JPH062227U - 簡易採便スティック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は使用後の処理が簡易な採便スティック
を作ることを目的とした。 【構成】先端に糞便保持部分を有し、摺動可能に装着さ
れた外筒とからなる採便スティックにおいて、外筒の材
質が水溶性または水により容易に分解する素材からなる
装置であることを特徴とする簡易採便スティック。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として大腸癌検診の１次スクリーニングとなる便潜血検出テスト において、糞便を採取するための採便スティックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の採便スティックは、糞便を４〜５ケ所突き刺して、スティック先端の溝 以外の部分に付着した余分な糞便をペーパーでふき取るようにして使用されてい た。このような従来の採便スティックでは、被検者によってスティックに付着し た余分な糞便のペーパーによるふき取り方に差を生じ正確なサンプリングができ ない。また、病院検査などで検体をまとめてサンプリングする際には、廃棄する ペーパーが大量に発生し処分に困るなどの問題があった。正確なサンプリングを 目的とした改善策として実開昭６４−４８６７２がある。この考案は採便棒と外 筒からなり採便後外筒を引き抜くことにより正確なサンプリングを可能としてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、引き抜いた後の外筒の処分については問題が残っていた。本考案者ら は外筒の材質について検討することを目的とした。使用後の外筒には糞便が付着 しており一般家庭では時にその処分が問題となる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は、採便スティック上部に該スティックの 採便部の外径よりも小さいか同等の内径を有し、材質は水溶性または水により容 易に分解する素材からなる外筒、即ち余剰便摺擦装置を取り付けた。

【０００５】 採便スティックの溝以外の部分に付着した余分な糞便は、スティック上部にそ れを摺擦するように取付けた装置を下方に引き抜くだけで取り除かれるので個人 差の少ない定量的なサンプリングが容易である。 その該装置の材質として水溶性紙、ポリビニールアルコール、パルプ、トイレ ットペーパー素材などの水溶性または水により容易に分解する素材を使用するこ とにより水洗トイレにそのまま流せるので廃棄の問題も解消した。

【０００６】

【実施例】

以下図面に基づいて本考案の実施例を説明すると（１）は採便スティック本 体で、上部にはそれを摺擦する外筒、即ち装置（５）として水溶性紙を外筒の内 層（２）と外筒の外層（３）の２層構造に形成して設け、その先端部外周には４ 本の溝（４）を刻設してある。採便スティック（１）で糞便を４〜５ケ所突き刺 し、先端部に糞便を付着させ、装置（５）を下方へ引き抜く。この過程で採便ス ティックに付着した余分な糞便は装置（５）を引き抜く時に、外筒の内層（２） で取り除かれ一定量の糞便のみが溝（４）に残り、余剰便は空間（６）に入るの で手指に付いたり、床に落ちたりすることを防いでいる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、外筒にあたる装置を採便スティックから引き抜くという極く簡単な 操作で個人差の少ない定量的なサンプリングをすることができ上、装置の材質と して水溶性または水により容易に分解する素材を用いることにより、そのまま水 洗トイレに流すことができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】： （１）…採便スティック本体 （２）…外筒の内層 （３）…外筒の外層 （４）…４本の溝 （５）…余剰便摺擦装置 （６）…空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】先端に糞便保持部分を有し、摺動可能に装
   着された外筒とからなる採便スティックにおいて、外筒
   の材質が水溶性または水により容易に分解する素材から
   なる装置であることを特徴とする簡易採便スティック。