JPH06219021A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種プログラム，データ，情報のバージョン
アップが容易にできるようにする。 【構成】 ホストコンピュータ４からのシステム・プロ
グラムに係るダウンロード・プログラム・データの転送
指示を、ホストＩ／Ｆ18と内部バス21を介して受けたＣ
ＰＵ10は、ダウンロード・プログラム・データをＲＡＭ
15に格納し、ダウンロード・プログラム・データのバー
ジョン番号が新しいと判断した場合に、書き換え可能な
不揮発性記憶媒体であるプログラムＲＯＭ11に対してプ
ログラム書き換えをする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ，複写機，フ
ァクシミリ装置に適用される画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般的に、ＣＰＵ(中央演算処理
部)の実行プログラムを外部記憶媒体またはホストコン
ピュータからダウンロードして書き換えること(バージ
ョンアップ)は、ＣＰＵの実行プログラムをＲＡＭ(ラン
ダム・アクセス・メモリ)ベースで行っているコンピュ
ータ業界では公知の技術である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザプリン
タ，複写機，ファクシミリ装置などにおいて、常時電源
が供給されていないような装置では、ＣＰＵの実行プロ
グラムをバージョンアップしようとする場合、内部制御
基板のＲＯＭ(リード・オンリ・メモリ)を交換するとい
う方法しかなく、バージョンアップは簡単にはできなか
った。

【０００４】本発明の目的は、前記バージョンアップを
容易にできるようにした画像形成装置を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ホストコンピュータから文字情報あるい
は画像情報を受けて画像イメージ情報を生成する画像処
理部と、この画像処理部から画像イメージ情報を受けて
記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記画像処
理部と画像形成部との各種の機能設定をするための操作
部とを備えた画像形成装置において、外部装置との通信
を行うためのデータ通信制御手段と、中央演算処理部の
実行プログラム，内部回路情報を記憶する書き換え可能
な不揮発性記憶媒体と、前記データ通信制御手段による
制御コマンドあるいは前記操作部の操作によってプログ
ラム・データを前記不揮発性記憶媒体にダウンロードす
る手段と、ダウンロード・プログラムのバージョンを検
知してバージョンが新しい場合のみ前記ダウンロードを
実行する手段を備え、各種プログラム，データ，情報の
全ての領域あるいは任意の領域をダウンロード可能にし
たことを特徴とする。

【０００６】またダウンロードの対象が、画像処理部の
システム・プログラム、またはエミュレーション・プロ
グラム、またはフォント・データ、または画像形成部の
システム・プログラム、または操作部のシステム・プロ
グラム、またはプログラマブル・ゲート・アレーの回路
情報であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】前記手段によれば、装置各部におけるＣＰＵの
実行プログラムあるいは内部回路情報の少なくとも一方
を記憶する記憶媒体を、書き換え可能な不揮発性の記憶
媒体とし、この記憶媒体にデータ通信制御手段の制御コ
マンドあるいは操作部の操作によってホストコンピュー
タや外部記憶媒体から新規、あるいは他のプログラム・
データをダウンロードすることにより、画像処理部のシ
ステム・プログラム、またはエミュレーション・プログ
ラム、またはフォント・データ、または画像形成部のシ
ステム・プログラム、または操作部のシステム・プログ
ラム、またはプログラマブル・ゲート・アレーの回路情
報のバージョンアップが行われる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【０００９】図１は本発明の一実施例であるプリンタに
おける要部の構成を示すブロック図であり、１は文字情
報あるいは画像情報を受けて画像イメージ情報を生成す
る画像処理部であるコントローラ、２は、制御プログラ
ムが書き換え可能な不揮発性記憶媒体のＲＯＭ(FLASH R
OM，EEPROMなど)で、コントローラ１から画像イメージ
情報を受けて記録紙などの記録媒体上に画像を形成する
画像形成部であるエンジン、３は、前記コントローラ１
とエンジン２との各種の機能設定(モード指示，ダウン
ロード指示など)、および各種の情報を表示するための
操作部である操作パネル、４はホストコンピュータ、５
は、フォントデータ，ダウンロード・プログラムや、印
字データなどの種々のデータを記憶しておくためのフロ
ッピ・ディスク・ドライブユニットやハード・ディスク
・ドライブユニットなどのディスク装置、６は拡張(オ
プション)インタフェース，オプションメモリなどのオ
プションボードである。

