JPH06213670A - ロケータ装置 - Google Patents

ロケータ装置

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JPH06213670A
JPH06213670A JP2083193A JP2083193A JPH06213670A JP H06213670 A JPH06213670 A JP H06213670A JP 2083193 A JP2083193 A JP 2083193A JP 2083193 A JP2083193 A JP 2083193A JP H06213670 A JPH06213670 A JP H06213670A
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pulse signal
traveling
gyro
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Tadatomi Ishigami
忠富 石上
Fumio Ueda
文夫 上田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度センサの出力するパルス信号の周期とパ
ルス信号の有無を基に、車両の走行状態が「停止中」で
あるか「走行中」であるかを車両の走行状態に応じて柔
軟かつ的確に判定できるロケータ装置を得る。 【構成】 速度センサが出力するパルス信号の周期とパ
ルス信号の有無を基に車両が停止するのに要する停止開
始到達時間を演算して求め、さらにその停止開始到達時
間が経過する間に上記速度センサからパルス信号が出力
されないことを条件にその停止開始到達時間経過の時点
で上記車両が停止状態にあると判断し、車両の速度変化
の状況に柔軟に対応して停止開始到達時間を検出できる
ように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の進行方位と現
在位置とを検出するロケータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、特開平3―92713号公報に
示された従来のロケータ装置の構成を示すブロック図で
ある。図8において、1は車両の走行距離に応じたパル
ス信号を発生する速度センサ、3は車両のヨーレイトに
応じた信号を出力するジャイロであり、速度センサ1と
ジャイロ3で生成された信号は信号処理部6に入力され
る。信号処理部6は、走行距離検出手段6aとオフセッ
ト検出手段6cと進行方位検出手段6dと位置推定手段
6fを備えている。7は地図などを表示する表示手段で
ある。
【0003】次に動作について説明する。従来のロケー
タ装置では、車両の走行状態をジャイロ3の出力する信
号を基に判断し、車両の走行状態を「停止中」であると
判断したときに、オフセット検出手段6cがジャイロ3
から出力される信号の変化率を平均してオフセット量を
検出する。
【0004】一方、車両が「走行中」のときには進行方
位検出手段6dがジャイロ3から出力される信号から前
記検出したオフセット量を減算して旋回角を求め、さら
に初期方位に旋回角を累積加算して車両の進行方位を検
出する。
【0005】また、走行距離検出手段6aは、速度セン
サ1から出力されるパルス信号により車両の走行距離を
検出する。位置推定手段6fは、車両の進行方位と走行
距離を基に平面地図上の車両の現在位置を検出し推定
し、表示手段7により所定の地図と共に前記検出した現
在位置を表示する。
【0006】このように従来のロケータ装置は、ジャイ
ロ3のオフセットを求める範囲を速度センサ1の出力す
るパルス信号により設定するのではなく、ジャイロ3の
出力する信号を基に設定するものである。
【0007】図9は、オフセットを求める範囲を示した
説明図である。これによれば、ジャイロ3から出力され
る信号の変化率を求め、この変化率が所定値以上であれ
ば「走行中」と判定する一方、所定値以下であれば「停
止中」と判定する。そして、「停止中」と判定した時間
にオフセットを検出する。
【0008】図10は、オフセットを算出する範囲を設
定する方法を示す説明図である。これによれば、速度セ
ンサ1から出力されるパルス信号が検出されなければ走
行状態を「停止中」と判定する一方、パルス信号が検出
されたときには「走行中」と判定した上で、「停止中」
になってから一定時間txが経過してから次に「走行
中」と判定されるまでの時間をオフセットを検出する範
囲とするものである。なお、車両の発進直前の一定時間
tyにジャイロ3から出力される信号は、車両のヨーレ
イトを検出していると考えられるので、オフセットの検
出には使えないとしている。従って、オフセットを求め
る範囲は、停止開始後の一定時間txと発進直前の一定
時間tyを除いた残りの「停止中」の範囲の時間tzで
ある。
【0009】次に、車両の発進直前のジャイロ3が出力
する信号の処理方法については、例えば特公平4−64
006号公報に示された従来のロケータ装置がある。
【0010】これによれば、速度センサ1からパルス信
号が入力されないときには走行状態を「停止中」と判定
する一方、パルス信号が入力されたときには「走行中」
と判定した上で、「走行中」のときに進行方位検出手段
6dはジャイロ3が出力する信号から旋回角を求め、初
期方位に累積加算して車両の進行方位を得るものである
が、車両が発進するとき、すなわち「停止中」から「走
行中」に移行するときには、速度センサ1がパルス信号
を出力する以前から車両のヨーレイトが発生していると
考えられるため、発進直前の所定期間中に記憶していた
ジャイロ3の出力する信号からオフセットを差し引いた
ものを積算して発進誤差方位を求め、これを車両の進行
方位に加算する。
【0011】また、ロケータ装置の電源投入後、走行状
態を「停止中」と判定することなく車両が走行した場合
の信号処理については、例えば特開平4−109117
号公報のロケータ装置に開示されている。
【0012】この従来のロケータ装置によれば、走行状
態を「停止中」と判定することなく車両が走行した場合
には、補助データ記憶手段に記憶しているオフセットデ
ータを使用する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のロケータ装置は
以上のように構成されているので、ジャイロ3の出力す
る信号の変化率によりオフセットを算出する範囲を設定
し、車両のヨーレイトが発生していないときのジャイロ
3の出力する信号を使用してオフセットを求めていたの
で、常時ジャイロ3から出力される信号を複雑に処理す
ることになり、処理時間が長くなってしまうなどの問題
点があった。
【0014】また、走行状態が「停止中」のときにジャ
イロ3が出力する信号には低周波ノイズと高周波ノイズ
が含まれているが、低周波ノイズは振幅が小さくオフセ
ットの算出には影響がなく、一方また高周波ノイズにつ
いても数周期分を平均すれば実用上問題はないので、ジ
ャイロ3の出力する信号の変化率によりオフセットを算
出する範囲を設定する方法では、かえってオフセットの
更新する機会を減らしてしまうなどの問題点があった。
【0015】また、車両のヨーレイトが発生していない
ときのジャイロ3の出力する信号を使用してオフセット
を求めるため、車速センサ1の出力するパルス信号の入
力の有無により判定した「停止中」の期間内の最初の一
定時間と発進直前の一定時間を除いた範囲をオフセット
を算出する範囲に設定しているが、実際に車両が停止に
至る所要時間と発進直前の所要時間はその都度異なるも
