JPH06219772A - フォトクロミックガラス組成物およびそのレンズ - Google Patents

フォトクロミックガラス組成物およびそのレンズ

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JPH06219772A
JPH06219772A JP5247670A JP24767093A JPH06219772A JP H06219772 A JPH06219772 A JP H06219772A JP 5247670 A JP5247670 A JP 5247670A JP 24767093 A JP24767093 A JP 24767093A JP H06219772 A JPH06219772 A JP H06219772A
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glass
lens
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photochromic
trapezoid
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David J Kerko
ジョゼフ ケルコ デヴィッド
David W Morgan
ウィリアム モーガン デヴィッド
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/04Compositions for glass with special properties for photosensitive glass
    • C03C4/06Compositions for glass with special properties for photosensitive glass for phototropic or photochromic glass
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/11Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶色に暗色化される軽量フォトクロミックレ
ンズのためのガラス組成物を提供する。 【構成】 重量パーセントで計算して、54−58%のSi
2 、18−22%のB23 、7−8%のAl2 3 、3.7
5−4.5 %のLi2 O、0−1%のNa2 O、5.5 −7.5
%のK2 O、0−2%のTiO2 、2−4.7 %のZr
2 、0.18−0.33%のAg、0.25−0.50%のCl、0.04
−0.12%のBr、0.007 −0.012 %のCuO、0−0.08
%のPbO、0−0.20%のSb2 3 および1−6pp
mのPd、並びに0−1.0 %のEr2 3 および/また
は0−10ppmのAuから実質的になる。Li2 O:N
2 Oのモル比が9:1以上であり、1.1 mmのガラス
厚では図面の台形ABCDA内に入り、2mmのガラス
厚では台形EFGHE内に入る色度座標に対応する完全
に暗い状態の色彩を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学線への露出により暗
くなったときに茶色を呈するフォトクロミックガラスに
関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミック(フォトトロピック)
ガラスの起源は米国特許第3,208,860号にある。この特
許は、フォトクロミック挙動を示すガラス、すなわち、
化学線、通常紫外線に露出されたときに暗色となり、そ
の照射線が除去されたときに元の状態に戻るガラスを開
示している。そのようなガラスは、AgCl、AgB
r、およびAgIの群から選択されたハロゲン化銀の微
結晶を発達せしめることにより製造する。好ましい基礎
ガラスは、R2 O−Al2 3 −B2 3 −SiO2
成系にあると述べられている。
【0003】この基礎的な開示に続いて、改良フォトク
ロミック特性を示すガラス組成を設計するために本発明
の絶え間ない研究を行なった。最も広く商業的なフォト
クロミックガラスの用途は、処方レンズとしてと非処方
サングラスとしての両者の眼鏡レンズの分野である。こ
の状況の点から見て、研究は主に、低視感透過率まで暗
色化され、元の状態まで急速に退色し、眼鏡レンズの着
用者が通常遭遇する温度範囲に亘り暗色化特性および退
色特性を保持するガラスを発達せしめることに焦点を当
てた。
【0004】近年、有機プラスチック非フォトクロミッ
クレンズが、主にそれらのレンズが軽量であるために、
処方および非処方レンズの市場を相当侵略してきた。そ
れゆえ、そのようなレンズに用いられるプラスチックレ
ンズの密度は、同じ目的に用いられるガラスよりも著し
く軽い。プラスチックレンズはまた、容易に染色される
という特性を有する。これにより、結果として透過率の
減少した永久的な色彩がそのレンズに与えられる。しか
しながら、有機プラスチックから実用的なフォトクロミ
ックレンズを製造するには困難なことがある。
【0005】軽量である利点を得るために、フォトクロ
ミック挙動の効果を有する一方で、積層ガラスプラスチ
ックレンズが推薦されている。多くの米国特許が様々な
積層ガラスプラスチック眼鏡レンズ構造を開示してい
る。例えば、現在興味のある構造が米国特許第4,793,70
3 号(フレッツ、ジュニア)に開示されている。一般的
に、この特許のレンズは、薄い無機ガラスレンズ、有機
プラスチックレンズおよび中間接着層からなる。
【0006】所望の重量の利点を達成するために、ガラ
ス要素は、満足なフォトクロミック挙動とレンズ設計に
おける基本的な強度水準の両者を達成する目的と調和し
てできるだけ薄いものである。従来の眼鏡レンズは約2
mmの厚さを有する。もちろん、実質的にこの厚さを減
少せしめることが望ましい。しかしながら、ガラス製品
の断面が低減したときには、その透過率は通常上昇す
る。結果的に、2mm未満の厚さで有用であるために
は、フォトクロミックガラスの組成は、迅速な退色と温
度に依存しない特性を保持しつつ、薄い断面で低視感透
過率まで暗色化せしめられるように設計しなければなら
ない。
【0007】米国特許第4,608,349 号(カーコら)は、
フォトクロミック挙動と強度の必要条件を満たす軽量フ
ォトクロミックガラスレンズに表された必要性を満たす
ことを主に目的とするものである。この特許は、比較的
狭い組成範囲を有するガラスの一属を記載している。こ
れらの範囲は、重量パーセントで、54−58%のSi
2 、18−22%のB2 3 、7−8%のAl2 3 、3.
