JPH0621039A - 薄膜テーパー形状の形成方法 - Google Patents

薄膜テーパー形状の形成方法

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JPH0621039A
JPH0621039A JP17714592A JP17714592A JPH0621039A JP H0621039 A JPH0621039 A JP H0621039A JP 17714592 A JP17714592 A JP 17714592A JP 17714592 A JP17714592 A JP 17714592A JP H0621039 A JPH0621039 A JP H0621039A
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JP
Japan
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thin film
layer
etching
taper shape
taper
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JP17714592A
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English (en)
Inventor
Masakane Aoki
真金 青木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光導波路端のテーパー形状や、半導体装置の配
線段差部のテーパー形状の形成に応用される薄膜テーパ
ー形状の形成方法を提供する。 【構成】基板1上に、同一エッチング溶液でエッチング
され且つ上層ほどエッチング溶液に対するエッチレート
が大きくなるような第1,第2の薄膜層2,3の2層を
この順番で順次積層し、その上にマスク5を形成し、そ
のマスク5を用いてエッチング溶液によって第2の薄膜
層3と第1の薄膜層2を選択的にエッチングしテーパー
形状を形成する薄膜テーパー形状の形成方法において、
エッチング溶液によるエッチングと、それに続くリンス
工程を複数回繰り返すことにより第2の薄膜層3と第1
の薄膜層2を選択的にエッチングすることを特徴とす
る。 【効果】従来に比べ、より緩やかで大きなテーパー比の
テーパー形状を形成することができ、フォトリソグラフ
ィー法と同程度の位置決め精度も得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光集積回路におけるT
E−TMモード分離素子や導波路間光結合素子、あるい
は半導体装置におけるコンタクトホール等の段差部など
に応用される薄膜テーパー形状の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光導波路から受光素子や、膜厚・
屈折率の異なる他の光導波路に導波光を損失を少なくし
て滑らかに導く方法として、文献:IEEE,J.Q.E.,QE-2
2,845(1986)T.Suhara,and H.Nishihara"Integrated Opt
ics Components and Devices Using Periodic Structur
es"、及び文献:平成元年 春期 第36回応物学会
予稿集1a-PB-9,山口,佐藤、國分「テーパー型導波路の
対向重畳によるスポットサイズ変換器(SST)の低損
失化」で示されたテーパー型導波路構造があり、文献
では、導波路からテーパー構造を介して導波路とモノリ
シックに形成された受光素子に光を導き、では、膜厚
・屈折率の異なる導波路間をテーパー構造で結合し、導
波光を結合させている。一方、半導体の配線技術におい
ては、コンタクトホール等の段差部における配線材の断
線を防止するため、段差部形状をテーパー状に形成する
方法があり、:特開昭57−18327号公報に「半
導体装置の製造方法」として開示されている。
【0003】ここで、図3は前記文献に示されている
テーパー構造による受光素子部への導波光結合部であ
る。同図(a)では、Si基板1上に受光素子(PNフ
ォトダイオード)部12を形成し、その上のバッファ層
(この場合は熱酸化膜)5の上に、バッファ層5よりエ
ッチレートの大きい高エッチレート層(図示せず)を積
層し、さらにその上に、受光素子12の上部以外にフォ
トレジスト(図示せず)が残るように形成し、ウェット
エッチングによってバッファ層5と高エッチレート層と
のエッチレート差を利用して、バッファ層5をテーパー
状に形成した後、高エッチレート層を除去し、次にテー
パー形成されたバッファ層5上に導波層20を積層して
