JPH06211721A - 2−アリールアセトアルデヒドアセタールを精製する方法 - Google Patents
2−アリールアセトアルデヒドアセタールを精製する方法Info
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- JPH06211721A JPH06211721A JP25692293A JP25692293A JPH06211721A JP H06211721 A JPH06211721 A JP H06211721A JP 25692293 A JP25692293 A JP 25692293A JP 25692293 A JP25692293 A JP 25692293A JP H06211721 A JPH06211721 A JP H06211721A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/48—Preparation of compounds having groups
- C07C41/58—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
する混合物を塩基の存在で高められた温度でシュウ酸エ
ステルと反応させ、次に反応混合物から一般式I及びII で示される2−アリールアセトアルデヒド−アセタール
を分離することを特徴とする2−アリールアセトアルデ
ヒドアセタールの精製方法。 【効果】 高純度の2−アリールアセトアルデヒドアセ
タールが高収率で得られる。
Description
V:
化されている、一般式I及びII:
タールを精製する方法に関する。
F、Cl、Br又はI、C原子1〜6個を有する直鎖又
は枝分れアルキル基を有するアルコキシ、過ハロゲン化
アルキル例えばCF3又はCCl3、カルボキシ−メトキ
シ又は−エトキシを表わし、R2はC原子1〜6個を有
する直鎖又は枝分れアルキル基を表わし、nは1〜5の
整数であり、mは1〜3の整数である。
明細書によれば、一般式I及びIIのアリールアセトア
ルデヒドアセタールは、アルコール及びオルトエステル
の存在でCO/H2を用いて相応のクロルメチル芳香族
化合物をアセタール化ヒドロホルミル化によって高収率
で製造することができる。
副反応のために最大4FID−Fl.%(GC−分析)
の、構造的に同等の2−アリールエタノールで汚染され
ているアリールアセトアルデヒドが得られる。1−アリ
ール−2−アルコキシエタン及び他の副生成物が最大
0.3FID−Fl.%の濃度で含有されていてもよ
い。
ルも不所望の2−アリールエタノールも特異な香調を有
している。従って、一定の品質を有する特徴的な香調を
保証するためには、アリールアセトアルデヒドアセター
ルを高純度にかつ2−アリールエタノールを含まずに得
ることが望ましいかった。
の相違が小さくかつアルコール−アセタール二成分系を
形成するために、費用がかかり、またアセタールの損失
が大きいにも拘らずあまり有効ではない。
アリールエタノール不含の高純度アリールアセトアルデ
ヒドアセタールを経済的かつ簡素な手段で高収率で供給
する方法を見出すという課題を基礎にした。
特許出願第0403841号明細書により得られる“粗
製”アリールアセトアルデヒドアセタールに、2−アリ
ールエタノールの含分に対して論理量より多くシュウ酸
エステルを加えて、無水塩基の触媒量の存在で高められ
た温度で及び好ましくは低下された圧力で反応させるこ
とによって解決される。形成される低沸点生成物は好ま
しくは反応混合物から連続的に除去する。
点を有するアルコール及びエーテルである。完全な反応
に続いて次に、同様に好ましくは低下された圧力で分別
蒸留を行い、未反応シュウ酸エステルを除去しかつ所望
のアリールアセトアルデヒドアセタールを、2−アリー
ルエタノールを含まない高純度の形で収得する。
2−アリールエタノールと使用すべきシュウ酸エステル
とのほぼ定量的な反応が達成される。この際2−アリー
ルエタノール含分に対して50〜500mol%、好ま
しくは100〜300mol%のシュウ酸エステルを使
用する。
脂肪族アルコールのシュウ酸ジエステルを使用する。シ
ュウ酸エステルの過剰量を後で蒸留除去するという理由
から、好ましくはシュウ酸ジメチル−及びジエチルエス
テルを使用する。
精製サイクルで再使用する。
ましくはアルカリメタノレート及び−エタノレートの形
のアルカリ金属アルカノレート、特にナトリウム及びカ
リウムアルカノレートが有利であると判った。アルカノ
レートのアルコール性溶液が好ましい。
酸エステルに対して5〜50mol%、好ましくは10
〜30mol%である。
ができる。蒸留装置には蒸留分別のために後で例えば理
論段数6〜10の短い蒸留塔を取付ける。
90〜150℃である。反応は0.5〜2時間で終了す
る。
て分別蒸留することによって分離する。
ドアセタールは、それぞれ特異な香調を有している。
C分析:p−トルイルアセトアルデヒドアセタール>9
