JPH06215363A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH06215363A
JPH06215363A JP2491693A JP2491693A JPH06215363A JP H06215363 A JPH06215363 A JP H06215363A JP 2491693 A JP2491693 A JP 2491693A JP 2491693 A JP2491693 A JP 2491693A JP H06215363 A JPH06215363 A JP H06215363A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
magnetic recording
acid
weight
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2491693A
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English (en)
Inventor
Akihiro Horiie
彬宏 堀家
Tomoyuki Matsuhisa
倶之 松久
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Teijin Memory Media KK
Original Assignee
Teijin Memory Media KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種温湿度下において耐久性に優れ、ヘッド
吸着の改善された磁気記録媒体を提供すること 【構成】 非磁性可撓性支持体上に、メタル磁性体など
の磁性粉末と結合剤を主体とする磁性層が形成されてな
る磁気記録媒体において、磁性層中に、潤滑剤としてパ
ーフルオロミリスチン酸のようなフッ素含有カルボン酸
を磁性粉末100 重量部に対し0.02〜6.0 重量部および結
合剤としてエポキシ基含有ポリウレタン樹脂などのエポ
キシ基を有する高分子化合物を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは各種環境下での走行安定性を向上させた
磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体特にビデオテープやフロッ
ピーディスクにおいては高密度記録の要求が高まり、そ
れに伴い磁気層の表面はより平滑になっている。一方、
記録再生を行う装置は小型化が図られており、低容量の
モーターでも円滑な走行が行えるよう、滑り性の良い媒
体が求められている。また、媒体の保管や使用環境が多
様化するとともに媒体に対する要求も益々きびしくなっ
ている。すなわち、多湿環境下では、走行時のヘッド、
媒体間のヘッド吸着が起こりやすくなり、他方、低温環
境や、温湿度変化の起こる環境下では、長時間走行にお
いて磁性層の損傷が起こりやすくなってきており、かか
る点の改良に対する要求が大きくなってきている。
【0003】このような問題に対処するため種々の潤滑
剤が使用され、また提案されている。例えば、特開平4
−134722号公報においては、分岐脂肪酸を、金属
粉末100重量部当たり0.1〜3重量部用いることが
提案されている。しかし、このような磁気記録媒体は、
潤滑性がまだ不充分であり、低温での耐久性が劣ると共
に、多湿時にヘッドと媒体の間の摩擦係数が大きくなる
欠点を有し、ヘッド吸着を生じる場合がある。
【0004】また、特開平3−219420号公報に
は、特定のシリコーン化合物を潤滑剤として用いること
が提案されている。しかし、シリコーン化合物を用いた
磁気記録媒体においては、走行中にヘッドの振動が発生
しやすい欠点がある。
【0005】さらに、特開平3−292620号公報に
は、ケイ素化合物の一端に脂肪族炭化水素基を、他端に
パーフルオロアルキル基を有する化合物を用いることが
提案されている。しかし、この化合物を磁性層中に含有
する磁気記録媒体は、ヘッド吸着は良好となるが、温湿
度を変化させたサイクル条件下での耐久性が劣る。
【0006】また、特開平2−199621号公報に
は、Cn 2n+1CH2 COOH(n=4〜16)を用い
ることが提案されている。しかし、この化合物を用いた
磁気記録媒体は上記サイクル耐久性も不充分なレベルで
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種温湿度
条件下にて耐久性の優れた媒体を提供すると共に、ヘッ
ドと媒体と間の摩擦挙動を改善することによって、動摩
擦係数が低く、かつヘッド吸着の起こりにくい、優れた
磁気記録媒体を提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性可撓性
支持体上に磁性粉末と結合剤を主体とする磁性層が形成
されてなる磁気記録媒体において、該磁性層中にフッ素
含有カルボン酸および該結合剤としてエポキシ基を有す
る高分子化合物を含有することを特徴とする磁気記録媒
体を提供するものである。
