JPH06221957A - 多心コネクタの軸ずれ検査方法 - Google Patents

多心コネクタの軸ずれ検査方法

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JPH06221957A
JPH06221957A JP2981193A JP2981193A JPH06221957A JP H06221957 A JPH06221957 A JP H06221957A JP 2981193 A JP2981193 A JP 2981193A JP 2981193 A JP2981193 A JP 2981193A JP H06221957 A JPH06221957 A JP H06221957A
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JP
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fiber
connector
inspection
light
optical
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JP2981193A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Maruki
浩 丸喜
Motohiro Yamane
基宏 山根
Fumihiko Abe
文彦 安倍
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多心コネクタの軸ずれを高精度に検出できる
様にする。 【構成】 複数のファイバ挿入孔1を備えた基準コネク
タ2と測定コネクタ3をコネクタ取付部に取付け、夫々
のファイバ挿入孔に挿入されたファイバ4、5に光を送
り、夫々のファイバから出射される検査光の光路を一致
させ、同光路を通って所定位置に到達する検査光の位置
を検出し、両コネクタ3、4から出射される検査光相互
の位置ずれから、測定コネクタ3の軸ずれを検査する。
このとき、測定コネクタのファイバ挿入孔に多芯ファイ
バを挿入しながら、同ファイバに光を送り、同ファイバ
から出る検査光を検出してファイバ挿入孔1への光ファ
イバの挿入位置を決めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多心コネクタの軸ずれ検
査方法に関するものであり、例えば製造された多心コネ
クタの品質管理を行う際に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】多心コネクタは通常は互いに嵌合離脱可
能な雄コネクタと雌コネクタとから構成され、雄コネク
タはプラスチック性のフエルール内にテープファイバ等
の多心ファイバが挿入固定され、同フエルールの突合わ
せ面から先方にガイドピン突設されている。雌コネクタ
は雄コネクタと同様にプラスチック性のフエルール内に
テープファイバ等の多心ファイバが挿入固定され、同フ
エルールの突合わせ面に雄コネクタのガイドピンを挿入
するピン孔が形成されている。そして、雄コネクタのガ
イドピンを雌コネクタのピン孔に嵌入させて両コネクタ
の突合わせ面を突合わせると、両コネクタの突合わせ面
に露出している多心ファイバの端面同士が突合わされて
光接続されるようにしてある。
【0003】前記フェルールには複数の光ファイバを挿
入するファイバ挿入孔或はV溝が精密に形成されている
が、このファイバ挿入孔或はV溝等の成形精度が悪いと
雄コネクタと雌コネクタを突合わせたときに、突合わさ
れる光ファイバ相互間が軸ずれして接続ロスが発生し、
安定した光ファイバ通信が妨げられる一因となる、とい
う問題があった。
【0004】そのため従来は製造されたフェルールのフ
ァイバ挿入孔の軸ずれを検査して品質管理している。こ
の場合、ファイバ挿入孔に挿入した光ファイバを接着固
定して或は接着固定せずに挿入したままで軸ずれ検査を
していた。ちなみに、光ファイバを接着固定せずに検査
する(非破壊検査する)のは、検査終了後に光ファイバ
を抜去してコネクタを製品として出荷できるようにする
ためである。
【0005】前記の軸ずれ検査方法には従来より各種方
法があり、例えば次のような方法があった。 .雄雌二つの多心コネクタを互いに突き合わせ、画像
処理技術を用いて軸ずれを検査する方法。 .互いに突き合わせた雌雄二つの多心コネクタ間の接
