JPH0529298A - 薄膜構造素子の形成方法 - Google Patents

薄膜構造素子の形成方法

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JPH0529298A
JPH0529298A JP3220521A JP22052191A JPH0529298A JP H0529298 A JPH0529298 A JP H0529298A JP 3220521 A JP3220521 A JP 3220521A JP 22052191 A JP22052191 A JP 22052191A JP H0529298 A JPH0529298 A JP H0529298A
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layer
thin film
hydrofluoric acid
film layer
mask
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Application number
JP3220521A
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English (en)
Inventor
Masakane Aoki
真金 青木
Tami Isobe
民 磯部
Shunsuke Fujita
俊介 藤田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きいテーパー比を有し、効率の良い導波光結
合等を得られるテーパー構造を備えた薄膜構造素子の形
成方法を提供する。 【構成】基板13上にフッ酸系溶液によりエッチングさ
れる誘電体層14を形成し、この誘電体層上にSiH4
とNH3とN2O と不活性キャリアガスとを有する原料
ガスを用いてプラズマCVD法により誘電体層14より
も大きなエッチレートを有するシリコンオキシナイトラ
イド層(SiON層)15を形成し、このSiON層上
にマスク16を形成し、このマスクを用いてフッ酸系溶
液によってSiON層15と誘電体層14とを選択的に
エッチングすることによりテーパー構造を有する薄膜構
造素子を作製する。 【効果】SiON層のエッチレートが下地の誘電体層に
対して色々な値を選択できるため、テーパー比が1:1
から1:30程度までの幅広いテーパー構造を有する薄
膜構造素子を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光集積回路におけるT
E,TMモード分離素子や受光素子への導波光結合素子
等として用いられる薄膜構造素子の形成方法に関し、特
に、テーパー構造を有する薄膜構造素子の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、テーパー構造を有する薄膜構造素
子が提案されており、光集積回路におけるTE,TMモ
ード分離素子や受光素子への導波光結合素子等として利
用されている。例えば、光導波路から受光素子や、膜厚
・屈折率の異なる他の光導波路に導波光を損失を少なく
して滑らかに導くものとして、テーパー型の導波路構造
素子がある。第一の従来例として、そのテーパー型の導
波路構造素子としては、IEEE、J.Q.E.,QE
−22、845(1986)に、「Integrated Opti
csComponents and Devices Using Periodic
Structures」として開示されているものがある。これ
は、光導波路からテーパー型の導波路構造素子を介し
て、光導波路とモノリシックに形成された受光素子に光
を導くようにしたものであり、テーパー型とすることに
より導波光の損失を少なくするようにしている。
【0003】ここで、図12はテーパー構造による受光
素子部への導波光結合の様子の具体例を示すものであ
る。先ず、図12(a)では、Si基板1上に受光素子
2を形成し、その表面にバッファ層(熱酸化膜)3を形
成し、このバッファ層3の表面にこれよりもエッチレー
トの大きい図示しない高エッチレート層を積層し、さら
に、この表面に受光素子2の上部に図示しないフォトレ
ジストが残るように形成する。そして、ウェットエッチ
ングによってバッファ層3と高エッチレート層とのエッ
チレート差を利用して、バッファ層3をテーパー状に形
成した後、高エッチレート層を除去し、次にテーパー状
に形成されたバッファ層3上に導波光4の通過する光導
波路層5を積層するようにしたものである。また、図1
2(b)では、バッファ層(熱酸化膜)3をLOCOS
法を用いて形成し、その時にできるバースビーク部分の
テーパーを受光素子2への導波光4の結合に利用するよ
うにしたものである。しかしながら、上述したような2
種のテーパー形状の形成方法の場合、テーパー比は1:
5程度までしか得ることができない。
【0004】次に、第二の従来例として、平成元年春季
第36回応物学会予稿集1a−PB−9に「テーパー型
導波路の対向重畳によるスポットサイズ変換器(SS
T)の低損失化」として開示されているものがある。こ
の従来例では、膜厚・屈折率の異なる光導波路間をテー
パー型の導波路構造素子で結合することにより光損失を
なくして導波光を結合させることができる。図13は、
