JP2002265284A - 誘導炉用ラミング材 - Google Patents

誘導炉用ラミング材

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JP2002265284A
JP2002265284A JP2001066962A JP2001066962A JP2002265284A JP 2002265284 A JP2002265284 A JP 2002265284A JP 2001066962 A JP2001066962 A JP 2001066962A JP 2001066962 A JP2001066962 A JP 2001066962A JP 2002265284 A JP2002265284 A JP 2002265284A
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JP
Japan
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spinel
induction furnace
weight
purity
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JP2001066962A
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Noboru Nakamura
登 中村
Kazuaki Matsuo
和昭 松尾
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、スピネルを主原料として用いるこ
とによって、マグネシアを主原料としたものの耐熱衝撃
性の低下による亀裂発生の問題点を低減するとともに、
耐熱性、耐食性をあげて高温溶融操業での溶損性に耐え
て、特に鋳鋼溶解用の3トン級以下の中型高周波誘導炉
用ラミング材を得ようとするものである。 【解決手段】この発明は、Al純度が98%以上
のアルミナ原料を4〜12重量%と、MgO純度が98
%以上のマグネシア原料を10〜20重量%と、残部が
純度98%以上のスピネル原料からなる誘導炉用ラミン
グ材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋳鋼を高温溶融
するための誘導炉用ラミング材に関し、特にスピネルを
主成分とする誘導炉用ラミング材に係るものである。
【0002】
【従来の技術】これまで鋳鋼などの高温溶融を行う誘導
炉用内張り材としては、マグネシア質やマグネシア・
スピネル質などのマグネシアを主成分とする塩基性ラミ
ング材、アルミナ・マグネシア質などのアルミナを主
成分の中性ラミング材が主に使用されている。
【0003】前者の塩基性ラミング材の主成分であるマ
グネシアは、2800℃の高融点を有ししかも溶湯や塩
基性スラグに対し化学的に安定な特性を有している。し
かしながら、マグネシアは熱膨張が大きく、耐熱衝撃性
が乏しく、比較的短時間で鋳鋼の溶解と出湯が繰り返さ
れる誘導炉の炉壁に使用した場合に、急激な温度変化に
より炉壁内面で亀裂が発生し易かった。そして、この傾
向は大型炉となると一層顕著に現れてくるため、マグネ
シア主成分の塩基性ラミング材は、操業面の安全性を考
慮して小型炉に普通は使用されていた。
【0004】他方、アルミナ・マグネシア質の中性ラミ
ング材は、アルミナ・スピネル質ともいわれ主成分がア
ルミナ質であって、これにマグネシアが添加されたもの
である。このアルミナ・スピネル質は、塩基性ラミング
材の主成分のマグネシアに比較して主成分のアルミナの
熱膨脹率が小さいために、熱間での容積安定性があって
耐熱衝撃性に優れているが、塩基性ラミング材の主成分
であるマグネシアに比較して耐熱性、耐食性が劣り高温
溶解操業では溶損速度が速くて耐用が大きく低下するこ
とが問題とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、スピネル
を主原料として用いることによって、マグネシアを主原
料としたものの耐熱衝撃性の低下による亀裂発生の問題
点を低減するとともに、耐熱性、耐食性をあげて高温溶
融操業での溶損性に耐えて、特に鋳鋼溶解用の3トン級
以下に好適な中型高周波誘導炉用ラミング材を得ようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、Al
純度が98%以上のアルミナ原料を4〜12重量%と、
MgO純度が98%以上のマグネシア原料を10〜20
重量%と、残部が純度98%以上のスピネル原料からな
る誘導炉用ラミング材(請求項1)、アルミナ原料の9
5重量%以上の粒子径が0.7〜0.125mmである請
求項1記載の誘導炉用ラミング材(請求項2)、マグネ
