JPH06219984A - 新規な着臭剤 - Google Patents

新規な着臭剤

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JPH06219984A
JPH06219984A JP5266615A JP26661593A JPH06219984A JP H06219984 A JPH06219984 A JP H06219984A JP 5266615 A JP5266615 A JP 5266615A JP 26661593 A JP26661593 A JP 26661593A JP H06219984 A JPH06219984 A JP H06219984A
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JP
Japan
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compound
vinyl
formula
ethoxy
hexamethyl
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Pending
Application number
JP5266615A
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English (en)
Inventor
Josianne Baudin
ボダン ジョシアンヌ
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Givaudan SA
Original Assignee
Givaudan Roure International SA
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Filing date
Publication date
Application filed by Givaudan Roure International SA filed Critical Givaudan Roure International SA
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Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/03Ethers having all ether-oxygen atoms bound to acyclic carbon atoms
    • C07C43/14Unsaturated ethers
    • C07C43/164Unsaturated ethers containing six-membered aromatic rings
    • C07C43/168Unsaturated ethers containing six-membered aromatic rings containing six-membered aromatic rings and other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • C11B9/0042Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings
    • C11B9/0046Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings
    • C11B9/0049Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings the condensed rings sharing two common C atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
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    • C11B9/0049Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings the condensed rings sharing two common C atoms
    • C11B9/0053Essential oils; Perfumes compounds containing condensed hydrocarbon rings containing only two condensed rings the condensed rings sharing two common C atoms both rings being six-membered

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規な着臭剤を提供する。 【構成】 一般式 を有する化合物(例えば、6−(1−エトキシ−ビニ
ル)−1,1,4,4−テトラメチル−テトラリン)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な着臭剤、すなわち