その具体例を示すものであり、テーパー形成方法として
シャドウマスク法を用いて作製する場合の様子を示すも
のである。これは、基板6上に光導波路7,8をスパッ
タ法、CVD法等のステップカバレッジの良い成膜法で
形成する時に、その基板6上にシャドウマスク9,10
を設置して、シャドウマスク端への反応種Aの回り込み
によりテーパーを形成する方法である。すなわち、図1
3(a)において、一方の光導波路11の端をテーパー
状に形成し、次に、図13(b)でシャドウマスク端を
光導波路11のテーパー端に合わせて、次の光導波路1
2をテーパー状に形成する。このような作製方法では、
テーパー比約1:5が得られており、テーパー比が小さ
い時は、テーパー端での導波損失が大きいことが示され
ている。また、上述したような導波路構造素子以外にテ
ーパー形状の素子を作製した例としては、第三の従来例
として、特開昭57−18327号公報に「半導体装置
の製造方法」として開示されているものがある。これ
は、半導体の配線技術において、コンタクトホール等の
段差部の形状をテーパー状に形成することによって配線
材の断線を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような第一の
従来例(図12参照)や、第二の従来例(図13参照)
で示したような3種類のテーパー形成方法では、テーパ
ー比が約1:5程度しか得られない。光導波路素子の場
合、この程度のテーパー比では、テーパー部分での導波
損失が大きく、また、場合によっては、テーパー部で導
波光のモード変換が起こり、その変換したモードは等価
屈折率が当初設計した値と異なるため、当初設計した光
路を導波しなくなる等の問題が生じる。また、シャドウ
マスク法では、位置決め精度が得られないという問題も
ある。上述したように、光導波路素子では、導波損失や
不必要なモード変換を抑え、効率の良い導波光結合を実
現するためには、より大きなテーパー比を有する光導波
路層のテーパー形成方法が必要であり、しかも、フォト
リソグラフィー法と同程度の位置決め精度も必要とされ
るが、従来の方法においては、何れの場合にもこのよう
な問題は解決されていない。
【0006】また、第三の従来例の方法では、図12
(a)と同様に、段差部を形成する絶縁被膜層上にプラ
ズマ堆積法によりP−Si34膜を形成し、前記絶縁被
膜層に対するP−Si34膜のBHFに対するエッチレ
ートが最大約6倍まで変化させ得ることを利用して、段
差部にテーパーを形成している。しかし、この方法を光
導波路のテーパー形成に応用しても、そのテーパー比
は、そのエッチレート差程度しか作り得ず、光導波路層
のテーパー比としては、前述した第一及び第二の従来例
と同様に不十分である。本発明は上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、従来技術による問題点を解決し、効
率の良い導波光結合が得られ、また、フォトリソグラフ
ィー法と同程度の位置決め精度も得られ、且つ、極端に
大きいテーパー比を有するテーパー構造をも形成可能な
薄膜構造素子の形成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、基板上にフッ酸系溶液に
よりエッチングされる誘電体層を形成し、この誘電体層
上にSiH4とNH3 とN2O と不活性キャリアガスとを
有する原料ガスを用いてプラズマCVD法により前記誘
電体層よりも大きなエッチレートを有するシリコンオキ
シナイトライド層を形成し、このシリコンオキシナイト
ライド層上にマスクを形成し、このマスクを用いて前記
フッ酸系溶液によって前記シリコンオキシナイトライド
層と前記誘電体層とを選択的にエッチングすることによ
り、テーパー構造を有する薄膜構造素子を作製するよう
にした。また、請求項2記載の発明では、基板上にSi
4とNH3 とN2O と不活性キャリアガスとを有する
原料ガスを用いてプラズマCVD法によりシリコンオキ
シナイトライド層からなる光同ハロ層を形成し、この光
導波路層上に前記原料ガスを用いてプラズマCVD法に
より前記光導波路層よりも低温又は低電力、若しくは、
低温かつ低電力の成膜条件でシリコンオキシナイトライ
ド層を形成し、このシリコンオキシナイトライド層上に
マスクを形成し、このマスクを用いてフッ酸系溶液によ
って前記光導波路層と前記シリコンオキシナイトライド
層とを選択的にエッチングすることにより、テーパー構
造を有する薄膜構造素子を作製するようにした。
【0008】請求項3記載の発明では、基板上に第一薄
膜層を形成し、この第一薄膜層上にこれと同一のエッチ
ング溶液に対するエッチレートが前記第一薄膜層よりも
大きくしかもその第一薄膜層よりも膜厚の厚い第二薄膜
層を形成し、この第二薄膜層上にマスクを形成し、この
マスクを用いて前記エッチング溶液によって前記第一薄
膜層と前記第二薄膜層とを選択的にエッチングすること
により、テーパー構造を有する薄膜構造素子を作製する
ようにした。また、請求項4記載の発明では、基板上に
フッ化水素酸を水で希釈してなるフッ酸系溶液によりエ
ッチングされる第一薄膜層を形成し、この第一薄膜層上
に前記フッ酸系溶液によりエッチングされる前記第一薄
膜層よりもエッチレートの大きい第二薄膜層を形成し、