75−4.5 %のLi2 O、0−1%のNa2 O、5.5 −7.
5 %のK2 O、0−2%のTiO2 、2−4.5 %のZr
2 、0.20−0.33%のAg、0.30−0.50%のCl、0.04
−0.12%のBr、0.007 −0.012 %のCuO、0−0.08
%のPbO、および0−0.20%のSb2 3である。
【0008】このガラスは、少なくとも9:1のLi2
O:Na2 Oモル比を有し、良好なフォトクロミック特
性と補強特性を示し、暗色状態において無彩色を有す
る。無彩色は、1931 C.I.E.三刺激色彩シス
テムにおいて定義したような、標準光源である光源Cの
色に非常に近いグレー色を意味するとこの特許では述べ
られている。ガラスは暗色状態ではないときは実質的に
無色であり、88−92%のに視感透過率を有する。
【0009】長年に亘り、くすんだグレーよりもむしろ
茶色に暗色化されるフォトクロミックガラスを開発する
ことに引き続き関心が集まっている。米国特許第4,043,
781号(デマンら)は、茶色に暗色化されるフォトクロ
ミックガラスの製造方法を記載している。この方法で
は、狭い組成範囲のガラスに、制御した熱処理を施すこ
とを必要としている。それゆえ製造されたガラスは、フ
ォトブラウンという登録商標で市販された。
【0010】その後、様々な特異的なフォトクロミック
ガラスが暗色化により茶色を呈しえることが分かった。
これには、Pd、Au、SnO2 、Fe2 3 、Ni
O、Er2 3 、Nd2 3 およびCo3 4 を含む群
から選択された1つ以上の添加剤をガラスバッチ中に含
有することを必要とした。そのようなガラスは、米国特
許第4,251,278 号(ヘアス)、第4,757,034 号(プラサ
ス)および第5,023,029号(グラトウら)に報告されて
いる。しかしながら、これらのガラスは、標準の全ガラ
スの2mm厚レンズへの使用に設計されたものであっ
た。ヘアスの特許によるガラスレンズは、フォトブラウ
ンエキストラの登録商標で現在市販されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】茶色に暗色化され、フ
レッツ、ジュニアの特許の眼鏡レンズのガラスレンズ要
素として使用できる約1mm厚の薄いフォトクロミック
レンズが必要とされている。一方では、カーコらの特許
に記載されているように、茶色に暗色化される軽量フォ
トクロミックレンズが必要とされている。
【0012】本発明の主な目的は、この必要性を満たす
ことにある。副産物は、茶のサングラスとして機能でき
る新しいフォトクロミックガラスである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一面は、重量パ
ーセントで計算して、約54−58%のSiO2 、約18−22
%のB2 3 、約7−8%のAl2 3 、約3.75−4.5
%のLi2 O、約0−1%のNa2 O、約5.5 −7.5 %
のK2 O、約0−2%のTiO2 、約2−4.7%のZr
2 、約0.18−0.33%のAg、約0.25−0.50%のCl、
約0.04−0.12%のBr、約0.007 −0.012 %のCuO、
約0−0.08%のPbO、約0−0.20%のSb2 3 およ
び約1−6ppmのPd、並びに約0−1.0 %のEr2
3 および/または約0−10ppmのAuから実質的に
なるフォトクロミックガラスの組成物であって、Li2
O:Na2 Oのモル比が9:1以上であり、前記ガラス
が、1931 C.I.E.三刺激色彩システムにした
がって、1.1 mmのガラス厚では図面の台形ABCDA
内に入り、2mmのガラス厚では台形EFGHE内に入
る色度座標に対応する完全に暗い状態の色彩を有する組
成物にある。
【0014】コード8134としてコーニングインコー
ポレーテッドにより認識されているフォトクロミックガ
ラスは、カーコらの特許第4,608,349 号に定義されてい
る範囲内に入る組成を有する。ガラスバッチから計算し
た重量パーセントで、コード8134の組成は、約54.5
%のSiO2 、約20.4%のB2 3 、約7.3 %のAl2
3 、約4.3 %のLi2 O、約0.8 %のNa2 O、約6.
