JPH0621095B2 - ケトン化合物の製造法 - Google Patents
ケトン化合物の製造法Info
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- JPH0621095B2 JPH0621095B2 JP60073290A JP7329085A JPH0621095B2 JP H0621095 B2 JPH0621095 B2 JP H0621095B2 JP 60073290 A JP60073290 A JP 60073290A JP 7329085 A JP7329085 A JP 7329085A JP H0621095 B2 JPH0621095 B2 JP H0621095B2
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- compound
- ketone compound
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- mol
- butene
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、式(I) で示される3,3,4−トリメチル−4−クロル−2−
ペンタノン(以下、化合物1と称す。)の製法に関し、
より詳しくは、2,3−ジメチル−2−ブテンを、ルイ
ス酸の存在下にアセチルクロリドと反応させることによ
る化合物1の製造法に関する。
ペンタノン(以下、化合物1と称す。)の製法に関し、
より詳しくは、2,3−ジメチル−2−ブテンを、ルイ
ス酸の存在下にアセチルクロリドと反応させることによ
る化合物1の製造法に関する。
本発明者らは、例えば式 で示されるフェンプロパスリンなどの、ピレスロイド系
殺虫、殺ダニ性化合物の酸成分の合成法につき種々検討
した結果、前記式(I)で示される化合物1が、その重要
な合成中間体となり得ることを見出すと共に、該化合物
が、2,3−ジメチル−2−ブテンをルイス酸の存在下
にアセチルクロリドと反応させることにより工業的にも
極めて有利に製造できることを見出し本発明に至った。
殺虫、殺ダニ性化合物の酸成分の合成法につき種々検討
した結果、前記式(I)で示される化合物1が、その重要
な合成中間体となり得ることを見出すと共に、該化合物
が、2,3−ジメチル−2−ブテンをルイス酸の存在下
にアセチルクロリドと反応させることにより工業的にも
極めて有利に製造できることを見出し本発明に至った。
化合物1は下記に示すように、ハロゲン化した後、水酸
化アルカリで処理することにより容易に上記ピレスロイ
ド系殺虫、殺ダニ性化合物の酸成分である式(III)で示
される化合物に導くことができるから極めて有用な中間
体である。
化アルカリで処理することにより容易に上記ピレスロイ
ド系殺虫、殺ダニ性化合物の酸成分である式(III)で示
される化合物に導くことができるから極めて有用な中間
体である。
〔式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わす。〕 以上に化合物1の製造法につき説明する。
本発明の製造法において用いられるルイス酸としては塩
化第二鉄、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二ス
ズ、三塩化アンチモンなどの金属塩化物があげられ、そ
の使用量は2,3−ジメチル−2−ブテン1モルに対し
0.001モル〜1モルの範囲である。反応温度は用い
るルイス酸の量によっても変わり得るが、−50℃〜3
0℃であり、通常−20℃〜10℃の範囲が収率の点で
好ましい。
化第二鉄、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二ス
ズ、三塩化アンチモンなどの金属塩化物があげられ、そ
の使用量は2,3−ジメチル−2−ブテン1モルに対し
0.001モル〜1モルの範囲である。反応温度は用い
るルイス酸の量によっても変わり得るが、−50℃〜3
0℃であり、通常−20℃〜10℃の範囲が収率の点で
好ましい。
本反応における反応時間は、用いるルイス酸の種類、量
および反応温度によっても変わり得るが、一般人極めて
速やかに反応が進行することから、10時間以内、より
好ましくは2時間以内である。
および反応温度によっても変わり得るが、一般人極めて
速やかに反応が進行することから、10時間以内、より
好ましくは2時間以内である。
また、アセチルクロリドの使用量は、通常、2,3−ジ
メチル−2−ブテン1モルに対し1.0〜1.5モルの
範囲である。
メチル−2−ブテン1モルに対し1.0〜1.5モルの
範囲である。
また、反応をより円滑に行なうために、反応溶媒として
例えばジクロルメタン、ジクロルエタンなどの不活性溶
媒を使用することもできる。
例えばジクロルメタン、ジクロルエタンなどの不活性溶
媒を使用することもできる。
次に実施例および参考例にて本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
実施例 2,3−ジメチル−2−ブテン20.0g(0.288
モル)をジクロルエタン50mlに溶解後、これにアセチ
ルクロリド20.5g(0.261モル)を加え、さら
に氷冷下かきまぜながら0℃で塩化亜鉛3.2g(0.
0235モル)を少量ずつ加えた。この時、内温の上昇
が認められたが、反応液の温度を5℃以下に抑えた。0
〜5℃でさらに30分かきまぜた後、反応液を氷水にあ
け分液した。ジクロルエタン層を水洗し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、濃縮(〜80℃/70mmHg)し、残
渣として淡黄色オイル29.0gを得た(収率75
%)。
モル)をジクロルエタン50mlに溶解後、これにアセチ
ルクロリド20.5g(0.261モル)を加え、さら
に氷冷下かきまぜながら0℃で塩化亜鉛3.2g(0.