この第二薄膜層上にマスクを形成し、このマスクを用い
て前記フッ酸系溶液によって前記第一薄膜層と前記第二
薄膜層とを選択的にエッチングすることにより、テーパ
ー構造を有する薄膜構造素子を作製するようにした。ま
た、請求項5記載の発明では、基板上にフッ酸系溶液に
よってエッチングされる第一薄膜層を形成し、この第一
薄膜層上に前記フッ酸系溶液によりエッチングされる前
記第一薄膜層よりもエッチレートの大きい第二薄膜層を
形成し、この第二薄膜層上にマスクを形成し、このマス
クを用いて前記フッ酸系溶液によって前記第一薄膜層と
前記第二薄膜層とを選択的にエッチングすることによ
り、テーパー構造を有する薄膜構造素子を作製する薄膜
構造素子の形成方法において、前記フッ酸系溶液として
界面活性剤を添加したフッ酸系溶液を用いることを特徴
とした。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、シリコンオキシ
ナイトライド層のエッチレートがその下地の誘電体層に
対して各種値を選択できるため、エッチレート差に応じ
てテーパー比が1:1から約1:30程度までの幅広い
テーパー形状部を有する薄膜構造素子を形成することが
できる。請求項2記載の発明によれば、シリコンオキシ
ナイトライド層のエッチレートがその下地の光導波路層
に対して各種色々な値を選択できるため、エッチレート
差に応じてテーパー比が1:1から約1:30程度まで
の幅広いテーパー形状部を有する薄膜構造素子を形成す
ることができ、効率の良い導波路結合を達成することが
可能となり、また、光導波路層とその上層のシリコンオ
キシナイトライド層とが同一の成膜装置で連続的に形成
できるため、生産性の向上を図ることができる。請求項
3記載の発明によれば、エッチング溶液の反応界面への
供給が不足とならないようにしているため、テーパー比
の大きなテーパー形状に形成することができる。請求項
4記載の発明によれば、フッ酸系溶液の染み込み効果を
大きくしているため、テーパー比の一段と大きなテーパ
ー形状を形成することができる。請求項5記載の発明に
よれば、フッ酸系溶液として界面活性剤を添加したフッ
酸系溶液を用いることにより、エッチング溶液の反応界
面への供給が不足とならないので、さらにテーパー比の
大きなテーパー形状を形成することができる。
【0010】
【実施例】先ず、請求項1記載の発明の一実施例を図1
(a)〜(c)に基づいて説明する。以下、本実施例に
おける薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。図1
(a)において、基板としての半導体基板13上に誘電
体層としてのSiO2 層14を熱酸化法により形成す
る。このSiO2 層14はフッ酸系溶液によりエッチン
グ可能とされている。このSiO2 層14上に、原料ガ
スとしてSiH4、NH3、N2O、不活性キャリアガス
を用いたプラズマCVD法により前記SiO2 層14よ
りも大きなエッチレートを持つシリコンオキシナイトラ
イド層15(以下、SiON層と呼ぶ)を積層する。こ
のSiON層15上に、フォトリソグラフィー技術によ
りマスクとしてのフォトレジスト層16を所望のパター
ン形状に形成する。この場合、プラズマCVD法で形成
されたSiON層15のBHF(HF:NH4F:H2
=1:10:16、容積比)のエッチレートは、図7及
び図8に示すように変化することが我々の実験結果より
見出されている。但し、図7、図8において、成膜条件
は、 a:高周波出力50W、基板温度200℃でのエッチレ
ート b:高周波出力150W、基板温度200℃でのエッチ
レート c:高周波出力100W、基板温度300℃でのエッチ
レート d:熱SiO2 層のエッチレート e:高周波出力100W、基板温度350℃でのエッチ
レート である。尚、図7の横軸はSiON層15の屈折率を示
すものである。このように従来のプラズマCVD法によ
るシリコンナイトライドのエッチレートよりも大きなエ
ッチレートが得られ、また、成膜条件を変えることによ
り、色々なエッチレートを有するSiON層15が得ら
れることが見出されるため、従来よりも極端に大きなテ
ーパー形状を得ることができる。
【0011】次に、図1(b)において、フォトレジス
ト層16をマスクとしてフッ酸系溶液でエッチングする
と、図7からわかるように、熱酸化SiO2 層14のエ
ッチレート(約500Å/min)に比べSiON層1
5のエッチレートは大きいため、テーパー比として1:
1〜約1:30程度までのテーパー比を有するテーパー
形状を得ることができる。その後、フォトレジスト層1
6を除去し、SiON層15を薄いフッ酸系溶液で除去
する。この時、熱酸化SiO2 層14もエッチングさ
れ、そのテーパー形状が後退するが、SiO2 層14と
SiON層15とのエッチレート比が大きい場合には、
熱酸化SiO2 層14のパターン後退量はパターン寸法
に比べ極くわずかである。尚、SiON層15は除去せ
ずに残してもよい。次に、図1(c)において、熱拡散
法またはイオン注入法等により拡散層17を形成し、そ
の表面に配線層18を積層する。このようにして形成さ
れた配線層18は、段差部の傾斜が緩やかなため、その
部分で断線を起こすことなく良好な配線を得ることがで
きる。
