JPH06218454A - かしめ方法及びかしめ装置 - Google Patents

かしめ方法及びかしめ装置

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JPH06218454A
JPH06218454A JP1293793A JP1293793A JPH06218454A JP H06218454 A JPH06218454 A JP H06218454A JP 1293793 A JP1293793 A JP 1293793A JP 1293793 A JP1293793 A JP 1293793A JP H06218454 A JPH06218454 A JP H06218454A
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JP
Japan
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work
adhesive
caulking
punch
calking
Prior art date
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Pending
Application number
JP1293793A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Shiratani
茂樹 白谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パネル間に接着剤を塗布してなるワークをかし
め加工するに当たり、かしめ部位に必要以上の接着剤が
残存することを防止して加工不良を無くす。 【構成】2枚の金属パネルの間に接着剤を塗布して重ね
合わせてワークWとする。かしめ装置をストリッパ1、
ポンチ2、ダイス3及び振動子9等により構成する。か
しめ装置を使用したかしめ加工に際して、ワークWをス
トリッパ1で押さえて位置決めし、振動子9によりワー
クWに振動を付与しながら、ワークWをポンチ2により
ダイス3の方向へ加圧することによりワークWにかしめ
を施す。従って、ワークWのかしめ部位CPのパネル間
に残存している接着剤は、ワークWに付与された振動に
より面圧の弱い側へ流動し易くなり、接着剤はかしめ部
位CPの外へと逃げ易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数枚のパネルを
「かしめ」により結合するためのかしめ方法及びかしめ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の「かしめ」に関する技術
としては、例えば特開昭63−40622号公報に開示
されたものを始めとして、種々の技術が知られている。
【0003】その中で、例えば図9に示すように、互い
に重ね合わせられた2枚の金属パネル21を、ストリッ
パ22で周囲を押さえながらその中心部分をポンチ23
とダイス24で加圧成形することにより、ほぼ円筒形状
に「かしめ」を施す加工法が知られている。この場合、
両金属パネル21の間の結合強度等の向上を図るため
に、両金属パネル21の間に接着剤25を塗布すること
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように接着剤25を併用した従来の加工法では、ポンチ
23とダイス24の間で加圧される両金属パネル21の
周囲がストリッパ22の座面22aで押さえ付けられ
る。そのため、ポンチ23とダイス24の間で加圧され
る接着剤25がかしめ部位CPの外へ排除され難くなっ
ていた。従って、ポンチ23とダイス24の間の加圧部
分に必要以上の接着剤25が残存していた場合には、そ
の接着剤25により、かしめ部位CPの変形形状が不適
正となったり、かしめが不充分となってかしめ部位CP
の強度が低下したりするおそれがあった。つまり、かし
め部位CPが加工不良となるおそれがあった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、互いに重ね合わされたパネ
ルの間に接着剤を塗布してなるワークをかしめ加工する
に当たり、かしめ部位の加圧部分に必要以上の接着剤が
残存することを防止して加工不良等の発生を防止するこ
との可能なかしめ方法及びかしめ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明においては、複数枚のパネルをそれら
の間に接着剤を塗布して重ね合わせてワークとし、その
ワークに振動を付与しながら、ワークをポンチによりダ
イスの方向へ加圧することによりワークにかしめを施す
ことを趣旨としている。
【0007】又、上記の目的を達成するために、第2の
発明においては、上下動自在に配設されたポンチと、そ
のポンチに対向して配設されたダイスとにより構成さ
れ、複数枚のパネルをそれらの間に接着剤を塗布して重
ね合わせてワークとし、そのワークをポンチによりダイ
スの方向へ加圧することによりワークにかしめを施すか
しめ装置において、ワークに振動を付与するための振動
付与手段を設けたことを趣旨としている。
【0008】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、ワークに振動
が付与された状態で、ポンチとダイスによる加圧により
ワークにかしめが施される。従って、ワークのかしめ部
位のパネル間に残存している接着剤は、ワークに付与さ
れた振動により面圧の弱い側へ流動し易くなり、接着剤
はかしめ部位の外へと逃げ易くなる。
【0009】又、上記第2の発明によれば、ワークにポ
ンチとダイスによる加圧によってかしめを施す際に、振
動付与手段を作動させることにより、ワークに振動が付
与される。従って、ワークのかしめ部位のパネル間に残
存している接着剤は、ワークに付与された振動により面
圧の弱い側へ流動し易くなり、接着剤はかしめ部位の外
へと逃げ易くなる。
【0010】
