JPH06215621A - 導電ペースト - Google Patents
導電ペーストInfo
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- JPH06215621A JPH06215621A JP2065993A JP2065993A JPH06215621A JP H06215621 A JPH06215621 A JP H06215621A JP 2065993 A JP2065993 A JP 2065993A JP 2065993 A JP2065993 A JP 2065993A JP H06215621 A JPH06215621 A JP H06215621A
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Abstract
ライト素体間の結合強度を向上させて、フェライト素体
と内部電極との境界層における層間剥離の発生を防止す
る。 【構成】 導電成分や有機質ビヒクルなどの導電ペース
トを構成する成分に、フェライト素体成分の有機金属化
合物を添加する。
Description
し、詳しくは、フェライト積層体の内部電極形成用の導
電ペーストに関する。
イト素子を用いた積層体(チップインダクタ、チップコ
イルなどのフェライト積層素子)の内部電極を形成する
場合、Ag粉末またはAg−Pd粉末を導電成分とする
導電ペーストがよく使用される。
は、直流抵抗(RDC)が低いことが要求されるため、電
極の厚さを10〜30mm程度にまで厚くしなければなら
ず、この厚さは、積層コンデンサの内部電極などと比較
すると非常に厚く、焼成時におけるフェライト素体と内
部電極との間の収縮量に大きな差が生じ、両者の界面で
層間剥離が発生しやすくなるという問題点がある。
置、あるいは水洗浄などを行った場合に水が侵入し、内
部電極のマイグレーションを引き起こしやすくなるとい
う問題点がある。
の界面における層間剥離が、フェライト積層体の信頼性
を劣化させる大きな要因であることに鑑み、従来は、A
g粉末またはAg−Pd粉末の粒径制御、ペーストの分
散制御、あるいは積層化条件の調整、などにより層間剥
離の発生を抑制する方法が用いられてきたが、これらの
方法も、上記問題点を十分に解消するには至っていない
のが実情である。
あり、フェライト積層体における、フェライト素体と内
部電極との間の結合強度が大きく、フェライト素体と内
部電極との界面における層間剥離の発生を防止すること
が可能な、フェライト積層体の内部電極形成用の導電ペ
ーストを提供することを目的とする。
に、この発明の導電ペーストは、導電成分や有機質ビヒ
クルなどの導電ペーストを構成する成分に、フェライト
素体成分の有機金属化合物を添加したことを特徴とす
る。
はAg−Pd粉末を使用したことを特徴とする。
物が、Fe,Ni,Cu,Zn,Mnを金属成分とする
有機金属化合物であることを特徴とする。
Ag粉末またはAg−Pd粉末100重量部に対して、
金属成分換算で0.2〜5.0重量部の範囲にあること
を特徴とする。
体成分を含有しているため、フェライト素体との親和性
に優れており、形成される内部電極とフェライト素体と
の間の結合強度が向上する。したがって、フェライト素
体と内部電極との界面における層間剥離の発生を抑制す
ることが可能になる。
してその特徴をさらに詳しく説明する。
イト素体成分の有機金属化合物とを所定の割合で配合
し、これを有機質ビヒクルとともに混練することにより
導電ペーストを調製した。
が0.1〜3μmの球状粒子を混合したものを使用し
た。また、Ag−Pd粉末としては、AgとPdの比率
(Ag/Pd(重量比))が90/10のAg−Pd混
合粉末を用いた。
末を、導電ペースト中の含有率が80重量%となるよう
な割合で配合した。
物としては、Fe,Ni,Cu,Zn,Mnの金属アル
コキシドもしくは有機酸塩を用いた。なお、有機金属化
合物は、導電ペースト中に均一に分散するものであれば
よく、メルカプチド系、金属錯塩、キレート化合物など
種々の化合物を用いることが可能である。
ス10重量部を、α−テルピネオール90重量部に溶解
したものを用いた。なお、有機質ビヒクルは、これに限
定されるものではなく、例えば、公知のブチラール樹
脂、アクリル樹脂などを適当な有機溶剤に溶解したもの
を用いてもよく、さらに他の有機質ビヒクルを用いても
よい。
化合物とを、その合計量が導電ペーストの20重量%
(残部はAg粉末またはAg−Pd粉末)となるような
割合で添加した。
十分に混練することにより導電ペーストを調製し、これ
を試料とした。
(試料)を、フェライト粉末と有機バインダーから構成
されるフェライトグリーンシート上にスクリーン印刷し
た。そして、印刷済みのフェライトグリーンシートを積
層し、熱圧着して積層体を形成し、これを所定の温度条
件下において焼成した。
いてフェライト素体と内部電極の界面における層間剥離
の発生状態を観察した。その結果を表1及び表2に示
す。
を付したものはこの発明の範囲外の試料であり、その他
は、この発明の範囲内の実施例を示す。
Ag−Pd粉末100重量部に対して、有機金属化合物
の添加量が金属成分換算で0.2重量部未満の場合には
添加効果が不十分であるが、有機金属化合物の添加量が
金属成分換算で0.2〜5.0重量部の範囲において
は、しかるべき層間剥離抑制効果が得られることを確認
することができた。
換算で5.0重量部を越えると、内部電極の比抵抗が極
端に増大し、直流抵抗(RDC)が高くなるため、フェラ
