JPH06212562A - 繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理法並びに抗菌繊維製品、滅菌衛生用布 - Google Patents

繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理法並びに抗菌繊維製品、滅菌衛生用布

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JPH06212562A
JPH06212562A JP5260357A JP26035793A JPH06212562A JP H06212562 A JPH06212562 A JP H06212562A JP 5260357 A JP5260357 A JP 5260357A JP 26035793 A JP26035793 A JP 26035793A JP H06212562 A JPH06212562 A JP H06212562A
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antibacterial
antibacterial agent
fiber product
metal
sodium
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JP5260357A
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Kiminori Atsumi
公則 渥美
Keijiro Fujita
恵二郎 藤田
Yoshikazu Usami
芳和 宇佐美
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Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 衣類、寝具類等の繊維製品やおしぼりなどの
衛生用布を、抗菌性を有する金属、金属イオン及び/又
は金属塩を担体に担持させた無機系抗菌剤及びアミノ化
合物又はカルボン酸誘導体を含む水溶液で浸漬処理して
抗菌繊維製品や滅菌衛生用布をえる。 【効果】 処理して得られた繊維製品や衛生用布は滅菌
が充分に行われているため、細菌が増殖せず、悪臭の発
生もない。従って長時間衛生的状態が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維製品及び衛生用布の
抗菌、滅菌処理法並びに抗菌、滅菌繊維製品及び衛生用
布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】使用後、衛生的であることを要求されて
いる衛生用布、例えばおしぼりは、再使用のため、クリ
ーニング後、次亜塩素酸ソーダなどの塩素剤を含む溶液
で処理され、すすぎ、脱水する滅菌処理がとられてい
る。然しながら、この滅菌処理では、大腸菌、黄色ブド
ウ球菌などの一般細菌は死滅するが、芽胞形成菌に対し
ては効果が低いので、特におしぼりのように湿潤状態に
あるものについては、芽胞形成菌が再び増殖する可能性
が大きく、又衛生用布に入り込んで、強くそれに保持さ
れた汚れ(例えば、人体からの垢、皮脂など)が、クリ
ーニングで完全に除かれず、この汚れに細菌が再び付着
し、繁殖して、衛生用布を汚染させ、悪臭を発生するこ
とが応々にして生じる。従って衛生用布、特に湿潤状態
にあるおしぼりを、常に衛生的に保持する必要がある
が、現状では満足すべき状態であるとは云えない。又、
衣類や寝具類等の繊維製品も衛生的であることが要求さ
れており、既にドライクリーニングなどでデイメチルベ
ンジルアルキアンモニウムコロライド等の有機物を用い
て繊維製品の滅菌処理を行うことが開示(特許第100