のであるから、いかなる場合においても問題なくオフセ
ットを算出する範囲を抽出するためには、停止後と発進
直前の所要時間を長めに設定することになり、オフセッ
トを算出するためにより長い「停止中」と判定される時
間を必要とし、このことはオフセットを更新する機会を
減らす一因となるなどの問題点があった。
【0016】また、電源投入後に車両の走行状態を「停
止中」と判定できないままに車両が走行したときには、
従来のロケータ装置では前回使用したオフセットデータ
を使用するようにしているが、前回使用したときの温度
と現在の温度とが同じとは限らず当然オフセットにドリ
フトが生じていると考えられ、前回使用したオフセット
データをそのまま使用できないなどの問題点があった。
【0017】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、速度センサの出力するパ
ルス信号の周期とパルス信号の有無を基に、車両の走行
状態が「停止中」であるか「走行中」であるかを車両の
走行状態に応じて柔軟かつ的確に判定できるロケータ装
置を得ることを目的とする。
【0018】請求項2の発明は、複雑な信号処理を行な
うことなく速度センサの出力するパルス信号を基に簡単
な信号処理により、車両の走行状態が「停止中」である
か「走行中」であるかを的確に判定できるロケータ装置
を得ることを目的とする。
【0019】請求項3の発明は、複雑な信号処理を行な
うことなく速度センサの出力するパルス信号の周期を基
に比較的簡単な信号処理により、車両の走行状態が「停
止中」であるか「走行中」であるかを精度良く的確に判
定できるロケータ装置を得ることを目的とする。
【0020】請求項4の発明は、前回使用したオフセッ
トデータと今回検出したオフセットデータとの差が所定
の範囲内にあることを条件にしてオフセットデータを更
新することで、最適なオフセットデータを使用して正確
な進行方位を検出できるロケータ装置を得ることを目的
とする。
【0021】請求項5の発明は、車両の発進時の進行方
向を正確に求めることの出来るロケータ装置を得ること
を目的とする。
【0022】請求項6の発明は、速度センサの出力する
パルス信号の周期とパルス信号の有無を基に、車両の走
行状態が「停止中」から「走行中」に移行する時点を的
確に推定できると共に、車両が発進し「走行中」の状態
に移行したときの進行方向を正確に求めることの出来る
ロケータ装置を得ることを目的とする。
【0023】請求項7の発明は、車両が発進する際にオ
フセットデータを検出できないとき、補助データ記憶手
段に記憶したオフセットデータを使用して正確な進行方
位を検出できるロケータ装置を得ることを目的とする。
【0024】請求項8,請求項9の発明は、電源投入後
に車両の走行状態を「停止中」と判定できないままに車
両が走行し、オフセットを検出できないときに補助デー
タ記憶手段に記憶したオフセットを使用できるか否かを
判断し、正確な進行方位を検出できるロケータ装置を得
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るロ
ケータ装置は、速度センサが出力するパルス信号の周期
とパルス信号の有無を基に車両が停止するのに要する停
止開始到達時間を演算して求め、さらにその停止開始到
達時間が経過する間に上記速度センサからパルス信号が
出力されないことを条件に上記車両が停止状態にあると
判断し、また上記速度センサからパルス信号が出力され
た時点で上記車両が走行状態にあると判断する走行状態
識別手段を備えたものである。
【0026】請求項2の発明に係るロケータ装置は、速
度センサからパルス信号が所定時間出力されないことを
条件に車両が停止状態にあると判断し、また上記速度セ
ンサからパルス信号が出力された時点で上記車両が走行
状態にあると判断する走行状態識別手段を備えたもので
ある。
【0027】請求項3の発明に係るロケータ装置は、速
度センサから出力されるパルス信号の周期から所定の繰
り返し周期で車両の瞬時車速を求め、さらに所定時間内
に求めた複数の上記瞬時車速の平均車速が所定速度以下
になったときに上記車両が停止状態にあると判断する走
行状態識別手段を備えたものである。
【0028】請求項4の発明に係るロケータ装置は、前
回の車両停止中に求めたオフセット量と今回の車両停止
中に求めたオフセット量の差が前回の車両停止後からの
経過時間により決るドリフトの範囲内にあることを条件
に、前回の車両停止中に求めたオフセット量を今回の車
両停止中に求めたオフセット量に更新するオフセット検
出手段を備えたものである。
【0029】請求項5の発明に係るロケータ装置は、車
両の発進直前の所定時間中に記憶した上記ジャイロから
出力された信号からオフセットを差し引いたものを積分
して発進誤差方位を求め、発進誤差方位の範囲内で地磁
気方位寄りになるように上記車両の進行方向を求める進
行方位検出手段を備えたものである。
【0030】請求項6の発明に係るロケータ装置は、走
行状態識別手段は車両が停止状態から走行状態に移行し
たことを識別した以後の速度センサから出力されるパル
ス信号の周期とパルス信号の有無を基に、上記車両が動
き始めた時間を示す発進開始経過時間を演算して求める
走行状態識別手段と、発進開始経過時間中に記憶したジ
ャイロから出力された信号からオフセットを差し引いた
ものを積分して発進誤差方位を求め推定し、発進誤差方
位の範囲内で絶対方位寄りになるように上記車両の進行
方向を求める進行方位検出手段とを備えたものである。
【0031】請求項7の発明に係るロケータ装置は、電
源がオフとなるときにオフセット検出手段により検出さ
れているオフセットデータをバックアップされている補
助データ記憶手段に退避させ、一方また電源が投入され
た後、車両が停止状態から走行状態に移行する過程で上
記オフセット検出手段がオフセット量を検出できないと
きは、上記補助データ記憶手段に退避させてあるオフセ
ットデータを読み出して上記オフセット検出手段が検出
したオフセット量とするオフセットデータ制御手段と、
電源がオフとなってから再び投入される期間、ジャイロ
と上記補助データ記憶手段にエネルギーを供給しバック
アップを行なうバックアップ用電源とを備えたものであ
る。
【0032】請求項8の発明に係るロケータ装置は、電
源がオフとなるときにオフセット検出手段により検出さ
れているオフセットデータと温度センサが検出した温度
データとをバックアップされている補助データ記憶手段
に退避させ、また電源が投入された後、車両が停止状態
から走行状態に移行する過程で上記オフセット検出手段
がオフセット量を検出できないときは、上記補助データ
記憶手段に退避させてある温度データを読み出し、この
温度データと上記温度センサが現在検出している温度デ
ータとの差に応じて上記補助データ記憶手段に退避させ
たオフセットデータを上記オフセット検出手段が検出し
たオフセット量とするオフセット/温度データ制御手段
と、電源がオフとなってから再び投入される期間、上記
補助データ記憶手段にエネルギーを供給しバックアップ
するバックアップ用電源とを備えたものである。
【0033】請求項9の発明に係るロケータ装置は、電
源がオフとなるときにオフセット検出手段により検出さ
れているオフセットデータとタイマが出力する時刻デー
タをバックアップされている補助データ記憶手段に退避
させ、また電源が投入された後、上記車両が停止状態か
ら走行状態に移行する過程で上記オフセット検出手段が
オフセット量を検出できないときは、上記補助データ記
憶手段に退避させてある時刻データを読み出して上記タ
