JPH0621156A - 多層フィルムキャリヤ - Google Patents
多層フィルムキャリヤInfo
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- JPH0621156A JPH0621156A JP4200647A JP20064792A JPH0621156A JP H0621156 A JPH0621156 A JP H0621156A JP 4200647 A JP4200647 A JP 4200647A JP 20064792 A JP20064792 A JP 20064792A JP H0621156 A JPH0621156 A JP H0621156A
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- lead
- layer
- leads
- conductor layer
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
- H01L2224/4809—Loop shape
- H01L2224/48091—Arched
Landscapes
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特殊な両面パターン構造のフィルムキャリヤ
を用いることなく、半導体装置の電気的信頼性を向上さ
せるための構成を有する多層フィルムキャリヤを簡単か
つ安価にすることができる。 【構成】 入出力信号用のリードの他に接地用のリード
14や電源用のリード15等をフィルム基材12上に形
成してなるフィルムキャリヤ単体11と、導体層24を
フィルム基材22上にほぼ全面的に形成してなるフィル
ムキャリヤ単体21とからなり、フィルムキャリヤ単体
11及び21を相互に積層し、導体層24の接続リード
24a及び24bをリード14のインナーリード14a
及びアウターリード14bに接続する。接地用のリード
14に対して導体層24が接地層として電気的に並列に
挿入されることになり、微細かつ長いリード14に生じ
るインダクタンスが低減される。
を用いることなく、半導体装置の電気的信頼性を向上さ
せるための構成を有する多層フィルムキャリヤを簡単か
つ安価にすることができる。 【構成】 入出力信号用のリードの他に接地用のリード
14や電源用のリード15等をフィルム基材12上に形
成してなるフィルムキャリヤ単体11と、導体層24を
フィルム基材22上にほぼ全面的に形成してなるフィル
ムキャリヤ単体21とからなり、フィルムキャリヤ単体
11及び21を相互に積層し、導体層24の接続リード
24a及び24bをリード14のインナーリード14a
及びアウターリード14bに接続する。接地用のリード
14に対して導体層24が接地層として電気的に並列に
挿入されることになり、微細かつ長いリード14に生じ
るインダクタンスが低減される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップを搭載す
るための多層フィルムキャリヤに係り、特に高速信号を
扱う半導体装置を構成するのに最適な多層フィルムキャ
リヤに関する。
るための多層フィルムキャリヤに係り、特に高速信号を
扱う半導体装置を構成するのに最適な多層フィルムキャ
リヤに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の実装化技術のなかで、特に
多リード化・小形高密度化の顕著なものとして、TAB
(Tape Automated Bonding)方式が知られている。この
TAB方式は、多数の導電性リードを絶縁性フィルム基
材上に形成してなるフィルムキャリヤを用い、それら各
インナーリードを半導体チップの多数の電極に接合し、
各アウターリードを外部回路基板等に接続するようにし
たものである。
多リード化・小形高密度化の顕著なものとして、TAB
(Tape Automated Bonding)方式が知られている。この
TAB方式は、多数の導電性リードを絶縁性フィルム基
材上に形成してなるフィルムキャリヤを用い、それら各
インナーリードを半導体チップの多数の電極に接合し、
各アウターリードを外部回路基板等に接続するようにし
たものである。
【0003】ところで、TAB方式に限らず、一般的に
半導体装置においては狭ピッチ・多ピン化が著しく、半
導体チップの電極に接続されるリードはますます微細化
されている。また、半導体チップは高集積化によりサイ
ズが縮小されるので、外部接続のためにリードが長くな
る。このようなリードの微細化及びリード長の増加はイ
ンダクタンスの増大を招き、半導体装置の電気的信頼性
を低下させることになる。そこで、通常のリードフレー
ムを用いた半導体装置において、金属板を絶縁材を介し
てリードと対向するように配置し、この金属板をリード