続ロスを測定することにより軸ずれを検査する方法。
【0006】前記の画像処理技術を用いる検査方法で
は、突合わせるコネクタ同士を平面内で精密に位置決め
できる高価な光学ステージが必要になるため、設備費が
高くなり導入が難しく、また測定に時間がかかるという
問題があった。
【0007】前記の接続ロスを測定する方法では、接
続ロスの原因はファイバ挿入孔の軸ずれだけでなく、コ
ネクへ挿入されている光ファイバの挿入位置が一定しな
いこともいちいんである。しかし従来はその挿入位置の
ずれは測定していないため、軸ずれを定量的に把握する
ことができなかった。また、光ファイバ挿入孔に挿入し
た光ファイバを接着固定しておかないと正確なロス測定
ができないので接着固定せざるを得ない。しかし、接着
固定すると検査終了後にコネクタを破損しない限り光フ
ァイバを抜去することができない(破壊検査になる)た
め、検査したコネクタを製品として出荷することができ
ないという問題があった。
【0008】これらの問題を解決するため本件発明者等
は先に図11に示す様な軸ずれ検査方法を開発し、出願
した(特願平2−306624号)。この検査方法は同
図に示すように、複数のファイバ挿入孔を備えた基準コ
ネクタA及び軸ずれ検査する測定コネクタBをコネクタ
取付け具Cの取付け部D、Eに取付け、夫々のコネクタ
C、Dのファイバ挿入孔に挿入された多心ファイバF、
Gの心線f,gの夫々に光を送り、両多心ファイバF、
Gから出射される検査光の光路をプリズムH及び欠蔵レ
ンズIよりなる光学系により一致させ、その光路を通っ
て受光側の位置検出センサ(PSD)Jに入射して結像
させたた検査光の位置を同位置検出センサJにより検出
して、基準コネクタAのファイバ挿入孔に挿入された光
ファイバFから出射される検査光の位置と、測定コネク
タBのファイバ挿入孔に挿入された光ファイバGから出
射される検査光の位置とのずれから測定コネクタGの軸
ずれを演算処理部Kで演算処理して求めるようにしたも
のである。なお、図11においてLは光源、Mは光ファ
イバFを同図の矢印方向に往復移動させる移動ステー
ジ、Nは位置検出センサJを同図の矢印方向に往復移動
させる移動ステージである。
【0009】この検査方法によれば測定コネクタBを取
付け部Eに取付けた後、多心ファイバGを同コネクタB
のファイバ挿入孔に挿入して所定位置に位置決めを行な
い、同ファイバGを接着固定せずにそのままで検査(非
破壊検査)を行うことができるが次のような問題があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】 .測定コネクタは成形時の樹脂の圧縮、膨張等により
ファイバ挿入孔が多少の曲がりを持っているため、光フ
ァイバを挿入する際、その曲がりの影響を受けて真直に
挿入されない。 .前記の光学系にも僅かな光軸のずれがあるので、検
査する夫々の測定コネクタに挿入する光ファイバを毎回
同じ位置に位置決めしないと位置ずれが生じ、その影響
を受ける。 .測定コネクタ側と受光側は光学的に結像しなけらば
ならないため、コネクタに挿入する光ファイバの位置決
めを高精度に行わなければ焦点ずれにより焦点ボケや受
光側の位置検出センサでの光量不足が生じ、同位置検出
センサでサブミクロンレベルの高精度の位置検出が困難
になる。
【0011】前記光ファイバのコネクタへの位置決め方
法として従来は図12(a)に示す様な方法があった。
この方法はコネクタ取付け具Cの取付け部Eに測定コネ
クタBを取付け、多心ファイバGをステージOに形成さ
れているV溝内に配置固定し、同多心ファイバGを設定
位置Pで鏡面切断し、予め、その設定位置Pからファイ
バ挿入位置(突合わせ端面)Qまでの距離xを記憶して
おき、ステージをOを移動させることにより、その記憶
してある位置まで多芯ファイバGを挿入するものであ
る。図12のR、Sはアクロマティクレンズ、Tはプリ
ズムである。
【0012】しかし、図12(a)の方法では多芯ファ
イバGを鏡面切断する際に設定位置Pで正確に鏡面切断
することは難しく、どうしても図12(b)のように多
心ファイバGの各心線gの切断端面がばらついてしま
う。ちなみに、そのばらつきの最大幅は10μm程度で
ある。このため、高精度の位置決めが難しいという問題
があった。
【0013】また従来は前記光ファイバののコネクタへ
の位置決め方法として図13に示す様な方法もあった。