【実施例】以下、この発明におけるかしめ方法及びかし
め装置を具体化した一実施例を図1〜図7に基づいて詳
細に説明する。
【0011】図1はこの実施例のかしめ装置を示す正面
図である。かしめ装置は、ほぼ円筒状のストリッパ1
と、そのストリッパ1の中空部1aにて上下動自在に設
けられたポンチ2と、そのポンチ2と対向して配設され
てポンチ2と対をなすダイス3とを備えている。このか
しめ装置はパネル状のワークWの一部を部分的にかしめ
る装置である。このかしめ装置では、ワークWのかしめ
部位CPの周囲がストリッパ1により押さえ付けられて
位置決めされる。又、ストリッパ1の内側では、ワーク
Wがポンチ2によりダイス3の方向へ加圧成形されて
「かしめ」が施される。この実施例において、ストリッ
パ1とポンチ2は、エアー源のみで稼働可能なパワープ
レスにより駆動される。
【0012】この実施例において、ポンチ2は先細りの
形状をなしている。又、ダイス3は、中心に位置する芯
片4と、その芯片4を内包すると共にポンチ2による加
圧時に左右外方へ開かれて分割可能な一対の分割片5に
より構成されている。
【0013】一方、ストリッパ1はその先端部がテーパ
状の先細り形状をなしている。図2はストリッパ1とそ
の中空部1aに組み込まれたポンチ2を示す底面図であ
り、図3はその斜視図である。先細りとなったストリッ
パ1の先端部は、ワークWを押圧する円環状の座面6と
なっている。この座面6には、複数(この実施例では
「3つ」)の突条6aが等角度間隔をもって放射状に形
成されている。そして、これら突条6aにより座面6が
凹凸に形成されている。これら突条6aの合計面積は座
面6の総面積に対し、「1/3」以上となるように設定
されている。
【0014】上記のかしめ装置では、特にワークWとし
て、図4〜図6に示すように、互いに重ね合わされた複
数枚(この実施例では「2枚」)の金属パネル7をそれ
らの間に接着剤8を塗布して重ね合わされたものが使用
される。又、この実施例では、金属パネル7として、メ
ッキや塗装等の表面処理の施された鋼板が使用される。
更に、この実施例では、「1mm」の板厚を有する金属
パネル7が使用されている。
【0015】加えて、図1,図4〜図6に示すように、
この実施例のかしめ装置には、ワークWに振動を付与す
るための振動付与手段としての振動子9が備え付けられ
ている。この振動子9は断面チャネル状をなし、その一
部でワークWの上下両面を挟持するようにワークWに装
着される。この振動子9にはPZT等の電圧材料が内蔵
されており、その電圧材料に図示しない駆動回路から電
気的振動が供給されることにより、振動子9から所定の
超音波が発生して、ワークWに板厚方向(上下方向)の
振動が付与される。この実施例では、振動子9から「5
0〜200Hz」の超音波が発生するようになってい
る。この超音波の周波数については、ワークWの板厚、
或いはワークWに塗布される接着剤8の粘度や量に応じ
て適宜に設定すればよい。
【0016】次に、上記のように構成したかしめ装置を
使用して行われるかしめ加工のかしめ方法について説明
する。先ず、図4に示すように、ダイス3の上にワーク
Wを載せると共に、振動子9をワークWの一部に装着し
てセットする。そして、その状態からストリッパ1と共
にポンチ2を下降させる。
【0017】次に、図5に示すように、ワークWのかし
め部位CPの周囲をストリッパ1の座面6で押さえて位
置決めした上で、振動子9を作動させてワークWに振動
を付与しながら、ポンチ2を更に下降させてワークWを
ポンチ2によりダイス3の方向へ加圧成形する。
【0018】この時、ポンチ2をダイス3の芯片4に更
に押し付けることにより、図6に示すように、ダイス3
の両分割片5が左右外方へ開かれる。これにより、2枚
の金属パネル7よりなるワークWがかしめられ、そのか
しめ部位CPの周囲が外方へと拡げられる。
【0019】その結果、ワークWのかしめ部位CPが、
図7に示すような形状に成形され、そのかしめ部位CP
の形状により2枚の金属パネル7が結合される。このか
しめ部位CPでは、2枚の金属パネル7の間に、図7に
示すような「食い込み」ができることから、その食い込
みにより機械的な結合力が発生する。
【0020】又、2枚の金属パネル7の間には、接着剤
8が塗布されていることから、両金属パネル7の間がほ
ぼ均等に接合されている。そして、ワークWがポンチ2
とダイス3により加圧成形される際には、ワークWに振
動が付与されると共に、ワークWのかしめ部位CPの周
囲が凹凸を有するストリッパ1の座面6で押圧される。
【0021】従って、ワークWのかしめ部位CPの両金
属パネル7の間に残存している接着剤8は、ワークWに
付与された振動によって両金属パネル7の間で面圧の弱
い側へと流動し易くなり、接着剤8はかしめ部位CPの
外へと逃げ易くなる。併せて、ストリッパ1によるワー
クWの押圧面には、座面6の突条6aで押圧される面圧
の高い部分と、その突条6aで押圧されない面圧の低い
部分とが生じる。そして、座面6の突条6aで押圧され
ない面圧の低い部分が逃げ道となり、ポンチ2とダイス
3により加圧される接着剤8がかしめ部位CPの外へと
逃げ易くなる。
【0022】その結果、ポンチ2とダイス3の間の加圧
部分に必要以上の接着剤8が残存することがなくなる。
そのため、必要以上に残存した接着剤8により、かしめ
部位CPの変形が不適正となったり、かしめが不充分と
なってかしめ部位CPの強度が低下したりすることを防
止することができる。つまり、互いに重ね合わされた金
属パネル7の間に接着剤8を塗布してなるワークWをか
しめ加工するに当たり、かしめ部位CPに接着剤8に起
因して加工不良等の発生することを未然に防止できるの
である。
【0023】又、上記のようなかしめ加工によれば、金
属パネル7のかしめ部位CPに熱破壊が生じることはな
い。そのため、かしめ部位CPの表面に、改めて防錆等
のための再処理を施す必要がなくなる。更に、上記のよ
うなかしめ加工によれば、リベット等の副材料を何ら必
