JPH06212134A - Tab用接着剤付きテープ - Google Patents
Tab用接着剤付きテープInfo
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- JPH06212134A JPH06212134A JP516893A JP516893A JPH06212134A JP H06212134 A JPH06212134 A JP H06212134A JP 516893 A JP516893 A JP 516893A JP 516893 A JP516893 A JP 516893A JP H06212134 A JPH06212134 A JP H06212134A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は、少なくとも有機絶縁フィルムと該有
機絶縁フィルム上に形成された接着剤層とを有するTA
B用接着剤付きテープにおいて、該接着剤層が(a)ポ
リアミド樹脂、(b)エポキシ樹脂、および(c)絶縁
性無機フィラーを必須成分として含むことを特徴とする
TAB用接着剤付きテープに関する。 【効果】本発明にかかるTAB用接着剤付きテープは、
従来よりTABテープ用接着剤として必要とされた接着
性、絶縁性、耐薬品性などを有するとともに、ドライバ
ーICを搭載したTCPを液晶表示ガラスパネルに高温
高圧で熱圧着する際や、各種ICを搭載(インナーリー
ドボンディング)したのち、トランスファ成型方式によ
る樹脂封止を行う際にも、導体が接着剤中へ埋没するこ
とがない高性能なものである。
機絶縁フィルム上に形成された接着剤層とを有するTA
B用接着剤付きテープにおいて、該接着剤層が(a)ポ
リアミド樹脂、(b)エポキシ樹脂、および(c)絶縁
性無機フィラーを必須成分として含むことを特徴とする
TAB用接着剤付きテープに関する。 【効果】本発明にかかるTAB用接着剤付きテープは、
従来よりTABテープ用接着剤として必要とされた接着
性、絶縁性、耐薬品性などを有するとともに、ドライバ
ーICを搭載したTCPを液晶表示ガラスパネルに高温
高圧で熱圧着する際や、各種ICを搭載(インナーリー
ドボンディング)したのち、トランスファ成型方式によ
る樹脂封止を行う際にも、導体が接着剤中へ埋没するこ
とがない高性能なものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTAB(テープオートメ
ーテッドボンディング)方式と称する半導体集積回路実
装用テープ(以下、「TAB用テープ」と略称)に使用
される接着剤付きテープに関するものである。とりわけ
液晶駆動用IC(以下、「ドライバーIC」と略称)な
どのICをTAB方式により実装したテープキャリヤパ
ッケージ(以下、「TCP」と略称)を液晶表示パネル
に異方導電性接着剤により接続する場合や、TAB方式
により搭載されたICをトランスファ成型方式により樹
脂封止する場合に優れた性能を発揮するものである。
ーテッドボンディング)方式と称する半導体集積回路実
装用テープ(以下、「TAB用テープ」と略称)に使用
される接着剤付きテープに関するものである。とりわけ
液晶駆動用IC(以下、「ドライバーIC」と略称)な
どのICをTAB方式により実装したテープキャリヤパ
ッケージ(以下、「TCP」と略称)を液晶表示パネル
に異方導電性接着剤により接続する場合や、TAB方式
により搭載されたICをトランスファ成型方式により樹
脂封止する場合に優れた性能を発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】TAB用接着剤付きテープの製造方法と
しては、接着剤をフィルム状に成形し、その接着剤を可
撓性絶縁フィルムに仮貼りし、その仮貼りした複合フィ
ルムをスリットして所定幅のテープとした後、そのテー
プのエッジ部のスプロケット孔開孔予定部分より外側に
相当する部分の接着剤層を剥離除去する方法が知られて
いるが、最近では、スプロケット孔開孔予定部に始めか
ら接着剤をつけることのない方法として、フィルム状に
成形された接着剤をあらかじめスプロケット孔開孔予定
部にかからないように所定幅にスリットしたものを、あ
らかじめ所定幅にスリットしておいた可撓性絶縁フィル
ムに仮貼りする、いわゆる転写ラミネートによる方法
や、可撓性絶縁フィルムのスプロケット孔開孔予定部に
かからないように可撓性絶縁フィルムに直接接着剤をコ
ーティングする製造方法が主流となっている。
しては、接着剤をフィルム状に成形し、その接着剤を可
撓性絶縁フィルムに仮貼りし、その仮貼りした複合フィ
ルムをスリットして所定幅のテープとした後、そのテー
プのエッジ部のスプロケット孔開孔予定部分より外側に
相当する部分の接着剤層を剥離除去する方法が知られて
いるが、最近では、スプロケット孔開孔予定部に始めか
ら接着剤をつけることのない方法として、フィルム状に
成形された接着剤をあらかじめスプロケット孔開孔予定
部にかからないように所定幅にスリットしたものを、あ
らかじめ所定幅にスリットしておいた可撓性絶縁フィル
ムに仮貼りする、いわゆる転写ラミネートによる方法
や、可撓性絶縁フィルムのスプロケット孔開孔予定部に
かからないように可撓性絶縁フィルムに直接接着剤をコ
ーティングする製造方法が主流となっている。
【0003】TABテープの基本構成は、通常図2に示
す通り、ポリイミドなどの耐熱性有機絶縁フィルム1を
基材とし、ポリアミドとエポキシの混合系(「ポリアミ
ド/エポキシ系」と略称、以下同様に「□□□/△△△
系」は、□□□と△△△の混合系を表すものとする)接
着剤などの熱硬化型接着剤2を介して接着された銅箔な
