JPH06210127A - 濃硫酸の製造方法 - Google Patents

濃硫酸の製造方法

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JPH06210127A
JPH06210127A JP3254144A JP25414491A JPH06210127A JP H06210127 A JPH06210127 A JP H06210127A JP 3254144 A JP3254144 A JP 3254144A JP 25414491 A JP25414491 A JP 25414491A JP H06210127 A JPH06210127 A JP H06210127A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非鉄冶金炉の排ガスから濃硫酸を製造する。
接触式硫酸製造装置の能率を向上する。 【構成】 非鉄冶金炉から発生する低濃度SO2 ガスを
SO2 ガス濃縮装置10に導入し、続いてSO2 からS
3 への接触式転化装置1に導入し、その後SO3 含有
ガスから濃硫酸を製造する。接触式硫酸製造装置1の転
化器を低転化率で運転し、処理ガスをSO2 ガス濃縮装
置10に導入して得た濃縮SO2 ガスを接触式硫酸製造
装置1にその原料ガスの一部として導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濃硫酸の製造方法に関す
るものであり、さらに詳しく述べるならば、接触式硫酸
製造装置に適しない非鉄冶金炉からの低濃度SO2 排ガ
スから濃硫酸を製造する方法、及びSO2 からSO3
の接触式転化装置の運転条件を改良した濃硫酸の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銅、鉛などのばい焼炉、焼結炉、
転炉などの非鉄冶金炉からの低濃度SO2 排ガスの処理
としては以下のような方法が行われていた。 (1)湿式SO2 吸収設備による石膏回収法 (イ)石灰石膏方法 (ロ)塩基性硫酸アルミニウム法による石膏回収法 (2)湿式SO2 吸収設備による芒硝回収法 である。しかしながら、これらの方法ではSO2 ガスが
安価な石膏あるいは芒硝としてしか回収されず、また回
収物が有効利用できず産業廃棄物となる場合もある。さ
らに、これらの回収法では、使用薬剤が高価であり、S
2 吸収以外の付帯設備が多くその建設コストが高い、
結晶化し易い液のために発生するスケールやあるいはス
ラリー液がプラント運転のトラブルを起こし易いという
問題もある。
【0003】従来、硫酸プラントからの高濃度SO2
ガスの排煙脱硫処理方法としては以下のような湿式法が
行われていた。すなわち、 (1)湿式SO2 吸収設備による石膏回収法 (イ)石灰石膏方法 (ロ)塩基性硫酸アルミニウム法による石膏回収法 (2)湿式SO2 吸収設備による芒硝回収法 である。しかしながら、これらの方法では非鉄冶金炉排
ガスについて前述したような問題があった。
【0004】さらに従来、硫酸プラントからのSO2
ガスの排煙脱硫処理方法としては以下のような乾式法も
行われていた。すなわち、 (1)移動床による吸着分離法(加熱熱分解法) (2)固定床による吸着分離法(水蒸気脱離法、水洗脱
離法)などがある。
【0005】しかしながら、これらの方法には以下のよ
うな問題がある。(1)の移動床による吸着分離法は活
性炭を吸着塔から脱着塔に移動させるために、これらの
塔間のガスのシールが困難であり、そのための設備が複
雑になり、そして建設コストが高くなる。さらに活性炭
そのものを移動させるために活性炭が多く破損し、活性
炭のコストが高くなる。(2)の固定床による吸着分離
法では水蒸気脱離法の場合SO2 回収ガスが水分を含む
ために、濃硫酸製造原料ガスとしては適さない。また、
水洗脱離法は希硫酸として回収されるために、更に濃硫
酸にするには濃縮などの設備が必要になる。
【0006】以上説明したようにSO2 を吸着分離して
回収することには問題がある。一方、特開昭63−25
6121号によれば、硫酸製造設備の排ガスを脱SO3
処理した後に排ガスに含まれる未転化のSO2 含有ガス
を活性炭と接触させてSO2を除去して除去後のガスを
大気に放出し、その後活性炭をキャリアガスで再生して
脱離したSO2 リッチガスを硫酸製造設備に戻す方法が
提案が公知である。この方法によると硫酸製造設備の排
ガス中のSO2 が硫酸として回収して回収される。しか
しながらこの方法では、脱着したSO2 ガスに水分が含
まれており乾燥を必要とするために濃硫酸の製造には適
していないので、濃硫酸製造の効率が高いとは言えな
い。
【0007】特開平1−119328号公報によると、
硫酸製造工場の排ガス中のSO2 を所定温度において大
気圧近傍で吸着剤に吸着させ、吸着剤をより低圧で再生
するともに濃縮SO2 ガスを採取する方法が公知であ
