JPH06209503A - 電気車速度制御装置 - Google Patents

電気車速度制御装置

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JPH06209503A
JPH06209503A JP5000028A JP2893A JPH06209503A JP H06209503 A JPH06209503 A JP H06209503A JP 5000028 A JP5000028 A JP 5000028A JP 2893 A JP2893 A JP 2893A JP H06209503 A JPH06209503 A JP H06209503A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度補償系と位置補償系の速度制御を切り換
えても急峻な速度変化を来さず、乗り心地の悪化を防止
することができる。 【構成】 この発明の電気車速度制御装置は、指令速度
と車両実速度との偏差から速度補償電流指令値を演算
し、また指令位置と車両実位置との偏差から位置補償電
流指令値を演算する。そして比率選択器において、速度
補償系と位置補償系との使用比率を車両実位置に応じて
連続的に変化するように選択し、電流指令値演算器にお
いて、比率選択器によって選択された使用比率を速度補
償電流指令値、位置補償電流指令値それぞれに乗じて加
算することにより電力変換器に対する電流指令値を求め
る。こうして、電力変換器へ出力する電流指令値を連続
的に変化するものにして制御の不連続性をなくし、乗り
心地の悪化を防止し、かつ、到着時間の誤差を少なく
し、停止精度も向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車の速度制御を
行なう電気車速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気車の速度制御を行なうための
電気車速度制御装置として、図6に示す構成のものが知
られている。この従来の電気車速度制御装置は、速度指
令と実速度との偏差を補償する速度追従制御系と、位置
指令と実位置との偏差を補償する位置追従制御系との2
つの制御系を備え、列車の位置や時間に応じてどちらの
制御系の出力を用いるかを切り換えて制御する方式のも
のである。
【0003】すなわち、図6に示すように、指令速度V
*、指令位置X*を出力するパターン発生部1、指令速
度V*と車両実速度Vとの偏差を演算する差分演算器2
a、指令位置X*と車両実位置Xとの偏差を演算する差
分演算器2b、また、差分演算器2aからの速度偏差に
相当する電流指令値Iv*を演算する速度補償器3、差
分演算器2bからの位置偏差に相当する電流指令値Ix
*を演算する位置補償器4、そして、速度補償器3にお
いて求められた速度補償電流指令値Iv*を出力する
か、位置補償器4において求められた位置補償電流指令
値Ix*を出力するかを選択する選択器5から構成され
ていて、この選択器5の出力が電力変換器に電流指令値
Im*として与えられるようになっていた。そして、こ
の選択器5は、電気車の位置または現在の時間に応じて
切り換えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の電気車速度制御装置では、制御系を電気車の位置
または時間に応じて速度補償系か位置補償系かのいずれ
かに切り換えてその制御系に特定してしまうために、例
えば速度補償系から位置補償系に切り換える際に生じて
いる速度偏差と位置偏差の大きさに違いがある場合に
は、切り換え時に電流指令値が急変するため、制御が不
連続になって電気車の乗り心地が悪化したり、位置指令
に追従するまでに長い時間を必要として制御が不安定に
なったりする問題点があった。
【0005】さらに、電気車を正確に指令停止点に停止
させるために、早めに位置補償系に制御系を切り換える
場合には、位置補償系の指令速度が停止直前の制御系と
して考慮されているために比較的小さい値であって指令
速度を守ることができず、保安速度をオーバーしてしま
ったり、速度が遅くなるために電気車の駅到着時間に大
きな誤差が生じたりする問題点があった。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、制御の不連続性の発生を極力防ぐこ
とができ、制御系の切り換え時の乗り心地の悪化を避け