イマが出力する現在の時刻データと比較し、両者の差に
応じて上記補助データ記憶手段に退避させたオフセット
データを読み出しオフセット検出手段に出力するオフセ
ット/時刻データ制御手段と、電源がオフとなってから
再び投入される期間、上記補助データ記憶手段にエネル
ギーを供給しバックアップを行なうバックアップ用電源
とを備えたものである。
【0034】
【作用】請求項1の発明におけるロケータ装置は、車速
センサから出力されるパルス信号の周期とパルス信号の
有無は車両が停止する際の状況に応じて変るものである
から、速度センサが出力するパルス信号の周期とパルス
信号の有無を基に車両が停止するのに要する停止開始到
達時間を演算して求め、さらにその停止開始到達時間が
経過する間に上記速度センサからパルス信号が出力され
ないことを条件に上記車両が停止状態にあると判断し、
車両が停止状態に移行する際の速度変化の状況に柔軟に
対応した停止開始到達時間を検出できるようにして、車
両の「停止中」の状態を状況に応じて正確に判定するこ
とを可能にする。
【0035】請求項2の発明におけるロケータ装置は、
速度センサからパルス信号が所定時間出力されないこと
を条件に車両が停止状態にあると判断することで、複雑
な信号処理を行なうことなく車両の「停止中」の状態を
状況に応じて的確に判定することを可能にする。
【0036】請求項3の発明におけるロケータ装置は、
速度センサから出力されるパルス信号の周期から車両の
瞬時車速を求め、さらに所定時間内に求めた上記瞬時車
速の平均車速が所定速度以下になったときに上記車両が
停止状態にあると判断することで、特に車両が低速で走
行しているときの車速を連続的に円滑に、かつ高精度に
検出でき、車両の停止状態を車両の実際の停止に至る過
程と精度良く一致させて判定できる。
【0037】請求項4の発明におけるロケータ装置は、
前回の車両停止中に求めたオフセット量と今回の車両停
止中に求めたオフセット量の差が前回の車両停止後から
の経過時間により決るドリフトの範囲内にあることを条
件に前回の車両停止中に求めたオフセット量を今回の車
両停止中に求めたオフセット量に更新するので、ジャイ
ロの出力する信号に何らかの原因で異常なレベルの信号
が含まれているときは異常なオフセットデータの使用を
防止するように作用する。
【0038】請求項5の発明におけるロケータ装置は、
車両の発進直前の所定時間中に記憶した上記ジャイロか
ら出力された信号からオフセットを差し引いたものを積
分してこれを発進誤差方位とし、その発進誤差方位の範
囲内で地磁気方位に寄せるようにして、車両が停止をは
さみながら旋回したときの進行方位の検出誤差を補正す
ることを可能にする。
【0039】請求項6の発明におけるロケータ装置は、
車両が「停止中」から「走行中」に移行した時点を速度
センサから出力されるパルス信号の周期とパルス信号の
有無を基に発進開始経過時間として演算して求め、車両
が走行状態に移行する際の速度変化の状況に柔軟に対応
した発進開始経過時間を検出できるようにして、車両が
「停止中」から「走行中」に移行する時点を状況に応じ
て正確に判定することを可能にする。
【0040】請求項7の発明におけるロケータ装置は、
電源オフ後に電源が再投入されたときに、車両が停止状
態から走行状態に移行する過程でオフセット量を検出で
きないときには、上記電源がオフになる際にバックアッ
プされている補助データ記憶手段に退避させたオフセッ
ト量データを読み出してこれを使用する一方、電源がオ
フとなってから再び電源が投入される期間中ジャイロに
エネルギーを供給し、ジャイロの自己発熱によりジャイ
ロを暖めておき電源が再投入されたときのジャイロの温
度ドリフトを抑制し、温度ドリフトの影響を軽減したオ
フセットを使用し正確な進行方位を検出することを可能
にする。
【0041】請求項8の発明におけるロケータ装置は、
ジャイロのオフセットデータと共にジャイロの温度デー
タも合せて記憶して残すようにし、再度電源を投入した
ときの上記ジャイロの温度と記憶してあるジャイロの温
度とを比較するようにして、上記記憶したオフセット量
データを使用してよいか否かを判定することを可能にす
る。
【0042】請求項9の発明におけるロケータ装置は、
オフセットを検出できないときに補助データ記憶手段に
退避させてある時刻データを読み出してタイマが出力す
る現在の時刻データと比較し、両者の差に応じて上記補
助データ記憶手段に退避させたオフセット量データをオ
フセット検出手段が検出したオフセット量として使用で
きるか否かを判定することで、正確なオフセットデータ
を選択して使用することを可能にする。
【0043】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1において、1は車両の速度に応じたパ
ルス信号を出力する速度センサ、2は車両の進行方向に
応じた絶対方位の信号を出力する地磁気センサ、3は車
両のヨーレイトに応じた信号を出力するジャイロであ
る。6は信号処理部、6aは速度センサ1から出力され
るパルス信号を基に車両の走行距離を検出する走行距離
検出手段、6bは車両の走行状態を判定する走行状態検
出手段、6cはジャイロ3の出力する信号のオフセット
量を検出するオフセット検出手段、6dは車両の進行方
位を検出する進行方位検出手段である。6fは車両の平
面地図上の位置を推定する位置推定手段、7は地図等を
表示する表示手段である。
【0044】図2は、この実施例の動作を説明するため
の説明図であり、T1はパルス信号が信号処理部6に入
力された時刻を示し、それ以後ΔtA(sec)経過す
るまではパルス信号の入力はなく、ΔtA経過した時刻
T2ではNA個のパルスからなるパルス信号が検出さ
れ、また、時刻T2以降ΔtB(sec)経過するまで
はパルス信号の入力はなく、ΔtB経過した時刻T3の
ときにはNB個のパルスからなるパルス信号が検出され
たことを示している。すなわち、ΔtA,ΔtBはパル
ス信号の入力周期である。
【0045】そして、時刻T3の直前の時刻T1,T2
で検出したパルス信号の周期ΔtA,tBを基に車両が
停止を開始するのに要する時間(以下、停止開始到達時
間という)は、下記の式(1),式(2)から算出する
ことが出来る。
【0046】 γ=NA/ΔtA×ΔtB/NB ・・・(1)
【0047】 Δts=ΔtB×(1/γ+1/γ2 +1/γ3 …) ・・・(2)
【0048】次に動作について図2に基づいて説明す
る。信号処理部6は、車両の進行方位と現在位置を一定
の時間間隔の処理タイミング毎に検出する。 まず、走
行状態検出手段6bは、車両が「走行中」であるか「停
止中」であるかを夫々の処理タイミングにおいて検出す
る。すなわち、電源投入後において速度センサ1の出力
するパルス信号が検出されたときには「走行中」と判定
する。すなわち、処理タイミングT1,T2においては
「走行中」と判定する。
【0049】さらに「走行中」と判定したときには、速
度センサ1から出力されるパルス信号を検出するその後
の処理タイミングT3において、直前の処理タイミング
T1,T2で検出したパルス信号の周期を基に停止開始
到達時間Δtsを前記式(1),式(2)を基に算出
し、算出した停止開始到達時間Δtsが経過するまでの
間に速度センサ1からパルス信号が出力されないときに
「停止中」であると判定する。
【0050】また「停止中」と判定された状態で速度セ
ンサ1から出力されるパルス信号を検出したときには、
「停止中」から「走行中」へ判定を切り替える。「停止
中」であると判定されるとオフセット検出手段6cは、