この方法は測定コネクタBの突き合わせ端面Qに反射防
止膜付きの窓板Uを取付け、コネクタ取付け具Cに測定
コネクタBを取付けた後、同測定コネクタBに鏡面切断
された多芯ファイバGを挿入し、その先端が窓板Uに突
き当たったところで挿入を停止するものである。
【0014】しかし、図13のファイバ位置決め方法で
は窓板Uに多芯ファイバGの端面を突き当てた場合、同
端面に圧力がかかったり、数回の計測で窓板Uが汚れた
り、傷がついたりして、測定値に大きなばらつきが生
じ、測定精度の面で実用化に問題があった。
【0015】本発明の目的は、軸ずれに先立って、コネ
クタへ挿入されるファイバの位置決めを正確に行うこと
により、多心コネクタのファイバ挿入孔の軸ずれを手軽
に、高精度に検出できる検査方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の多心コネクタの
軸ずれ検査方法は図2に示す様に、複数のファイバ挿入
孔1を備えた基準コネクタ2及び軸ずれを検査する測定
コネクタ3を図1に示す様に所定位置に取付け、夫々の
コネクタ2、3のファイバ挿入孔に挿入されたファイバ
4、5の夫々に光を送り、各ファイバ4、5から出射さ
れる検査光の光路を光学系により一致させ、その光路を
通って所定位置に到達する検査光の位置を位置検出セン
サ6により検出して、基準コネクタ2のファイバ挿入孔
1に挿入されたファイバ4から出射される検査光の位置
と、測定コネクタ3のファイバ挿入孔1に挿入されたフ
ァイバ5からから出射される検査光の位置とのずれから
測定コネクタ3の軸ずれを検査するようにした軸ずれ検
査方法において、前記測定コネクタ3のファイバ挿入孔
1にファイバ5を挿入するに当り、ファイバ5を挿入し
ながら同ファイバ5に検査光を送り、同ファイバ5から
出射される検査光を挿入位置検出系7におい検出して、
ファイバ挿入孔1へ挿入する同ファイバ5の位置決めを
行うようにしたものである。
【0017】
【作用】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法は、測
定コネクタ3のファイバ挿入孔1にファイバ5を挿入す
る場合に、同ファイバ挿入孔1にファイバ5を挿入しな
がら同ファイバ5に検査光を送り、同ファイバ5から出
射される検査光を挿入位置検出系7におい検出して、同
ファイバ5の出射端の位置決めを行うようにしたので、
検査する多数の測定コネクタ3を所定位置に付け替え
て、その都度その測定コネクタ3へファイバ5を挿入し
ても、同ファイバ5の出射端の位置を常に測定コネクタ
の突合わせ端面に一致させる(一定にする)ことができ
る。このため、受光側に結像する像が焦点ずれしたり、
焦点ボケしたたりせず、受光側の位置検出センサでの光
量不足等が発生せず、高精度の位置検出を行うことが可
能になる。
【0018】
【実施例1】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法の
第1の実施例を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
この検査方法の説明に先立って、同検査に使用される軸
ずれ検査系の構成を説明する。
【0019】図1の軸ずれ検査系は光源12、基準コネ
クタ2、測定コネクタ3を取付けるコネクタ取付部材1
3、光学系14、測定コネクタ3へ挿入されるファイバ
5の挿入位置を検出する挿入位置検出系7、各ファイバ
の心線からの出射される検査光の位置を検出する位置検
出センサ(PSD:Position Sensing Device )6、フ
ァイバ5を光軸と平行(図1の上下方向)に移動させる
移動ステージ20、位置検出センサ6を光軸と平行に移
動させる移動ステージ16、位置検出センサ5で検出し
た各ファイバの心線からの出射光の位置を記憶すると共
に軸ずれ量を演算する演算処理装置(CPU)17を備
えている。
【0020】前記の光源12は基準コネクタ2及び測定
コネクタ3のファイバ挿入孔1に挿入されたファイバ
4、5に入射する光を発生させるためのものである。こ
の光源12には夫々のコネクタ2、3のファイバ4、5
から出射される検査光の強度分布が均一となる様に一定
で安定したものを使用する。
【0021】前記のコネクタ取付部材13には基準コネ
クタ2を取付ける取付け部13aと測定コネクタ3を取
付ける取付け部13bとが所定間隔離して設けられ、各