3868号)されているが、安全性や環境汚染などの問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、衣
類、寝具類などの繊維製品や衛生的であることを要求さ
れているおしぼりなどの衛生用布は、充分な滅菌処理が
施されているとは云えない。本発明は、一般細菌のみな
らず、芽胞形滅菌をも死滅させ、細菌類が増殖したり、
悪臭を発生したりすることがなく、加えて安全に処理で
き、安全に滅菌できる繊維製品及び衛生用布の滅菌処理
法並びに抗菌性繊維製品及び滅菌衛生布を提供すること
を課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、細菌の増
殖しない繊維製品及び衛生用布の滅菌処理法を検討した
結果、抗菌性を有する金属、金属イオン、金属塩などを
担体に担持させた安全な無機系抗菌剤を、繊維製品及び
衛生用布の繊維に保持させることにより目的が達成され
ることを見出した。これらの無機系抗菌剤は、有機抗菌
剤に比べて、抗菌スペクトルも広く、安全性も高い。従
って繊維製品及び衛生用布を無機系抗菌剤を添加した洗
剤で洗濯するか、又はクリーニング時の最終工程とし
て、無機系抗菌剤を添加した水溶液で、繊維製品又は衛
生用布を浸漬処理するか、無機系抗菌剤を添加した糊剤
で糊付けし、繊維に無機系抗菌剤を吸着保持させること
により、安全で衛生的な繊維製品及び衛生用布が提供で
きる。
【0005】無機系抗菌剤は一般に中性の水に溶解し難
いので、無機抗菌剤を添加した洗剤溶液で洗濯したり、
クリーニングの最終工程として、無機系抗菌剤を添加し
た水や洗濯糊溶液で繊維製品や衛生用布を浸漬処理して
も、無機系抗菌剤の種類によっては繊維製品や衛生用布
繊維への吸着保持量が少なく、充分な抗菌性が得られ難
い場合も生じる。このような場合、繊維製品や衛生用布
の繊維品質に影響を及ぼさない範囲で無機系抗菌剤に添
加する水のpHを変動させ、無機系抗菌剤の溶解性を増し
て繊維への保持量を増加させることも可能である。
【0006】然しながら、無機系抗菌剤を更に効率よく
繊維全体に保持させ、抗菌効果を維持させる方法を検討
した結果、アミノ化合物、カルボン酸化合物及び/又は
それらの塩又は誘導体を、無機系抗菌剤と共存させて、
繊維製品や衛生用布を洗剤溶液で洗濯、浸漬処理、糊付
け処理することにより、繊維への無機系抗菌剤の保持量
が増すとともに、保持力が強化され、水などの存在で無
機系抗菌剤が脱離することがなく、細菌の増殖が抑制さ
れることを認めた。
【0007】本願に云う衛生用布とは、おしぼり、包
帯、ガーゼ、手拭など人体の衛生保持のため使用される
布類を意味し、常に湿潤を要求されているおしぼりは、
特に本願目的の使用に適した衛生用布である。
【0008】抗菌性を有する金属、金属イオン、金属塩
としては、例えば銅、水銀、銀、鉄、錫、亜鉛などの金
属、それらの金属イオン、又は水溶性塩のように、従来
から抗菌性を有していることが知られている金属、それ
らの金属イオン、及び水溶性塩であれば、いかなるもの
でも使用可能であるが、その取扱い及び抗菌力を考慮す
ると、銀、銅、亜鉛及びそれらのイオン、水溶性塩から
選ぶことが好ましい。
【0009】これら抗菌性金属、金属イオン又は金属塩
を担持させる担体は、多孔性、吸着性又はイオン交換性
を有する不溶性無機物体、例えばセラミックス、であれ
ばいかなるものでも使用可能であるが、担体の種類によ
りその保持量を異にする。従って出来るだけ抗菌性金
属、金属イオン、金属塩を多量に保持できる担体、例え
ばリン酸系化合物、珪酸系化合物、酸化物などから選択
されえる。特にリン酸3カルシウムやハイドロキシアパ
タイトなどのリン酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、
リン酸チタニウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、
