JPH06218241A - 膜モジュールの製造方法 - Google Patents
膜モジュールの製造方法Info
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- JPH06218241A JPH06218241A JP1036593A JP1036593A JPH06218241A JP H06218241 A JPH06218241 A JP H06218241A JP 1036593 A JP1036593 A JP 1036593A JP 1036593 A JP1036593 A JP 1036593A JP H06218241 A JPH06218241 A JP H06218241A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 濾板22の内部に透過液流路を形成するとと
もに、濾板22の表裏面に透過液流路の開口を形成し、
濾板22の表裏面に透過液流路の開口を覆って多孔質材
からなる薄い平板状の支持材24を貼着し、その後に濾
板22を膜原料溶剤28中に浸漬して濾板22および支
持材24の表面に一体的に濾過膜を製膜する。 【効果】 濾過膜を支持材および濾板の表面に一体的に
製膜することにより、膜モジュールの構成部材として接
着材をなくし、剥がれによる濾過膜の損傷をなくすこと
ができる。
もに、濾板22の表裏面に透過液流路の開口を形成し、
濾板22の表裏面に透過液流路の開口を覆って多孔質材
からなる薄い平板状の支持材24を貼着し、その後に濾
板22を膜原料溶剤28中に浸漬して濾板22および支
持材24の表面に一体的に濾過膜を製膜する。 【効果】 濾過膜を支持材および濾板の表面に一体的に
製膜することにより、膜モジュールの構成部材として接
着材をなくし、剥がれによる濾過膜の損傷をなくすこと
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜モジュールの製造方
法に関し、詳しくは汚水の浄化処理等に用いる膜分離装
置の膜モジュールに係るものである。
法に関し、詳しくは汚水の浄化処理等に用いる膜分離装
置の膜モジュールに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の膜分離装置は、例えば図9〜図1
2に示すようなものである。図9の(a)において、本
体ケーシング1は上部ケーシング1aと下部ケーシング
1bとで形成しており、下部ケーシング1bの下部開口
から上部ケーシング1aの上部開口に向けて本体ケーシ
ング1内を槽内の原水2が流通するように構成してい
る。上部ケーシング1aの内部には、複数の膜モジュー
ル3を各膜モジュール3の膜面間に適当間隙を形成しな
がら膜面を上下方向に沿わせて挿入配置している。ま
た、下部ケーシング1bの内部には空気4を曝気する散
気装置5を配置している。
2に示すようなものである。図9の(a)において、本
体ケーシング1は上部ケーシング1aと下部ケーシング
1bとで形成しており、下部ケーシング1bの下部開口
から上部ケーシング1aの上部開口に向けて本体ケーシ
ング1内を槽内の原水2が流通するように構成してい
る。上部ケーシング1aの内部には、複数の膜モジュー
ル3を各膜モジュール3の膜面間に適当間隙を形成しな
がら膜面を上下方向に沿わせて挿入配置している。ま
た、下部ケーシング1bの内部には空気4を曝気する散
気装置5を配置している。
【0003】図9の(b)に示すように、各膜モジュー
ル3は、濾板6の表裏を限外濾過膜や精密濾過膜等の濾
過膜7で覆ってもので、濾板6の内部に透過液流路8を
設けるとともに、濾板6と濾過膜7の間に、流路を形成
するための間隙形成材9を必要に応じて介装している。
ル3は、濾板6の表裏を限外濾過膜や精密濾過膜等の濾
過膜7で覆ってもので、濾板6の内部に透過液流路8を
設けるとともに、濾板6と濾過膜7の間に、流路を形成
するための間隙形成材9を必要に応じて介装している。
【0004】図10は膜モジュール3の具体的な構成を
示すものであり、濾過膜7は機械的強度を確保するため
に不織布7aの表面上に直接に膜7bを生成させたもの
である。また、濾過膜7はその周縁部において濾板6に
接着材7cを介して接着固定している。さらに、濾板6
の上端面には透過液流路8に連通する吸引口10を設け
ており、吸引口10に連通して吸引管11を設けてい
る。
示すものであり、濾過膜7は機械的強度を確保するため