ることができ、停止精度の向上、到着時間の誤差の低減
も図れる電気車速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電気車
速度制御装置は、あらかじめ定められた速度制御対象電
気車の目標速度パターンから指令位置、指令速度を発生
するパターン発生器と、指令速度と車両実速度との偏差
から速度補償電流指令値を演算する速度補償器と、指令
位置と車両実位置との偏差から位置補償電流指令値を演
算する位置補償器と、電気車停止指令位置の手前の減速
域途中に定められた第1指定位置までは速度補償電流指
令値の使用比率を1とし、第1指定位置から先で電気車
停止指令位置の直前に定められた第2指定位置までの範
囲では速度補償電流指令値の使用比率を徐々に下げ、位
置補償電流指令値の使用比率を徐々に上げるように両電
流指令値の使用比率を連続的に変化させ、第2指定位置
以降は位置補償電流指令値の使用比率を1とするよう
に、速度補償器と位置補償器において演算された両電流
指令値間の使用比率を電気車の実位置に応じて選択する
比率選択器と、この比率選択器において選択された使用
比率を速度補償電流指令値、位置補償電流指令値それぞ
れに乗じて加算することにより電力変換器に対する電流
指令値として出力する電流指令値演算器とを備えたもの
である。
【0008】また請求項2の発明の電気車速度制御装置
は、あらかじめ定められた速度制御対象電気車の目標速
度パターンから指令位置、指令速度を発生するパターン
発生器と、指令速度と車両実速度との偏差から速度補償
電流指令値を演算する速度補償器と、指令位置と車両実
位置との偏差から位置補償電流指令値を演算する位置補
償器と、位置補償電流指令値を使用する速度の上限値お
よび速度補償電流指令値を使用する速度の下限値をそれ
ぞれ第1指定速度、第2指定速度とし、電気車の加速運
転時、等速運転時および減速運転中であっても第1指定
速度よりも実速度が大きい場合に速度補償電流指令値の
使用比率を1とし、電気車が減速運転中で実速度が第1
指定速度より小さく、かつ第2指定速度よりも大きい範
囲である場合には速度補償電流指令値の使用比率を徐々
に下げ、位置補償電流指令値の使用比率を徐々に上げる
ように両電流指令値の使用比率を連続的に変化させ、電
気車が減速運転中で実速度が第2指定速度以下の場合に
は位置補償電流指令値の使用比率を1とするように、速
度補償器と位置補償器において演算された両電流指令値
の使用比率を電気車の実速度および加速度に応じて選択
する比率選択器と、この比率選択器において選択された
使用比率を速度補償電流指令値、位置補償電流指令値そ
れぞれに乗じて加算することにより電力変換器に対する
電流指令値として出力する電流指令値演算器とを備えた
ものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の電気車速度制御装置では、パ
ターン発生器からの指令速度と車両実速度との偏差から
速度補償電流指令値を速度補償器によって演算し、ま
た、パターン発生器からの指令位置と車両実位置との偏
差から位置補償電流指令値を位置補償器によって演算す
る。
【0010】また、比率選択器において、電気車停止指
令位置の手前の減速域途中に定められた第1指定位置ま
では速度補償電流指令値の使用比率を1とし、第1指定
位置から先で電気車停止指令位置の直前に定められた第
2指定位置までの範囲では速度補償電流指令値の使用比
率を徐々に下げ、位置補償電流指令値の使用比率を徐々
に上げるように両電流指令値の使用比率を連続的に変化
させ、第2指定位置以降は位置補償電流指令値の使用比
率を1とするように、速度補償器と位置補償器において
演算された両電流指令値間の使用比率を電気車の実位置
に応じて選択する。
【0011】そして、電流指令値演算器において、比率
選択器において選択された使用比率を速度補償電流指令
値、位置補償電流指令値それぞれに乗じて加算すること
により電力変換器に対する電流指令値を求めて出力す
る。
【0012】こうして、速度補償系と位置補償系との使
用比率を車両実位置に応じて連続的に変化するように選
択することによって、電力変換器へ出力する電流指令値
が連続的に変化するようにし、制御の不連続性をなくし
て乗り心地の悪化を防止し、かつ、到着時間の誤差を少
なくして停止精度も向上させる。
【0013】請求項2の発明の電気車速度制御装置で
は、パターン発生器からの指令速度と車両実速度との偏
