JPH0621172Y2 - 密閉型電池 - Google Patents
密閉型電池Info
- Publication number
- JPH0621172Y2 JPH0621172Y2 JP1983026121U JP2612183U JPH0621172Y2 JP H0621172 Y2 JPH0621172 Y2 JP H0621172Y2 JP 1983026121 U JP1983026121 U JP 1983026121U JP 2612183 U JP2612183 U JP 2612183U JP H0621172 Y2 JPH0621172 Y2 JP H0621172Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- battery
- opening
- thickness
- sealed battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 この考案はリチウムを陰極活物質とする一方オキシハロ
ゲン化物を電解液の溶媒および陽極活物質とする密閉型
電池に関する。
ゲン化物を電解液の溶媒および陽極活物質とする密閉型
電池に関する。
この種の電池では、電池要素を内填した陰極缶をステン
レス鋼の深しぼり加工缶で構成してその開口部にガラス
シールを施した金属蓋を挿入し、缶内周面と金属蓋外周
面とを溶接する、いわゆるハーメチツクシールによる密
閉構造を採用している。このため、苛酷な条件下でも漏
液しないという特徴を有し、この特徴から一般に電解液
の溶媒と陽極活物質とを兼備する液状のオキシハロゲン
化物を電池内に多量に充填したり、また用途面では高温
雰囲気下での使用が検討されている。
レス鋼の深しぼり加工缶で構成してその開口部にガラス
シールを施した金属蓋を挿入し、缶内周面と金属蓋外周
面とを溶接する、いわゆるハーメチツクシールによる密
閉構造を採用している。このため、苛酷な条件下でも漏
液しないという特徴を有し、この特徴から一般に電解液
の溶媒と陽極活物質とを兼備する液状のオキシハロゲン
化物を電池内に多量に充填したり、また用途面では高温
雰囲気下での使用が検討されている。
ところが、オキシハロゲン化物が電池内の空間容量との
合計量中75容量%以上通常95容量%までもの高充填
率とされたときには、これが熱的に膨張しまた内部短絡
などに起因したガス発生により電池容器にふくれが生
じ、最終的には急激な内圧の上昇で激しく爆発する危険
性がある。すなわち、この種の電池には密閉型であるこ
とによるすぐれた耐漏液性が得られる反面、経日保存な
いし取扱い上の問題から常に爆発という危険性をさけて
通れないのが実状である。
合計量中75容量%以上通常95容量%までもの高充填
率とされたときには、これが熱的に膨張しまた内部短絡
などに起因したガス発生により電池容器にふくれが生
じ、最終的には急激な内圧の上昇で激しく爆発する危険
性がある。すなわち、この種の電池には密閉型であるこ
とによるすぐれた耐漏液性が得られる反面、経日保存な
いし取扱い上の問題から常に爆発という危険性をさけて
通れないのが実状である。
この考案は、上記の観点から防爆構造とした密閉型電池
を提供せんとするもので、その要旨とするところは、リ
チウムを陰極活物質とする一方オキシハロゲン化物を電
解液の溶媒および陽極活物質とし、これら電池要素を内
填させた陰極缶をステンレス鋼の深しぼり加工缶で構成
して缶の肉厚が缶開口部ほど薄く缶底部ほど厚くなるよ
うにすると共に、その開口部に金属蓋を溶接して密閉構
造とした密閉型電池において、上記陰極缶の側面外周に
缶底部から缶開口部に向けて一定深さの溝部を切削形成
して、その部分の缶の肉厚を全体的に薄くすると共に缶
底部から缶開口部に向けて一段と肉薄となるようにした
ことを特徴とする密閉型電池にある。
を提供せんとするもので、その要旨とするところは、リ
チウムを陰極活物質とする一方オキシハロゲン化物を電
解液の溶媒および陽極活物質とし、これら電池要素を内
填させた陰極缶をステンレス鋼の深しぼり加工缶で構成
して缶の肉厚が缶開口部ほど薄く缶底部ほど厚くなるよ
うにすると共に、その開口部に金属蓋を溶接して密閉構
造とした密閉型電池において、上記陰極缶の側面外周に
缶底部から缶開口部に向けて一定深さの溝部を切削形成
して、その部分の缶の肉厚を全体的に薄くすると共に缶
底部から缶開口部に向けて一段と肉薄となるようにした
ことを特徴とする密閉型電池にある。
以下、この考案の一実施例を図面を参考にして説明す
る。
る。
第1図および第2図において、1はリチウムよりなる陰
極、2はガラス繊維不織布の如きセパレータ、3はアセ
チレンブラツクに結着剤としてポリテトラフルオルエチ
レンを添加して形成した炭素多孔質成形体の如き陽極、
4はステンレス鋼製の陽極集電体、5はステンレス鋼の
深しぼり加工缶よりなり、缶の肉厚が缶開口部ほど薄く
缶底部ほど厚くされた陰極缶、6はステンレス鋼などよ
りなる金属蓋で、この金属蓋6の外周側は陰極缶5の開
口部内周面と溶接され、また金属蓋6の内周側にはガラ
スシール7が形成されこのシール7にあらかじめ溶着さ
れている金属パイプ8から電解液を注入したのち、陽極
