JP3623557B2 - 自動作曲システムおよび自動作曲方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、楽曲を自動的に生成する自動作曲システムに関し、より詳細には、専門的な知識を必要とすることなく、バックグラウンド音楽に好適な楽曲を生成する自動作曲システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、楽曲を自動的に生成する技術が提案されている。このような技術には、たとえば、乱数に基づき得られた音符が、楽理的に適切であるか否かを判断し、不適切である場合には、再度音符を得ることにより楽曲を生成する技法、マルコフ連鎖を用いて、確率的に音符を求めることにより楽曲を生成する技法、或いは、既存曲から抽出した音符やリズム感の推移確率および乱数を用いて楽曲を生成する技法などが知られている(「コンピュータと音楽」 共立出版、第9頁)。また、特開平5−181409記載に記載されたように、1小節分のリズムパターンを、1小節毎にデータベースより検索することにより音価列を生成する技法が知られている。このような楽曲を構成するメロディは、音符の長さを示す音価および音の高さを示す音高から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したメロディ中の音価の列であるリズムは、一定のパターンを繰り返す場合が多く、確率的に変動するものではないため、確率や乱数を用いてメロディを生成すると、音楽的で、視聴者が心地好く感じるようなメロディを得ることが困難であるという問題点があった。
【0004】
その一方、リズムパターンを検索することを繰り返して音価列を得る技法にあっては、i)生成された複数のリズムパターンの間の相互関係を考慮していないこと、ii)リズムパターンが1小節に限定されることなどから、音楽的で、視聴者が心地好く感じるような音価列を生成することは困難であった。
【0005】
さらに、いずれの方法を用いたとしても、音楽の知識を有さない者が、楽曲、特に、所定の時間長の楽曲を得ることは困難であるという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、音楽に関する知識を必要とすることなく、音楽的な楽曲を容易に生成することができる自動作曲システムを提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、音楽に関する知識を必要とすることなく、所望の時間長の楽曲を得ることができる自動作曲システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、所定の音価のそれぞれに、所定の音高を付与することによりメロディを生成する自動作曲システムであって、各々が楽曲一曲分の複数の音価を含む音価列に対応する、複数の音価列データの組を記憶する音価列記憶手段と、
前記音価列記憶手段に記憶された複数の音価列データの組から所定の一つを選択する音価列選択手段と、前記音価列選択手段により選択された音価列データの組に含まれる音価のそれぞれに音高を付与して、メロディデータを生成する音高付与手段とを備えたことを特徴とする自動作曲システムにより達成される。
【0009】
本発明の好ましい実施態様においては、さらに、前記メロディデータに含まれる音高および音価にしたがって、所定のメロディを再生する再生手段を備えている。
【0010】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記音価列データの組が、それぞれ、当該音価列データの組に基づき得られた楽曲の再生時間を示す再生時間データを含み、前記システムが、さらに、操作者により与えられる楽曲の所要時間を受け入れる所要時間入力手段と、前記所要時間入力手段により得られた所要時間と、前記音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間とを比較する比較手段とを備え、前記音価列選択手段が、前記比較手段による比較結果にしたがって所定の音価列データの組を選択し、選択された音価列データの組に基づき、メロディデータが生成されるように構成されている。
【0011】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記音価列選択手段が、前記所要時間と前記再生時間との比が最も1に近いような音価列データの組を選択するように構成されている。
【0012】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記音価列選択手段が、前記所要時間と前記再生時間との差が最も小さいような音価列データの組を選択するように構成されている。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記音価列データの組が、それぞれ、当該音価列データの組に基づき得られた楽曲のテンポを示すテンポデータを含み、前記システムが、さらに、前記音価列選択手段により選択された音価列データの組に含まれるテンポデータを、前記所要時間にしたがって調整するテンポデータ調整手段を備えている。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記比較手段が、前記所要時間が何れの音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間よりも大きい場合に、前記所要時間と前記再生時間の整数倍とを比較し、前記音価列選択手段が、前記所要時間と前記再生時間の整数倍との間の比が最も1に近いような音価列データの組を選択して、前記音価列データの組に含まれる音価列が前記整数回だけ繰り返された新たな音価列データの組を生成し、得られた音価列データの組に基づき、メロディデータが生成されるように構成されている。