要としないので、その分だけ大きなコストダウンを図る
こともできる。
【0024】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、複数の突条6aにより座面6を
凹凸に形成したストリッパ1を使用したが、図8に示す
ように、突条を省略した平坦な座面11aを有するスト
リッパ11を使用することもできる。
【0025】(2)前記実施例では、超音波を発生させ
てワークWに振動を付与する振動子9を使用したが、機
械的な振動をワークWに直接伝達するようにした振動付
与手段を使用してもよい。
【0026】(3)前記実施例では、ワークWを構成す
る金属パネル7として鋼板を使用したが、塑性加工可能
な材料であれば鋼板以外の材料を使用することもでき
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、第1及び第2の発
明によれば、複数枚のパネルの間に接着剤を塗布して重
ね合わせてなるワークをポンチによりダイスの方向へ加
圧してかしめを施す際に、ワークに振動を付与するよう
にしている。従って、ワークのかしめ部位のパネル間に
残存している接着剤は、ワークに付与された振動により
面圧の弱い側へ流動し易くなり、接着剤はかしめ部位の
外へと逃げ易くなる。その結果、パネル間に接着剤を塗
布してなるワークをかしめ加工するに当たり、かしめ部
位の加圧部分に必要以上の接着剤が残存することを防止
することができ、もって、加工不良等の発生を未然に防
止することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例におけるかしめ
装置を示す正面図である。
【図2】一実施例において、ストリッパとポンチを示す
底面図である。
【図3】一実施例において、ストリッパとポンチを示す
斜視図である。
【図4】一実施例において、かしめ装置を使用して行わ
れるワークのかしめ方法の手順を説明する断面図であ
る。
【図5】一実施例において、同じくかしめ方法の手順を
説明する断面図である。
【図6】一実施例において、同じくかしめ方法の手順を
説明する断面図である。
【図7】一実施例において、ワークのかしめ部位の形状
を示す断面図である。
【図8】この発明を具体化した別の実施例において、ス
トリッパとポンチを示す底面図である。
【図9】従来技術におけるワークのかしめ加工を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
2…ポンチ、3…ダイス、7…金属パネル、8…接着
剤、9…振動子、W…ワーク、CP…かしめ部位。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のパネルをそれらの間に接着剤を
    塗布して重ね合わせてワークとし、前記ワークに振動を
    付与しながら、前記ワークをポンチによりダイスの方向
    へ加圧することにより前記ワークにかしめを施すことを
    特徴とするかしめ方法。
  2. 【請求項2】 上下動自在に配設されたポンチと、前記
    ポンチに対向して配設されたダイスとにより構成され、
    複数枚のパネルをそれらの間に接着剤を塗布して重ね合
    わせてワークとし、前記ワークを前記ポンチにより前記
    ダイスの方向へ加圧することにより前記ワークにかしめ
    を施すかしめ装置において、 前記ワークに振動を付与するための振動付与手段を設け
    たことを特徴とするかしめ装置。
JP1293793A 1993-01-28 1993-01-28 かしめ方法及びかしめ装置 Pending JPH06218454A (ja)

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JP1293793A JPH06218454A (ja) 1993-01-28 1993-01-28 かしめ方法及びかしめ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010139606A3 (en) * 2009-06-05 2011-02-03 Attexor Clinch Systems S.A. A method for making joints between sheet formed members with an intermediate adhesive layer and an apparatus for carrying out said method
JP2012101260A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Kobe Steel Ltd 金属材の接合方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010139606A3 (en) * 2009-06-05 2011-02-03 Attexor Clinch Systems S.A. A method for making joints between sheet formed members with an intermediate adhesive layer and an apparatus for carrying out said method
US10112230B2 (en) 2009-06-05 2018-10-30 Attexor Clinch Systems S.A. Method for making joints between sheet formed members and an apparatus for carrying out said method
JP2012101260A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Kobe Steel Ltd 金属材の接合方法

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