JPH06209935A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH06209935A
JPH06209935A JP852293A JP852293A JPH06209935A JP H06209935 A JPH06209935 A JP H06209935A JP 852293 A JP852293 A JP 852293A JP 852293 A JP852293 A JP 852293A JP H06209935 A JPH06209935 A JP H06209935A
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JP
Japan
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transmission
vibrator
ultrasonic
reception signal
tip
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Withdrawn
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JP852293A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fujimoto
浩 藤本
Kazuhiro Misono
和裕 御園
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動子近傍に設けたプリアンプの入出力と観
測装置との間を1本の伝送ケーブルで接続できるように
し、体腔内への挿入部を細径化する。 【構成】 超音波プローブ1の先端部のハウジング27
内には、2つの振動子14,15が設けられ、それぞれ
の振動子に極性が異なるようにダイオード21A,21
Bが接続されている。手元側には駆動信号反転および送
受信信号分離を行う送受信信号処理回路28が設けられ
ており、1本の同軸ケーブル4によってハウジング27
と接続されている。送受信信号処理回路28では、観測
装置からのそれぞれの振動子を駆動する駆動信号を極性
が互いに異なるように反転し、この駆動信号は同軸ケー
ブル4を介して先端部へ伝送され、ダイオード21A,
21Bによってそれぞれの振動子に選択的に印加される
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を体内組織に照
射し、超音波の持つ組織の音響インピーダンスの境界面
で反射する特性を利用し、体内の組織断層画像を得る超
音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の超音波診断装置は、超音波振動子
を有し体内に挿入される超音波プローブと、超音波振動
子より生体組織中に超音波を送波するために振動子に印
加する高電圧パルスを生成すると共に、生体組織中で反
射されて戻ってくる超音波の反射波による受信電圧から
断層像を得る観測装置とを備えて構成されている。
【0003】近年、このような超音波診断装置において
は、超音波プローブから得られる受信電圧信号(エコー
信号)のS/N比を上げるために、超音波プローブ先端
の振動子近傍に電圧増幅用プリアンプを設けることが提
案されている。このように電圧増幅用プリアンプによっ
て受信信号を増幅してS/N比を向上させることによ
り、良好な断層像を得られるようにしている。
【0004】前記の電圧増幅用プリアンプを備えた装置
においては、特開昭63−177839号公報に開示さ
れ、図10に示すような回路が超音波振動子近傍に配置
されて構成されている。
【0005】図10において、符号1はその内部に超音
波の送受信を兼ねて行う振動子2を設けた超音波プロー
ブであり、プローブ1と観測装置3との間は、信号送受
信用の同軸ケーブル4によって接続されている。
【0006】観測装置3には、超音波の送受信信号の授
受を行うために、送信アンプ5,トランジスタスイッチ
(TRスイッチと略記)6,プリアンプ7が設けられて
いる。また、プリアンプ7の前段には、高電圧の送信パ
ルスによってアンプが破壊しないようにローパスフィル