に不織布7aの表面上に直接に膜7bを生成させたもの
である。また、濾過膜7はその周縁部において濾板6に
接着材7cを介して接着固定している。さらに、濾板6
の上端面には透過液流路8に連通する吸引口10を設け
ており、吸引口10に連通して吸引管11を設けてい
る。
【0005】図11に示すように、上述の膜分離装置1
2は反応槽13に浸漬配置しており、反応槽13には原
水供給管14が開口している。また、吸引管11は、先
端側が処理水槽15に開口しており、吸引管11の途中
には吸引ポンプ16を介装している。さらに、散気装置
5には送気管17を介してブロアー18を接続してい
る。
2は反応槽13に浸漬配置しており、反応槽13には原
水供給管14が開口している。また、吸引管11は、先
端側が処理水槽15に開口しており、吸引管11の途中
には吸引ポンプ16を介装している。さらに、散気装置
5には送気管17を介してブロアー18を接続してい
る。
【0006】上記した構成において、反応槽13には原
水供給管14を通して、下水、し尿等の原水2が流入す
る。また、ブロアー18により空気4を送気管17を通
して散気装置5に供給し、散気装置5から上方に向けて
空気4を曝気する。そして、図12に示すように、前述
の曝気によって反応槽13内に酸素を供給するととも
に、空気4のエアリフト作用により生起する上昇攪拌流
によって反応槽13内の原水2を攪拌混合しながら槽内
で循環させる。
水供給管14を通して、下水、し尿等の原水2が流入す
る。また、ブロアー18により空気4を送気管17を通
して散気装置5に供給し、散気装置5から上方に向けて
空気4を曝気する。そして、図12に示すように、前述
の曝気によって反応槽13内に酸素を供給するととも
に、空気4のエアリフト作用により生起する上昇攪拌流
によって反応槽13内の原水2を攪拌混合しながら槽内
で循環させる。
【0007】一方、膜分離装置12によって反応槽13
内の原水2を固液分離し、膜分離装置12の濾過膜7を
透過した透過液は処理水19として吸引ポンプ16によ
り吸引管11を通して処理水槽15に取り出す。
内の原水2を固液分離し、膜分離装置12の濾過膜7を
透過した透過液は処理水19として吸引ポンプ16によ
り吸引管11を通して処理水槽15に取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、膜モジュール3は濾板6の表裏面に濾
過膜7を接着固定して形成しているが、接着不良や経年
変化による接着材7cの劣化等により濾過膜7の剥がれ
が生じる問題があった。
の構成において、膜モジュール3は濾板6の表裏面に濾
過膜7を接着固定して形成しているが、接着不良や経年
変化による接着材7cの劣化等により濾過膜7の剥がれ
が生じる問題があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するもので、濾
過膜7の剥がれが生じない膜モジュールの製造方法を提
供することを目的とする。
過膜7の剥がれが生じない膜モジュールの製造方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の膜モジュールの製造方法は、濾板の内部に
透過液流路を形成するとともに、濾板の表裏面に透過液
流路の開口を形成し、濾板の表裏面に透過液流路の開口
を覆って多孔質材からなる薄い平板状の支持材を貼着
し、その後に濾板を膜原料溶剤中に浸漬して濾板および
支持材の表面に一体的に濾過膜を製膜する構成とするも
のである。
に、本発明の膜モジュールの製造方法は、濾板の内部に
透過液流路を形成するとともに、濾板の表裏面に透過液
流路の開口を形成し、濾板の表裏面に透過液流路の開口
を覆って多孔質材からなる薄い平板状の支持材を貼着
し、その後に濾板を膜原料溶剤中に浸漬して濾板および
支持材の表面に一体的に濾過膜を製膜する構成とするも
のである。
【0011】本発明の膜モジュールの製造方法は、濾板
の内部に透過液流路を形成するとともに、濾板の表裏面
に透過液流路の開口を形成し、濾板の表面を覆って支持
材をなす不織布膜を直接に製膜し、その後に濾板を膜原
料溶剤中に浸漬して支持材の表面に一体的に濾過膜を製
膜する構成とするものである。
の内部に透過液流路を形成するとともに、濾板の表裏面
に透過液流路の開口を形成し、濾板の表面を覆って支持
材をなす不織布膜を直接に製膜し、その後に濾板を膜原
料溶剤中に浸漬して支持材の表面に一体的に濾過膜を製
