JPH0621250B2 - 記録液及びそれを使用した記録方法 - Google Patents
記録液及びそれを使用した記録方法Info
- Publication number
- JPH0621250B2 JPH0621250B2 JP60172734A JP17273485A JPH0621250B2 JP H0621250 B2 JPH0621250 B2 JP H0621250B2 JP 60172734 A JP60172734 A JP 60172734A JP 17273485 A JP17273485 A JP 17273485A JP H0621250 B2 JPH0621250 B2 JP H0621250B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording
- paper
- recording liquid
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録液及びそれを使用した記録方法に関し、
特に、コピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、連続伝票
用紙等のオフイスや家庭で一般に使用されている紙に対
し、定着が速く、しかも滲みの少ない記録液及びそれを
使用した記録方法に関する。
特に、コピー用紙、レポート用紙、ボンド紙、連続伝票
用紙等のオフイスや家庭で一般に使用されている紙に対
し、定着が速く、しかも滲みの少ない記録液及びそれを
使用した記録方法に関する。
従来より、インクジエツト記録用インクについて実に多
くの提案がなされており、中でも水及び水溶性有機溶剤
を主成分として染料を溶解させるタイプのものが中心と
なっている。
くの提案がなされており、中でも水及び水溶性有機溶剤
を主成分として染料を溶解させるタイプのものが中心と
なっている。
この種のインクは記録方式の違いによって要求性能は若
干異なるものの、共通して要求される性能は、 １）粘度、表面張力等のインク物性値が適性範囲にある
こと、 ２）ノズル及びインク流通経路中でインクが詰らないこ
と、 ３）長期間保存してもインクに何ら変化が起こらないこ
と、 ４）品位の良好な記録画像が得られること、 ５）定着速度が速いこと、 ６）耐水性、耐光性等の印字物の耐久性が優れているこ
と、 ７）安全性が高いこと、 等である。
干異なるものの、共通して要求される性能は、 １）粘度、表面張力等のインク物性値が適性範囲にある
こと、 ２）ノズル及びインク流通経路中でインクが詰らないこ
と、 ３）長期間保存してもインクに何ら変化が起こらないこ
と、 ４）品位の良好な記録画像が得られること、 ５）定着速度が速いこと、 ６）耐水性、耐光性等の印字物の耐久性が優れているこ
と、 ７）安全性が高いこと、 等である。
上記の目的の一部、或いは全てを満足させるためにイン
クを構成する記録剤、溶剤及び各種添加剤（界面活性
剤、キレート剤、防カビ剤等）の検討は現在に於いても
活発に行なわれている。しかし一部製品化しているイン
クを調べてみても上記目的を十分に満足しているインク
は未だないというのが現状である。
クを構成する記録剤、溶剤及び各種添加剤（界面活性
剤、キレート剤、防カビ剤等）の検討は現在に於いても
活発に行なわれている。しかし一部製品化しているイン
クを調べてみても上記目的を十分に満足しているインク
は未だないというのが現状である。
例えば染料と水の混合物に目詰り防止の意味で揮発しに
くい、ポリアルキレングリコールやグリセリンを単独あ
るいは混合して調整しただけのインクではサイズの効い
た普通紙に対しては浸透力が弱く、定着に数分かかって
しまう場合もあり実用上、問題がある。これを改善する
ために界面活性剤を添加するという提案もみられるが、
界面活性剤の種類や添加量によっては定着速度は満足で
きる程度に改善できても、にじみが大きくなり、印字品
位が大幅に低下してしまうという欠点がある。また界面
活性剤の代りに強塩基性物質を添加したインクではロジ
ンに代表される内添サイズ剤を破壊するため、定着速度
も速く、にじみの少ない印字が得られる。しかし、中性
紙に於いてはサイズ剤の違いから効果がほとんど無くな
るし、家庭やオフイスで使用するには高ｐＨ物質であり
危険である。
くい、ポリアルキレングリコールやグリセリンを単独あ
るいは混合して調整しただけのインクではサイズの効い
た普通紙に対しては浸透力が弱く、定着に数分かかって
しまう場合もあり実用上、問題がある。これを改善する
ために界面活性剤を添加するという提案もみられるが、
界面活性剤の種類や添加量によっては定着速度は満足で