集電体4と金属パイプ8とを溶接して電池内部が密閉構
造とされている。
極、2はガラス繊維不織布の如きセパレータ、3はアセ
チレンブラツクに結着剤としてポリテトラフルオルエチ
レンを添加して形成した炭素多孔質成形体の如き陽極、
4はステンレス鋼製の陽極集電体、5はステンレス鋼の
深しぼり加工缶よりなり、缶の肉厚が缶開口部ほど薄く
缶底部ほど厚くされた陰極缶、6はステンレス鋼などよ
りなる金属蓋で、この金属蓋6の外周側は陰極缶5の開
口部内周面と溶接され、また金属蓋6の内周側にはガラ
スシール7が形成されこのシール7にあらかじめ溶着さ
れている金属パイプ8から電解液を注入したのち、陽極
集電体4と金属パイプ8とを溶接して電池内部が密閉構
造とされている。
上記電解液は塩化アルミニウムや塩化リチウムなどの電
解質を塩化チオニル(SOCl2)、塩化スルフリル(SO2Cl)、
塩化フオスフオリル(POCl3)などのオキシハロゲン化物
に溶解させてなるものであり、上記オキシハロゲン化物
は電解質の溶媒の役割と共に陽極活物質としての作用を
果すものである。そして、このオキシハロゲン化物の容
量は、密閉構造とされた電池内部の空間容量との合計量
中に占める割合が75容量%以上通常95容量%までと
されており、これによつて電池のエネルギー密度を大き
くしている。上記空間容量とは、電池内の総内容積より
陰極1,セパレータ2,陽極3,陽極集電体4および電
解液などの電池内填物の合計容量(真比重と重量とから
算出)を差し引いたものである。
解質を塩化チオニル(SOCl2)、塩化スルフリル(SO2Cl)、
塩化フオスフオリル(POCl3)などのオキシハロゲン化物
に溶解させてなるものであり、上記オキシハロゲン化物
は電解質の溶媒の役割と共に陽極活物質としての作用を
果すものである。そして、このオキシハロゲン化物の容
量は、密閉構造とされた電池内部の空間容量との合計量
中に占める割合が75容量%以上通常95容量%までと
されており、これによつて電池のエネルギー密度を大き
くしている。上記空間容量とは、電池内の総内容積より
陰極1,セパレータ2,陽極3,陽極集電体4および電
解液などの電池内填物の合計容量(真比重と重量とから
算出)を差し引いたものである。
9は上記陰極缶5の側面外周に第3図に示す如く缶底部
5aから缶開口部5bに向けて一定の深さに切削形成さ
れた溝部である。ここで、上記陰極缶5はステンレス鋼
の深しぼり加工缶から構成されているためその肉厚が既
述のとおり缶開口部ほど薄く缶底部ほど厚くなつてい
る。このため、上記一定深さの溝部9の形成により、こ
の部分の肉厚が全体的に薄くなることはもちろん缶底部
5aから缶開口部5bに向けて一段と肉薄となるという
テーパ状断面構造をとることとなる。上記溝部9の深さ
としてはステンレス鋼の厚み(深しぼり加工前)がたと
えば0.3mmの場合で約0.05〜0.2mm程度である。なお、溝
部9の断面形状は図示される三角形に限定されず、半円
形,矩形などの任意の形状をとることができる。なおま
た、図中10は金属蓋6を被覆する如く設けられた樹脂
ないしゴム製の絶縁材料である。
5aから缶開口部5bに向けて一定の深さに切削形成さ
れた溝部である。ここで、上記陰極缶5はステンレス鋼
の深しぼり加工缶から構成されているためその肉厚が既
述のとおり缶開口部ほど薄く缶底部ほど厚くなつてい
る。このため、上記一定深さの溝部9の形成により、こ
の部分の肉厚が全体的に薄くなることはもちろん缶底部
5aから缶開口部5bに向けて一段と肉薄となるという
テーパ状断面構造をとることとなる。上記溝部9の深さ
としてはステンレス鋼の厚み(深しぼり加工前)がたと
えば0.3mmの場合で約0.05〜0.2mm程度である。なお、溝
部9の断面形状は図示される三角形に限定されず、半円
形,矩形などの任意の形状をとることができる。なおま
た、図中10は金属蓋6を被覆する如く設けられた樹脂
ないしゴム製の絶縁材料である。
以上の構成から明らかなように、この考案はステンレス
鋼の深しぼり加工缶から構成されて缶の肉厚が缶開口部
ほど薄く缶底部ほど厚くされた陰極缶5の側面外周に缶
底部5aから缶開口部5bに向けて一定深さの溝部9を
設けているから、この溝部での缶厚が全体的に薄くなる
上に缶底部5aから缶開口部5b側に向けて一段と肉薄
となり、これに伴なつて強度的に弱くなるため、電池内
圧の急増による爆発という事態に至る前に上記溝部でそ
の缶開口部5b側から缶底部5aに向けて簡単に割れが
生じ、ここより内部に充満したガスを未然に排出するこ
とができる。
鋼の深しぼり加工缶から構成されて缶の肉厚が缶開口部
ほど薄く缶底部ほど厚くされた陰極缶5の側面外周に缶
底部5aから缶開口部5bに向けて一定深さの溝部9を
設けているから、この溝部での缶厚が全体的に薄くなる
上に缶底部5aから缶開口部5b側に向けて一段と肉薄
となり、これに伴なつて強度的に弱くなるため、電池内
圧の急増による爆発という事態に至る前に上記溝部でそ
の缶開口部5b側から缶底部5aに向けて簡単に割れが
生じ、ここより内部に充満したガスを未然に排出するこ
とができる。
また、上記溝部9を缶底部5a側からの切削加工で形成
