JP6114566B2 - トイレの尿汚れの判定方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の参考形態である尿汚れ判定用の採取器具は、前記拭き取り部が、複数の側面を有する拭き取り面を有する多角錐台形状または多角錐形状の本体部と、前記複数の側面上にそれぞれ取り付けられて前記拭き取り面をなす複数の拭き取りシートと、からなることが好ましい。
次に本発明の参考形態である尿汚れ判定キットは、複数の拭き取り面を有する拭き取り部、把持部が設けられたキャップ本体、および前記拭き取り部と前記キャップ本体とを連結する支持棒が備えられたキャップと、前記キャップが装着可能とされるとともに、前記拭き取り部に拭き取られた尿を希釈する希釈水が収納された採取ボトルと、前記尿中の尿素をアンモニアに変化させる酵素剤およびpH変化を検出する指示薬を含む検査液が収納された検査液ボトルと、から構成されたことを特徴とする。
また、本発明の参考形態である尿汚れ判定キットは、前記拭き取り部が、複数の側面を有する多角錐台形状または多角柱形状の本体部と、前記複数の側面上にそれぞれ取り付けられて前記拭き取り面をなす複数の拭き取りシートと、からなることが好ましい。
更に、本発明の参考形態である尿汚れ判定キットは、前記酵素剤がウレアーゼ酵素であることが好ましい。
更にまた、本発明の参考形態である尿汚れ判定キットは、前記指示薬がフェノールレッドであることが好ましい。
次に、本発明のトイレの尿汚れ判方法は、先のいずれかに記載の尿汚れ判定キットを用いたトイレの尿汚れ判定方法であって、前記複数の拭き取り面によって、トイレの床面または壁面の検査領域を、複数回に渡って拭き取り、前記キャップを前記採取ボトルに装着することにより、前記拭き取り面を前記希釈水に浸漬させ、前記希釈水の一部または全部を、前記検査液と混合して比色試験液とし、前記比色試験液の変色状態から尿汚れを判定する、ことを特徴とする。
また、本発明のトイレの尿汚れの判定方法は、前記比色試験液の変色状態を吸光光度計で測定することにより尿汚れを判定することが好ましい。
更に、本発明のトイレの尿汚れ判定方法は、前記比色試験液の変色状態を目視で確認することにより尿汚れを判定することが好ましい。
また、拭き取り面が複数設けられており、これら複数の拭き取り面を順次用いることで、尿汚れを完全に拭き取って試料とすることができる。
また、比色試験液の調製の際に、希釈水の一部又は全部を用いるので、比色試験による尿濃度の測定範囲内に、比色試験液の尿濃度を容易に調整できる。
更に、尿に含有される尿素を速やかにアンモニアに分解させ、この分解によるpH変化を指示薬により表すことができる。すなわち、尿の自然分解により不快なアンモニア臭が広く発生する以前に、酵素剤よる強制的かつ局所的なアンモニア分解により尿の存在をいち早く知ることができ、その結果、臭気原因物質の存在を早期に検出できる。
キャップ13は、複数の拭き取り面12aを有する拭き取り部12と、把持部15aが設けられたキャップ本体15と、拭き取り部12とキャップ本体15とを連結する支持棒16とから構成されている。キャップ13は、採取ボトル14に着脱自在であり、キャップ13が採取ボトル14に装着されることにより採取ボトル14が密閉されるようになっている。
検査液Sに含まれる酵素剤は、尿に含有される尿素を分解してアンモニア生成を促進するウレアーゼ酵素などの尿素分解酵素が使用される。また、検査液Sに含まれる指示薬は、アンモニア生成による検査液Sの弱アルカリ化、すなわちpHの上昇を検出するフェノールレッド、リトマス、メチルレッドなどのpH指示薬が使用される。例えば、10mlの検査液Sを調製するには、水にウレアーゼ酵素を37.5mg添加し、更にフェノールレッドを0.01%添加して、全量を10mlにする。フェノールレッドを用いた場合、酸性から中性側では黄色若しくはオレンジ色に変色し、アルカリ性側では赤色に変色する。従って黄色またはオレンジ色から赤色の変色を観察することで、尿素が分解されたアンモニアを検出できる。