差から速度補償電流指令値を速度補償器によって演算
し、また、パターン発生器からの指令位置と車両実位置
との偏差から位置補償電流指令値を位置補償器によって
演算する。
【0014】また、比率選択器において、位置補償電流
指令値を使用する速度の上限値および速度補償電流指令
値を使用する速度の下限値をそれぞれ第1指定速度、第
2指定速度とし、電気車の加速運転時、等速運転時およ
び減速運転中であっても第1指定速度よりも実速度が大
きい場合に速度補償電流指令値の使用比率を1とし、電
気車が減速運転中で実速度が第1指定速度より小さく、
かつ第2指定速度よりも大きい範囲である場合には速度
補償電流指令値の使用比率を徐々に下げ、位置補償電流
指令値の使用比率を徐々に上げるように両電流指令値の
使用比率を連続的に変化させ、電気車が減速運転中で実
速度が第2指定速度以下の場合には位置補償電流指令値
の使用比率を1とするように、速度補償器と位置補償器
において演算された両電流指令値の使用比率を電気車の
実速度および加速度に応じて選択する。
【0015】そして、電流指令値演算器において、比率
選択器において選択された使用比率を速度補償電流指令
値、位置補償電流指令値それぞれに乗じて加算すること
により電力変換器に対する電流指令値を求めて出力す
る。
【0016】こうして、速度補償系と位置補償系との使
用比率を車両実速度と加速状態に応じて連続的に変化す
るように選択することによって、電力変換器へ出力する
電流指令値が連続的に変化するようにし、制御の不連続
性をなくして乗り心地の悪化を防止し、かつ、到着時間
の誤差を少なくし、停止精度も向上させる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0018】図1は請求項1の発明の一実施例の回路ブ
ロック図であり、この実施例の電気車速度制御装置は、
あらかじめ定められた速度制御対象電気車の目標速度パ
ターンから指令速度V*、指令位置X*を発生するパタ
ーン発生器1と、このパターン発生器1からの指令速度
V*と車両実速度Vとの偏差を求める差分演算器2a
と、パターン発生器1からの指令位置X*と車両実位置
Xとの偏差を求める差分演算器2bと、差分演算器2a
が求めた速度偏差から速度補償電流指令値Iv*を演算
する速度補償器3と、差分演算器2bが求めた位置偏差
から位置補償電流指令値Ix*を演算する位置補償器4
とを備えている。
【0019】この実施例の電気車速度制御装置はまた、
これらの速度補償器3が求めた速度補償電流指令値Iv
*と位置補償器4が求めた位置補償電流指令値Ix*と
の間の使用比率Kv,Kxを電気車の実位置に応じて選
択する比率選択器6と、この比率選択器6において選択
された使用比率Kv,Kxそれぞれを速度補償電流指令
値Iv*、位置補償電流指令値Ix*それぞれに乗じて
加算することにより電力変換器に対する電流指令値Im
*として出力する電流指令値演算器7を備えている。
【0020】そして比率選択器6は、図2(a)に示す
速度パターンにおいて、同図(b)、(c)に示すよう
に、出発位置Xsから電気車停止指令位置の手前の減速
域途中に定められた第1指定位置Xr1までは速度補償
電流指令値Iv*の使用比率Kvを1とし、第1指定位
置Xr1から先で電気車停止指令位置Xeの直前に定め
られた第2指定位置Xr2までの範囲では速度補償電流
指令値Iv*の使用比率Kvを徐々に下げ、逆に位置補
償電流指令値Ix*の使用比率Kxを徐々に上げるよう
に両電流指令値Iv*,Ix*の使用比率Kv,Kxを
連続的に変化させ、第2指定位置Xr2以降は位置補償
電流指令値Ix*の使用比率Kxを1とするように、速
度補償器3と位置補償器4において演算された両電流指
令値Iv*,Ix*間の使用比率Kv,Kxを電気車の
実位置Xに応じて選択する。
【0021】また、電流指令値演算器7は、図3に示す
回路構成を備えており、速度補償乗算器71、位置補償
乗算器72、これらの速度補償乗算器71の出力と位置
補償乗算器72の出力との加算器73から構成されてい
て、比率選択器6において選択された使用比率Kv,K
xを速度補償電流指令値Iv*、位置補償電流指令値I
x*それぞれに乗じて加算することにより電力変換器に
対する電流指令値Im*を出力するようになっている。
【0022】次に、上記構成の電気車速度制御装置の動
作について説明する。
【0023】電力変換器によって架線からとられた電力
