JPH06222763A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH06222763A
JPH06222763A JP5029838A JP2983893A JPH06222763A JP H06222763 A JPH06222763 A JP H06222763A JP 5029838 A JP5029838 A JP 5029838A JP 2983893 A JP2983893 A JP 2983893A JP H06222763 A JPH06222763 A JP H06222763A
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JP
Japan
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notes
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thumb
sound
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JP5029838A
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English (en)
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Wataru Matsushima
渉 松島
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラップベースの奏法をシミュレーションす
る。 【構成】 メモリに記憶されている各音符に対するデー
タレコードの音符の間隔と次の音符までの間隔とにに基
づいて休符の区間を検出し、この休符区間にミュート音
を挿入する(ステップS2)。データレコードの各音符
の音高差に基づいてプルでの演奏かサムでの演奏かを識
別する(ステップS4)。データレコードの各音符の音
高差に基づいてハンマリングの設定を行う(ステップS
6)。ミュート音の挿入、プル、サム、ハンマリングに
応じて、音量、ゲートタイムを調整するアーティキュレ
ーションを行う(ステップS8)。データレコードの各
音符の位置に応じてアクセント、タイミングを調整する
グルーブ処理を行う(ステップS10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に関し、特に
自動演奏することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動演奏装置としては、例えば特
開昭61−140994号公報に開示されているものが
ある。この自動演奏装置は、音高、音長等の複数の情報
からなる楽譜情報を第1のメモリに記憶させ、例えば
(1)強拍は音量を増す、(2)付点8分音符と16分
音符とを続ける場合のリズムは付点8分音符を長めに、
16分音符を短めに演奏して、リズムを強調する等の変
換規則群を演奏ジャンル別、楽器別、演奏家別等に対応
して複数個、第2のメモリに記憶させ、楽譜情報処理部
によって、これら変換規則群のうち任意の1つを選択
し、この選択した変換規則群を楽譜情報に適用して、音
源情報に変換するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような自
動演奏装置では、変換規則として例示されているもの
は、拍の状態や、音符の長さを基に音量やリズムを変更
するものであり、例えば休符の間に、どのように演奏す
るかについては考慮されていない。例えば、スラップベ
ース奏法で演奏を行う場合、打楽器的でリズミックな演
奏であるので、休符区間を休むよりも楽音を発し、リズ
ムを刻む方が自然であり、また実際に行われているスラ
ップベース奏法による演奏でも、休符区間でミュート音
が発生することが多い。そして、このようなスラップベ
ース奏法を演奏情報から自動的にシミュレーションする
ことは、上記自動演奏装置では行えなかった。なお、ス
ラップベースにおけるミュート音とは、右手または左手
でミュートしながら演奏される、ゲートタイムが極端に
短い音であり、これによって、打楽器的効果を得ること
ができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、複数の音符に対応する演奏情報を記
憶している記憶手段と、この記憶手段に記憶された上記
演奏情報から休符区間を検出する検出手段と、この検出
した休符区間に対応して特殊演奏情報を上記演奏情報に
付与する特殊演奏情報付与手段とを、具備する。
【0005】
【作用】本発明によれば、検出手段が、演奏情報から休
符区間を検出し、この検出された休符区間に対応した特
殊演奏情報を先の演奏情報に付加する。これによって、
休符区間にも演奏情報が付加され、例えばスラップベー
ス奏法をシミュレートすることができる。
【0006】
【実施例】この電子楽器は、図2に示すように、MID
I音源10を有し、この音源10からの楽音信号は、増
幅器12によって増幅された後、スピーカ14から拡声
される。
【0007】MIDI音源10は、MIDIインターフ
ェース16を介してパーソナルコンピュータ18から供
給されるMIDI制御信号に基づいて制御される。この
パーソナルコンピュータ18は、CRT20、キーボー
ド22及びマウス24を備える通常のもので、キーボー
ド22やマウス24の操作によって、内蔵メモリに記憶
された各データレコードを処理してMIDI制御信号を
出力し、上記MIDI音源10を制御して、各データレ
コードに対応した演奏を行うものである。そして、本発
