JPH06218381A

JPH06218381A - 浄水・活性水生成器

Info

Publication number: JPH06218381A
Application number: JP5012562A
Authority: JP
Inventors: Takashi Suzuki; 高志鈴木
Original assignee: RUISU BUSSAN HANBAI KK
Current assignee: RUISU BUSSAN HANBAI KK
Priority date: 1993-01-28
Filing date: 1993-01-28
Publication date: 1994-08-09

Abstract

(57)【要約】【目的】飲料水から雑菌や塩素臭並びに残留塩素や
トリハロメタン等を除去して浄化することが出来ると同
時に、その飲料水中に適量のミネラル成分を溶け込ませ
且つ水を活性化（活性水化）させて飲料水としての旨味
やまろやかさを向上させることが出来、しかもこれら浄
水化・活性水化の性能を長期に亘って維持することが出
来る浄水・活性水生成器を提供すること。【構成】飲料水を貯留させる水タンク１内に筒状容
器２及び麦飯石３を設置し、上記筒状容器２内にセラミ
ックボール６と磁石ボール７とを混合させて収納すると
共に送気用パイプ８を接続させた発泡用球９を収容せし
め、前記送気用パイプ８にイオン・オゾン発生器４を介
してエアポンプ５を連通接続せしめてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水道水や井戸水等の飲
料水を浄化及び活性化するための浄水・活性水生成器に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の活性炭や多孔質性チューブを用い
た家庭用浄水器では、飲料水中の雑菌や塩素臭（カルキ
臭）は除去することが出来る（これとても使用初期のみ
で直ぐに性能が低下してしまう。）が、残留塩素やトリ
ハロメタン等は除去することが出来ず、かと言って急速
濾過法やイオン交換樹脂法を用いて浄水化すると、装置
が大型化して設置スペースの問題を生じるだけでなく、
高価となり、しかも飲料水中のミネラル成分も同時に除
去されてしまう為、飲料水としてのいわゆる旨味やまろ
やかさが全くなくなってしまう不具合があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
の不具合に鑑みてなされたものであり、水道水や井戸水
等の飲料水から雑菌や塩素臭（カルキ臭）並びに残留塩
素やトリハロメタン等を除去して浄化することが出来る
と同時に、その飲料水中に適量のミネラル成分を溶け込
ませ且つ水を活性化（活性水化）させて飲料水としての
旨味やまろやかさを向上させることが出来、しかもこれ
ら浄水化・活性水化の性能を長期に亘って維持すること
が出来る浄水・活性水生成器を提供せんとするものであ
る。また、小型で設置スペースをとらず室内の壁面等に
も容易に設置することが出来る浄水・活性水生成器を提
供することも目的の１つである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】斯る目的を達成する本発
明の浄水・活性水生成器は、飲料水を貯留させる水タン
ク内に筒状容器及び麦飯石を設置し、上記筒状容器内に
セラミックボールと磁石ボール及び送気用パイプを接続
させた発泡用球をそれぞれ収容せしめ、前記送気用パイ
プにイオン・オゾン発生器を介してエアポンプを連通接
続せしめてなる事を特徴とし、また前記水タンクを偏平
な略四角箱形状に形成した事を特徴としたものである。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施の一例を図面に基づいて
説明する。図中１は飲料水ｗを貯留させるための水タン
クであり、耐蝕性に優れたステンレス材等を用いて偏平
な略四角箱形状に形成し、その内部中央位置に筒状容器
２を直立状に設置すると共に、内底部に麦飯石３を敷設
状に収納せしめ、外側上部には上記筒状容器２内にマイ
ナスイオン及びオゾンを供給するためのイオン・オゾン
発生器４並びにエアポンプ５を設置させる。尚、図２
中、1bは内部に設置した筒状容器２の状態や飲料水ｗの
量を必要に応じて外部から観察しえるようにするための
窓である。

【０００６】筒状容器２は、ガラス材や陶器材など耐蝕
性に優れた材料を用いて両端部を開放した適宜な長さ直
径を有する円筒形状に形成し（実施例では長さ約１４c
m，直径約４．５cm）、その内部に多数のセラミックボ
ール６と磁石ボール７とを互いに混合させて収納すると
共に送気用パイプ８を接続させた発泡用球９及びフェラ
イト磁石10を収容せしめ、これらセラミックボール６や
磁石ボール７が外部へ出ないように、開放した両端部を
多数の流通孔11，12を開口形成せしめた上蓋13及び底蓋
14でもって蓋をしてなる。