ジャイロ3から出力される信号を平均してオフセットを
求める。一方、「走行中」であると判定したときには、
進行方位検出手段6dは、地磁気センサ2の出力する絶
対方位の信号から地磁気方位を求めると共に、地磁気方
位乱れを判定する。
【0051】また、ジャイロ3の出力する信号からオフ
セットを減算して車両の旋回角を求め、これを地磁気方
位乱れの小さいときの地磁気方位に累積加算してジャイ
ロ方位を得る。さらに、地磁気方位の乱れに応じた合成
比率により、ジャイロ方位と地磁気方位を合成して車両
の進行方位を検出する。また、電源投入直後に車両が動
き始めることにより「停止中」と判定されないままに走
行状態に移行したときは、オフセットを求めることが出
来ていないため、このようなときにはオフセット検出手
段6cは、地磁気方位そのものを車両の進行方位として
使用する。
【0052】続いて、走行距離検出手段 6aは、処理
タイミング毎に速度センサ1から出力されたパルス信号
をカウントし、この計数値に基づき処理タイミング毎の
瞬時走行距離を算出し、所定距離毎に繰り返し加算して
走行距離を求める。
【0053】最後に、位置推定手段6fは車両の進行方
位と走行距離を合せて、X―Y方向の現在位置を求め
る。なお、検出した現在位置は、表示手段7に所定の地
図と共に表示される。
【0054】以上説明したようにこの実施例では、車両
の「停止中」の状態を状況に応じて正確に判定すること
ができる。なお、以上の説明においては、式(1)と式
(2)により停止開始到達時間を求めるものとしたが、
速度センサ1の出力するパルス信号の周期とパルス信号
の有無から求めるものであれば別の計算式であってもよ
い。
【0055】実施例2.上記実施例1では、車両が「走
行中」と判定されたときに速度センサの出力するパルス
信号の周期とパルス信号の有無とを基に演算して求めら
れた停止開始到達時間Δtsが経過するまでに、速度セ
ンサ1から出力されるパルス信号が検出されなかったと
きに、「走行中」から「停止中」に走行状態の判定を切
り替えるものであったが、パルス信号が所定時間以上連
続して検出されなかったときに走行状態を「停止中」に
切り替えるようにしても同様の効果が期待できる。
【0056】実施例3.上記実施例1では、車両が「走
行中」と判定されたときに速度センサの出力するパルス
信号の周期とパルス信号の有無とを基に演算して求めら
れた停止開始到達時間Δtsが経過するまでに、速度セ
ンサ1から出力されるパルス信号が検出されなかったと
きに、「走行中」から「停止中」に走行状態の判定を切
り替えるものであったが、速度センサ1の出力するパル
ス信号の周期を基に、パルス信号の有無にかかわらず車
両の瞬時車速を求め、さらに所定時間中の瞬時車速を平
均して平均車速を求め、平均車速が所定車速以下になっ
たときに走行状態を「走行中」から「停止中」に切り替
えるようにしても同様の効果が期待できる。
【0057】図3は、この実施例の作用を説明するため
の作用説明図であり、T1はパルス信号が信号処理部6
に入力された時刻を示し、それ以後ΔtA(sec)経
過するまではパルス信号の入力はなく、ΔtA経過した
時刻T2ではNA個のパルスからなるパルス信号が検出
され、また、時刻T2以降ΔtB(sec)経過するま
ではパルス信号の入力はなく、ΔtB経過した時刻T3
のときにはNB個のパルスからなるパルス信号が検出さ
れたことを示している。すなわち、ΔtA,ΔtBはパ
ルス信号の入力周期である。
【0058】たとえば、kをパルス距離変換計数(cm/
パルス)とすれば、パルス信号画検出された時刻T2に
おける瞬時車速V2(km/h)は式(3)により求ま
り、またパルス信号が検出されなかった時刻T3におけ
る瞬時車速V3(km/h)は式(4)により求まる。
【0059】 V2=k×NA/ΔtA×3600/10000 ・・・(3)
【0060】 V3=k×NA/(ΔtA+ΔtB)×3600/10000 ・・・(4)
【0061】なお、以上の説明においては、式(3)と
式(4)により瞬時車速を求めるものとしたが、処理タ
イミング毎に速度センサ1の出力するパルス信号の周期
とパルス信号の有無から求めるものであれば別の計算式
であってもよい。
【0062】さらにまた、所定時間中の瞬時車速を平均
して平均車速を求め、平均車速が所定車速以下になった
ときに走行状態を「走行中」から「停止中」に切り替え
るものとして説明したが、瞬時車速が所定値以下になっ
たときに走行状態を「走行中」から「停止中」に切り替
えるように構成してもよい。
【0063】実施例4.上記実施例1では、「停止中」
と判定されたときにオフセット検出手段6cは、ジャイ
ロ3から出力される信号を平均してオフセットを求める
ものとして説明したが、前回と今回の「停止中」と判定
されたときに夫々求めたジャイロ3の出力する信号の平
均値の差を、前回の停止後からの経過時間により決るド
リフトの範囲内で制限し、前回求めたオフセットデータ
を今回求めたオフセットにより更新するようにしてして
もよく、このように構成したときには、ジャイロ3の出
力する信号に何らかの原因で異常なレベルの信号が含ま
れているときでもその影響を軽減でき、同様の効果が期
待できる。
【0064】実施例5.上記実施例4では、「走行中」
であると判定されたときに進行方位検出手段6dは、地
磁気センサ2の出力する絶対方位の信号から地磁気方位
を求めると共に、地磁気方位乱れを判定し、ジャイロ3
の出力する信号からオフセットを減算して車両の旋回角
を求め、これを地磁気方位乱れの小さいときの地磁気方
位に累積加算してジャイロ方位を得、さらに、地磁気方
位の乱れに応じた合成比率により、ジャイロ方位と地磁
気方位を合成して車両の進行方位を検出するものである
が、この実施例では、進行方位検出手段6dは、車両が
発進するときすなわち「停止中」から「走行中」に判定
が切り替わるときに、発進直前の所定期間中に記憶した
ジャイロ3の出力した信号からオフセットを差し引いた
ものを積算し発進誤差方位を求め、発進誤差方位に示す
角度だけ車両の進行方位に誤差があるとして、地磁気方
位の乱れが小さいときに地磁気方位の乱れに応じた合成
比率を大きくするように使用し、結果として発進誤差方
位の範囲内で地磁気方位寄りになるようにして進行方位
を更新する。
【0065】従って、車両が停止をはさみながら旋回し
たときの進行方位の検出誤差を補正することができ、車
両の発進時の進行方位をより精度良く検出できる。
【0066】実施例6.上記実施例5では、発進直前の
所定期間中に記憶したジャイロ3の出力した信号からオ
フセットを差し引いたものを積算し発進誤差方位を求め
るようにしたが、発進誤差方位を求める範囲を実際に車
両が発進したと考えられる時間(以下、発進開始経過時
間という)の範囲としても同様な効果が期待できる。
【0067】図4は、この実施例の作用を説明する作用
説明図であり、「停止中」と判定されてから最初のパル
ス信号の入力があった時刻をT4とすると、それ以後Δ
tC(sec)経過するまではパルス信号の入力はな
く、ΔtC経過した時刻T5のときに入力したパルス信
号の数がNCであり、また時刻T5以降ΔtDの時間が
経過するまではパルス信号の入力はなく、ΔtD経過し
た時刻T6に入力したパルス信号の数がNDであること
を示しており、ΔtCとΔtDがパルス信号の周期であ
る。そして、発進開始経過時間をΔtGとすると、発進
開始経過時間ΔtGは下記の式(5),式(6)により
求められる。
【0068】 γ=ND/ΔtD×ΔtC/NC ・・・(5)
【0069】 ΔtG=ΔtC×(1/γ+1/γ2 +1/γ3 +…) ・・・(6)