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記比較手段が、前記所要時間が何れの音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間よりも大きい場合に、前記所要時間と前記再生時間の整数倍とを比較し、前記音価列選択手段が、前記所要時間と前記再生時間の整数倍との差が最も小さいような音価列データの組を選択して、前記音価列データの組に含まれる音価列が前記整数回だけ繰り返された新たな音価列データの組を生成し、得られた音価列データの組に基づき、メロディデータが生成されるように構成されている。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記音高付与手段が、音価列のそれぞれに対応して、ランダムにピッチデータを付与するように構成されている。
【0017】
本発明の別の実施態様においては、複数の画像を、予め定められた手順にしたがって、それぞれを所定の時間だけディスプレイに表示するとともに、当該画像の少なくとも一つに対応して所定の楽曲を再生するように構成されたマルチメディア情報再生システムが、楽曲を付与すべき少なくとも一つの画像を選択する画像選択手段と、前記画像選択手段より選択された画像の表示時間を抽出する表示時間抽出手段と、各々が楽曲一曲分の複数の音価を含む複数の音価列と、当該楽曲の再生時間を示す再生時間データとを含む、複数の音価列データの組を記憶する音価列記憶手段と、前記表示時間抽出手段により得られた表示時間と、前記音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果にしたがって、前記音価列記憶手段に記憶された複数の音価列データの組から所定の一つを選択する音価列選択手段と、前記音価列選択手段により選択された音価列データに含まれる音価のそれぞれに音高を付与して、メロディデータを生成する音高付与手段と、前記メロディデータに含まれる音高および音価にしたがって、所定のメロディを再生する再生手段を備えている。
【0018】
【作用】
本発明によれば、楽曲一曲分の音価列に対応する音価列データの組を、一つ選択し、この音価列データの組に含まれる音価列のそれぞれに、音高を対応させて、これにより、メロディを生成するため、専門的な知識を有することなく、操作者が、容易に楽曲を得ることが可能となる。また、音価列自体が、予め定められているため、自然なリズムを得ることができ、このため、より音楽的に心地好いメロディを得ることが可能となる。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、操作者により与えられた所要時間に整合する再生時間を有する音価列データの組を選択し、これに基づき、メロディが得られるため、専門的な知識を必要とすることなく、操作者は、所望の時間長のメロディを得ることが可能となる。
【0020】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、所定の再生時間を有する音価列データの組を選択し、さらに、操作者に与えられた所要時間と、当該再生時間とが一致するように、テンポデータを調整するため、より正確に、所望の時間長のメロディを得ることが可能となる。
【0021】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、操作者により与えられた所定時間が、予め記憶された音価列データの組に基づき得られるメロディの再生時間よりも長い場合であっても、所定の音価列を繰り返すことにより、所望の時間長を有する、自然なテンポのメロディを得ることが可能となる。
【0022】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、所定の画像の各々に対応して、所望の時間長のメロディを得ることができるため、画像の各々に対応する、好適なバックグラウンド音楽を得ることが可能となる。
【0023】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例につき、説明を加える。本発明による自動作曲方法の実施例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例にかかる自動作曲システムの構成を示すハードウェア構成図である。
【0024】
図1に示すように、この自動作曲システムは、システム全体を制御するプロセッサ12、後述する記憶装置に記憶された種々のプログラムを一時的に記憶するためのプログラムメモリ14、プロセッサにより処理中に生じるデータなどを一時的に記憶するためのデータメモリ16、所定の処理により得られた楽曲などを表示するためのディスプレイ18、得られた楽曲に関するデータに基づき、所定の音高の楽音を所定の時間だけ発音するための楽音発生装置(図示せず)、楽音発生装置により得られた楽音を増幅するための増幅器(図示せず)、および、当該楽音を再生するためのスピーカ(図示せず)などを有する再生装置20、操作者が所望の指令を入力するためのキーボード24およびマウス26、並びに、種々の情報を記憶している記憶装置28を備えている。
【0025】