0 %のK2 O、約1.0%のTiO2 、約4.7 %のZrO
2 、約0.25%のAg、約0.008 %のCuO、約0.03%の
PbO、約0.01%のSb2 3 、約0.11%のBr、およ
び約0.36%のClである。
【0015】コード8134のガラスは、フレッツ、ジ
ュニアの特許第4,793,703 号に記載されているような、
積層構造に用いられる1.1 mm厚のガラスレンズの産生
に特に効果的であることが分かった。このガラスの特有
の性質は、ガラスが1.1 mm厚のレンズにおいて、コー
ド8111と称する2mm厚の市販のガラスに通常達成
されるフォトクロミック性能と等しいフォトクロミック
性能を示すことである。この特有の性能により、性能で
現在の全ガラスフォトクロミックレンズと等しい積層ガ
ラスプラスチックレンズを製造することができる。
【0016】本発明は、コード8134の1.1 mm厚の
レンズに茶色を発達せしめる努力から生じた。前述した
ように、コーニングにより市販されている標準2mmフ
ォトブラウンエキストラレンズにおいて現在得られる茶
色に匹敵する暗色フォトクロミック色を与える手段を研
究した。このレンズのガラスは、ヘアスの特許第4,251,
278 号に開示されているような、微小量のパラジウム
(Pd)を含有するコード8111ガラスである。コー
ド8111ガラスは、分析した重量パーセントで、55.8
%のSiO2 、6.48%のAl2 3 、18.0%のB
2 3 、1.88%のLi2O、4.04%のNa2 O、5..76
%のK2 O、4.89%のZrO2 、2.17%のTiO2 、0.
011 %のCuO、0.24%のAg、0.20%のClおよび0.