【0070】なお、以上の説明においては、式(5)と
式(6)により発進開始経過時間を求めるものとした
が、速度センサ1の出力するパルス信号の周期から求め
るものであれば別の計算式であってもよい。
【0071】実施例7.図5はこの実施例7のロケータ
装置の構成を示すブロック図であり、図1と同一または
相当の部分については同一の符号を付し説明を省略す
る。図5において、5はバックアップ用電源、6eは補
助データ記憶手段、6gはオフセットデータ制御手段で
ある。この実施例では、オフセット検出手段6cは、電
源がオフとなるときに検出されているオフセットデータ
をバックアップ用電源5によりバックアップされている
補助データ記憶手段6eに退避させ、一方また電源が投
入された後、車両が停止状態から走行状態に移行する過
程で上記オフセット検出手段6cがオフセットを検出で
きないときは、補助データ記憶手段6eに退避させてあ
るオフセットデータを読み出すオフセットデータ制御部
6gを備えている。また、バックアップ用電源5は、電
源がオフとなってから再び投入される期間、ジャイロ3
と補助データ記憶手段6eにエネルギーを供給しバック
アップを行なっている。
【0072】従って、この実施例では、電源投入後に車
両の走行状態を「停止中」と判定できないままに車両が
走行しオフセットを検出できないときでも、補助データ
記憶手段6eに記憶されている電源がオフとなるときに
検出されたオフセットデータを使用して正確な進行方位
を検出できる。
【0073】実施例8.図6はこの実施例のロケータ装
置の構成を示すブロック図であり、図5と同一または相
当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図6において、4は温度センサである。この実施例で
は、オフセット検出手段6cは、電源がオフとなるとき
に検出されているオフセットデータと温度センサ4から
出力されている温度データをバックアップされている補
助データ記憶手段6eに退避させ、一方また電源が投入
された後、車両が停止状態から走行状態に移行する過程
で上記オフセット検出手段6cがオフセットを検出でき
ないときは、補助データ記憶手段6eから読み出した温
度データと上記温度センサ4が現在検出している温度デ
ータとの差を基に、上記補助データ記憶手段6eに退避
させたオフセットデータを使用できるか否かを判断し、
その判断結果に応じて読み出すオフセット/温度データ
制御手段6hを備えている。また、バックアップ用電源
5は、電源がオフとなってから再び投入される期間、補
助データ記憶手段6eにエネルギーを供給しバックアッ
プを行なう。
【0074】従って、この実施例では、電源投入後に車
両の走行状態を「停止中」と判定できないままに車両が
走行しオフセットを検出できないときでも、温度データ
の差に応じて補助データ記憶手段6eから読み出したオ
フセットデータを使用して正確な進行方位を検出でき
る。
【0075】実施例9.図7は、この実施例9の構成を
示すブロック図であり、図6と同一または相当の部分に
ついては同一の符号を付し説明を省略する。図7におい
て、6iはオフセット/時刻データ制御部、21はタイ
マである。上記実施例8では、電源投入直後に車両が動
き始め「停止中」と判定される状態を経ないまま走行状
態に移行したときは、オフセット検出手段6cは補助デ
ータ記憶手段6eに記憶してある温度データと温度セン
サ4が現在検出している温度データとを比較し、その差
に応じて補助データ記憶手段6eに記憶してあるオフセ
ットデータを使用するようにしたが、温度センサ4の代
りにタイマ21を設け、このタイマ21から出力される
時刻データを記憶するようにして電源投入後の時間を検
出し、同じく電源投入後ジャイロ3の温度が暖まり安定
するまでの時間データに基づき補助データ記憶手段6e
に記憶してあるオフセットデータが使用できるか否かを
判定するオフセット/時刻データ制御手段6iをオフセ
ット検出手段6cが備えるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
速度センサが出力するパルス信号の周期とパルス信号の
有無を基に車両が停止するのに要する停止開始到達時間
を演算して求めるようにしたので、車両が停止状態に移
行する際の速度変化の状況に柔軟に対応してその都度異
なる車両の停止開始をより的確に検出できると共に、よ
り短い停止時間でオフセットを検出できるようになるた
め、オフセットを検出する機会を増やすことになり、最
終的には車両の進行方位の検出精度を向上させる効果が
ある。
【0077】請求項2の発明によれば速度センサの出力
するパルス信号が所定時間以上検出されないときに車両
が「停止中」であると判定するようにしたので、複雑な
信号処理を行なうことなく車両の「停止中」を確実に判
定できる効果がある。
【0078】請求項3の発明によれば速度センサが出力
するのパルス信号の有無にかかわらず所定の処理タイミ
ング毎にパルス信号の周期を基に瞬時車速を求め、さら
に所定時間中の瞬時車速を平均して平均車速を求めるよ
うにし、この平均車速の信号レベルに応じて「停止中」
あるいは「走行中」の状態を判定するようにしたので、
特に車両が低速で走行しているときの車速を連続的に滑
らかに検出でき、またその都度異なる車両の停止開始を
的確に検出できると共に、より短い停止時間でオフセッ
トを検出できるようになるため、オフセットを検出する
機会を増やすことになり、最終的には車両の進行方位の
検出精度を向上させる効果がある。
【0079】請求項4の発明によれば前回使用したオフ
セットデータと今回検出したオフセットデータとの差が
所定の範囲内にあることを条件にしてオフセットデータ
を更新するようにしたので、最適なオフセットデータを
使用して正確な進行方位を検出できる効果がある。
【0080】請求項5の発明によれば車両の発進直前の
所定時間に旋回した角度を車両の進行方位の検出誤差と
して、その角度の範囲内で地磁気方位に寄せるようにし
たので、車両の発進時の進行方位を高精度に検出できる
効果がある。
【0081】請求項6の発明によれば速度センサが出力
するパルス信号の周期とパルス信号の有無を基に車両が
発進するのに要する発進開始経過時間を演算して求める
ようにし、さらに車両の発進直前の発進開始経過時間に
旋回した角度を車両の進行方位の検出誤差として、その
角度の範囲内で絶対方位に寄せるようにしたので、車両
が「走行中」の状態に移行する際の速度変化の状況に柔
軟に対応してその都度異なる車両の発進開始をより的確
に検出できると共に、より短い停止時間でオフセットを
検出できるようになるため、オフセットを検出する機会
を増やすことになり、最終的には車両の発進方位の検出
精度を向上させる効果がある。
【0082】請求項7の発明によれば装置の電源がオフ
となる際にジャイロのオフセットデータをバックアップ
されている補助データ記憶手段に退避させ記憶しておく
ようにし、またジャイロも措置の電源がオフとなってい
る期間中バックアップするようにしたので、再度電源を
投入したときのジャイロの温度ドリフトが小さくなり、
電源投入後に走行状態が「停止中」の状態からいきなり
「走行中」の状態になっても上記記憶しておいたオフセ
ットデータを使用でき、進行方位の検出を正確に行なう
ことが出来る効果がある。
【0083】請求項8の発明によれば装置の電源がオフ
となる際にジャイロのオフセットデータと共にジャイロ
の温度データも合せて記憶しておくようにしたので、電
源が再投入されたときのジャイロの温度と上記記憶して