本実施例において、記憶装置28は、ハードディスクおよびハードディスクドライバから構成される2次記憶装置である。図1に示すように、この記憶装置28には、本発明にしたがって楽曲を生成するための音価検索プログラム30と、ピッチ付与プログラム32が記憶されている。さらに、記憶装置28には、前述した音価検索プログラム30を実行する際に用いられる音価列データベース34が格納されている。これらプログラム30、32およびデータベース34については、後に詳細に説明する。
【0026】
本実施例にかかる自動作曲システムにおいては、操作者がキーボード24およびマウス26を操作することに所定の指令をプロセッサ12に与えると、プロセッサ12が、記憶装置28に記憶されたプログラム30、32を読みだし、これらをプログラムメモリ14に一時的に記憶し、この一時的に記憶されたプログラムにしたがって、プロセッサ301が所定の処理を実行する。このような処理により得られた楽曲に関連するデータは、再生装置20に与えられるとともに、ディスプレイ18に与えられる。再生装置20においては、楽音発生装置により生成された楽音データが、A/D変換器(図示せず)に与えられ、さらに、A/D変換器からのアナログ信号を、増幅器(図示せず)により所望に増幅し、増幅された信号がスピーカに与えられる。このようにして、処理により得られた楽曲を再生することが可能となる。
【0027】
また、ディスプレイ18は、与えられたデータに対応する画像を生成し、これを画面上に再生する。
【0028】
次に、本実施例の自動作曲システムのプロセッサ12による処理をより詳細に説明する。ここに、図2は、本実施例の処理の概要を示すフローチャートである。図2に示すように、プロセッサ12による処理は、全般的には、楽曲のメロディの音価を構成する音価列を選択する処理(ステップ201)、および、選択された音価列に含まれる音価の各々に音高、すなわち、ピッチを付与する処理(ステップ202)から構成される。ステップ201においては、プログラムメモリ14に一時的に記憶された音価列検索プログラムがプロセッサ12により実行され、その一方、ステップ202においては、プログラムメモリ14に一時的に記憶されたピッチ付与プログラムが実行される。
【0029】
まず、ステップ201の処理をより詳細に説明する。ここに、図3は、本実施例にかかる自動作曲システムの記憶装置28に格納された音価列データベース34に含まれる音価列などを説明するための図である。
【0030】
図3に示すように、音価列データベース34には、複数個の音価および他の必要な情報からなる音価列データの組が、N個記憶されている(符号300−1ないし300−Nにより示す)。たとえば、第1番目の音価列データの組300−1には、プロセッサ12が処理を実行する際に、この組を特定するためのIDとして使用されるIDデータ301と、音価列の拍子を示す拍子データ302と、複数の音価に対応する実データ303とが含まれる。
【0031】
拍子データ302は、生成すべきメロディの拍子に関する情報であり、たとえば、音価列データの組300−1においては、「4/4(4分の4)拍子」を示す値となる。
【0032】
実データ303は、より詳細には、楽曲一曲分のメロディを構成する複数の音価の発音タイミングを示すデータと、音符の長さを示すデータとから構成されている。ここに、図4は、音価列データの組300−1に含まれる実データの内容を示す図である。図4に示すように、実データは、発音タイミングを示すタイミングデータ401と音符の長さを示す音長データ402からなるデータの組(400−1ないし400−4)から構成される。これらタイミングデータ401の値および音長データ402は、4分音符を96とした場合の値に対応している。すなわち、第1のデータの組400−1においては、最初のタイミング、すなわち、スタートから0(ゼロ)時間経過したタイミングで、4分音符の音長の音を発音すべきことが示されている。また、第2のデータの組400−2においては、スタートから4分音符二つ分の長さだけ経過したタイミングで、8分音符の音長の音を発音すべきことが示されている。このような値を有する複数のデータの組により、楽曲一曲分の音価を表わすことができる。
【0033】
このような音価列データの組を、ステップ201において選択する処理を以下に説明する。図5は、ステップ201の処理をより詳細に示すフローチャートである。図5に示すように、まず、音価列データの組に一致するように、1ないしNのうちの何れかの整数乱数Xを得て、これをデータメモリ16の所定の領域に一時的に記憶し(ステップ501)、得られた乱数Xと一致するID番号を有する音価列データの組を検索する(ステップ502ないしステップ504)。ステップ502ないし504を繰り返した結果、乱数Xと一致するID番号を有する音価列データの組が検索されると、この音価列データの組を記憶装置28の音価列データベースから読みだし、これをデータメモリ16の所定の領域に記憶する(ステップ505)。
【0034】
次に、ステップ202における処理をより詳細に説明する。このステップは、プログラムメモリ14に一時的に記憶されたピッチ付与プログラム32にしたがって実行される。ここに、図6は、ステップ202の処理をより詳細に示すフローチャートである。この処理では、ステップ201においてデータメモリ16に記憶された音価列データの組の実データに含まれるデータの組のそれぞれに対応して、音高データを生成する。より詳細には、実データに含まれる最初のデータの組中の音長データに、0ないし127のうちの何れかの整数乱数を得て、これを、当該データの組に対応する音高と決定する(ステップ601、602)。このような処理を繰り返し、実データに含まれる最後のデータの組に対応する音高を得ると処理を終了する(ステップ603でイエス(yes))。
