JPH06213572A - るつぼ型誘導炉 - Google Patents

るつぼ型誘導炉

Info

Publication number
JPH06213572A
JPH06213572A JP2059593A JP2059593A JPH06213572A JP H06213572 A JPH06213572 A JP H06213572A JP 2059593 A JP2059593 A JP 2059593A JP 2059593 A JP2059593 A JP 2059593A JP H06213572 A JPH06213572 A JP H06213572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lining layer
molten metal
crucible
ramming material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2059593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Oka
一嘉 岡
Osamu Wakasaki
修 若崎
Masayasu Toyoshima
雅康 豊嶋
Tomoya Osono
智哉 大園
Jishichi Washio
治七 鷲尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARISHIUMU KK
Coorstek KK
Original Assignee
ARISHIUMU KK
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARISHIUMU KK, Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical ARISHIUMU KK
Priority to JP2059593A priority Critical patent/JPH06213572A/ja
Publication of JPH06213572A publication Critical patent/JPH06213572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の耐火物ライニング層から形成されるる
つぼの外周部に誘導コイルを配設したるつぼ型誘導溶解
炉において、溶湯と接する最内層のライニング層を1〜
5%の焼結バインダーを添加した乾式ラミング材から形
成し、その外側に焼結バインダーを添加しない乾式ラミ
ング材からなるライニング層を設け、層の厚さの比率を
4:6〜6:4とした。 【効果】 亀裂等の損傷が生じることなく、長期間安定
且つ安全な操業が確保できる。特にAl−Li合金の溶
解に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、るつぼ型誘導炉、特に
Al−Li合金のような活性な金属、合金の溶解に好適
に使用されるるつぼ型誘導炉の耐火物構造に関する。
【0002】
【従来の技術】るつぼ型誘導炉において、るつぼを形成
するライニング材としては、ほとんどの場合乾式ラミン
グ材が使用されており、この乾式ラミング材には、溶湯
と接する稼働面の焼結強度を高めるため通常硼酸、リン
酸等の焼結バインダーが添加されている。しかしなが
ら、焼結バインダーの添加により、ライニング層全体が
硬化し、サ−マルスポーリングや溶解材料装入時の機械
的衝撃等によってライニング層に亀裂が発生することが
少なくない。亀裂はライニング層全体に及び、亀裂から
溶湯が侵入して湯洩れ事故に至る場合もある。特に、A
l−Li合金のような活性な金属、合金の場合には耐火
物との反応が生じ易いため、微細な亀裂でも溶湯侵食の
原因となる。ライニング層の硬化は、ライニング層の熱
伝導率を上げて炉の熱効率を低下させ、さらに、ライニ
ング層が硬化すると炉の解体に多くの時間を要するとい
う難点もある。
【0003】上記の問題点を解決するために、2層のラ
イニング層を形成した炉体構造も開発されている(特開
昭61−128089号)が、この構造でも、溶湯側に
位置するライニング層のみでなく、誘導コイル側に位置
するライニング層にも硼酸等の焼結バインダーが少量添
加されているため、さらにその外側に配置される断熱層
の厚さや溶解温度の影響によりライニング層が300℃
以上の高温に達したような場合には、誘導コイル側のラ
イニング層まで焼結が進行し硬化が生じるおそれがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、るつぼ型誘
導炉における上記問題点を解消するためになされたもの
であり、その目的は、るつぼのライニング層全体が硬化
することなく、従って亀裂等損傷の発生を回避し、長期
間安定した操業を可能としたるつぼ型誘導炉を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるるつぼ型誘導炉は、複数の耐火物ライ
ニング層から形成されたるつぼの外周部に誘導コイルを
配設したるつぼ型誘導溶解炉において、溶湯と接する最
内層のライニング層を1〜5重量%の焼結バインダーを
添加した乾式ラミング材から形成し、その外側に焼結バ
インダーを添加しない乾式ラミング材からなるライニン
グ層を設けたことを構成上の第1の特徴とし、焼結バイ
ンダーを添加した乾式ラミング材からなる最内層のライ
ニング層と焼結バインダーを添加しない乾式ラミング材
からなるライニング層の厚みの比が、4:6〜6:4で
あることを第2の特徴とする。
【0006】図1に示すように、るつぼ型誘導炉1は、
複数の耐火物ライニング層3、4、5、6により溶湯M
を収容するるつぼが形成され、るつぼの外側部に誘導コ
イル2が配設されている。溶湯Mと接する最内層のライ
ニング層6は、アルミナ質、マグネシア質、アルミナ・
マグネシア質等の乾式ラミング材に、硼酸、リン酸等の
焼結バインダーを1〜5重量%添加した耐火材より形成
される。焼結バインダーを添加したライニング層6は、
溶湯と接して加熱されると強固な焼結層が生成し、この
焼結層が、溶解中の合金成分による化学的侵食や誘導炉
特有の電磁撹拌力による機械的浸食からライニング層を
保護する。焼結バインダーの添加が1%未満では、特に
Al−Li合金等活性な金属の侵食に対して保護を与え
るに十分な焼結層生成の効果が小さく、5%を越えて添
加されてもそれ以上の効果の向上が期待できず、ライニ