に電気的に接続したものが知られている。即ち、金属板
をリードに電気的に並列に挿入することによって、微細
かつ長いリードに生じるインダクタンスを低減し、半導
体装置の電気的信頼性を向上させるようにしたものであ
る。
半導体装置においては狭ピッチ・多ピン化が著しく、半
導体チップの電極に接続されるリードはますます微細化
されている。また、半導体チップは高集積化によりサイ
ズが縮小されるので、外部接続のためにリードが長くな
る。このようなリードの微細化及びリード長の増加はイ
ンダクタンスの増大を招き、半導体装置の電気的信頼性
を低下させることになる。そこで、通常のリードフレー
ムを用いた半導体装置において、金属板を絶縁材を介し
てリードと対向するように配置し、この金属板をリード
に電気的に接続したものが知られている。即ち、金属板
をリードに電気的に並列に挿入することによって、微細
かつ長いリードに生じるインダクタンスを低減し、半導
体装置の電気的信頼性を向上させるようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような半導体装
置の電気的信頼性を向上させるための構成を前記TAB
方式のフィルムキャリヤで実現する場合、両面パターン
構造のフィルムキャリヤを使用することが考えられる。
このようなフィルムキャリヤを製造する場合、いわゆる
2層式では、ポリイミド樹脂等からなるフィルム基材の
片面にCu箔等の導体層を無電解メッキで成長させ、エ
ッチングにより所定パターンのリードを形成し、フィル
ム基材に上下導通用のスルーホール等を加工し、再びフ
ィルム基材の反対面に合金Cu箔等の導体層を無電解メ
ッキで形成した後、エッチングにより所望の配線パター
ンを形成し、さらにフィルム基材に必要部分例えばデバ
イス孔等の加工を行っていた。
置の電気的信頼性を向上させるための構成を前記TAB
方式のフィルムキャリヤで実現する場合、両面パターン
構造のフィルムキャリヤを使用することが考えられる。
このようなフィルムキャリヤを製造する場合、いわゆる
2層式では、ポリイミド樹脂等からなるフィルム基材の
片面にCu箔等の導体層を無電解メッキで成長させ、エ
ッチングにより所定パターンのリードを形成し、フィル
ム基材に上下導通用のスルーホール等を加工し、再びフ
ィルム基材の反対面に合金Cu箔等の導体層を無電解メ
ッキで形成した後、エッチングにより所望の配線パター
ンを形成し、さらにフィルム基材に必要部分例えばデバ
イス孔等の加工を行っていた。
【0005】しかしながら、上述したような両面パター
ン構造のフィルムキャリヤは、その製造工程が著しく複
雑となる。そして、このフィルムキャリヤを製造する場
合の総合歩留りは、各工程の歩留りの積となるので、総
合歩留りが極めて悪く、コストが非常に高くなってしま
う。このため、上述したような半導体装置の電気的信頼
性を向上させるための構成をフィルムキャリヤで実現す
るには、技術的並びにコスト的な障害が極めて多いとい
う問題があった。
ン構造のフィルムキャリヤは、その製造工程が著しく複
雑となる。そして、このフィルムキャリヤを製造する場
合の総合歩留りは、各工程の歩留りの積となるので、総
合歩留りが極めて悪く、コストが非常に高くなってしま
う。このため、上述したような半導体装置の電気的信頼
性を向上させるための構成をフィルムキャリヤで実現す
るには、技術的並びにコスト的な障害が極めて多いとい
う問題があった。
【0006】そこで本発明は、特殊な両面パターン構造
のフィルムキャリヤを用いることなく、半導体装置の電
気的信頼性を向上させるための構成を簡単かつ安価にす
ることができる多層フィルムキャリヤを提供することを
目的とする。
のフィルムキャリヤを用いることなく、半導体装置の電
気的信頼性を向上させるための構成を簡単かつ安価にす
ることができる多層フィルムキャリヤを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による多層フィルムキャリヤは、半導体チッ
プ接続用のインナーリードと外部接続用のアウターリー
ドとを有する多数の導電性リードを絶縁性フィルム基材
上に形成してなる第1のフィルムキャリヤ単体と、導体
層を絶縁性フィルム基材上にほぼ全面的に形成してなる
第2のフィルムキャリヤ単体とを備え、前記第1のフィ
ルムキャリヤ単体と前記第2のフィルムキャリヤ単体と
を相互に積層すると共に、前記第2のフィルムキャリヤ
単体の導体層を前記第1のフィルムキャリヤ単体の多数
のリードのうち特定のリードに接続したものである。
に、本発明による多層フィルムキャリヤは、半導体チッ
プ接続用のインナーリードと外部接続用のアウターリー
ドとを有する多数の導電性リードを絶縁性フィルム基材
上に形成してなる第1のフィルムキャリヤ単体と、導体
層を絶縁性フィルム基材上にほぼ全面的に形成してなる
第2のフィルムキャリヤ単体とを備え、前記第1のフィ
