JPH06222169A - 報知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が周囲の状況に合わせて報知方法を選
択でき、同時に使用者に不快感を与えないような報知装
置を提供すること。 【構成】 この装置は、タイムオーバ等のトリガ信号に
応動するパルス発生機構４からの報知用パルスによっ
て、このパルスの波形に対応した駆動をする電圧発生機
構６，発光機構７，音声機構８，振動機構９から成る各
種報知機５を有する。上記報知機構６〜９の内で使用者
によりあらかじめ選択された報知機構に対してのみ上記
パルスが供給される。パルス発生機構４から報知機構に
供給されるパルスには、パルスの周期のみを徐々に短く
変化させる、パルスの大きさのみを徐々に大きく変化さ
せる、パルスの周期と大きさの両方を徐々に変化させる
の３種類があり、使用者によりこの内の１つがあらかじ
め選択される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は報知装置に関し、特に時
刻等の各種報知に適し、使用者に不快感を与えずに周囲
の状況に適した報知を行うに好適な報知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】時計機構とタイマ機構を有する従来の報
知装置の概略構成例を図１に示す。図１において、使用
者は表示部２を見ながら、時計機構／タイマ機構および
設定部３によりタイマ機構の作動開始時刻を設定した
後、タイマのスイッチ機構１をＯＮの状態にする。時計
機構と連動したタイマ機構３からの信号により、設定し
た時刻になると報知機駆動回路１５が作動し、報知機で
ある音声機構８が作動する。報知機８は、使用者がタイ
マのスイッチ１をＯＦＦにすることにより停止する、も
しくは、一定の時間が過ぎると自動的に停止する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来装置では、報知機が作動すると音声信号（電
子音，ブザー音または合声音）を発するため、周囲の静
寂を破り他人に迷惑をかける可能性がある。また、この
ような問題を解決するために、振動によって使用者に報
知する装置も知られているが、急激な振動により、使用
者に対し不快感を与える可能性がある。

【０００４】本発明の目的は、上述の点に鑑み、使用者
が周囲の状況に合わせて報知方法を選択でき、同時に使
用者に不快感を与えないような報知装置を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、報知用のトリガ信号を発生する信号発生
手段と、前記トリガ信号に応動して、周期と大きさの少
なくともいずれか１つを徐々に変化させたパルスを発生
するパルス発生手段と、前記パルスに応じて、該パルス
の波形に対応した駆動をする２種以上の報知手段と、該
２種以上の報知手段の内の１つ、または複数をあらかじ
め選択指定する指定手段と、該指定手段で選択された報
知手段に対して前記パルス発生手段からのパルスを選択
供給する制御を行う制御手段とを具備したことを特徴と
する。

【０００６】また、本発明の好ましい一態様は、前記パ
ルス発生手段は、パルスの周期のみを徐々に短く変化さ
せる、パルスの大きさのみを徐々に大きく変化させる、
パルスの周期と大きさの両方を徐々に短くかつ大きく変
化させる、の３種類のパルス発生機能を有し、前記指定
手段で選択指定された種類のパルスを選択出力すること
を特徴とすることができる。

【０００７】また、本発明の好ましい他の態様は、前記
２種以上の報知手段は、前記パルス発生手段からのパル
スに対応した電流を用いて使用者に刺激を与える電圧発
生機構と、前記パルス発生手段からのパルスに対応した
振動を使用者に与える振動機構と、前記パルス発生手段
からのパルスに対応した発光をする発光機構と、前記パ
ルス発生手段からのパルスに対応した音声を発生する音
声機構との内でいずれか２つ以上の機構を有することを
特徴とすることができる。

【０００８】また、本発明の好ましい他の態様は、前記
信号発生手段は、時刻を認識するための時刻認識手段
と、該時刻認識手段と連動した時間測定手段と、該時間
測定手段の設定を行う設定手段と、前記時間測定手段の
ＯＮ／ＯＦＦを行う切り換え手段と、前記時刻認識手段
および前記設定手段の内容を表示するための表示手段と
を有し、前記時間測定手段から前記トリガ信号を発生す
ることを特徴とすることができる。

【０００９】

【作用】本発明では、例えば使用者が表示手段と時間測
定手段とを用いて任意の時間を設定し、設定した時刻に
なるとパルス発生手段からパルスを発生する。このパル
スに対応して各種報知機構の中で、あらかじめ選択され
た報知機構が作動し、一定時間後、もしくは使用者が切
り換え手段をＯＦＦにすることにより、報知を停止す
る。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。

【００１１】図２は本発明の一実施例の報知装置の概略
構成を示し、図３はその各種報知機の一例を示し、図４
はそのパルス発生機構の概要を示す。図２〜図４におい
て、１はタイマのＯＮ，ＯＦＦを行う切り換え機構、２
は時刻やタイマの設定状態を表示する表示部、３は時計
機構／タイマ機構および設定部、および４はタイマ機構
からの信号によりパルスを発生するパルス発生機構であ
る。５は使用者に報知するための各種報知機、６は使用
者に微量の電流を流し報知するための電圧発生機構、７
は使用者に光によって報知する発光機構、８は使用者に
音声によって報知する音声機構、および９は使用者に振
動によって報知する振動機構である。また、１０はパル
ス周期制御部、１１はパルス強さ制御部、および１２は
パルス発生回路である。