きる程度に改善できても、にじみが大きくなり、印字品
位が大幅に低下してしまうという欠点がある。また界面
活性剤の代りに強塩基性物質を添加したインクではロジ
ンに代表される内添サイズ剤を破壊するため、定着速度
も速く、にじみの少ない印字が得られる。しかし、中性
紙に於いてはサイズ剤の違いから効果がほとんど無くな
るし、家庭やオフイスで使用するには高ｐＨ物質であり
危険である。
その他にも定着速度を増す手段としてはエチレングリコ
ールやジエチレングリコールのモノ及びジアルキルエー
テルも提案されているが、蒸気圧が高いため臭気が気に
なる。さらに利用者の健康上問題あるという指摘もあ
る。また、アルキレングリコール鎖を延ばしモノアルキ
ルエーテルにした場合は、蒸気圧の低下により臭気面は
解決されるものの、界面活性剤の場合と同様、定着速度
の上昇に伴ない滲みが問題となってくる。
ールやジエチレングリコールのモノ及びジアルキルエー
テルも提案されているが、蒸気圧が高いため臭気が気に
なる。さらに利用者の健康上問題あるという指摘もあ
る。また、アルキレングリコール鎖を延ばしモノアルキ
ルエーテルにした場合は、蒸気圧の低下により臭気面は
解決されるものの、界面活性剤の場合と同様、定着速度
の上昇に伴ない滲みが問題となってくる。
本発明は、上記の問題点をすべて解決するものである。
すなわち本発明の目的は、安全で目詰りを起こさず、し
かもインク物性が適度である記録液を提供することにあ
る。
かもインク物性が適度である記録液を提供することにあ
る。
本発明の別の目的は、保存安定性が良好である記録液を
提供することにある。
提供することにある。
本発明の更に別の目的は、コピー用紙、レポート用紙、
ボンド紙、連続伝票用紙に代表される、サイジングさ
れ、且つ被記録面に繊維が露呈している一般の紙に記録
したとき、定着速度が速く、しかも滲みの少ない印字が
得られる記録液及び記録方法を提供することにある。
ボンド紙、連続伝票用紙に代表される、サイジングさ
れ、且つ被記録面に繊維が露呈している一般の紙に記録
したとき、定着速度が速く、しかも滲みの少ない印字が
得られる記録液及び記録方法を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。
すなわち本発明は、記録剤とこれを溶解又は分散する液
媒体を主体として組成されるインクに於いて、一般式
［Ｉ］ Ｒ１−Ｏ−（ＣＨ２−ＣＨ２−Ｏ）ｎ−Ｒ２［Ｉ］ （但し、式中、Ｒ１、Ｒ２は各々独立に炭素数１〜６個
のアルキル基又は炭素数が８個以下のアリール基を示
す。ｎは３〜２０である。） で表わされる化合物を含有することを特徴とするインク
である。
媒体を主体として組成されるインクに於いて、一般式
［Ｉ］ Ｒ１−Ｏ−（ＣＨ２−ＣＨ２−Ｏ）ｎ−Ｒ２［Ｉ］ （但し、式中、Ｒ１、Ｒ２は各々独立に炭素数１〜６個
のアルキル基又は炭素数が８個以下のアリール基を示
す。ｎは３〜２０である。） で表わされる化合物を含有することを特徴とするインク
である。
更に本発明は、上記のインクを用いて、サイジングさ
れ、且つ被記録面に繊維が露呈している被記録材に記録
を行う記録方法である。
れ、且つ被記録面に繊維が露呈している被記録材に記録
を行う記録方法である。
本発明に用いる、一般式〔Ｉ〕で表わされる化合物の具
体例を第１表に示す。
体例を第１表に示す。
これらの化合物は、従来公知の方法により合成すること
ができる。
ができる。
本発明に於いて、一般式〔Ｉ〕中のｎは１以上の整数で
あるが、３以上、２０以下であることが望ましい。ｎが
前記範囲にあるとき、一般式〔Ｉ〕の化合物は、その蒸
気圧が低く、室温程度では蒸発しにくいため、臭気も気
にならない。
あるが、３以上、２０以下であることが望ましい。ｎが
前記範囲にあるとき、一般式〔Ｉ〕の化合物は、その蒸
気圧が低く、室温程度では蒸発しにくいため、臭気も気
にならない。
また、一般式〔Ｉ〕の化合物は、対応するポリオキシエ
チレンに比して、蒸気圧は高いが、粘度が低く、紙との
界面張力も低くなるため、インクの定着速度が増大する
という効果を有する。
チレンに比して、蒸気圧は高いが、粘度が低く、紙との
界面張力も低くなるため、インクの定着速度が増大する
という効果を有する。
一方、一般式〔Ｉ〕に於いて、ｎが２以下のとき、紙へ
の浸透力及び溶媒への溶解性は比較的良好であるが、蒸
気圧が高く、臭気が著しい。
の浸透力及び溶媒への溶解性は比較的良好であるが、蒸
気圧が高く、臭気が著しい。
また、オリフイス先端の目詰り防止効果がなく、逆に目
詰りを促進することが多い。更に労働衛生上の問題もあ
る。
詰りを促進することが多い。更に労働衛生上の問題もあ
る。
他方、ｎが２１以上のとき、粘度が著しく上昇し、定着