【０００７】尚、底蓋14の下部には支持脚15を突設し
て、水タンク１の底面1aとの間に空間部16を設けるよう
にする。即ち、底蓋14と水タンク１の底面1aとの間に空
間部16を設けて、水タンク１内の貯留水ｗを上部から底
部まで効率良く循環させるようにするものである。この
際、支持脚15をなくし別の手段でもって筒状容器２の底
部と水タンク１の底面1aとの間に空間部16を設けるか、
或いは筒状容器２の底部を水タンク１の底面1a上に載置
させて空間部16をなくし筒状容器２の下部側周部分に多
数の流通孔12を開口形成するようにしても良い。

【０００８】前記麦飯石３は、飲料貯留水ｗ中の雑菌や
有機物を吸着すると同時に飲料貯留水ｗ中に多種のミネ
ラル成分を放出し遠赤外線を放射させて飲料水としての
旨味やまろやかさを付与するためのものであり、多孔質
で可溶性の自然石（麦飯石）を適当な大きさに粉砕し加
熱殺菌消毒したものを用い、水タンク１の底面１a より
少し上部位置に設置せしめたスノコ板17上に適当な厚さ
に敷設状に配置し、そのスノコ板17に多数の流通孔18を
開口形成する。

【０００９】また、筒状容器２内に収納するセラミック
ボール６は、麦飯石３と相俟って飲料貯留水ｗ中の雑菌
や有機物を吸着すると共に飲料貯留水ｗ中にカルシウム
成分を放出し同時に遠赤外線を放射して飲料貯留水ｗを
活性化させるためのものであり、セラミックス材を用い
て適宜大きさ（実施例では直径約１cm）の多孔質性の球
形状に形成してなり、磁石ボール７とほぼ同量を互いに
混合させて用いる。

【００１０】磁石ボール７は、後述するフェライト磁石
10と相俟って飲料貯留水ｗ中に磁力線を放射することに
よって水の分子集団（クラスタ）を寸断微細化して飲料
貯留水ｗにまろやかさを付与するためのものであり、セ
ラミックス材にフェライト磁石材料を混ぜ合わせたもの
を用いて、セラミックボール６とほぼ同じ大きさの多孔
質性の球形状に形成してなる。

【００１１】フェライト磁石10は、筒状容器２内の水中
に強い磁力線を放射して水の分子集団（クラスタ）をよ
り効率良く寸断微細化し得るように、略ドーナツ盤形状
に形成して、発泡用球９に接続した送気用パイプ８の外
側に複数個（実施例では４個）を適宜間隔毎に配置せし
める。

【００１２】送気用パイプ８は、筒状容器２内にマイナ
スイオン及びオゾンを直接供給するためのものであり、
耐蝕性に優れたステンレス材などを用いて中空パイプ状
に形成し、その一端側にイオン・オゾン発生器４を介し
てエアポンプ５を連通接続せしめ先端側に発泡用球９を
接続させる。

【００１３】発泡用球９は、エアポンプ５及びイオン・
オゾン発生器４から送気用パイプ８を通して供給される
マイナスイオン及びオゾン（マイナスイオンを帯たオゾ
ン化空気）を筒状容器２内の水中に微細な気泡として放
出させるためのものであり、多孔質の連続気孔を有する
球形状に形成してなり、筒状容器２内の底部位置に配置
する。

【００１４】そして、イオン・オゾン発生器４として
は、例えば実公昭６１−３７８１７号公報や特公昭５９
−３２８５８号公報，特公昭６１−４３２８１号公報等
に開示された如き公知のイオン・オゾン発生器を用いる
ものである。

【００１５】尚、図中19は水タンク１内に充満したオゾ
ンガスを外部へ排出させるためのオゾン排出用パイプで
あり、このオゾン排出用パイプ19にホース（図示せず）
を接続させてその先端（出口）を流し台や冷蔵庫の裏な
ど、ゴキブリ等の害虫が出そうな場所に配設させて置け
ば、排出されるオゾンの作用によりゴキブリ等の害虫を
排除することも可能となる。

【００１６】而して、水タンク１内に水道水や井戸水な
どの飲料水ｗを、内部に設置した筒状容器２が十分に被
る程度まで入れて筒状容器２の内部にも飲料水ｗを行き
わたらせた後、イオン・オゾン発生器４及びエアポンプ
５を動作させる。すると、エアポンプ４から送り出され
た空気は送気管20を通ってイオン・オゾン発生器４に導
かれ、その内部でマイナスイオンを帯たオゾン化空気に
変化し、そのオゾン化空気が送気管21を介し送気用パイ
プ８を通して発泡用球９から微細な気泡となって筒状容
器２内の水中に放出される。

【００１７】微細な気泡となって筒状容器２内の水中に
放出されたオゾン化空気は、筒状容器２内の水と接触し
ながら浮力で上昇し、筒状容器２の上蓋13の流通孔11を
通って水タンク１内の飲料貯留水ｗとも接触しながら、
最終的にオゾン排出パイプ19から外部へ排出される。