膜する構成とするものである。
【0012】本発明の膜モジュールの製造方法は、多孔
質材により膜支持体を形成し、この膜支持体を膜原料溶
剤中に浸漬して膜支持体の表面に直接的に濾過膜を製膜
する構成とするものである。
質材により膜支持体を形成し、この膜支持体を膜原料溶
剤中に浸漬して膜支持体の表面に直接的に濾過膜を製膜
する構成とするものである。
【0013】また、膜支持体を板状に形成するととも
に、膜支持体に複数の貫通孔を表裏方向に貫通して形成
した構成とするものである。また、膜支持体をハニカム
構造に形成し、膜支持体を隔壁として複数の被処理水流
路を形成した構成とするものである。
に、膜支持体に複数の貫通孔を表裏方向に貫通して形成
した構成とするものである。また、膜支持体をハニカム
構造に形成し、膜支持体を隔壁として複数の被処理水流
路を形成した構成とするものである。
【0014】
【作用】上記した本発明の第1の構成により、濾過膜は
支持材および濾板の表面に一体的に製膜しているので、
支持材の周縁部においても支持材表面と濾板表面とにわ
たって連続して濾過膜が存在する。このため、従来のよ
うに接着材を用いて濾過膜の周縁部をシールする必要が
なくなり、膜モジュールの構成部材として接着材が存在
しないので、剥がれによる損傷がない。
支持材および濾板の表面に一体的に製膜しているので、
支持材の周縁部においても支持材表面と濾板表面とにわ
たって連続して濾過膜が存在する。このため、従来のよ
うに接着材を用いて濾過膜の周縁部をシールする必要が
なくなり、膜モジュールの構成部材として接着材が存在
しないので、剥がれによる損傷がない。
【0015】本発明の第2の構成により、濾板の表面に
支持材をなす不織布膜を直接に製膜しているので、濾板
は支持材によって包み込まれた状態となり、支持材と濾
板の剥離がなくなる。
支持材をなす不織布膜を直接に製膜しているので、濾板
は支持材によって包み込まれた状態となり、支持材と濾
板の剥離がなくなる。
【0016】本発明の第3の構成により、多孔質材から
なる膜支持体は表面に無数の微孔が開口し、微孔が連続
することにより透過液流路を形成している。このため、
膜支持体と濾過膜の間に、流路を形成するための支持材
を介装する必要がなくなり、膜支持体の全表面に直接的
に濾過膜を製膜することができ、膜支持体自身が濾過膜
の補強材として作用する。したがって、製膜した濾過膜
には端部が存在せず、従来のような接着材の劣化による
剥がれが生じない。
なる膜支持体は表面に無数の微孔が開口し、微孔が連続
することにより透過液流路を形成している。このため、
膜支持体と濾過膜の間に、流路を形成するための支持材
を介装する必要がなくなり、膜支持体の全表面に直接的
に濾過膜を製膜することができ、膜支持体自身が濾過膜
の補強材として作用する。したがって、製膜した濾過膜
には端部が存在せず、従来のような接着材の劣化による
剥がれが生じない。
【0017】また、膜支持体に複数の貫通孔を形成する
ことにより、貫通孔の内周面にも濾過膜を形成すること
ができ、単位体積当りの膜面積が増加する。また、膜支
持体をハニカム構造とすることにより、膜支持体の機械
的強度が増加し、経年変化によっても膜支持体に変形が
生じず、膜支持体を隔壁として形成する被処理水流路を
常に一様な流路に維持することができ、流路の閉塞を防
止することができる。
ことにより、貫通孔の内周面にも濾過膜を形成すること
ができ、単位体積当りの膜面積が増加する。また、膜支
持体をハニカム構造とすることにより、膜支持体の機械
的強度が増加し、経年変化によっても膜支持体に変形が
生じず、膜支持体を隔壁として形成する被処理水流路を
常に一様な流路に維持することができ、流路の閉塞を防
止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図3において、膜モジュール21は、構
造材をなす濾板22と、高分子材で成形した限外濾過膜
や精密濾過膜等からなる濾過膜23と、濾板22と濾過
膜23の間に流路を形成するとともに濾過膜23の機械
的強度を補強する不織布や濾紙等からなる支持材24と
で形成している。
明する。図1〜図3において、膜モジュール21は、構
造材をなす濾板22と、高分子材で成形した限外濾過膜
や精密濾過膜等からなる濾過膜23と、濾板22と濾過
膜23の間に流路を形成するとともに濾過膜23の機械
的強度を補強する不織布や濾紙等からなる支持材24と
で形成している。