速度の向上が計れないという問題がある。
速度の向上が計れないという問題がある。
一般式〔Ｉ〕に於いて、アルキル基の炭素鎖が長くなる
に従い、紙への浸透効果が大きくなる。しかし、アルキ
ル基の炭素数が７以上になると、界面活性剤の場合と同
様、滲みが極めて大きくなり、更に水系媒体中に於い
て、溶解度も急激に低下することが判明した。
に従い、紙への浸透効果が大きくなる。しかし、アルキ
ル基の炭素数が７以上になると、界面活性剤の場合と同
様、滲みが極めて大きくなり、更に水系媒体中に於い
て、溶解度も急激に低下することが判明した。
従って、アルキル基として炭素数１〜６のものが好まし
い。
い。
また、化合物全体として炭素数が９以上であることが好
ましい。これらの化合物はインクの定着時間と滲みのバ
ランスからその含有量が制限されるが、ｎの長さを変え
ることによって、インク全体の粘度に調整することがで
きる。
ましい。これらの化合物はインクの定着時間と滲みのバ
ランスからその含有量が制限されるが、ｎの長さを変え
ることによって、インク全体の粘度に調整することがで
きる。
一般式〔Ｉ〕の化合物は、ジエーテルであるため、モノ
エーテルに比して界面活性化能が温和であり、印字物が
滲みを起こしにくいものと考えられる。
エーテルに比して界面活性化能が温和であり、印字物が
滲みを起こしにくいものと考えられる。
また、上記の化合物は、主鎖がエチレンオキサイドのみ
のポリマーであるため、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドを共存して含むランダム及びブロツクポリ
マーに比して水との相溶性が優れている。
のポリマーであるため、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドを共存して含むランダム及びブロツクポリ
マーに比して水との相溶性が優れている。
インク全量中における一般式〔Ｉ〕で示される化合物の
含有量は、０．５〜５０重量％が好適である。
含有量は、０．５〜５０重量％が好適である。
前記含有量が０．５重量％未満であるとき、インクの紙
への浸透効果がほとんど期待できないし、前記含有量が
５０重量％を越えると、滲みが顕著になり、水との相溶
性も悪くなる。
への浸透効果がほとんど期待できないし、前記含有量が
５０重量％を越えると、滲みが顕著になり、水との相溶
性も悪くなる。
前記一般式〔Ｉ〕で表わされる化合物を、水或いは水と
水溶性有機溶剤との混合系と共に使用すると、被記録材
に対する定着速度、印字品位等の点で好ましい結果が得
られる。
水溶性有機溶剤との混合系と共に使用すると、被記録材
に対する定着速度、印字品位等の点で好ましい結果が得
られる。
ここで併用される好適な水溶性有機溶剤を例示すると、
メチルアルコール、エチルアルコール、ｎ−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルアルコ
ール、ｓｅｃ−ブチルアルコール、ｔｅｒｔ−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の炭素数１〜４アル
キルアルコール類；ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類；アセトン、ジアセトンアルコ
ール等のケトンまたはケトンアルコール類；テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類；ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類；エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、１，２，６−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール類、ジエチレングリコール等
のアルキレン基が２〜６個の炭素原子を含むアルキレン
グリコール；グリセリン；Ｎ−メチル−２−ピロリド
ン、１，３−ジメチル−２−イミダゾリジノン、トリエ
タノールアミン、スルホラン等が挙げられる。
メチルアルコール、エチルアルコール、ｎ−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルアルコ
ール、ｓｅｃ−ブチルアルコール、ｔｅｒｔ−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール等の炭素数１〜４アル
キルアルコール類；ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド等のアミド類；アセトン、ジアセトンアルコ