リン酸バリウム、珪酸、珪酸カルシウム、珪酸アルミニ
ウム、珪酸亜鉛、珪酸ジルコニウム、ガラス、ゼオライ
ト、アルミナ、及びジルコニアから選ばれることが好ま
しい。
【0010】無機系抗菌剤は、常法により容易に調製で
きる。即ち抗菌性を有する金属の塩水溶液に担体を添加
し、要すれば加温下、充分に攪拌し、沈殿物を濾別採取
し、水洗、乾燥後、必要に応じて800℃以上で焼成
し、微粉砕することによりえられる。焼成により抗菌性
金属と又は金属イオン担体との結合は強化され、抗菌性
金属又は金属イオンか担体から脱離することがなくな
る。担持させる金属又は金属イオンの量は、塩水溶液の
濃度を変化させることにより適宜選択できるが、余り担
持量が少ないと抗菌性が弱くなり、多すぎると担体と結
合せず遊離の形で存在する可能性を生じ好ましくない。
担持させる抗菌性金属、金属イオンの量は、担体に対し
重量で0.001〜20%程度に調整することが好まし
い。
【0011】本発明に使用するアミノ化合物、カルボン
酸化合物及び/又はそれらの塩又は誘導体は、繊維製品
及び衛生用布繊維に、無機系抗菌剤を保持させ易くする
ため使用され、繊維及び無機系抗菌剤と結合し易い物質
であり、出来れば水溶性であるものから選択される。例
えばアミノ酸、可溶性蛋白質、1価又は2価の脂肪酸、
酸性多糖類及びそれらの塩又は誘導体が適宜使用可能で
ある。中でもL−アスパラギン酸ナトリウム、アラニ
ン、グリシン、アルギニン、グルタミン酸、グルタミン
酸ナトリウム及びカゼインナトリウムなどのアミノ酸、
蛋白質及びその塩又は乳酸ナトリウム、ソルビン酸カリ
ウム、酒石酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウ
ム及びアルギン酸アンモニウムなどのカルボン酸塩が好
ましい。特にアミノ化合物を使用する場合は、そのリン
との結合が強いことを考え、リン酸塩系抗菌剤との併用
がより好ましいと云える。
【0012】本願方法による衛生用布の滅菌処理は、従
来の塩素剤処理後に行うことも勿論可能であるが、クリ
ーニングのすすぎ工程後に実施することが好ましい。
又、衛生用布以外の衣類や寝具類など、一般に使用され
る繊維製品の滅菌処理は、すすぎ工程やすすぎ工程後に
処理できることは勿論であるが、洗剤や糊剤として処理
することも可能である。本滅菌処理に使用する浸漬処理
液における無機系抗菌剤、アミノ化合物、及びカルボン
酸誘導体の濃度は、使用する無機系抗菌剤、使用するア
ミノ化合物、カルボン酸誘導体の種類により適宜選択さ
れる。例えばおしぼりの場合、抗菌性、おしぼりの使用
感から、無機系抗菌剤0.001〜10%、アミノ化合物
又はカルボン酸誘導体0.1〜1000ppm を含む水溶
液、好ましくは、無機系抗菌剤0.01〜5%、アミノ化
合物又はカルボン酸誘導体1〜100ppm を含む水溶液
に、クリーニング後のおしぼりを浸漬処理し、充分に浸
漬した後水洗し、目的とする程度に脱水して湿潤した滅
菌おしぼりをえる。他の衛生用布や繊維製品も、おしぼ
りの場合に準じた配合処理により滅菌衛生用布や抗菌繊
維製品を得ることができる。以下に実施例をあげて本発
明を具体的に説明する。
【0013】
【実施例1】使用済みおしぼりを常法によって洗濯、す
すぎ、250ppm の次亜塩素酸ソーダ処理を行い、すす
ぎを行った。
【0014】
【実施例2】実施例1のおしぼりを、銀を2%担持した
ゼオライト抗菌剤を0.01%、ソルビン酸カリウムを1
ppm 添加した水溶液で浸漬処理した。
【0015】
【実施例3】実施例1のおしぼりを、銀を1%担持した
リン酸ジルコニウム抗菌剤を0.1%、L−アスパラギン
酸ナトリウムを50ppm 添加した水溶液で浸漬処理し
た。
【0016】
【実施例4】実施例1のおしぼりを、銀を2%担持した
リン酸3カルシウム抗菌剤を1%、アルギン酸ナトリウ
ムを10ppm 添加した水溶液で浸漬処理した。