【0019】濾板22は樹脂材等からなり、内部に透過
液流路25を有している。この透過液流路25は濾板2
2の表裏面に開口25aするとともに、濾板22の上端
面に開口25bしており、透過液流路25は上端の開口
25bに設けた吸引口26を介して吸引管27に連通し
ている。
液流路25を有している。この透過液流路25は濾板2
2の表裏面に開口25aするとともに、濾板22の上端
面に開口25bしており、透過液流路25は上端の開口
25bに設けた吸引口26を介して吸引管27に連通し
ている。
【0020】膜モジュール21の製造は下記の手順に基
づいて製造する。始めに、濾板22の表裏面に透過液流
路25の開口25aを覆って薄い平板状の支持材24を
添着する。次に、濾板22を膜原料溶剤28中に適当時
間浸漬し、濾板22および支持材24の全表面に直接的
に濾過膜23を製膜する。膜原料溶剤28としては、例
えばアクリロニトリルと塩化ビニルの共重合体からなる
ポリマーをジメチルホルムアミド中に溶かしたものが知
られているが、これらのものに限られるものではない。
づいて製造する。始めに、濾板22の表裏面に透過液流
路25の開口25aを覆って薄い平板状の支持材24を
添着する。次に、濾板22を膜原料溶剤28中に適当時
間浸漬し、濾板22および支持材24の全表面に直接的
に濾過膜23を製膜する。膜原料溶剤28としては、例
えばアクリロニトリルと塩化ビニルの共重合体からなる
ポリマーをジメチルホルムアミド中に溶かしたものが知
られているが、これらのものに限られるものではない。
【0021】そして、濾板22を膜原料溶剤28から引
き上げて乾燥させた後に、濾板22の不要部分に製膜し
た濾過膜23を除去する。尚、予め濾板22の濾過膜2
3が不要な部分に剥離剤を塗布しておけば、製膜後に容
易に濾過膜23を除去することができる。また、予め複
数の濾板23をユニット状に組み込んで後に、ユニット
を膜原料溶剤28中に浸漬して複数の濾板22に同時に
濾過膜23を製膜することも可能である。
き上げて乾燥させた後に、濾板22の不要部分に製膜し
た濾過膜23を除去する。尚、予め濾板22の濾過膜2
3が不要な部分に剥離剤を塗布しておけば、製膜後に容
易に濾過膜23を除去することができる。また、予め複
数の濾板23をユニット状に組み込んで後に、ユニット
を膜原料溶剤28中に浸漬して複数の濾板22に同時に
濾過膜23を製膜することも可能である。
【0022】このように、本実施例の膜モジュール21
においては、濾過膜23を支持材24および濾板22の
表面に一体的に製膜しているので、支持材24の周縁部
においても支持材表面と濾板表面とにわたって連続して
濾過膜23が存在する。このため、従来のように接着材
を用いて濾過膜の周縁部をシールする必要がなくなり、
膜モジュール21の構成部材として接着材が存在しない
ので、濾過膜23の剥がれによる損傷がない。
においては、濾過膜23を支持材24および濾板22の
表面に一体的に製膜しているので、支持材24の周縁部
においても支持材表面と濾板表面とにわたって連続して
濾過膜23が存在する。このため、従来のように接着材
を用いて濾過膜の周縁部をシールする必要がなくなり、
膜モジュール21の構成部材として接着材が存在しない
ので、濾過膜23の剥がれによる損傷がない。
【0023】図4は本発明の他の実施例を示すものであ
り、先の実施例と同様の作用を行う部材については同一
番号を付して説明を省略する。図4において、濾板22
にはその全表面を覆って支持材をなす不織布膜31を直
接に製膜しており、不織布膜31を製膜した濾板22
を、先の実施例と同様に膜原料溶剤28中に浸漬するこ
とにより、不織布膜31の表面に一体的に濾過膜32を
製膜している。
り、先の実施例と同様の作用を行う部材については同一
番号を付して説明を省略する。図4において、濾板22
にはその全表面を覆って支持材をなす不織布膜31を直
接に製膜しており、不織布膜31を製膜した濾板22
を、先の実施例と同様に膜原料溶剤28中に浸漬するこ
とにより、不織布膜31の表面に一体的に濾過膜32を
製膜している。
【0024】この構成によれば、濾板22は不織布膜3
1によって包み込まれた状態となり、支持材である不織
布膜31と濾板22の剥離がなくなる。他の作用効果は
先の実施例と同様である。
1によって包み込まれた状態となり、支持材である不織
布膜31と濾板22の剥離がなくなる。他の作用効果は
先の実施例と同様である。
