JPH06216687A - 周波数可変方向性結合器 - Google Patents

周波数可変方向性結合器

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JPH06216687A
JPH06216687A JP585993A JP585993A JPH06216687A JP H06216687 A JPH06216687 A JP H06216687A JP 585993 A JP585993 A JP 585993A JP 585993 A JP585993 A JP 585993A JP H06216687 A JPH06216687 A JP H06216687A
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JP
Japan
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directional coupler
capacitance
frequency
circuit
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP585993A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Nakatsugawa
征士 中津川
Masahiro Muraguchi
正弘 村口
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モノリシックマイクロ波集積回路に好適な方
向性結合器に関し、使用する中心周波数を変化させるこ
とのできる方向性結合器の実現を目的とする。 【構成】 4本の、4分の1波長より短い伝送線路を、
方形状に接続して、その4箇所の接続点のそれぞれと接
地間に可変容量素子を接続し、上記各接続点を右回りに
第1、第2、第3、第4の端子とするとき、第1の端子
を信号入力端子として、第2および第3の端子を信号出
力端子として、第4の端子をアイソレーション端子とし
て用いるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノリシックマイクロ
波集積回路等に用いる方向性結合器に関し、特に中心周
波数を変化させることのできる方向性結合器に係る。
【0002】
【従来の技術】従来のブランチライン型方向性結合器の
第1の例を図4に示す。同図において1は入力端子、
2,3は出力端子、4はアイソレーション端子、17,
19は特性インピーダンス35Ω電気長λ/4の伝送線
路、18,20は特性インピーダンス50Ω電気長λ/
4の伝送線路である。λ/4の伝送線路17〜20によ
って構成される回路は、いわゆるブランチライン型の9
0度ハイブリッドである。
【0003】従来の方向性結合器の第2の例を図5に示
す。同図において、1〜4は図1と同じ端子であり、
5,7は特性インピーダンスZ、電気長θ2 の伝送線
路、6,8は特性インピーダンスZ,電気長θ1 の伝送
線路、21〜24は装荷容量(シャントキャパシタン
ス)を表している。前記第1の例のようにλ/4伝送線
路を回路に使用することはモノリシックマイクロ波集積
回路の場合、回路が大型化するため好ましくない。例え
ば、λ/4伝送線路の長さは1GHzにおいて、約30
mmであり、10GHzでも、約3mmである。とく
に、能動素子を同時に基板内につくりこむモノリシック
マイクロ波集積回路の場合、回路に使用する能動素子の
大きさは、0.5mm角以下であり、λ/4は相対的に
非常に大きくなってしまう。このため、回路を小型化す
る工夫が必要である。
【0004】一般に、特性インピーダンスZ0 のλ/4
の伝送線路は両端にシャントキャパシタンスCを装荷し
た電気長θ(0<θ<90)、特性インピーダンスZの
伝送線路で置き換えることが可能であり、このとき、容
量と伝送線路の長さ、特性インピーダンスには、”数
1”、”数2”のような関係がある。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】
【0007】これらの関係式は、λ/4より短い伝送線
路と一端を接地した2つのキャパシタとから構成される
回路の四端子パラメータと、90度の電気長の伝送線路
の四端子パラメータとが等しくなる条件を求めて決定し
ている。図5は特性インピーダンスZ0 のλ/4の伝送
線路は両端にシャントキャパシタンスCを装荷した電気
長θ(0<θ<90)、特性インピーダンスZの伝送線
路で置き換えを行ったものである。
【0008】具体的には、特性インピーダンス35Ωの
λ/4伝送線路は、特性インピーダンスZ、電気長θ1
の伝送線路とシャントキャパシタンスに、特性インピー
ダンス50Ωのλ/4伝送線路は、特性インピーダンス
Z、電気長θ2 の伝送線路とシャントキャパシタンス
に、置き換えられており、これによって、ハイブリッド
の小型化が可能となる。これらの各要素の間には”数
3”〜”数6”の関係が成り立つ。なお、”数5”、”
数6”の、Z0 =50である。
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】
【数5】
【0012】
【数6】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4および図5に基づ
いて説明した従来の方向性結合器は、その回路を構成す
る上で伝送線路を用いている。このため設計より高い周
波数で用いたときには、線路の電気長はλ/4より長く
みえるし、また、低い周波数で用いたときには、線路の
電気長はλ/4より短く見えることになる。従って、中
心周波数のみでしか方向性結合器として機能しない。
【0014】そのため、従来の方向性結合器は特定の周
波数でしか使用できないという問題点があった。本発明
は、小型であって、かつ、中心周波数を変化させること
が可能であり、これによって種々の周波数で使用するこ
とのできる方向性結合器を実現することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上述の問
題点は前記特許請求の範囲に記載した手段により達成さ
れる。
【0016】すなわち、請求項1の発明は4本の、4分
の1波長より短い伝送線路を方形状に接続して、その4
箇所の接続点のそれぞれと接地間に可変容量素子を接続
し、上記各接続点を右回りに第1、第2、第3、第4の
端子とするとき、第1の端子を信号入力端子として、第
2および第3の端子を信号出力端子として、第4の端子