【0017】
【実施例5】実施例1のおしぼりを、銅を2%担持した
珪酸抗菌剤を2%、グリシンを100ppm 添加した水溶
液で浸漬処理した。
【0018】
【実施例6】実施例1のおしぼりを、銀を2%、亜鉛を
2%担持したハイドロキシアパタイト抗菌剤を5%添加
した水溶液で浸漬処理した。
【0019】
【実施例7】実施例1〜実施例6で処理したそれぞれの
おしぼりを脱水して、35℃で4日間保存した後、それ
ぞれのおしぼりについて一般細菌数の検査を行った。そ
の結果、実施例1のおしぼりでは一般細菌数が106
上となったが、実施例2〜実施例5のおしぼりはいずれ
も一般細菌数が500個以下であった。又実施例6のお
しぼりは一般細菌数が7.2×103 個であった。
【0020】
【実施例8】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム25%、アルキル硫酸エステルナトリウム10%、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル7%、ゼオライト2
0%を含む洗剤を水30リットルに対して60g加えた
液でシャツを洗浄し、そのシャツを成人男子が1日間着
用した。
【0021】
【実施例9】実施例8に挙げた洗剤成分に銀を3%担持
させたアルミナ抗菌剤を10%添加した洗剤にて洗浄を
行った。
【0022】
【実施例10】実施例8に挙げた洗剤成分に銀を1%担
持させたハイドロキシアパタイト抗菌剤を10%、アル
ギニンを500ppm 添加した洗剤にて洗浄を行った。
【0023】
【実施例11】実施例8に挙げた洗剤成分に銀を2%担
持させた珪酸抗菌剤を0.05%と亜鉛を5%担持させた
ジルコニア抗菌剤を0.05%、アルギン酸カリウムを1
000ppm 添加した洗剤にて洗浄を行った。
【0024】
【実施例12】実施例8に挙げた洗剤成分に亜鉛を20
%担持させたリン酸バリウム抗菌剤を7%、アラニンを
170ppm 添加した洗剤にて洗浄を行った。
【0025】
【実施例13】実施例8に挙げた洗剤成分に亜鉛を10
%、銅を3%担持させたリン酸亜鉛抗菌剤を5%、カル
ボキシメチルセルロースナトリウムを20ppm 添加した
洗剤にて洗浄を行った。
【0026】
【実施例14】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム30%、アルキル硫酸エステルナトリウム10%、
α−オレフィンスルホン酸ナトリウム5%、ゼオライト
25%、クエン酸2%、ピロリン酸ナトリウム1%を含
む洗剤を水30リットルに対して60g加えた液でシャ
ツを洗浄し、そのシャツを成人男子が1日間着用した。
【0027】
【実施例15】実施例14に挙げた洗剤成分に銀を7
%、亜鉛を2%担持させたリン酸3カルシウム抗菌剤を
8%添加した洗剤にて洗浄を行った。
【0028】
【実施例16】実施例14に挙げた洗剤成分に銀を0.5
%、銅を0.5%担持させた珪酸亜鉛抗菌剤を10%、乳
酸ナトリウムを800ppm 添加した洗剤にて洗浄を行っ
た。
【0029】
【実施例17】実施例14に挙げた洗剤成分に銀を2%
担持させたガラス抗菌剤を0.5%と亜鉛を2%担持させ
たリン酸チタニウム抗菌剤を0.5%、カルボキシメチル
セルロースナトリウムを400ppm 添加した洗剤にて洗
浄を行った。
【0030】
【実施例18】実施例14に挙げた洗剤成分に銀を0.5
%、亜鉛を15%、銅を3%担持させた珪酸カルシウム
抗菌剤を5%、グルタミン酸を50ppm 添加した洗剤に
て洗浄を行った。
【0031】
【実施例19】実施例8〜実施例18で着用したそれぞ
れのシャツについて一般細菌試験を行った。その結果、
実施例8及び実施例14のシャツでは一般細菌数が10
5 以上となったが、実施例9のシャツでは一般細菌数が
2.1×103 、実施例15のシャツでは一般細菌数が5.