どの導体4から成っている。これらの接着剤には、接着
性・絶縁性・耐薬品性などの諸特性が要求される。
す通り、ポリイミドなどの耐熱性有機絶縁フィルム1を
基材とし、ポリアミドとエポキシの混合系(「ポリアミ
ド/エポキシ系」と略称、以下同様に「□□□/△△△
系」は、□□□と△△△の混合系を表すものとする)接
着剤などの熱硬化型接着剤2を介して接着された銅箔な
どの導体4から成っている。これらの接着剤には、接着
性・絶縁性・耐薬品性などの諸特性が要求される。
【0004】TABテープは材料構成的にはフレキシブ
ルプリント基板(FPC)と同一であり、FPC用接着
剤としてナイロン(ポリアミド)/エポキシ系の接着剤
が古くから知られており(「接着」Vol.17,No7,pp31 〜
38(1973))、さらに追加的に難燃剤として水酸化アルミ
ニウム等のフィラーを加えたものなどが知られている。
しかしながら、難燃剤として加えられる通常の水酸化ア
ルミニウム等は高い絶縁性を有するものではないため、
高い絶縁信頼性を得ることができず、総合的バランスの
とれたTAB用接着剤とならなくなる。
ルプリント基板(FPC)と同一であり、FPC用接着
剤としてナイロン(ポリアミド)/エポキシ系の接着剤
が古くから知られており(「接着」Vol.17,No7,pp31 〜
38(1973))、さらに追加的に難燃剤として水酸化アルミ
ニウム等のフィラーを加えたものなどが知られている。
しかしながら、難燃剤として加えられる通常の水酸化ア
ルミニウム等は高い絶縁性を有するものではないため、
高い絶縁信頼性を得ることができず、総合的バランスの
とれたTAB用接着剤とならなくなる。
【0005】また、TABテープ用接着剤としてもポリ
アミド/エポキシ系(フェノール樹脂、ジシアンジアミ
ド(DICY)などの硬化剤含む)が優れた性能を発揮
することはよく知られており(特開昭53−13436
5号公報、特公昭58−30755号公報、特公昭61
−3101号公報)、また最近ではポリアミド/エポキ
シ/ポリパラビニルフェノール(イミダゾール系硬化剤
含む)系(特開平2−15664号公報)や、ポリアミ
ド/エポキシ/フェノール樹脂系(イミダゾール系硬化
剤含む)(特開平2−143447号公報、特開平3−
217035号公報)などについても提案されている。
これらの接着剤は、ナイロン(ポリアミド)樹脂の優れ
た接着性、強靭性、耐薬品性をベースにエポキシ樹脂と
ポリアミド分子鎖の活性末端基(−NH2 ,−COO
H)との反応により、相互の架橋構造を形成させると同
時に、DICYやイミダゾールなどのエポキシ硬化剤に
よりエポキシ樹脂自体の架橋密度を高めることにより耐
熱性・電気絶縁性などを目的とするレベルまで高めるこ
とが基本思想となっている。またフェノール樹脂あるい
はポリパラビニルフェノールなどはその分子構造中に有
するフェノール性水酸基がエポキシ樹脂の硬化剤として
作用し、耐熱性や、電気絶縁性などに優れた硬化物を形
成することがよく知られており、TAB用途の接着剤に
おいてもポリアミド/エポキシ樹脂系の特性を更に改質
する作用がある。
アミド/エポキシ系(フェノール樹脂、ジシアンジアミ
ド(DICY)などの硬化剤含む)が優れた性能を発揮
することはよく知られており(特開昭53−13436
5号公報、特公昭58−30755号公報、特公昭61
−3101号公報)、また最近ではポリアミド/エポキ
シ/ポリパラビニルフェノール(イミダゾール系硬化剤
含む)系(特開平2−15664号公報)や、ポリアミ
ド/エポキシ/フェノール樹脂系(イミダゾール系硬化
剤含む)(特開平2−143447号公報、特開平3−
217035号公報)などについても提案されている。
これらの接着剤は、ナイロン(ポリアミド)樹脂の優れ
た接着性、強靭性、耐薬品性をベースにエポキシ樹脂と
ポリアミド分子鎖の活性末端基(−NH2 ,−COO
H)との反応により、相互の架橋構造を形成させると同
時に、DICYやイミダゾールなどのエポキシ硬化剤に
よりエポキシ樹脂自体の架橋密度を高めることにより耐
熱性・電気絶縁性などを目的とするレベルまで高めるこ
とが基本思想となっている。またフェノール樹脂あるい
はポリパラビニルフェノールなどはその分子構造中に有
するフェノール性水酸基がエポキシ樹脂の硬化剤として
作用し、耐熱性や、電気絶縁性などに優れた硬化物を形
成することがよく知られており、TAB用途の接着剤に
おいてもポリアミド/エポキシ樹脂系の特性を更に改質
する作用がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ドライバーICを搭載
したTCPを液晶表示パネルに接続するには、通常、異
方導電性接着剤による熱圧着方式が採用されているが、
この方式に用いるTAB用テープの接着剤には、上記の
諸特性以外に新たな性能が必要である。すなわち、TC
Pのアウターリードと液晶表示パネルのガラス表面に形
成された透明電極との間に電気的、機械的に十分な信頼
性のある接続を得るために異方導電性接着剤は熱硬化型
のタイプに移行しつつあり、このため熱圧着条件は温
度、圧力、時間とも強い条件が必要となってきた。
したTCPを液晶表示パネルに接続するには、通常、異
方導電性接着剤による熱圧着方式が採用されているが、
この方式に用いるTAB用テープの接着剤には、上記の
諸特性以外に新たな性能が必要である。すなわち、TC
Pのアウターリードと液晶表示パネルのガラス表面に形
成された透明電極との間に電気的、機械的に十分な信頼
性のある接続を得るために異方導電性接着剤は熱硬化型
のタイプに移行しつつあり、このため熱圧着条件は温
度、圧力、時間とも強い条件が必要となってきた。