おいたジャイロの温度を比較し、この比較結果に応じて
上記記憶しておいたオフセットデータを使用してよいか
否かが判断でき、オフセットが検出できていないときに
無理にジャイロを使用するようなことがなくなり最適な
オフセットデータを使用でき、装置の信頼性が向上する
効果がある。
【0084】請求項9の発明によれば装置の電源がオフ
となる際にジャイロのオフセットデータと共に時刻デー
タも合せて記憶しておくようにしたので、電源が再投入
されたときの時刻データと上記記憶しておいた時刻デー
タを比較し、この比較結果に応じて上記記憶しておいた
オフセットデータを使用してよいか否かが判断でき、オ
フセットが検出できていないときに無理にジャイロを使
用するようなことがなくなり最適なオフセットデータを
使用でき、装置の信頼性が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜請求項5の発明のロケータ装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図2】請求項1の発明のロケータ装置の一実施例の特
徴を説明する作用説明図である。
【図3】請求項3の発明のロケータ装置の一実施例の特
徴を説明する作用説明図である。
【図4】請求項6の発明のロケータ装置の一実施例の特
徴を説明する作用説明図である。
【図5】請求項7の発明のロケータ装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図6】請求項8の発明のロケータ装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図7】請求項9の発明のロケータ装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図8】従来のロケータ装置を示すブロック図である。
【図9】従来のロケータ装置のオフセットを求める範囲
を示す説明図である。
【図10】従来のロケータ装置におけるオフセットを算
出する範囲を設定する方法を示す説明図である。
【符号の説明】 1 速度センサ 2 地磁気センサ 3 ジャイロ 4 温度センサ 5 バックアップ用電源 6a 走行距離検出手段 6b 走行状態検出手段(走行状態識別手段) 6c オフセット検出手段 6d 進行方位検出手段 6g オフセットデータ制御手段 6h オフセット/温度データ制御手段 6i オフセット/時刻データ制御手段 21 タイマ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に動作について説明する。従来のロケー
タ装置では、車両の走行状態をジャイロ3の出力する信
号を基に判断し、車両の走行状態を「停止中」であると
判断したときに、オフセット検出手段6cがジャイロ3
から出力される信号を平均してオフセット量を検出す
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のロケータ装置は
以上のように構成されているので、ジャイロ3の出力す
る信号の変化率によりオフセットを算出する範囲を設定
し、車両のヨーレイトが発生していないときのジャイロ
3の出力する信号を使用してオフセットを求めていたの
で、常時ジャイロ3から出力される信号を複雑に処理す
ることになり、処理時間が長くなってしまうことや、一
定の旋回角速度で走行しているときに誤検出するなどの
問題点があった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】請求項4の発明は、前回使用したオフセッ
トデータと今回検出したオフセットデータとの差を所定
の範囲内に制限してオフセットデータを更新すること
で、最適なオフセットデータを使用して正確な進行方位
を検出できるロケータ装置を得ることを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】請求項3の発明に係るロケータ装置は、速
度センサから出力されるパルス信号の有無にかかわらず
パルス信号の周期を基に車両の瞬時車速を求め、さらに
所定時間内に求めた複数の上記瞬時車速の平均車速が所
定速度以下になったときに上記車両が停止状態にあると
判断する走行状態識別手段を備えたものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】請求項6の発明に係るロケータ装置は、走
行状態識別手段は車両が停止状態から走行状態に移行し
たことを識別した以後の速度センサから出力されるパル
ス信号の周期とパルス信号の有無を基に、上記車両が動
き始めた時間を示す発進開始経過時間を演算して求める
走行状態識別手段と、発進開始経過時間中に記憶したジ
ャイロから出力された信号からオフセットを差し引いた
ものを積分して発進誤差方位を求め推定し、発進誤差方
位の範囲内で地磁気方位寄りになるように上記車両の進
行方向を求める進行方位検出手段とを備えたものであ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】請求項2の発明におけるロケータ装置は、
速度センサからパルス信号が所定時間出力されないこと
を条件に車両が停止状態にあると判断することで、複雑
な信号処理を行なうことなく車両の「停止中」の状態
確に判定することを可能にする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】そして、時刻T3の直前の時刻T1,T2
で検出したパルス信号の周期ΔtA,tBを基に車両が
停止を開始するのに要する時間Δts(以下、停止開始
到達時間という)は、下記の式(1),式(2)から算
出することが出来る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】たとえば、kをパルス距離変換計数(cm/
パルス)とすれば、パルス信号検出された時刻T2に
おける瞬時車速V2(km/h)は式(3)により求ま
り、またパルス信号が検出されなかった時刻T3におけ
る瞬時車速V3(km/h)は式(4)により求まる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】 V2=k×NA/ΔtA×3600/100000 ・・・(3)
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】 V3=k×NA/(ΔtA+ΔtB)×3600/100000 ・・・(4)
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】従って、この実施例では、電源投入後に車
両の走行状態を「停止中」と判定できないままに車両が
走行しオフセットを検出できないときでも、補助データ
記憶手段6eに記憶されている電源がオフとなるときに
検出されたオフセットデータを使用して正確な進行方位
を検出できる。なお、補助データ記憶手段6eは、装置
の電源がオフとなるときにバックアップ用電源5により
バックアップされるとしたが、装置の電源がオフとなっ
たときに記憶したデータが消去されないものであれば不
揮発性メモリであってもよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】実施例8.図6はこの実施例のロケータ装
置の構成を示すブロック図であり、図5と同一または相
当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図6において、4は温度センサである。この実施例で