を電流指令値Im*に対応する電力に変換して電動機を
駆動することにより、電気車は所定の速度パターンで走
行することになる。
【0024】こうして電気車が走行することにより車両
実速度Vおよび車両実位置Xが検出され、パターン発生
器1から指令速度V*および指令位置X*が出力され
る。そこで、指令速度V*と車両実速度Vとの偏差を差
分演算器2aにおいて求め、速度補償器3においてその
偏差に応じた補償演算を行ない、速度補償電流指令値I
v*を求めて電流指令値演算器7に与える。また、指令
位置X*と車両実位置Xとの偏差を差分演算器2bにお
いて求め、位置補償器4においてその偏差に応じた補償
演算を行ない、位置補償電流指令値Ix*を求めて電流
指令値演算器7に与える。
【0025】一方、比率選択器6では、走行開始前に、
図2(a)に示すように、速度パターン発生器1からの
速度パターン情報を得て位置補償系において演算された
位置補償電流指令値Ix*の使用を開始する第1指定位
置Xr1、および速度補償系において演算された速度補
償電流指令値Iv*の使用を終了する第2指定位置Xr
2をあらかじめ設定し、速度補償電流指令値、位置補償
電流指令値それぞれの使用比率Kv,Kxを位置Xのパ
ラメータとしたデータして記憶しておく。
【0026】すなわち、指令停止位置Xeから距離ΔX
2だけ手前に第2指定位置Xr2を設定し、さらに距離
ΔX1だけ手前に第1指定位置Xr1を設定する。そし
て、 出発位置Xs〜第1指定位置Xr1区間: (Kv:Kx)=(1:0) 第1指定位置Xr1〜第2指定位置Xr2区間: (Kv:Kx)=(1:0)〜(0:1)の連続変化 第2指定位置Xr2〜指令停止位置Xe区間: (Kv:Kx)=(0:1) とし、この(Kv:Kx)を位置Xをパラメータとする
データとして記憶しておき、車両の走行により、時々刻
々入力されてくる車両実位置Xに応じて、両電流指令値
Iv*,Ix*の使用比率Kv,Kxを図2(b)、
(c)に示すように選択して電流指令値演算器7に与え
るのである。
【0027】電流指令値演算器7は、こうして速度補償
器3から速度補償電流指令値Iv*、位置補償器4から
位置補償電流指令値Ix*を受け、比率選択器6から使
用比率Kv,Kxを受け取ると、速度補償乗算器71に
おいて速度補償電流指令値Iv*と速度補償使用比率K
vを乗算してKv・Iv*を加算器73に出力し、同じ
ように位置補償乗算器72において位置補償電流指令値
Ix*と位置補償使用比率Kxとを乗算してKx・Ix
*を加算器73に出力し、加算器73でこれらを加算し
て、電力変換器に対する電流指令値Im*として、 Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix* を出力する。
【0028】したがって、最終的な電力変換器に対する
電流指令値Im*として、 出発位置Xs〜第1指定位置Xr1区間: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix*=Iv* 第1指定位置Xr1〜第2指定位置Xr2区間: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix* 第2指定位置Xr2〜指令停止位置Xe区間: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix*=Ix* が得られることになる。
【0029】すなわち、電気車が加速域や等速域、さら
には減速域であっても速度が大きい領域では、比率選択
器6が選択比率(Kv:Kx)を(1:0)として、速
度補償電流指令値Iv*のみを使用して速度制御を行な
い、指令速度を守りながら指定された走行時間も守るこ
とを重点とした制御を行ない、そして電気車が減速を始
めて指令停止位置Xeに近づいてくると、比率選択器6
では選択比率(Kv:Kx)を(1:0)から(0:
1)へと使用比率の合計が1になるように徐々に変化さ
せて、最終的には位置補償電流指令値Ix*のみで速度
制御するように徐々にKxの比率を上昇させた速度制御
を行ない、さらに電気車が指令停止位置Xeの直前に近
づくと、比率選択器6が選択比率(Kv:Kx)を
(0:1)として、位置補償電流指令値Ix*のみを使
用して速度制御を行ない、停止精度を守ることを重点と
して制御を行なうのである。
【0030】図4は請求項2の発明の一実施例の回路ブ
ロック図であり、この実施例の電気車速度制御装置は、