明は、更に内蔵メモリに記憶された各データレコードを
処理して、スラップベースの奏法をシミュレーションす
るためのMIDI制御信号を生成するものである。
【0008】スラップベースの奏法のシミュレーション
として、具体的には楽譜の休符区間にミュート音を挿入
したり、音程の変化に応じて各音をプル、サムのどちら
で弾くべきか、またはハンマリングで弾くべきかを判断
し、その判断結果に応じてプル、サムまたはハンマリン
グに応じた音量やゲートタイムに変更したり、音符の位
置に応じてアクセントやタイミングを変えるグルーブを
行うものである。
【0009】上記データレコードは、例えば図3(a)
に示すような譜例に基づいて演奏される場合、各音符2
6乃至40ごとに図4に示すように、内蔵メモリに記憶
されている。これらデータレコードにおいて、Clock は
第1小節の先頭から何クロック目にその音符が該当する
かを表しており、Lineは、その音符がMIDI音源10
に設けられている複数の音源のいずれによって発音され
るかを表している。
【0010】また、Noteは、その音符の音高(ノートナ
ンバー)を表し、OnVel は、その音符のベロシティ(音
量)を表している。DurIC は、その音符の長さを表し、
DurAC は、その音符のゲートタイム(音の鳴り始めから
鳴り終わりまでの時間)を表し、DurPH は、その音符と
次の音符との間隔を表している。
【0011】また、Dev は、発音タイミング(正規の発
音位置からのずれ)を表している。なお、Clock 、DurI
C 、DurAC 、DurPH 、Dev は、それぞれ基準クロックの
数によって表されており、この基準クロックの数、例え
ば120が4分音符に相当している。
【0012】例えば、音符26は、第1小節の先頭にあ
るので、そのClock は0であり、その音高Noteは28
(E1)で、音量OnVel は標準値の80、音符の長さDu
rIC とゲートタイムDurAC は共に30クロックであり、
次の音符28までの間隔DurPHは90クロックである。
【0013】またデータレコードには、後述するように
プル、サムまたはハンマリングの判断に使用するため、
1つ前の音符との音高差を記憶するレジスタDReg Aが含
まれており、後述するグルーブ処理等で利用するために
16分の表か裏かを判断するために、各音符のClock を
60で除算した剰余値が記憶されるDReg Bも設けられて
いる。
【0014】さらに、各データレコードには、フラグ0
乃至4も設けられており、フラグ0は、データレコード
が音符に関するものであるときセットされ、フラグ1は
サムで演奏されるときセットされ、フラグ2はプルで演
奏されるときセットされ、フラグ3はミュートで演奏さ
れるときセットされ、フラグ4はハンマリングで演奏さ
れるときセットされる。
【0015】この電子楽器において、自動演奏させる場
合、キーボード22またはマウス24の操作によって、
演奏パラメータとして、例えばテンポTempo (M.M) 、ス
タッカート率Rstc(%) 、アクセントAcnt、ミュート音モ
ードMmute 、ミュート音レベルRmute 、グルーブタイミ
ングCgrv(クロック)、グルーブアクセントAgrvを設定
する。
【0016】これら演奏パラメータとして、例えばTemp
o =120、Rstc=50、Acnt=20、Mmute =16、
Rmute =80、Cgrv=3、Agrv=−5が設定されている
とする。
【0017】スラップベースの奏法をシミュレーション
する場合に、パーソナルコンピュータ18が行う処理を
図1、図3乃至図9を参照しながら説明する。まず図1
に示すように、ミュート音の挿入を行う(ステップS
2)。即ち、ミュート音モードとしては、例えば4分、
8分または16分のいずれかが設定されるようになされ
ており、例えば4分が設定されている場合、休符の区間
に4分音符の間隔でミュート音を挿入し、8分が設定さ
れている場合、休符の区間に8分音符の間隔でミュート
音を挿入し、16分が設定されているとき、休符の区間
に16分音符の間隔でミュート音を挿入する。また、挿
入されたミュート音の音高は、その直前の音符の音高と
同じにする。
【0018】例えば音符26では、そのDurPH は90で
あり、DurIC は30であるので、音符26が発音を終了
してから次の音符28が発音するまでの区間は60クロ
ックとなる。また、Mmute は16であるので、ミュート
モードとして16分が設定されている。さらに、4分音
符のクロック数が120であるので、16分音符は30
クロックに相当する。従って、音符26と音符28との
間には、図5に示すように、16分音符を2つミュート
音42、44として挿入し、その音高(ノートナンバ
ー)は、音符26と同じ28に、音量は標準値の80
と、DurIC 、DurAC、DurPH は、ミュート音が16分音
符であるので、それぞれ30に設定する。そして、ミュ
ート音であることを表すため、ミュート音42、44の
フラグ3を1にセットする。
【0019】同様にして、他のミュート音46乃至56
のデータレコードを作成する。なお、休符の区間が上記
のように16分音符を挿入することができる長さがない
場合でも、ゲートタイムが短い音符は、ミュート音とし
て挿入されたものと判断して、挿入したミュート音と同
様に扱う。但し、余りにもゲートタイムが短いと、ミュ
ート音の発音が無理になるため、ゲートタイムが短すぎ
ないか否かの判断を行う。例えばゲートタイムが1秒当
たりの拍数の1/100よりも短い時間か否か判断する
ことによって行う。実際には、この(実時間で)1/1
00秒をクロックに換算するため、DurAC=Tempo *0.