る。この方法で採取された濃縮SO2 ガスからSO2
石膏として回収される。したがって、この方法では前述
した石膏回収法に伴う問題が派生する。
【0008】現在広く採用されている二段式接触式硫酸
製造設備ではSO2 からSO3 への転化率を高めるため
に、SO2 含有ガスを処理するために転化器を多段に配
置することが行われている。また図2に示すように1基
の転化器1の中段から取り出したガスを第1吸収塔4で
処理して硫酸を得、SO3 を除去した処理ガスを再び転
化器1に戻し、その終段から取り出したガスを第2吸収
塔5で処理することも行われている。図中、3はブロワ
ー、2は五酸化バナジウムなどの触媒層である。しかし
これらの硫酸製造法では第1吸収塔4を中間に配置した
ことによって通ガス抵抗が高くなり、電力使用量が嵩
む。
【0009】硫酸製造設備において電力使用量を削減す
るために、通ガス抵抗を少なくすることが望ましい。旧
式の1段接触式フローを採用していたが、転化率が低く
未転化のSO2 が吸収塔を通り抜けるので、電力使用量
は少ないが排ガス規制が厳しい現状には適用さないの
で、湿式排煙脱硫が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】非鉄冶金炉からの低S
2 濃度排ガスを回収する従来法では安価な石膏等しか
回収できなかったので、本発明は係る低SO2 濃度排ガ
スから濃硫酸を製造できかつ運転コストが低い濃硫酸製
造法を提供することを第1の目的とする。さらに排ガス
中のSO2 を濃縮して硫酸製造設備に戻す方式の硫酸製
造法においては、電力使用量を削減するために硫酸製造
設備において1段接触式フローを採用するとSO2 から
SO3 への転化率の低下が避けられず、未転化のSO2
が吸収塔を通り抜けるので、そのままでは大気に排ガス
を放出することができない。これを避けるために湿式脱
硫処理が必要であり、そのため従来は運転コストの増大
を招いていた点に鑑み、本発明は従来の方法に比べて運
転コストが低い濃硫酸製造法を提供することも第2の目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前掲特開平
1−119328号公報に開示されたSO2 の濃縮法を
利用する濃硫酸製造法につき研究した結果、非鉄冶金炉
から発生する低濃度SO2 ガスをSO2 ガス濃縮装置に
導入し、続いてSO2 からSO3 への接触式転化装置に
導入し、その後SO3 含有ガスから濃硫酸を製造する第
1の発明、接触式硫酸製造装置により濃硫酸を製造する
方法において、前記接触式硫酸製造装置のSO2 からS
3 への転化器をその処理ガス中に所定量のSO2 が含
有されるように低転化率で運転し、前記処理ガスをSO
2 ガス濃縮装置に導入して処理した得た濃縮SO2 ガス
を前記接触式硫酸製造装置にその原料ガスの一部として
導入する第2の発明を完成した。
【0012】以下、本発明を具体的に説明する。第1発
明において処理される非鉄冶金炉の排ガスは一般にSO
2 を100ppm(容量部、以下同じ)〜6%(容量百
分率、以下同じ)含有している。また、SO3 はほとん
ど含有していない。通常のSO2 濃度は300〜300
0ppmである。かかる排ガスは現状の触媒接触法では
濃硫酸化が困難であるので、本発明においては以下述べ
る濃縮法によってSO2 を用いて濃硫酸製造に適する1
0〜20体積%のSO2 濃度に濃縮する。SO2 濃縮法
としては、活性炭などの吸着剤に吸着させたSO2 を、
脱着温度で不活性ガスで吸着剤を再生するとともに、濃
縮SO2 を回収する方法を採用することができる。しか
しながら広範囲のSO2 濃度範囲のガスを安定して濃縮
する観点から好ましい方法として圧力スイング法(Pres
sure Swing Adsorption )を採用することが望ましい。
この方法は、特開平1−119328号に開示されたよ
うに、大気圧近傍にあるSO2 含有排ガスを130〜5
00°Cで吸着剤と接触させ、次いでSO2 を吸着した
吸着剤からのSO2 の脱着を0.05〜0.3atmで
行い、濃縮SO2 含有ガスを回収する(以下、PSA法
という)。
【0013】図5はγ−アルミナを使用したPSA法に
よる濃縮の効果を示すグラフであり、横軸はPSA装置
の入口のSO2 濃度(%)を縦軸は次式: 濃縮率=回収ガス中のSO2 濃度/入口ガス中のSO2
濃度 で表される濃縮倍数である。図6もPSA法による濃縮
の効果を示すグラフであり、横軸はPSA装置の入口ガ
スの温度であり、縦軸は濃縮率である。これらのグラフ
よりPSA装置の広範囲のSO2 濃度範囲及び温度範囲
にわたって安定した濃縮効果が得られることが分かる。
また入口ガスのSO2 濃度が1%程度であれば、1段の
PSA処理によりSO3 への転化に適するSO2 濃縮ガ
スが得られるが、それより低SO2 濃度では2段のPS
A処理を行うことが必要である。