あらかじめ定められた速度制御対象電気車の目標速度パ
ターンから指令速度V*、指令位置X*を発生するパタ
ーン発生器1と、このパターン発生器1からの指令速度
V*と車両実速度Vとの偏差を求める差分演算器2a
と、パターン発生器1からの指令位置X*と車両実位置
Xとの偏差を求める差分演算器2bと、差分演算器2a
が求めた速度偏差から速度補償電流指令値Iv*を演算
する速度補償器3と、差分演算器2bが求めた位置偏差
から位置補償電流指令値Ix*を演算する位置補償器4
を備えている。
【0031】この実施例の電気車制御装置はまた、これ
らの速度補償器3が求めた速度補償電流指令値Iv*と
位置補償器4が求めた位置補償電流指令値Ix*との間
の使用比率Kv,Kxを電気車の実速度と加速状態に応
じて選択する比率選択器8と、この比率選択器8におい
て選択された使用比率Kv,Kxそれぞれを速度補償電
流指令値Iv*、位置補償電流指令値Ix*それぞれに
乗じて加算することにより電力変換器に対する電流指令
値Im*として出力する電流指令値演算器7から構成さ
れている。
【0032】また、電流指令値演算器7は、第1実施例
と同じく図3に示す回路構成を備えており、速度補償乗
算器71、位置補償乗算器72、これらの速度補償乗算
器71の出力と位置補償乗算器72の出力との加算器7
3から構成されていて、比率選択器8において選択され
た使用比率Kv,Kxを速度補償電流指令値Iv*、位
置補償電流指令値Ix*それぞれに乗じて加算すること
により電力変換器に対する電流指令値Im*を出力する
ようになっている。
【0033】そして、比率選択器8は、図5(a)に示
す速度パターンに示すように、位置補償電流指令値Ix
*を使用する速度の上限値を第1指定速度Vr1とし、
速度補償電流指令値Iv*を使用する速度の下限値を第
2指定速度Vr2とし、同図(b)、(c)に示すよう
に、電気車の加速運転時、等速運転時および減速運転中
であっても第1指定速度Vr1よりも実速度Vが大きい
場合に速度補償電流指令値Iv*の使用比率Kvを1と
し、電気車が減速運転中で実速度が第1指定速度Vr1
より小さく、かつ第2指定速度Vr2よりも大きい範囲
である場合には速度補償電流指令値Iv*の使用比率K
vを徐々に下げ、逆に位置補償電流指令値Ix*の使用
比率Kxを徐々に上げるように両電流指令値Iv*,I
x*の使用比率Kv,Kxを連続的に変化させ、電気車
が減速運転中で実速度が第2指定速度Vr2以下の場合
には位置補償電流指令値Ix*の使用比率を1とするよ
うに、速度補償器3と位置補償器4において演算された
両電流指令値Iv*,Ix*間の使用比率Kv,Kxを
電気車の実速度とその加速状態に応じて選択するように
なっている。
【0034】次に、上記構成の電気車速度制御装置の動
作について説明する。
【0035】電力変換器によって架線からとられた電力
を電流指令値Im*に対応する電力に変換して電動機を
駆動することにより、電気車は所定の速度パターンで走
行することになる。
【0036】こうして電気車が走行することにより車両
実速度Vおよび車両実位置Xが検出され、パターン発生
器1から指令速度V*および指令位置X*が出力され
る。そこで、指令速度V*と車両実速度Vとの偏差を差
分演算器2aにおいて求め、速度補償器3においてその
偏差に応じた補償演算を行ない、速度補償電流指令値I
v*を求めて電流指令値演算器7に与える。また、指令
位置X*と車両実位置Xとの偏差を差分演算器2bにお
いて求め、位置補償器4においてその偏差に応じた補償
演算を行ない、位置補償電流指令値Ix*を求めて電流
指令値演算器7に与える。
【0037】一方、比率選択器8では、走行開始前に、
図5(a)に示すように、速度パターン発生器1からの
速度パターン情報を得て位置補償系において演算された
位置補償電流指令値Ix*の使用を開始する第1指定速
度Vr1、および速度補償系において演算された速度補
償電流指令値Iv*の使用を終了する第2指定速度Vr
2をあらかじめ設定し、速度補償電流指令値、位置補償
電流指令値それぞれの使用比率Kv,Kxを位置Xのパ
ラメータとしたデータして記憶しておく。
【0038】すなわち、加速時、等速時、さらに減速時
であっても電気車がまだ高速運転中であることを示す第
1指定速度Vr1と、停止直前の速度を示す第2指定速
度Vr2を設定する。そして、 加速時、等速時の場合、および減速時で第1指定速度V