をアイソレーション端子として用いるように構成した周
波数可変方向性結合器である。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
の可変容量素子に並列にキャパシタを接続したものであ
る。
【0018】
【作用】本発明によれば、各端子に可変容量素子を装荷
することによって方向性結合器の大きさを小型化するこ
とができると共に、該可変容量素子の値を変えることに
よって、伝送線路の実効長を変化させ、方向性結合器の
中心周波数を変化させることができる。このように、本
発明によれば従来の構成と比較して小型で広い周波数に
わたって使用可能な方向性結合器を実現することができ
る。
【0019】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
る。同図において、数字符号1〜8は図5の場合と同様
であり、9〜12は、それぞれ、可変容量素子を表して
いる。この実施例の構成は、前述した図5の従来の構成
に対してシャントキャパシタンスが可変容量素子(バラ
クタ)に置換されているところが相違する。
【0020】図1の回路では、図5の例で計算されるキ
ャパシタの容量値(C)が、バラクタの容量(Cv)の
最大容量値(Cmax)と最小容量値(Cmin)の中
間の値となるように選んでいる。ここで、Cv=Cのと
きは、方向性結合器としての効果は図5の例と等しくな
る。前記”数6”をωで微分すれば、”数7”となり、
これから、ある周波数ω0 からΔω(ω0 >>Δω)だ
け離れた場合の容量変化量は”数8”で表される。
【0021】
【数7】
【0022】
【数8】
【0023】この結果から、設計中心周波数より周波数
が低いときに図1の回路を方向性結合器として動作させ
るためには、伝送線路の電気長が長く見えるようにすれ
ばよいので、装荷容量を大きくすればよく、周波数が高
いときに方向性結合器として動作させるためには、伝送
線路の電気長が短く見えるようにすればよいので、装荷
容量を小さくすればよいことがわかる。
【0024】図3に第1の実施例のシミュレーションに
よる特性を示す。この例では、11GHzが中心周波数
である。設計周波数である11GHzでの装荷容量をC
oとする。(a)は装荷容量がCoより大きい場合であ
り、中心周波数は1.7GHz低いほうに移動してい
る。(b)は装荷容量がCoの場合であり、中心周波数
は11GHzである。(c)は装荷容量がCoより小さ
い場合であり、中心周波数は2.5GHz高いほうに移
動している。これらの図のうち(b)は、図5で示した
従来の例と同じ特性である。(a)、(c)ともに実用
上問題のない、リターンロス20dB、2つの出力端子
間の出力の差0.5dB以内、位相差90±1度の範囲
に入っている。
【0025】図1の回路が(a)から(c)までの間の
特性を保つことができ、帯域幅が4.2GHzであるの
に対し、従来の回路の帯域幅は0.9GHzであって、
図1の回路において中心周波数を可変にしたことによっ
て約4.7倍の広範囲にわたり方向性結合器の特性が得
られていることがわかる。
【0026】図2は本発明の第2の実施例を示す図であ
る。この構成では、図1の構成と比較しシャントキャパ
シタンス13〜16を回路に接続している点に相違があ
る。図2の回路では、図5の例で計算されるキャパシタ
の容量値が、バラクタの最大値とバラクタに並列に接続
した容量の値の和と、バラクタの最小値とバラクタに並
列に接続した容量の値の和との中間の値となるように選
んでいる。これは小さなバラクタをもちいても、不足す
る容量分をシャントキャパシタンスによって補うこと
で、図1の構成と同様な回路を実現することが可能であ
ることを示したものであり、動作原理は図1で示した第
1の実施例の場合と同じである。
【0027】以上示したように、上記図1、図2に示す
構成によって、方向性結合器の大きさを小型化すること
が可能であり、かつ、中心周波数が制御可能な方向性結
合器を実現することができる。
【0028】さらに、これまでの説明では、第1の実施
および第2の実施例の回路を方向性結合器と呼び、電力
分配に使用する例について説明したが、これらは、第
2、第3の端子を入力端子とし、第1の端子を出力端子
とし、第4の端子をアイソレーション端子として電力合
成に使用することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本説明によれば、
各端子に可変容量素子を装荷する事によって方向性結合
器の大きさを小型化し、かつ、中心周波数が制御可能な
方向性結合器を実現することができる。この方向性結合
器を用いれば、位相偏差の少ない広帯域直交変調器や可
変バンドパスフィルタが構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】可変容量素子の値と方向性結合器の特性の関係
を示す図である。
【図4】従来の方向性結合器の第1の例を示す図であ
る。
【図5】従来の方向性結合器の第2の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 方向性結合器の入力端子 2,3 方向性結合器の出力端子 4 方向性結合器のアイソレーション端子 5,7 特性インピーダンスZ、電気長θ2 の伝送線路 6,8 特性インピーダンスZ、電気長θ1 の伝送線路 9,10,11,12 可変容量素子 13,14,15,16 シャントキャパシタンス 17,19 35Ω λ/4伝送線路 18,20 50Ω λ/4伝送線路 21,22,23,24 装荷容量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4本の、4分の1波長より短い伝送線路
    を、方形状に接続して、 その4箇所の接続点のそれぞれと接地間に可変容量素子
    を接続し、 上記各接続点を右回りに第1、第2、第3、第4の端子
    とするとき、 第1の端子を信号入力端子として、 第2および第3の端子を信号出力端子として、 第4の端子をアイソレーション端子として用いることを
    特徴とする周波数可変方向性結合器。
  2. 【請求項2】 それぞれの可変容量素子に並列にキャパ
    シタを接続した請求項1記載の周波数可変方向性結合
    器。
JP585993A 1993-01-18 1993-01-18 周波数可変方向性結合器 Pending JPH06216687A (ja)

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