ルムキャリヤ単体と前記第2のフィルムキャリヤ単体と
を相互に積層すると共に、前記第2のフィルムキャリヤ
単体の導体層を前記第1のフィルムキャリヤ単体の多数
のリードのうち特定のリードに接続したものである。
【0008】この場合、前記特定のリードが接地用リー
ド及び電源用リードであり、前記第2のフィルムキャリ
ヤ単体が複数枚のフィルムキャリヤ単体によって構成さ
れ、これら複数枚のフィルムキャリヤ単体のうち少なく
とも2枚のフィルムキャリヤ単体の導体層がそれぞれ接
地層及び電源層であるとよい。
ド及び電源用リードであり、前記第2のフィルムキャリ
ヤ単体が複数枚のフィルムキャリヤ単体によって構成さ
れ、これら複数枚のフィルムキャリヤ単体のうち少なく
とも2枚のフィルムキャリヤ単体の導体層がそれぞれ接
地層及び電源層であるとよい。
【0009】また、本発明による多層フィルムキャリヤ
は、半導体チップ接続用のインナーリードと外部接続用
のアウターリードとを有する多数の導電性リードを絶縁
性フィルム基材上に形成してなるフィルムキャリヤ単体
と、導体層のみで形成してなるシート単体とを備え、前
記フィルムキャリヤ単体と前記シート単体とを相互に積
層すると共に、前記シート単体の導体層を前記フィルム
キャリヤ単体の多数のリードのうち特定のリードに接続
したものである。
は、半導体チップ接続用のインナーリードと外部接続用
のアウターリードとを有する多数の導電性リードを絶縁
性フィルム基材上に形成してなるフィルムキャリヤ単体
と、導体層のみで形成してなるシート単体とを備え、前
記フィルムキャリヤ単体と前記シート単体とを相互に積
層すると共に、前記シート単体の導体層を前記フィルム
キャリヤ単体の多数のリードのうち特定のリードに接続
したものである。
【0010】そして、上記各々の多層フィルムキャリヤ
において、前記特定のリードが接地用リードであり、前
記導体層が接地層であるとよい。また、前記特定のリー
ドが電源用リードであり、前記導体層が電源層であって
もよい。なお、前記導体層に接続リードを一体に設け、
この接続リードを介して前記特定のリードと前記導体層
とを接続するとよい。さらに、前記特定のリードと前記
導体層とをボンディングワイヤにより接続してもよい。
において、前記特定のリードが接地用リードであり、前
記導体層が接地層であるとよい。また、前記特定のリー
ドが電源用リードであり、前記導体層が電源層であって
もよい。なお、前記導体層に接続リードを一体に設け、
この接続リードを介して前記特定のリードと前記導体層
とを接続するとよい。さらに、前記特定のリードと前記
導体層とをボンディングワイヤにより接続してもよい。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、リー
ドを有するフィルムキャリヤ単体と、導体層を有するフ
ィルムキャリヤ単体または導体層のみのシート単体とを
積層し、特定のリードと導体層を接続することによっ
て、複数層のパターン形成やスルーホール配線等が必要
な歩留りの悪い両面パターン構造のフィルムキャリヤを
用いることなく、例えば表層を信号ライン、第2層を接
地層、第3層を電源層といったような機能別に形成した
単層フィルムキャリヤを用いて、半導体装置の電気的信
頼性を向上させるための多層フィルムキャリヤが実現さ
れる。
ドを有するフィルムキャリヤ単体と、導体層を有するフ
ィルムキャリヤ単体または導体層のみのシート単体とを
積層し、特定のリードと導体層を接続することによっ
て、複数層のパターン形成やスルーホール配線等が必要
な歩留りの悪い両面パターン構造のフィルムキャリヤを
用いることなく、例えば表層を信号ライン、第2層を接
地層、第3層を電源層といったような機能別に形成した
単層フィルムキャリヤを用いて、半導体装置の電気的信
頼性を向上させるための多層フィルムキャリヤが実現さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による多層フィルムキャリヤの
実施例を図面を参照して説明する。
実施例を図面を参照して説明する。
【0013】図1〜図3は第1実施例を示すものであ
る。まず、図2に示すように、フィルムキャリヤ単体1
1は、ポリイミド樹脂等からなる可撓性かつ絶縁性を有
するフィルム基材12と、このフィルム基材12上にC
u箔等の導電性金属材料によりパターン形成された多数
のリード13〜15とによって構成されている。そし
て、例えば、リード13は入出力信号用、リード14は
接地用、リード15は電源用となっている。フィルム基
材12にはデバイス孔16とアウターリード孔17とが
形成され、デバイス孔16とアウターリード孔17との
間にはサポート部12aが残存されている。各リード1
3〜15の一端はデバイス孔16内に突出されたインナ
ーリード13a〜15aとなっており、他端はアウター
リード孔17に架橋されたアウターリード13b〜15
