JPH06220492A - 液晶セルの洗浄溶剤 - Google Patents

液晶セルの洗浄溶剤

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JPH06220492A
JPH06220492A JP3281393A JP3281393A JPH06220492A JP H06220492 A JPH06220492 A JP H06220492A JP 3281393 A JP3281393 A JP 3281393A JP 3281393 A JP3281393 A JP 3281393A JP H06220492 A JPH06220492 A JP H06220492A
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JP
Japan
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liquid crystal
solvent
cell
crystal cell
cleaning
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Application number
JP3281393A
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English (en)
Inventor
Masahiro Akatsu
正浩 赤津
Katsuhiro Yusa
勝弘 遊佐
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06220492A publication Critical patent/JPH06220492A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/50Solvents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 側鎖アルキル基の合計炭素数が3以下であ
るジアリールアルカン類で、15℃における比重が0.
97以上である炭化水素油からなる液晶セルの洗浄溶
剤。 【効果】 本発明の洗浄剤を用いれば、液晶セルを構
成する2枚のガラスのギャプ間に残存しやすい液晶成分
を容易に洗浄除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶セルの洗浄溶剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルの典型的な製造工程は、ガラ
ス基板表面に電極、配向膜を形成してスペーサーを付し
て貼り合わせた後に液晶を注入し、エポキシ系の封止剤
で封止した後、液晶パネルを構成している2枚のガラス
基板の隙間に付着した液晶を洗浄除去し、偏向フィルム
を貼り付けて製造される。この洗浄工程を必要とするの
は、液晶パネル表面に付着した液晶成分が大気中にて酸
素、熱、光などの外因により、分解したり、重合したり
あるいはガラス基板に強固にに密着したりし、そのこと
が液晶パネルの電極表面を被覆して電気的な導通を妨げ
たり、液晶パネルのガラス面を被覆して液晶ディスプレ
イとしての信頼性を損なったりすることにある。
【0003】従来、この液晶を洗浄除去する洗浄剤とし
て、多くの種類の液晶成分を溶解させるためにフロン
類、特にフロン113、フロン112が用いられてき
た。しかし、フロン類がオゾン層を破壊することからそ
の使用が全面禁止に向かいつつある。このためフロンに
代わる洗浄剤が種々提案されており、例えば水系のもの
としては非イオン界面活性剤、キレート剤およびアルカ
リ物質を含む洗浄剤(特開平3-70800 号公報)或いは不
飽和アルコールのアルキレンオキシド付加物を含む洗浄
剤(特開平4-170500 号公報)などがある。その他、イ
ソパラフィン系洗浄剤、アルキルベンゼン系洗浄剤、ア
ルキルナフタレン系洗浄剤などの非水系の洗浄剤なども
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に液晶セルの洗
浄剤としては、液晶の溶解性が大きいことは勿論、高分
子材料の膨潤性が小さいこと、浸透性が大きいこと、洗
浄剤自身が残留しないことなどが要求されるほか、取り
扱い上低毒性であること、臭気のないことなどが望まれ
る。水系の洗浄剤は、非水系の洗浄剤に比べ液晶セルの
シール剤などに使用される高分子材料の膨潤性は少ない
が、残留イオン物質による電極部分に錆が生じるなどの
問題があると云われている。
【0005】一方、イソパラフィン系洗浄剤、アルキル
ベンゼン系洗浄剤、アルキルナフタレン系洗浄剤などの
非水系洗浄剤は、それぞれ一部の液晶成分のみを溶解除
去することができるが、広い範囲の液晶成分を溶解除去
できない。使用液晶成分によっては洗浄能力はあって
も、液晶セルの構造材料であるシール材、封止剤、電極
を保護する高分子材料などを溶解したりするため液晶セ
ルの洗浄剤として好ましくない。本発明は、上述のよう
な現状に鑑み、多種類の液晶成分を溶解でき、かつ、液
晶セルの構造材料を損傷しない洗浄溶剤を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この課題
を解決するべく鋭意研究した結果、特定のジアリールア
ルカン類が液晶セルの洗浄剤として優れた性質を有する
ことを見出した。即ち、本発明の構成上の特徴は、側鎖
アルキル基の合計炭素数が3以下であるジアリールアル
カン類で、15℃における比重が0.97以上である炭
化水素油からなる液晶セルの洗浄溶剤である。以下、本
発明を詳しく説明する。
【0007】本発明洗浄溶剤は、ジフェニルメタンまた
はジフェニルエタンなどのアルキル化物であるジアリー
ルアルカン類を主成分とする。ジフェニルメタン、ジフ
ェニルエタン自体は液晶成分を溶解する性質を有する
が、臭気がやや強い物質である。しかし、アルキル基を
適当に導入すると臭気が消失し、かつ、液晶成分の溶解
性を低下させることがない。しかしアルキル基の数があ
まり多くなると液晶成分の溶解性が低下する。好ましい
アルキル基はメチル、エチル、プロピルなどの炭素数1