r1以上の場合: (Kv:Kx)=(1:0) 減速時で第1指定速度Vr1〜第2指定速度Vr2の場
合: (Kv:Kx)=(1:0)〜(0:1)の連続変化 減速時で第2指定速度Vr2以下の場合: (Kv:Kx)=(0:1) とし、この(Kv:Kx)を電気車の速度Vと加速状態
をパラメータとするデータとして記憶しておき、車両の
走行により、時々刻々入力されてくる車両実速度Vと加
速状態に応じて、両電流指令値Iv*,Ix*の使用比
率Kv,Kxを図5(b)、(c)に示すように選択し
て電流指令値演算器7に与えるのである。
【0039】電流指令値演算器7は、こうして速度補償
器3から速度補償電流指令値Iv*、位置補償器4から
位置補償電流指令値Ix*を受け、比率選択器8から使
用比率Kv,Kxを受け取ると、図3に示すように、速
度補償乗算器71において速度補償電流指令値Iv*と
速度補償使用比率Kvを乗算してKv・Iv*を加算器
73に出力し、同じように位置補償乗算器72において
位置補償電流指令値Ix*と位置補償使用比率Kxとを
乗算してKx・Ix*を加算器73に出力し、加算器7
3でこれらを加算して、電力変換器に対する電流指令値
Im*として、 Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix* を出力する。
【0040】したがって、最終的な電力変換器に対する
電流指令値Im*として、 加速時、等速時の場合、および減速時で第1指定速度V
r1以上の場合: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix*=Iv* 減速時で第1指定速度Vr1〜第2指定速度Vr2の場
合: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix* 減速時で第2指定速度Vr2以下の場合: Im*=Kv・Iv*+Kx・Ix*=Ix* が得られることになる。
【0041】すなわち、電気車が加速域や等速域、さら
には減速域であっても速度が大きい第1指定速度Vr1
以上の領域では、比率選択器8が選択比率(Kv:K
x)を(1:0)として、速度補償電流指令値Iv*の
みを使用して速度制御を行ない、指令速度を守りながら
指定された走行時間も守ることを重点とした制御を行な
い、電気車が減速を始めて速度が低下してくると、比率
選択器8では選択比率(Kv:Kx)を(1:0)から
(0:1)へと使用比率の合計が1になるように徐々に
変化させて、最終的には位置補償電流指令値Ix*のみ
で速度制御するように徐々にKxの比率を上昇させた速
度制御を行ない、さらに電気車が指令停止位置の直前に
近づき、速度が第2指定速度Vr2以下になれば、比率
選択器8が選択比率(Kv:Kx)を(0:1)とし
て、位置補償電流指令値Ix*のみを使用して速度制御
を行ない、停止精度を守ることを重点として制御を行な
うのである。
【0042】なお、上記の2実施例において、要求され
る停止精度が厳しい場合には、指定位置Xr1,Xr
2、あるいは指定速度Vr1,Vr2を大きくすること
によって位置補償電流指令値Ix*を用いる範囲を広く
することで指令停止位置への停止精度を上げることがで
きる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、速度補償系と
位置補償系との使用比率を車両実位置に応じて連続的に
変化するように選択し、電力変換器へ出力する電流指令
値を連続的に変化するようにしているので、出力である
電流指令値を急峻に変化させることなく連続的に制御す
ることができ、乗り心地の悪化を防止することができ
る。また、使用比率を電気車の位置に応じて選択するこ
とにより、出発から減速途中までは速度追従制御を用い
て指令速度および走行時間をキープし、また停止直前か
ら先は位置追従制御を用いて停止位置を正確にキープす
ることができ、要求される指定速度や到着時間の誤差を
少なくすることができ、停止精度も高くすることができ
る。
【0044】また請求項2の発明によれば、速度補償系
と位置補償系との使用比率を車両実速度と加速状態に応
じて連続的に変化するように選択し、電力変換器へ出力
する電流指令値を連続的に変化するようにしているの
で、制御の不連続性をなくして乗り心地の悪化を防止す
ることができ、しかも、使用比率を電気車の速度パター
ンに応じて選択することにより、出発から減速途中まで