ール等のケトンまたはケトンアルコール類；テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類；ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類；エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、１，２，６−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール類、ジエチレングリコール等
のアルキレン基が２〜６個の炭素原子を含むアルキレン
グリコール；グリセリン；Ｎ−メチル−２−ピロリド
ン、１，３−ジメチル−２−イミダゾリジノン、トリエ
タノールアミン、スルホラン等が挙げられる。
これらの水溶性有機溶剤の含有量は一般には重量パーセ
ントで２〜７０％、好ましくは５〜６５％、より好まし
くは１０〜６０％の範囲内とされることが望ましい。
ントで２〜７０％、好ましくは５〜６５％、より好まし
くは１０〜６０％の範囲内とされることが望ましい。
水の含有量については重量パーセントで２０〜８５％の
範囲が好適である。
範囲が好適である。
次に本発明の記録液に使用される記録剤としては、例え
ば直接染料、酸性染料、食用染料等の水溶性染料、分散
染料、顔料等が挙げられる。中でも水溶性染料は種々の
特性上、好ましいものである。
ば直接染料、酸性染料、食用染料等の水溶性染料、分散
染料、顔料等が挙げられる。中でも水溶性染料は種々の
特性上、好ましいものである。
これら記録剤の含有量は液媒体成分の種類、インクに要
求される特性等に依存して決定されるが、一般にはイン
ク全重量に対して０．５〜２０％、好ましくは０．５〜
１５％、より好ましくは１〜１０％の範囲とされる。
求される特性等に依存して決定されるが、一般にはイン
ク全重量に対して０．５〜２０％、好ましくは０．５〜
１５％、より好ましくは１〜１０％の範囲とされる。
本発明のインク組成物の必須成分は上記の通りである
が、その他従来公知の各種の分散剤、界面活性剤を必要
に応じて添加する事ができる。
が、その他従来公知の各種の分散剤、界面活性剤を必要
に応じて添加する事ができる。
必要に応じて添加し得る分散剤あるいは界面活性剤とし
ては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系
分散剤若しくは界面活性剤；ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエー
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセ
リン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレン
ブロツクコポリマー等のノニオン型分散剤あるいは界面
活性剤が重要である。
ては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系
分散剤若しくは界面活性剤；ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエー
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセ
リン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレン
ブロツクコポリマー等のノニオン型分散剤あるいは界面
活性剤が重要である。
界面活性剤の添加は前述したようににじみに対して影響
が極めて大きいのでインク全重量に対して一般には０．
３％以下、好ましくは０．２％以下、より好ましくは
０．１％以下に留める必要がある。
が極めて大きいのでインク全重量に対して一般には０．
３％以下、好ましくは０．２％以下、より好ましくは
０．１％以下に留める必要がある。
又、インクを帯電するタイプのインクジエツト記録方法
に使用されるインクを調合する為には、塩化リチウム、
塩化アンモニウム、塩化ナトリウムの無機塩類等の比抵
抗調整剤が添加される。
に使用されるインクを調合する為には、塩化リチウム、
塩化アンモニウム、塩化ナトリウムの無機塩類等の比抵
抗調整剤が添加される。
尚、熱エネルギーの作用によってインクを吐出させるタ
イプのインクジエツト方式に適用する場合には、熱的な
物性値（例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等）が調
整される事もある。
イプのインクジエツト方式に適用する場合には、熱的な