01*120/60の計算を行い、DurAC が、この計算
値以下であるか判断する。
【0020】次にプルとサムの識別を行う(ステップS
4)。一般にスラップベースの奏法には、人指し指等で
引っ張るプルと、親指で叩くサムとがあり、これによっ
て音色、音の強さ、音の長さが異なる。そこで、フレー
ズを調べて、各音符をプル、サムのどちらで弾くべきか
を判断する。
【0021】即ち、まずフラグ0がセットされている音
符のうち、音高がC3(ノートナンバー48)以上の音
符はプル、G#1(ノートナンバー32)以下の音符は
サムとする。これは、経験的に以下のような演奏をする
ことが多いためによることから得られた判断基準であ
る。ベースは4弦であり、C3以上の音は、最も高い音
を受け持つ弦を弾くことによって演奏され、この弦は通
常人指し指で弾かれ、G#1以下の音符は最も低い音を
受け持つ弦を弾くことによって演奏され、この弦は親指
で弾かれる。従って、このようにプルとサムとを音域で
判断している。図3(a)に示した譜例では、これらに
該当するものは音符26、28、36、38である。
【0022】次に(1)前の音符から増4度以上の上行
をしているか、次の音符へ増4度以上の下行をしている
音符はプルとする。また、(2)前の音符から増4度以
上の下行をしているか、次の音符へ増4度以上の上行を
している音符はサムとする。これらの場合、ベースの構
造上、必然的に(1)の場合、プルで演奏することにな
り、(2)の場合、サムで演奏することになるからであ
る。また、2度以内の上下行は、前の音がプルならプ
ル、前の音がサムならサムとする。これは、先に弾いた
弦と同じ弦を弾くので、先の弦と同じ弾き方をするから
である。そして、サムの音符は、フラグ1をセットし、
プルの音符は、フラグ2をセットする。
【0023】このような判断をするための基準として、
各音符のデータレコードのDReg Aには、図6に示すよう
に、前の音符との音高差が計算されて記憶されている。
例えば、音符36では、前の音符34との音高差が−1
5であるので、前の音符から増4度以上の下行をしてい
るので、サムとなり、図6に示すようにフラグ1がセッ
トされている。
【0024】また、音符30では、前の音符28との音
高差が10であるので、前の音符28から増4度以上の
上行をしているので、プルとなり、図6に示すようにフ
ラグ2がセットされている。また、音符32は、前の音
符30との音高差が2であるので、2度以内の上行であ
り、前の音符30がプルであるので、この音符32もプ
ルとなり、フラグ2がセットされている。また、音符3
4は、次の音符36と−15の音高差があるので、次の
音へ増4度以上の下行をしている。従って、プルと判断
され、フラグ2がセットされている。音符40は、前の
音符38との音高差が17であるので、前の音符38か
ら増4度以上の上行をしているので、プルとなり、フラ
グ2がセットされている。
【0025】上記のような条件で判断できなかったもの
については、4分音符以上の長さの音符はサムとする。
これは、プルで弾いた場合、音は短く聞こえ、サムで弾
くと、音は長く聞こえるからである。図3(a)の譜例
では、これに該当するものはない。また、4分音符より
短い音符は、音高がE2以上の音符はプル、E2未満の
音符はサムとする。これは、C3以上はプル、G#1以
下はサムとしたのと同様に経験的に得た判断基準であ
る。なお、音符の種類は、音符のゲートタイムDurAC か
ら判断できる。また、プルとサムの識別条件が2つ以上
重複するものが生じる可能性があるが、以上説明した順
序で判断していき、一度決定した音符は以後の判断はし
ないことにしておけば問題はない。
【0026】次に、ハンマリングの設定を行う(ステッ
プS6)。即ち、前の音符の音程差が短2度以上、短3
度以下のもので、前の音符との間に休符のないものをハ
ンマリングとして、フラグ4をセットする。なお、一般
には、音高が上がる場合をハンマリングオンといい、音
高が下がる場合をプリングオフというが、後に行われる
処理は同一であるので、ここでは纏めてハンマリングと
称している。一般に、短2度以上の上行や、短3度以下
の下行の場合、ハンマリングオンやプリングオフしなが
ら演奏されるから、上記のように判断を行う。例えば、
図3(a)の音符32は、その前の音符30との音高差
が短2度以上短3度以下であるので、ハンマリングに該
当する。従って、図7に示すようにフラグ4がセットさ
れている。