【0007】しかしながら、従来の接着剤を使用したT
CPでは、熱硬化型の異方導電性接着剤を用いて液晶パ
ネルに熱圧着した場合、熱圧力によりTABテープの導
体が接着剤中へ埋没するという重大な欠陥が生じる。図
3はモデル的に導体4が接着剤2中へ埋没した状態を示
したものである。このような状態になると異方導電接着
剤に期待される本来の性能がまったく発揮できなくな
る。
CPでは、熱硬化型の異方導電性接着剤を用いて液晶パ
ネルに熱圧着した場合、熱圧力によりTABテープの導
体が接着剤中へ埋没するという重大な欠陥が生じる。図
3はモデル的に導体4が接着剤2中へ埋没した状態を示
したものである。このような状態になると異方導電接着
剤に期待される本来の性能がまったく発揮できなくな
る。
【0008】また、TCPにおいてもICの信頼性向
上、或いはQFP型などパッケージ形態を通常のワイヤ
ボンディング方式によるものと同一とする考えからトラ
ンスファ成型方式による樹脂封止の検討が進んでいる
が、この場合にも従来の接着剤を用いたTCPでは成型
時の熱・圧力によりTABテープの導体が図3に示すよ
うに接着剤中に埋没してしまい本来の目的が達成できな
い問題がある。
上、或いはQFP型などパッケージ形態を通常のワイヤ
ボンディング方式によるものと同一とする考えからトラ
ンスファ成型方式による樹脂封止の検討が進んでいる
が、この場合にも従来の接着剤を用いたTCPでは成型
時の熱・圧力によりTABテープの導体が図3に示すよ
うに接着剤中に埋没してしまい本来の目的が達成できな
い問題がある。
【0009】したがって、本発明の目的は、従来よりT
ABテープ用接着剤として必要とされた接着性、絶縁
性、耐薬品性などを有すると共に、熱硬化型異方導電性
接着剤によるTCPと液晶パネルの接続、あるいはTA
B方式ICのトランスファ成型などの熱圧力に耐え、該
工程において導体が接着剤中へ埋没することのない高性
能なTAB用接着剤付きテープを提供することにある。
ABテープ用接着剤として必要とされた接着性、絶縁
性、耐薬品性などを有すると共に、熱硬化型異方導電性
接着剤によるTCPと液晶パネルの接続、あるいはTA
B方式ICのトランスファ成型などの熱圧力に耐え、該
工程において導体が接着剤中へ埋没することのない高性
能なTAB用接着剤付きテープを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
少なくとも有機絶縁フィルムと該有機絶縁フィルム上に
形成された接着剤層とを有するTAB用接着剤付きテー
プにおいて、該接着剤層が(a)ポリアミド樹脂、
(b)エポキシ樹脂、および(c)絶縁性無機フィラー
を必須成分として含むことを特徴とするTAB用接着剤
付きテープにより達成される。また、接着剤成分として
フェノール樹脂を追加的に加えたものは、本発明の目的
をより向上させうるため好ましく使用し得る。
少なくとも有機絶縁フィルムと該有機絶縁フィルム上に
形成された接着剤層とを有するTAB用接着剤付きテー
プにおいて、該接着剤層が(a)ポリアミド樹脂、
(b)エポキシ樹脂、および(c)絶縁性無機フィラー
を必須成分として含むことを特徴とするTAB用接着剤
付きテープにより達成される。また、接着剤成分として
フェノール樹脂を追加的に加えたものは、本発明の目的
をより向上させうるため好ましく使用し得る。
【0011】本発明のTAB用接着テープに使用される
有機絶縁フィルムとしては、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、芳香族ポリアミドなどのいわゆる耐熱性フィル
ム、ポリエチレンテレフタレートあるいはフレキシブル
エポキシ/ガラスクロスなどの複合材料などが使用でき
る。
有機絶縁フィルムとしては、ポリイミド、ポリエーテル
イミド、芳香族ポリアミドなどのいわゆる耐熱性フィル
ム、ポリエチレンテレフタレートあるいはフレキシブル
エポキシ/ガラスクロスなどの複合材料などが使用でき
る。
【0012】上記有機絶縁フィルム上に接着剤層が形成
される。接着剤層は、(a)ポリアミド樹脂、(b)エ
ポキシ樹脂および(c)絶縁性無機フィラーを必須成分
として含むものである。
される。接着剤層は、(a)ポリアミド樹脂、(b)エ
ポキシ樹脂および(c)絶縁性無機フィラーを必須成分
として含むものである。
【0013】接着剤層の(a)成分であるポリアミド樹
脂は、酸とジアミンの混合物を熱重合することによって
得られるもので、メタノールなどのアルコール類を主要
成分とする混合溶剤に溶解可能なものがすべて使用でき
るが、とりわけ、ポリアミド樹脂の原料の酸成分として
炭素数が36個であるジカルボン酸(いわゆる「ダイマ
ー酸」)を含むもの(いわゆる「ダイマー酸系ポリアミ
ド」)が好ましい。ポリアミド樹脂は一般的に吸水率が
大きいため絶縁抵抗が低くなる傾向があるが、ダイマー
酸を使用することによって、高重合度にした場合の吸水
率を小さくし電気絶縁性を高くすることが可能となるた
めである。
脂は、酸とジアミンの混合物を熱重合することによって
得られるもので、メタノールなどのアルコール類を主要
成分とする混合溶剤に溶解可能なものがすべて使用でき
るが、とりわけ、ポリアミド樹脂の原料の酸成分として
炭素数が36個であるジカルボン酸(いわゆる「ダイマ
ー酸」)を含むもの(いわゆる「ダイマー酸系ポリアミ
ド」)が好ましい。ポリアミド樹脂は一般的に吸水率が
大きいため絶縁抵抗が低くなる傾向があるが、ダイマー
酸を使用することによって、高重合度にした場合の吸水
率を小さくし電気絶縁性を高くすることが可能となるた
めである。
【0014】ダイマー酸系ポリアミドは、ダイマー酸と
ジアミンの等モル混合物を熱重合することによって得る