したものであるため、プレス加工などに比し側面内周の
表面状態を損なうことがなくしたがつて缶内周面と密着
させる陰極1の密着性になんら悪影響を与えることがな
く、電池本来の機能を充分に保持させながら前記防爆効
果を発現できるという利点が得られる。
したものであるため、プレス加工などに比し側面内周の
表面状態を損なうことがなくしたがつて缶内周面と密着
させる陰極1の密着性になんら悪影響を与えることがな
く、電池本来の機能を充分に保持させながら前記防爆効
果を発現できるという利点が得られる。
以上詳述したとおり、この考案によれば、電池の内圧が
急増して爆発という事態に至る前に陰極缶の側面外周に
缶底部から缶開口部に向けて切削形成された溝部で容易
に割れを生じさせてここより内部に充満したガスを未然
に排出できる防爆構造を有する密閉型電池を提供するこ
とができる。
急増して爆発という事態に至る前に陰極缶の側面外周に
缶底部から缶開口部に向けて切削形成された溝部で容易
に割れを生じさせてここより内部に充満したガスを未然
に排出できる防爆構造を有する密閉型電池を提供するこ
とができる。
第1図はこの考案の密閉型電池の一例を示す部分断面
図、第2図はこの考案の密閉型電池の要部を拡大して示
す断面図、第3図は上記要部を説明するための断面図で
ある。 1……陰極、5……陰極缶、5a……缶底部、5b……
缶開口部、6……金属蓋、9……溝部。
図、第2図はこの考案の密閉型電池の要部を拡大して示
す断面図、第3図は上記要部を説明するための断面図で
ある。 1……陰極、5……陰極缶、5a……缶底部、5b……
缶開口部、6……金属蓋、9……溝部。
Claims (1)
- 【請求項1】リチウムを陰極活物質とする一方オキシハ
ロゲン化物を電解液の溶媒および陽極活物質とし、これ
ら電池要素を内填させた陰極缶をステンレス鋼の深しぼ
り加工缶で構成して缶の肉厚が缶開口部ほど薄く缶底部
ほど厚くなるようにすると共に、その開口部に金属蓋を
溶接して密閉構造とした密閉型電池において、上記陰極
缶の側面外周に缶底部から缶開口部に向けて一定深さの
溝部を切削形成して、その部分の缶の肉厚を全体的に薄
くすると共に缶底部から缶開口部に向けて一段と肉薄と
なるようにしたことを特徴とする密閉型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983026121U JPH0621172Y2 (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 密閉型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983026121U JPH0621172Y2 (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 密閉型電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59132163U JPS59132163U (ja) | 1984-09-04 |
JPH0621172Y2 true JPH0621172Y2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=30157070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983026121U Expired - Lifetime JPH0621172Y2 (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 密閉型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621172Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6265096B1 (en) * | 1998-08-21 | 2001-07-24 | Eveready Battery Company, Inc. | Electrochemical cell having collector electrically insulated from cover |
JP5782225B2 (ja) * | 2010-03-24 | 2015-09-24 | 日立エーアイシー株式会社 | 蓄電デバイス |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52149332A (en) * | 1976-06-07 | 1977-12-12 | Suwa Seikosha Kk | Button type enclosed storage battery |
-
1983
- 1983-02-23 JP JP1983026121U patent/JPH0621172Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59132163U (ja) | 1984-09-04 |
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