【0014】吸着剤としてはγ−アルミナ、シリカゲ
ル、シリカライトを使用することができるが、γ−アル
ミナ、シリカライトが吸着力の面から好ましく使用され
る。その他の吸着剤並びに吸着及び脱着条件は特開平1
−119328号に記載されているところによる。
【0015】第1発明においては以上の如くSO2 を濃
縮したガスにをV25 触媒等を用いてSO3 への転化
処理を行い、濃硫酸を得る。
【0016】第2発明においては、SO2 からSO3
の転化器における転化率(出口ガス中におけるSO3
/入口ガス中のSO2 量−百分率)を所定量以下とす
る。その転化率の目標値は一般に約95%以下50%以
上とする。前記の範囲であれば後工程でのガス濃縮装置
での処理が可能なためである。これは従来の転化器にお
いて2段接触方式(図2参照)を1段接触方式に変更す
ることにより可能とした。このような低い転化率で転化
を行うことは一見異常と見えるが、これにより通風抵抗
の減少が図られ、一塔当りのガス量が増大し、電力の大
幅削減が可能になったのである。
【0017】転化処理されたSO2 +SO3 含有ガスは
続いて吸収塔で処理され、SO3 は硫酸として回収され
るが、転化されなかったSO2 は吸収塔を通過する。一
般にこのガス中のSO2 濃度は0.1〜5体積%の範囲
内であり、SO3 濃度は数10ppm以下である。本第
2発明の方法ではかかるSO2 含有ガスを第1発明と同
様の方法で濃縮してから原料ガスの一部として混合し、
再び転化器に送る。このように未転化のSO2 を繰り返
して濃縮して転化器に戻すことにより効率的に濃硫酸を
製造することができ、かつ最終的転化率99.9%は確
保できる。
【0018】
【作用】第1発明の方法は、低濃度SO2 含有ガスを濃
縮しその後SO3 に転化し、硫酸として回収するため
に、従来の石膏などよりも高価な製品としての回収が可
能であり、また濃縮に必要な使用薬剤である吸着剤はほ
とんど消耗しない点で優れた方法である。
【0019】従来法では硫酸製造設備からのSO2 含有
排ガスは石膏などの副産物を伴う湿式法などにより処理
をしてSO2 を除去してから大気に放出していたのに対
して、第2発明の方法ではSO2 含有ガスを第1発明と
同様の方法で濃縮してから再び転化器に送るので高価な
製品として回収することができる。また前掲特開昭63
−256121号の方法では硫酸製造設備からの排ガス
に脱SO3 とSO2 濃縮処理を別々の塔で施し、また脱
SO3 処理ガスの一部には水または水蒸気転化により脱
SO2 処理を施し、残部は濃縮SO2 ガスとして硫酸製
造設備に戻している。これに対して第2発明の方法で
は、脱SO3 処理及び水添加は施さず、また回収SO2
含有ガス全量を転化器に戻しているために、設備の構成
が簡単でありかつ増産が容易にできる。以下本発明の好
ましい実施形態を示し、本発明を更に詳しく説明する。
【0020】
【実施例】PSA装置としては以下の使用のものが好ま
しい。 吸着剤:γ−アルミナ 吸着塔:吸着剤1kg/塔を直列2段に配列 処理ガス流量:3Nm3 /hr(平均)
【0020】実施例1(第1発明の実施例) 図3に銅転炉漏洩排ガスから濃硫酸を製造するフローを
示す。図中の参照符号は図2と同一数字は同一装置を示
す。また、10はPSA装置を示す。SO2 濃度が30
0〜3000ppmのの銅転炉排ガスをPSA装置10
(入口のガス温度=約50°C)により処理することに
より、濃縮率=20〜200倍でSO2が濃縮される。
この濃縮ガスを通常の接触触媒式転化器1(4段の触媒
層2を備える)で処理することによりSO3 濃縮ガスが
得られ、これを吸収塔4で処理することにより濃度が9
5〜99wt%の濃硫酸が得られる。吸収塔4の排ガス
は大気に放出する。
【0021】実施例2(第2発明の実施例) 図1に硫酸製造プラントからの実排ガスからSO2 を回
収して濃硫酸を製造するフロー図を示す。図中の参照符
号は図2、図3、図4と同一数字は同一装置を示す。硫
酸製造設備の排ガスと本設備によるPSA濃縮装置によ
る濃縮ガスの混合ガス(SO2 濃度=8〜10体積%)
を通常の触媒接触式転化器1(4段の転化触媒層2を備
える、入口のガス温度=40〜50°C)により一段処
理することにより、転化率=95%程度でSO2 がSO
3 に転化される。この転化ガスを吸収塔4で処理するこ
とにより濃度が95〜99wt%の濃硫酸が得られる。
吸収塔4の排ガスは0.5〜1.5体積%のSO2 を含
有しており、出口温度は65〜75°Cである。このS
2 含有ガスを回収してPSA装置10で処理すること
により、約10倍の濃縮率で濃縮する。かくして濃縮さ
れたSO2 含有ガスを生成SO2 ガスと混合して再び転
化器1で処理する。以上の設備によると、PSA装置駆
動用電力が必要になるが、転化器1における通風抵抗の
大幅低減により合計した電力の消費量は削減される。月