bとなっている。なお、各アウターリード13b〜15
bの先端にはテストパッド13c〜15cが設けられて
いる。
る。まず、図2に示すように、フィルムキャリヤ単体1
1は、ポリイミド樹脂等からなる可撓性かつ絶縁性を有
するフィルム基材12と、このフィルム基材12上にC
u箔等の導電性金属材料によりパターン形成された多数
のリード13〜15とによって構成されている。そし
て、例えば、リード13は入出力信号用、リード14は
接地用、リード15は電源用となっている。フィルム基
材12にはデバイス孔16とアウターリード孔17とが
形成され、デバイス孔16とアウターリード孔17との
間にはサポート部12aが残存されている。各リード1
3〜15の一端はデバイス孔16内に突出されたインナ
ーリード13a〜15aとなっており、他端はアウター
リード孔17に架橋されたアウターリード13b〜15
bとなっている。なお、各アウターリード13b〜15
bの先端にはテストパッド13c〜15cが設けられて
いる。
【0014】次に、図3に示すように、フィルムキャリ
ヤ単体21は、上記フィルムキャリヤ単体11と同様
に、フィルム基材22にデバイス孔26とアウターリー
ド孔27とが形成されているが、そのサポート部22a
上には、入出力信号のインピーダンス整合、及び接地配
線のインダクタンス低減等のために、Cu箔等からなる
導体層24が全面的に(いわゆる、ベタ状態で)形成さ
れている。そして、導体層24には接続リード24a及
び24bが一体に形成され、その接続リード24aはデ
バイス孔26内に突出されると共に、接続リード24b
はアウターリード孔27に架橋されている。
ヤ単体21は、上記フィルムキャリヤ単体11と同様
に、フィルム基材22にデバイス孔26とアウターリー
ド孔27とが形成されているが、そのサポート部22a
上には、入出力信号のインピーダンス整合、及び接地配
線のインダクタンス低減等のために、Cu箔等からなる
導体層24が全面的に(いわゆる、ベタ状態で)形成さ
れている。そして、導体層24には接続リード24a及
び24bが一体に形成され、その接続リード24aはデ
バイス孔26内に突出されると共に、接続リード24b
はアウターリード孔27に架橋されている。
【0015】上記のように構成された2枚のフィルムキ
ャリヤ単体11及び21が、図1に示すように、重ね合
わされて一体化されている。即ち、まずフィルムキャリ
ヤ単体21の接続リード24bを所定長さに切断し、接
続リード24a及び24bを所定形状に成形しておく。
そして、フィルムキャリヤ単体11とフィルムキャリヤ
単体21とを接着剤にて貼り合わせる。そして、接続リ
ード24a及び24bをインナーリード14a及びアウ
ターリード14bに熱圧着等により接合する。各リード
に予めメッキ処理が施され、Au−ハンダ、Sn−ハン
ダ、或いはAu−Au接合によって、熱圧着が可能であ
る。
ャリヤ単体11及び21が、図1に示すように、重ね合
わされて一体化されている。即ち、まずフィルムキャリ
ヤ単体21の接続リード24bを所定長さに切断し、接
続リード24a及び24bを所定形状に成形しておく。
そして、フィルムキャリヤ単体11とフィルムキャリヤ
単体21とを接着剤にて貼り合わせる。そして、接続リ
ード24a及び24bをインナーリード14a及びアウ
ターリード14bに熱圧着等により接合する。各リード
に予めメッキ処理が施され、Au−ハンダ、Sn−ハン
ダ、或いはAu−Au接合によって、熱圧着が可能であ
る。
【0016】そして、半導体チップ1の上面に形成され
た多数の電極にフィルムキャリヤ単体11の各インナー
リード13a〜15aが一括ボンディングされ、その半
導体チップ1が各インナーリード13a〜15aに電気
的に接続されかつ機械的に保持される。なお、その接合
は、各電極に設けられたバンプ或いは各インナーリード
13a〜15aに設けられた転写バンプを介して行われ
る。なお、半導体チップ1のボンディングは、フィルム
キャリヤ単体11及び21を積層する前または後のいず
れでもよい。
た多数の電極にフィルムキャリヤ単体11の各インナー
リード13a〜15aが一括ボンディングされ、その半
導体チップ1が各インナーリード13a〜15aに電気
的に接続されかつ機械的に保持される。なお、その接合
は、各電極に設けられたバンプ或いは各インナーリード
13a〜15aに設けられた転写バンプを介して行われ
る。なお、半導体チップ1のボンディングは、フィルム
キャリヤ単体11及び21を積層する前または後のいず
れでもよい。
【0017】上述の多層フィルムキャリヤによれば、接
地用のリード14に対して導体層24が接地層として電
気的に並列に挿入されることになるので、微細かつ長い
リード14に生じるインダクタンスが低減され、半導体
装置の電気的信頼性を向上させることができる。そし
て、各々のフィルムキャリヤ単体11及び21は、機能