シア原料の95重量%以上の粒子径が0.063mm以下
である請求項1記載の誘導炉用ラミング材(請求項3)
及びスピネル原料が8mm以下の粒子が95重量%以上で
あって、かつ粒子径8〜0.063mmのスピネルと、粒
子径0.063mm未満のスピネル微粉の2種からなるこ
とを特徴とする請求項1記載の誘導炉用ラミング材(請
求項4)である。このような発明の誘導炉用ラミング材
によれば、主原料をスピネルとしてその他を高純度のア
ルミナ原料とマグネシア原料としたので耐熱衝撃性と耐
溶損性の双方を備え、比較的短時間で溶解および出湯を
繰り返す誘導炉において急激な温度変化があっても、炉
壁面に亀裂が発生することが少なくしかも高温溶解操業
での溶損も少なくして耐用性の高いものとすることが可
能となったものである。以下にこの発明をさらに説明す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明のラミング材は、鋳鋼な
どの高温溶解操業において耐熱性、耐食性、耐熱衝撃性
など併せ持つようにするために、Al純度98%
以上のアルミナ原料を4〜12重量%と、MgO純度9
8%以上のマグネシア原料を10〜20重量%と、残部
が純度98%以上のスピネル原料を使用するものであ
る。ここで用いるアルミナ原料は、純度98%以上で粒
子径を0.7〜0.125mmとする。アルミナの純度を
98%以上、アルミナ原料の95重量%以上の粒子径を
0.7〜0.125mmとすることで、アルミナ原料とマ
グネシア原料とが反応してスピネルを生成させることが
でき、これにより内張り耐火材の稼動面焼結層やその背
面側の焼固層で加熱冷却後の残存膨脹率を適正な値とす
ることができる。その結果、内張り耐火材の稼動面側の
亀裂発生に対する抑制効果や、稼動面側焼結層やその背
面側の焼固層との境界部などに炉壁稼動面に平行な亀裂
が発生するのを少なくし、内張り耐火材内へのメタルの
侵入、内張り耐火材の迫り出し、耐火材の剥離などの損
耗を小さくすることができるようになる。
【0008】上記のAl純度98%以上で95重
量%以上の粒子径が0.7〜0.125mmのアルミナ原
料は4重量%未満では加熱冷却後の残存膨脹率が小さい
ために、内張り耐火材の稼動面側の亀裂発生に対する抑
制効果が小さい。また、Al 純度98%以上で9
5重量%以上の粒子径が0.7〜0.125mmのアルミ
ナ原料が12重量%を超えると、加熱冷却後の残存膨脹
率が大きくなり過ぎ、内張り耐火材の迫り出しや剥離、
内張り耐火材の非稼動面側のコイルセメントの破損やコ
イルの変形などに繋がる恐れがある。また、加熱冷却後
の残存膨脹率が大きくなることで、炉頂部方向への膨脹
も大きくなって炉壁上部の損耗や炉上部近傍設備の破損
に繋がることもある。Al純度98%以上で95
重量%以上の粒子径が0.7〜0.125mmのアルミナ
原料のさらに好ましい範囲は6〜10重量%である。
【0009】MgO純度が98%以上のマグネシア原料
は、95重量%以上が粒子径0.063mm以下のものを
10〜20重量%用いる。これは高温での溶解操作にお
いて、特にマトリックス部で耐熱性、耐食性をもたせる
ためと、上記のアルミナ原料と反応してスピネルを徐々
に生成させるためである。そして、これによって内張り
耐火材の稼動面側焼結層やその背面側の焼固層におい
て、加熱冷却後の残存膨脹率を適正な値として、内張り
耐火材の稼動面側の亀裂発生に対する抑制効果を得るこ
とが出来るとともに、稼動面側焼結層やその背面側の焼
固層との境界部などに炉壁稼動面と平行な亀裂が発生す
るのを少なくし、内張り耐火材内へのメタルの侵入によ
る損耗を小さくすることが可能となるものである。
【0010】MgO純度が98%以上で95重量%以上
が粒子径0.063mm以下マグネシア原料の添加量が1
0重量%未満では、高温溶解操業時、特にマトリックス
部で耐熱性、耐食性の特性が得られない。また、アルミ
ナ原料と反応してスピネルを徐々に生成させることも十
分でなく、内張り耐火材の稼動面側焼結層や背面側の焼
固層で加熱冷却後の残存膨脹率を適正値として、内張り
耐火材の稼動面側の亀裂発生の抑制、稼動面側焼結層や
その背面側の焼固層との境界部などので炉壁稼動面に平
行な亀裂の発生の抑制、内張り耐火材内へのメタル侵入
などによる損耗を抑制することができない。MgO純度
が98%以上で95重量%以上が粒子径0.063mm以
下マグネシア原料の添加量が20重量%を超えると、加
熱時の膨脹や加熱冷却後の残存膨脹率が急激に大きくな
り、内張り耐火材の稼動面の迫り出しや剥離などに繋が
る恐れがある。MgO純度が98%以上で95重量%以
上が粒子径0.063mm以下マグネシア原料のさらに好
ましい添加量の範囲は12〜18重量%である。
【0011】アルミナ原料およびマグネシア原料以外の