【0035】
本実施例において、音高データの値は、MIDI規格の音高データの値と一致するようにしている。すなわち、最低値の“0(ゼロ)”が、C−(マイナス)2に対応し、最高値の“127”が、G8に対応するようになっている。
【0036】
このような処理を実行した結果、たとえば、図4のような実データを含む音価列データの組に基づいて、図7(a)に示すような、音高データを含むメロディデータ、すなわち、タイミングデータ701、音長データ702および音高データ703からなるデータの組700−1、700−2、700−3、700−4・・・・・を得ることができる。
【0037】
たとえば、図7に示すメロディデータにおいて、最初のデータの組700−1は、最初のタイミングで、C3に対応する音高の4分音符の音長の音を発生するべきことを示している。また、第2のデータの組700−2は、スタートから4分音符二つ分の長さだけ経過したタイミングで、G3に対応する音高の8分音符の音調の音を発生すべきことを示している。このように得られたデータの組に基づき、図7(b)に示すようなメロディを得ることができる。
【0038】
なお、メロディデータには、前述した音価列データの組中の拍子データも含まれている。
【0039】
このように得られたメロディデータは、データメモリ16の所定の領域に記憶される。操作者がキーボード24およびマウス26を操作することにより、メロディデータにしたがった楽曲を再生すべき旨の指令を与えると、プロセッサ12は、メロディデータを、データメモリ16から読みだし、これを再生装置20に与える。再生装置20は、操作者により与えられたテンポ或いは予め定められたテンポで、与えられたデータにしたがって所定の音長および音高の楽音を発生し、これにより、スピーカが楽曲を再生する。
【0040】
また、操作者がキーボード24などを操作することにより、メロディデータにしたがった楽譜をディスプレイの画面上に表示すべき旨の指令を与えると、プロセッサ12は、メロディデータを、データメモリから読みだし、このデータに基づく画像データを生成し、これをディスプレイ18に与える。ディスプレイ18は、与えられた画像データに対応する画像を、その画面上に再生する。
【0041】
本実施例によれば、音価列データベースから、拍子データおよび楽曲一曲分の音価を含む実データからなる音価列データの組が選択され、選択された実データを構成する音価のそれぞれに対して、音高が付加され、その結果、楽曲一曲分のメロディに対応するメロディデータを得ることができる。したがって、専門的な知識を要することなく、操作者は、音楽的な楽曲を得ることが可能となる。
【0042】
さらに、楽曲一曲分の音価を含む実データが予め音価列データベースに記憶されているため、複雑な処理を実行することなく、容易に適切な楽曲を得ることが可能となる。
【0043】
次に、本発明の第2の実施例にかかる自動作曲システムにつき説明を加える。この第2実施例においては、操作者が希望する時間長を有する楽曲を生成することができる。図8は、この第2実施例にかかる自動作曲システムのハードウェア構成図である。図8に示すように、この自動作曲システムの構成は、第1実施例の自動作曲システムの構成と、以下の点を除いて同一である。すなわち、記憶装置28には、操作者による楽曲の所要時間の入力を受け入れるための所要時間入力プログラム36が、さらに格納されている。また、音価列検索プログラム30′および音価列データベース34′の内容が後述するように、第1実施例のものと相違する。
【0044】
このように構成された第2実施例にかかる自動作曲システムのプロセッサ12による処理を説明する。図9は、第2実施例における処理の概要を示すフローチャートである。図9に示すように、プロセッサ12により処理は、全般的には、操作者がキーボード24およびマウス26を操作することにより与えた楽曲の所要時間に関する情報を取得する処理(ステップ901)と、楽曲の所要時間にしたがって、所定の音価列を選択する処理(ステップ902)と、選択された音価列に含まれる音価の各々に、音高を付与する処理(ステップ903)とから構成される。
【0045】
このステップ901の処理は、プロセッサ12により記憶手段28から読み出され、プログラムメモリ14に一時的に記憶された所要時間入力プログラム36により実行され、ステップ902の処理は、音価列検索プログラム30′により、さらに、ステップ903の処理は、ピッチ付与プログラム32により実行される。
この第2実施例におけるステップ902の処理を以下に詳細に説明する。ここに、図10は、第2実施例にかかる自動作曲システムの記憶装置28に記憶された音価列データベース34′に含まれる音価列などを説明するための図である。
【0046】
図10に示すように、第2実施例にかかる音価列データベース34′には、複数の音価および他の必要な情報からなる音価列データの組が、L個記憶されている(符号1000−1ないし1000−L)。たとえば、音価列データの組1000−1には、プロセッサ12が処理を実行する際に、この組を特定するためのIDとして用いられるとともに、この音価列に対応する楽曲を再生した際の所要時間を示す所要時間データ1001と、音価列に対応する楽曲を再生する際の楽曲のテンポを示すテンポデータ1002と、音価列の拍子を示す拍子データ1003と、複数の音価に対応する実データ1004とが含まれる。
【0047】