【0012】次に請求項1記載の発明の変形例を図2
(a)〜(d)に基づいて説明する。ここでは、前述の
第一の従来例(図12参照)でも述べたように、導波光
を受光素子へ効率良く結合させるために、受光素子の周
囲にテーパー形状を形成する場合に適用するものであ
る。図2(a)に示すように、先ず、n+ 型Si基板1
9上に真性半導体(i)に近い低濃度(高抵抗)のn-
型Si層20が形成され、その一部に受光素子としての
p+ 型Si層21が形成されてなる半導体基板13上に
熱酸化法によりSiO2 層14を形成し、その表面に原
料ガスとしてSiH4、NH3、N2O 、不活性キャリア
ガスを用いたプラズマCVD法によりSiON層15を
積層する。このSiON層15の表面にフォトリソグラ
フィー技術によって、p+ 型Si層21に合わせてフォ
トレジスト層16のマスクを形成する。次に、図2
(b)に示すように、フッ酸系溶液でエッチングする
と、SiON層15の方がSiO2 層14よりもエッチ
レートが大きいためSiO2 層14にテーパー形状が形
成される。この時、p+ 型Si層21の上部のSiO2
層14は完全には除去されない。その後、フォトレジス
ト層16、SiON層15を除去する。
【0013】次に、図2(c)に示すように、p+ 型S
i層21の上部に残ったSiO2 層14にコンタクトホ
ールを設け、その上部に配線層22を形成し、また、裏
面側に電極23を形成する。この場合、配線層22は、
テーパー形状をした段差部が緩やかなため、断線を起こ
すようなことがなく良好な配線が得られる。次に、図2
(d)に示すように、そのSiO2 層14の上部に光導
波路層24をCVD法、スパッタ法等により形成する。
この時、その光導波路層24の屈折率naがSiO2
14の屈折率nb(≒1.46)より大きく(na>n
b)なるように設定する。ここで図7、図8に示すよう
に、SiON層15のエッチレートは、SiO2層14
よりも少なくとも5倍以上の値をもつように選ぶことが
できるため、これにより形成されるテーパー形状もテー
パー比にして前述の従来技術によるテーパー比1:5以
上のテーパー形状を得ることができる。従って、導波光
25は、従来よりも効率良く受光素子(p+ 型Si層2
1)へ受光できることになる。尚、本実施例では、受光
素子として、pin型としたがこれに限るものではな
く、pn型でもよく、また、Siを用いた受光素子だけ
でなくGeを用いた受光素子でもよく、さらに、InP
基板やGaSb基板上に形成されたIII−V 族多元結晶
型の受光素子でもよい。
【0014】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
3(a)〜(d)に基づいて説明する。以下、本実施例
における薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。図3
(a)において、基板26は、半導体基板27上にバッ
ファ層としてSiO2 層28を形成することによりなっ
ている。この基板26上に原料ガスとしてSiH4、N
3、N2O 、及び不活性キャリアガスを用いたプラズ
マCVD法により、シリコンオキシナイトライド層から
なる光導波路層29を形成する。この光導波路層29
は、例えば図7のc条件(高周波出力100W、基板温
度300℃)で屈折率nc=1.87、エッチレートは
約800Å/minとすることにより形成できる。次に
その光導波路層29上に前記原料ガスと同一のガスを用
いてプラズマCVD法により前記光導波路層29よりも
低温、低電力の成膜条件でシリコンオキシナイトライド
層30(以下、SiON層と呼ぶ)を積層する。このS
iON層30は、例えば図7のa条件(高周波出力50
W、基板温度200℃)で、屈折率nd=1.65、エ
ッチレート約16000Å/minとすることにより形
成できる。その後、フォトリソグラフィー技術によりフ
ォトレジスト層31を所望のパターン形状に形成するこ
とができる。
【0015】次に、図3(b)において、フッ酸系溶液
でフォトレジスト層31をマスクとしてエッチングする
と、エッチレート比で約20倍の差があるため、テーパ
ー比1:5よりも極端に緩やかなテーパー形状が光導波
路層29に形成される。次に、図3(c)において、フ
ォトレジスト層31とSiON層30とを除去する。次
に、図3(d)において、テーパー形状の光導波路層2
9上に、CVD法、スパッタ法等により別の光導波路層
32を形成する。この場合、光導波路層32の屈折率n
eは、その下面の光導波路層29の屈折率nfよりも低
い値(例えばne=1.55)とする。また、バッファ
層であるSiO2 層28の屈折率ngはng=1.46
とする。これにより、光導波路層32に導波した光33
は、光導波路層29とのテーパー状の界面で、屈折率の
大きい光導波路層29に移行し、且つ、テーパー形状が
極端に緩やかであるため、前述の第二の従来例に比べ光
損失やモード変換発生等の少ない効率の良い導波光結合
を達成することができる。また、光導波路層29から光
導波路層32への逆の結合も同様に効率良く達成するこ
とができる。尚、基板26は、石英ガラス等の半導体以
外の誘電体基板でもよい。
【0016】次に請求項2記載の発明の変形例を図4
(a)〜(c)に基づいて説明する。以下、この例にお