9×102 となり、実施例10〜実施例13及び実施例
16〜実施例18のシャツはいずれも一般細菌数が10
0個以下であった。
【0032】
【実施例20】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、ヒドロキシプロピル化澱粉5%、ポリエチ
レングリコール2%、シリコンエマルジョン0.5%、イ
ソプロピルアルコール5%を含む糊剤を水300ccに
対して60g溶解し糊付けを行った。
【0033】
【実施例21】実施例20に挙げた糊剤成分に銀を2
%、銅を1%担持させたリン酸3カルシウム抗菌剤を3
%添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0034】
【実施例22】実施例20に挙げた糊剤成分に銀を5
%、銅を4%担持させたジルコニア抗菌剤を0.05%、
グリシンを1000ppm 添加した糊剤にて糊付けを行っ
た。
【0035】
【実施例23】実施例20に挙げた糊剤成分に銅を5
%、亜鉛を15%担持させた珪酸ジルコニウム抗菌剤を
6%、酒石酸ナトリウムを5ppm 添加した糊剤にて糊付
けを行った。
【0036】
【実施例24】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、ヒドロキシプロピル化澱粉3%、アクリル
酸ハイドロゾル3%、ポリエチレングリコール2%、シ
リコンエマルジョン0.7%、エチルアルコール5%を含
む糊剤を2秒間噴霧し糊付けを行った。
【0037】
【実施例25】実施例24に挙げた糊剤成分に銀を0.0
01%担持させたアルミナ抗菌剤を10%、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムを0.1ppm 添加した糊剤に
て糊付けを行った。
【0038】
【実施例26】実施例24に挙げた糊剤成分に銀を0.5
%、亜鉛を0.2%担持させたハイドロキシアパタイト抗
菌剤を0.1%添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0039】
【実施例27】実施例24に挙げた糊剤成分に銀を8%
担持させた珪酸抗菌剤を0.001%添加した糊剤にて糊
付けを行った。
【0040】
【実施例28】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、ポリ酢酸ビニルエマルジョン45%、ジブ
チルアジペート2%、プロピレングリコール2%、シリ
コンエマルジョン0.5%、エチルアルコール3%を含む
糊剤を水300ccに対して60g溶解し糊付けを行っ
た。
【0041】
【実施例29】実施例28に挙げた糊剤成分に銅を1
%、亜鉛を3%担持させたゼオライト抗菌剤を5%、ア
ルギン酸アンモニウムを0.1ppm 添加した糊剤にて糊付
けを行った。
【0042】
【実施例30】実施例28に挙げた糊剤成分に銀を1%
担持させた珪酸アルミニウム抗菌剤を1%、カゼイン1
0ppm を添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0043】
【実施例31】実施例28に挙げた糊剤成分に銀を0.0
1%担持させたリン酸アルミニウム抗菌剤を10%添加
した糊剤にて糊付けを行った。
【0044】
【実施例32】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、ポリビニルアルコール25%、プロピレン
グリコール2%、シリコンエマルジョン0.8%、エチル
アルコール5%を含む糊剤を水300ccに対して60
g溶解し糊付けを行った。
【0045】
【実施例33】実施例32に挙げた糊剤成分に銀を0.5
%担持させたリン酸亜鉛抗菌剤を5%、グルタミン酸ナ
トリウムを1ppm 添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0046】
【実施例34】実施例32に挙げた糊剤成分に銀を3
%、銅を1%担持させたリン酸3カルシウム抗菌剤を0.
1%添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0047】
【実施例35】実施例32に挙げた糊剤成分に銀を5%
担持させたリン酸ジルコニウム抗菌剤を0.005%、亜
鉛を10%担持させたリン酸3カルシウム抗菌剤を0.0
05%添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0048】
【実施例36】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、カルボキシメチルセルロース8%、プロピ
レングリコール2%、シリコンエマルジョン0.5%、エ
チルアルコール5%を含む糊剤を水300ccに対して
60g溶解し糊付けを行った。
【0049】
【実施例37】実施例36に挙げた糊剤成分に銀を5%
担持させたリン酸亜鉛抗菌剤を0.5%、銅を1%担持さ
せたリン酸チタニウム抗菌剤を0.5%、アルギン酸カリ