取付け部13a、13bには図3に示す様に各コネクタ
2、3を位置決めする二条のV溝13cが形成されてい
る。
【0022】前記取付け部材13の取付け部13aに図
4に示す様に取付けられる基準コネクタ2は、図2に示
す様にプラスチック製のフェルール10に複数のファイ
バ挿入孔1が形成され、同フェルール10の突合わせ端
面10dにおけるファイバ挿入孔1の両外側から先方に
ガイドピン10cが突設され、更に、ファイバ挿入孔1
にファイバ4の各心線4aが挿入されてなる。
【0023】このファイバ4には図2に示すように複数
の光ファイバ心線4aを合成樹脂で被覆したテープファ
イバが使用されており、その長手方向一端の被覆を除去
して図3の様に光ファイバ心線4a毎に分離され、その
各光ファイバ心線4aをファイバ挿入孔1に挿通し、各
光ファイバ心心線4aの出射端面がフェルール10の突
合わせ端面10dに露出する位置で接着剤で固定されて
いる。また、フェルール10の突き合わせ端面10dは
複数の光ファイバ心線4aの出射端面と共に鏡面研磨さ
れている。このファイバ4の他端は光源12に光接続さ
れている。
【0024】前記取付け部材13の取付部13bに図4
に示す様に取付けられる測定コネクタ3は、図2に示す
様に基準コネクタ2のフェルール10と同じ構造のフェ
ルール10のファイバ挿入孔1にファイバを挿入せずに
空にして、検査時に同ファイバ挿入孔1に図4のファイ
バ5を挿入できるようにしてある。
【0025】このファイバ5には基準コネクタ2に挿入
固定されているファイバ4と同じファイバ、即ち、複数
の光ファイバ心線を合成樹脂で被覆したテープファイバ
が使用される。このファイバ5は図4に示す様に長手方
向一端の被覆を除去してカッターにより鏡切断した後、
各光ファイバ心線5aを一本づつ分離して移動ステージ
20の上に取付けられ、他端が光源12に光接続されて
いる。
【0026】前記の移動ステージ20は図5に詳細に示
すように、ファイバ5を保持する保持ブロック20aを
駆動シリンダ20bで左側に前進させることにより、フ
ァイアバ5の各光ファイバ心線を測定用コネクタ3のフ
ァイバ挿入孔1に挿入できるようにしてある。
【0027】前記の光学系14は図1に示したように両
コネクタ3、4に挿入されているファイア4、5から出
射される検査光を、同図に1点斜線で示すように光路を
一致させて位置検出センサ6及び挿入位置検出系7の受
光素子21b上に結像させるものであり、複数のプリズ
ム14aと結像レンズ14b、14cとから構成されて
いる。
【0028】前記の挿入位置検査系7は図1に明示する
ように、ピンホール21aが形成されている基板21
と、同ピンホール21aを通過した光の光量を検知でき
るように同一光軸上に配置されたフォトダイオード等の
受光素子21bと、結像レンズ14cと、測定用コネク
タ3から出射される検査光を屈折させて結像レンズ14
cに入射させるプリズム14aとから構成され、しかも
ピンホール21aは測定コネクタ3から出射される検査
光が結像レンズ14cを通して結像する点、即ち、測定
コネクタ3から出射される検査光の光量が受光素子21
bで最大となる点に配置されてなる。
【0029】次に、図1に示す軸ずれ検査系を用い、各
コネクタ2、3に4心のファイバ4、5を取付けて、測
定コネクタ3のファイバ挿入孔1の軸ずれを検査する場
合について説明する。
【0030】先ず、図3に示す様に基準コネクタ2のガ
イドピン10cをコネクタ取付部材13のV溝3c、3
cに固定して、基準コネクタ2をコネクタ取付け部材1
3の取付け部13aに取付ける。
【0031】次に、光源12からファイバ4の第1の光
ファイバ心線4aに検査光を入射する。この検査光は光
ファイバ心線4aから出射され、光学系14を通って位
置検出センサ6に結像され、同位置検出センサ6により
そのスポット位置が検出される。
【0032】そして、位置検出センサ6で検出された検
査光のスポット位置を、予め設定してあるX、Y軸に基
づく座標値として演算処理装置7に記憶させる。このと
きの値を例えば(PXM1、PYM1)とする。
【0033】以下、同様にして第2、第3、第4・・・
・と全ての光ファイバ心線4aに検査光を順次入射し
て、位置検出センサ6で検出される検査光のスポット位
置(PXM2、PYM2、PXM3、PYM3、PXM4、P
M4)を演算処理装置7に記憶させる。
【0034】しかる後、基準コネクタ2をコネクタ取付