13%のBrの組成を有する。
【0017】暗色化による所望の程度の茶色は、特許第
4,608,349 号に定義した範囲内の基礎組成を有する1.1
mm厚のレンズに得られることを発見した。驚くべきこ
とに、これはこの基礎ガラスに微小量のパラジウム(P
d)を含有することにより達成できる。これらの添加剤
は以前に他のフォトクロミックガラスに使用されていた
ので、完全に予期せぬことであった。2mm厚のレンズ
において所望の濃さの暗色茶色を呈するが、薄い1.1 m
m厚レンズにおいては比較的効果的ではなかった。薄い
レンズにおいては、暗色化によっても非常に薄い茶色を
呈しただけであった。
【0018】Pd添加剤とコード8134型のガラスと
の間に自然の相乗効果が生じていることが明確である。
その効果が何かはまだ確認していない。どうもハロゲン
化銀結晶の形成に影響すると推測できるが、この理論を
指示する証拠はない。
【0019】そこで本発明にしたがって、1−6pp
m、好ましくは2−4ppmの量のPdを、カーコらの
特許第4,608,349 号に定義したような組成を有するフォ
トクロミックガラスのバッチに添加剤として導入する。
驚くべきことに、Pdの量が増大するにつれ、暗色化に
より得られる色の濃さが減少する。また、大量のPdを
導入すると、暗色ではない状態において固定色を呈する
傾向にある。この固定色は快適なレンズには望ましくな
い。
【0020】Pdのみの添加で、ガラスの暗色化により
茶色を与えられる。しかしながら、例えば、Er2 3
および/またはAuを含有することが望ましい。Auは
ガラスの暗色を増大する傾向にあり、濃い色が望ましい
場合に使用する。Er2 3は暗色にわずかしか効果が
ない。しかしながら、その主な効果は、暗色ではない状
態、またはTo状態のガラスにここちよい色を与えるこ
とである。
【0021】さらに、予期したように、より濃い色の茶
色が2mm厚レンズの暗色の状態に得られることが分か
った。偶然に、この濃い暗色はサングラス用途に2mm
厚レンズを候補とするのに十分である。その結果とし
て、本発明は、ガラスの厚さを変化させるのに適してお
り、多くの目的を満足させる。
【0022】一般的に、本発明の目的に有用な基礎ガラ
スの一属は、カーコらの特許(第4,608,349 号)に述べ
られたものに対応する。それゆえ、サングラス用途また
は薄い1.1 mmレンズのいずれにも、その特許の組成範
囲が好ましくは適応される。
【0023】しかしながら、ある処方レンズにおいて
は、厚さはレンズを横切って著しく変化しても良い。そ
の製品に関しては、全ての条件下において暗色化の許容
水準を保持するために少量のAgおよび/またはClを
使用することが必要であることが分かった。
【0024】したがって、本発明のガラスの一属の組成
範囲は実質的に、バッチから計算した重量パーセント
で、約54−58%のSiO2 、約18−22%のB2 3 、約
7−8%のAl2 3 、約3.75−4.5 %のLi2 O、約
0−1%のNa2 O、約5.5 −7.5 %のK2 O、約0−
2%のTiO2 、約2−4.7 %のZrO2 、約0.18−0.
33%のAg、約0.25−0.50%のCl、約0.04−0.12%の
Br、約0.007 −0.012%のCuO、約0−0.08%のP
bO、約0−0.20%のSb2 3 および約1−6ppm
のPd、並びに約0−1.0 %のEr2 3 および/また
は約0−10ppmのAuである。
【0025】
【実施例】本発明をさらに特定の実施例に関して記載す
る。それぞれの場合において、コード8134ガラスの
市販のバッチを使用し、それにPdの添加を行なった。
【0026】(実施例I)最初の研究は、添加剤として
Pdのみを用いて行なった。各溶融物ごとに異なる量の
Pdを用いて、4つの2ポンド(0.9 kg)のるつぼ溶
融物を調製した。それぞれ、1450℃で4時間に亘りバッ
チを溶融し、次いで型に注ぎ、試験用の2mm厚の試料
に研磨するスラブを作成した。
【0027】表Iは、各バッチに添加した百万分の一部
(ppm)のPdの量と、ハンターメーターで測定した
各ガラスの色度座標Y、xおよびyとを示す。各試料の
測定は、20分間の紫外線への照射後に行なった。
【0028】 表I 1 2 3 4 Pd(ppm) 0 1 2 4 Y 20 64.9 70.2 49.6 x 0.3175 0.3215 0.3194 0.3297 y 0.3131 0.3229 0.3243 0.3231 Pdを含有する試料は高いx値を有し、それゆえ茶色を
示す。またこれらのガラスはY値により示されたように
実質的に高い透過率を有する。測定の一貫性の欠如、お
よび低い座標値は、溶融物の酸化状態への感度の結果に
よるものと思われる。良く知られているように、るつぼ
の溶融の酸化状態を制御することは困難である。いうま
でもなく、これらの溶融物は、特定の基礎ガラスにおけ
る暗色状態で茶色が得られることを示す。この色は、例
えば、バッチ中に還元剤である、酸化アンチモンを使用
することにより溶融中に酸化水準を制御することによっ