所要時間データ1001は、対応する組に含まれるテンポデータに基づき、実データの音価に基づく楽曲を再生した場合の所要時間を示している。たとえば、音価列データの組1000−1に含まれるテンポデータ1001−1は、30(秒)に対応する。第2実施例においては、この所要時間データにより、音価列データの組1000−1ないし1000−Lのうちの何れかが一意的に定まるようになっている。すなわち、同じ所要時間データを含む他の音価列データの組が存在しないように構成されている。
【0048】
テンポデータ1002は、一般的なテンポの表記と同様に、基準となる所定の長さの音符が一分間に幾つ含まれるかを示している。たとえば、音価列データの組1000−1中のテンポデータ1002−1は、4分音符が1分間に120含まれることを示している。より具体的には、このテンポデータは、基準となる所定の音符の長さを表わす整数に対応する第1のデータと、この音符が一分間に含まれる数を示す第2のデータとから構成される、前述したテンポデータ1002−1は、96という値に対応する第1のデータと、120という値に対応する第2のデータとから構成されている。
【0049】
また、拍子データ1003および実データ1004の構成は、第1実施例の対応するデータ、すなわち、拍子データ302および実データ303の構成と、それぞれ、同一になっている。
さらに、音価列データベース34において、これら音価列データの組は、これら組のそれぞれに含まれる所要時間データにしたがって、その値が小さい順に記憶されている。
【0050】
図11は、ステップ902の処理をより詳細に示すフローチャートである。図11に示すように、ステップ902の処理においては、まず、ステップ901において操作者により与えられた所要時間をデータメモリ16に一時的に記憶する(ステップ1101)。その後、音価列データベース34から、最初の音価列データの組、すなわち、対応する値が最も小さいような所要時間データを含む音価列データの組が、音価列データベース34から読み出され、これがデータメモリ16の所定の領域に記憶される(ステップ1102)。
【0051】
次いで、操作者により与えれた所要時間Tと、音価列データの組S中の所要時間データの値Stとが比較され(ステップ1103)、値Stが、所要時間T以上であるときには、ステップ1104に進み、その一方、値Stが、所要時間Tより小さいときには、ステップ1105に進む。ステップ1105においては、音価列データベース34中の最後の音価列データの組に関する処理が終了しているかどうかを判断する。より詳細には、ステップ1102において初期値が与えられ、ステップ1106においてインクリメントされるKが、音価列データベース中に含まれる音価列データの組の数Lと等しいか否かを判断している。このステップにおいてイエス(Yes)と判断された場合には、ステップ1111に進む。
【0052】
その一方、ステップ1105においてノー(No)と判断された場合には、次の音価列データの組、すなわち、所要時間データの値が、今回の処理の対象となった音価列データの組に含まれる所要時間データの値に最も隣接し、かつ、この値よりも大きいような所要時間データの値を有する音価列データの組Sが、音価列データベースから読み出され、これがデータメモリ16の所定の領域に一時的に記憶される(ステップ1106)。
【0053】
次いで、新たにデータメモリ16に一時的に記憶された音価列データの組Sに関連して、ステップ1103以下の処理が実行される。
【0054】
さて、前述したステップ1103においてイエス(Yes)と判断された場合、すなわち、値Stが所要時間T以上である場合には、前回ステップ1103を実行したときに関連した音価列データの組を音価列データベース34より読みだし、読み出された音価列データの組SPを、データメモリ16の他の所定の領域に記憶する(ステップ1104)。
【0055】
次いで、所要時間Tを、今回の処理に関連する音価列データの組S中の所要時間データの値Stで割った結果と、当該所要時間Tを、前回の処理に関連する音価列データの組SP中の所要時間データの値SPtで割った結果とを比較する(ステップ1107)。これは、操作者により与えられた所要時間と音価列データの組中の所要時間データの値との比が、1に近い方を選択するための処理である。
【0056】
ステップ1107においてノー(No)と判断された場合、すなわち、T/SPt<St/Tであった場合には、前回の処理に関連する音価列データの組SP中の所要時間データの値と与えられた所要時間との間の比が、より1に近いため、これを、選択すべき音価列データの組FSとする(ステップ1108)。その一方、ステップ1107においてイエス(Yes)と判断された場合、すなわち、T/SPt≧St/Tであった場合には、今回の処理に関する音価列データの組Sを、選択すべき音価列データの組FSとする(ステップ1109)。
【0057】
或いは、ステップ1103においてノー(No)と判断され、かつ、ステップ1105においてイエス(Yes)と判断された場合には、音価列データの組Sを、選択すべき音価列データの組FSとする(ステップ1111)。
【0058】
このようにして、選択すべき音価列データの組FSが得られると、この音価列データの組中のテンポデータが、データメモリ16から読み出され、与えられた所要時間Tと、選択された音価列データに基づく楽曲の再生時間とが合致するように、新たなテンポデータNTを生成する(ステップ1110)。より詳細には、新たなテンポデータNTの値=テンポデータの値×(FSの所要時間データの値/所要時間T)により得ることができる。
【0059】
