JPH06220708A - かつら - Google Patents

かつら

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JPH06220708A
JPH06220708A JP2711193A JP2711193A JPH06220708A JP H06220708 A JPH06220708 A JP H06220708A JP 2711193 A JP2711193 A JP 2711193A JP 2711193 A JP2711193 A JP 2711193A JP H06220708 A JPH06220708 A JP H06220708A
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JP
Japan
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wig
base
head
hair
top base
Prior art date
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Pending
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JP2711193A
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English (en)
Inventor
Kazuo Odate
一男 小達
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HEXA PROCESS KK
Original Assignee
HEXA PROCESS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤投与により脱毛した頭部を覆うのに適
し、患者の精神的安定を図るとともに、装着者が頭部を
ぶつけた際の衝撃、受傷からの保護、保温による発毛促
進を可能にする。 【構成】 主にかつらベース1、頂部ベース2、伸縮バ
ンド3からなる。かつらベース1は複数本のナイロン糸
をゴム糸を芯にして撚り合わせて適度な弾力性を有する
太さの糸とし、これを網状に組み合わせて形成し、伸縮
性に富み、肌触りと吸水性に優れる。頂部ベース2は極
薄い半透明なナイロン糸を格子状に織成する。伸縮バン
ド3は、連係部6と後頭下縁部7との間を連結して両者
を引き寄せるように付勢し、人頭へ装着する際のサイズ
調整を可能とする。かつらベース1と頂部ベース2は、
両者を縫い合わせたりして固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかつらに関し、特に薬剤
投与により脱毛した頭部を覆うのに非常に適するかつら
に関する。
【0002】
【従来の技術】強力な抗がん剤が使用されるようになっ
て以来、副作用の軽減が重要になってきている。なかで
も薬剤投与によるはげは、全頭脱毛となるか、一部残っ
ても非常に脱毛しやすいという状態になるため、患者の
容貌に影響を与え、治療上重要な患者の精神的安定に与
える影響が大きいと考えられている。
【0003】脱毛が予想される場合には、技術的には頭
部冷却、育毛剤の使用、頭髪の保清、全身的栄養保持を
図り、また通常は毛母細胞が完全に障害されて無になる
ことはないため抗がん剤による脱毛は一過性、可逆性で
あり、半年もあれば毛疱から新しい毛が再生してくるこ
とを患者に理解させ、脱毛に対して深い同情と関心を示
し、患者とともに少しでも脱毛を軽減するよう努力して
患者との信頼関係を築き、患者の精神的安定を維持し、
積極的な治療を可能とするようにしている。
【0004】ところが再生までの期間は、特に女性や小
児にとっては短いとはいえず、従って無視できない副作
用とみなされるようになった。そこで上述のようなはげ
が生じてしまった場合には、装飾用のかつらが多く用い
られることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
飾用のかつらは、頭部を覆うという要求は満たすものの
以下のような多くの問題が残されていた。
【0006】まず、抗がん剤の投与を受けている患者は
精神的に不安定になりやすいためもあってか病院内をふ
らつくことが多く、頭部を壁や突起物その他にぶつける
可能性が高く、従来のかつらではこのような場合の頭部
の保護が不完全で、患者が頭部に傷を作りやすい。
【0007】また薬剤投与によるはげでは上述のように
全頭はげになるか残存する毛髪が抜けやすい状態になる
ため、従来の装飾用かつらにおいて用いられているクリ
ップ式では装着できず、テープ式では毛髪の再生が始ま
ると装着性が悪くなる。
【0008】さらに、従来では蒸れ、発汗によって毛穴
を詰まらせ、発毛を阻害すると考えられており、しかも
頭部を冷却すれば抗がん剤が頭皮に行き渡りにくくな
り、脱毛を抑制できるとされており、かつらにも通風性
の非常に良いものが採用されていたが、頭部の冷却によ
って発毛、効果があるのは20人に3、4人程度と確率
的にはあまり高くなく、頭部を暖めて血行を促進してや
ることのほうが、投薬の副作用として一次的に毛髪を失