【００１２】上記構成において、使用者は表示部２を見
ながら時計機構と連動したタイマ機構３を希望の時刻に
合わせ、かつ希望の報知方法を選択し、タイマ切り換え
用スイッチ機構１をＯＮの状態にする。その設定した時
刻になると、タイマ機構３からのトリガ信号により、パ
ルス発生機構４がパルスを発生する。このパルス発生機
構４で発生されるパルスはパルス周期制御部１０とパル
ス強さ制御部１１により、以下のような組み合わせの選
択出力が可能である。

【００１３】図５のようにパルスの周期のみを徐々に
短く変化させる 図６のようにパルスの大きさのみを徐々に大きく変化
させる パルスの周期と大きさの両方を上記と同様に変化させ
る このパルス発生機構４からの上記パルスにより各種報知
機５の中の先に選択された報知機が作動する。すなわ
ち、電圧発生機構６は、パルス発生機構４からのパルス
に応じて、使用者に微電流を流してパルスの波形に合わ
せた刺激を使用者に与えることで報知を行う。発光機構
７は、パルス発生機構４からのパルスに応じて、このパ
ルスの波形に合わせて発光することで使用者に対し報知
を行う。音声機構８は、パルス発生機構４からのパルス
に応じて、このパルスの波形に合わせて音声（電子音）
を発することで使用者に対し報知を行う。振動機構９
は、パルス発生機構４からのパルスに応じて、このパル
スの波形に合わせて微振動を使用者の体に与えることで
使用者に対し報知を行う。各種報知機５は、使用者がタ
イマ切り換えのスイッチ機構１をＯＦＦの状態にするこ
とにより停止するか、停止時刻をあらかじめ設定するこ
とにより一定時間後に停止する。

【００１４】上記実施例では、時計機構と連動したタイ
マ機構を用いた構成を例示したが、その変形例として例
えば図７に示すような構成も可能である。図７におい
て、１３は光，電波等の信号を送受信するための送受信
機、および１４は光，電波等の信号を受信するための受
信機である。この構成において、送受信機１３になんら
かの信号が着信すると、送受信機１３は着信したことを
知らせる信号を発する。この信号を受信機１４が受信す
ると、受信機１４はパルス発生機構４に信号を送る。受
信機１４からの信号により、パルス発生機構４はパルス
を発生し、このパルスにより各種報知器５が作動する。
送受信機１３に入力する信号は、例えばナースコール信
号とか、ポケットベル信号とか、あるいは潜入者警報信
号、交通信号等が有効である。

【００１５】なお、本発明は、上記の２つの実施例に限
定されるものではなく、使用者の置かれた状況に合わせ
た不快感を伴わない報知手段としての構成が可能であ
る。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用者の置かれた状況に合わせた報知方法の選択が可能
なため、障害者等の報知手段が限定される使用者に対し
ても適切な報知が可能であり、また、報知信号の出かた
を選択操作することにより、急激な報知信号で不快な思
いをすることがない、といった効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の報知装置の概略構成例を示すブロック図
である。

【図２】本発明の一実施例の報知装置の概略構成を示す
ブロック図である。

【図３】図２における各種報知機の具体的組み合わせの
一例を示すブロック図である。

【図４】図２のパルス発生機構の概略構成を示すブロッ
ク図である。

【図５】パルス周期の一制御例を示す波形図である。

【図６】パルス強さの一制御例を示す波形図である。

【図７】本発明の第２の実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ スイッチ機構 ２ 表示部 ３ 時計機構／タイマ機構および設定部 ４ パルス発生機構 ５ 各種報知機 ６ 電圧発生機構 ７ 発光機構 ８ 音声機構 ９ 振動機構 １０ パルス周期制御部 １１ パルス強さ制御部 １２ パルス発生回路 １３ 送受信機 １４ 受信機

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 報知用のトリガ信号を発生する信号発生
   手段と、 前記トリガ信号に応動して、周期と大きさの少なくとも
   いずれか１つを徐々に変化させたパルスを発生するパル
   ス発生手段と、 前記パルスに応じて、該パルスの波形に対応した駆動を
   する２種以上の報知手段と、 該２種以上の報知手段の内の１つ、または複数をあらか
   じめ選択指定する指定手段と、 該指定手段で選択された報知手段に対して前記パルス発
   生手段からのパルスを選択供給する制御を行う制御手段
   とを具備したことを特徴とする報知装置。
2. 【請求項２】 前記パルス発生手段は、パルスの周期の
   みを徐々に短く変化させる、パルスの大きさのみを徐々
   に大きく変化させる、パルスの周期と大きさの両方を徐
   々に短くかつ大きく変化させる、の３種類のパルス発生
   機能を有し、前記指定手段で選択指定された種類のパル
   スを選択出力することを特徴とする請求項１に記載の報
   知装置。
3. 【請求項３】 前記２種以上の報知手段は、前記パルス
   発生手段からのパルスに対応した電流を用いて使用者に
   刺激を与える電圧発生機構と、 前記パルス発生手段からのパルスに対応した振動を使用
   者に与える振動機構と、 前記パルス発生手段からのパルスに対応した発光をする
   発光機構と、 前記パルス発生手段からのパルスに対応した音声を発生
   する音声機構との内でいずれか２つ以上の機構を有する
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の報知装置。
4. 【請求項４】 前記信号発生手段は、時刻を認識するた
   めの時刻認識手段と、該時刻認識手段と連動した時間測
   定手段と、該時間測定手段の設定を行う設定手段と、前
   記時間測定手段のＯＮ／ＯＦＦを行う切り換え手段と、
   前記時刻認識手段および前記設定手段の内容を表示する
   ための表示手段とを有し、前記時間測定手段から前記ト
   リガ信号を発生することを特徴とする請求項１ないし３
   のいずれかに記載の報知装置。