は、オフセット検出手段6cは、電源がオフとなるとき
に検出されているオフセットデータと温度センサ4から
出力されているジャイロの温度データをバックアップさ
れている補助データ記憶手段6eに退避させ、一方また
電源が投入された後、車両が停止状態から走行状態に移
行する過程で上記オフセット検出手段6cがオフセット
を検出できないときは、補助データ記憶手段6eから読
み出した温度データと上記温度センサ4が現在検出して
いる温度データとの差を基に、上記補助データ記憶手段
6eに退避させたオフセットデータを使用できるか否か
を判断し、その判断結果に応じて読み出すオフセット/
温度データ制御手段6hを備えている。また、バックア
ップ用電源5は、電源がオフとなってから再び投入され
る期間、補助データ記憶手段6eにエネルギーを供給し
バックアップを行なう。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】請求項1〜請求項の発明のロケータ装置の一
実施例を示すブロック図である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号を基に上記車両が走行状態
    にあるかあるいは停止状態にあるかを識別する走行状態
    識別手段と、その走行状態識別手段により上記車両が停
    止状態にあると識別されたときに上記ジャイロの出力信
    号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、上
    記走行状態識別手段により上記車両が走行状態にあると
    識別されたときには上記ジャイロの出力信号を基に上記
    オフセット量を考慮して上記車両の旋回角を求め、さら
    にその旋回角を初期方位に累積加算して上記車両の進行
    方向を求める進行方位検出手段とを有するロケータ装置
    において、上記走行状態識別手段は上記速度センサが出
    力するパルス信号の周期とパルス信号の有無を基に上記
    車両が停止するのに要する停止開始到達時間を演算して
    求め、さらにその停止開始到達時間が経過する間に上記
    速度センサからパルス信号が出力されないことを条件に
    上記車両が停止状態にあると判断し、また上記速度セン
    サからパルス信号が出力された時点で上記車両が走行状
    態にあると判断することを特徴とするロケータ装置。
  2. 【請求項2】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号を基に上記車両が走行状態
    にあるかあるいは停止状態にあるかを識別する走行状態
    識別手段と、その走行状態識別手段により上記車両が停
    止状態にあると識別されたときに上記ジャイロの出力信
    号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、上
    記走行状態識別手段により上記車両が走行状態にあると
    識別されたときには上記ジャイロの出力信号を基に上記
    オフセット量を考慮して上記車両の旋回角を求め、さら
    にその旋回角を初期方位に累積加算して上記車両の進行
    方向を求める進行方位検出手段とを有するロケータ装置
    において、上記走行状態識別手段は上記パルス信号が所
    定時間上記速度センサから出力されないことを条件に上
    記車両が停止状態にあると判断し、また上記速度センサ
    からパルス信号が出力された時点で上記車両が走行状態
    にあると判断することを特徴とするロケータ装置。
  3. 【請求項3】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号を基に上記車両が走行状態
    にあるかあるいは停止状態にあるかを識別する走行状態
    識別手段と、その走行状態識別手段により上記車両が停
    止状態にあると識別されたときに上記ジャイロの出力信
    号のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、上
    記走行状態識別手段により上記車両が走行状態にあると
    識別されたときには上記ジャイロの出力信号を基に上記
    オフセット量を考慮して上記車両の旋回角を求め、さら
    にその旋回角を初期方位に累積加算して上記車両の進行
    方向を求める進行方位検出手段とを有するロケータ装置
    において、上記走行状態識別手段は上記速度センサから
    出力されるパルス信号の周期から所定の繰り返し周期で
    上記車両の瞬時車速を求め、さらに所定時間内に求めた
    複数の上記瞬時車速の平均車速が所定速度以下になった
    ときに上記車両が停止状態にあると判断することを特徴
    とするロケータ装置。
  4. 【請求項4】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号の周期とパルス信号の有無
    を基に上記車両が走行状態にあるかあるいは停止状態に
    あるかを識別する走行状態識別手段と、その走行状態識
    別手段により上記車両が停止状態にあると識別されたと
    きに上記ジャイロの出力信号のオフセット量を検出する
    オフセット検出手段と、上記走行状態識別手段により上
    記車両が走行状態にあると識別されたときには上記ジャ
    イロの出力信号を基に上記オフセット量を考慮して上記
    車両の旋回角を求め、さらにその旋回角を初期方位に累
    積加算して上記車両の進行方向を求める進行方位検出手
    段とを有するロケータ装置において、上記オフセット検
    出手段は、前回の車両停止中に求めたオフセット量と今
    回の車両停止中に求めたオフセット量の差が前回の車両
    停止後からの経過時間により決るドリフトの範囲内にあ
    ることを条件に前回の車両停止中に求めたオフセット量
    を今回の車両停止中に求めたオフセット量に更新するこ
    とを特徴としたロケータ装置。
  5. 【請求項5】 車両の進行方位に応じた絶対方位の信号
    を出力する地磁気センサと、車両のヨーレイトを検出す
    るジャイロと、車両の速度に応じたパルス信号を出力す
    る速度センサと、その速度センサが出力したパルス信号
    を基に上記車両の走行距離を求める走行距離検出手段
    と、上記速度センサが出力するパルス信号の周期とパル
    ス信号の有無を基に上記車両が走行状態にあるかあるい
    は停止状態にあるかを識別する走行状態識別手段と、そ
    の走行状態識別手段により上記車両が停止状態にあると
    識別されたときに上記ジャイロの出力信号のオフセット
    量を検出するオフセット検出手段と、上記走行状態識別
    手段により上記車両が走行状態にあると識別されたとき
    には上記ジャイロの出力信号を基に上記オフセット量を
    考慮して上記車両の旋回角を求め、さらにその旋回角と
    上記地磁気センサが出力する絶対方位の信号とから上記
    車両の進行方位を求める進行方位検出手段とを有するロ
    ケータ装置において、上記進行方位検出手段は上記車両
    の発進直前の所定時間中に記憶した上記ジャイロから出
    力された信号からオフセットを差し引いたものを積分し
    て発進誤差方位を求め、発進誤差方位の範囲内で地磁気
    方位寄りになるように上記車両の進行方向を求めること
    を特徴とするロケータ装置。