8.02FID−Fl.%;2−(o−トルイル)エタ
ノール0.49FID−Fl.%及び1−メトキシ−2
−(p−トルイル)エタン0.38FID−Fl.%)
130.8gを、圧力10hPaで分別蒸留する。直径
35mm及び充填高さ70cmの充填塔(V4A−針
金、メッシュの大きさ3mm)を使用した。
ノールを保存している。
ヒドジメチルアセタール750.0gを、充填高さ12
0cmの同種類の前記充填塔で10hPaで分別蒸留し
た。
い留分は得られなかった。
セタール150.0gに、蒸留フラスコで窒素下でシュ
ウ酸ジエチルエステル0.8g(アリールエタノール含
分:に対して137.7mol%)及びメタノール性3
0%ナトリウムメタノレート溶液1.50g(使用され
たシュウ酸ジエチルエステルに対して15.1mol
%)を加える。
さ10cm及び充填高さ8cmを有する)を取付ける。
に100℃の塔底温度に加熱する。低沸点生成物を冷却
勾配によって濃縮する。次に圧力7.5hPaで分別蒸
留する。 この際 V/R比 1:50の前留分及び
V/R比 1:10の目的生成物留分が頭頂から留出す
る。
イル)アセトアルデシドジメチルアセタール114.5
gが得られる。このものはGC分析によると2−アリー
ルエタノールをもはや含有していない。
FID−Fl.%を越える純度)の量は、出発混合物の
アセタール含分に対して84.0%の単離収率に相当す
る。
ール750.0gに、シュウ酸ジエチルエステル40.
0g(2−アリールエタノール含分に対して135.6
mol%)及びメタノール性30%Na−メタノール溶
液8.50g(使用したシュウ酸エステルに対して1
7.2mol%)を加えて、この混合物を例1で記載し
たように、蒸留する。
成物(純度:99.1FID−Fl.%を越える)63
4.6gが留出する。
セタール187.8gを、シュウ酸ジエチルエステル1
0.0g(2−アリールエタノール含分に対して22
2.4mol%)及びメタノール性30%Na−メタノ
ール溶液2.00g(使用したシュウ酸エステルに対し
て16.2mol%)と反応させる。圧力7.5hPa
で目的生成物が例1のように蒸留される。
アセトアルデヒドジメチルアセタール150.0gに、
シュウ酸ジエチルエステル8.0g(2−アリールエタ
ノール含分に対して240.0mol%)及びエタノー
ル性20%ナトリウムエタノレート溶液(使用したシュ
ウ酸エステルに対して17.4mol%)を加えて反応
させ、次いで圧力p=9hPaで分別蒸留を行う。
ールエタノール不含目的生成物(純度:>99.2FI
D−Fl.%)125.0gが得られる。収率:出発混
合物のアセタール含分に対して88.3%。
ール150.0gに、シュウ酸ジエチルエステル0.8
g(2−アリールエタノールの含分に対して148.5
mol%)及びメタノール性30%ナトリウムメタノレ
ート溶液2.90g(使用したシュウ酸エステルに対し
て29.4mol%)を加えて反応させる。
沸点Kp10=90.5℃のフエニルアセトアルデヒドジ
メチルアセタール(純度:>99.3FID−Fl.
%)115.1gが得られる。収率:出発混合物のアセ
タール含分に対して82.3%。
チルアセタール150.0gを、シュウ酸ジエチルエス
テル8.0g(2−アリールエタノール含分に対して1
83.3mol%)及びメタノール性30%ナトリウム
メタノレート溶液1.50g(使用されたシュウ酸エス
テルに対して15.1%)と反応させ、次に圧力5hP
aで分別蒸留する。
エタノール不含o−クロルフエニルアセトアルデヒドジ
メチルアセタール(純度:>99.0FID−Fl.
%)128.3gが得られる。収率:出発混合物のアセ
タール含分に対して93.5%。
アセタール(粗製生成物)90.0gを、シュウ酸ジエ
チルエステル4.8g(2−アリールエタノール含分に
対して200.0mol%)及びメタノール性30%N
a−メタノール溶液0.90g(使用したシュウ酸エス
テルに対して15.2mol%)と一緒に反応させ、圧
力4hPaで前記のように目的生成物を単離する。
=99℃のアセタールが得られる。収率:出発混合物の
アセタール含分に対して78.0%。
アセタール150.0gを、シュウ酸ジエチルエステル
10.0g(2−アリールエタノール含分に対して23
2mol%)及びメタノール性30%Na−メタノレー
ト溶液2.00g(使用したシュウ酸エステルに対して
16.2mol%)と反応させ、次にアセタールを圧力
3hPaで分別蒸留する。
Kp3=95℃のアセタール111.6gが得られる。
このものは出発混合物のアセタール含分に対する単離収
率79.1%に相当する。
ルアセタール150.0gを、シュウ酸ジエチルエステ
ル8.0g(2−アリールエタノール含分に対して17
0.7mol%)及びメタノール性30%ナトリウムメ
タノレート溶液1.50gと反応させ、次に分別蒸留す
る。
含まないP−フルオロフエニルアセトアルデヒドジメチ
ルアセタール(純度):>99.3gFID−Fl.
