JP2873183B2 - フォトクロミックガラスおよびそれからなる眼鏡用レンズ - Google Patents

フォトクロミックガラスおよびそれからなる眼鏡用レンズ

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JP2873183B2 JP7062460A JP6246095A JP2873183B2 JP 2873183 B2 JP2873183 B2 JP 2873183B2 JP 7062460 A JP7062460 A JP 7062460A JP 6246095 A JP6246095 A JP 6246095A JP 2873183 B2 JP2873183 B2 JP 2873183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最初の状態(退色状
態)では透明かつ実質的に無色であり、化学線(通常は
紫外線)に露出したときの暗色化特性が改良されてお
り、暗色化状態から透明状態に迅速に移行する透明フォ
トクロミックガラスおよびそれからなる眼鏡用レンズに
関するものである。このガラスは、眼鏡用レンズの製造
に適しており、屈折率が1.585 から1.610 までの範囲に
あることにより特徴付けられている。同様に、暗色化状
態において上記ガラスを茶色にする可能性もある。
【0002】
【従来の技術】米国特許第3,208,860 号(アーミステッ
ド等)に記載されているように、約30年前にフォトクロ
ミックガラスが発明された。フォトクロミックガラスの
主な用途は眼鏡用レンズの製造にあるので、暗色化と退
色が速いだけでなく、屈折率が普通のレンズの工業標準
規格となっている1.523 であるガラス組成物を設計する
ために、広範囲に及ぶ研究開発を行なった。
【0003】しかしながら、ここ数年に亘り、屈折率の
より大きいフォトクロミックガラスまを開発する広範囲
に及ぶ研究が行われてきた。より屈折率の大きいガラス
を使用することにより得られる非常に重要な利点は、同
じレンズ矯正力を得るためのレンズの厚さを薄くするこ
とができることである。いく種類かの組成物が開発され
ており、以下の米国特許に要約されている。
【0004】米国特許第3,703,388 号(アルージョ)に
は、ハロゲン化銀を含有するホウ酸ランタンを使用する
ことが記載されている。
【0005】米国特許第3,999,996 号(フォールスチッ
ヒ等)は、ハロゲン化銀を含有するアルミノホウケイ酸
塩ベースの組成物において高濃度の酸化鉛を使用するこ
とに関するものである。
【0006】様々な理由のために、初期の研究成果とし
て得られたガラスは、商業的な観点から見て全ての期待
を満足するものではなかった。屈折率を大きくするため
に、アルカリ土類金属酸化物以外に、TiO2 、Nb2
5 およびZrO2 からなる群より選択される2種類以
上の酸化物を上記ガラスに添加する研究が、ごく最近行
われてきた。BaO、Nb2 5 およびZrO2 と同様
に、TiO2 を添加すると、ガラスの密度が増加せずに
屈折率が急激に増加する。その結果として得られるレン
ズは軽いものである。最も普及している屈折率が1.6 の
フォトクロミックの眼鏡用レンズは、2%を越える量の
TiO2 を含有しており、暗色化状態において茶色であ
る。不都合なことに、上記ガラス中にTiO2 が含まれ
ることによって、このガラスは黄色っぽくなってしま
う。このガラスは本来は、初期状態および退色状態では
実質的に無色であるべきである。言い換えると、屈折率
が約1.6 でありかつ化学線に露出したときに茶色に暗色
化する、現在市販されているフォトクロミックガラス
は、屈折率が1.523 でありかつ化学線に露出したときに
茶色に暗色化する市販のフォトクロミックガラスほど
は、初期状態および退色状態において無色ではない。
【0007】このように、米国特許第5,023,209 号、同
第4,891,336 号、同第5,104,831 号および同第4,486,54
1 号に記載されているフォトクロミックガラスは多量の
TiO2 を含有しており、一方で、米国特許第4,980,31
8 号に記載されているフォトクロミックガラスは組成が
異なるが、米国特許第4,486,541 、同第4,686,196 号お
よび欧州特許第63,790号に記載されているフォトクロミ
ックガラスと同様にTiO2 を含有してもよく、これら
のガラスはTiO2 と、PbOのような他の成分とを含