アルキル置換されたオキソ−テトラリンおよびオキソ−
インダン、例えば6以下または7個のアルキル置換基を
有するオキソテトラリンおよびオキソ−インダンに関す
る。
【0002】特に、本発明は一般式、
【化3】 (式中、R1 はC1-4 アルキルまたはC2-4 アルケニル
であり、R2 はHまたはC1-4 アルキルを表わし、R3
, 4 , 5 , 6 はH,CH3 ,C2 5 ,CH2
CH2 −CH3 またはCH(CH3 2 を表わし、Xは
メチレン、エチリデン、プロピリデン、エチレン、プロ
ピレン、イソプロピリデンまたは1,2−ジメチルエチ
レンを表わし、およびR3 ,R4 ,R5 ,R6 の炭素原
子の合計数は6またはそれより少ない)を有する化合物
に関する。
【0003】式Iの化合物はムスク、ウッディ、スイー
ト、フルーツ、フローラル調の傾向の非常に自然な香調
により特徴づけられる。
【0004】
【従来の技術】エノールエーテルIは1種または数種の
「多環式ムスク」(Polycyclic Musk
s)(例えば、Fragrance Chemistr
yにおけるErnst T.Theimer, "The
science of theSense of S
mell”,p.514−528(1982)を参照さ
れたい、それは例えばフィクソライド(Fixolid
e)、クリソライド(Crysolide)、ファント
リッド(Phantolid)、ノバライド(Nova
lide)、ガラクソライド(Galaxolide)
などのような「多環式ムスク」を記載している)と混合
されると、対応するケタールII(後記の式参照)とは
対照的に、液体混合物を提供するという事実からエノー
ルエーテルIの使用における重要な技術的利益がもたら
される。特に好ましい手法は対応するカルボニル化合物
III(後記の式参照)を混合することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、新規な化
合物Iと既知のムスク着臭剤、すなわち対応する基本的
カルボニル化合物III、(例えば、フィクソライド、
ファントリッド、クリソライドなど)とを混合すること
により可変強度の液状ムスクを製造することが可能であ
る。これらの混合物は前記のような「多環式ムスク」よ
りも一般にスイートな(一般にフルーツ調よりの香調を
もつ)、よりバランスのとれたかつより自然な香りを有
する。
【0006】化合物I/「多環式ムスク」の最適比はそ
れぞれの場合に、意図される用途(例えば、アルコール
性香水または洗濯物の芳香づけなど)および得られた混
合物の望みの流動度に従って、経済的な理由に基づく。
カルボニル化合物III/エノールエーテルI混合物の
この顕著なかつ多様な流動度はさらに技術上の利点であ
る。前記の比は、例えば、約1:10と約1:1の間に
ある。経済的理由のためより高価なエノールエーテルの
割合は通常より低い側に保たれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】化合物Iは次式のケター
【化4】 から1当量のアルコールR1 OHを通例の方法で便利
に、便宜上高温度でかつ酸を触媒として、除去すること
により得ることができる。
【0008】適切な酸は鉱酸(例えば、HCl、H3
4 、H2 SO4 、またはH3 BO 3 )、酸性塩(例え
ば、KHSO4 )、有機酸(例えば、p−トルエンスル
ホン酸)、酸性イオン交換剤(例えば、アンバーリスト
(Amberlyst)15タイプのもの)である。
【0009】適切な温度範囲は約40℃と120℃の
間、好ましくは約60℃と約80℃の間である。
【0010】溶媒は任意のものであって、好ましくはア
ルカノールおよび脂肪族または芳香族炭化水素から成る
群より選択される。
【0011】単離は減圧蒸留およびカラムクロマトグラ
フィ−により行われることが好ましい。
【0012】前記のカルボニルIIIとエノールエーテ
ルIの新規な混合物の場合には、その場で製造された化
合物IIからエノールエーテルIを製造すると便利であ
る。
【0013】欧州特許出願公開(EP−A1 )第379
981号公報によれば、ケタールIIは塩基性ケトン、
すなわち次式の化合物と、
【化5】 過剰の、例えば2倍過剰の、オルトギ酸エステルとをア
ルコール中で、そして特に約20°と約40℃の間の温
度で反応させることにより製造することができる。
【0014】オルトギ酸エステルの量を低減して、たと
えば当モル量になし、そして温度を約40℃より上、例
えば最高約120℃までに上げると、直接にケトンII
IとエノールエーテルIの望みの混合物が得られる。な
ぜならば初めに生成したケタールはこのようにして直ち
に化合物Iに変換され、したがって「塩基性」ケトンと
新規化合物Iを反応器内に残すからである。
【0015】この反応のパラメーターは前記に要約した
ものと同様である。
【0016】本発明の新規生成物(化合物I、化合物I
+多環式ムスク)は天然産および合成品生れの多数の既
知香料成分と組合せを作り、それらの場合に天然原料物
質の範囲は揮発し易い成分ばかりか、中位の揮発性およ
び僅かに揮発性の成分も包含することができ、そして合
成品の範囲は実際上すべての種類の物質の代表的なもの
を包含することができる。それは次に列挙されるものか