このように、図11に示す処理によれば、その値が与えられた所要時間に最も隣接する所要時間データを含む音符列データの組を選択し、さらに、対応するテンポデータを調整し、与えられた所要時間と、選択された音価列データの組にしたがって楽曲を再生した場合の再生時間とを一致させることができる。
【0060】
なお、本実施例において、ステップ1105でイエス(Yes)と判断された場合に、以下のような処理を実行しても良い。
【0061】
このような場合に、音価列データの組Sの所要時間の値Stを、それぞれ2倍して、ステップ1103ないしステップ1110の処理を、2倍された所要時間(2×St)の値に関連して実行する。何れかの音価列データの組に関連して、ステップ1103においてイエス(Yes)と判断された場合には、当該音価列データの組或いは前回の処理に関連する音価列データの組が、ステップ1107ないしステップ1109において選択される。さらに、L個の音価列データの組みに関連して処理が実行された後に、ステップ1105でイエス(Yes)と判断された場合には、音価列データの組Sの所要時間の値Stを、それぞれ3倍して、ステップ1103ないし1110の処理を、3倍された所要時間の値(3×St)に関連して実行する。
【0062】
このような処理を実行することにより、テンポデータの値を著しく変更することなく、所定の音価列データの組を選択することが可能となる。これにより、選択された音価列データに基づく楽曲を、不自然に遅いテンポで再生することを防止することができる。
【0063】
所定の音価列データの組が選択された後に、ステップ202により、音価列データの組中の実データを構成する音価の各々に対して、ピッチが与えられ、これにより、メロディデータが生成され、データメモリ16の所定の領域に記憶される。この処理は、第1実施例において図6および図7を参照して説明したものと同様である。
【0064】
操作者がキーボード24およびマウス26を操作することにより、メロディデータにしたがった楽曲を再生すべき旨の指令を与えると、プロセッサ12は、メロディデータを、データメモリ16から読みだし、これを再生装置20に与える。再生装置20は、操作者により与えられた所要時間に基づき図11のステップ1110により得られたテンポデータで、与えられたデータにしたがって所定の音長および音高の楽音を発生し、これにより、スピーカが楽曲を再生する。
【0065】
また、操作者がキーボード24などを操作することにより、メロディデータにしたがった楽譜をディスプレイの画面上に表示すべき旨の指令を与えると、プロセッサ12は、メロディデータを、データメモリから読みだし、このデータに基づく画像データを生成し、これをディスプレイ18に与える。ディスプレイ18は、与えられた画像データに対応する画像を、その画面上に再生する。
【0066】
本実施例によれば、操作者により設定された時間にしたがって、再生した際の所要時間が、当該設定された時間に近接するような音価列データの組を選択するため、専門的知識を要することなく、所望の所要時間の楽曲を得ることが可能となる。
【0067】
さらに、本実施例によれば、音価列データの組に含まれるテンポデータの値を、設定された時間にしたがって調整するため、所要時間が経過するときにちょうど終了するような楽曲を得ることが可能となる。
【0068】
次に、本発明の第3の実施例にかかる自動作曲システムにつき説明を加える。特に、第3実施例においては、商品紹介などのプレゼンテーションに用いられる画像の各々に対する、或いは、プレゼンテーション全体に対するバックグラウンド音楽を作成するように構成されている。ここに、図12は、第3実施例にかかる自動作曲システムのハードウェア構成図である。この自動作曲システムの構成は、第1実施例の自動作曲システムの構成と、以下の点を除いて同一である。すなわち、記憶装置28には、所定の時間に所定の画像をディスプレイ18の画面上に再生するための手順などを記述したプレゼンテーション手続ファイル38と、プレゼンテーション手続ファイルにしたがって再生される画像の再生時間などを得るための所要時間抽出プログラム40とが含まれている。
【0069】
また、音価列検索プログラム30′および音価列データベース34′の内容は、第2実施例のものと同一となっている。
【0070】
このように構成された自動作曲システムのプロセッサ12により読み出されたプレゼンテーション手続ファイルに基づき実行される処理につき説明を加える。図13は、プレゼンテーション手続ファイルに基づき実行される処理を説明するための図である。図13に示すように、プレゼンテーション手続ファイルには、ディスプレイ18に表示すべき画像のビットマップデータ1301とこの画像を表示すべき時間を示す提示時間データ1302からなるデータの組が、複数含まれている(符号1300−1ないし1300−M)。このデータの組1300−1ないし1300−Mは、プレゼンテーション中に画像を提示する順に、プレゼンテーション手続ファイル中に記憶されている。
【0071】
図13において、たとえば、第1のビットマップデータ1301−1に対応する画像を、提示時間データ1302−1にしたがって30秒だけ提示し、次いで、第2のビットマップデータ1301−2に対応する画像を、提示時間データにしたがって、135秒だけ提示すべきことが示されている。
【0072】
第3実施例にかかる自動作曲システムは、プレゼンテーション手続ファイルに含まれるデータの組のそれぞれに対するバックグラウンド音楽、或いは、データの組全体に対するバックグラウンド音楽を、以下の手順にしたがって生成する。
【0073】