タ(LPF)8が配設されている。
【0007】一方、振動子2を具備したプローブ1に
は、送信信号のみを振動子2に印加するTRスイッチ
9,振動子2の受信信号を増幅する振動子近傍に設けら
れたプリアンプ10が設けられている。また、プリアン
プ10の前後には、振動子への高電圧パルス印加時にプ
リアンプ10の入力電圧を制限するリミッタ用のダイオ
ード11および受信信号のみに同調された直列LC回路
12と、振動子への高電圧パルス印加時にプリアンプ1
0の出力回路を保護する受信部保護回路13とが設けら
れている。
【0008】このように構成することにより、プローブ
1と観測装置3との間の同軸ケーブル4を送信信号およ
び受信信号の伝送用に兼用した場合においても、振動子
近傍に具備したプリアンプ10の入力端子には送信信号
の高電圧パルスが印加されることなく、プリアンプ10
の破壊を防止できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体腔内
を観察するときに、まず低周波数の振動子を使用し、体
内の被検部位等のおおまかな位置を把握した後、これよ
り高周波数の振動子を使用して細かく観察するといった
診断方法があるが、このような診断方法を行えるように
複数の振動子を備えた超音波診断装置においては、前述
のような回路構成では振動子の数だけ信号送受信用の同
軸ケーブルが必要になり、振動子側と観測装置側との間
を接続するケーブル本数が多くなってしまうため、回路
構成が複雑になると共に、プローブ等の体内に挿入する
部分の口径が大きくなってしまうといった問題点が生じ
る。
【0010】また、前述の従来の構成では、送受信信号
の分離のためにインダクタンス部品が必要であるが、こ
のような振動子近傍に配置する回路にインダクタンス素
子を設けることは、回路の小型化およびIC化の妨げと
なる。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、複数の振動子を有し、この振動子近傍にプリア
ンプを設けた超音波プローブを備えたものにおいて、前
記プリアンプの入出力と観測装置との間を1本の伝送ケ
ーブルで接続することが可能であり、また、プリアンプ
等の回路を小型に構成することができ、体腔内への挿入
部を細径化することが可能な超音波診断装置を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波診断
装置は、超音波プローブの先端部に複数の振動子を有
し、この振動子によって超音波信号を送受して体内組織
の診断を行う装置であって、前記振動子に印加する送信
パルスの極性を変換する極性変換手段と、前記振動子の
それぞれに接続され、前記極性変換手段から出力される
極性の異なる送信パルスをそれぞれの振動子に選択的に
印加する整流素子と、前記振動子および前記整流素子を
含むプローブ先端部と前記極性変換手段を含む手元側と
を接続して送受信信号を伝送する一本の伝送ケーブルと
を備えたものである。
【0013】
【作用】極性変換手段により、複数の振動子に印加する
送信パルスの極性を変換し、プローブ先端部と手元側と
の間で送受信信号を伝送する伝送ケーブルを介して送信
パルスを先端部へ伝送する。そして、前記振動子のそれ
ぞれに接続された整流素子によって前記極性変換手段か
ら出力される極性の異なる送信パルスをそれぞれの振動
子に選択的に印加する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図
1は超音波診断装置の主要部の構成を示す構成説明図、
図2は超音波プローブ先端部の振動子が設けられるハウ
ジングの構成を示す断面図、図3は駆動信号反転および
送受信信号分離回路の構成を示す回路図、図4は振動子
を選択的に送信駆動する際の動作を示す作用説明図であ
り、(a)は7.5MHz振動子を送信駆動する際の作
用説明図、(b)は12MHz振動子を送信駆動する際
の作用説明図、図5は振動子からの受信信号を伝送する
際の動作を示す作用説明図である。
【0015】本実施例の超音波診断装置は、7.5MH
zの共振周波数を有する7.5MHz振動子14と、1
2MHzの共振周波数を有する12MHz振動子15と