ことができる。ジカルボン酸成分としてダイマー酸だけ
ではなく、アゼライン酸、セバシン酸などの他のジカル
ボン酸を共重合成分として含有していてもかまわない。
このときダイマー酸が、酸成分中で70mol%以上で
あることがより好ましい。ダイマー酸系ポリアミドの中
では、高重合度のものの方が、吸水率が比較的低く、高
湿度の雰囲気でも電気絶縁性が高くなりやすいので好ま
しい。
ジアミンの等モル混合物を熱重合することによって得る
ことができる。ジカルボン酸成分としてダイマー酸だけ
ではなく、アゼライン酸、セバシン酸などの他のジカル
ボン酸を共重合成分として含有していてもかまわない。
このときダイマー酸が、酸成分中で70mol%以上で
あることがより好ましい。ダイマー酸系ポリアミドの中
では、高重合度のものの方が、吸水率が比較的低く、高
湿度の雰囲気でも電気絶縁性が高くなりやすいので好ま
しい。
【0015】ジアミン成分としては、ヘキサメチレンジ
アミン、エチレンジアミン、ピペラジン、ビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ,1,
2−メチルシクロヘキシル)メタンなどがあげられる
が、特に好ましいものは、ヘキサメチレンジアミンであ
る。ヘキサメチレンジアミンを主成分としたダイマー酸
系ポリアミドは、総合性能において優れた特性を発揮す
るため特に好ましい。また、ジアミン成分も一種だけで
はなく、二種以上混合したものも使用することができ
る。
アミン、エチレンジアミン、ピペラジン、ビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ,1,
2−メチルシクロヘキシル)メタンなどがあげられる
が、特に好ましいものは、ヘキサメチレンジアミンであ
る。ヘキサメチレンジアミンを主成分としたダイマー酸
系ポリアミドは、総合性能において優れた特性を発揮す
るため特に好ましい。また、ジアミン成分も一種だけで
はなく、二種以上混合したものも使用することができ
る。
【0016】接着剤層の(b)成分のエポキシ樹脂とし
ては、ビスフェノール型、ノボラック型、オルソクレゾ
ールノボラック型など公知のエポキシ樹脂があげられ
る。
ては、ビスフェノール型、ノボラック型、オルソクレゾ
ールノボラック型など公知のエポキシ樹脂があげられ
る。
【0017】本発明の特徴である接着剤層の(c)成分
の絶縁性無機フィラーとしては、公知の無機酸化物、水
酸化物、炭酸塩の粒子のうち絶縁性を有するものを適宜
使用しうるが、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニ
ア等の酸化物、あるいはケイ酸アルミニウム、ケイ酸カ
ルシウム等の複合酸化物から抽出水電導度が50μS/
cm以下のものを適宜選択して使用することが好まし
い。ここで、「抽出水電導度」とは、絶縁性無機フィラ
ーを純水で5重量倍に希釈したものをプレシャークッカ
ー(121℃、2atm、24hrs)した後の、その
抽出水の電導度のことをいう。より好ましくは、抽出水
電導度が20μS/cm以下のものである。無機フィラ
ーの絶縁性が低いと、高い絶縁信頼性を得ることが困難
になる。
の絶縁性無機フィラーとしては、公知の無機酸化物、水
酸化物、炭酸塩の粒子のうち絶縁性を有するものを適宜
使用しうるが、シリカ、アルミナ、ジルコニア、チタニ
ア等の酸化物、あるいはケイ酸アルミニウム、ケイ酸カ
ルシウム等の複合酸化物から抽出水電導度が50μS/
cm以下のものを適宜選択して使用することが好まし
い。ここで、「抽出水電導度」とは、絶縁性無機フィラ
ーを純水で5重量倍に希釈したものをプレシャークッカ
ー(121℃、2atm、24hrs)した後の、その
抽出水の電導度のことをいう。より好ましくは、抽出水
電導度が20μS/cm以下のものである。無機フィラ
ーの絶縁性が低いと、高い絶縁信頼性を得ることが困難
になる。
【0018】絶縁性無機フィラーの粒子の形状として
は、粉末状、フレーク状、繊維状、バルーン状などのい
ずれでもかまわないが、樹脂への分散性という点から粉
末状のものが好ましい。また、粒子の大きさとしては、
電子顕微鏡、遠心沈降法、比重天秤法等による見掛けの
大きさで平均粒子径0.01〜10μmのものが好まし
く、0.1〜5μmのものが特に好ましい。平均粒子径
が0.01μmより小さいと樹脂への均一な分散が難し
く、10μmをこえる場合は接着力が低下しやすい。
は、粉末状、フレーク状、繊維状、バルーン状などのい
ずれでもかまわないが、樹脂への分散性という点から粉
末状のものが好ましい。また、粒子の大きさとしては、
電子顕微鏡、遠心沈降法、比重天秤法等による見掛けの
大きさで平均粒子径0.01〜10μmのものが好まし
く、0.1〜5μmのものが特に好ましい。平均粒子径
が0.01μmより小さいと樹脂への均一な分散が難し
く、10μmをこえる場合は接着力が低下しやすい。
【0019】本発明においては、接着剤層成分として、
さらにフェノール樹脂を添加することも好ましく行われ
る。フェノール樹脂としては、アルキルフェノール樹
脂、パラフェニルフェノール樹脂等のノボラックフェノ
ール樹脂、レゾールフェノール樹脂等、公知のフェノー
ル樹脂があげられる。これらの中では、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂との相溶性が高いことからアルキルフ
ェノールが好ましい。
さらにフェノール樹脂を添加することも好ましく行われ
る。フェノール樹脂としては、アルキルフェノール樹
脂、パラフェニルフェノール樹脂等のノボラックフェノ
ール樹脂、レゾールフェノール樹脂等、公知のフェノー