け部材3の取付け部3bに付け替える。この状態でファ
イバ4の各光ファイバ心線4aについて前記と同様の操
作を繰り返す。かくして位置検出センサ6で検出される
検査光のスポット位置(PXN1、PYN1)(PXN2、P
N2)、(PXN3、PYN3)、(PXN4、PYN4)を順
次演算処理装置7に記憶させてゆく。
【0035】このとき、位置検出センサ6は受光面積が
小さいので、検査対象となる光ファイバ心線4aが変わ
る毎に移動ステージ20を光ファイバ心線4aの配列方
向に所定量移動させて、検査光のスポット位置が位置検
出センサ6の受光面の略中央に位置するように調節す
る。
【0036】このようにして得られる各スポット位置か
ら次式で示されるΔPX、ΔPYに関する値を演算処理
装置7で求め、記憶させておく。 ΔPX1 =PXN1−PXM1、 ΔPX2 =PXN2−P
M2 ΔPX3 =PXN3−PXM3、 ΔPX4 =PXN4−P
M4 ΔPY1 =PYN1−PYM1、 ΔPY2 =PYN2−P
M2 ΔPY3 =PYN3−PYM3、 ΔPY4 =PYN4
PYM4
【0037】前記光学系14は本来は複数のプリズム1
4a及び結像レンズ14bによって、取付け部13a、
13bに取付けられた基準コネクタ2、測定コネクタ3
からの検査光が同一の光路を通過するように調節されて
いるが、実際には僅かな光軸のずれがある。上記の式で
表されるΔPX1 〜PX4 およびΔPY1 〜PY4 は取
付け部13a、13bに取付けられた夫々のコネクタ
2、3の光学系14による軸ずれ量を表している。
【0038】またファイバ4の光ファイバ心線4aの心
数が異なり、例えば、心数がnの場合には最後のスポッ
ト位置は取付け部13aと取付け部13bの場合で、夫
々(PXMN、PYMN)、(PXNn、PYNn)となり、上
記ΔPX及びΔPYに関する式はそれぞれ以下のように
なる。 ΔPXn =PXNn−PXMn、 ΔPYn =PYNn−P
Mn
【0039】次に、測定コネクタ3の測定を行う。この
とき、基準コネクタ2は取付け部13aに付け替え、測
定コネクタ3を取付け部13bに取付ける。
【0040】しかる後、鏡面切断され、ファイバ心線5
a毎に分離されたファイバ5の一端側を挿入ステージ2
0の保持ブロック20aに取付ける。ここにおいて同フ
ァイバ5の他端は予め光源12に接続されている。
【0041】次に、挿入ステージ20を操作し、ファイ
バ5の複数のファイバ心線5aを一本づつ、測定コネク
タ3の各ファイバ挿入孔1に挿入する。このとき、挿入
させながら所定の心線5aに光を入射し、それから出射
されて光学系14から取り出された光をレンズ14cの
焦点面に配置されたピンホール21aを通し、受光素子
21bで入射光量を読み取る。
【0042】ここで、例えば、先ず、大まかにステージ
20を操作してファイバ挿入量と受光素子21bからの
入射光量を読み取り、受光量最大位置の概算位置を割り
出し、その後にその概算位置付近でステージ20を数μ
m間隔で操作して光量を読み取る。このとき求めるファ
イバ挿入位置は光量最大値でのステージ位置で求められ
る。
【0043】かかる場合、上記受光素子21bへの入射
光量をP、そのときのファイバ挿入位置をMとすると、
図6より受光素子21bへの入射光量Pとファイバ挿入
位置との関係はM=f(P)の関数で表される。求める
ファイバ挿入位置は入射光量Pが最大のとき、即ち、M
=(PMAX )で求められる。しかしレンズ14cの焦点
距離が長い場合はPMAX 付近では入射光量の変化が少な
いため正確なPMAX を求めることが難しく、高精度な挿
入位置出しができない虞れがある。そこで、適当な入射
光量PM を決めてやる。そして、その入射光量PM に対
応するファイバ挿入位置がM1 、M2 であったとすれば
求めるファイバ挿入位置は、 M=(M2 −M1 )/2 で求められる。
【0044】上記のような方法で、受光素子21bへの
入射光量Pとそれに対応するファイバ挿入位置Mを演算
処理装置7に取り込んで最適ナファイバ挿入位置Mを求
め、コネクタ4のフェルール10の突き合わせ端面10
dに各ファイバ心線5aの端面を位置決めする。
【0045】そして、上記と同様にして、夫々のファイ
バ4、5の各光ファイバ心線4a、5aを伝送されてく
る検査光を順次位置検出センサ6で検出し、各検査光の
スポット位置を求め、演算処理装置7に記憶する。
【0046】ここで、例えば、基準コネクタ2における