ング層自体の耐食性が低下するおそれもある。適正な焼
結バインダーの添加量は、溶解する金属の種類、溶解温
度、溶解方法等により決定する。
【0007】ライニング層6の外側に配置されるライニ
ング層5は、焼結バインダーを添加しない乾式ラミング
材からなり、使用中加熱されても乾式ラミング材そのま
まの乾粉が残存する。従って、仮にライニング層6に亀
裂が生じ、該亀裂を通じて溶湯がライニング層5に達し
てもライニング層5で阻止される結果、湯洩れ等の事故
となるおそれはなく操業上の安全性が確保される。ま
た、ライニング層5中に乾粉による粉体層が残存するこ
とにより、断熱効果が高くなって炉の熱効率が向上す
る。炉の解体作業にも多くの時間を要することはない。
炉壁は実質的にライニング層6およびライニング層5に
より構成される。ライニング層6とライニング層5の厚
さの比は、4:6〜6:4が好ましく、ライニング層6
の厚さがこの比率より薄いと、Al−Li合金等の活性
な金属溶湯の侵食からライニング層6を保護する効果が
小さく、ライニング層5の厚さがこの比率より薄いと、
ライニング層6の亀裂を通じて溶湯がライニング層5に
達した場合、活性金属の溶湯では侵食が急速に進行する
から、溶湯を阻止する効果が不完全となり易い。さらに
好ましくは、上記厚さの比を1:1とするのがよい。図
1中、4は、ライニング層の熱膨張吸収と保温のために
設けられる断熱シートであり、3は誘導コイル2を保護
するための耐火物層である。
【0008】
【作用】本発明では、溶湯と接する最内層に焼結バイン
ダーを添加した乾式ラミング材により形成されたライニ
ング層を設けたことにより、強固な焼結層が生成して溶
湯による侵食が抑制される。また、その外側に焼結バイ
ンダーを添加しない乾式ラミング材からなる粉体層を残
存させることにより、仮に焼結層より溶湯の浸透が生じ
ても浸透は粉体層で阻止されて湯洩れ事故等が生じるお
それはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例 200kgるつぼ型高周波誘導炉の築炉を図2に示す要
領で行った。図1と共通な部分には同一の符号を付し
た。図2に示すように、るつぼの内側を画定する築炉シ
リンダー8および仕切り板7を配設し、断熱シート4と
仕切り板7との間に焼結バインダーを添加しないアルミ
ナ・マグネシア質乾式ラミング材(Al23 95%、
MgO5%)を装入し、築炉シリンダー8と仕切り板7
との間には焼結バインダーとして硼酸2%を添加した上
記アルミナ・マグネシア質乾式ラミング材を装入して、
脱気棒で脱気充填した。築炉シリンダー8と仕切り板7
との間隙と、断熱シート4と仕切り板7との間隙は同一
とした。充填後、仕切り板7を抜き取り、エアー式工具
により所定の充填密度が得られるまで振動充填を行っ
た。ついで、再び仕切り板7を配設し、上記の方法を繰
り返して炉上部まで施工し、ライニング層5、6を厚さ
1:1の割合で形成した。施工完了後、築炉シリンダー
8を加熱して外面に巻かれていた厚紙を燃焼させ、冷却
後築炉シリンダー8を抜き取った。その後、焼結溶解を
行ってライニング層6を焼結させ、使用に供した。
【0010】上記のように築炉されたるつぼ型誘導炉を
用いて2%のLiを含有するAl−Li合金を繰り返し
50回溶解したが、るつぼには亀裂その他の損傷は全く
認められなかった。これに対して、ライニング層を全て
焼結バインダーを含む乾式ラミング材で形成したるつぼ
を使用した誘導炉による溶解の場合は、25回の溶解
後、るつぼに亀裂が生じていた。
【0011】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、るつぼ
に亀裂等の損傷が生じることなく、長期間安定且つ安全
な操業を行うことができるとともに、炉の熱効率も向上
し、特にAl−Li合金等活性な金属、合金の溶解に有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用中の実施例を示す要部を正面から
みた断面図である。
【図2】本発明の使用前の実施例を示す要部を正面から
みた断面図である。
【符号の説明】
1 るつぼ型誘導炉 2 誘導コイル 3 コイル保護用耐火物層 4 断熱シート 5 ライニング層 6 ライニング層 7 仕切り板 8 築炉シリンダー M 溶湯
フロントページの続き (72)発明者 豊嶋 雅康 三重県四日市市小古曽東2丁目2番2号 株式会社アリシウム内 (72)発明者 大園 智哉 三重県四日市市小古曽東2丁目2番2号 株式会社アリシウム内 (72)発明者 鷲尾 治七 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東芝 セラミックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の耐火物ライニング層からなるるつ
    ぼの外周部に誘導コイルを配設したるつぼ型誘導溶解炉
    において、溶湯と接する最内層のライニング層を1〜5
    重量%の焼結バインダーを添加した乾式ラミング材から
    形成し、その外側に焼結バインダーを添加しない乾式ラ
    ミング材からなるライニング層を設けたことを特徴とす
    るるつぼ型誘導炉。
  2. 【請求項2】 焼結バインダーを添加した乾式ラミング
    材からなる最内層のライニング層と焼結バインダーを添
    加しない乾式ラミング材からなるライニング層の厚みの
    比が、4:6〜6:4であることを特徴とする請求項1
    記載のるつぼ型誘導炉。
JP2059593A 1993-01-12 1993-01-12 るつぼ型誘導炉 Pending JPH06213572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2059593A JPH06213572A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 るつぼ型誘導炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2059593A JPH06213572A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 るつぼ型誘導炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06213572A true JPH06213572A (ja) 1994-08-02