ける薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。基板26
は、半導体基板27上にバッファ層としてのSiO2
28を形成し、そのSiO2 層28の表面にCVD法、
スパッタ法等により光導波路層34を形成してなる。こ
の場合、SiO2 層28は屈折率nh=1.46、光導
波路層34は屈折率ni=1.55とする。この光導波
路層34の表面に、原料ガスとしてSiH4、NH3、N
2O 、及び不活性キャリアガスを用いたプラズマCVD
法により光導波路層29を形成する。この光導波路層2
9は、例えば図7のc条件(高周波出力100W、基板
温度300℃)で、屈折率nj=1.87、エッチレー
トは約800Å/minとする。次に、その光導波路層
29の表面に同一の原料ガス、キャリアガスを用いたプ
ラズマCVD法によりSiON層30を積層する。この
SiON層30は、例えば図7のa条件(高周波出力5
0W、基板温度200℃)で屈折率nk=1.65と
し、そのエッチレートは約16000Å/minとす
る。その後、フォトリソグラフィー技術によりフォトレ
ジスト層31を所望のパターンに形成する。
【0017】次に、図4(b)に示すように、フッ酸系
溶液でフォトレジスト層31をマスクとしてエッチング
すると、エッチレート比で約20倍の差があるため、テ
ーパー比1:5よりも極端に緩やかなテーパー形状が光
導波路層29に形成される。次に、図4(c)に示すよ
うに、フォトレジスト層31、SiON層30を除去す
る。これにより光導波路層34に導波した導波光35
は、光導波路層29とのテーパー形状の界面で、屈折率
の大きい光導波路層29に移行する。この時、テーパー
形状が極端に緩やかであるため、前述の第二の従来例に
比べ光損失やモード変換発生等の少ない効率の良い導波
光結合を達成することができる。また、光導波路層29
から光導波路層34への逆の結合の場合も、同様にして
効率良く達成することができる。尚、基板26は、石英
ガラス等の半導体以外の誘電体基板でもよい。
【0018】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
5(a)、(b)に基づいて説明する。以下、本実施例
における薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。図5に
おいて、基板36は、半導体基板37上にバッファ層と
してのSiO2層38を形成することによりなってい
る。このSiO2 層38上に、原料ガスとしてのSiH
4、NH3、N2O、及び不活性キャリアガスを用いたプ
ラズマCVD法により第一薄膜層としての光導波路層3
9を形成する。この光導波路層39は、例えば図7のc
条件(高周波出力100W、基板温度300℃)で、屈
折率n1 =1.87、膜厚d1 =3000Å、エッチレ
ート約800Å/minとする。この光導波路層39の
表面に同一の原料ガス、キャリアガスを用いたプラズマ
CVD法により第二薄膜層としてのSiON層40を積
層する。この場合、SiON層40は、光導波路層39
に比べエッチレートが大きく、しかも、膜厚が厚く形成
されている。また、このSiON層40の上部には、マ
スクとしてのフォトレジスト層41が形成されている。
ここで、図5(a)に示すように、SiON層40が、
例えば図7のa条件(高周波出力50W、基板温度20
0℃)で、屈折率n2 =1.76、膜厚d2 =2100
Å(d2/d1=0.7)、エッチレート約13000Å/
minの場合と、(b)に示すように、これと同一の成
膜条件で屈折率n2 =1.54、膜厚d2 =13800
Å(d2/d1=4.6)、エッチレート約4800Å/m
inの場合とを比較する。
【0019】図9は、エッチング溶液としてのフッ酸系
溶液の濃度に対するテーパー長さWの様子を示すもので
ある。この場合、a,b条件は、図5のa,b条件の場
合に対応している。この実験からエッチレート比で大き
な差のとれるエッチレート比16.3の場合よりも、エ
ッチレート比がより小さなエッチレート比6の場合の方
がテーパー長さWが大きくなる。このようにテーパー長
さWが大きくなるのは、光導波路層39よりSiON層
40の膜厚が厚い場合であり、フッ酸系溶液がフォトレ
ジスト層41で形成されたマスクの奥まで効率良く新鮮
なフッ酸系溶液が供給されることによる。さらに詳しく
述べると、実際にエッチングを担うHF分子やHF2-イ
オンがSiON層40が厚い場合は、フォトレジスト層
41の奥まで十分に供給され、実際の反応界面で同分子
や同イオンが不足しないことによるからである。このよ
うなことから本実施例では、第一薄膜層としての光導波
路層39よりも第二薄膜層としてのSiON層40の方
の膜厚を厚く形成している。従って、第三の従来例で述
べたようなテーパー技術では、テーパー形状を有する層
の上層の高エッチレート層は、そのテーパーを形成する
層よりも薄く形成されていたため大きなテーパー比を有
するテーパー形状を得ることはできなかったが、本実施
例のように上層側のSiON層40の方を厚く形成する
ことにより、従来よりも一段と大きなテーパー比を有す
るテーパー形状を得ることができる。
【0020】次に、請求項4記載の発明の一実施例を図