ル樹脂があげられる。これらの中では、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂との相溶性が高いことからアルキルフ
ェノールが好ましい。
【0020】各々の成分比は、(a)ポリアミド樹脂を
100重量部とした場合、(b)成分のエポキシ樹脂は
10〜100重量部が好ましく、より好ましくは20〜
70重量部である。エポキシ樹脂が少なすぎると、熱圧
着に弱くなりやすい。また、エポキシ樹脂が多すぎると
接着力がでにくくなる。(c)成分の絶縁性無機フィラ
ーは1〜70重量部が好ましく、より好ましくは5〜4
0重量部である。絶縁性無機フィラーは多すぎると接着
剤が硬くなるため接着力が低下する。また、少なすぎる
と熱圧着に弱くなりやすい。フェノール樹脂は0〜70
重量部、好ましくは、10〜60重量部である。フェノ
ール樹脂を追加的に含めることにより熱圧着はさらに強
くなる。また、フェノール樹脂が多すぎると、熱圧着が
弱くなり好ましくない。
100重量部とした場合、(b)成分のエポキシ樹脂は
10〜100重量部が好ましく、より好ましくは20〜
70重量部である。エポキシ樹脂が少なすぎると、熱圧
着に弱くなりやすい。また、エポキシ樹脂が多すぎると
接着力がでにくくなる。(c)成分の絶縁性無機フィラ
ーは1〜70重量部が好ましく、より好ましくは5〜4
0重量部である。絶縁性無機フィラーは多すぎると接着
剤が硬くなるため接着力が低下する。また、少なすぎる
と熱圧着に弱くなりやすい。フェノール樹脂は0〜70
重量部、好ましくは、10〜60重量部である。フェノ
ール樹脂を追加的に含めることにより熱圧着はさらに強
くなる。また、フェノール樹脂が多すぎると、熱圧着が
弱くなり好ましくない。
【0021】上述の各成分を溶媒に溶解することによ
り、接着剤樹脂混合物溶液を得る。接着剤各成分を溶解
する溶媒としては、トルエン、キシレン、クロルベンゼ
ン、ベンジルアルコールなどの芳香族系溶媒とメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアル
コールなどのアルコール系溶媒との混合溶媒が適してい
る。
り、接着剤樹脂混合物溶液を得る。接着剤各成分を溶解
する溶媒としては、トルエン、キシレン、クロルベンゼ
ン、ベンジルアルコールなどの芳香族系溶媒とメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアル
コールなどのアルコール系溶媒との混合溶媒が適してい
る。
【0022】また、本発明においては、必要に応じ、接
着剤層の上に、保護フィルムが形成される。保護フィル
ムは防塵あるいは取扱性の目的から使用されるもので、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリフェニレンサイファイドなどが好ましく使
用される。
着剤層の上に、保護フィルムが形成される。保護フィル
ムは防塵あるいは取扱性の目的から使用されるもので、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリフェニレンサイファイドなどが好ましく使
用される。
【0023】TAB用接着剤付きテープは、通常次に示
す(1)、(2)のいずれかの方法で作られる。
す(1)、(2)のいずれかの方法で作られる。
【0024】(1)有機絶縁フィルムに、上記接着剤樹
脂混合物溶液を塗布・乾燥する。このとき、乾燥後の膜
厚が10〜25μm程度になるように塗布することが好
ましい。また、乾燥条件としては、通常、100〜20
0℃、1〜5分の範囲である。これに必要に応じて、離
型性のある保護フィルムを張り合わせ、目的とする幅に
スリットする。その幅は通常、35〜158mm程度で
ある。
脂混合物溶液を塗布・乾燥する。このとき、乾燥後の膜
厚が10〜25μm程度になるように塗布することが好
ましい。また、乾燥条件としては、通常、100〜20
0℃、1〜5分の範囲である。これに必要に応じて、離
型性のある保護フィルムを張り合わせ、目的とする幅に
スリットする。その幅は通常、35〜158mm程度で
ある。
【0025】(2)保護フィルムとなるべき離型性フィ
ルム上に、上記接着剤樹脂混合物溶液を上記(1)と同
様に塗布・乾燥する。該接着剤層上に必要に応じ第2の
離型フィルムを張り合わせ、上記(1)と同様に目的と
する幅にスリットする。これをあらかじめ目的の幅にス
リットされたポリイミドなどの有機絶縁フィルムに、第
2の離型フィルムを剥がして接着剤面を張り合わせる。
ルム上に、上記接着剤樹脂混合物溶液を上記(1)と同
様に塗布・乾燥する。該接着剤層上に必要に応じ第2の
離型フィルムを張り合わせ、上記(1)と同様に目的と
する幅にスリットする。これをあらかじめ目的の幅にス
リットされたポリイミドなどの有機絶縁フィルムに、第
2の離型フィルムを剥がして接着剤面を張り合わせる。
【0026】また、通常、(1)および(2)の方法で
作られるテープの接着剤の幅は、スプロケット孔開孔予
定部にはかからないように基材である有機絶縁フィルム
より狭く設定されている。
作られるテープの接着剤の幅は、スプロケット孔開孔予
定部にはかからないように基材である有機絶縁フィルム
より狭く設定されている。
【0027】本発明にかかるTAB用接着剤付きテープ
の模式的断面図を図1に示す。有機絶縁フィルム1から
なる基材と、その上に接着剤2を介して接着された保護
フィルム3とからなっている。
の模式的断面図を図1に示す。有機絶縁フィルム1から
なる基材と、その上に接着剤2を介して接着された保護
フィルム3とからなっている。
【0028】IC搭載用のTABテープは、上記接着剤