【0009】本発明の磁気記録媒体の磁性層中に含有さ
れるフッ素含有カルボン酸としては、一般式Cn 2n+1
COOH、HOOCCn 2nCOOHで示される化合物
を挙げることができ、該一般式において、nは6〜18
が好ましく、Cn 2n+1基、Cn 2n基は直鎖でも分岐
を含むこともできる。これらの化合物としては、例え
ば、パーフルオロカプリル酸、パーフルオロペラルゴン
酸、パーフルオロカプリン酸、パーフルオロラウリン
酸、パーフルオロミリスチン酸、パーフルオロパルミチ
ン酸、パーフルオロステアリン酸、パーフルオロアジピ
ン酸、パーフルオロセバチン酸、パーフルオロアゼライ
ン酸等を挙げることができる。これらの化合物のなかで
も、パーフルオロラウリン酸、パーフルオロミリスチン
酸、パーフルオロパルミチン酸、パーフルオロセバチン
酸が好ましい。これらの化合物は単独でも二種以上を組
み合わせて用いることもできる。
【0010】フッ素含有カルボン酸は、後記する結合剤
と相溶化し、該結合剤中のエポキシ基と一部反応すると
考えられ、そのためかフッ素含有カルボン酸の局在化が
防がれ、耐久性の確保と摩擦挙動、特にヘッド吸着の改
善を同時に達成することができる。
【0011】本発明において、フッ素含有カルボン酸
は、磁性粉末100重量部に対し、0.02〜6.0重
量部含有されることが好ましく、さらに好ましい含有量
は0.1〜3.0重量部である。該含有量が0.02重
量部未満では前記効果の発現が不十分であり、一方、
6.0重量部を超えるとフッ素含有カルボン酸が結合剤
に相溶しにくくなり、局在化して磁気記録媒体の耐久性
が劣るようになる。
【0012】また、結合剤として用いられるエポキシ基
を有する高分子化合物としては、例えば、エポキシ基含
有ポリウレタン樹脂、エポキシ基含有塩化ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂などを挙げることができる。これらの
エポキシ基を有する高分子化合物はエポキシ基を0.1
〜5重量%含有することが好ましい。また、これらの結
合剤は、磁性層中に磁性粉末100重量部に対し、3〜
15重量部含有されることが好ましい。
【0013】本発明において用いられる磁性粉末として
は、塗布型磁気記録媒体に使用されるものであれば何ら
限定されるものでなく、代表的な例として、γ−Fe2
3、Co被着型のγ−Fe2 3 、Fe3 4 、Cr
2 、六方晶系バリウムフェライトなどの酸化物系磁性
体粉末、鉄、Fe−Co−Niなどのメタル系磁性粉末
などを例示することができる。これら磁性粉末の形状
は、針状、粒状、米粒状、板状などの各種形態をとりう
る。粒子サイズは平均で0.5μm以下が好ましく、比
表面積は12〜80m2 /g、さらに好ましくは18〜
65m2 /gである。
【0014】さらに、磁性層には、研磨材としてα−ア
ルミナ、酸化クロムなど、帯電防止剤として、カーボン
ブラックなど、分散剤としてレシチン、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤など、さらに他の潤滑剤
として脂肪酸エステル、シリコンオイルなどの液状潤滑
剤、二硫化モリブデン、グラファイトなどの固体潤滑剤
などを添加することができる。
【0015】本発明の磁気記録媒体は、磁性粉末、結合
剤およびその他の添加剤を、例えばメチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、トルエン、シクロヘキサ
ノン、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒の存在下で
混練、分散させて磁性塗料とし、これを可撓性支持体上
にロールコート法、グラビアコート法など通常の塗布法
を用いて塗布乾燥させたのち、スーパーカレンダーで表
面処理を施して製造される。
【0016】使用される非磁性可撓性支持体としては、
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレートなどを挙げることができる。
【0017】このようにして得られる磁気記録媒体は、
その中心線平均粗さ(Ra)が15nm以下であること
が望ましい。Raが15nmを超えると、磁気記録媒体
の表面の平滑性が低下し、出力信号レベル、ノズルなど
の電磁変換特性が低下する。
【0018】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。なお、実施例中、添加量の部は磁性粉末1
00重量部に対する重量部である。また、各種特性の測
定、評価は下記のように行った。中心線平均粗さ(Ra) 光干渉式三次元表面粗さ計(USA WYKO社製、T
OPO 3D)による。対物レンズ倍率=20倍、測定
面積=0.5mm×0.5mm=0.25mm2 であ
る。
【0019】サイクル耐久性 日本電気(株)製、3.5インチ FDD FD−11
37を用い、メデイア外周部(トラック00)にヘッドロ
ードして連続走行を行い、塗膜面に剥離の起こった時間
(Hr)をもって耐久性とした。雰囲気は25℃、50
%RH→52℃、80%RH→25℃、20%RH→5