6(a)、(b)に基づいて説明する。以下、本実施例
における薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。これ
は、前述した請求項3記載の発明の実施例と構成は同じ
であるが、ここでは、エッチング溶液として、フッ化水
素酸を水で希釈してなるフッ酸系溶液を用いたものであ
る。すなわち、この場合、図9に示すように、SiON
層40の膜厚が同じであれば、図6(b)に示すよう
に、バッファ−ドフッ酸(以下BHFと呼ぶ、HF:N
4F:H2O=1:10:16容積比、室温)でエッチ
ングした場合よりも、(a)に示すように、フッ酸(H
F)を水(H2O)で希釈した方がテーパー長さWを大
きくとることができる。このように、通常の場合はBH
Fによるエッチングが行なわれているが、本実施例のよ
うにエッチング溶液を希釈して用いることにより、従来
に比べて一段と大きなテーパー比を有するテーパー形状
を得ることができる。
【0021】次に、請求項5記載の発明の一実施例を図
10(a)、(b)に基づいて説明する。以下、本実施
例における薄膜構造素子の形成方法を順次述べる。図1
0において、基板100は、半導体基板110上にバッ
ファ層としての熱酸化SiO2 層115(屈折率1.4
6)を形成することによりなっている。このSiO2
115上に、原料ガスとしてのSiH4、NH3、N2
、及び不活性キャリアガスを用いたプラズマCVD法
により第一薄膜層としてのシリコンオキシナイトライド
層(SiON層)102を形成する。次に、このSiO
N層102の上に同じ原料ガス、キャリアガスを用いた
プラズマCVD方により、第二薄膜層としてのSiON
層103を形成する。この時、第一のSiON層102
の成膜条件は、例えば図7のc条件(高周波出力100
W、基板温度300℃)で、屈折率n1=1.87、B
HF(HF:NH4F:H2O=1:10:16容積比)
でのエッチレート約800Å/minとする。また、第
二のSiON層103の成膜条件は、例えば、図7のa
条件(高周波出力50W、基板温度200℃)で、屈折
率n2 =1.65、BHFでのエッチレート約1600
0Å/minとする。
【0022】ここで、SiON層102と103は、上
述の成膜条件では約20倍のエッチレート差があるの
で、上記BHFでレジスト104をマスクとしてエッチ
ングすると、図10(b)のように、エッチレート差程
度のテーパー比1:20を持つ長さ(W2)のテーパーが
形成される。これに対して、請求項5記載の発明では、
上記エッチレート差1:20以上のテーパー比をもつテ
ーパーを形成する方法を提供するものである。すなわち
本発明では、上記と同じ膜構成で、レジスト104をマ
スクとして、上記BHF(HF:NH4F:H2O=1:
10:16容積比)に界面活性剤を少量添加したフッ酸
系溶液でエッチングすることにより、図10(a)に示
すように、界面活性剤を添加しないBHFでエッチング
した時に比べて更に大きなテーパー比を有するテーパー
長さ(W1>W2)のテーパーを得ることができる。これ
は、BHFに界面活性剤を少量添加することにより、B
HFの表面張力が低下し、微細部分へ浸透しやすくなる
ためであり、このため、実際にエッチングを担うHF分
子やHF2-イオンがレジストとSiON層102,10
3との間隙dに充分に供給され、実際の反応界面で、同
分子、同イオンが不足せずに供給されることによると考
えられる。また同様に、フッ酸(HF)を水(H2O)で
希釈した溶液に、界面活性剤を少量添加した溶液を用い
ても、界面活性剤を添加しない希釈フッ酸水溶液でエッ
チングした時に比べ、より大きなテーパー比を有するテ
ーパーが得られる。
【0023】さて、以上のようにしてテーパー形状を形
成した後は、フォトレジスト層104を除去し、さらに
第二のSiON層103を薄いフッ酸系溶液で除去す
る。この時、第二SiON層103は第一SiON層1
02及び熱酸化SiO2 層115に比べ、20倍以上の
高エッチレートを有するため、第二SiON層103の
みが選択的に除去される。この除去後、図11(a)に
示すように第一SiON層102及び熱酸化SiO2
115上に、CVD法、スパッタ法等により、別の光導
波路層120を形成する。この光導波路層120の屈折
率は、SiON層102よりも低い値(例えば、1.5
5)に設定されており、これにより、図11(a)に示
すように、光導波路層120に導波した導波光80は、
光導波路層120とSiON層102とのテーパー形状
の界面で、屈折率の大きいSiON層102に移行す
る。この時、テーパー形状が極端に緩やかであるため、
前述の第二の従来例に比べ、光損失やモード変換発生等
の少ない効率の良い導波光結合を達成することができ
る。また図11(b)に示すように、SiON層102
から光導波路層120への逆の結合の場合も、同様にし
て効率良く達成することができる。また本発明の場合、
テーパー形状が極端に緩やに形成できるため、図11
(b)の構造で、テーパー部への導波光81の入射角
が、全反射角となるように導波光81を入射させると、
テーパー部での散乱、損失の少ない反射効率の良い導波
路ミラー素子を得ることもできる(図示せず)。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、基板上にフッ酸系溶液によりエッチングされる誘