【0027】そして、ハンマリングに該当する音符の前
の音符がプルまたはサムなら、このハンマリングに該当
する音符もプルまたはサムとする。これは、ハンマリン
グする音符と、その1つ前に演奏された音とは、同じ弦
を弾いて発生させるからである。また、ハンマリング
は、2度以上連続しないようにする。これは、このよう
な演奏が一般に行われないからである。さらに、サムの
場合、16分の表の音符については、ハンマリングをキ
ャンセルする。これは、ハンマリングすると、後述する
ように音量は小さくされ、弱い音になる。従って、16
分の表の音を弱い音とすると、音が抜けたような感じと
なるので、これを防止するため、ハンマリングをキャン
セルしている。また、F#2より高い音高の音符も、ハ
ンマリングをキャンセルする。このような高い音でハン
マリングすることが実際のベースの演奏では行われない
からである。
【0028】16分の表であるか裏であるか判断するた
め、各データレコードのDReg Bには、そのデータレコー
ドのClock を60で除算した剰余値が、図7に示すよう
に記憶されており、剰余値が0の場合が16分の表とな
り、剰余値が30の場合、16分の裏となる。
【0029】次にアーティキュレーションを行う(ステ
ップS8)。即ち、上記ステップS2、4、6での処理
や判断に従って、各データレコードのデータの音量(On
Vel)やゲートタイム(DurAC )を加工する。即ち、ま
ず、フラグ3がセットされているデータレコードに対し
てミュート音の処理を行う。この処理は、OnVel は、そ
の標準値に対してパラメータとして百分率で設定されて
いるRmute を乗算して、100で除算する。例えばミュ
ート音42は、そのOnVel が80であり、Rmute が80
であるので、OnVel は64となる。
【0030】また、DurAC は、経験的に、1/100秒
としている。これをクロック数で表すため、テンポ(1
分間の拍数)に4分音符のクロック数120を乗算し
て、60(1分=60秒)で除算したものに、1/10
0(秒)を乗算して、ゲートタイムを求めている。即
ち、数1の演算が行われている。
【数1】DurAC=Tempo*0.01*120/60 例えばTempo は120であるので、120*0.01*
120/60=2.4となり、これを四捨五入して、2
とされている。他のミュート音も同様にしてOnVel やDu
rAC が加工される。
【0031】フラグ1がセットされているサムの場合、
音量は標準値そのままであり、ゲートタイムDurAC は、
数2によって演算される。数2も、実験的に定めたもの
である。
【数2】 DurAC=(DurIC-Tempo*0.02*120/60)*(115-Rstc*2/5)/100 例えば、音符26はフラグ1がセットされ、サムである
が、これのDurIC は30、Tempo は120 、Rstcは50であ
るので、(30-120*0.02*120/60)*(115-50*2/5)/100=23.9
4 となり、四捨五入されて24とされている。
【0032】なお、DurAC がTempo*0.01*120/60 より小
さい場合には、DurAC はDurIC に等しくする。このよう
な場合、余りにもゲートタイムが短すぎるからである。
他のサムとしてフラグ1がセットされているデータレコ
ードでは、上記と同様な処理が行われる。
【0033】フラグ2がセットされているプルの場合、
音量OnVel としては、その標準値にアクセントAcntが加
算される。例えば音符30はフラグ2がセットされ、プ
ルであるので、そのOnVel は、標準値80に、Acnt20
が加算された100となっている。
【0034】また、Dur Acは、数3によって計算され
る。数3も実験の結果により定めたものである。
【数3】DurAC=DurIC*(100-Rstc*9/10)/100 例えば上記音符30の場合、DurIC が30で、Rstcが5
0であるので、30*(100-50*9/10)/100=16.5 となり、四
捨五入されて17となっている。
【0035】なお、DurAC がTempo*0.01*120/60 より小
さい場合には、DurAC はDurIC に等しくする。このよう
な場合、余りにもゲートタイムが短すぎるからである。
プルとしてフラグ2がセットされている他のデータレコ
ードでも、上記と同様な処理が行われる。
【0036】フラグ3がセットされているハンマリング
