器方法を確認及
    び選択し、その選択された機器方法に関連する入出力リ
    スト及び暗黙ステップを確認する、ベンチ法コマンド手
    段と、(c)ベンチシーケンスの名称の確認を含むベンチ
    シーケンスの準備を行う手段、及びそのベンチシーケン
    スに関連するベンチ法を識別する手段を有する、シーケ
    ンスコマンド手段と、(d)ベンチシーケンスにより必要
    とされる各機器毎に機器方法のスケジューリングを行う
    シーケンススケジュール手段と、(e)ベンチ法とシーケ
    ンスとシーケンスの実行により生成された結果情報との
    管理を行うデータベース管理手段と、(f)機器用アプリ
    ケーションと通信を行う通信手段とを備えることを特徴
    とする、ベンチ監視装置。
JP5275801A 1992-11-03 1993-11-04 ベンチ監視装置 Pending JPH06222830A (ja)

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US97114292A 1992-11-03 1992-11-03
US971142 1992-11-03

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JP (1) JPH06222830A (ja)

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