て、濃くできる。
【0029】(実施例II)Er2 3 またはAuを添加
剤としてのPdと組み合わせたるつぼ溶融物を調製し
た。表IIは、ppmによるPdの量、重量パーセントに
よるEr2 3 の量、およびppmによるAuの量を示
す。試料は溶融物から作成し、色度座標を測定した。測
定値を示す。
【0030】 表II Pd(ppm) 3 3 2 2 Er2 3 - 0.25 - - Au(ppm) - - 10 2 Y 22.7 44.3 18.5 34.9 x 0.3396 0.3273 0.3645 0.3440 y 0.3278 0.3208 0.3362 0.3258 Er2 3 は色度座標にはほとんど影響しない。視覚的
に、ガラスは赤みがかった茶色を示す。金の添加剤は、
表示したような暗い茶色を増大せしめる。しかしなが
ら、その添加剤は、固定色、すなわち、暗色ではないガ
ラスに茶色を与える傾向にある。
【0031】(実施例III )より制御した溶融条件を与
えるために、コールドクラウン(cold crow
n)で運転している連続溶融装置中で2つの8時間工程
を行なった。この装置は1450℃で運転し、1時間当たり
約20ポンド(9.1 kg)のガラスを処理する。各運転中
に様々なPdの添加を行なった。2mmと1.1 mmのガ
ラス厚の両者の色度座標測定のために、試料を30分間隔
で採取した。
【0032】代表的なデータを表III に示す。最初の一
連のデータは2mm厚の試料の測定を示し、2番目のデ
ータは1.1 mm厚の試料を示す。低いPd水準で濃い茶
色が得られ、2−4ppmの範囲が好ましいことが明確
である。
【0033】 表III Pd 14 4 9 4 3 1 Er2 3 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 2mm Y 26.2 22.3 23.8 31.4 27.3 23.4 x 3425 3642 3452 3514 3725 3708 y 3236 3376 3226 3367 3464 3446 1.1 mm Y 38.8 26.6 32.0 45.7 32.8 28.7 x 3323 3516 3356 3442 3575 3641 y 3224 3304 3197 3350 3394 3428 比較に関して、2mm厚のフォトブラウンエキストラレ
ンズは、同様に暗色となったときに、0.3475のx値と0.
3360のy値を有する。これは、1.1 mm厚のコード81
34レンズに2−4ppmのPdを添加することによ
り、2mm厚のフォトブラウンエキストラレンズに得ら
れた色と匹敵する濃い茶の暗色を与えることを示す。ま
た、このレンズはサングラス用途に望ましい2mm厚の
レンズに非常に濃く暗い茶色を示す。
【0034】図面に示した唯一の図は、x値を横軸に、
y値を縦軸にプロットした色度座標のプロットである。
台形ABCDAは茶の1.1 mm厚のレンズに許容される
値を示し、一方台形EFGHEは2mm厚のサングラス
レンズに許容される値を示す。また、黒丸により示した
のは、2mm厚のフォトブラウンエキストラレンズの対
応値である。
【0035】2つの台形を包囲する角の点の近似座標値
を以下に示す。
【0036】 点 x y A 0.3377 0.3337 B 0.3513 0.3422 C 0.3617 0.3315 D 0.3446 0.3265 E 0.3683 0.3478 F 0.3923 0.3613 G 0.4081 0.3452 H 0.3795 0.3365
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォトクロミックガラスレンズの色を
示す色度座標のグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デヴィッド ウィリアム モーガン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14830 コーニング オネイダ プレース 213

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量パーセントで計算して、約54−58%
    のSiO2 、約18−22%のB2 3 、約7−8%のAl
    2 3 、約3.75−4.5 %のLi2 O、約0−1%のNa
    2 O、約5.5 −7.5 %のK2 O、約0−2%のTi
    2 、約2−4.7%のZrO2 、約0.18−0.33%のA
    g、約0.25−0.50%のCl、約0.04−0.12%のBr、約
    0.007 −0.012 %のCuO、約0−0.08%のPbO、約
    0−0.20%のSb2 3 および約1−6ppmのPd、
    並びに約0−1.0 %のEr2 3 および/または約0−
    10ppmのAuから実質的になるフォトクロミックガラ
    スの組成物であって、Li2 O:Na2 Oのモル比が
    9:1以上であり、前記ガラスが、1931 C.I.