付きテープを使用して概略次の工程を経て造られ、かく
して得られたTABテープにICが搭載される。
付きテープを使用して概略次の工程を経て造られ、かく
して得られたTABテープにICが搭載される。
【0029】スプロケット穴・デバイス穴などのパンチ
ング工程、保護フィルム除去・銅箔ラミネート工程、接
着剤加熱キュア工程、フォトレジスト塗布・パターン露
光・現像工程、銅箔パターンエッチング工程、フォトレ
ジスト剥離工程、(必要によりソルダーレジスト塗布工
程)、メッキ工程(スズ、半田、金など)。
ング工程、保護フィルム除去・銅箔ラミネート工程、接
着剤加熱キュア工程、フォトレジスト塗布・パターン露
光・現像工程、銅箔パターンエッチング工程、フォトレ
ジスト剥離工程、(必要によりソルダーレジスト塗布工
程)、メッキ工程(スズ、半田、金など)。
【0030】以下に、本発明の作用について説明する。
【0031】実施例並びに比較例で詳しく示す通り、例
えばTABテープ用接着剤として提案されている従来の
ポリアミド樹脂/エポキシ樹脂系およびポリアミド樹脂
/エポキシ樹脂/フェノール樹脂(またはポリパラビニ
ルフェノール樹脂)系接着剤では25kg/cm2 の圧
力でTABテープの導体を押圧した場合100〜120
℃の温度で導体が接着剤中へ埋没するのに対し、絶縁性
無機フィラーをポリアミド/エポキシ系に追加的に加え
た場合は180℃でも埋没が発生しないという劇的な作
用が認められるのである。
えばTABテープ用接着剤として提案されている従来の
ポリアミド樹脂/エポキシ樹脂系およびポリアミド樹脂
/エポキシ樹脂/フェノール樹脂(またはポリパラビニ
ルフェノール樹脂)系接着剤では25kg/cm2 の圧
力でTABテープの導体を押圧した場合100〜120
℃の温度で導体が接着剤中へ埋没するのに対し、絶縁性
無機フィラーをポリアミド/エポキシ系に追加的に加え
た場合は180℃でも埋没が発生しないという劇的な作
用が認められるのである。
【0032】高温での押圧力により導体の埋没現象が起
こらないと同時に、TABテープ用接着剤に必要とされ
る接着性、耐薬品性、電気絶縁性などがバランスよく保
持されていなければならないが、本発明の接着剤はこれ
らの性能についても満足すべきレベルにあることが確認
され、TAB実装分野において工業的にも非常に重要な
役割を果たし得ることがわかった。
こらないと同時に、TABテープ用接着剤に必要とされ
る接着性、耐薬品性、電気絶縁性などがバランスよく保
持されていなければならないが、本発明の接着剤はこれ
らの性能についても満足すべきレベルにあることが確認
され、TAB実装分野において工業的にも非常に重要な
役割を果たし得ることがわかった。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0034】なお、本実施例における各試験は、次のよ
うにして行なった。
うにして行なった。
【0035】<熱押圧性試験方法> 性能検討用TABテープ:導体幅 200μm パターンピッチ 300μm 導体厚み 35μm 熱押圧試験装置:日本アビオニクス製 PULSE HEATE BO
NDER MODEL TCW-125 ヒータチップ 3×30mm ヘッド圧力を25kg、加圧時間を6秒にセットし、ヒ
ータ温度を10℃きざみで変えながら熱押圧テストを行
い、導体が接着剤中へ埋没し始める温度(この温度を
「熱変形温度」とする)を測定する。実用的には、熱変
形温度が150℃以上が好ましく、180℃以上である
ことがより好ましい。
NDER MODEL TCW-125 ヒータチップ 3×30mm ヘッド圧力を25kg、加圧時間を6秒にセットし、ヒ
ータ温度を10℃きざみで変えながら熱押圧テストを行
い、導体が接着剤中へ埋没し始める温度(この温度を
「熱変形温度」とする)を測定する。実用的には、熱変
形温度が150℃以上が好ましく、180℃以上である
ことがより好ましい。
【0036】<接着力測定方法> 性能検討用TABテープ:導体幅 200μm 測定機:オリエンテック製 引っ張り試験機 導体を90°方向に速度50mm/minでひきはが
し、そのときの応力を測定する。一般的には、1.0k
g/cm以上が必要である。
し、そのときの応力を測定する。一般的には、1.0k
g/cm以上が必要である。
【0037】<絶縁性測定方法> 性能検討用TABテープ:導体幅 200μm パターンピッチ 250μm スペース 導体間隔 100μm TABテープを130℃、85%、2atm、100V
印加下で短絡するまでの時間を測定する。短絡までの時
間としては、100時間以上が好ましく、200時間以
上がより好ましい。
印加下で短絡するまでの時間を測定する。短絡までの時
間としては、100時間以上が好ましく、200時間以
上がより好ましい。
【0038】実施例1 厚さ75μmのポリイミドフィルム(宇部興産製“ユー
ピレックス”75S)に、下記組成物を固形分濃度20
重量%となるようにメタノール/モノクロルベンゼン混
合溶液に溶解した後、得られた接着剤溶液を乾燥膜厚が
18μmとなるように塗布し、エヤオーブンを使用し1
00℃で1分、150℃で2分乾燥した。
ピレックス”75S)に、下記組成物を固形分濃度20
重量%となるようにメタノール/モノクロルベンゼン混
合溶液に溶解した後、得られた接着剤溶液を乾燥膜厚が
18μmとなるように塗布し、エヤオーブンを使用し1
00℃で1分、150℃で2分乾燥した。