〜3のアルキル基であり、導入するアルキル基の数は合
計炭素数が3以下になる数である。また、その比重は、
15℃において0.97以上であることが必要で、比重
が0.97(15℃)より小さいアルキル化ジアリール
アルカンは充分な液晶の溶解性を有しない。液晶セルの
構造よりガラス基板のギャップ間がかなり狭く、このギ
ャプ間に溶剤が浸透するためには表面張力が小さく比重
が大きいほど好ましい。
【0008】このようなアルキル化されたジアリールア
ルカン類は、臭気は殆どなくまた熱的に安定な物質であ
り、約250℃〜約350℃の沸点を有するが、1mm
Hg以下の減圧状態とすることにより容易に気化蒸発さ
せることができ、液晶セル表面に残留物を留めない。沸
点範囲としては、好ましくは265〜320℃のものが
選択される。沸点があまり低いと臭気が強くなり好まし
くなく、沸点が高すぎると被洗浄物である液晶セル表面
からの蒸発除去が困難になる。本発明で洗浄溶剤として
使用する好ましいアルキル化ジアリールアルカンの具体
例としては、ジフェニルメタンのアルキル化物としてト
リルフェニルメタン、ジメチルジフェニルメタン、キシ
リルフェニルメタン、エチルジフェニルメタン、クミル
フェニルメタンなどがあり、1,1-ジフェニルエタンのア
ルキル化物として 1,1-トリルフェニルエタン、1,1-ジ
トリルエタン、1,1-フェニルキシリルエタン、1,1-エチ
ルジフェニルエタン、1,1-クミルフェニルルエタン、1,
2-ジフェニルエタンのアルキル化物として1,2-ジトリル
エタン、1,2-エチルジフェニルエタン、1,2-ジトリルエ
タンなどを挙げることができる。
【0009】これらジアリールアルカンは、各種の液晶
成分の溶解力が大きく、かつ、高分子材料の膨潤性等の
影響が少ない。本発明洗浄溶剤の使用に当たっては、被
洗浄物である液晶セルに付着した余分な液晶をスピンで
物理的に取り除いた後に、液晶セルを上記の本発明洗浄
溶剤に5〜10分浸漬し、超音波洗浄する。その後スピ
ンで余分な洗浄溶剤を除き、さらに真空乾燥により付着
している洗浄溶剤を気化させることにより、液晶セル表
面に残存させるおそれはない。気化させた洗浄溶剤は勿
論回収して循環使用することができる。本発明の洗浄溶
剤であるジアリールアルカンの代表的化合物の物性を表
1に示す。
【0010】
【表1】 ジアリールアルカン系溶剤 以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
【0011】
【実施例1】最も汎用的に使用されている液晶組成物を
マイクロシリンジにて50μl採取し、各種の溶剤10
mlに滴下してその溶解時間(秒)を測定した。結果を
表2に示す。
【表2】
【0012】
【実施例2】次に各種の液晶組成物をマイクロシリンジ
にて規定量採取し、各種溶剤に滴下し、その溶解時間
(秒)を測定した。各種溶剤の容量は、10ミリリット
ルである。結果については、表3に汎用液晶の溶解時
間、表4にシクロヘキサン系液晶の溶解時間、表5にエ
ステル系液晶の溶解時間を示す。
【0013】
【表3】 汎用液晶の溶解時間
【0014】
【表4】 シクロヘキサン系液晶の溶解時間
【0015】
【表5】 エステル系液晶の溶解時間
【0016】
【実施例3】厚み0.5 mmの2枚のガラス板の間隔が60/1
000mmで構成されている二連結液晶セル(長さ 120 mm、
幅 60 mm)に、マイクロシリンジで汎用液晶化合物を注
入した後、エポキシ系の封止剤で封止し、洗浄試験用液
晶セルとした。まず、スピン法による物理的な回転処理
(400G、1,300rpm、2min)により、2枚のガラスのギャ
プ間に存在する液晶の大部分を除去した後、50℃に保
温された洗浄溶剤に6分間浸漬し超音波洗浄した。洗浄
溶剤より取りだした液晶セルは再度スピン法で溶剤の大
部分を除去した後、高真空度(0.1 Torr)の装置に入
れ、80℃に5〜6分に保持してスピン法で残留した溶
剤を除去した。液晶セルギャプ間の液晶除去の程度は、
偏向フィルムで目視により判定した。結果を表6に示し
た。
【0017】
【表6】 ◎ ギャプ間に液晶が全く残らない ○ ギャプ間に液晶が極く僅か残る △ ギャプ間に液晶がやや残る × ギャプ間に液晶がかなり残る
【0018】
【参考例】本発明係わる溶剤の各種高分子材料に与える
影響(特に、膨潤性)見るため、50℃に調整した溶剤
に各種の高分子材料の試験片を浸漬し、24時間後の重
量変化より高分子材料に影響を観察した。結果を表7に
示した。
【0019】
【表7】 ◎ 重量変化 0.1%以下 ○ 重量変化 0.1〜0.5% × 重量変化 0.5%以上
【0020】
【発明の効果】本発明に係わる洗浄溶剤を用いれば、液
晶セルを構成する2枚のガラスのギャプ間に残存し易い
液晶成分を容易に洗浄除去することができ、しかも液晶
セルを構成する高分子材料を膨潤させることがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖アルキル基の合計炭素数が3以下で
    あるジアリールアルカン類で、15℃における比重が
    0.97以上である炭化水素油であることを特徴とする
    液晶セルの洗浄溶剤。
  2. 【請求項2】 前記炭化水素油が、沸点範囲265〜3
    20℃(常圧換算)に含まれる成分を主として含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の液晶セルの洗浄溶剤。
JP3281393A 1993-01-28 1993-01-28 液晶セルの洗浄溶剤 Pending JPH06220492A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0992355A3 (en) * 1998-10-09 2000-11-22 Eastman Kodak Company Cleaning and repairing fluid for printhead cleaning
FR2800746A1 (fr) * 1999-11-10 2001-05-11 Atofina Composition de nettoyage

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