℃、フリー(Free)の4条件を順次各約6時間で変
化させる1日1サイクルの、サイクル条件である。
【0020】低温耐久性 日本電気(株)製、3.5インチ FDD FD−11
37を用い、メデイア外周部(トラック00)にヘッドロ
ードして連続走行を行い、塗膜面に剥離の起こった時間
(Hr)をもって耐久性とした。雰囲気は5℃、フリー
である。ヘッド吸着トルク ソニー(株)製、3.5インチ FDD 83Wを用
い、メデイア外周部(トラック00)にヘッドロードし、
25℃、90%RHの高湿雰囲気に16〜24時間保管
後、トルクメーターにて初動トルク(g・cm)を測定
した。
【0021】実施例1 磁性粉末として、BET法比表面積45m2 /gのメタ
ル磁性体、分散剤としてレシチン、研磨剤としてα−ア
ルミナ、帯電防止剤としてカーボンブラック、結合剤と
してエポキシ基を2重量%含有するポリウレタン樹脂お
よび潤滑剤としてパーフルオロミリスチン酸2.5重量
部を用いて磁性塗料を作成した。
【0022】得られた磁性塗料を厚さ62μmのポリエ
ステルフィルムの両面に均一に塗工した。乾燥後、カレ
ンダー処理および加熱キュアを行い、3.5インチの円
盤状に打抜き、研磨処理後、高密度用フロッピーデイス
クを作成した。次いで、得られたフロッピーデイスクに
ついて、その中心線平均粗さ、サイクル耐久性、低温耐
久性、ヘッド吸着トルクを評価した。結果を表1に示
す。
【0023】実施例2 潤滑剤をパーフルオロセバチン酸1.0重量部に替える
ほかは実施例1と同様にして、高密度用フロッピーデイ
スクを作成し、実施例1と同様に評価した。結果を表1
に示す。
【0024】実施例3 潤滑剤をパーフルオロカプリン酸1.0重量部に、結合
剤をエポキシ基含有塩化ビニル樹脂〔日本ゼオン(株)
製、MR110〕に替えるほかは、実施例1と同様にし
て、高密度用フロッピーデイスクを作成し、実施例1と
同様に評価した。結果を表1に示す。
【0025】実施例4 磁性粉末をBET法比表面積40m2 /gのバリウムフ
ェライト磁性体に、潤滑剤をパーフルオロパルミチン酸
0.2重量部に替えるほかは、実施例1と同様にして、
高密度用フロッピーデイスクを作成し、実施例1と同様
に評価した。結果を表1に示す。
【0026】実施例5 磁性粉末をCo被着γ−Fe2 3 に替えるほかは、実
施例1と同様にしてフロッピーデイスクを作成し、実施
例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0027】比較例1 結合剤として、エポキシ基を有しないポリウレタン樹脂
〔日本ポリウレタン工業(株)製、N2301〕を用い
るほかは、実施例1と同様にして、高密度用フロッピー
デイスクを作成し、評価した。結果を表1に示す。
【0028】実施例6 潤滑剤として、パーフルオロミリスチン酸0.2重量部
およびヘキサデシルミリステート6.0重量部とを用い
るほかは実施例1と同様にして、高密度用フロッピーデ
イスクを作成し、実施例1と同様に評価した。結果を表
1に示す。
【0029】比較例2 潤滑剤としてヘキサデシルミリステート6.0重量部を
用いるほかは実施例1と同様にして、高密度用フロッピ
ーデイスクを作成し、実施例1と同様に評価した。結果
を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、高湿度環境においても
ヘッド吸着せず、耐久性に優れた磁気記録媒体を提供す
ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性可撓性支持体上に磁性粉末と結合
    剤を主体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体に
    おいて、該磁性層中にフッ素含有カルボン酸および該結
    合剤としてエポキシ基を有する高分子化合物を含有する
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 フッ素含有カルボン酸の含有量が磁性粉
    末100重量部に対し、0.02〜6.0重量部である
    請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 中心線平均粗さ(Ra)15nm以下で
    ある表面を有する請求項1記載の磁気記録媒体。
JP2491693A 1993-01-21 1993-01-21 磁気記録媒体 Withdrawn JPH06215363A (ja)

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JP2491693A JPH06215363A (ja) 1993-01-21 1993-01-21 磁気記録媒体

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JPH06215363A true JPH06215363A (ja) 1994-08-05

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