第1の光ファイバ心線4aのスポット位置と、測定コネ
クタ3の第1の光ファイバ心線5aのスポット位置は上
記と同様にして、夫々(XM1、YM1)、(XN1、YN1
と表す。そして、基準コネクタ2の第1の光ファイバ心
線4aに対する測定コネクタ3の第1の光ファイバ心線
5aのX軸及びY軸に関する相対的な軸ずれ量ΔX1
ΔY1 を演算処理装置7によって次式により演算する。 ΔX1 =(XN1−XM1)−PX1 ΔY1 =(YN1−YM1)−PY1
【0047】以下、基準コネクタ2、測定コネクタ3の
他のファイバ心線4aについても同様にして、X軸及び
Y軸に関する相対的な軸ずれ量ΔX2、ΔX3、ΔX4
及びΔY2、ΔY3、ΔY4を演算処理装置7によって
算出する。このようにして基準コネクタ2の各光ファイ
バ心線4aに対応する測定コネクタ3の各光ファイバ心
線5aの相対的な軸ずれ量を求めることができる。
【0048】前記の様に、図1に示す挿入位置検出系7
により測定コネクタ3へ挿入されるファイバ5の出射端
を位置決めし、図1に示す多心コネクタの軸ずれ検出方
法により同ファイバ5の各ファイバ心線5aの軸ずれを
検査したところ、測定精度は0.18μm以下のサブミ
クロンオーダーで得られた。
【0049】
【実施例2】次に、本発明の第2の実施例を図8及び図
1を参照して説明する。以下の説明において前記した第
1の実施例と対応するものには図中同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0050】第2の実施例として図8に示すものは、挿
入位置検出を行う場合にのみ、位置検出センサ6を図1
の挿入位置検出系7の受光素子21bの代わりに用いる
ようにしたものである。そして、この実施例では測定コ
ネクタ3のファイバ挿入孔1に挿入されるファイバ5の
出射端の位置決めを行うときに、図8のように位置検出
センサ6の受光面の近くにピンホール板21を設置し、
その状態で実施例1の場合と同様な手順で測定コネクタ
3へのファイバ5の挿入位置を決め、その後に実施例1
と同様にして測定コネクタ3の軸ずれを測定するように
したものである。
【0051】
【実施例3】次に、本発明の第3の実施例を図9及び図
1を参照して説明する。以下の説明において前記した第
1の実施例と対応するものには図中同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0052】第3の実施例として図9に示すものは、図
1の挿入位置検出系7に受光素子21bと結像レンズ1
4cは使用するが、ピンホール板21は使用しないもの
である。この受光素子21bには受光面積が極めて小さ
いものを使用し、結像レンズ14cは各コネクタ3から
出射される検査光が受光素子21bに結像する位置に配
置されている。
【0053】図9の受光面積が極めて小さい受光素子2
1bは、実施例1のピンホール21aと受光素子21b
を使用した挿入位置検査系と等価であると考えられるた
め、実施例1と同様な手順で測定コネクタ3に挿入され
るファイバ5の挿入位置を決め、その後に同コネクタ3
のファイバ挿入孔1の軸ずれを測定することができる。
【0054】
【実施例3】次に、本発明の第4の実施例を図10、図
1及び図9を参照して説明する。以下の説明において前
記した第1の実施例と対応するものには図中同一の符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0055】第4の実施例として図10に示すものは、
図9の受光素子21bの代わりにビーム径を求めるビー
ムスキャン22を用いたものである。図10では測定コ
ネクタ3にファイバ5を挿入しながら同ファイバ5に光
を入れ、そのとき同ファイバ5から出射される光のビー
ム径をビームスキャン22でモニタし、ビーム径が最小
となったときにファイバ5の出射面が測定コネクタ3の
フェルール10の突合わせ端面10dと合致したと判断
するようにしたものである。即ち、この実施例はファイ
バ5から出射される光の光量ではなく、ビーム径を検出
してファイバ5の挿入位置決めを行うものである。
【0056】
【発明の効果】本発明の多心コネクタ(測定コネクタ)
の軸ずれ検査方法は次の様な効果がある。 .簡潔な構成の検査系により、測定コネクタのファイ
バ挿入孔の軸ずれを高精度に検査することができる。 .測定コネクタのファイバ挿入孔に挿入するファイバ