は速度追従制御を用いて指令速度および走行時間をキー
プし、また停止直前から先は位置追従制御を用いて停止
位置を正確にキープすることができ、要求される指定速
度や到着時間の誤差を少なくすることができ、停止精度
も高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例における比率選択器の動作特性を示
すタイミングチャート。
【図3】上記実施例における電流指令値演算器の内部構
成を示すブロック図。
【図4】請求項2の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図5】上記実施例における比率選択器の動作特性を示
すタイミングチャート。
【図6】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 パターン発生部 2a 差分演算器 2b 差分演算器 3 速度補償器 4 位置補償器 6 比率選択器 7 電流指令値演算器 8 比率選択器 71 速度補償乗算器 72 位置補償乗算器 73 加算器 Xr1 第1指定位置 Xr2 第2指定位置 Vr1 第1指定速度 Vr2 第2指定速度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ定められた速度制御対象電気
    車の目標速度パターンから指令位置、指令速度を発生す
    るパターン発生器と、 指令速度と車両実速度との偏差から速度補償電流指令値
    を演算する速度補償器と、 指令位置と車両実位置との偏差から位置補償電流指令値
    を演算する位置補償器と、 前記電気車停止指令位置の手前の減速域途中に定められ
    た第1指定位置までは前記速度補償電流指令値の使用比
    率を1とし、前記第1指定位置から先で前記電気車停止
    指令位置の直前に定められた第2指定位置までの範囲で
    は前記速度補償電流指令値の使用比率を徐々に下げ、前
    記位置補償電流指令値の使用比率を徐々に上げるように
    前記両電流指令値の使用比率を連続的に変化させ、前記
    第2指定位置以降は前記位置補償電流指令値の使用比率
    を1とするように、前記速度補償器と位置補償器におい
    て演算された前記両電流指令値間の使用比率を電気車の
    実位置に応じて選択する比率選択器と、 前記比率選択器において選択された使用比率を前記速度
    補償電流指令値、位置補償電流指令値それぞれに乗じて
    加算することにより電力変換器に対する電流指令値とし
    て出力する電流指令値演算器とを備えて成る電気車速度
    制御装置。
  2. 【請求項2】 あらかじめ定められた速度制御対象電気
    車の目標速度パターンから指令位置、指令速度を発生す
    るパターン発生器と、 指令速度と車両実速度との偏差から速度補償電流指令値
    を演算する速度補償器と、 指令位置と車両実位置との偏差から位置補償電流指令値
    を演算する位置補償器と、 前記位置補償電流指令値を使用する速度の上限値および
    前記速度補償電流指令値を使用する速度の下限値をそれ
    ぞれ第1指定速度、第2指定速度とし、電気車の加速運
    転時、等速運転時および減速運転中であっても前記第1
    指定速度よりも実速度が大きい場合に前記速度補償電流
    指令値の使用比率を1とし、電気車が減速運転中で実速
    度が前記第1指定速度より小さく、かつ前記第2指定速
    度よりも大きい範囲である場合には前記速度補償電流指
    令値の使用比率を徐々に下げ、前記位置補償電流指令値
    の使用比率を徐々に上げるように前記両電流指令値の使
    用比率を連続的に変化させ、電気車が減速運転中で実速
    度が前記第2指定速度以下の場合には前記位置補償電流
    指令値の使用比率を1とするように、前記速度補償器と
    位置補償器において演算された前記両電流指令値の使用
    比率を電気車の実速度および加速度に応じて選択する比
    率選択器と、 前記比率選択器において選択された使用比率を前記速度
    補償電流指令値、位置補償電流指令値それぞれに乗じて
    加算することにより電力変換器に対する電流指令値とし
    て出力する電流指令値演算器とを備えて成る電気車速度
    制御装置。
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