イト積層体の内部電極としては実用的でなくなる。な
お、Ag−Pd粉末に有機ニッケル化合物を添加してな
る導電ペーストを用いて内部電極を形成した場合の、有
機ニッケル化合物の添加量(Ni換算)と直流抵抗(R
DC)との関係を表3に示す。
添加量(Ni換算)が5.0重量部のときに93mΩの
直流抵抗(RDC)が、有機ニッケル化合物の添加量(N
i換算)が10.0重量部になると250mΩにまで高
くなることがわかる。
属成分換算)が5.0重量部を越えると直流抵抗
(RDC)が増大するばかりでなく、コストが増大し、実
用的でなくなることから、その添加量は、Ag粉末また
はAg−Pd粉末100重量部に対して、金属成分換算
で0.2〜5.0重量部の範囲にあることが好ましい。
るものではなく、この発明の要旨の範囲内において種々
の応用、変形を加えることが可能である。
は、導電成分や有機質ビヒクルなどの導電ペーストを構
成する成分に、フェライト素体成分の有機金属化合物を
添加するようにしているので、形成される内部電極とフ
ェライト素体の間の結合強度を向上させて、フェライト
素体と内部電極との界面における層間剥離の発生を抑制
することが可能になり、素子の特性のばらつきを防止し
て安定性を向上させることができる。
の境界層から内部に侵入しにくいフェライト積層体を形
成することが可能になり、素子の信頼性を向上させるこ
とができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 フェライト積層体の内部電極形成用の導
電ペーストであって、導電成分や有機質ビヒクルなどの
導電ペーストを構成する成分に、フェライト素体成分の
有機金属化合物を添加したことを特徴とする導電ペース
ト。 - 【請求項2】 前記導電成分として、Ag粉末またはA
g−Pd粉末を使用したことを特徴とする請求項1記載
の導電ペースト。 - 【請求項3】 前記フェライト素体成分の有機金属化合
物が、Fe,Ni,Cu,Zn,Mnを金属成分とする
有機金属化合物であることを特徴とする請求項1または
2記載の導電ペースト。 - 【請求項4】 前記有機金属化合物の添加量が、Ag粉
末またはAg−Pd粉末100重量部に対して、金属成
分換算で0.2〜5.0重量部の範囲にあることを特徴
とする請求項1,2または3記載の導電ペースト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02065993A JP3362429B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 導電ペースト及びフェライト素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02065993A JP3362429B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 導電ペースト及びフェライト素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06215621A true JPH06215621A (ja) | 1994-08-05 |
JP3362429B2 JP3362429B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=12033345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02065993A Expired - Lifetime JP3362429B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 導電ペースト及びフェライト素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362429B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6007758A (en) * | 1998-02-10 | 1999-12-28 | Lucent Technologies Inc. | Process for forming device comprising metallized magnetic substrates |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP02065993A patent/JP3362429B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6007758A (en) * | 1998-02-10 | 1999-12-28 | Lucent Technologies Inc. | Process for forming device comprising metallized magnetic substrates |
US6153078A (en) * | 1998-02-10 | 2000-11-28 | Lucent Technologies Inc. | Process for forming device comprising metallized magnetic substrates |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3362429B2 (ja) | 2003-01-07 |
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