%)113.3gが得られる。収率:出発混合物のアセ
タール含分に対して81.8%。
ヒドジメチルアセタール(粗製生成物)75.0gを、
シュウ酸ジエチルエステル4.0g(2−アリールエタ
ノール含分に対して247.9mol%)及びメタノー
ル性30%ナトリウムメタノレート溶液0.80g(使
用したシュウ酸エステルに対して16.2mol%)を
反応させ、次に分別蒸留する。
Kp8.5=92℃を有するアセタール混合物(純度:目
的生成物93.7FID−Fl.%及び異性体1.7F
ID−Fl.%)37.4gが得られる。収率:出発混
合物のアセタール含分に対して59.9%。
ヒドジメチルアセタール(粗製生成物)90.0gを、
例1で記載したようにして、シュウ酸ジエチルエステル
2.5g(2−アリールエタノール含分に対して15
2.7mol%)及びメタノール性30%ナトリウムメ
タノレート溶液0.90g(使用したシュウ酸エステル
に対して29.2mol%)と反応させ、次に圧力p=
1hPaで蒸留的に後処理する。
含まない、アセタール混合物(純度:目的生成物>9
6.1FID−Fl.%及び異性体1.9FID−F
l.%)61.6gが得られる。収率:出発混合物のア
セタール含分に対して77.0%。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式III及びIV: 【化1】 で示されるアリールエタノールから成る不純物を含有す
る、一般式I及びII: 【化2】 [前記式中R1はH又はR2、F、Cl、Br又はI、C
原子1〜6個を有する直鎖又は枝分れアルキル基を有す
るアルコキシ、過ハロゲン化アルキル例えばCF3又は
CCl3、カルボキシ−メトキシ又は−エトキシを表わ
し、R2はC原子1〜6個を有する直鎖又は枝分れアル
キル基又はC原子2〜4個を有する環状アルキレン基を
表わし、nは1〜5の整数であり、mは1〜3の整数で
ある]で示される2−アリールアセトアルデヒド−アセ
タールを精製する方法において、前記混合物を塩基の存
在で高められた温度及び場合により低下された圧力で、
2−アリールエタノールの含分に対して少なくとも理論
量のシュウ酸エステルと反応させ、次に反応混合物から
蒸留によって所望のアセタールを分離することを特徴と
する2−アリールアセトアルデヒドアセタールの精製方
法。 - 【請求項2】 シュウ酸エステルとの反応を反応温度8
0〜180℃、好ましくは90〜150℃で行う、請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 反応で遊離する低沸点生成物を低下され
た圧力で反応混合物から分離する、請求項1又は2記載
の方法。 - 【請求項4】 反応を50〜400hPaの圧力で行
う、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の方
法。 - 【請求項5】 脂肪族アルコールのシュウ酸エステルと
の反応を行う、請求項1から請求項4までのいずれか1
項記載の方法。 - 【請求項6】 使用されたシュウ酸ジエステルの量が、
2−アリールエタノールの含分に対して50〜500m
ol%である、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 触媒としてアルカリ金属アルカノレート
を使用する、請求項1から請求項6までのいずれか1項
記載の方法。 - 【請求項8】 触媒の量が、使用されたシュウ酸エステ
ルに対して5〜50mol%である、請求項7記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4234766.1 | 1992-10-15 | ||
DE19924234766 DE4234766C2 (de) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | Verfahren zur Isolierung bzw. Reinigung von Aryl-acetaldehyd-acetalen |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211721A true JPH06211721A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=6470527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25692293A Ceased JPH06211721A (ja) | 1992-10-15 | 1993-10-14 | 2−アリールアセトアルデヒドアセタールを精製する方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06211721A (ja) |
DE (1) | DE4234766C2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3919890A1 (de) * | 1989-06-19 | 1990-12-20 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur herstellung von arylacetaldehyd-dialkylacetalen |
-
1992
- 1992-10-15 DE DE19924234766 patent/DE4234766C2/de not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-10-14 JP JP25692293A patent/JPH06211721A/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4234766A1 (de) | 1994-04-21 |
DE4234766C2 (de) | 2002-09-12 |
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