【0039】 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (Unichema社製ナイロン6・36“PRIADIT”2053、 ダイマー酸とヘキサメチレンジアミンが主成分、重量平均分子量10万、 175℃でのMI値10gr/分) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 80重量部 (油化シェル社製Ep828) シリカ 20重量部 (電気化学社製FB−5S(X)、 遠心沈降法による粒径4μm、抽出水電導度4.8μS/cm) 4,4´−ジアミノジフェニルメタン 5重量部 上記で得られた接着剤付きポリイミドフィルムに厚さ3
5μmの電解銅箔をロールラミネート法によって張り合
わせた。続いてエヤオーブン中で、80℃×3時間、1
00℃×5時間、150℃×5時間の条件で加熱処理
し、接着剤を硬化させた。
5μmの電解銅箔をロールラミネート法によって張り合
わせた。続いてエヤオーブン中で、80℃×3時間、1
00℃×5時間、150℃×5時間の条件で加熱処理
し、接着剤を硬化させた。
【0040】得られたTAB用接着剤付きテープを用い
て、常法により銅箔面にフォトレジスト塗布、パターン
露光、現像、銅箔パターンエッチング、フォトレジスト
剥離工程を経てクシ型パターンを形成した。さらに浸漬
スズメッキ液を用いて0.5μm厚みのメッキを施し性
能検討用のTABテープを作成した。
て、常法により銅箔面にフォトレジスト塗布、パターン
露光、現像、銅箔パターンエッチング、フォトレジスト
剥離工程を経てクシ型パターンを形成した。さらに浸漬
スズメッキ液を用いて0.5μm厚みのメッキを施し性
能検討用のTABテープを作成した。
【0041】得られたTABテープについて、熱押圧
性、接着力および絶縁性について上述の方法でテストを
行った。結果を表1に示す。
性、接着力および絶縁性について上述の方法でテストを
行った。結果を表1に示す。
【0042】実施例2 離型処理を施した厚み25μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムに、実施例1と同じ接着剤溶液を実施例
1と同じ方法で塗布、乾燥した。該フィルムの接着面を
厚さ125μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン
社製“カプトン”500V)にロールラミネート方式に
より120℃の温度で張り合わせて、接着剤付きポリイ
ミドフィルムを作成した。これを用いて実施例1と全く
同じ方法で性能検討用のTABテープを作成した。
レートフィルムに、実施例1と同じ接着剤溶液を実施例
1と同じ方法で塗布、乾燥した。該フィルムの接着面を
厚さ125μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン
社製“カプトン”500V)にロールラミネート方式に
より120℃の温度で張り合わせて、接着剤付きポリイ
ミドフィルムを作成した。これを用いて実施例1と全く
同じ方法で性能検討用のTABテープを作成した。
【0043】得られたTABテープについて、熱押圧
性、接着力および絶縁性について上述の方法でテストを
行った。結果を表1に示す。
性、接着力および絶縁性について上述の方法でテストを
行った。結果を表1に示す。
【0044】実施例3 接着剤成分が下記の通りである以外は、実施例2と同じ
方法で性能検討用TABテープを作成した。
方法で性能検討用TABテープを作成した。
【0045】 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (ヘンケル社製ナイロン“MACROMELT”6901、 アゼライン酸を約10モル%共重合成分として含む以外は実施例1のポリ アミド樹脂と同じ) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 70重量部 (油化シェル社製Ep828) シリカ(電気化学社製FB−5S(X)) 10重量部 アルキルフェノール樹脂(群栄化学社製PS2780) 50重量部 得られたTABテープについて、熱押圧性、接着力およ
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
【0046】比較例1 接着剤成分が下記組成のものを用いた以外は実施例1と
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。
【0047】 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (Unichema社製ナイロン6・36“PRIADIT”2053) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 60重量部 (油化シェル社製Ep828) 4,4´−ジアミノジフェニルメタン 5重量部 得られたTABテープについて、熱押圧性、接着力およ
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
【0048】比較例2 接着剤成分が下記組成のものを用いた以外は実施例1と
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。
【0049】 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (Unichema社性ナイロン6・36“PRIADIT”2053) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 60重量部 (油化シェル社製Ep828) アルキルフェノール樹脂(群栄化学社製PS4900) 40重量部 2−エチルイミダゾール 5重量部 得られたTABテープについて、熱押圧性、接着力およ