まず、プロセッサ12により読み出され、プログラムメモリ14に一時的に記憶された所要時間抽出プログラム40にしたがって、得るべき楽曲の所要時間を抽出する。
【0074】
本実施例においては、図14に示すように、データの組のそれぞれに関連する画像、すなわち、シート1401、1402、・・・・をディスプレイ18の画面1400上に表示し、プレゼンテーションに、バックグラウンド音楽を付加すべき画像(たとえば、1402)を、マウス26を用いて、表示された画像の上をクリックすることにより選択する。このように操作者がマウス26を操作することにより所望の画像、すなわち、シートを選択した後に、ボタン1410がクリックされると、プロセッサ12は、選択されたシートに対応するデータの組をプレゼンテーション手続ファイルから検索し、これらに含まれる提示時間データを読み出して、これらを、それぞれ、データメモリ16の所定の領域に記憶する。
【0075】
次いで、各シートに関連する提示時間データのそれぞれに対応して、第2実施例の図9および図11を参照して説明した処理と同一の処理を実行する。この場合に、図11において、ステップ1101の所要時間Tを、提示時間データに対応する時間とすれば良い。
【0076】
このように、各シートに関連して、提示時間と同じ所要時間の楽曲を得ることが可能となる。
【0077】
本実施例によれば、複数の画像を一定の時間ごとに表示する際に、各画像の提示時間ごとに適切な楽曲を得ることが可能となる。
【0078】
本発明は、以上の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0079】
たとえば、前記第3実施例においては、プレゼンテーション中の画像、すなわち、シートのそれぞれに対応する楽曲を得るように構成されているが、これに限定されるものではなく、教育ソフト、ゲーム、電子カタログ、インターネットのホームページなど、複数の画像により構成されるマルチメディア作品の各画像に対応するバックグラウンド音楽を生成することも可能である。
【0080】
また、前記第3実施例にかかるシステムを、ビデオ編集における任意数のカット、または、全体に対するバックグラウンド音楽を作成するために仕様可能であることも明らかである。この場合には、図14におけるシートが、それぞれ、カットに対応する。
【0081】
さらに、前記実施例においては、図6に示すように、各音価に対応して、乱数整数を得ることにより、当該音価に関する音高を生成しているが、これに限定されるものではない。たとえば、さらに、音価列データベースとは別個に、コードデータの組を有するコードデータベースを備え、選択された音価列データの組に基づき、コードデータベースから、所定のコードデータの組を選択し、当該コードデータの組に含まれるコードと整合するように、音高を得るように構成しても良いことは明らかである。
【0082】
或いは、各音価列データの組に対応して、音価列データの組に含まれる音符の数と等しい数だけの複数の音高を含むピッチ列を複数用意して、これら複数のピッチ列から、図5に示した処理とほぼ同様な処理により、所定のピッチ列を選択して、音価列の各音価に対応する音高を得ても良い。
【0083】
また、前記実施例においては、得られたメロディデータを、再生装置20により再生するように構成されているが、たとえば、えられたメロディデータをMIDIデータに変換し、これを、装置に設けられたMIDI端子を介して、外部の装置、たとえば、シンセサイザに出力し、シンセサイザ或いはこれに接続されたスピーカから楽音を発生させるようにしてもよいことは明らかである。
【0084】
また、本明細書において、手段とは、必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含する。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0085】
【発明の効果】
本実施例によれば、音楽に関する知識を必要とすることなく、音楽的な楽曲を容易に生成することができる自動作曲システムを提供することが可能となる。
【0086】
また、本発明によれば、音楽に関する知識を必要とすることなく、所望の時間の楽曲を得ることができる自動作曲システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる自動作曲システムの構成を示すハードウェア構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例にかかる自動作曲システムにおける処理の概要を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本実施例にかかる自動作曲システムの記憶装置に格納された音価列データベースを説明するための図である。
【図4】図4は、音価列データの組に含まれる実データの内容を示す図である。
【図5】図5は、図2のステップ201の処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図6】図6は、図2のステップ202の処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図7】図7は、得られたメロディデータおよびこれに対応するメロディを示す図である。
【図8】図8は、本発明の第2実施例にかかる自動作曲システムのハードウェア構成図である。
【図9】図9は、第2実施例にかかる自動作曲システムの処理の概要を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第2実施例にかかる自動作曲システムの記憶装置に記憶された音価列データベースを説明するための図である。
