JPH06209726A - 米飯の製造方法および炊飯装置 - Google Patents

米飯の製造方法および炊飯装置

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JPH06209726A
JPH06209726A JP5008839A JP883993A JPH06209726A JP H06209726 A JPH06209726 A JP H06209726A JP 5008839 A JP5008839 A JP 5008839A JP 883993 A JP883993 A JP 883993A JP H06209726 A JPH06209726 A JP H06209726A
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JP
Japan
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rice
steaming
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steam
refined
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JP5008839A
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English (en)
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Kazuo Amano
一男 天野
Ichiro Yamagata
一郎 山縣
Yuki Yamaguchi
由紀 山口
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NIPPON SEIMAI KOGYOKAI
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NIPPON SEIMAI KOGYOKAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特精米を米飯として摂取できるよう炊飯するこ
とができ、食味を著しく改善した米飯の製造方法および
炊飯装置を提供する。 【構成】 玄米をとう精歩留り70%以下までとう精し
た特精米から米飯の製造方法であって、蒸気による蒸し
工程を含み、煮沸することなく特精米を炊飯する炊飯前
の洗米工程1は2〜3回とし、1次蒸し工程3の前に水
浸漬工程2を設け、1次蒸し工程3と、該1次蒸し工程
3の後の湯浸漬工程4と、該湯浸漬工程4後の2次蒸し
工程5とを含む、2次蒸し工程5の直後に高温の乾燥空
気による水分飛ばし工程6を設けた。炊飯装置は、層状
に置いた特精米を蒸気を通しつつ搬送して1次蒸しする
1次コンベア11と、該1次コンベア11で搬送された
米粒を受け攪拌翼を備えた浸漬槽12と、浸漬槽12か
ら出された米粒を蒸気を通しながら搬送して2次蒸しす
る2次コンベア15とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玄米をとう精歩留り7
0%以下までとう精した特精米から米飯の製造方法およ
び炊飯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】玄米をとう精歩留り70%以下までとう
精した特精米は、89〜92%までとう精される一般精
米に比し低たんぱく化するので、特殊な用途に用いら
れ、例えば日本酒の製造に用いられ、また、腎臓病患者
の食事療法に効果的なものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特精米
を通常の炊飯方法で炊飯すると、煮崩れを起して糊状に
なり、日本酒の製造に用いる場合は、直接摂取するわけ
ではないが、米飯として摂取する場合は、食味が悪く、
きわめて摂取しにくいものになるという問題点があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、特精米を米飯として摂取できるよ
う炊飯することができ、食味を著しく改善した米飯の製
造方法および炊飯装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 玄米をとう精歩留り70%以下までとう精した特精
米から米飯の製造方法であって、蒸気による蒸し工程
(3,5)を含み、煮沸することなく特精米を炊飯する
ことを特徴とする米飯の製造方法。
【0006】2 玄米をとう精歩留り70%以下までと
う精した特精米から米飯の製造方法であって、1次蒸し
工程(3)と、該1次蒸し工程(3)の後の湯浸漬工程
(4)と、該湯浸漬工程(4)後の2次蒸し工程(5)
とを含むことを特徴とする米飯の製造方法。
【0007】3 炊飯前の洗米工程1は2〜3回とし、
1次蒸し工程(3)の前に水浸漬工程(2)を設け、2
次蒸し工程(5)の直後に高温の乾燥空気による水分飛
ばし工程(6)を設けたことを特徴とする項1,2記載
の米飯の製造方法。
【0008】4 蒸気は104度C以下の飽和蒸気であ