ら明らかになるであろう。
【0017】−天然産物、例えばトリ−モスアブソリュ
ート(tree moss absolute)、メボ
ウキ油、柑橘類果実油(例えば、ベルガモット油、マン
ダリン油、その他)、マスチックアブソリュート(ma
stix absolute)、ミルトル油(myrt
le oil)、パルマローザ油(palmarosa
oil)、パチュリ油、プチグレン油パラグアイ、ウォ
ームウッド油(wormwood oil)。
【0018】−アルコール、例えばファルネソール、ゲ
ラニオール、リナロオール、ネロール、フェニルエチル
アルコール、ロジノール、シンナミルアルコール。 −アルデヒド、例えばシトラール、ヘリオナール(He
lional(登録商標))、α−ヘキシル−シンナム
アルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール
(Lilial(登録商標)),(p−t−ブチル−α
−メチル−ジヒドロキシシンナムアルデヒド)、メチル
ノニルアセトアルデヒド。
【0019】−ケトン、例えばアリルイオノン、α−イ
オノン、β−イオノン、イソラルデイン(イソメチル−
α−イオノン)、メチルイオノン。
【0020】−エステル、例えばアリルフェノキシアセ
タート、ベンジルサリチラート、シンナミルプロピオナ
ート、シトロネリルアセタート、シトロネリルエトキソ
ラート(シトロネリル・O−CO−CO−OC
2 5 )、デシルアセタート、ジメチルベンジルカルビ
ニルアセタート、ジメチルベンジルカルビニルブチラー
ト、エチルアセトアセタート、エチルアセチルアセター
ト、ヘキセニルイソブチラート、リナリルアセタート、
メチルジヒドロジャスモナート、スチラリルアセター
ト、ベチベリルアセタートなど。
【0021】−ラクトン、例えばγ−ウンデカラクト
ン。
【0022】−香水中にしばしば用いられる種々の成
、例えばムスクケトン、インドール、p−メタン−8
−チオール−3−オン、メチル−オイゲノール。
【0023】本発明の新規な生成物は広い範囲に使用さ
れることができる。その範囲は、例えば、約0.1重量
%(洗剤)から約20重量%(アルコール性溶液)まで
の組成に亘る。しかしこれらの値も限界値ではない。経
験のある調香者はまたさらに低い濃度でさえも効果をあ
げることができるし、あるいはさらに多い量で新規なコ
ンプレックス(すなわち、組成物)を合成することがで
きる如くである。好ましい濃度は約1%と約10%の間
に亘る。それらのIを用いて製造される組成物はすべて
の種類の香料入り消費財(オーデコロン、オードトア
レ、エキストラクト、ローション、クリーム、シャンプ
ー、石けん、軟膏、パウダー、練歯磨き、うがい薬、防
臭剤、洗剤、織物添加剤、たばこ、その他)のために使
用できる。
【0024】したがって本発明の生成物は組成物の製造
に使用されることができ、しかも上記の資料が示すよう
に、広い範囲の既知の着臭剤または着臭剤混合物を使用
して製造に用いられる。そのような組成物の製造におい
て上記の既知の着臭剤は香料製造者に周知の方法、例え
ば、W.A.Poucher,Perfumes,Co
smetics and Soaps ,第7版、C
hapman andHall,London,197
4に記載の方法、に従って使用することができる。
【0025】
【実施例】一般的方法 適当なケタールの混合物、例えば200mlのトルエン
中(0.6モル)溶液、を0.5gのp−トルエンスル
ホン酸で処理し、ハーンヘッド(Hahn head,
デフレグメーター)および垂直コンデンサーを備え付け
た丸底フラスコ中で煮沸させる。その特定のケタールの
アルコールR1 OHをハーンヘッド内の冷却液として使
用する。反応中に徐々に生成するアルコールは留去し
て、メスシリンダーに収集され、反応の進行を容易に追
跡できる。アルコールが除かれてしまった後、水酸化カ
リウムのエタノール中10%溶液を加えることにより反
応混合物を中和させてから、溶媒を減圧下に蒸発させ
る。純粋のエノールエーテルは真空蒸留によって得られ
る。
【0026】実施例1 次のエノールエーテルは上記に
要約された方法に従って対応するケタールから製造され
た。 a) 6−(1−エトキシ−ビニル)−1,1,4,4
−テトラメチル−テトラリン
【化6】 粗生成物を減圧蒸留すると約10%のカルボニル化合物
IIIを含む無色の液体エノールエーテルを得る。沸点
150℃(2ミリバール)。
【0027】GC:カラム30m×0.53mm、毎分
5℃で120−220℃にプログラムされたカルボワッ
クス(Carbowax)固定相(Supelcowa
x)。
【0028】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):1.27(s,6H);1.29(s,6
H),1.42(t,J=7Hz,3H);1.68
(s,4H);3.91(q,J=7Hz,2H),
4.14(d,J=2Hz,1H);4.57(d,J
=2Hz,1H);7.40で7.24(m,2H);
7.56(d,J=2Hz,1H);δ=ppm.
【0029】MS:258(43,M+ ),243(6
1),215(100),197(34),155(3
0),57(21),43(90).