【００１０】また前記コントローラ１内において、10
は、コントローラ１の制御プログラムが格納されている
書き換え可能な不揮発性のプログラムＲＯＭ11のプログ
ラムや、操作パネル３からのモード指示またはホストコ
ンピュータ４からのコマンドによってコントローラ１全
体を制御するＣＰＵ、12はフォントデータやダウンロー
ド・プログラムまたはダウンロード・データを外部から
供給するメモリカード、13は操作パネル３からのモード
指示の内容などを記憶しておく不揮発性記憶媒体(ＮＶ
ＲＡＭ)、14はフォントのパターンデータなどの記憶内
容を書き換え可能な不揮発性のフォント・ＲＯＭ、15
は、ＣＰＵ10のワークメモリ，入力データのインプット
バッファ，プリントデータのページバッファ，ダウンロ
ードフォント用のメモリなどに使用するＲＡＭである。

【００１１】さらに、16はエンジン２とコマンド，ステ
ータス，印字データ，ダウンロード・データの通信を行
うためのエンジン・インタフェース(以下、データ通信
制御手段であるインタフェースをＩ／Ｆと略す)、17
は、制御プログラムが書き換え可能な不揮発性のＲＯＭ
で、操作パネル３とコマンド，ステータス，ダウンロー
ド・データの通信を行うためのパネルＩ／Ｆ，18は、ホ
ストコンピュータ４と通信を行うためのホストＩ／Ｆ
(通常はセントロＩ／ＦあるいはＲＳ２３２Ｃ)、19は、
ディスク装置５と通信を行うためのディスクＩ／Ｆ，20
はオプションボードとのデータ通信を行うためのオプシ
ョンＩ／Ｆ、21はＣＰＵ10内の内部バスである。

【００１２】前記プリンタでは、通常、コントローラ１
においてホストコンピュータ４からの印字データまたは
コントロール命令に従って画像を作成し、このデータを
エンジン２に出力することによって印字が行われる。こ
の時、ホストコンピュータ４が送ってくる印字データ
は、文字データとして送られてきて、これをＣＰＵ10が
解釈し、ビットマップ化された情報をエンジン２に送出
する。このエンジン２に送出するビットマップ情報を作
成する際に、コントローラ１内で所有しているフォント
を用いることによって、ホストコンピュータ４からコン
トローラ１への送信時間を短縮している。

【００１３】ホストコンピュータ４からのダウンロード
・プログラム・データの転送指示 （予めホストコンピ
ュータ４−コントローラ１間（ホストＩ／Ｆ18)によっ
て定められた制御コマンド)、もしくは操作パネル３の
操作あるいはディスク装置５またはメモリカード12から
のダウンロード・プログラム・データの転送指示によっ
て、予めバージョンアップ用にホストコンピュータ４や
ディスク装置５、あるいはメモリカード12にて用意され
たダウンロード・プログラムを各々のインタフェース
(ホストＩ／Ｆ18，ディスクＩ／Ｆ19，内部バス21など)
を介して、ＣＰＵ10は内部のＲＡＭ15にダウンロード・
プログラム・データの転送を行う。

【００１４】また、このダウンロード・プログラム・デ
ータの転送においては、ダウンロード・プログラム・デ
ータに附随する種々の情報、例えばダウンロード・プロ
グラムが、コントローラ１のシステム・プログラムまた
はエミュレーション・プログラム，フォントデータ，エ
ンジン２のシステム・プログラム，操作パネル３のシス
テム・プログラム，プログラマブル・ゲート・アレーの
回路情報を示す情報と、各々のバージョン番号，各々の
メモリ・サイズ，各々の不揮発性の記憶媒体 (ＲＯＭ)
への書き込み先，各々の書き換えが部分書き換えなの
か、全体書き換えかを示す情報などを持っている。

【００１５】ＣＰＵ10は、前記情報を基にバージョン番
号が、新しい場合(新規の場合)のみ各々の不揮発性の記
憶媒体(ＲＯＭ)に対して書き換え動作を行う。

【００１６】また、バージョンが同じ場合もしくは古い
場合、書き換えのための不揮発性の記憶媒体(ＲＯＭ)の
メモリ容量が不足している場合などのエラーを検知し、
書き換え動作が行えなかった場合には、そのエラー情報
をホストコンピュータ４に対して転送するか(ホストコ
ンピュータ４にてダウンロードを行った場合)、操作パ
ネル３に表示し(ディスク装置５またはメモリカード12
にてダウンロードを行った場合)、オペレータに対して
容量の増設などの処理を促す。