いる。また、同図(b)では、バッファ層5(熱酸化
膜)をLOCOS法を用いて形成し、その時できるバー
ズビーク部分のテーパーを受光素子12への導波光結合
に利用している。尚、上記2種のテーパ形成方法では、
テーパー比は1:5程度までしか得られていない。
【0004】一方、別のテーパー形成方法として、文献
によるシャドウマスク法がある(図4参照)。これ
は、導波層21,22をスパッタ法、CVD法等のステ
ップカバレッジの良い成膜法で形成する時に、基板1上
にシャドウマスク60,61を設置して、シャドウマス
ク端への反応種の回り込みによりテーパーを形成する方
法である。この形成方法では、図4(a)で、まず一方
の導波路層22の端をテーパー状に形成し、次に同図
(b)でシャドウマスク端を導波路層22のテーパー端
に合わせて、次の導波路層21をテーパー状に形成す
る。尚、この方法では、テーパー角度1deg 以下が得ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記3種類のテーパー
形成方法のうち、図3(a),(b)ではテーパー比が
約1:5程度しか得られないが、光導波路素子でこの程
度のテーパー比では、テーパー部分での導波損失が大き
く、また、場合によっては、テーパー部で導波光のモー
ド変換が起こり、変換したモードは、等価屈折率が当初
設計した値と異なるため、当初設計した光路を導波しな
くなる等の問題点がある。また、図4のシャドウマスク
法では、緩やかなテーパーは得られるが、位置決め精度
が得られないという問題点がある。光導波路素子におい
て、上記導波損失や不必要なモード変換を押え、効率の
良い導波光結合を実現するためには、より大きなテーパ
ー比を有する導波路層のテーパー形成方法が必要であ
り、かつフォトリソグラフィー法と同程度の位置決め精
度も必要とされる。
【0006】また、半導体素子のコンタクトホール等の
段差部への配線技術として、前記の特許出願等があ
る。この方法では、図3(a)と同様に、段差部を形成
する絶縁被膜層上にプラズマ堆積法によりP−Si34
層を形成する。そして上記絶縁被膜層に対するP−Si
34層のBHF(HF:NH4F=1:10 のエッチン
グ溶液)に対するエッチレートが最大約6倍まで変化さ
せ得ることを利用して、段差部にテーパーを形成してい
る。しかし、この方法を光導波路層のテーパー形成に応
用しても、テーパー比は、そのエッチレート差程度しか
作り得ず、光導波路層のテーパー比としては前述の形成
方法と同様にまだ不十分である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、光導波路素子のテーパー形状の形成に適用した
際に、効率の良い導波光結合が得られ、また、フォトリ
ソグラフィー法と同程度の位置決め精度も得られ、か
つ、極端に大きなテーパー比を有するテーパー形状をも
形成可能な薄膜テーパー形状の形成方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、基板上に、同一エッチング溶液でエッ
チングされ且つ上層ほど前記エッチング溶液に対するエ
ッチレートが大きくなるような第1,第2の薄膜層の2
層をこの順番で順次積層し、その上にマスクを形成し、
そのマスクを用いて前記エッチング溶液によって前記第
2の薄膜層と前記第1の薄膜層を選択的にエッチング
し、テーパー形状を形成する薄膜テーパー形状の形成方
法において、前記エッチング溶液によるエッチングと、
それに続くリンス工程を複数回繰り返すことにより、前
記第2の薄膜層と前記第1の薄膜層を選択的にエッチン
グすることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の薄膜テーパー形状の形成方法において
は、間欠的にエッチングとリンスを繰り返してエッチン
グを行なっているので、リンス中に横方向のエッチング
のみを進行させる作用があり、従来に比べ、より緩やか
なテーパー形状を形成することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は請求項1記載の発明の一実施例を示
す薄膜テーパー形状の形成工程の説明図である。以下、
本実施例における薄膜テーパー形状の形成方法について
順次説明する。図1(a)において、半導体基板10上
に熱酸化法でSiO2層(バッファ層)11を形成し、
光集積回路の基板1とする。その上に原料ガスとしてS
iH4,NH3,N2O及び不活性キャリアガスを用いた
プラズマCVD法によりシリコンオキシナイトライド
(以下、SiONと記す)からなる光導波路層2を第1
の薄膜層として形成し、さらにその上に、上記と同じガ