【図11】図11は、図9のステップ902の処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の第3実施例にかかる自動作曲システムのハードウェア構成図である。
【図13】図13は、第3実施例にかかるプレゼンテーション手続ファイルに基づき実行される処理を説明するための図である。
【図14】図14は、ディスプレイの画面上に表示される画像の例を示す図である。
【符号の説明】
12 プロセッサ
14 プログラムメモリ
16 データメモリ
18 ディスプレイ
20 再生装置
24 キーボード
26 マウス
28 記憶装置
30 音価列検索プログラム
32 ピッチ付与プログラム
34 音価列データベース
Claims (5)
- 所定の音価のそれぞれに、所定の音高を付与することによりメロディを生成する自動作曲システムであって、
各々が楽曲一曲分の複数の音価を含む音価列に対応する、複数の音価列データの組を記憶する音価列記憶手段と、
前記音価列記憶手段に記憶された複数の音価列データの組から所定の一つを選択する音価列選択手段と、
前記音価列選択手段により選択された音価列データの組に含まれる音価のそれぞれに音高を付与して、メロディデータを生成する音高付与手段とを備え、
前記音価列データの組には、それぞれ、当該音価列データの組に基づき得られた楽曲の再生時間であって、かつ当該音価列データの組毎に異なる再生時間を示す再生時間データが含まれていて、
前記音価列選択手段は、
操作者により与えられる楽曲の所要時間を受け付け、前記所要時間と、前記音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間とを比較し、該比較の結果、前記複数の音価列データの組から前記所要時間と前記再生時間との比が最も1に近い音価列データの組を選択すること
を特徴とする自動作曲システム。 - 所定の音価のそれぞれに、所定の音高を付与することによりメロディを生成する自動作曲方法であって、
各々が楽曲一曲分の複数の音価を含む音価列に対応する、複数の音価列データの組から、所定の一つを選択するステップと、
前記選択された前記音価列データの組に含まれる音価のそれぞれに音高を付与して、メロディデータを生成するステップと、を行い、
前記音価列データの組には、それぞれ、当該音価列データの組に基づき得られた楽曲の再生時間であって、かつ当該音価列データの組毎に異なる再生時間を示す再生時間データが含まれていて、
前記選択するステップは、
操作者により与えられる楽曲の所要時間を受け付け、前記所要時間と、前記音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間とを比較して、該比較の結果、前記複数の音価列データの組から前記所要時間と前記再生時間との比が最も1に近い音価列データの組を選択すること
を特徴とする自動作曲方法。 - 請求項2に記載の自動作曲方法であって、
前記音価列データの組は、それぞれ、当該音価列データの組に基づき得られた楽曲のテンポを示すテンポデータを含み、
さらに、前記選択された音価列データの組に含まれるテンポデータを、当該テンポデータに前記選択された音価列データの組に含まれる再生時間と前記受付けた楽曲の所要時間との比を乗算したデータに調整するステップを実行すること
を特徴とする自動作曲方法。 - 請求項2に記載の自動作曲方法であって、
前記選択するステップは、
前記所要時間が何れの音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間よりも大きい場合に、前記所要時間と前記再生時間の整数倍とを比較して、該比較の結果、前記複数の音価列データの組から前記所要時間と前記再生時間の整数倍との比が最も1に近い音価列データの組を選択すること
を特徴とする自動作曲方法。 - 複数の画像を、予め定められた手順にしたがって、それぞれを所定の時間だけディスプレイに表示するとともに、当該画像の少なくとも一つに対応して所定の楽曲を再生するように構成されたマルチメディア情報再生システムであって、
楽曲を付与すべき少なくとも一つの画像を選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段より選択された画像の表示時間を抽出する表示時間抽出手段と、
各々が楽曲一曲分の複数の音価を含む複数の音価列と、当該楽曲の再生時間を示す再生時間データとを含む、複数の音価列データの組を記憶する音価列記憶手段と、を備え、
前記音価列データの組に含まれる再生時間データとは、音価列データの組毎に異なる再生時間を示すデータであって、
前記表示時間抽出手段により得られた表示時間と、前記音価列データの組に含まれる再生時間データに対応する再生時間とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果にしたがって、前記音価列記憶手段に記憶された複数の音価列データの組から、前記表示時間と前記再生時間の整数倍との比が最も1に近い音価列データの組を選択する音価列選択手段と、
前記音価列選択手段により選択された音価列データに含まれる音価のそれぞれに音高を付与して、メロディデータを生成する音高付与手段と、
前記メロディデータに含まれる音高および音価にしたがって、所定のメロディを再生する再生手段を備えたこと
を特徴とするマルチメディア情報再生システム。
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