Family

ID=12031623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2059593A Pending JPH06213572A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 るつぼ型誘導炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06213572A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011519317A (ja) * 2008-04-04 2011-07-07 エルメリン リミテッド 炉のライニング材
CN102261840A (zh) * 2011-06-14 2011-11-30 南京信息工程大学 微波炉烧结非吸波材料用盛料装置
WO2014006990A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 日本碍子株式会社 溶湯容器
CN115231916A (zh) * 2022-07-13 2022-10-25 西安西工大思强科技股份有限公司 一种镁铝尖晶石成型坩埚及其制造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011519317A (ja) * 2008-04-04 2011-07-07 エルメリン リミテッド 炉のライニング材
CN102261840A (zh) * 2011-06-14 2011-11-30 南京信息工程大学 微波炉烧结非吸波材料用盛料装置
WO2014006990A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 日本碍子株式会社 溶湯容器
CN115231916A (zh) * 2022-07-13 2022-10-25 西安西工大思强科技股份有限公司 一种镁铝尖晶石成型坩埚及其制造方法
CN115231916B (zh) * 2022-07-13 2023-08-15 西安西工大思强科技股份有限公司 一种镁铝尖晶石成型坩埚及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6245019B2 (ja)
EP1443033A1 (en) Refractory for furnace and furnace and method for surface treating furnace wall
JP5494898B1 (ja) 溶融金属容器のライニング構造
JPH06213572A (ja) るつぼ型誘導炉
CA1179474A (en) Furnace cooling elements and method of forming furnace cooling elements
CA2176537C (en) Dense lining for coreless induction furnace
JP3464323B2 (ja) 溶鋼取鍋およびその補修方法
JP4713892B2 (ja) シリコンのスラグ精錬用ルツボ
JP3045630B2 (ja) 誘導炉用ラミング材
JP3016124B2 (ja) 溶湯容器およびアルミニウム溶湯保持炉
US5686029A (en) Procedure for manufacturing fire-proof crucibles for steel-processing ladles
KR101149191B1 (ko) 유도로의 내화 벽체 및 그 제조 방법
US2141600A (en) Refractory for induction furnaces
JP2009155124A (ja) 放射性廃棄物処理用の耐火物形成体およびその製造方法
JPH01215923A (ja) 耐熱支持部材
JPH0529631B2 (ja)
JPH08268745A (ja) アルミニウム−リチウム合金用耐火材
RU2112058C1 (ru) Аппарат для металлотермического восстановления галогенидов металлов
JP2023174325A (ja) 取鍋の耐火物構造、及び、その耐火物の構造を備えた取鍋を用いた操業方法
JP2552982B2 (ja) キャスタブル耐火物
JPH11246273A (ja) 誘導炉用ラミング材
JP2004149352A (ja) 誘導炉用ラミング材
JPH0129519Y2 (ja)
JP2002265284A (ja) 誘導炉用ラミング材
JPH0375275A (ja) マグネシア質耐火モルタル