別に形成された単層のフィルムキャリヤであるから、極
めて簡単かつ安価に製造することができ、高速信号を扱
うLSI等を実装するのに最適で電気的信頼性に優れた
多層フィルムキャリヤを得ることができる。
地用のリード14に対して導体層24が接地層として電
気的に並列に挿入されることになるので、微細かつ長い
リード14に生じるインダクタンスが低減され、半導体
装置の電気的信頼性を向上させることができる。そし
て、各々のフィルムキャリヤ単体11及び21は、機能
別に形成された単層のフィルムキャリヤであるから、極
めて簡単かつ安価に製造することができ、高速信号を扱
うLSI等を実装するのに最適で電気的信頼性に優れた
多層フィルムキャリヤを得ることができる。
【0018】なお、上記第1実施例の構成において、フ
ィルムキャリヤ単体21の導体層24を電源層とし、こ
れを電源用のリード15に接続してもよい。また、導体
層24を複数区域に分割して接地層及び電源層とし、こ
れらを接地用のリード14及び電源用のリード15にそ
れぞれ接続することも可能である。
ィルムキャリヤ単体21の導体層24を電源層とし、こ
れを電源用のリード15に接続してもよい。また、導体
層24を複数区域に分割して接地層及び電源層とし、こ
れらを接地用のリード14及び電源用のリード15にそ
れぞれ接続することも可能である。
【0019】次に、図4は第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例のフィルムキャリヤ単体21の下に
さらにフィルムキャリヤ単体31を積層したものであ
る。フィルムキャリヤ単体31のフィルム基材32のサ
ポート部32a上には導体層35が形成され、この導体
層35の接続リード35a及び35bが電源用リード1
5のインナーリード15a及びアウターリード15bに
接続されている。この例によれば、フィルムキャリヤ単
体21の導体層24を接地層とし、フィルムキャリヤ単
体31の導体層35を電源層とすることにより、完全に
機能別に形成された3枚の単層のフィルムキャリヤ単体
11、21及び31によって、電気的信頼性の高い多層
フィルムキャリヤを構成することができる。
り、上記第1実施例のフィルムキャリヤ単体21の下に
さらにフィルムキャリヤ単体31を積層したものであ
る。フィルムキャリヤ単体31のフィルム基材32のサ
ポート部32a上には導体層35が形成され、この導体
層35の接続リード35a及び35bが電源用リード1
5のインナーリード15a及びアウターリード15bに
接続されている。この例によれば、フィルムキャリヤ単
体21の導体層24を接地層とし、フィルムキャリヤ単
体31の導体層35を電源層とすることにより、完全に
機能別に形成された3枚の単層のフィルムキャリヤ単体
11、21及び31によって、電気的信頼性の高い多層
フィルムキャリヤを構成することができる。
【0020】次に、図5は第3実施例を示すものであ
り、フィルムキャリヤ単体11のリード14及び15と
半導体チップ1との接続をTABではなく、ボンディン
グワイヤ40によって行ったものである。フィルムキャ
リヤ単体11の下に積層されたフィルムキャリヤ単体2
1にはデバイス孔がなく、フィルム基材22上に導体層
24が全面的に形成されている。そして、この導体層2
4上に半導体チップ1が搭載されている。この例におい
ては、フィルムキャリヤ単体11及び21を積層化し、
そのフィルムキャリヤ単体21上に半導体チップ1を搭
載することによって、半導体チップ1の上面の電極面と
フィルムキャリヤ単体11のリード面との段差が小さく
なる(完全に段差を無くすことも可能である)ので、ワ
イヤボンディング精度の向上を図ることができる。な
お、導体層24の接続リード24bがリード14に接続
されることによる電気的信頼性の向上は前記第1実施例
と同様である。
り、フィルムキャリヤ単体11のリード14及び15と
半導体チップ1との接続をTABではなく、ボンディン
グワイヤ40によって行ったものである。フィルムキャ
リヤ単体11の下に積層されたフィルムキャリヤ単体2
1にはデバイス孔がなく、フィルム基材22上に導体層
24が全面的に形成されている。そして、この導体層2
4上に半導体チップ1が搭載されている。この例におい
ては、フィルムキャリヤ単体11及び21を積層化し、
そのフィルムキャリヤ単体21上に半導体チップ1を搭
載することによって、半導体チップ1の上面の電極面と
フィルムキャリヤ単体11のリード面との段差が小さく
なる(完全に段差を無くすことも可能である)ので、ワ
イヤボンディング精度の向上を図ることができる。な
お、導体層24の接続リード24bがリード14に接続
されることによる電気的信頼性の向上は前記第1実施例
と同様である。
【0021】次に、図6は第4実施例を示すものであ
り、フィルムキャリヤ単体11のリード14とフィルム
キャリヤ単体21の導体層24とをボンディングワイヤ