ス種を用いたプラズマCVD法によりSiON層3を第
2の薄膜層として形成する。
【0011】尚、各層の特性は、本出願人が先に出願し
た、:特願平2−247688号、:特願平3−2
20521号に記載されている方法を用いることによ
り、次のようになる。 SiON層3 :エッチレート約16000
Å/min 光導波路層(SiON層)2 :エッチレート約800Å
/min,屈折率約1.87 バッファ層(SiO2 層)11:エッチレート約500Å
/min,屈折率約1.46 従って、同一のエッチング溶液に対するエッチレートは
上層程大きくなっている。上記各層を形成した後に、S
iON層4の上にフォトリソグラフィー技術によりフォ
トレジスト層5をマスクとして所望のパターンに形成す
る。
【0012】次に、前記第2の薄膜層3と前記第1の薄
膜層2をエッチングし得るエッチング溶液として、上記
先願,記載のフッ酸系溶液によってフォトレジスト
層5をマスクとしてエッチングすると、図1(b)に示
すように、エッチングはフォトレジスト層5に被われて
いない部分Aから進行し始め、薄膜層3,2の深さ方向
に進行するのと同時に、第2の薄膜層3のエッチレート
が第1の薄膜層2のエッチレートに比べ大きな値を有す
るために、フォトレジスト層5に被われている部分Bに
於いて横方向にも進行し、アンダーカット部を形成す
る。このため、第1の薄膜層(光導波路層)2はテーパ
ー形状にエッチングされる。そしてこの薄膜層(光導波
路層)2の膜厚の途中までエッチングが進行した段階で
エッチング溶液への浸漬を停止する。
【0013】続いて、付着しているエッチング溶液を除
去するために、速やかにリンス液中でリンスを行なう。
この時、フォトレジスト層5で被われていない部分Aで
は、付着しているエッチング溶液は即時にリンス液に置
換されるため、速やかにエッチングが停止する。一方、
フォトレジスト層5で被われている部分Bのアンダーカ
ット部に浸入したエッチング溶液は、アンダーカット部
の奥行きに比して、その間口が微小なために、リンス液
がアンダーカット部奥まで浸入し、エッチング溶液を完
全に置換するまでに一定の時間を要し、その間にもフォ
トレジスト層5の下部でエッチングを進行させる。従っ
て、図1(c)に示すように、この間はフォトレジスト
層5に被われていない部分Aではエッチングが停止して
いるが、フォトレジスト層5に被われた部分Bでは、ほ
ぼ横方向にエッチングが未だ進行し、より緩やかなテー
パー形状を形成する作用をする。また、場合によって
は、フォトレジス層5の端が若干垂れ下がり、上記作用
を更に強調する。そして、フォトレジスト層5に被われ
た部分Bのアンダーカット部奥までリンス液で完全に置
換された段階で、リンスを終了する。
【0014】次に、再び前記エッチング溶液によってエ
ッチングを実施し、前記工程(図1(b))と同様に薄
膜層3,2の深さ方向及び横方向にエッチングを進行さ
せ、図1(d)に示すように、フォトレジスト層5に被
われていない部分Aの薄膜層2が溶解し、下地基板1の
SiO2 層11が露出した段階で、エッチング溶液への
浸漬を停止する。続いて再度付着しているエッチング溶
液を除去するために、速やかにリンス液中でリンスを行
なう。この時も前記工程(図1(c))と同様に、フォ
トレジスト層5に被われていない部分Aではエッチング
が停止しているが、フォトレジスト層5に被われた部分
Bでは、ほぼ横方向にエッチングが進行し、図1(e)
に示すように、より緩やかなテーパー形状を形成する作
用をする。そして、フォトレジスト層5に被われた部分
Bのアンダーカット部奥まで、リンス液で完全に置換さ
れた段階でリンスを終了する。
【0015】次に図1(f)に示すように、フォトレジ
スト層5を除去し、更にSiON層3を薄く希釈したフ
ッ酸系溶液で除去する。この時、SiON層3は光導波
路層(SiON層)2及びバッファ層(SiO2 層)1
1に比べはるかに大きいエッチレートを有しているため
に、SiON層3を除去した後の光導波路層3及びバッ
ファ層11の膜減りやテーパー形状の変化は極くわずか
であり、支障はない。最後に、図1(g)に示すよう
に、光導波路層3及びバッファ層11の上に別の光導波
路層20を、CVD法、スパッタ法、蒸着法、または上
記と同様のプラズマCVD法等により形成する。この光
導波路層20の屈折率は例えば約1.55とする。そして、
この光導波路層20に導波光80を図1(g)に示すよ
うに図の左側から導波させると、光導波路層2のテーパ
ー部分で光導波路層2の屈折率が光導波路層20の屈折
率に比べて大きいために、導波光80は光導波路層20
から光導波路層2へ結合する。この時、光導波路層2の
テーパー形状は従来に比べて充分緩やかに形成されてい