まず、トイレの床面または壁面における検査領域を決める。検査領域は、例えば、一辺が15cmの正方形の領域とすることができる。
次に、検査領域内の汚れを、採取器具11で拭き取る。この際、採取器具11の拭き取り部12を採取ボトル14の希釈水Wに浸漬させて拭き取りシート12dを十分に濡らしておくことが、汚れを完全に拭き取れる点で望ましい。
また、比色試験液中の尿素濃度を吸光光度計で測定する場合は、尿素濃度が吸光光度計の測定可能範囲になるように、希釈水と検査液との容量比を調整すればよい。
図5は、0.002〜0.02g/Lの尿素を含む比色試験液を、波長580nmの条件で吸光度を測定した結果を示す。このときの比色試験液は、0.002〜0.02g/Lの尿素を含む希釈水をそれぞれ調製し、この希釈水Wと検査液Sとを1:9の容量比で混合して比色試験液としたものである。図5のグラフ中の曲線が、吸光光度法で尿素濃度を定量するための検量線になる。図5から分かるように、比色試験液の吸光度が1.0以下の範囲であれば、未知の尿素濃度の定量が可能になる。
比色試験液の変色状態を目視で確認する場合は、例えば、希釈水Wの全量を10mlとし、検査液の全量を10mlとした場合に、希釈水Wと検査液Sを容量比で希釈水W:検査液S=1:9、2:8、3:7の割合でそれぞれ混合して比色試験液とする。そして、それぞれの比色試験液の色を目視で確認し、例えば、以下の基準で判定を行う。
希釈水W:検査液S=2:8の比色試験液が赤色に変色:検査領域Mに尿汚れが存在するが、目視では確認できない程度。
希釈水W:検査液S=3:7の比色試験液が赤色に変色:検査領域Mの尿汚れがほぼ存在しない程度。
また、拭き取り面12aが複数設けられており、これら複数の拭き取り面12aを順次用いることで、尿汚れを完全に拭き取って試料とすることができる。
また、比色試験液の調製の際に、希釈水Wの一部又は全部を用いるので、比色試験による尿濃度の測定範囲内に、比色試験液の尿濃度を容易に調整できる。
更に、尿に含有される尿素を速やかにアンモニアに分解させ、この分解によるpH変化を指示薬により表すことができる。すなわち、尿の自然分解により不快なアンモニア臭が広く発生する以前に、酵素剤よる強制的かつ局所的なアンモニア分解により尿の存在をいち早く知ることができ、その結果、臭気原因物質の存在を早期に検出できる。
Claims (3)
- 複数の拭き取り面を有する拭き取り部、把持部が設けられたキャップ本体、および、前記拭き取り部と前記キャップ本体とを連結する支持棒、が備えられたキャップと、
前記キャップが装着可能とされるとともに、前記拭き取り部に拭き取られた尿を希釈する希釈水が収納された採取ボトルと、
前記尿中の尿素をアンモニアに変化させる酵素剤及びpH変化を検出する指示薬を含む検査液が収納された検査液ボトルと、
から構成された尿汚れ判定キットを用いたトイレの尿汚れ判定方法であって、
前記複数の拭き取り面によって、トイレの床面または壁面の検査領域を、複数回に渡って拭き取り、
前記キャップを前記採取ボトルに装着することにより、前記拭き取り面を前記希釈水に浸漬させ、
前記希釈水の一部または全部を、前記検査液と混合して比色試験液とし、
前記比色試験液の変色状態から尿汚れを判定する、ことを特徴とするトイレの尿汚れ判定方法。 - 前記比色試験液の変色状態を吸光光度計で測定することにより尿汚れを判定することを特徴とする請求項1に記載のトイレの尿汚れ判定方法。
- 前記比色試験液の変色状態を目視で確認することにより尿汚れを判定することを特徴とする請求項1に記載のトイレの尿汚れ判定方法。
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