ることを特徴とする項1,2,3記載の米飯の製造方
法。
【0009】5 水浸漬工程(2)は20分以上、1次
蒸し工程(3)は10〜20分、湯浸漬工程(4)は4
〜6分、2次蒸し工程(5)は12〜15分としたこと
を特徴とする請求項2,3,4記載の米飯の製造方法。
【0010】6 層状に置いた特精米を蒸気を通しつつ
搬送して1次蒸しする1次コンベア(11)と、該1次
コンベア(11)で搬送された米粒を受け攪拌翼を備え
た浸漬槽(12)と、浸漬槽(12)から出された米粒
を蒸気を通しながら搬送して2次蒸しする2次コンベア
(15)とを備えたことを特徴とする炊飯装置(10)
に存する。
【0011】
【作用】玄米をとう精歩留り70%以下までとう精した
特精米は水とともに煮沸する通常の炊飯方法では糊状の
食味の悪い米飯になるので、蒸しを基本として炊飯をす
る。すなわち、蒸し工程で特精米に蒸気を通し煮沸する
ことなく炊飯する。
【0012】炊飯前の洗米工程1は過度にならぬよう2
〜3回とし、その後の水浸漬工程(2)では蒸し工程で
適切に米粒に熱が通る程度に、例えば20分くらい浸漬
される。1次蒸し工程(3)では、104度C以下の飽
和蒸気が10〜12分通され、1次蒸し工程(3)が終
ると、湯浸漬工程(4)で米粒が湯に漬けられる。湯浸
漬工程(4)では沸騰していない湯に4〜6分米粒が漬
かる。さらに、その後、2次蒸し工程(5)で1次蒸し
工程(3)と同様に蒸気が12〜15分通され、2次蒸
し工程(5)の直後の水分飛ばし工程(6)で高温の乾
燥空気により水分が飛ばされる。
【0013】炊飯は次のように炊飯装置10によりなさ
れる。1次蒸し工程(3)では、層状に置いた特精米が
1次コンベア(11)状を搬送され、搬送されながら蒸
気が通される。1次コンベア(11)で搬送された米粒
は浸漬槽(12)に入れられ、偏らないよう攪拌翼で攪
拌されながら湯のなかに浸漬される。浸漬が完了して浸
漬槽(12)から出された米粒は2次コンベア(15)
上を蒸気を通しながら搬送される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例を示している。特精米は
玄米をとう精歩留り70%以下までとう精してあり、こ
の特精米から食味のよい米飯を製造するものであり、蒸
気による蒸し工程を含み、煮沸することなく特精米を炊
飯する米飯の製造方法である。
【0015】図1に示すように、米飯の製造方法は、洗
米工程1と、水浸漬工程2と、1次蒸し工程3と、湯浸
漬工程4と、2次蒸し工程5と、水分飛ばし工程6とを
備え、蒸し工程を中心とし、他の工程は蒸し工程を良好
にするよう特精米の性状に応じて設定される。蒸し工程
には104度C以下の飽和蒸気が用いられる。
【0016】炊飯前の洗米工程1は軽く洗う2〜3回に
設定し、1次蒸し工程3の前の水浸漬工程2は、特精米
の性状にもよるが20分以上は必要である。1次蒸し工
程3は10〜20分程度に、湯浸漬工程4は4〜6分、
2次蒸し工程5は12〜15分に設定される。2次蒸し
工程5の直後の水分飛ばし工程6は高温の乾燥空気によ
り米粒の水分を飛ばして米飯を仕上げるものである。
【0017】本発明に係る米飯の製造方法は図2に示す
炊飯装置10により実施される。
【0018】炊飯装置10は、1次コンベア11と、2
次コンベア15と、その間の浸漬槽12とを備えて成
る。1次コンベア11は1次蒸し工程3に対応してお
り、洗米工程1および水浸漬工程2は通常の方法であ
る。1次コンベア11は、15cm程度以下の層状特精米
を置いて搬送し、搬送しながら特精米の層に蒸気を通し
て1次蒸しするものである。浸漬槽12内には85度C
程度の湯が溜められており、1次コンベア11で搬送し
ながら1次蒸しされた米粒を受けとめるものであり、攪
拌翼13を備えている。2次コンベア15は、浸漬槽1
2から出された米粒を蒸気を通しながら搬送して2次蒸
しするものである。
【0019】次に作用を説明する。玄米をとう精歩留り
70%以下までとう精した特精米は水とともに煮沸する
通常の炊飯方法では糊状の食味の悪い米飯になるので、
蒸しを基本として炊飯をする。すなわち、蒸し工程で特
精米に蒸気を通し煮沸することなく炊飯する。
【0020】炊飯前の洗米工程1は過度にならぬよう2
〜3回とし、その後の水浸漬工程2では蒸し工程で適切
に米粒に熱が通る程度に、例えば20分くらい浸漬され
る。1次蒸し工程3では、104度C以下の飽和蒸気が
10〜12分通され、1次蒸し工程3が終ると、湯浸漬
工程4で米粒が湯に漬けられる。湯浸漬工程4では沸騰
していない湯に4〜6分米粒が漬かる。さらに、その
後、2次蒸し工程5で1次蒸し工程3と同様に蒸気が1
2〜15分通され、2次蒸し工程5の直後の水分飛ばし
工程6で高温の乾燥空気により水分が飛ばされる。
【0021】炊飯は次のように炊飯装置10によりなさ
れる。1次蒸し工程3では、層状に置いた特精米が1次
コンベア11状を搬送され、搬送されながら蒸気が通さ
れる。1次コンベア11で搬送された米粒は浸漬槽12
に入れられ、偏らないよう攪拌翼13で米粒を攪拌して
ばらばらにし適当な水分を含ませまた多少の米炊き作用
も受けながら湯のなかに浸漬される。