るので、結合損失を従来に比べ低減させることができ
る。
【0016】尚、本実施例では、バッファ層11として
SiO2 層、光導波路層2としてプラズマCVD法によ
るSiON層、更にその上の層3として同じくプラズマ
CVD法によるSiON層を用い、上層ほどエッチレー
トが大きくなるようにしているが、各層の成膜方法は、
本実施例中で示した成膜方法以外であっても構わないこ
とは明らかである。また、本実施例よりもエッチング及
びリンスの工程数を増やせば、より緩やかなテーパー形
状が形成できることは、本実施例の説明より明らかであ
る。また、本実施例では光集積回路におけるTE−TM
モード分離素子や導波路間光結合素子として応用される
テーパー状光導波路を例に揚げて説明したが、半導体装
置におけるコンタクトホール等の段差部形状をテーパー
状に形成する場合にも同様に実施することができる。
【0017】ここで、図2により本発明の効果を具体的
に示す。先ず、図2(a)は前記先願,に記載され
た方法により形成されたテーパー形状の測定例である。
この場合は連続的に膜厚約3000Åをエッチングし
て、テーパー長さ約52μmが得られている。図2
(b)は本発明の方法により形成されたテーパー形状の
測定例である。薄膜の構成及び成膜条件は図2(a)と
同一であり、前記実施例で述べた本発明の方法を適用し
て、エッチングとリンスを繰り返し各3回実施して、膜
厚約3000Åをエッチングした。この時、テーパー長
さとして、約85μmが得られ、図2(a)の先願,
に記載された方法により形成されたテーパー形状に比
べ、より緩やかなテーパー形状が形成できることが確認
された。尚、図2(a),(b)のテーパー形状は、図
1(f)の工程後に測定した薄膜層2のテーパー形状で
ある。また、測定は、触針式段差計で行なった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜テー
パー形状の形成方法においては、間欠的にエッチングと
リンスを繰り返してエッチングを行なっているので、リ
ンス中に横方向のエッチングのみを進行させる作用があ
り、従来に比べ、より緩やかなテーパー形状を形成する
ことができる。また、フォトリソグラフィー技術を用い
ているので、基板内でのテーパー形成位置の位置決め精
度も高いという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す薄膜テーパー形状の形
成工程の説明図である。
【図2】本発明の効果を説明するための図であって、
(a)は先願技術の方法により形成されたテーパー形状
の測定例を示す線図、(b)は本発明の方法により形成
されたテーパー形状の測定例を示す線図である。
【図3】従来技術の一例を示す薄膜テーパー形状の形成
方法の説明図である。
【図4】従来技術の別の例を示す薄膜テーパー形状の形
成方法の説明図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・光導波路層(SiON層) 3・・・SiON層 5・・・フォトレジスト層(マスク) 10・・・半導体基板 11・・・バッファ層(SiO2 層) 20・・・光導波路層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、同一エッチング溶液でエッチン
    グされ且つ上層ほど前記エッチング溶液に対するエッチ
    レートが大きくなるような第1,第2の薄膜層の2層を
    この順番で順次積層し、その上にマスクを形成し、その
    マスクを用いて前記エッチング溶液によって前記第2の
    薄膜層と前記第1の薄膜層を選択的にエッチングし、テ
    ーパー形状を形成する薄膜テーパー形状の形成方法にお
    いて、 前記エッチング溶液によるエッチングと、それに続くリ
    ンス工程を複数回繰り返すことにより、前記第2の薄膜
    層と前記第1の薄膜層を選択的にエッチングすることを
    特徴とする薄膜テーパー形状の形成方法。
JP17714592A 1992-07-03 1992-07-03 薄膜テーパー形状の形成方法 Pending JPH0621039A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004008203A1 (en) * 2002-07-11 2004-01-22 Redfern Integrated Optics Pty Ltd Planar waveguide with tapered region

Cited By (1)

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