  6. 【請求項6】 車両の進行方位に応じた絶対方位の信号
    を出力する地磁気センサと、車両のヨーレイトを検出す
    るジャイロと、車両の速度に応じたパルス信号を出力す
    る速度センサと、その速度センサが出力したパルス信号
    を基に上記車両の走行距離を求める走行距離検出手段
    と、上記速度センサが出力するパルス信号の周期とその
    パルス信号の有無を基に上記車両が走行状態にあるかあ
    るいは停止状態にあるかを識別する走行状態識別手段
    と、その走行状態識別手段により上記車両が停止状態に
    あると識別されたときに上記ジャイロの出力信号のオフ
    セット量を検出するオフセット検出手段と、上記走行状
    態識別手段により上記車両が走行状態にあると識別され
    たときには上記ジャイロの出力信号に対し上記オフセッ
    ト量を考慮して上記車両の旋回角を求め、さらにその旋
    回角と上記地磁気センサが出力する地磁気方位の信号と
    から上記車両の進行方位を求める進行方位検出手段とを
    有するロケータ装置において、上記走行状態識別手段は
    上記車両が停止状態から走行状態に移行したことを識別
    した以後の上記速度センサから出力されるパルス信号の
    周期とパルス信号の有無を基に、上記車両が動き始めた
    時間を示す発進開始経過時間を演算して求め推定する走
    行状態識別手段であり、また上記進行方位検出手段は上
    記発進開始経過時間中に記憶した上記ジャイロから出力
    された信号からオフセットを差し引いたものを積分して
    発進誤差方位を求め、発進誤差方位の範囲内で地磁気方
    位寄りになるように上記車両の進行方向を求めることを
    特徴とするロケータ装置。
  7. 【請求項7】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号の周期とパルス信号の有無
    を基に上記車両が走行状態にあるかあるいは停止状態に
    あるかを識別する走行状態識別手段と、その走行状態識
    別手段により上記車両が停止状態にあると識別されたと
    きに上記ジャイロの出力信号のオフセット量を検出する
    オフセット検出手段と、上記走行状態識別手段により上
    記車両が走行状態にあると識別されたときには上記ジャ
    イロの出力信号に対し上記オフセット量を考慮して上記
    車両の旋回角を求め、さらにその旋回角を初期方位に累
    積加算して上記車両の進行方向を求める進行方位検出手
    段とを有するロケータ装置において、電源がオフとなる
    ときに上記オフセット検出手段により検出されているオ
    フセットデータをバックアップされている補助データ記
    憶手段に退避させ、一方また電源が投入された後、上記
    車両が停止状態から走行状態に移行する過程で上記オフ
    セット検出手段がオフセット量を検出できないときは、
    上記補助データ記憶手段に退避させてあるオフセットデ
    ータを読み出すオフセットデータ制御手段と、電源がオ
    フとなってから再び投入される期間、上記ジャイロと上
    記補助データ記憶手段にエネルギーを供給しバックアッ
    プを行なうバックアップ用電源とを備えたことを特徴と
    するロケータ装置。
  8. 【請求項8】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、そのジャイロの温度を検出する温度センサと、車両
    の速度に応じたパルス信号を出力する速度センサと、そ
    の速度センサが出力したパルス信号を基に上記車両の走
    行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度センサが
    出力するパルス信号の周期とパルス信号の有無を基に上
    記車両が走行状態にあるかあるいは停止状態にあるかを
    識別する走行状態識別手段と、その走行状態識別手段に
    より上記車両が停止状態にあると識別されたときに上記
    ジャイロの出力信号のオフセット量を検出するオフセッ
    ト検出手段と、上記走行状態識別手段により上記車両が
    走行状態にあると識別されたときには上記ジャイロの出
    力信号に対し上記オフセット量を考慮して上記車両の旋
    回角を求め、さらにその旋回角を初期方位に累積加算し
    て上記車両の進行方向を求める進行方位検出手段とを有
    するロケータ装置において、電源がオフとなるときに上
    記オフセット検出手段により検出されているオフセット
    データと上記温度センサが検出した温度データとをバッ
    クアップされている補助データ記憶手段に退避させ、一
    方また電源が投入された後、上記車両が停止状態から走
    行状態に移行する過程で上記オフセット検出手段がオフ
    セット量を検出できないときは、上記補助データ記憶手
    段に退避させてある温度データを読み出し、この温度デ
    ータと上記温度センサが現在検出している温度データと
    の差に応じて上記補助データ記憶手段に退避させている
    オフセットデータを読み出すオフセット/温度データ制
    御手段と、電源がオフとなってから再び投入される期
    間、上記補助データ記憶手段にエネルギーを供給しバッ
    クアップを行なうバックアップ用電源とを備えたことを
    特徴とするロケータ装置。
  9. 【請求項9】 車両のヨーレイトを検出するジャイロ
    と、車両の速度に応じたパルス信号を出力する速度セン
    サと、その速度センサが出力したパルス信号を基に上記
    車両の走行距離を求める走行距離検出手段と、上記速度
    センサが出力するパルス信号の周期とパルス信号の有無
    を基に上記車両が走行状態にあるかあるいは停止状態に
    あるかを識別する走行状態識別手段と、その走行状態識
    別手段により上記車両が停止状態にあると識別されたと
    きに上記ジャイロの出力信号のオフセット量を検出する
    オフセット検出手段と、上記走行状態識別手段により上
    記車両が走行状態にあると識別されたときには上記ジャ
    イロの出力信号に対し上記オフセット量を考慮して上記
    車両の旋回角を求め、さらにその旋回角を初期方位に累
    積加算して上記車両の進行方向を求める進行方位検出手
    段とを有するロケータ装置において、電源がオフとなる
    ときに上記オフセット検出手段により検出されているオ
    フセットデータとタイマが出力する時刻データをバック
    アップされている補助データ記憶手段に退避させ、一方
    また電源が投入された後、上記車両が停止状態から走行
    状態に移行する過程で上記オフセット検出手段がオフセ
    ット量を検出できないときは、上記補助データ記憶手段
    に退避させてある時刻データを読み出して上記タイマが
    出力する現在の時刻データと比較し、両者の差に応じて
    上記補助データ記憶手段に退避させたオフセットデータ
    を読み出し上記オフセット検出手段に出力するオフセッ
    ト/時刻データ制御手段と、電源がオフとなってから再
    び投入される期間、上記補助データ記憶手段にエネルギ
    ーを供給しバックアップを行なうバックアップ用電源と
    を備えたことを特徴とするロケータ装置。
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