【0022】浸漬が完了すると攪拌翼13が浸漬槽12
から2次コンベア15上に米粒をすくい上げて落し、米
粒は2次コンベア15上を蒸気を通しながら搬送され
る。また2次コンベア15の後端に水分飛ばし工程6に
対応する構成として乾燥空気の噴出口が設けられ、炊き
上がり間近の米飯に高温の乾燥空気があてられ水分を調
整されて米飯が完成する。
【0023】炊飯直後の米飯の含有水分は例えば、炊飯
直後で64.1%,炊飯15時間後で63.2%であっ
た。米飯の食味は、固さと粘りの比、あるいは凝集性に
より評価でき、旨い米飯は固さと粘りの比が0.06あ
るいは0.07以上で、凝集性は0.40〜0.55の
範囲内で高い方の値を示すものであり、特精米の米飯
は、一つの実施例では固さと粘りの比が0.13、凝集
性0.44で、旨い米飯の部類に属するものである。な
お、凝集性は、米粒を人が咀嚼する動作に類似した装置
により米粒を測定するものであるが、説明すると冗長に
なるので、図3〜図11に説明図を添付した。
【0024】前記炊飯方法により炊飯された特精米の米
飯は、そのままあるいは20度C以下に冷凍して流通さ
せることができる。また、炊飯後15時間のさめた状態
でも食味に問題はなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る米飯の製造方法および炊飯
装置によれば、玄米をとう精歩留り70%以下までとう
精した特精米を炊飯するに際し、蒸気による蒸し工程を
含み、煮沸することなく特精米を炊飯するようにしたか
ら、特精米であっても糊状になることなく、食味のよい
米飯を炊飯することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る炊飯方法を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例に係る炊飯装置を示す説明図
である。
【図3】凝集性を示す説明図である。
【図4】凝集性を示す説明図である。
【図5】凝集性を示す説明図である。
【図6】凝集性を示す説明図である。
【図7】凝集性を示す説明図である。
【図8】凝集性を示す説明図である。
【図9】凝集性を示す説明図である。
【図10】凝集性を示す説明図である。
【図11】凝集性を示す説明図である。
【符号の説明】
1…洗米工程 2…水浸漬工程 3…1次蒸し工程 4…湯浸漬工程 5…2次蒸し工程 6…水分飛ばし工程 10…炊飯装置 11…1次コンベア 12…浸漬槽 13…攪拌翼 15…2次コンベア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄米をとう精歩留り70%以下までとう精
    した特精米からの米飯の製造方法であって、 蒸気による蒸し工程を含み、煮沸することなく特精米を
    炊飯することを特徴とする米飯の製造方法。
  2. 【請求項2】玄米をとう精歩留り70%以下までとう精
    した特精米から米飯の製造方法であって、 1次蒸し工程と、該1次蒸し工程の後の湯浸漬工程と、
    該湯浸漬工程後の2次蒸し工程とを含むことを特徴とす
    る米飯の製造方法。
  3. 【請求項3】炊飯前の洗米工程は2〜3回とし、1次蒸
    し工程の前に水浸漬工程を設け、2次蒸し工程の直後に
    高温の乾燥空気による水分飛ばし工程を設けたことを特
    徴とする請求項1,2記載の米飯の製造方法。
  4. 【請求項4】蒸気は104度C以下の飽和蒸気であるこ
    とを特徴とする請求項1,2,3記載の米飯の製造方
    法。
  5. 【請求項5】水浸漬工程は20分以上、1次蒸し工程は
    10〜20分、湯浸漬工程は4〜6分、2次蒸し工程は
    12〜15分としたことを特徴とする請求項2,3,4
    記載の米飯の製造方法。
  6. 【請求項6】層状に置いた特精米を蒸気を通しつつ搬送
    して1次蒸しする1次コンベアと、該1次コンベアで搬
    送された米粒を受け攪拌翼を備えた浸漬槽と、浸漬槽か
    ら出された米粒を蒸気を通しながら搬送して2次蒸しす
    る2次コンベアとを備えたことを特徴とする炊飯装置。
JP5008839A 1993-01-22 1993-01-22 米飯の製造方法および炊飯装置 Pending JPH06209726A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6174553A (ja) * 1984-09-21 1986-04-16 Alpha- Shokuhin Kk 炊飯方法
JPS61199820A (ja) * 1985-03-01 1986-09-04 株式会社 是沢鉄工所 連続式炊飯装置
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JPH03136617A (ja) * 1989-08-10 1991-06-11 Iseki & Co Ltd 連続蒸煮式炊飯装置、その装置に使用する米飯水分計、および米飯加工方法

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