物性値（例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等）が調
整される事もある。
また、上記三種の添加剤以外についても必要に応じて、
例えば消泡剤、防カビ剤、ｐＨ調整剤等を適宜添加する
ことができる。
例えば消泡剤、防カビ剤、ｐＨ調整剤等を適宜添加する
ことができる。
以上述べてきた様に、本発明は、含有する水溶性有機溶
剤に於いて、特にアルキレングリコールのポリマー及び
オリゴマーのエーテル結合による誘導体に着目し、アル
キレングリコールの種類、付加数及び末端で反応させる
官能基について、系統的に研究した結果、到達したもの
である。
剤に於いて、特にアルキレングリコールのポリマー及び
オリゴマーのエーテル結合による誘導体に着目し、アル
キレングリコールの種類、付加数及び末端で反応させる
官能基について、系統的に研究した結果、到達したもの
である。
すなわち本発明の記録液は、インクジエツト用インク等
に要求される特性を損なうことなく、一般の普通紙、す
なわちサイジングされ、且つ被記録面に繊維が露呈して
いる被記録材、具体的には、コピー用紙、レポート用
紙、ボンド用紙、連続伝票用紙等に対し、定着速度が大
きく、しかも滲みの少ない画像を得ることを可能ならし
めたものである。
に要求される特性を損なうことなく、一般の普通紙、す
なわちサイジングされ、且つ被記録面に繊維が露呈して
いる被記録材、具体的には、コピー用紙、レポート用
紙、ボンド用紙、連続伝票用紙等に対し、定着速度が大
きく、しかも滲みの少ない画像を得ることを可能ならし
めたものである。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。尚、
文中、部及び％とあるのは重量基準である。
文中、部及び％とあるのは重量基準である。
実施例１ 上記各成分を容器に入れ、５時間撹拌し、水酸化ナトリ
ウム０．１％水溶液でｐＨが７．５になるように調整し
た。
ウム０．１％水溶液でｐＨが７．５になるように調整し
た。
次に、ポアサイズが０．４５μｍのフロロポアフイルタ
ー〔商標名；住友電工（株）製〕で加圧瀘過し、本発明
の記録液Ａを得た。得られた記録液Ａの物性値、溶解性
及び臭気の評価を行なった。その結果を第２表に示す。
ー〔商標名；住友電工（株）製〕で加圧瀘過し、本発明
の記録液Ａを得た。得られた記録液Ａの物性値、溶解性
及び臭気の評価を行なった。その結果を第２表に示す。
次に、上記の記録液Ａを、熱エネルギーを利用して記録
を行なうインクジエツトプリンター（試作実験機、キヤ
ノン（株）製）に搭載して連続伝票用紙、コピー用紙に
印字して、定着性と滲みの記録特性を評価した。
を行なうインクジエツトプリンター（試作実験機、キヤ
ノン（株）製）に搭載して連続伝票用紙、コピー用紙に
印字して、定着性と滲みの記録特性を評価した。
更に、印字ヘツドにキヤツピング操作をせずに５分間放
置し、再び印字操作を行った。
置し、再び印字操作を行った。
３行印字を行なったところでプリンターの電源を切り、
２４本のノズルの目詰り状況を調べた。結果を第３表に
示す。
２４本のノズルの目詰り状況を調べた。結果を第３表に
示す。
実施例２〜６ 記録液Ｂ 記録液Ｃ 記録液Ｄ 記録液Ｅ 記録液Ｆ 実施例１に於て、記録液Ａに代えて上記記録液Ｂ〜Ｆを
用いた事を除いて、実施例１と全く同様にして、各記録
液の評価及び記録特性の評価を行なった。その結果を第
２表、第３表に示す。
用いた事を除いて、実施例１と全く同様にして、各記録
液の評価及び記録特性の評価を行なった。その結果を第
２表、第３表に示す。
〔効果〕 本発明の効果を以下にまとめて挙げる (１)インク物性値が適性範囲にあり、安定した吐出が得
られる、 (２)インクによるノズルの目詰りが起こらない、 (３)印字物の滲みが少なく、定着速度が早い、 (４)インクに臭気がない、 (５)インクの溶解安定性が優れている、 (６)オフイスや家庭で用いられる普通紙、 すなわち、コピー用紙、ボンド用紙、レポート用紙、連
続伝票用紙に記録が可能である。
られる、 (２)インクによるノズルの目詰りが起こらない、 (３)印字物の滲みが少なく、定着速度が早い、 (４)インクに臭気がない、 (５)インクの溶解安定性が優れている、 (６)オフイスや家庭で用いられる普通紙、 すなわち、コピー用紙、ボンド用紙、レポート用紙、連
続伝票用紙に記録が可能である。
Claims (3)
- 【請求項１】記録剤とこれを溶解又は分散する液媒体を
主体として組成されるインクに於いて、 一般式［Ｉ］ Ｒ１−Ｏ−（ＣＨ２−ＣＨ２−Ｏ）ｎ−Ｒ２ ［Ｉ］ （但し、式中、Ｒ１、Ｒ２は各々独立に炭素数１〜６個
のアルキル基又は炭素数が８個以下のアリール基を示
す。ｎは３〜２０である。） で表わされる化合物を含有することを特徴とするイン
ク。 - 【請求項２】該化合物をインク全重量に対して０．５〜
５０重量％含有する特許請求の範囲第１項記載のイン
ク。 - 【請求項３】インクの液滴を形成して、該液滴を被記録
材に付着せしめて記録を行う記録方法に於いて、前記イ
ンクが、一般式［Ｉ］ Ｒ１−Ｏ−（ＣＨ２−ＣＨ２−Ｏ）ｎ−Ｒ２ ［Ｉ］ （但し、式中、Ｒ１、Ｒ２は各々独立に炭素数１〜６個
のアルキル基又は炭素数が８個以下のアリール基を示
す。ｎは３〜２０である。） で表わされる化合物を含有し、該被記録材が、サイジン
グされ、且つ繊維が被記録面に露呈しているものである
ことを特徴とする記録方法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60172734A JPH0621250B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 記録液及びそれを使用した記録方法 |
| GB8619192A GB2180252B (en) | 1985-08-06 | 1986-08-06 | Recording liquid and recording method by use thereof |
| DE3626567A DE3626567C3 (de) | 1985-08-06 | 1986-08-06 | Aufzeichnungsflüssigkeit und deren Verwendung in Schreibgeräten, Druckern und Tintenstrahldruckgeräten |
| US07/168,593 US4923515A (en) | 1985-08-06 | 1988-03-03 | Recording liquid having organic solvent with plural (C2 H4 O) moieties and recording method using the same |
| US07/478,580 US5099255A (en) | 1985-08-06 | 1990-02-07 | Recording method using recording liquid having organic solvent with plural (C2 H4 O) moieties |
| HK689/91A HK68991A (en) | 1985-08-06 | 1991-08-29 | Recording liquid and recording method by use thereof |
| SG889/91A SG88991G (en) | 1985-08-06 | 1991-10-22 | Recording liquid and recording method by use thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60172734A JPH0621250B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 記録液及びそれを使用した記録方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6232159A JPS6232159A (ja) | 1987-02-12 |
| JPH0621250B2 true JPH0621250B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=15947324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60172734A Expired - Lifetime JPH0621250B2 (ja) | 1985-08-06 | 1985-08-06 | 記録液及びそれを使用した記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0621250B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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-
1985
- 1985-08-06 JP JP60172734A patent/JPH0621250B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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