【0030】b) 6−(1−メトキシ−ビニル)−
1,1,2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリン
【化7】
【0031】反応混合物を蒸留した後、生成物をシリカ
ゲル上でヘキサン/ジエチルエーテル40:1を溶離液
としてフラッシュクロマトグラフィ−により精製する。
GC(Supercowax)による純度100%,融
点:40.2−41.6℃。
【0032】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):0.98(d,J=7Hz,3H);1.04
(s,3H);1.24(s,3H);1.28(s,
3H);1.30(s,3H);1.98で1.36
(m,3H);2.28(s,3H),3.68(s,
3H);4.19(d,J=2Hz,1H);4.28
(d,J=2Hz,1H);7.14(s,1H);
7.22(s,1H);δ=ppm. MS:272(52,M+ ),257(100),20
1(17),183(33),169(15),57
(18). IR:3120,3020,2965,2930,28
80,1645,1610,1270,1245,11
90,1120,1050,800cm-1. 香り:ムスク調、スイート調、フローラル調。
【0033】c) 6−(1−エトキシ−ビニル)−
1,1,2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリン
【化8】
【0034】油状粗生成物を分留して純エノールエーテ
ル(60%収率)を得る。GC(Supelcowa
x)による純度98%,沸点123℃(1ミリバー
ル)、固体白色生成物、融点43.2−44.8℃。
【0035】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):0.96(d,J=7Hz,3H);1.05
(s,3H);1.24(s,3H);1.29(s,
3H);1.31(s,3H);1.36(t,J=7
Hz,3H);1.96で1.42(m,3H);2.
31(s,3H);3.87(q,J=7Hz,2
H);4.17(d,J=2Hz,1H);4.25
(d,J=2Hz,1H);7.13(s,1H);
7.24(s,1H);δppm. MS:286(56,M+ ),271(80),257
(29),243(39),227(100),201
(28),183(41),161(34),57(2
4),43(78). IR:3120,3020,2965,2930,28
80,1640,1600,1245,1120,10
60,800cm-1. 香り:フルーツ調、スイート調、ムスク調、ウッディ
調。
【0036】d) 4−(1−エトキシ−ビニル)−
1,1−ジメチル−6−tert−ブチル−インダン
【化9】
【0037】純生成物(GC:Supelcowaxに
より95%)を減圧蒸留により得る。無色の液体、沸点
93℃(0.8ミリバール)。
【0038】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):1.25(s,6H);1.33(s,9
H);1.40(t,J=7Hz,3H);1.88
(t,J=7Hz,2H);2.95(t,J=7H
z,2H);3.88(q,J=7Hz,2H);4.
25(d,J=2Hz,1H);4.32(d,J=2
Hz,1H);7.13(d,J=2Hz,1H);
7.33(d,J=2Hz,1H);δ=ppm. MS:272(46,M+ ),257(20),243
(42),229(30),213(20),187
(48),57(54),43(100). IR:(pur)3120,3060,2950,28
60,1645,1610,1270,1245,10
60,800cm-1. 香り:ムスク調、フルーツ調、ウッディ調。
【0039】e) 5−(1−メトキシ−ビニル)−
1,1,2,3,3,6−ヘキサメチル−インダン
【化10】
【0040】このエノールエーテルは粗反応混合物から
減圧蒸留(105℃/2ミリバール)により分離されて
から、シリカゲル上でヘキサン/ジエチルエーテル5
0:1を溶離液としてフラッシュクロマトグラフィ−に
より精製される。GC(Supelcowax)よる純
度98%。白色固体、融点27.9−31.4℃。
【0041】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):0.98(d,J=7Hz,3H);1.05
(s,6H);1.26(s,6H);1.84(q,
J=7Hz,1H);2.32(s,3H);3.69
(s,3H);4.20(d,J=2Hz,1H);
4.30(d,J=2Hz,1H);6.95(s,1
H);7.09(s,1H);δ=ppm. MS:258(44,M+ ),243(100),21
1(30),188(21),169(12),57
(12),43(8). IR:(pur)3120,3010,2960,28
65,1650,1610,1270,1280,11
30,1050,800cm-1. 香り:ムスク調、ややフルーツ調。
【0042】f) 5−(1−エトキシ−ビニル)−
1,1,2,3,3,6−ヘキサメチル−インダン
【化11】
【0043】蒸留(110℃/2ミリバール)されたエ
ノールエーテルをシリカゲル上でヘキサン/ジエチルエ
ーテル50:1を溶離液としてフラッシュクロマトグラ
フィ−にかけると純粋な液体生成物を得る。GC(Su
pelcowax)による純度93%、無色の液体、沸
点110℃(2ミリバール)。
【0044】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):0.98(d,J=7Hz,3H);1.05
(s,6H);1.24(s,6H);1.36(q,
J=7Hz,3H);1.84(q,J=7Hz,1
H);2.33(s,3H);3.88(q,J=7H
z,2H);4.17(d,J=2Hz,1H);4.