がミクロンレベルで殆ど一定位置に位置決めされるの
で、同ファイバ挿入孔にファイバを接着固定しなくとも
ファイバ挿入孔の軸ずれを高精度に検査することができ
る。このため非破壊検査を行うこともできる。 .高価な光学ステージや測定器などを用いなくても、
ピンホール板や受光素子等があれば前記の挿入位置検出
系7を構成して、コネクタへのファイバの挿入位置決め
を行うことができるので、安価な検査系で高精度の軸ず
れ検査が可能となる。 .挿入位置検査系7のレンズ14cを焦点距離の浅い
ものにすることで、ファイバ挿入位置を迅速かつ高精度
で検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法の第1
の実施例に使用される軸ずれ検査系の概略説明図。
【図2】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法におけ
る多心コネクタの一例を示す斜視図。
【図3】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法におけ
る多心コネクタをコネクタ取付部に取付けた状態の要部
縦断面図。
【図4】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法におい
て基準コネクタと測定コネクタをコネクタ取付部と光源
に取付けた状態の平面図。
【図5】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法に使用
される軸ずれ検査系における挿入ステージを示すもの
で、コネクタ取付け部材を縦断した状態の説明図。
【図6】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法に使用
される軸ずれ検査系における挿入位置検査系の受光素子
の受光量とコネクタのファイバ挿入孔への多心ファイバ
の挿入位置との関係を示す説明図。
【図7】図1における挿入位置検査系の説明図。
【図8】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法の第2
の実施例における挿入位置検査系の説明図。
【図9】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法の第3
の実施例における挿入位置検査系の説明図。
【図10】本発明の多心コネクタの軸ずれ検査方法の第
4の実施例における挿入位置検査系の説明図。
【図11】本件発明者らが先に開発した多心コネクタの
軸ずれ検査方法の概略説明図。
【図12】(a)は従来のファイバの位置決め方法の一
例を示す説明図、(b)は同位置決め方法におけるファ
イバ切断面の説明図。
【図13】従来のファイバの位置決め方法の他例を示す
説明図。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 ファイバ挿入孔 3 基準コネクタ 4 び測定コネクタ 5 位置検出センサ 6 挿入位置検出系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイバ挿入孔1を備えた基準コ
    ネクタ2及び軸ずれを検査する測定コネクタ3を所定位
    置に取付け、夫々のコネクタ2、3のファイバ挿入孔に
    挿入されたファイバ4、5の夫々に光を送り、各ファイ
    バ4、5から出射される検査光の光路を光学系により一
    致させ、その光路を通って所定位置に到達する検査光の
    位置を位置検出センサ6により検出して、基準コネクタ
    2のファイバ挿入孔1に挿入されたファイバ4から出射
    される検査光の位置と、測定コネクタ3のファイバ挿入
    孔1に挿入されたファイバ5からから出射される検査光
    の位置とのずれから測定コネクタ3の軸ずれを検査する
    ようにした軸ずれ検査方法において、前記測定コネクタ
    3のファイバ挿入孔1にファイバ5を挿入するに当り、
    ファイバ5を挿入しながら同ファイバ5に検査光を送
    り、同ファイバ5から出射される検査光を挿入位置検出
    系7におい検出して、ファイバ挿入孔1への同ファイバ
    5の挿入位置を決めるようにしたことを特徴とする多心
    コネクタの軸ずれ検査方法。
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