の場合、音量OnVel は標準値から20だけ減少させる。
これら実験的に定めたものである。例えば、音符32は
フラグ4がセットされ、ハンマリングであり、そのOnVe
l は先にプルの処理が行われて100となっており、こ
の100から20減少させた80とされる。
【0037】また、DurAC は、数3によって計算され
る。従って、音符30と同様に17となる。
【0038】なお、ハンマリングの前の音符のDurAC
は、DurIC とされる。従って、一旦、音符30のDurAC
は17とされたが、図9に示すように再びDurIC に等し
い30とされている。
【0039】次にグルーブ処理を行う(ステップS1
0)。これは、音符の位置によってアクセント、タイミ
ングを変更するものである。そのため、先に求めた16
分の表即ちDReg Bの値が0のものでは、OnVel からAgrv
を減算する。例えば、音符26は図8に示すように、DR
eg Bの値が0で、OnVel は80であり、Agrvが−5であ
るので、図9に示すように85とされる。
【0040】また、先に求めた16分の裏、即ちDReg B
の値が30のものでは、OnVel にAgrvを加算する。例え
ば、音符42は図8に示すように、OnVel は64であ
り、Agrvが−5であるので、図9に示すように59とさ
れる。また、Dev がCgrvとされる。例えば、上記音符4
2では、図8に示すようにDev は、この処理が行われる
まで0とされているが、この処理が行われた後、図9に
示すようにCgrvである3とされる。
【0041】このようにデータレコードの処理がされた
後、これがMIDIインタフェース16を介してMID
I音源10に供給されて、図3(b)に示すような形で
演奏が行われ、スラップベースの奏法がシミュレーショ
ンされて、自動演奏が行われる。
【0042】上記の実施例では、休符区間を検出して、
ミュート音を挿入することによって演奏特殊情報を演奏
情報であるデータレコードに付加したが、ミュート音以
外の演奏特殊情報を付加してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記憶手
段に記憶された演奏情報から休符区間を検出手段によっ
て検出し、この検出した休符区間に対応して特殊演奏情
報を演奏情報に付与しているので、例えばスラップベー
ス奏法のように、楽譜情報には含まれていない特殊な演
奏を、楽譜の休符区間にも行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の1実施例のフローチャ
ートである。
【図2】同実施例のブロック図である。
【図3】同実施例で演奏される譜例とこの譜例に基づい
てこの実施例が実際に演奏した楽譜とを示す図である。
【図4】同実施例のパーソナルコンピュータのメモリに
記憶されているデータレコードを示す図である。
【図5】ミュート音が挿入された状態のデータレコード
を示す図である。
【図6】プル及びサムが識別された状態のデータレコー
ドを示す図である。
【図7】ハンマリングが識別された状態のデータレコー
ドを示す図である。
【図8】ミュート音、プル、サム及びハンマリングに基
づいてアーティキュレーションを行った状態のデータレ
コードを示す図である。
【図9】グルーブ処理を行ったデータレコードを示す図
である。
【符号の説明】
10 MIDI音源 18 パーソナルコンピュータ(記憶手段、休符区間検
出検出手段、特殊演奏情報付与手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音符に対応する演奏情報を記憶し
    ている記憶手段と、この記憶手段に記憶された上記演奏
    情報から休符区間を検出する検出手段と、この検出した
    休符区間に対応して特殊演奏情報を上記演奏情報に付与
    する特殊演奏情報付与手段とを、具備する電子楽器。
JP5029838A 1993-01-25 1993-01-25 電子楽器 Withdrawn JPH06222763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5029838A JPH06222763A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 電子楽器

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