【0025】図5〜図6は本発明のさらに他の実施例を
示すものであり、先の実施例と同様の作用を行う部材に
ついては同一番号を付して説明を省略する。図5〜図6
において、膜モジュール40は板状の膜支持体41を有
しており、膜支持体41は多孔質のセラミックス材で形
成したものである。このため、膜支持体41は表面に無
数の微孔が開口し、微孔が連続することにより透過液流
路を形成している。そして、膜支持体41の上端部には
吸引口42を形成しており、吸引口42は膜支持体41
の内部において前記透過液流路に連通している。また、
膜支持体41には複数の貫通孔43を表裏方向に貫通し
て形成している。
示すものであり、先の実施例と同様の作用を行う部材に
ついては同一番号を付して説明を省略する。図5〜図6
において、膜モジュール40は板状の膜支持体41を有
しており、膜支持体41は多孔質のセラミックス材で形
成したものである。このため、膜支持体41は表面に無
数の微孔が開口し、微孔が連続することにより透過液流
路を形成している。そして、膜支持体41の上端部には
吸引口42を形成しており、吸引口42は膜支持体41
の内部において前記透過液流路に連通している。また、
膜支持体41には複数の貫通孔43を表裏方向に貫通し
て形成している。
【0026】そして、膜支持体41を前述の膜原料溶剤
28中に浸漬することにより、膜支持体41の全表面に
直接的に濾過膜44を製膜している。このため、濾過膜
44は貫通孔43の内周面にも存在する。
28中に浸漬することにより、膜支持体41の全表面に
直接的に濾過膜44を製膜している。このため、濾過膜
44は貫通孔43の内周面にも存在する。
【0027】この構成によれば、膜支持体41は表面お
よび内部の無数の微孔によって透過液流路を形成してい
るので、膜支持体41と濾過膜44の間に、流路を形成
するための支持材を介装する必要がなくなり、膜支持体
41の全表面に直接的に濾過膜44を製膜することがで
き、膜支持体41自身が濾過膜44の補強材として作用
する。したがって、製膜した濾過膜44には端部が存在
せず、従来のような接着材の劣化による剥がれが生じな
い。
よび内部の無数の微孔によって透過液流路を形成してい
るので、膜支持体41と濾過膜44の間に、流路を形成
するための支持材を介装する必要がなくなり、膜支持体
41の全表面に直接的に濾過膜44を製膜することがで
き、膜支持体41自身が濾過膜44の補強材として作用
する。したがって、製膜した濾過膜44には端部が存在
せず、従来のような接着材の劣化による剥がれが生じな
い。
【0028】また、膜支持体41に複数の貫通孔43を
形成することにより、単位体積当りの膜面積が増加する
ので、濾過効率を高めることができる。他の作用効果は
先の実施例と同様である。
形成することにより、単位体積当りの膜面積が増加する
ので、濾過効率を高めることができる。他の作用効果は
先の実施例と同様である。
【0029】図7〜図8は本発明のさらに他の実施例を
示すものであり、先の実施例と同様の作用を行う部材に
ついては同一番号を付して説明を省略する。図7〜図8
において、膜モジュール50はハニカム構造をなす膜支
持体51を有しており、多孔質のセラミックス材で形成
したものである。このため、膜支持体51は表面に無数
の微孔が開口し、微孔が連続することにより透過液流路
を形成している。また、膜モジュール50には膜支持体
51を隔壁として複数の被処理水流路52を形成してい
る。さらに、膜支持体51の上端部には吸引口53を設
けている。
示すものであり、先の実施例と同様の作用を行う部材に
ついては同一番号を付して説明を省略する。図7〜図8
において、膜モジュール50はハニカム構造をなす膜支
持体51を有しており、多孔質のセラミックス材で形成
したものである。このため、膜支持体51は表面に無数
の微孔が開口し、微孔が連続することにより透過液流路
を形成している。また、膜モジュール50には膜支持体
51を隔壁として複数の被処理水流路52を形成してい
る。さらに、膜支持体51の上端部には吸引口53を設
けている。
【0030】そして、膜支持体51を前述の膜原料溶剤
28中に浸漬することにより、膜支持体51の全表面に
直接的に濾過膜54を製膜している。この構成によれ
ば、膜支持体51がハニカム構造をなしているので、膜
支持体51の機械的強度が増加し、経年変化によっても
膜支持体41に撓み等の変形が生じず、膜支持体51を
隔壁として形成する被処理水流路52を常に一様な流路