27(d,J=2Hz,1H);6.95(s,1
H);7.09(s,1H);δ=ppm. MS:272(56,M+ ),257(89),243
(37),229(24),213(100),202
(72),57(16),43(49),29(1
8). IR:(pur)3120,3000,2960,28
70,1640,1600,1285,1270,11
20,1110,1060,800cm-1. 香り:ムスク調、ややフルーツ調。
【0045】実施例2 エノールエーテルIとカルボニ
ル化合物IIIの単一相液体混合物の製造
【0046】前記に指摘したようにエノールエーテルと
カルボニル化合物の液体混合物は酸性媒質中でケトンと
オルトギ酸エステル(例えば、エチルまたはメチルエス
テル)を反応させることにより中間体のケタールを単離
する、すなわち抽出することなしに直接製造することが
できる。
【0047】出発原料の用量を望みのカルボニル/エー
テル混合物に調整することと、部分アセチル化反応の間
におよび引き続いて(ケタールから1モルのアルコール
の)除去反応の間に生成したギ酸エステル(例えば、エ
チルまたはメチル)とアルコール(例えば、MeOHま
たはEtOH)を除去することで十分である。適当な液
体混合物はそれから都合よく真空下にフラッシュ蒸留さ
れる。
【化12】
【0048】0.4mlのアセチルクロリドを、6g
(0.04モル)のオルトギ酸エチルエステル、4ml
のEtOHおよび25.8gの6−アセチル−1,1,
2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリン(0.1モ
ル)の混合物に約5分間以内に滴加する。反応混合物
を、約30%のアセタールが生成するまで15分間40
℃において加熱する。反応をGCにより監視する。それ
から反応混合物を110℃において加熱し、そして生成
したギ酸エチルおよびエタノールを蒸留して取り出す。
アルコールを除去した後、反応混合物に10%水酸化カ
リウムエタノール溶液を加えて中和する。減圧下(12
5℃/2ミリバール)にフラッシュ蒸留すると22g
の、25%(GC)の6−(1−エトキシ−ビニル)−
1,1,2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリンお
よび75%の6−アセチル−1,1,2,4,4,7−
ヘキサメチル−テトラリンを含む無色の液体混合物を得
る。
【0049】1H−NMR(200MHz;CDC
3 ):2.31(s,0.66H);2.48(s,
2.35H);2.57(s,2.32H);3.87
(q,J=7Hz,0.36H);4.17(d,J=
2Hz,0.22H);4.25(d,J=2Hz,
0.22H);7.13(s,0.22H);7.20
(s,0.74H);7.24(s,0.22H);
7.66(s,0.73H). 香り:ムスク調、フルーツ調。
【0050】実施例3 a) 化粧品消費財用組成物 重 量 部 実施例1c)の化合物 150.00 ベンジルアセタート 70.00 ベチベニルアセタート 40.00 フェニルエチルアルコール 150.00 ヘキシルシンナミルアルコール 100.00 C10アルデヒド 2.00 C11アルデヒド 1.00 メチルアントラニラート 1.00 ベルガモットエッセンス 150.00 オイゲノール 15.00 ガルデノール(メチルフェニルカルビニルアセタート) 5.00 インドレン(8,8ビス−(3H−インドール−3−イル) −2,6−ジメチル−2−オクタノール) 2.00 イソオイゲノール 3.00 イソラルデイン70(α−およびβ−メチルイオノンの 混合物) 40.00 リナロオール 50.00 メチルセドリルセトン 80.00 ムスクケトン(5−t−ブチル−1,2,3−トリメチル −4,6−ジニトロベンゼン) 10.00 ノナジル(6,8−ジメチル−2−ノナノール) 30.00 ピーチ・ピュアー(γ−ウンデカラクトン) 1.00 ベンジルサリチラート 50.00 3−シス−ヘキセニルサリチラート 30.00 サンダロール(3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル シクロペント−3−エン−1−イル)ペンタン− 2−オール) 20.00 合計:1000.00