の2つの異なる振動子を設けた超音波プローブ1と、超
音波プローブ1に対して超音波パルスの送受信を行い生
体組織の断層像を生成する観測装置3とを備えて構成さ
れている。
【0016】7.5MHz振動子14および12MHz
振動子15には、一方の振動子から伝送される受信信号
を非反転入力あるいは反転入力のアンプからなるプリア
ンプ16に選択的に入力するダイオードスイッチ17が
接続されている。また、ダイオードスイッチ17の選択
切換え制御を行う制御回路18が設けられ、ダイオード
スイッチ17の制御入力端に切換え制御信号を送出する
ようになっている。
【0017】この制御回路18は、ケーブル33を介し
て観測装置3内に設けられた超音波の送受信等の超音波
診断に係る機能を統括的に制御する観測装置内制御装置
19に接続され、観測装置内制御装置19によってダイ
オードスイッチ17の選択切換え等の指示、制御が行わ
れるようになっている。また、観測装置3には振動子切
換えスイッチ20が設けられており、この振動子切換え
スイッチ20を操作することによって切換え指示が観測
装置内制御装置19を経て超音波プローブ1内の制御回
路18に入力され、7.5MHz振動子14および12
MHz振動子15の2つの振動子が選択的に切換えられ
るようになっている。なお、振動子切換えスイッチ20
は超音波プローブ1に設けるようにしても良い。
【0018】また、前記振動子14および15には、整
流素子として図1に示すように互いに極性が異なるダイ
オード21A,21Bがそれぞれ接続されている。
【0019】一方、プリアンプ16の出力部には、DC
電流バイアスされたダイオード22が接続されている。
このダイオード22の出力端は、前記ダイオード21
A,21Bの他端と共に送受信信号伝送用の伝送ケーブ
ルとしての同軸ケーブル4に接続されている。
【0020】前記振動子14および15,プリアンプ1
6等は、図2に示すようにプローブ先端部のハウジング
27内に収納されている。ハウジング27内には、空心
コイル25が側面部に設けられ、両端部に電極26,振
動子14および15が重なるように配設されている。振
動子14および15の内側には、バッキング材24が設
けられている。ハウジング27の中央部付近には、基板
27aが固定され、ハウジング27より延出した同軸ケ
ーブル4に接続されている。基板27aには、プリアン
プ16,ダイオードスイッチ17,制御回路18,ダイ
オード21A,21B,22が実装されている。また、
図1には示していないが、電源リプル除去用のコンデン
サ23が設けられている。なお、図中の黒丸はハンダ付
け等による接続を示している。
【0021】図1に戻り、前記同軸ケーブル4の基端部
には、駆動信号反転および送受信信号分離を行う送受信
信号処理回路28が接続されている。送受信信号処理回
路28は、超音波プローブ1の手元側の操作部等に内設
されている。超音波プローブ1の外装部は、ここでは図
示しないが公知のもので構成されている。
【0022】送受信信号処理回路28の構成を図3に示
す。送受信信号処理回路28には、7.5MHz振動子
14を駆動するための駆動電圧パルスAを伝送する伝送
ラインA29と、12MHz振動子15を駆動するため
の駆動電圧パルスBを伝送する伝送ラインB30と、受
信信号を観測装置3に伝送する伝送ラインC31と、グ
ランド(GND)接続用のラインD32がそれぞれ接続
されている。また、観測装置3の制御装置19とプロー
ブ先端部の制御回路18とを接続し、振動子の切換え制
御信号を伝送する伝送ライン(ケーブル)33が、切換
ロジック37に接続されている。送受信信号処理回路2
8の出力部には、振動子と間の送受信信号のやり取りを
行う同軸ケーブル4が接続されている。
【0023】送受信信号処理回路28内には、極性変換
手段として、ハウジング27内に具備された2つの振動
子14,15に、選択的に駆動電圧を印加するために必
要な正逆2つの極性をもつ駆動電圧を発生させる駆動電
圧反転用のパルストランス34A,34Bが設けられ、
入力端に伝送ラインA29および伝送ラインB30が接
続されている。なお、図中の黒丸はトランスの極性を表
している。パルストランス34A,34Bの出力端に
は、受信信号が送信ラインに漏洩するのを防ぐ役目を持
つダイオード35A,35Bがそれぞれ接続され、ダイ
オード35A,35Bの他端に、駆動電圧が他方の駆動
電圧ラインに漏洩するのを防ぐ高耐圧スイッチ36A,
36Bが接続されている。高耐圧スイッチ36A,36
Bの制御入力端には、切換ロジック37が接続されてお
り、制御装置19からの切換え制御信号を受ける切換ロ
ジック37によって、スイッチの切換え動作が制御され
るようになっている。高耐圧スイッチ36A,36Bの
出力端は、同軸ケーブル4に接続されている。
【0024】また、同軸ケーブル4には、先端部へ送信
される駆動電圧パルスが観測装置3につながる受信信号
用の伝送ラインC31へ漏洩するのを防ぐ役目を持つD
C電流バイアスされたダイオード38が接続されてお
り、伝送ラインC31を介して観測装置3に接続されて
いる。観測装置3内には、図示しないが、受信信号増幅
用アンプ,検波回路,A/Dコンバータ,画像メモリ等
が設けられており、受信信号用の伝送ラインC31が受
信信号増幅用アンプに接続されている。受信信号は、ア
ンプで増幅された後、検波、A/D変換されて、画像メ
モリに格納され、出力信号形式に応じて読み出されて断
層画像信号としてモニタ等に出力されるようになってい
る。
【0025】次に、図4及び図5を参照して本実施例の
作用について説明する。図4において、(a)は7.5
MHz振動子14を選択的に送信駆動するときの動作説
明図、(b)は12MHz振動子15を選択的に送信駆
動するときの動作説明図である。なお、図中の○は信号
が通過する経路を示し、×は信号が通過しない経路を示
している。
【0026】まず、先端に設けられた2つの振動子のう
ち7.5MHz振動子14を選択的に送信駆動動作させ
る例を図4(a)を基に説明する。
【0027】7.5MHz振動子14の駆動電圧は、観
測装置3で発生し、伝送ラインA29を伝送されて、送
受信信号処理回路28内のパルストランス34Aに入力
される。パルストランス34Aは、図に示すように入出
力の極性が反転しないように巻き線が巻かれている。こ
のとき、振動子切換えスイッチ20によって、7.5M
Hz振動子を選択する。
【0028】この7.5MHz振動子の選択に伴い、切
換ロジック37の制御によって高耐圧スイッチ36A,
36Bは図4(a)に示すように36AがON、36B
がOFFとなるようにON/OFF制御される。
【0029】すると、観測装置3から伝送されてきた
7.5MHz振動子駆動用の正の高電圧パルス(+200Vp
-p程度)は、送受信信号処理回路28を通って正の電圧
のまま同軸ケーブル4に伝送される。
【0030】この正の高電圧パルスの駆動電圧は、DC
電流でバイアスされたダイオード38を逆バイアスする
ので、受信信号伝送用の伝送ラインC31へは伝送され
ない。同時にこの正の高電圧パルスは、高電圧スイッチ
36BがOFFであるため、12MHz送信信号伝送用
の伝送ラインB30に漏洩することもない。このよう
に、送受信信号処理回路28に入力された振動子駆動用
の高電圧パルスは、他のいずれの伝送ラインにも漏洩す
ることなく、効率よく同軸ケーブル4に伝送される。
【0031】同軸ケーブル4によって先端部に伝送され
る駆動電圧は、振動子を備えたハウジング27内に設け
られたダイオード21A,21Bに入力される。ここ
で、ダイオード21A,21Bは図4(a)のような極
性となっているため、正の高電圧パルスに対して21A
は順バイアス、21Bは逆バイアスとなる。このため、
正の極性を持った高電圧パルスは選択的にダイオード2
1Aを通過するので、ダイオード21Aの先端側に接続
された7.5MHz振動子14のみが選択的に電気的接
続され、7.5MHz振動子14が駆動される。また、
この高電圧パルスはプリアンプ16の出力端に設けられ
たDCバイアスされたダイオード22を逆バイアスする
ので、この高電圧パルスによってプリアンプ16の出力
回路が破壊されるといった不具合は生じない。
【0032】次いで、12MHz振動子15を選択的に
送信駆動動作させる例を図4(b)を基に説明する。
【0033】12MHz振動子15の駆動電圧(+200Vp
-p程度)も同様に観測装置3で発生し、伝送ラインB3
0を伝送されて、送受信信号処理回路28内のパルスト
ランス34Bに入力される。パルストランス34Bは、
図に示すように入出力信号が極性反転するように巻き線
が巻かれている。よって、観測装置3から伝送された正
の高電圧パルスは、パルストランス34Bにおいて負電
圧に極性反転される。このとき、振動子切換えスイッチ
20によって、12MHz振動子を選択する。
【0034】この12MHz振動子の選択に伴い、切換
ロジック37の制御によって高耐圧スイッチ36A,3
6Bは図4(b)に示すように36AがOFF、36B
がONとなるようにON/OFF制御される。
【0035】すると、観測装置3から伝送されてきた1
2MHz振動子駆動用の正の高電圧パルス(+200Vp-p程
度)は、送受信信号処理回路28において極性反転さ
れ、負電圧パルスとして同軸ケーブル4に伝送される。
この送受信信号処理回路28に入力された振動子駆動用
の高電圧パルスは、負に極性反転された場合も同様に他
のいずれの伝送ラインにも漏洩することなく、効率よく
同軸ケーブル4に伝送される。
【0036】同軸ケーブル4によって先端部に伝送され
る駆動電圧は、ハウジング27内のダイオード21A,
21Bに入力される。ここで、負の高電圧パルスに対し
てダイオード21Aは逆バイアス、21Bは順バイアス
となるため、負の極性を持った高電圧パルスは選択的に
ダイオード21Bを通過する。これにより、ダイオード
21Bの先端側に接続された12MHz振動子15のみ
が選択的に電気的接続され、12MHz振動子15が駆
動される。
【0037】このようにして、2つの振動子を選択的に
送信駆動動作を行う場合に、1本の同軸ケーブル4で駆
動信号の伝送が可能になる。
【0038】次に、振動子14,15からの受信信号の
伝送動作について図5を基に説明する。
【0039】振動子14または15で受信された超音波
の受信信号は、ダイオードスイッチ17を介して振動子
近傍に設けられたプリアンプ16に入力される。このと
き、制御回路18の切換え制御によってダイオードスイ
ッチ17で2つの振動子からの受信信号が選択される。
前記受信信号は、プリアンプ16で増幅された後、同軸
ケーブル4を伝送され、送受信信号処理回路28に入力
される。
【0040】送受信信号処理回路28において、入力さ
れた受信信号がパルストランス34Aまたは34Bに伝
送された場合、受信信号用の伝送ラインC31に伝送さ
れる信号成分が減少し、信号のS/N比が低下してしま
う。ところが、本実施例では、図3に示すようにパルス
トランス34A,34Bの出力端に複数個数のダイオー
ド35A,35Bを設けているため、受信信号のパルス
トランス側への漏洩を防止することができる。よって、
送受信信号処理回路28に入力された受信信号は、DC
バイアスされたダイオード38の出力方向のみに伝送さ
れるので、ダイオード38の他端に接続される伝送ライ
ンC31にのみ受信信号が効率よく伝送される。
【0041】以上のように、本実施例によれば、2個の
振動子を有する超音波プローブを備えた装置において、
振動子と手元側の観測装置との間の信号伝送路を一つの
同軸ケーブル等の伝送ケーブルのみで構成することがで
き、一つの伝送ケーブルで異なる複数の駆動信号を送っ
て2個の振動子を選択的に駆動できると共に、同一の伝
送ケーブルで受信信号も手元側の観測装置へ伝送するこ
とができる。すなわち、先端部と手元側との間の送受信
信号のやり取りが一つの同軸ケーブルを用いて可能とな
る。これにより、プローブ内のケーブルの本数を減少で
き、プローブを細径化できる。また、本実施例の構成で
は先端部の振動子近傍に設けられるプリアンプ周辺の回
路は半導体および抵抗器から構成されているため、送受
信信号を分離するインダクタンス部品が不要となり、容
易にIC化が可能であり、回路を超小型に構成すること
ができる。よって、体腔内への挿入部および先端部をよ
り細径化することが可能となる。
【0042】なお、前述の実施例では、駆動信号の反転
および送受信信号の分離を行う送受信信号処理回路28
は、超音波プローブ1の内部に設けているが、これに限
らず、観測装置3の内部に設けるようにしても良い。
【0043】あるいは、前記送受信信号処理回路28を
超音波プローブ1および観測装置3内のいずれにも設け
ず、プローブと観測装置との間を中継するコネクタ内に
設けるようにしても良い。
【0044】前述したプローブ先端部の振動子近傍に配
設されるプリアンプは、差動増幅回路で構成することも
可能である。プリアンプを差動増幅回路で構成した変形
例を図6および図7を参照して説明する。
【0045】この変形例の超音波診断装置は、前述の実
施例と同様に超音波プローブの先端部に配置された振動
子40の近傍にプリアンプが配設されており、このプリ
アンプとして、差動増幅回路で構成された先端バッファ
41が設けられている。先端バッファ41は、振動子4
0からの受信信号に対して同相,逆相の2系統の信号を
生成し、バッファした受信信号を出力するようになって
いる。
【0046】先端バッファ41は、伝送ケーブルを介し
て手元側の差動アンプ42に接続されており、伝送され
た受信信号が差動アンプ42で増幅されるようになって
いる。差動アンプ42の出力側には、送受信信号処理回
路28,観測装置3が接続されており、増幅された受信
信号が送受信信号処理回路28を通って観測装置3に伝
送され、ここで信号処理されて断層画像信号として出力
される。この出力画像信号がモニタ等に送られ、超音波
断層像として表示されるようになっている。
【0047】前記先端バッファ41の構成を図7を参照
して説明する。先端バッファ41は、トランジスタTr1
,Tr2 ,Tr3 を備えた差動増幅回路により構成されて
いる。振動子40で受波された信号はコンデンサC1 を
通り順バイアスとなっているダイオードD1 ,D2 を通
過し、Tr1 のベースに入力される。トランジスタTr1 は
エミッタ接地となっており、コレクタ,エミッタにそれ
ぞれ接続された抵抗R4 ,R5 の比R4 /R5 で増幅率
が決定される。ここで、R4=R5とすると、Tr1 のコレ
クタから入力に対して逆位相で増幅率1の信号が、ま
た、Tr1 のエミッタから入力に対して同位相で増幅率1
の信号がそれぞれ取り出せる。この逆位相,同位相の信
号をそれぞれTr2 ,Tr3 のエミッタフォロアで受け、コ
ンデンサ及び抵抗C2 ,R8 ,C3 ,R9 を介して同イ
ンピーダンスで出力するようになっている。なお、先端
バッファ41はTr1 のみの1つのトランジスタで構成す
ることも可能である。
【0048】このように構成された先端バッファ41を
用いることにより、振動子40と観測装置3との距離が
離れており途中の伝送ケーブルにおいて外乱ノイズが乗
ったとしても、2つの受信信号は互いに逆位相の信号で
あり、また、バッファでインピーダンスが整合してある
ので、差動アンプ42で同レベルの逆相のノイズを重畳
することになり、ノイズが除去される。また、送受信信
号の伝送ラインを前述の実施例と同様に構成することに
より、従来は3本以上必要であった伝送ラインを2本に
減少でき、プローブの細径化が可能となる。よって、外
乱ノイズに対する影響を受けない細径の超音波プローブ
を構成することができる。
【0049】また、超音波プローブの先端部は、図8あ
るいは図9に示すように構成することもできる。
【0050】超音波プローブの先端部の第1の変形例を
図8に示す。第1の変形例では、振動子45がダンパー
材46の上に配置され、振動子45の不要振動を抑制す
るようにしている。そして、ダンパー材46の下部に
は、振動子45の基台を兼ねるコンデンサ47が配設さ
れている。また、コンデンサ47上の振動子45の近傍
には、受信信号を増幅するプリアンプ等を集積したIC
48が配置され、振動子45,IC48およびコンデン
サ47が電気的に接続されている。この振動子45,I
C48等を配設したコンデンサ47は、パイプ材49の
切り欠き部に固定され、図示しない信号線によって手元
側の回路と電気的に接続されている。パイプ材49はフ
レキシブルシャフト50に連結されており、フレキシブ
ルシャフト50によって先端部に回転運動が伝達される
ようになっている。
【0051】超音波プローブの先端部の第2の変形例を
図9に示す。第2の変形例では、パイプ材を設けず、フ
レキシブルシャフト55の先端に直接コンデンサ53が
固定され、図示しない信号線によって手元側の回路と電
気的に接続されている。そして、コンデンサ53上に
は、ダンパー材52および振動子51と、IC54が配
設されている。
【0052】モノリシックで構成されているIC48ま
たは54の電源供給源は、例えば数メートル離れた手元
側の観測装置からであるが、前述のように基台を兼ねた
コンデンサを用いて構成することにより、電源供給源は
IC近傍のコンデンサ47または53となるため、電源
のラインインピーダンスが無視でき、異常な発振を防止
することができる。よって、超音波プローブを細径に構
成できると共に、この細径の超音波プローブを用いて超
音波の送受信を常に安定して行うことができ、安定した
超音波断層画像を得ることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の振動子を有し、この振動子近傍にプリアンプを設け
た超音波プローブを備えたものにおいて、前記プリアン
プの入出力と観測装置との間を1本の伝送ケーブルで接
続することが可能であり、また、プリアンプ等の回路を
小型に構成することができ、体腔内への挿入部を細径化
することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、
図1は超音波診断装置の主要部の構成を示す構成説明図
【図2】超音波プローブ先端部の振動子が設けられるハ
ウジングの構成を示す断面図
【図3】駆動信号反転および送受信信号分離回路の構成
を示す回路図
【図4】振動子を選択的に送信駆動する際の動作を示す
作用説明図であり、(a)は7.5MHz振動子を送信
駆動する際の作用説明図、(b)は12MHz振動子を
送信駆動する際の作用説明図
【図5】振動子からの受信信号を伝送する際の動作を示
す作用説明図
【図6】プローブ先端部の振動子近傍に配設されるプリ
アンプを差動増幅回路(先端バッファ)で構成した変形
例の全体構成を示すブロック図
【図7】図6における先端バッファの構成を示す回路図
【図8】超音波プローブの先端部の第1の変形例を示す
構成説明図
【図9】超音波プローブの先端部の第2の変形例を示す
構成説明図
【図10】従来の超音波診断装置の主要部の構成例を示
す構成説明図
【符号の説明】
1…超音波プローブ 3…観測装置 4…同軸ケーブル 14,15…振動子 16…プリアンプ 17…ダイオードスイッチ 18…制御回路 19…観測装置内制御装置 20…振動子切換えスイッチ 21A,21B,22,35A,35B,38…ダイオ
ード 27…ハウジング 28…送受信信号処理回路 34A,34B…パルストランス 36A,36B…高耐圧スイッチ 37…切換ロジック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波プローブの先端部に複数の振動子
    を有し、この振動子によって超音波信号を送受して体内
    組織の診断を行う超音波診断装置であって、 前記振動子に印加する送信パルスの極性を変換する極性
    変換手段と、 前記振動子のそれぞれに接続され、前記極性変換手段か
    ら出力される極性の異なる送信パルスをそれぞれの振動
    子に選択的に印加する整流素子と、 前記振動子および前記整流素子を含むプローブ先端部と
    前記極性変換手段を含む手元側とを接続して送受信信号
    を伝送する一本の伝送ケーブルと、 を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
JP852293A 1993-01-21 1993-01-21 超音波診断装置 Withdrawn JPH06209935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013517039A (ja) * 2010-01-19 2013-05-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013517039A (ja) * 2010-01-19 2013-05-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 撮像装置

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