電体層を形成し、この誘電体層上にSiH4とNH3 とN
2O と不活性キャリアガスとを有する原料ガスを用いて
プラズマCVD法により誘電体層よりも大きなエッチレ
ートを有するシリコンオキシナイトライド層を形成し、
このシリコンオキシナイトライド層上にマスクを形成
し、このマスクを用いてフッ酸系溶液によってシリコン
オキシナイトライド層と誘電体層とを選択的にエッチン
グすることにより、テーパー構造を有する薄膜構造素子
を作製するようにしたので、シリコンオキシナイトライ
ド層のエッチレートがその下地の誘電体層に対して色々
な値を選択できるため、エッチレート差に応じてテーパ
ー比が1:1から約1:30程度までの幅広いテーパー
形状部を有する薄膜構造素子を形成することができる。
【0025】また、請求項2記載の発明では、基板上に
SiH4とNH3 とN2O と不活性キャリアガスとを有
する原料ガスを用いてプラズマCVD法によりシリコン
オキシナイトライド層からなる光導波路層を形成し、こ
の光導波路上に同じ原料ガスを用いてプラズマCVD法
により光導波路層よりも低温又は低電力若しくは低温且
つ低電力の成膜条件でシリコンオキシナイトライド層を
形成し、このシリコンオキシナイトライド層上にマスク
を形成し、このマスクを用いてフッ酸系溶液によって光
導波路層とシリコンオキシナイトライド層とを選択的に
エッチングすることにより、テーパー構造を有する薄膜
構造素子を作製するようにしたので、シリコンオキシナ
イトライド層のエッチレートがその下地の光導波路層に
対して色々な値を選択できるため、エッチレート差に応
じてテーパー比が1:1から約1:30程度までの幅広
いテーパー形状部を有する薄膜構造素子を形成すること
ができ、効率の良い導波路結合を達成することが可能と
なり、また、光導波路層とその上層のシリコンオキシナ
イトライド層とが同一の成膜装置で連続的に形成できる
ため、生産性の向上を図ることができるものである。
【0026】また、請求項3記載の発明では、基板上に
第一薄膜層を形成し、この第一薄膜層上にこれと同一の
エッチング溶液に対するエッチレートが第一薄膜層より
も大きくしかもその第一薄膜層よりも膜厚の厚い第二薄
膜層を形成し、この第二薄膜層上にマスクを形成し、こ
のマスクを用いてエッチング溶液によって第一薄膜層と
第二薄膜層とを選択的にエッチングすることにより、テ
ーパー構造を有する薄膜構造素子を作製するようにした
ので、この場合、エッチング溶液の反応界面への供給が
不足とならないようにすることができ、テーパー比の大
きなテーパー形状を有する薄膜構造素子を形成すること
ができる。また、請求項4記載の発明では、基板上にフ
ッ化水素酸を水で希釈してなるフッ酸系溶液によりエッ
チングされる第一薄膜層を形成し、この第一薄膜層上に
前記フッ酸系溶液によりエッチングされる前記第一薄膜
層よりもエッチレートの大きい第二薄膜層を形成し、こ
の第二薄膜層上にマスクを形成し、このマスクを用いて
前記フッ酸系溶液によって前記第一薄膜層と前記第二薄
膜層とを選択的にエッチングすることにより、テーパー
構造を有する薄膜構造素子を作製するようにしたので、
この場合、フッ酸系溶液の染み込み効果を大きくするこ
とができ、テーパー比の一段と大きなテーパー形状を形
成することができる。
【0027】また、請求項5記載の発明では、基板上に
フッ酸系溶液によってエッチングされる第一薄膜層を形
成し、この第一薄膜層上に前記フッ酸系溶液によりエッ
チングされる前記第一薄膜層よりもエッチレートの大き
い第二薄膜層を形成し、この第二薄膜層上にマスクを形
成し、このマスクを用いて前記フッ酸系溶液によって前
記第一薄膜層と前記第二薄膜層とを選択的にエッチング
することにより、テーパー構造を有する薄膜構造素子を
作製する薄膜構造素子の形成方法において、前記フッ酸
系溶液として界面活性剤を添加したフッ酸系溶液を用い
ることにより、エッチング溶液の反応界面への供給が不
足とならないので、さらにテーパー比の大きなテーパー
形状を形成することができる。これにより、フォトリソ
グラフィー技術レベルの高い位置決め精度を保ったま
ま、散乱、損失の少ない効率の良い導波光結合器や、導
波路上のミラー等を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す薄膜構造
素子の形成工程説明図である。
【図2】請求項1記載の発明の変形例を示す薄膜構造素
子の形成工程説明図である。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示す薄膜構造
素子の形成工程説明図である。
【図4】請求項2記載の発明の変形例を示す薄膜構造素
子の形成工程説明図である。
【図5】請求項3記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図6】請求項4記載の発明の一実施例を示す側面図で
ある。
【図7】SiON層の屈折率に対するエッチレートの様
子を示す波形図である。
【図8】原料ガスSiH4 とN2O の流量比に対するエ
ッチレートの様子を示す波形図である。
【図9】フッ酸系溶液濃度に対するテーパー長さの様子
を示す波形図である。