算7.5万トンの硫酸を製造する設備における試算では
12kWH/ton(硫酸)の電力の節減となった。
【0022】実施例3(第2発明の実施例) 図3に硫酸製造プラントからの実排ガスからSO2 を回
収して濃硫酸を製造するフロー図を示す。このフローは
図1の転化器1を2段の転化触媒層2をもつ転化器1
a,1bに分け、前段1aと後段1bのそれぞれに、実
施例1で説明した混合ガスを供給すると共に、前段への
供給ガス及び後段への供給ガスをそれぞれ別に取り出す
ように構成し、加えて吸収塔4a,4bもそれぞれの転
化ガス専用に構成したものである。
【0023】図3の装置では転化率は80〜90%とな
って、実施例1より低くなるとともに、通風量は実施例
2の2倍になる。また吸収塔出口のSO2 濃度は1〜2
%であり、出口温度は80〜90°Cである。
【0024】
【発明の効果】第1発明においては、従来石膏などの安
価な副産物として回収されていた非鉄冶金炉からの排ガ
スに低濃度で含有されるSO2 を原料として濃硫酸を製
造することができる。また濃縮にPSA装置を使用する
ことにより容易に必要濃度までSO2 を濃縮することが
できる。
【0025】第2発明においては、転化器における転化
率を低く抑えることにより、電力使用量を削減するとと
もに、未転化SO2 を濃縮後再転化することにより高効
率で濃硫酸を製造することができる。さらに濃縮にPS
A装置を使用すると広範囲のSO2 濃度及び温度におい
てSO2 を効率的に吸着することができるので、濃硫酸
製造工程排ガスのSO2 濃度の大きな変動に対処するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例により転化器後にSO2 濃縮装
置を配置した濃硫酸製造フローを示す図である。
【図2】従来の2段接触式硫酸製造フローを示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例により非鉄冶金炉のSO2 含有
排ガスを濃縮して濃硫酸を製造するフローを示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例により転化器後にSO2 濃縮装
置を配置し、吸収塔を2分割した濃硫酸製造フローを示
す図である。
【図5】PSA装置の入口SO2 濃度と濃縮率の関係を
示すグラフである。
【図6】PSA装置において処理されるSO2 含有ガス
の温度と濃縮率の関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 転化器 2 酸化触媒層 3 ブロワー 4 吸収塔 5 吸収塔
フロントページの続き (72)発明者 蔦谷 博之 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 矢部 彰二 大分県北海部郡佐賀関製錬所町大字関3の 3382番地 日本鉱業株式会社佐賀関製錬所 内 (72)発明者 森本 敬 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 八巻 徹夫 大分県北海部郡佐賀関製錬所町大字関3の 3382番地 日本鉱業株式会社佐賀関製錬所 内 (72)発明者 泉 順 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 荒木 公一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非鉄冶金炉から発生する低濃度SO2
    スをSO2 ガス濃縮装置に導入し、続いてSO2 からS
    3 への接触式転化装置に導入し、その後SO3 含有ガ
    スから濃硫酸を製造することを特徴とする濃硫酸の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 接触式硫酸製造装置により濃硫酸を製造
    する方法において、前記接触式硫酸製造装置のSO2
    らSO3 への転化器をその処理ガス中に所定量のSO2
    が含有されるように低転化率で運転し、前記処理ガスを
    SO2 ガス濃縮装置に導入して処理した得た濃縮SO2
    ガスを前記接触式硫酸製造装置にその原料ガスの一部と
    して導入することを特徴とする濃硫酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11173751B2 (en) 2018-07-02 2021-11-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11173751B2 (en) 2018-07-02 2021-11-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
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