0235モル)を少量ずつ加えた。この時、内温の上昇
が認められたが、反応液の温度を5℃以下に抑えた。0
〜5℃でさらに30分かきまぜた後、反応液を氷水にあ
け分液した。ジクロルエタン層を水洗し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、濃縮(〜80℃/70mmHg)し、残
渣として淡黄色オイル29.0gを得た(収率75
%)。
このものは、そのNMRスペクトルから目的の3,3,
4−トリメチル−4−クロル−2−ペンタノンであるこ
とが確認された。
4−トリメチル−4−クロル−2−ペンタノンであるこ
とが確認された。
尚、本化合物は沸点105〜110℃/55mmHgである
が、蒸留操作時に、一部脱塩化水素反応を起こし、収率
が低下する傾向があるので、蒸留時には低沸留分を留去
するだけにとどめることが好ましい。
が、蒸留操作時に、一部脱塩化水素反応を起こし、収率
が低下する傾向があるので、蒸留時には低沸留分を留去
するだけにとどめることが好ましい。
NMRデータ(δ値,CDCl3) 1.30(s,6H)、1.60(s,6H)、2.28(s,8H) 参考例1 3,3,4−トリメチル−4−クロル−2−ペンタノン
8.0gをジクロメタン80mlに溶解し、これにジシク
ロヘキシルアミン2滴を加えた後、さらにスルフリルク
ロリド10.0gを0℃で滴下した。滴下後、20℃で
24時間かきまぜた後、反応液を氷水に注加しジクロル
メタンで抽出した。ジクロルメタン層を水洗の後硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮した。濃縮残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー付し、6.1gの1,4−ジ
クロル−3,3,4−トリメチル−2−ペンタノン(前
記式(II)において置換基Xが塩素原子である化合物)を
淡黄色オイルとして得た。
8.0gをジクロメタン80mlに溶解し、これにジシク
ロヘキシルアミン2滴を加えた後、さらにスルフリルク
ロリド10.0gを0℃で滴下した。滴下後、20℃で
24時間かきまぜた後、反応液を氷水に注加しジクロル
メタンで抽出した。ジクロルメタン層を水洗の後硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮した。濃縮残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー付し、6.1gの1,4−ジ
クロル−3,3,4−トリメチル−2−ペンタノン(前
記式(II)において置換基Xが塩素原子である化合物)を
淡黄色オイルとして得た。
屈折率 1.4778(25.5℃) NMRデータ(δ値,CDCl3) 1.37(s,6H)、1.62(s,6H)、4.55(s,2H) 参考例2 1,4−ジクロル−3,3,4−トリメチル−2−ペン
タノン2.7gのテトラヒドロフラン10mlの溶液を、
水酸化ナトリウム6.0g、水50mlおよびテトラヒド
ロフラン35mlから成る溶液に40℃で滴下した。滴下
後、さらに25℃で12時間かきまぜ、反応液を氷水に
注加し、エーテルで抽出し中性部を除いた後、水溶液を
塩酸酸性にし、エーテルで2回抽出した。エーテル層を
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテル
を留去して、白色結晶1.60gを得た。(収率82.
2%)。
タノン2.7gのテトラヒドロフラン10mlの溶液を、
水酸化ナトリウム6.0g、水50mlおよびテトラヒド
ロフラン35mlから成る溶液に40℃で滴下した。滴下
後、さらに25℃で12時間かきまぜ、反応液を氷水に
注加し、エーテルで抽出し中性部を除いた後、水溶液を
塩酸酸性にし、エーテルで2回抽出した。エーテル層を
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、エーテル
を留去して、白色結晶1.60gを得た。(収率82.
2%)。
このものは融点119.8℃を示し、ジアゾ酢酸エチル
と2,3−ジメチル−2−ブテンより合成された2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボ
ン酸と一致した(松井、北原ら、Agr.Biol.Chem.,31
巻、1143(1967))。
と2,3−ジメチル−2−ブテンより合成された2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボ
ン酸と一致した(松井、北原ら、Agr.Biol.Chem.,31
巻、1143(1967))。
Claims (1)
- 【請求項1】2,3−ジメチル−2−ブテンを、ルイス
酸の存在下にアセチルクロリドと反応させることを特徴
とする3,3,4−トリメチル−4−クロル−2−ペン
タノンの製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60073290A JPH0621095B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | ケトン化合物の製造法 |
CA000504884A CA1269994A (en) | 1985-04-05 | 1986-03-24 | Method for producing cyclopropanecarboxylic acid derivatives |
EP86104097A EP0197428B1 (en) | 1985-04-05 | 1986-03-25 | A method for producing cyclopropanecarboxylic acid derivatives |
DE8686104097T DE3661995D1 (en) | 1985-04-05 | 1986-03-25 | A method for producing cyclopropanecarboxylic acid derivatives |
US07/082,942 US4772753A (en) | 1985-04-05 | 1987-08-07 | Method for producing cyclopropanecarboxylic acid derivatives |
CA000583311A CA1277680C (en) | 1985-04-05 | 1988-11-16 | 3,3,4-trimethyl-4-chloro-2-pentanone, 1-halo derivates and process therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60073290A JPH0621095B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | ケトン化合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61229838A JPS61229838A (ja) | 1986-10-14 |
JPH0621095B2 true JPH0621095B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=13513868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60073290A Expired - Lifetime JPH0621095B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | ケトン化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621095B2 (ja) |
-
1985
- 1985-04-05 JP JP60073290A patent/JPH0621095B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
CHEMICAL ABSTRACTS=1969 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61229838A (ja) | 1986-10-14 |
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