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
【0050】比較例3 接着剤成分が下記組成のものを用いた以外は実施例1と
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (Unichema社製ナイロン6・36“PRIADIT”2053) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 80重量部 (油化シェル社製Ep828) 水酸化アルミニウム 20重量部 (昭和電工社製H−34、 比重天秤法による粒径3.5μm、抽出水電導度150μS/cm) 4,4´−ジアミノジフェニルメタン 5重量部 得られたTABテープについて、熱押圧性、接着力およ
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
全く同じ内容の性能検討用TABテープを作成した。 <接着剤組成> ポリアミド樹脂 100重量部 (Unichema社製ナイロン6・36“PRIADIT”2053) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 80重量部 (油化シェル社製Ep828) 水酸化アルミニウム 20重量部 (昭和電工社製H−34、 比重天秤法による粒径3.5μm、抽出水電導度150μS/cm) 4,4´−ジアミノジフェニルメタン 5重量部 得られたTABテープについて、熱押圧性、接着力およ
び絶縁性について上述の方法でテストを行った。結果を
表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明にかかるTAB用接着剤付きテー
プは、従来よりTABテープ用接着剤として必要とされ
た接着性、絶縁性、耐薬品性などを有するとともに、ド
ライバーICを搭載したTCPを液晶表示ガラスパネル
に高温高圧で熱圧着する際や、各種ICを搭載(インナ
ーリードボンディング)したのち、トランスファ成型方
式による樹脂封止を行う際にも、導体が接着剤中へ埋没
することがない高性能なものである。
プは、従来よりTABテープ用接着剤として必要とされ
た接着性、絶縁性、耐薬品性などを有するとともに、ド
ライバーICを搭載したTCPを液晶表示ガラスパネル
に高温高圧で熱圧着する際や、各種ICを搭載(インナ
ーリードボンディング)したのち、トランスファ成型方
式による樹脂封止を行う際にも、導体が接着剤中へ埋没
することがない高性能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTAB用接着剤付きテープの模式的断
面図である。
面図である。
【図2】TABテープの模式的断面図である。
【図3】TABテープの導体が接着剤中へ埋没した状態
を示す模式的断面図である。
を示す模式的断面図である。
1:有機絶縁フィルム 2:接着剤層 3:保護フィルム 4:導体
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも有機絶縁フィルムと該有機絶
縁フィルム上に形成された接着剤層とを有するTAB用
接着剤付きテープにおいて、該接着剤層が(a)ポリア
ミド樹脂、(b)エポキシ樹脂、および(c)絶縁性無
機フィラーを必須成分として含むことを特徴とするTA
B用接着剤付きテープ。 - 【請求項2】 絶縁性無機フィラーの抽出水電導度が5
0μS/cm以下であることを特徴とする請求項1記載
のTAB用接着剤付きテープ。 - 【請求項3】 ポリアミド樹脂の原料の酸成分として、
炭素数36個のジカルボン酸を必須成分として含むこと
を特徴とする請求項1または2記載のTAB用接着剤付
きテープ。 - 【請求項4】 接着剤層が、さらにフェノール樹脂を必
須成分として含むことを特徴とする請求項1〜3記載の
いずれかであるTAB用接着剤付きテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP516893A JPH06212134A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | Tab用接着剤付きテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP516893A JPH06212134A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | Tab用接着剤付きテープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212134A true JPH06212134A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11603712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP516893A Pending JPH06212134A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | Tab用接着剤付きテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212134A (ja) |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP516893A patent/JPH06212134A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040120 |