に維持することができ、流路の閉塞を防止することがで
きる。他の作用効果は先の実施例と同様である。
28中に浸漬することにより、膜支持体51の全表面に
直接的に濾過膜54を製膜している。この構成によれ
ば、膜支持体51がハニカム構造をなしているので、膜
支持体51の機械的強度が増加し、経年変化によっても
膜支持体41に撓み等の変形が生じず、膜支持体51を
隔壁として形成する被処理水流路52を常に一様な流路
に維持することができ、流路の閉塞を防止することがで
きる。他の作用効果は先の実施例と同様である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、支持
材を添着した濾板を膜原料溶剤に浸漬して濾過膜を支持
材および濾板の表面に一体的に製膜することにより、膜
モジュールの構成部材として接着材をなくし、剥がれに
よる濾過膜の損傷をなくすことができる。また、濾板に
全表面を覆って不織布膜を直接に製膜することにより、
支持材である不織布膜と濾板の剥離を防止することがで
きる。そして、膜支持体を多孔質材で形成することによ
り、膜支持体の全表面に直接的に濾過膜を製膜すること
ができ、製膜した濾過膜に端部が存在せず、従来のよう
な接着材の劣化による濾過膜の剥がれを防止することが
できる。さらに、膜支持体に複数の貫通孔を形成し、貫
通孔の内周面にも濾過膜を形成することができ、単位体
積当りの膜面積の増加を図ることができる。また、膜支
持体をハニカム構造とすることにより、膜支持体の機械
的強度を増加し、経年変化による変形を防止することが
できる。
材を添着した濾板を膜原料溶剤に浸漬して濾過膜を支持
材および濾板の表面に一体的に製膜することにより、膜
モジュールの構成部材として接着材をなくし、剥がれに
よる濾過膜の損傷をなくすことができる。また、濾板に
全表面を覆って不織布膜を直接に製膜することにより、
支持材である不織布膜と濾板の剥離を防止することがで
きる。そして、膜支持体を多孔質材で形成することによ
り、膜支持体の全表面に直接的に濾過膜を製膜すること
ができ、製膜した濾過膜に端部が存在せず、従来のよう
な接着材の劣化による濾過膜の剥がれを防止することが
できる。さらに、膜支持体に複数の貫通孔を形成し、貫
通孔の内周面にも濾過膜を形成することができ、単位体
積当りの膜面積の増加を図ることができる。また、膜支
持体をハニカム構造とすることにより、膜支持体の機械
的強度を増加し、経年変化による変形を防止することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示す膜モジュールの断面図
である。
である。
【図2】同実施例における膜モジュールの構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】同実施例における濾過膜の製造方法を示す模式
図である。
図である。
【図4】本発明の他の実施例における膜モジュールの構
成を示す模式図である。
成を示す模式図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例における膜モジュー
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
【図6】同実施例における膜モジュールの要部拡大図で
ある。
ある。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す膜モジュール
の斜視図である。
の斜視図である。
【図8】同実施例における膜モジュールの要部拡大図で
ある。
ある。
【図9】(a),(b)はそれぞれ従来の膜分離装置お
よび膜モジュールの斜視図である。
よび膜モジュールの斜視図である。
【図10】従来の膜モジュールの断面図である。
【図11】従来の水処理装置の構成を示す模式図であ
る。
る。
【図12】従来の膜分離装置の作用を示す模式図であ
る。
る。
21 膜モジュール 22 濾板 23 濾過膜 24 支持材 25 透過液流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 清司 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 師 正史 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内
Claims (5)
- 【請求項1】 濾板の内部に透過液流路を形成するとと