【0051】新規なエノールエーテル(強力な揮発保留
剤)の添加は強いムスク調およびアニマル調を強め、そ
して組成物にビロードのような風趣をもたらす。組成物
はさらに多くかさがふえる。
【0052】 b) 婦人用オー・ド・トワレ 重 量 部 実施例1c)の化合物 150.00 ベンジルアセタート 80.00 フェニルエチルアルコール 120.00 ヘキシルシンナムアルデヒド 160.00 C11アルデヒド1%/カルビトール 2.00 フェニルアセチックアルデヒド 2.00 ベルガモットエッセンス 70.00 バージニア・シダーウッドエッセンス 50.00 エバーニル(2,4−ジメチル−3,6−ジヒドロキシ ジメチルベンゾエート) 3.00 純ゲラニオール 60.00 クローブ油 8.00 ヘヂオン(メチルジヒドロジャスモナート) 80.00 ヘリオトロピン結晶 5.00 ヒドロキシシトロネラール 120.00 イソラルデイン95(α−およびβ−メチルイオノンの 混合物) 30.00 マンダリンエッセンス 15.00 ベンジルサリチラート 50.00 3−シス−ヘキセニルサリチラート 10.00 トロピオナール(トランス−3−(3,4−メチレン ジオキシフェニル)−2−メチルプロパノール)15.00 合計:1000.00
【0053】新規なエノールエーテルの添加は組成物に
優雅なムスク様の香調とこれに伴う暖いかつ甘い赤い果
実のような基調を与える。この添加により、丸味を帯び
た、よくバランスのとれたかつ豊かな香りのオー・ド・
トワレが得られる。
【0054】この新規なエノールエーテルは良好な揮発
保留剤であり、それはかさおよび豊富な香りをもたらす
が、これら二つの特徴は上わ立ち香調のみならず結果と
して生ずる香料の全体の蒸発を通して認められる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、 【化1】 (式中、R1 はC1-4 アルキルまたはC2-4 アルケニル
    であり、R2 はHまたはC1-4 アルキルを表わし、R3
    , 4 , 5 , 6 はH,CH3 ,C2 5 ,CH2
    CH2 −CH3 またはCH(CH3 2 を表わし、Xは
    メチレン、エチリデン、プロピリデン、エチレン、プロ
    ピレン、イソプロピリデンまたは1,2−ジメチルエチ
    レンを表わし、およびR3 ,R4 ,R5 ,R6 の炭素原
    子の合計数は6またはそれより少ない)を有する化合
    物。
  2. 【請求項2】 6−(1−エトキシ−ビニル)−1,
    1,4,4−テトラメチル−テトラリン。
  3. 【請求項3】 6−(1−メトキシ−ビニル)−1,
    1,2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリン。
  4. 【請求項4】 6−(1−エトキシ−ビニル)−1,
    1,2,4,4,7−ヘキサメチル−テトラリン。
  5. 【請求項5】 4−(1−エトキシ−ビニル)−1,1
    −ジメチル−6−tert−ブチル−インダン。
  6. 【請求項6】 5−(1−メトキシ−ビニル)−1,
    1,2,3,3,6−ヘキサメチル−インダン。
  7. 【請求項7】 5−(1−エトキシ−ビニル)−1,
    1,2,3,3,6−ヘキサメチル−インダン。
  8. 【請求項8】 式、 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 およびR6 は請
    求項1に記載の意味を有する)の化合物から1当量のア
    ルコールR1 OHを除去することを包含する請求項1に
    記載の化合物Iを製造する方法。
  9. 【請求項9】 化合物IIはその場で、好ましくは対応
    するケトンから、製造される請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の化合物を含む着臭剤
    組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の化合物の着臭剤とし
    ての使用。
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