【００１８】そして、オゾン化空気が微細な気泡となっ
て筒状容器２及び水タンク１内の貯留水ｗ中を浮上して
行く過程でもって、その強い酸化作用により飲料貯留水
ｗ中の雑菌を殺菌消毒する同時に残留塩素（カルキ）や
トリハロメタンなどの有害な化学物質を分解除去して浄
化，脱臭，脱色がなされ、更にオゾン化空気が有するマ
イナスイオンの作用により水が活性化される。

【００１９】また、水タンク１内に敷設した麦飯石３並
びに筒状容器２内に収容せしめたセラミックボール６の
作用により、貯留水ｗ中の雑菌や有機物が吸着されると
同時に貯留水ｗ中に多種のミネラル成分が放出され且つ
遠赤外線が放射され、オゾンが分解して飲料貯留水ｗ中
に溶け込んだ溶存酸素と相俟って飲料貯留水ｗの旨味や
まろやかさが付与される。そして更に、磁石ボール７及
びフェライト磁石10から放射される磁力線の作用によ
り、水の分子集団（クラスタ）が寸断微細化されて、飲
料貯留水ｗに一層まろやかさが付与される。

【００２０】因みに、本浄水・活性水生成器を用いて浄
化・活性化させた飲料水を愛知県食品工業技術センター
で分析した試験成績（４食技・第１・３１３号）の結果
を、下記の表１に示すと共に、比較のために通常の水道
水の分析値を表２に示す。尚、本浄水・活性水生成器の
仕様としては、水タンクの容量；１０リットル、麦飯
石；１Kg、セラミックボール；１００個、磁石ボール；
１００個である。

【００２１】

【表１】

【００２２】

【表２】

【００２３】他方、微細な気泡となって筒状容器２内を
浮上するオゾン化空気の上昇力により、筒状容器２内の
水が上蓋13に形成した流通孔11を通って外に押し出され
ると共に水タンク１内の飲料貯留水ｗが底蓋14に形成し
た流通孔12を通して筒状容器２内に入って来るので、水
タンク１内の飲料貯留水ｗが筒状容器２内部を中心とし
て、水タンク１の内上部から内底部にわたって循環する
流れが生じるようになる。その結果、水タンク１内の全
飲料貯留水ｗに対して上述の浄化・活性化作用が効率的
に及ぶようになる。

【００２４】

【発明の効果】本発明の浄水・活性水生成器は斯様に構
成したので、水道水や井戸水等の飲料水から雑菌や塩素
臭（カルキ臭）並びに残留塩素やトリハロメタン等の有
害物質を除去して浄化することが出来ると同時に、その
飲料水中に適量のミネラル成分を溶け込ませ且つ水を活
性化（活性水化）させて飲料水としての旨味やまろやか
さを向上させることが出来る。

【００２５】しかも、飲料水を浄水化・活性水化させる
ための麦飯石やセラミックボール，磁石ボール等は、従
来の活性炭や多孔質性チューブのように目詰りして使用
不能になるようなことがないので、メンテナンスフリー
でもって浄水化・活性水化の性能を長期に亘って維持す
ることが出来ると共に、これら麦飯石やセラミックボー
ル，磁石ボール等の使用量は、前述した本浄水・活性水
生成器の試験成績の項で示した通り少量で済むので、装
置として小型化することが出来る。

【００２６】加えて、水タンクを偏平な略四角箱形状に
形成したので、従来のこの種円筒形状に形成した浄水器
と比較して、室内の壁面等にも容易に設置することが出
来ると共に、小型で設置スペースをとらない使い勝手の
良いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施の一例を示す模式断面図。

【図２】図１の（２）−（２）線に沿う横断平面
図。

【符号の説明】

１：水タンク 1a：水タンク底面
1b：窓ｗ：飲料貯留水２：筒状容器
３：麦飯石４：イオン・オゾン発生器５：エアポンプ６：セラミックボール７：磁石ボール８：送気用パイプ９：発泡用球 10：フェライト磁石 11,12,18：流通孔 13：上蓋 14：底蓋 15：支持脚 16：空間部 17：スノコ板 19：オゾン排出用パ
イプ 20,21 ：送気管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ０２Ｆ 9/00 Ｚ 7446−4Ｄ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】飲料水を貯留させる水タンク内に筒状
容器及び麦飯石を設置し、上記筒状容器内にセラミック
ボールと磁石ボール及び送気用パイプを接続させた発泡
用球を収容せしめ、前記送気用パイプにイオン・オゾン
発生器を介してエアポンプを連通接続せしめてなる事を
特徴とする浄水・活性水生成器。
【請求項２】前記水タンクを偏平な略四角箱形状に
形成した事を特徴とする請求項１記載の浄水・活性水生
成器。