もに、濾板の表裏面に透過液流路の開口を形成し、濾板
の表裏面に透過液流路の開口を覆って多孔質材からなる
薄い平板状の支持材を貼着し、その後に濾板を膜原料溶
剤中に浸漬して濾板および支持材の表面に一体的に濾過
膜を製膜することを特徴とする膜モジュールの製造方
法。 - 【請求項2】 濾板の内部に透過液流路を形成するとと
もに、濾板の表裏面に透過液流路の開口を形成し、濾板
の表面を覆って支持材をなす不織布膜を直接に製膜し、
その後に濾板を膜原料溶剤中に浸漬して支持材の表面に
一体的に濾過膜を製膜することを特徴とする膜モジュー
ルの製造方法。 - 【請求項3】 多孔質材により膜支持体を形成し、この
膜支持体を膜原料溶剤中に浸漬して膜支持体の表面に直
接的に濾過膜を製膜することを特徴とする膜モジュール
の製造方法。 - 【請求項4】 膜支持体を板状に形成するとともに、膜
支持体に複数の貫通孔を表裏方向に貫通して形成したこ
とを特徴とする請求項3記載の膜モジュールの製造方
法。 - 【請求項5】 膜支持体をハニカム構造に形成し、膜支
持体を隔壁として複数の被処理水流路を形成したことを
特徴とする請求項3記載の膜モジュールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036593A JPH06218241A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 膜モジュールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1036593A JPH06218241A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 膜モジュールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218241A true JPH06218241A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11748142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1036593A Pending JPH06218241A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 膜モジュールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06218241A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002136844A (ja) * | 2000-04-20 | 2002-05-14 | Rochem Ro Wasserbehandlung Gmbh | 流動媒体のための濾過分離装置 |
JP2009208032A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Toray Ind Inc | 膜エレメント |
JP2016530073A (ja) * | 2013-06-11 | 2016-09-29 | テクノロジ アバンセ エ メンブラン アンデュストリエレ | 積層造形法による濾過膜の製造方法及び得られる膜 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1036593A patent/JPH06218241A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002136844A (ja) * | 2000-04-20 | 2002-05-14 | Rochem Ro Wasserbehandlung Gmbh | 流動媒体のための濾過分離装置 |
JP2009208032A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Toray Ind Inc | 膜エレメント |
JP2016530073A (ja) * | 2013-06-11 | 2016-09-29 | テクノロジ アバンセ エ メンブラン アンデュストリエレ | 積層造形法による濾過膜の製造方法及び得られる膜 |
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