った場合には、むしろ早期の発毛を促すことができると
いう知見が出されている。ところが従来のかつらでは、
通風性を高めるようにしてあるため保温による上述のよ
うな発毛効果をあまり期待できないものとなっていた。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなしたもの
で、患者の精神的安定を図ることに寄与し得るだけでな
く、患者が頭部をぶつけた際の衝撃、受傷からの保護が
でき、保温による発毛促進をも図ることができるかつら
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るかつらは上
記目的を達成するために、かつらベースと、該かつらベ
ースに固着して少なくとも頭頂部分を覆う頂部ベースと
からなり、上記かつらベースは、弾性を有する糸状体を
芯に多数本のナイロン繊維で覆った糸を網状に織成して
頭部の形状に合わせてなり、上記頂部ベースは、極細の
ナイロン糸をレース状に織成した細目織物を上記かつら
ベースの取り付け箇所の外形状に対応させて成形してな
り、上記かつらベースの側頭部と後頭部下縁近傍との間
をサイズ調節用の伸縮部材で連結した構成としたもので
ある。
【0010】本発明に係るかつらは、上記頂部ベース
が、細目織物を上記かつらベースの取り付け箇所の外形
状に対応させて成形し、該細目織物の外面に透明樹脂の
薄い塗膜を形成してなる構成とすることができる。
【0011】本発明に係るかつらは、上記透明樹脂がポ
リウレタンである構成とすることもできる。
【0012】
【実施例】図1ないし図16は本発明に係るかつらの第
1実施例を示す。図中1はかつらベース、2は頂部ベー
ス、3は伸縮バンドである。
【0013】かつらベース1は前頭部から頭頂部を覆う
上ベース部4、側頭部から後頭部を覆う下ベース部5、
上下ベース部4、5の境に設ける連係部6、及び下ベー
ス部5の後部下端に設ける後頭下縁部7とからなる。こ
のかつらベース1は図3に示すように、複数本のナイロ
ン糸8・・をゴム糸9を芯にして撚り合わせて適度な弾
力性を有するおよそ0.8mm程度の太さの糸10と
し、さらにこの糸10を図2に示すように網状に組み合
わせて形成したもので、伸縮性に富み、肌触りがよく、
また吸水性に優れるものである。図2の網目は、例えば
幅wが1mm、縦hが1.8mm等とすることができ
る。もちろん、かつらベース1の形状は、人頭のかつら
装着部分の形状に合わせて形成する。
【0014】頂部ベース2は図6(A)に示すように、
かつらベース1の上ベース部4の外面形状に対応させて
いわばカップ状にしたもので、極薄い厚みt(図6B:
例えば0.1〜0.2mm)を有する。この頂部ベース
2は図7に示すように半透明なナイロン糸10を格子状
に織成したもので、例えば一つの網目の間隔を0.3m
m程度の通常のかつらベースにおいて用いられる網目よ
りは十分きめ細かくする。
【0015】伸縮バンド3は、連係部6と後頭下縁部7
との間を連結して両者を引き寄せるように付勢し、人頭
へ装着する際のサイズ調整を可能とする。この伸縮バン
ド3の素材としては通常この種のかつらに用いられるも
のを採用すればよい。
【0016】図8は上述のように形成したかつらベース
1と頂部ベース2を合体させる状態を示すもので、合体
後の状態は図9及び図10に示す。かつらベース1と頂
部ベース2の合体は、両者を縫い合わせたり接着したり
するなど適宜公知の固着手段を採用すればよい。なお上
述の合体は、後述するかつらベース1及び頂部ベース2
への植毛後に行なうものであり、通常は植毛に先だって
仮に縫い合わせることにより、上述の合体と同様の状態
を形成して人頭の形状に合わせるための修正を行なう。
【0017】図11ないし図13は、頂部ベース2にお
ける毛髪(人口毛髪または人毛)11の植毛方法を示
す。図示の植毛方法は、シングル植毛などと称されるも
ので、頂部ベース2の外側から一つの網目12aを通し
て毛髪11を下側へ通し、一つおいた網目12bから一
端外側へ通した毛髪を折り返して輪13を作り、同じ網
目12bから再度頂部ベース2の下側へ出し、最初に通
した網目12aから頂部ベース2の外側へ引き出し、さ
らに引き出した部分を上述の輪13の中へ通し、頂部ベ
ース2の外側に出ている部分をそれぞれ引いて輪13を
閉めることにより図示のようにV字状に形成し、より自
然な毛髪の生え方に近い状態とするものである。
【0018】詳細な図示は省略するが、かつらベース1
にも同様の方法または公知の方法により植毛するもの
で、全体的に植毛した後は図14及び図15に示すよう
になる。図16は、上述のように形成したかつらで人頭
14を覆った状態を示す部分断面図である。患者の人頭
14の皮膚にはかつらベース1を構成する撚り合わせた
糸10が直接接触し、肌触りの良さと、優れた吸水性を
発揮し、患者に心地良さを与えるとともに、汗を吸収
し、保温によって発毛を促す。またかつらベース1が適
度な弾力性を有するため、頭部をぶつけた際の衝撃を緩
衝し、人頭14が傷付くのを防ぐ。
【0019】図17ないし図21は本発明の第2実施例
を示す。本実施例は主に頂部ベースの構成を第1実施例
と異ならせたものであるので、以下では第1実施例と異