ウムを20ppm 添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0050】
【実施例38】実施例36に挙げた糊剤成分に銀を3
%、亜鉛を1%担持させたリン酸バリウム抗菌剤を7
%、銅を1%担持させたアルミナ抗菌剤を3%、アラニ
ンを100ppm 添加した糊剤にて糊付けを行った。
【0051】
【実施例39】実施例36に挙げた糊剤成分に銀を1%
担持させたリン酸アルミニウム抗菌剤を7%添加した糊
剤にて糊付けを行った。
【0052】
【実施例40】綿布(かなきん)100cm2 を洗浄、濯
ぎ、脱水後、カルボキシメチルセルロースパウダーを6
%、銀を2%担持させたハイドロキシアパタイト抗菌剤
を3%添加した糊剤を水300ccに対して12g溶解
し糊付けを行った。
【0053】
【実施例41】実施例20〜実施例40で処理したそれ
ぞれの綿布をシャツに取り付け、そのシャツを成人男子
が1日間着用した後、それぞれの綿布について一般細菌
試験を行った。その結果、実施例20、実施例24、実
施例28、実施例32、実施例36の綿布では一般細菌
数が105 以上となったが、実施例21、実施例26、
実施例27、実施例31、実施例34、実施例35、実
施例39、実施例40の綿布では一般細菌数が100〜
500個であった。又実施例22、実施例23、実施例
25、実施例29、実施例30、実施例33、実施例3
7、実施例38の綿布はいずれも一般細菌数が50個以
下であった。
【0054】
【発明の効果】本願処理法によりえられた繊維製品や衛
生用布は、滅菌が充分に行われているため、長期間保存
しても細菌の増殖がみられず、悪臭の発生もない、加え
て安全に使用できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性を有する金属、金属イオン及び/
    又は金属塩を担体に担持させた無機系抗菌剤を含む水溶
    液、懸濁液、洗剤又は糊剤を用いて、繊維製品、衛生用
    布を処理することを特徴とする繊維製品及び衛生用布の
    抗菌、滅菌処理法。
  2. 【請求項2】 抗菌性を有する金属、金属イオン及び/
    又は金属塩を担体に担持させた無機系抗菌剤と、アミノ
    化合物及び/又はカルボン酸誘導体とを含む水溶液、懸
    濁液、洗剤又は糊剤を用いて、繊維製品、衛生用布を処
    理することを特徴とする繊維製品及び衛生用布の抗菌、
    滅菌処理法。
  3. 【請求項3】 抗菌性を有する金属、金属イオン及び/
    又は金属塩が、銀、銅、亜鉛より選ばれた少なくとも1
    種の金属、金属イオン及び/又は金属塩である請求項1
    又は2の繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理法。
  4. 【請求項4】 担体が、リン酸カルシウム、リン酸ジル
    コニウム、リン酸チタニウム、リン酸亜鉛、リン酸アル
    ミニウム、リン酸バリウム、珪酸、珪酸カルシウム、珪
    酸アルミニウム、珪酸亜鉛、珪酸ジルコニウム、ガラ
    ス、ゼオライト、アルミナ及びジルコニアから選ばれた
    少なくとも1種である請求項1乃至3のいずれか1項の
    繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理法。
  5. 【請求項5】 アミノ化合物がL−アスパラギン酸ナト
    リウム、アラニン、グリシン、アルギニン、グルタミン
    酸、グルタミン酸ナトリウム、及びカゼインナトリウム
    から選ばれた少なくとも1種である請求項2乃至4のい
    ずれか1項の繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理
    法。
  6. 【請求項6】 カルボン酸誘導体が、乳酸ナトリウム、
    ソルビン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、カルボキシメ
    チルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ア
    ルギン酸カリウム及びアルギン酸アンモニウムから選ば
    れた少なくとも1種である請求項2乃至4のいずれか1
    項の繊維製品及び衛生用布の抗菌、滅菌処理法。
  7. 【請求項7】 抗菌性を有する金属、金属イオン及び/
    又は金属塩を担体に担持させた無機系抗菌剤を含む水溶
    液、懸濁液、洗剤又は糊剤を用いて処理した抗菌、滅菌
    繊維製品及び衛生用布。
  8. 【請求項8】 抗菌性を有する金属、金属イオン及び/
    又は金属塩を担体に担持させた無機系抗菌剤とアミノ化
    合物及び/又はカルボン酸誘導体とを含む水溶液、懸濁
    液、洗剤又は糊剤を用いて処理した抗菌、滅菌繊維製品
    及び衛生用布。
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