50によって接続したものである。この例によれば、上
記第3実施例と同様にボンディングワイヤ40によって
半導体チップ1の接続を行う際に、ボンディングワイヤ
50による導体層24の接続も行うことができるので、
製造工程の削減を図ることができる。
り、フィルムキャリヤ単体11のリード14とフィルム
キャリヤ単体21の導体層24とをボンディングワイヤ
50によって接続したものである。この例によれば、上
記第3実施例と同様にボンディングワイヤ40によって
半導体チップ1の接続を行う際に、ボンディングワイヤ
50による導体層24の接続も行うことができるので、
製造工程の削減を図ることができる。
【0022】次に、図7は第5実施例を示すものであ
り、上記第4実施例と機能的には同等であるが、フィル
ムキャリヤ単体21の代わりにCu箔等の導体層64の
みで形成してなるシート単体60を、フィルムキャリヤ
単体11のフィルム基材12の下に全面的に貼り合わせ
て一体化したものである。この例によれば、積層化され
るのが導体層64だけであるから、電気的信頼性に優れ
た多層フィルムキャリヤがより簡単かつ容易に得られ
る。
り、上記第4実施例と機能的には同等であるが、フィル
ムキャリヤ単体21の代わりにCu箔等の導体層64の
みで形成してなるシート単体60を、フィルムキャリヤ
単体11のフィルム基材12の下に全面的に貼り合わせ
て一体化したものである。この例によれば、積層化され
るのが導体層64だけであるから、電気的信頼性に優れ
た多層フィルムキャリヤがより簡単かつ容易に得られ
る。
【0023】以上、本発明の実施例に付き説明したが、
本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の有効な変更並びに応用が可能
である。
本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の有効な変更並びに応用が可能
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リードを有するフィルムキャリヤ単体と、導体層を有す
るフィルムキャリヤ単体または導体層のみのシート単体
とを積層し、特定のリードと導体層を接続することによ
って、技術的並びにコスト的な障害が極めて多い特殊な
両面パターン構造のフィルムキャリヤを用いることな
く、機能別に形成したフィルムキャリヤ単体またはシー
ト単体によって、半導体装置の電気的信頼性を向上させ
るための構成を簡単かつ安価にすることができる。特
に、多層フィルムキャリヤを製造する場合の総合歩留り
は、従来技術によれば各工程の歩留りの積となるが、本
発明の多層フィルムキャリヤによれば、個々の完成した
フィルムキャリヤ単体を積層するだけで済むので、同じ
機能を有する多層フィルムキャリヤを100%に近い歩
留りで製造することができる。
リードを有するフィルムキャリヤ単体と、導体層を有す
るフィルムキャリヤ単体または導体層のみのシート単体
とを積層し、特定のリードと導体層を接続することによ
って、技術的並びにコスト的な障害が極めて多い特殊な
両面パターン構造のフィルムキャリヤを用いることな
く、機能別に形成したフィルムキャリヤ単体またはシー
ト単体によって、半導体装置の電気的信頼性を向上させ
るための構成を簡単かつ安価にすることができる。特
に、多層フィルムキャリヤを製造する場合の総合歩留り
は、従来技術によれば各工程の歩留りの積となるが、本
発明の多層フィルムキャリヤによれば、個々の完成した
フィルムキャリヤ単体を積層するだけで済むので、同じ
機能を有する多層フィルムキャリヤを100%に近い歩
留りで製造することができる。
【図1】本発明の第1実施例による多層フィルムキャリ
ヤの断面図である。
ヤの断面図である。
【図2】第1実施例におけるリードを有するフィルムキ
ャリヤ単体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
ャリヤ単体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
【図3】第1実施例における導体層を有するフィルムキ
ャリヤ単体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
ャリヤ単体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例による多層フィルムキャリ
ヤの断面図である。
ヤの断面図である。
【図5】本発明の第3実施例による多層フィルムキャリ
ヤの断面図である。
ヤの断面図である。
【図6】本発明の第4実施例による多層フィルムキャリ
ヤの断面図である。
ヤの断面図である。
【図7】本発明の第5実施例による多層フィルムキャリ
ヤの断面図である。
ヤの断面図である。