なる部分のみを説明し、共通する部分には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0020】本実施例の頂部ベース20は図17に示す
ように、先の実施例の頂部ベース2の上面にポリウレタ
ン溶液を薄く2回塗りして極薄い透明なポリウレタン層
21を形成し、厚みt’が0.2〜0.3mm程度と
し、装着する人の頭皮の肌色を表面に映しだせるように
したものである。
【0021】図18は上述のように形成したかつらベー
ス1と頂部ベース20を合体させた状態を示すもので、
合体後の状態は図1とほぼ同一である。
【0022】図19及び図20は、頂部ベース20にお
ける毛髪11の植毛方法を示す。この植毛方法は先の実
施例の方法と同一であるが、頂部ベース20に網目が存
在しないので、通気孔を兼ねる小孔22を多数設け、こ
れを利用するようにしたものである。なお、小孔22の
間隔sは、例えば0.8〜1mmとするとよい。図21
は、上述のように形成したかつらで人頭14を覆った状
態を示す部分断面図である。
【0023】なお上述した二つの実施例においてかつら
ベースに使用するナイロン繊維8やゴム糸9に、磁性体
入りのものや遠赤外線物質入りのものなどを用いて血行
促進を図るようにすることもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るかつらは以上説明してきた
ようなものなので、その肌触り及び吸水性ならびに伸縮
性の良さによって装着感が非常に優れたものとなり、投
薬による副作用で脱毛した患者に装着させた場合にはそ
の患者の精神的安定を図って積極的な治療を可能とする
だけでなく、かつらベースの弾力性によって患者が頭部
をぶつけた際の衝撃を減らし、かつ傷ついたりすること
を防止でき、頂部ベースによって通気性を適宜なものと
することにより保温による発毛促進をも図ることができ
るようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るかつらの第1実施例を示す断面図
である。
【図2】図1の実施例のかつらベースの構造を示す部分
拡大斜視図である。
【図3】図2のかつらベースを構成する糸の部分拡大斜
視図である。
【図4】図1の実施例のかつらベースの平面図である。
【図5】図1の実施例のかつらベースの側面図である。
【図6】図1の実施例の頂部ベースを示す側面斜視図
(A)、同断面図(B)である。
【図7】図6の頂部ベースの構造の部分拡大斜視図であ
る。
【図8】図1のかつらのかつらベースと頂部ベースの合
体を示す分解斜視図である。
【図9】図1のかつらのかつらベースと頂部ベースの合
体を示す斜視図である。
【図10】図1のかつらの植毛前の平面図である。
【図11】図1のかつらの植毛方法を示す拡大部分斜視
図である。
【図12】図1のかつらの植毛方法を示す拡大部分斜視
図である。
【図13】図1のかつらの植毛方法を示す部分断面図で
ある。
【図14】図1のかつらの植毛後の側面部分断面図であ
る。
【図15】図1のかつらの植毛後の斜視図である。
【図16】植毛後の図1のかつらを人頭へ装着した状態
の拡大断面図である。
【図17】本発明に係るかつらの第2実施例を示す図1
相当の断面図である。
【図18】図17の実施例の頂部ベースを示す図6
(B)相当の側面断面図である。
【図19】図17のかつらの植毛方法を示す図11相当
の部分拡大斜視図である。
【図20】図17のかつらの植毛方法をさらに拡大して
示す図13相当の部分拡大斜視図である。
【図21】植毛後の図17のかつらを人頭へ装着した状
態の図16相当の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 かつらベース 2、20 頂部ベース 3 伸縮バンド 4 上ベース部 5 下ベース部 6 連係部 7 後頭下縁部 8 ナイロン糸 9 ゴム糸 10 糸 11 ナイロン糸 12 毛髪 14 人頭 21 ポリウレタン層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かつらベースと、該かつらベースに固着
    して少なくとも頭頂部分を覆う頂部ベースとからなり、
    上記かつらベースは、弾性を有する糸状体を芯に多数本
    のナイロン繊維で覆った糸を網状に織成して頭部の形状
    に合わせてなり、上記頂部ベースは、極細のナイロン糸
    をレース状に織成した細目織物を上記かつらベースの取
    り付け箇所の外形状に対応させて成形してなり、上記か
    つらベースの側頭部と後頭部下縁近傍との間をサイズ調
    節用の伸縮部材で連結したことを特徴とするかつら。
  2. 【請求項2】 請求項1のかつらにおいて、上記頂部ベ
    ースは、細目織物を上記かつらベースの取り付け箇所の
    外形状に対応させて成形し、該細目織物の外面に透明樹
    脂の薄い塗膜を形成してなることを特徴とするかつら。
  3. 【請求項3】 請求項2のかつらにおいて、上記透明樹
    脂がポリウレタンであることを特徴とするかつら。
JP2711193A 1993-01-25 1993-01-25 かつら Pending JPH06220708A (ja)

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