【００１７】上述したように、前記実施例では、コント
ローラ１のプログラムＲＯＭ11のシステムプログラムを
バージョンアップすることで、既存のシステム・プログ
ラムのバグの修正を行うことができ、しかも新規に開発
されるオプションボード６とオプションＩ／Ｆ20におけ
る制御に容易に対応できることになる。

【００１８】またコントローラ１のプログラムＲＯＭ11
のエミュレーション・プログラムをバージョンアップす
ることで、既存のエミュレーション・プログラムのバグ
の修正を行うことができ、しかも新規に開発されるエミ
ュレーション・プログラムの追加が容易にできる。

【００１９】またコントローラ１のフォントＲＯＭ14の
フォント・データをバージョンアップすることで、既存
のフォントデータのバグの修正を行うことができ、しか
も新規のフォントデータの追加が容易にできる。

【００２０】またエンジン２の制御プログラムを格納し
た図示しないＲＯＭのシステム・プログラムをバージョ
ンアップすることで、既存のシステム・プログラムのバ
グの修正を行うことができ、しかも新規に拡張される給
紙装置，排紙装置，両面印字装置，高解像度のプロセス
装置などのエンジン動作対応の追加変更が容易にでき
る。

【００２１】また操作パネル３の制御プログラムを格納
した図示しないＲＯＭのシステム・プログラムをバージ
ョンアップすることで、既存のシステム・プログラムの
バグの修正を行うことができ、しかも表示内容の変更も
行える。

【００２２】また同様にコントローラ１における内部プ
ログラマブル・ゲート・アレーの回路情報をバージョン
アップすることで、既存の内部回路のバグの修正を行う
ことができ、しかも各種のホストコンピュータに応じて
セントロニクス・インタフェース回路(ホストＩ／Ｆ18)
の変更が行える。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、請求項１および２記載の構成によれば、外部記
憶媒体あるいはホストコンピュータなどの外部装置によ
り、各種のプログラム，データ，回路情報を容易にバー
ジョンアップできるため、プログラム，データ，回路情
報に対する修正，変更，追加などが容易に行えることに
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の一実施例における要部
の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…コントローラ(画像処理部)、 ２…エンジン(画像
形成部)、 ３…操作パネル(操作部)、 ４…ホストコ
ンピュータ、 ５…ディスク装置、 ６…オプションボ
ード、 10…ＣＰＵ(中央演算処理部)、 11，14…ＲＯ
Ｍ(書き換え可能な不揮発性記憶媒体)、 12…メモリカ
ード、 13…ＮＶＲＡＭ(不揮発性記憶媒体)、 15…Ｒ
ＡＭ、 16，17，18，19，20…インタフェース(データ
通信制御手段)、 21…内部バス。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータから文字情報あるい
   は画像情報を受けて画像イメージ情報を生成する画像処
   理部と、この画像処理部から画像イメージ情報を受けて
   記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、前記画像処
   理部と画像形成部との各種の機能設定をするための操作
   部とを備えた画像形成装置において、外部装置との通信
   を行うためのデータ通信制御手段と、中央演算処理部の
   実行プログラム，内部回路情報を記憶する書き換え可能
   な不揮発性記憶媒体と、前記データ通信制御手段による
   制御コマンドあるいは前記操作部の操作によってプログ
   ラム・データを前記不揮発性記憶媒体にダウンロードす
   る手段と、ダウンロード・プログラムのバージョンを検
   知してバージョンが新しい場合のみ前記ダウンロードを
   実行する手段を備え、各種プログラム，データ，情報の
   全ての領域あるいは任意の領域をダウンロード可能にし
   たことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 ダウンロードの対象が、画像処理部のシ
   ステム・プログラム、またはエミュレーション・プログ
   ラム、またはフォント・データ、または画像形成部のシ
   ステム・プログラム、または操作部のシステム・プログ
   ラム、またはプログラマブル・ゲート・アレーの回路情
   報であることを特徴とする請求項１記載の画像形成装
   置。