有してもよいか、または含有しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的のうちの1つは、屈折率が約1.6 であり、化学線に
露出したときに所望の色に暗色化し、実質的に無色の状
態(少なくとも屈折率が1.523 のフォトクロミックガラ
スが示す無色の状態と等しい状態)まで退色する一方
で、フォトクロミック性能が維持されるかまたは改良さ
れる透明フォトクロミックガラスを提供することにあ
る。
【0009】本発明の別の目的は、暗色化状態で茶色で
あり、初期状態および退色状態において、屈折率が1.52
3 のガラスの色より薄い色を有する上述したような種類
のガラスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下に記載
する組成を有するガラスにより達成することができる。
このガラスは、酸化物基準の重量パーセントで表して、
43%−52%のSiO2、12.5%−18%のB2 3 、0%
−3%のAl2 3 、6%−14%のZrO2 、0%−<
2%のTiO2 、1.5 %−3.5 %のLi2 O、0%−3
%のNa2 O、2%−9%のK2 O、0%−5%のMg
O、0%−5%のCaO、0%−9%のSrO、0%−
9%のBaO、および6%−16%のNb2 5 、並びに
フォトクロミック成分として重量パーセントで表して、
0.100 %−0.175 %のAg、0.140 %−0.350 %のC
l、0.093 %−0.200 %のBr、および0.0080%−0.03
00%のCuOから実質的になり、ここで、Li2 O+N
2 O+K2 O(X2 O)の合計が7%−12%、MgO
+CaO+SrO+BaO(XO)の合計が2%−12
%、X2 O+XOの合計が12%−20%、ZrO2 +Nb
2 5 +TiO2 の合計が15%−24%、ZrO2 +Al
2 3 の合計が6%−<12%、Nb2 5 +Al2 3
の合計が6%−<14%、Li2 O/X2 Oが0.15−0.4
であり、Ag+Brの合計が0.21%より大きく、Br+
Clの合計が0.24%より大きい。
【0011】TiO2 を加えるとガラスは黄色くなって
しまうので、本発明のガラスにはこの酸化物を実質的に
含ませない。言い換えると、少量のTiO2 は許容でき
るが、合計の濃度は2%を越えるべきではなく、好まし
いガラスはこの酸化物を含むべきではない。すなわち、
不純物に含まれる量より多くTiO2 を含むべきではな
い。
【0012】本発明のガラスの色はもともと美的に感じ
の良いものであるが、CoO、Er2 3 およびNd2
3 のような従来の着色剤をガラスに所望の色を持たせ
る適切な量でベース組成に加えてもよい。
【0013】本発明のガラスは約1.6 の屈折率を有する
という事実のほかに、これらのガラスは、アッベ数が42
から47の間の範囲にあり、密度が2.82未満であり、化学
的耐久性が優れており、液相線粘度が従来の溶融技術お
よび成形技術と相容性があることを特徴とする。
【0014】本発明のガラスは、反射防止コーティング
のようなコーティングの蒸着に必要とされる熱処理に耐
えられる。一般的に、これらの熱処理には、ガラスのフ
ォトクロミック性能を実質的に変更することなく、これ
らのガラスを約280 ℃まで加熱することが必要である。
これらのガラスはまた、そのフォトクロミック特性を著
しく変更することなく化学的に強化(ケムテンパード:
chemtemperd )できる。さらに、これらのガラスを型の
内側でたるむ温度まで加熱できる。この温度は、このガ
ラス固有のアニーリング温度よりも高い。なおこの場
合、フォトクロミック性能は影響を受けない。
【0015】上述したように、屈折率の大きい市販のガ
ラスのベース組成にTiO2 を添加することによりもた
らされる1つの利点は、BaO、Nb2 5 およびZr
2(実際にはPbOも)と同様に、実質的に密度を増
加させずに屈折率を高くすることであった。本発明のガ
ラスの組成は、密度が2.9 g/cm3 未満、好ましくは
2.82g/cm3 未満となるように設計されている。
【0016】米国特許第5,023,209 号(グラティーウ
等)には、2%から8%のTiO2 を含有し、化学線に
露出すると暗色化して茶色に変化するフォトクロミック
ガラスの製造が記載されている。暗色化したときの色
は、6ppmまでのPdおよび/またはAu、もしくは
0.15重量%を越えない量のAs2 3 、Sb2 3 およ
びSnO2 のような酸化物が含まれることによるもので
ある。これらの成分を本発明のガラスにおいても同様に
使用できる。