【図10】請求項5記載の発明の一実施例を示す側面図
である。
【図11】請求項5記載の発明の一実施例を示す薄膜構
造素子の側面図である。
【図12】従来技術の説明図であって、テーパー構造及
びそのテーパー構造による受光素子部への導波光結合の
様子の具体例を示す図である。
【図13】従来技術の説明図であって、テーパー構造形
成方法の工程説明図である。
【符号の説明】
13・・・基板 14・・・誘電体層 15・・・シリコンオキシナイトライド層 16・・・マスク 26・・・基板 29・・・光導波路層 30・・・シリコンオキシナイトライド層 31・・・マスク 36・・・基板 39・・・第一薄膜層 40・・・第二薄膜層 41・・・マスク 100・・・基板 102・・・第一薄膜層 103・・・第二薄膜層 104・・・マスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にフッ酸系溶液によりエッチングさ
    れる誘電体層を形成し、この誘電体層上にSiH4とNH
    3 とN2Oと不活性キャリアガスとを有する原料ガスを
    用いてプラズマCVD法により前記誘電体層よりも大き
    なエッチレートを有するシリコンオキシナイトライド層
    を形成し、このシリコンオキシナイトライド層上にマス
    クを形成し、このマスクを用いて前記フッ酸系溶液によ
    って前記シリコンオキシナイトライド層と前記誘電体層
    とを選択的にエッチングすることにより、テーパー構造
    を有する薄膜構造素子を作製することを特徴とする薄膜
    構造素子の形成方法。
  2. 【請求項2】基板上にSiH4とNH3 とN2O と不活性
    キャリアガスとを有する原料ガスを用いてプラズマCV
    D法によりシリコンオキシナイトライド層からなる光同
    ハロ層を形成し、この光導波路層上に前記原料ガスを用
    いてプラズマCVD法により前記光導波路層よりも低温
    又は低電力、若しくは、低温かつ低電力の成膜条件でシ
    リコンオキシナイトライド層を形成し、このシリコンオ
    キシナイトライド層上にマスクを形成し、このマスクを
    用いてフッ酸系溶液によって前記光導波路層と前記シリ
    コンオキシナイトライド層とを選択的にエッチングする
    ことにより、テーパー構造を有する薄膜構造素子を作製
    することを特徴とする薄膜構造素子の形成方法。
  3. 【請求項3】基板上に第一薄膜層を形成し、この第一薄
    膜層上にこれと同一のエッチング溶液に対するエッチレ
    ートが前記第一薄膜層よりも大きくしかもその第一薄膜
    層よりも膜厚の厚い第二薄膜層を形成し、この第二薄膜
    層上にマスクを形成し、このマスクを用いて前記エッチ
    ング溶液によって前記第一薄膜層と前記第二薄膜層とを
    選択的にエッチングすることにより、テーパー構造を有
    する薄膜構造素子を作製することを特徴とする薄膜構造
    素子の形成方法。
  4. 【請求項4】基板上にフッ化水素酸を水で希釈してなる
    フッ酸系溶液によりエッチングされる第一薄膜層を形成
    し、この第一薄膜層上に前記フッ酸系溶液によりエッチ
    ングされる前記第一薄膜層よりもエッチレートの大きい
    第二薄膜層を形成し、この第二薄膜層上にマスクを形成
    し、このマスクを用いて前記フッ酸系溶液によって前記
    第一薄膜層と前記第二薄膜層とを選択的にエッチングす
    ることにより、テーパー構造を有する薄膜構造素子を作
    製することを特徴とする薄膜構造素子の形成方法。
  5. 【請求項5】基板上にフッ酸系溶液によってエッチング
    される第一薄膜層を形成し、この第一薄膜層上に前記フ
    ッ酸系溶液によりエッチングされる前記第一薄膜層より
    もエッチレートの大きい第二薄膜層を形成し、この第二
    薄膜層上にマスクを形成し、このマスクを用いて前記フ
    ッ酸系溶液によって前記第一薄膜層と前記第二薄膜層と
    を選択的にエッチングすることにより、テーパー構造を
    有する薄膜構造素子を作製する薄膜構造素子の形成方法
    において、前記フッ酸系溶液として界面活性剤を添加し
    たフッ酸系溶液を用いることを特徴とする薄膜構造素子
    の形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6211535B1 (en) 1994-11-26 2001-04-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of manufacturing a semiconductor device
US6586293B1 (en) 2000-01-17 2003-07-01 Nec Corporation Semiconductor device and method of manufacturing the same
WO2017068847A1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 日本碍子株式会社 光導波路基板

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