    E.三刺激色彩システムにしたがって、1.1 mmのガラ
    ス厚では図面の台形ABCDA内に入り、2mmのガラ
    ス厚では台形EFGHE内に入る色度座標に対応する完
    全に暗い状態の色彩を有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 前記ガラスが0−1%のEr2 3 を含
    有することを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記ガラスが0−10ppmのAuを含有
    することを特徴とする請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記Ag含有量が0.20−0.33%であり、
    前記Cl含有量が0.30−0.50%であることを特徴とする
    請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記Pb含有量が2−4ppmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 約54.5%のSiO2 、約20.4%のB2
    3 、約7.3 %のAl2 3 、約4.3 %のLi2 O、約0.
    8 %のNa2 O、約6.0 %のK2 O、約1.0%のTiO
    2 、約4.7 %のZrO2 、約0.25%のAg、約0.008 %
    のCuO、約0.03%のPbO、約0.01%のSb2 3
    約0.11%のBr、約0.36%のCl、および3ppmのP
    bからなることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 重量パーセントで計算して、約54−58%
    のSiO2 、約18−22%のB2 3 、約7−8%のAl
    2 3 、約3.75−4.5 %のLi2 O、約0−1%のNa
    2 O、約5.5 −7.5 %のK2 O、約0−2%のTi
    2 、約2−4.7%のZrO2 、約0.18−0.33%のA
    g、約0.25−0.50%のCl、約0.04−0.12%のBr、約
    0.007 −0.012 %のCuO、約0−0.08%のPbO、約
    0−0.20%のSb2 3 および約1−6ppmのPd、
    並びに約0−1.0 %のEr2 3 および/または約0−
    10ppmのAuから実質的になるガラス組成を有するフ
    ォトクロミックガラスレンズであって、Li2 O:Na
    2 Oのモル比が9:1以上であり、前記ガラスが、19
    31 C.I.E.三刺激色彩システムにしたがって、
    1.1 mmのガラス厚では図面の台形ABCDA内に入
    り、2mmのガラス厚では台形EFGHE内に入る色度
    座標に対応する完全に暗い状態の色彩を有することを特
    徴とするレンズ。
  8. 【請求項8】 前記レンズの厚さが約1.1 mmであり、
    前記色度座標が図面の台形ABCDA内に入ることを特
    徴とする請求項7記載のレンズ。
  9. 【請求項9】 前記レンズの厚さが約2mmであり、前
    記色度座標が図面の台形EFGHE内に入ることを特徴
    とする請求項7記載のレンズ。
  10. 【請求項10】 積層ガラスプラスチック眼鏡レンズで
    あって、前記ガラス要素が、重量パーセントで計算し
    て、約54−58%のSiO2 、約18−22%のB23 、約
    7−8%のAl2 3 、約3.75−4.5 %のLi2 O、約
    0−1%のNa2 O、約5.5 −7.5 %のK2 O、約0−
    2%のTiO2 、約2−4.7 %のZrO2 、約0.20−0.
    33%のAg、約0.30−0.50%のCl、約0.04−0.12%の
    Br、約0.007 −0.012 %のCuO、約0−0.08%のP
    bO、約0−0.20%のSb2 3および約1−6ppm
    のPd、並びに約0−1.0 %のEr2 3 および/また
    は約0−10ppmのAuから実質的になるガラス組成を
    有し、Li2 O:Na2 Oのモル比が9:1以上であ
    り、前記ガラスが、1931 C.I.E.三刺激色彩
    システムにしたがって、1.1 mmのガラス厚では図面の
    台形ABCDA内に入る色度座標に対応する完全に暗い
    状態の色彩を有することを特徴とするレンズ。
JP5247670A 1992-10-02 1993-10-04 フォトクロミックガラス組成物およびそのレンズ Pending JPH06219772A (ja)

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