【0017】本発明のガラスは、厚さが2mmのとき
に、以下のフォトクロミック特性を有する。
【0018】a) T0 で示す透明状態(または退色状
態)における視感透過率が85%以上であり、好ましくは
87%より大きい。
【0019】b) 室温で15分間に亘り化学線に露出し
た後の視感透過率[TD15 (25℃)]が20%と35%の間
の範囲にある。
【0020】c) 15分間に亘り化学線に露出した後の
暗色化状態における視感透過率の差が25℃から40℃の温
度範囲で30ポイント未満である[TD15 (40−25
℃)]。
【0021】d) 周囲温度(25℃)での退色速度が、
化学線を取り除いてから5分後の視感透過率(TF5)が
少なくとも60%であるような速度である。
【0022】e) 1時間に亘る275 ℃での熱処理の前
後で、暗色化状態における視感透過率の差が絶対値
(T)で5ポイント未満、好ましくは4ポイント未満で
ある。この熱処理は、ガラス表面に反射防止コーティン
グを施す工程を模倣したものである。
【0023】本発明のガラスが暗色化したときの色は本
来灰色であるので、Pd、Au、As2 3 、Sb2
3 およびSnO2 からなる群より選択される少なくとも
1種類の成分を少量だけ必要な原料に添加して、ガラス
を茶色にすることができる。この色は、眼鏡用レンズに
は商業的に一層望ましい。透明状態においてガラスが望
ましくない色となるのを防ぐために、Pdおよび/また
はAuの量を15ppm(原料のバッチ中で秤量して)以
下におさえなければならない。同様に、As23 、S
2 3 およびSnO2 の合計濃度を0.3 %(ガラス中
で分析して)以下におさえなければならない。
【0024】ベース組成およびフォトクロミック成分に
ついて、広い組成範囲として前述したものと同様の条件
を考慮すると、好ましい組成は、43%−50%のSi
2 、12.5%−17%のB2 3 、0%−2%のAl2
3 、8%−12%のZrO2 、1.5%−3%のLi2 O、
0.3 %−2.5 %のNa2 O、3%−8%のK2 O、8%
−13%のNb2 5 、0%−3%のCaO、1%−7%
のSrO、1%−7%のBaO、0.110 %−0.140 %の
Ag、0.200 %−0.300 %のCl、0.150 %−0.185 %
のBr、および0.011 %−0.014 %のCuOから実質的
になる。
【0025】2mmの厚さにおいて、少なくとも1種類
の前述した着色添加剤を加えた好ましいガラスは以下に
示す色を有する。
【0026】f) 透明状態における色は、色度座標x
0 およびy0 により定義する場合、x0 <0.3150かつy
0 <0.3250である。
【0027】g) 暗色化状態における色は20分間に亘
り化学線に露出した後に、色度座標x20およびy20によ
り定義する場合、x20>0.3300かつy20>0.3250であ
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明
する。
【0029】表Iは、本発明のガラスを説明するガラス
組成を酸化物基準の重量%で表している。個々の成分の
合計がほぼ100 となるので、この表に示した値を重量パ
ーセントとみなしても差し支えない。さらに、ハロゲン
が結合している陽イオンは知られておらず、これらの成
分の含有量は非常に少ないので、ClおよびBrは単に
塩素および臭素として表している。最後に、銀は少量で
含まれているので、ClおよびBrと同様に、銀も元素
の形態で表している。Cl、BrおよびAgに関して示
した値は、分析により測定したものである。CuOの量
は、この酸化物は約98%から約100 %の率で維持される
という経験に基づいて、バッチの量として表している。
【0030】実際のバッチ成分は、互いに溶融したとき
に、適切な比率で所望の酸化物に転化される酸化物また
は他の化合物のようないかなる種類の原料からなるもの
であってもよい。ClおよびBrは一般的に、アルカリ
金属ハロゲン化物としてバッチに含まれている。着色に
使用する銀または他の成分は通常、酸化物もしくは適切
な塩として添加されている。
【0031】バッチ成分を互いに混合して均一なものと
し、白金るつぼ中に装填し、約1250℃でジュール加熱し
た。溶融を完了した後、溶融物の温度を1350℃と1430℃
の間の温度まで上昇させ、ガラスを均一なものとし、清
澄させた。次いで溶融物を冷却すると同時に所望の形状
に造型し、最終的に約450 ℃に設定されたアニーリング
炉に移した。
【0032】上述した記載は実験室での溶融および成形
に基づくものであるが、本発明のガラスは、従来のガラ
ス技術工程を用いて、大規模に溶融および成形すること
もできる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】フォトクロミック特性を持たせるために、
アニールしたガラス品から切断した試料を電熱炉に入
れ、表IIに示した温度(℃)と時間(分)に亘りさらし
た。一般的に、670 ℃と700 ℃の間の温度が、所望の特
性を持たせるのに好ましいことが分かった。
【0036】表IIは、フォトクロミック挙動、色、屈折
率、アッベ数、およびこれらの特性を測定したときの密
度(g/cm3 )の測定値を示している。
【0037】光源として白色C光源を用いたIE三色系
(IE trichromatic system)(1931)によりガラスの色
を規定する。この三色系および光源は、A.C.ハーディー
によるHandbook of Colorimetry 、Technology Press、
M.I.T.、米国、マサチューセッツ州、ケンブリッジ(19
36)に記載されている。暗色化状態におけるガラスの色
(x20、y20)は、研磨した試料を25℃において20分間
に亘りUV光源(BLB)に露出した後に測定した。こ
の色に対応する透過率をTD20 で示す。透明状態におけ
るガラスの色(T0 )は光源をあてない状態で測定し
た。
【0038】太陽スペクトルに類似した化学線を作用さ
せたガラスのフォトクロミック挙動を最も象徴する視感
透過率を、太陽シミュレータにより測定した。この原理
は米国特許第4,190,451 号(ヘアーズ等)に記載されて
いる。これらの結果を表IIに「太陽シミュレータ」の題
名で示している。
【0039】比較のために、表IIは、屈折率が1.523 で
あり化学線に露出したときに茶色に暗色化する市販のフ
ォトクロミックガラス(PBX)の例、並びに屈折率が
1.6であり化学線に露出したときに茶色に暗色化する市
販のフォトクロミックガラス(PB16)の例を示して
いる。
【0040】表IIにおいて用いた記号を以下に説明す
る。
【0041】T0 は透明状態(暗色化状態ではない)に
おけるガラスの視感透過率を示している。
【0042】Dtは、コーティングの真空蒸着を模倣し
た熱処理(280 ℃で1時間)前後の暗色化状態における
視感透過率の差を絶対値で示している。
【0043】TD15 (25℃)は、25℃にて太陽スペクト
ルを示す化学線に15分間に亘り露出した後のガラスの暗
色化状態における視感透過率を示している。
【0044】TD15 (40℃)は、40℃にて太陽スペクト
ルを示す化学線に15分間に亘り露出した後のガラスの暗
色化状態における視感透過率を示している。
【0045】TF5(25℃)は、25℃にて日射を模倣した
化学線を取り除いてから5分後にガラスが退色した後の
視感透過率を示している。
【0046】DTD15 (40−25)は、25℃から40℃の温
度範囲に亘るガラスの暗色化状態における視感透過率の
差を示している。
【0047】従来の方法にしたがってアニールした試料
を用いて、屈折率およびアッベ数の測定を行なった(n
D については黄色のHe光線を用いた)。
【0048】浸漬により密度を測定した。
【0049】実施例1から3は、着色剤としてSb2
3 のみを含有するフォトクロミックガラス組成物を示し
ている。
【0050】実施例4および5は、着色剤としてAuの
みを含有するフォトクロミックガラス組成物を示してい
る。
【0051】実施例6および7は、着色剤としてPdの
みを含有するフォトクロミックガラス組成物を示してい
る。
【0052】実施例8から11は、着色剤としてSb2
3 およびPdの両方を含有するフォトクロミックガラス
組成物を示している。
【0053】実施例15は、TiO2 は少量は許容される
が、好ましくは含有すべきではないことを示している。
【0054】実施例1から15は、フォトクロミック特性
のためだけでなく、眼鏡用途としてサギング(sagging
)によりそれらをレンズブランクに成形できるので、
本発明の好ましい実施態様を示している。
【0055】フォトクロミックガラスの挙動は、サギン
グ工程については実質的に不変である。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】表IIから分かるように、本発明のガラス
は、屈折率が1.523 の市販のフォトクロミックガラスの
フォトクロミック特性と少なくとも等しいか、ある場合
にはそれよりも良好なフォトクロミック特性を有してい
る。屈折率が1.6 の市販のフォトクロミックガラスと比
較した場合、本発明のガラスは透明状態における透過率
が大きいだけでなく、暗色化性能および退色性能も優れ
ている。
【0060】最も好ましい実施態様は今のところ実施例
12である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル ルイ ガブリエル リクー フランス国 91120 パレゾー リュ ラマルティーヌ 35 (56)参考文献 特開 平2−48426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03C 4/06 C03C 3/089 G02B 1/02 G02C 7/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率が1.585 と1.610 の間の範囲にあ
    り、アッベ数が42と47の間の範囲にあり、密度が2.82g
    /cm3 未満である、退色状態の時は透明かつ実質的に
    無色であり、化学線に露出したときに暗色化するフォト
    クロミックガラスであって、厚さが2mmのときに、 a) 透明状態における視感透過率が85%以上であり、 b) 25℃にて15分間に亘り化学線に露出した後の暗色
    化状態における視感透過率が20%と35%の間の範囲にあ
    り、 c) 15分間に亘り化学線に露出した後の暗色化状態に
    おける視感透過率の差が25℃から40℃の温度範囲で30ポ
    イント未満であり、 d) 25℃での退色速度が、化学線源を取り除いてから
    5分後の視感透過率が少なくとも60%であるような速度
    であり、 e) 1時間に亘る280 ℃の熱処理の前後で、暗色化状
    態における視感透過率の差が絶対値で5ポイント未満で
    あり、 酸化物基準の重量パーセントで表して、43%−52%のS
    iO2 、12.5%−18%のB2 3 、0%−3%のAl2
    3 、6%−14%のZrO2 、0%−<2%のTi
    2 、1.5 %−3.5 %のLi2 O、0%−3%のNa2
    O、2%−9%のK2 O、0%−5%のMgO、0%−
    5%のCaO、0%−9%のSrO、0%−9%のBa
    O、および6%−16%のNb2 5 、並びにフォトクロ
    ミック成分として重量パーセントで表して、0.100 %−
    0.175 %のAg、0.140 %−0.350 %のCl、0.093 %
    −0.200 %のBr、および0.0080%−0.0300%のCuO
    から実質的になり、 ここで、Li2 O+Na2 O+K2 Oの合計が7%−12
    %、MgO+CaO+SrO+BaOの合計が2%−12
    %、Li2 O+Na2 O+K2 O+MgO+CaO+S
    rO+BaOの合計が12%−20%、ZrO2 +Nb2
    5 +TiO2 の合計が15%−24%、ZrO2 +Al2
    3 の合計が6%−<12%、Nb2 5 +Al2 3 の合
    計が6%−<14%、Li2 O/X2 Oが0.15−0.4 であ
    り、Ag+Brの合計が0.21%より大きく、Br+Cl
    の合計が0.24%より大きいことを特徴とするフォトクロ
    ミックガラス。
  2. 【請求項2】 前記暗色化状態において茶色であり、前
    記透明状態では実質的に無色であり、Pd、Au、As
    2 3 およびSnO2 からなる群より選択される少なく
    とも1種類の着色剤をさらに含み、出発原料バッチにお
    いて測定するときにPdおよびAuの合計が15ppmを
    越えず、前記ガラスにおいて分析するときにAs
    2 3 、Sb2 3 およびSnO2 の合計が0.3 重量%
    を越えないことを特徴とする請求項1記載のフォトクロ
    ミックガラス。
  3. 【請求項3】 前記透明状態における視感透過率が87%
    より大きく、実質的にTiO2 を含まず、43%−50%の
    SiO2 、12.5%−17%のB2 3 、0%−2%のAl
    2 3 、8%−12%のZrO2 、1.5 %−3%のLi2
    O、0.3 %−2.5 %のNa2 O、3%−8%のK2 O、
    8%−13%のNb2 5 、0%−3%のCaO、1%−
    7%のSrO、1%−7%のBaO、並びにフォトクロ
    ミック要素として0.110 %−0.140 %のAg、0.200 %
    −0.300 %のCl、0.150 %−0.185 %のBr、および
    0.011 %−0.014 %のCuOから実質的になることを特
    徴とする請求項1記載のフォトクロミックガラス。
  4. 【請求項4】 前記暗色化状態において茶色であり、前
    記透明状態では実質的に無色であり、Pd、Au、As
    2 3 およびSnO2 からなる群より選択される少なく
    とも1種類の着色剤をさらに含み、出発原料バッチにお
    いて測定するときにPdおよびAuの合計が15ppmを
    越えず、前記ガラスにおいて分析するときにAs
    2 3 、Sb2 3 およびSnO2 の合計が0.3 重量%
    を越えないことを特徴とする請求項3記載のフォトクロ
    ミックガラス。
  5. 【請求項5】 2mmの厚さにおいて、少なくとも1種
    類の前記着色剤が加えられ、 a) 前記透明状態における色が、色度座標x0 および
    0 により定義する場合、x0 <0.3150かつy0 <0.32
    50であり、 b) 前記暗色化状態における色は20分間に亘り化学線
    に露出した後に、色度座標x20およびy20により定義す
    る場合、x20>0.3300かつy20>0.3250であることを特
    徴とする請求項2記載のフォトクロミックガラス。
  6. 【請求項6】 2mmの厚さにおいて、少なくとも1種
    類の前記着色剤が加えられ、 a) 前記透明状態における色が、色度座標x0 および
    0 により定義する場合、x0 <0.3150かつy0 <0.32
    50であり、 b) 前記暗色化状態における色は化学線に露出してか
    ら20分後に、色度座標x20およびy20により定義する場
    合、x20>0.3300かつy20>0.3250であることを特徴と
    する請求項4記載のフォトクロミックガラス。
  7. 【請求項7】 屈折率が1.585 と1.610 の間の範囲にあ
    り、アッベ数が42と47の間の範囲にあり、密度が2.82g
    /cm3 未満である、退色状態の時は透明かつ実質的に
    無色であり、化学線に露出したときに暗色化し、厚さが
    2mmのときに、 a) 透明状態における視感透過率が85%以上であり、 b) 25℃にて15分間に亘り化学線に露出した後の暗色
    化状態における視感透過率が20%と35%の間の範囲にあ
    り、 c) 15分間に亘り化学線に露出した後の暗色化状態に
    おける視感透過率の差が25℃から40℃の温度範囲で30ポ
    イント未満であり、 d) 25℃での退色速度が、化学線源を取り除いてから
    5分後の視感透過率が少なくとも60%であるような速度
    であり、 e) 1時間に亘る280 ℃の熱処理の前後で、暗色化状
    態における視感透過率の差が絶対値で5ポイント未満で
    あり、 酸化物基準の重量パーセントで表して、43%−52%のS
    iO2 、12.5%−18%のB2 3 、0%−3%のAl2
    3 、6%−14%のZrO2 、0%−<2%のTi
    2 、1.5 %−3.5 %のLi2 O、0%−3%のNa2
    O、2%−9%のK2 O、0%−5%のMgO、0%−
    5%のCaO、0%−9%のSrO、0%−9%のBa
    O、および6%−16%のNb2 5 、並びにフォトクロ
    ミック成分として重量パーセントで表して、0.100 %−
    0.175 %のAg、0.140 %−0.350 %のCl、0.093 %
    −0.200 %のBr、および0.0080%−0.0300%のCuO
    から実質的になり、 ここで、Li2 O+Na2 O+K2 Oの合計が7%−12
    %、MgO+CaO+SrO+BaOの合計が2%−12
    %、Li2 O+Na2 O+K2 O+MgO+CaO+S
    rO+BaOの合計が12%−20%、ZrO2 +Nb2
    5 +TiO2 の合計が15%−24%、ZrO2 +Al2
    3 の合計が6%−<12%、Nb2 5 +Al2 3 の合
    計が6%−<14%、Li2 O/X2 Oが0.15−0.4 であ
    り、Ag+Brの合計が0.21%より大きく、Br+Cl
    の合計が0.24%より大きいフォトクロミックガラスから
    なる眼鏡用レンズ。
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