残部の純度が98%以上のスピネル原料は、95重量%
以上が粒子径8〜0.063mmのスピネルと、95重量
%以上が粒子径0.063mm未満のスピネル微粉の2種
を用いることが耐熱性、耐食性、容積安定性のうえから
好ましい。また、スピネルは焼結スピネルを用いること
が容積安定性及び低コストのうえから好ましい。
【0012】
【実施例】(実施例1〜3,比較例4〜7)表1に示す
配合比の実施例1〜3および比較例4〜7の供試材と、
これらの各供試材に表2に示す化学成分の粉砕スラグを
外掛けで25重量%添加した各供試材について径50mm
×高さ50mmのテストピースを作製し、これを1500
℃で加熱し3時間後冷却し、スラグ添加品の残存膨脹率
とスラグ無添加品の残存膨脹率との差を測定した。
【0013】また、表1に示す配合比の実施例1〜3お
よび比較例4〜7の供試材を300kg高周波誘導炉内に
内張りした。即ち、図1に示すように外面に誘導コイル
1が付設されたコイル保護用耐火物2の内面に断熱シー
ト3を配置した後、各実施例のラミング材4を炉床部に
所定量装填し、エアーランマーでつき固めた。その後、
炉床施工面を平面仕上げして築炉シリンダ5を炉床の中
心にセットし、前記築炉シリンダ5と前記断熱シート3
との間に実施例及び比較例のラミング材をそれぞれ所定
量装入した。つづいて、ラミング材の表面を平にしてエ
アーランマーでつき固め、1回の高さを60〜70mmと
した。その後、内継面でのラミネーションを防止するた
めに施工面の目荒らしを行い、以降同様な方法により炉
頂部までラミング材を充填施工して内張り材4を構築し
た。築炉完了後に溶解試験を行った。これは1630〜
1650℃の溶湯を3時間保持し、表2に示す組成のス
ラグを用いて侵食試験を行った。これらの結果を表3に
示した。
【0014】表3の中で、残存膨脹率差(%)は、15
00℃で加熱した供試材で、0.5〜1.5(%)の範
囲にあるものを良(○)、0.5未満および1.5超を
不良(×)とした。溶損量は実施例2を指数100で示
し、110未満を良(○)、110以上を不良(×)と
した。また、稼動面に平行な亀裂は、なしが良(○)、
有りが不良(×)として示した。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】表3から明らかなように、実施例1ないし
3は、残存膨脹率差、溶損量、稼動面に平行な亀裂の有
無の全ての点で良(○)である。これに対し、比較例4
ないし7は、残存膨脹率差が全て不良(×)である。溶
損量は比較例6が不良(×)で、稼動面に平行な亀裂の
有無は比較例の中で4だけ良(○)で、その他の比較例
は全て不良(×)であることが分かる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明の誘導炉用ラミ
ング材を使用することにより、鋳鋼の高温溶解操業にお
いて炉壁の溶損を軽減できるとともに、炉壁に発生する
亀裂や炉壁内部に発生する稼動面に平行な亀裂を減少さ
せることができるため、誘導炉内張り材の一層の耐用向
上が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に用いられる高周波誘導炉の一
例を示す部分説明図。
【符号の説明】 1…誘導コイル、2…コイル保護用耐火物、3…断熱シ
ート、4…ラミング材、5…築炉シリンダー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al純度が98%以上のアルミナ
    原料を4〜12重量%と、MgO純度が98%以上のマ
    グネシア原料を10〜20重量%と、残部が純度98%
    以上のスピネル原料からなる誘導炉用ラミング材。
  2. 【請求項2】 アルミナ原料の95重量%以上の粒子径
    が0.7〜0.125mmである請求項1記載の誘導炉用
    ラミング材。
  3. 【請求項3】 マグネシア原料の95重量%以上の粒子
    径が0.063mm以下である請求項1記載の誘導炉用ラ
    ミング材。
  4. 【請求項4】 スピネル原料が8mm以下の粒子が95重
    量%以上であって、かつ粒子径8〜0.063mmのスピ
    ネルと、粒子径0.063mm未満のスピネル微粉の2種
    からなることを特徴とする請求項1記載の誘導炉用ラミ
    ング材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102659436A (zh) * 2012-05-28 2012-09-12 武汉科技大学 一种含钙尖晶石耐火原料及其制备方法

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Effective date: 20070711