【符号の説明】 1 半導体チップ 11、21、31 フィルムキャリヤ単体 12、22、32 フィルム基材 13〜15 リード 13a〜15a インナーリード 13b〜15b アウターリード 24、35 導体層 24a、24b、35a、35b 接続リード 40、50 ボンディングワイヤ 60 シート単体 64 導体層
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体チップ接続用のインナーリードと
外部接続用のアウターリードとを有する多数の導電性リ
ードを絶縁性フィルム基材上に形成してなる第1のフィ
ルムキャリヤ単体と、導体層を絶縁性フィルム基材上に
ほぼ全面的に形成してなる第2のフィルムキャリヤ単体
とを備え、 前記第1のフィルムキャリヤ単体と前記第2のフィルム
キャリヤ単体とを相互に積層すると共に、前記第2のフ
ィルムキャリヤ単体の導体層を前記第1のフィルムキャ
リヤ単体の多数のリードのうち特定のリードに接続した
ことを特徴とする多層フィルムキャリヤ。 - 【請求項2】 前記特定のリードが接地用リード及び電
源用リードであり、前記第2のフィルムキャリヤ単体が
複数枚のフィルムキャリヤ単体によって構成され、これ
ら複数枚のフィルムキャリヤ単体のうち少なくとも2枚
のフィルムキャリヤ単体の導体層がそれぞれ接地層及び
電源層であることを特徴とする請求項1記載の多層フィ
ルムキャリヤ。 - 【請求項3】 半導体チップ接続用のインナーリードと
外部接続用のアウターリードとを有する多数の導電性リ
ードを絶縁性フィルム基材上に形成してなるフィルムキ
ャリヤ単体と、導体層のみで形成してなるシート単体と
を備え、 前記フィルムキャリヤ単体と前記シート単体とを相互に
積層すると共に、前記シート単体の導体層を前記フィル
ムキャリヤ単体の多数のリードのうち特定のリードに接
続したことを特徴とする多層フィルムキャリヤ。 - 【請求項4】 前記特定のリードが接地用リードであ
り、前記導体層が接地層であることを特徴とする請求項
1または3記載の多層フィルムキャリヤ。 - 【請求項5】 前記特定のリードが電源用リードであ
り、前記導体層が電源層であることを特徴とする請求項
1または3記載の多層フィルムキャリヤ。 - 【請求項6】 前記導体層に接続リードを一体に設け、
この接続リードを介して前記特定のリードと前記導体層
とを接続したことを特徴とする請求項1または3記載の
多層フィルムキャリヤ。 - 【請求項7】 前記特定のリードと前記導体層とをボン
ディングワイヤにより接続したことを特徴とする請求項
1または3記載の多層フィルムキャリヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200647A JPH0621156A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 多層フィルムキャリヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200647A JPH0621156A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 多層フィルムキャリヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621156A true JPH0621156A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16427880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4200647A Withdrawn JPH0621156A (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 多層フィルムキャリヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621156A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09148367A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-06 | Nec Corp | 半導体集積回路装置 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP4200647A patent/JPH0621156A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09148367A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-06 | Nec Corp | 半導体集積回路装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |