JPH06209266A - 多重送信シグマ・デルタa−d変換器 - Google Patents

多重送信シグマ・デルタa−d変換器

Info

Publication number
JPH06209266A
JPH06209266A JP2397792A JP2397792A JPH06209266A JP H06209266 A JPH06209266 A JP H06209266A JP 2397792 A JP2397792 A JP 2397792A JP 2397792 A JP2397792 A JP 2397792A JP H06209266 A JPH06209266 A JP H06209266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sigma
delta
modulator
converter
modulators
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2397792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yunus Mohammad
ユヌス モハマッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harris Corp
Original Assignee
Harris Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harris Corp filed Critical Harris Corp
Priority to JP2397792A priority Critical patent/JPH06209266A/ja
Publication of JPH06209266A publication Critical patent/JPH06209266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ部品の特性によって精度の制約を受
けることなく、高精度でサンプリング速度の大きいシグ
マ・デルタA/D変換器を実現する。 【構成】 多重送信の単ループ変調器(101など)を
並列に接続し、それぞれ位相を時間的にずらしたクロッ
クで作動させるシグマ・デルタA−D変換器。並列に配
置された各変調器は、変調器回路にかかる切り替え周波
数(Fs)より数倍高いサンプリング周波数でデジタル
出力を出す。代表的な回路例は4個の二次シグマ・デル
タ変調器(101など)を持ち、位相を時間的に順次ず
らしたクロック(CLK1など)で駆動され、出力はマ
ルチプレクサー回路(105)で結合される。RC積分
器の二次変調器を用いる場合もある。また、同相の変調
器クロックを用いればマルチプレクサーの代わりに加算
器でもよく、この加算器は簡単な低域通過フィルタの役
目もする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ・デジタル(A
−D)変換器、特に速度を上げるために構成を改善した
シグマ・デルタ型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシグマ・デルタA−D変換器はア
ナログ入力信号のオーバーサンプリング方式を用いるも
ので、分解能の低い部品とデジタル・フィルタリングを
用いて信号を処理し、アナログ入力信号をデジタル化す
るものである。このようなA−D変換器はVLSIに効
果的に組み込むことができる。というのは大部分の回路
部品はデジタルであり、アナログ部品の精度が低くても
十分精度の高い変換ができるからである。
【0003】代表的なシグマ・デルタA−D変換器の一
般的なブロック線図を図1に示す。この回路にはシグマ
・デルタ変調器とも呼ぶアナログの前段10と、デジタ
ル低域フィルタ20とを含む。帯域幅fcのアナログ入
力信号は高いサンプリング速度Fsで変調器10によっ
てサンプリングされる。比Fs/(2fc)はオーバー
サンプリング比Fと呼ばれる。変調器10の出力は一般
に順次のデジタル信号で、アナログ信号をデジタル化し
たものであり、量子化雑音を含む。
【0004】変調器10の出力はデジタル低域フィルタ
20でフィルタされ、fcよりも高い周波数のデジタル
信号が持つ量子化雑音をほとんど除去する。最後にフィ
ルタされたデジタル信号は2fcの速度でサンプリング
され、帯域幅fcのアナログ信号はデジタル領域で表現
される。デジタル低域フィルタ20と出力のサンプリン
グは、この図では「デシメータ」と表示している。
【0005】図1に示すように、シグマ・デルタ変調器
10は一般にサンプリング回路11、減算回路12、積
分器13すなわちアナログフィルタ、分解能「L」ビッ
トのA−D変換器14およびこれも分解能「L」ビット
のフィードバックD−A変換器15から成る。
【0006】数Lは一次シグマ・デルタ変調器では一般
に1であり、この場合図2に示すように、内部A−D変
換器は単なる比較回路14’で、D−A変換器は基準電
圧+Vrおよび−Vrに接続される一対のスイッチ1
5’になる。
【0007】シグマ・デルタ変調器(アナログ回路の前
段)の基本的な機能は、アナログ入力信号の周波数より
もはるかに高速(一般に64倍ないし256倍)でアナ
ログ入力をサンプリングし、デジタルのビットおよび語
の出力を順次に作り出すことである。
【0008】順次のデジタル出力の平均値は、フィード
バック回路があるのでアナログ入力信号に等しい。更に
フィードバックループの積分器13すなわちアナログフ
ィルタは内部A−D変換器の量子化雑音を整形する。従
って順次のデジタル出力のスペクトルはアナログ入力信
号と整形量子化雑音とを含む。
【0009】量子化雑音の形状についていうと、雑音の
非常に小さなエネルギーはベース帯域すなわち信号の帯
域幅にあり、雑音のエネルギーの大部分は高い周波数領
域にあるのでデシメータのデジタルフィルタ20で取り
除かれるものである。図3は、正弦波アナログ入力に対
する一次(フィードバックループに積分器が1個)シグ
マ・デルタ変調器のデジタル出力を示す。
【0010】出力は、入力信号がピークに近いときに最
も高く、入力信号がボトムのときに最も低い。入力信号
がゼロに近いところでは、出力は50%のデユーテイサ
イクル信号を示している。
【0011】図4にはシグマ・デルタ変調器の出力のス
ペクトル密度を「デシメータフィルタ前」と表示してい
る。変調器のループに積分器が1個あるので、雑音の形
は周波数の一次関数になっている。デシメータの低域フ
ィルタが雑音の高周波成分を除き、「デシメータフィル
タ後」と表示している最終出力スペクトルになる。
【0012】デシメータのデジタルフィルタの基本的な
機能は、変調器10の出力にある量子化雑音を取り除く
ことである。出力信号の帯域幅は変調器のサンプリング
速度よりも非常に小さいので、出力を非常に低い速度
(2fc)で出しても情報のロスはない。サンプリング
速度がFsから2fcに下がるので、このフィルタは低
域デシメーションフィルタと呼ばれる。
【0013】フィルターリングは数段階で行われる。図
5に示すフィルタはCOMBフィルタと呼ばれるもの
で、(N+1)個の積分器のカスケードが、サンプリン
グ速度Fs/Fのリサンプラを介して、(N+1)個の
微分器のカスケードと連結されており、次のフィルタ伝
達関数を持つ。
【0014】
【数1】H(Z)=〔1/F×(1−Z-F)/(1−Z
-1)〕N+1
【0015】各積分器は高いサンプル速度Fsで作動
し、各微分器は非常に低い速度Fs/F即ち2fcで作
動する。フィルタのカットオフ周波数はfcに保たれ
る。
【0016】A−D変換の精度はオーバーサンプル比と
変調器のトポロジーに依る。精度はフィルタされた信号
のベース帯域fcのSN比を計算することによって得ら
れる。
【0017】この計算については、ベル研究所、Jam
es Candy著“A Useof Double
Integration in Sigma Delt
aModulation”、IEEE通信会報、Vo
l.COM−33、NO.3、1985年3月、に詳細
に解析されている。
【0018】例えば図4に示す一次システムの信号スペ
クトルの雑音エネルギーは周波数と共に直線的に増加す
る。従ってオーバーサンプリングによって帯域幅が減少
すれば、一次を超える雑音成分は除かれる。
【0019】例えばLをオーバーサンプリングのオクタ
ーブ数(オーバーサンプリング比F=2L )とするとS
N比のゲインは(9L−5.2)dbであることが、カ
リフォルニア大学バークレー校、Max Hauser
およびRobert Brodersen著“Circ
uit and Technology Consid
erations for MOS Delta−Si
gma A/D Converters”IEEE会報
CH2255−8/86、pp.1310−131
5、1986年、に論じられている。
【0020】オーバーサンプリング比が64すなわち6
オクターブであれば、SN比は49dbすなわち8ビッ
トである。オーバーサンプリング比が256すなわち8
オクターブに増加すると、SN比は67dbすなわち1
1ビットの分解能に増加する。従ってオーバーサンプリ
ング比が高くなれば雑音がベース帯域で低くなるので精
度は高くなる。
【0021】変調器の精度に影響する他の要因は雑音の
形状である。一次システムは変調器ループに積分器を1
個使うので、雑音のスペクトルの形状は一次である。高
次のシステムは複数の積分器を持っているので、雑音は
より複雑なスペクトル形状になる。
【0022】例えば図6に示す二次シグマ・デルタA−
D変換器では、2個の積分器33Aと33Bが比較器3
4、ラッチ(FF)35、デジタル低域フィルタ20に
接続されている。ラッチ(FF)35は基準電圧の間で
切り替えられ、ループ信号を加算ノードA、Bにフィー
ドバックする1ビットのD−A変換器の役目をする。
【0023】この回路はクロック信号がサンプリング速
度fsに相当するときに、最適に動作する。変調器から
の順次のデータは周波数fsでフィルタへ送られる。従
って信号の帯域幅がfcであれば、最大オーバーサンプ
リング比はF=fs/2fcである。
【0024】二次システムの出力スペクトルは図7Aに
示すように二乗特性をもている。図7Bに示すように、
一次システムに比べると第二の積分器がベース帯域の雑
音エネルギーを更に減少させる。
【0025】従ってSN比の向上は、一次システムでは
オーバーサンプリング比が2倍になる度に分解能9db
すなわち1.5ビットであるが、二次システムはオーバ
ーサンプリング比が2倍になる度に15dbすなわち
2.5ビットである。
【0026】同様に三次システムのSN比の向上は21
db/オクターブすなわち3.5ビット/オクターブで
ある。この関係を一般化すると、N次システムのSN比
の向上は(6N+3)db/オクターブ、すなわち
(0.5+N)ビット/オクターブである。
【0027】A−D変換の分解能を高める技術としての
オーバーサンプリングについては、Kirk Chao
他“A Higher Order Topolog
yfor Interpolative Modula
tors for Oversampling A/D
Converters”、回路およびシステムに関す
るIEEE会報、Vol.37、No.3、1990年
3月、に更に詳しく議論されている。
【0028】高次の雑音整形のための別の方法は、数個
の一次変調器をカスケードに接続することである。第一
の変調器はアナログ入力信号を変換し、第二以下の各変
調器はその前の変調器が発生する量子化雑音を変換す
る。
【0029】最後の変調器以外の全ての量子化誤差はデ
ジタル的に消去され、一次変調器の数に等しい次数の雑
音整形関数を生じる。
【0030】カスケードでシグマ・デルタを作る利点
は、何次でも安定であること、積分器の出力信号の振れ
が限定されること、積分器をパイプライン処理配置する
ことなどである。カスケード法の主な欠点は、SN比が
アナログ部品の精度に左右されやすいことである。
【0031】カスケードのシグマ・デルタ変調器につい
ては、Mike Rebeschini他“A Hig
h−Resolution CMOS Sigma−D
elta A−D converter”、IEEE会
報、CH2692−2/89、pp.246−249、
1989年、に更に詳しく述べられている。
【0032】ある高次変調器では、積分器間にスイッチ
ト・キャパシタ結合を用いている。図8に示す二次のス
イッチト・キャパシタ型シグマ・デルタ変調器の例は、
2つの積分器段40、A−D比較器44およびスイッチ
ト・キャパシタ結合を含んでいる。
【0033】比較器はクロックによりサンプリング速度
fsで切り替えられる。出力スペクトルおよび雑音の形
状は図7Aおよび7Bに示すものと同様である。スイッ
チト・キャパシタ型シグマ・デルタシステムについて
は、Paul Hurst他“Delta−Sigma
A/Ds with Reduced Sensit
ivity to Op Amp Noise and
Gain”、IEEE会報、CH2692−2/8
9、pp.254−257、1989年、に詳細に検討
されている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、従来
の技術は高次の変調器と高いサンプリング周波数を用い
ることによって、広い帯域幅の信号処理用の高精度変換
器を得ていた。しかし無条件に安定なのは一次システム
だけである。二次および高次のシステムは、入力の条件
によっては安定の問題が起こる。
【0035】更に高いサンプリングシステムでは高いオ
ーバーサンプリング比を用いて、帯域幅の低い信号すな
わちDCレベルで高精度の変換器を得ている。しかし変
調器のサンプリング速度はアナログ回路部品の特性によ
って制約される。カスケードシステムは一般に用いられ
るが、SN比がアナログ部品の精度によって影響される
という問題がある。
【0036】従って、特に高い周波数での応用および高
精度で低い周波数での応用においてA−D変換器の特性
を改善するには、シグマ・デルタ変換器の実質的なサン
プリング速度、速さおよび精度を向上させるための新し
い回路技術が必要である。
【0037】従って本発明の主要な目的は、従来のシグ
マ・デルタA−D変換器の設計において、アナログ前段
のサンプリング周波数の制約を克服することおよび、精
度を犠牲にすることなく性能を向上させるような高いサ
ンプリング速度を実現することである。
【0038】特に目的とするところは、安定と感度の特
性限界を超えることなくアナログ前段のサンプリング速
度を実質的に増加させるような、改善された変調器の構
造を提供することである。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明のシグマ・デルタ
A−D変換器は、個々の変調器のクロックによって制御
されるN個の並列シグマ・デルタ変調器を用い、また変
調器の出力のデジタル信号を結合して全体の出力デジタ
ル信号とし、実質的なサンプリング速度が個々の変調器
のN倍になるようにする信号結合回路を用いる。
【0040】望ましい一実施例では、4個の二次シグマ
・デルタ変調器がクロック同期されかつ位相をずらした
順序で駆動され、マルチプレクサ回路によって結合され
ている。他の実施例では、RC積分器の二次変調器を用
いている。
【0041】更に他の実施例では、同相の変調器クロッ
クを用いればマルチプレクサの代わりに加算器でもよ
く、変調器からのデジタルのビットは各サイクル毎に加
算され、デジタルの合計がデジタルフィルタに送られ
る。加算器または簡単な低域フィルターの役目もする。
【0042】
【実施例】図9において、本発明のシグマ・デルタA−
D変換器は4個の並列のシグマ・デルタ変調器101,
102,103,104を持ち、それらの出力Q1,Q
2,Q3,Q4はマルチプレクサ回路105によって多
重送信され、デジタル低域フィルタ回路106へ送られ
る。
【0043】各変調器は図6、7A、7Bおよび8につ
いて述べた切り替えコンデンサ型二次シグマ・デルタ変
調器である。各変調器段にはアナログ入力信号がVin
に入り、変調器クロックCLK1,CLK2,CLK
3,CLK4がそれぞれ与えられる。
【0044】アナログ入力信号は4個の二次変調器全て
でサンプリングされる。主クロックCLKは変調器クロ
ックCLK1,CLK2,CLK3,CLK4の4倍の
速さである。変調器クロックは時間的にずらした位相の
シーケンスの場合もある。こうすれば各変調器の出力は
信号の違った部分で信号処理を行っている、すなわち各
変調器で信号が主クロックの4サイクル毎にサンプリン
グされる、ように見える。
【0045】変調器の出力Q1,Q2,Q3,Q4はマ
ルチプレクサによって、マルチプレクサクロックCLK
M1,CLKM2,CLKM3,CLKM4でサンプリ
ングされ、全体の出力Qは主クロックCLKのデータ速
度を持ち、全ての変調器の出力は正確な位相のシーケン
スで結合されているように見える。
【0046】図10ではMOS技術に適用された上記の
シグマ・デルタ変調器段の一例を示す。積分器の伝送ゲ
ートは、ドレンとソースが互いに結合されたNMOSと
PMOSである。NMOSゲートは変調器クロックCL
Kiで駆動され、CMOSゲートは相補的なクロックC
LKBによって駆動される。
【0047】演算増幅器や比較器を適当にバイアスする
回路は一般的によく知られたものがいくつもあるので、
ここにはバイアス回路は示していない。正確なタイミン
グの制御信号を発生する方法はデジタル論理回路に精通
している人にはよく知られているので、クロック発生回
路も示さない。
【0048】図11に主クロックCLK、変調器クロッ
クCLK1,CLK2,CLK3,CLK4、マルチプ
レクサクロックCLKM1,CLKM2,CLKM3,
CLKM4、変調器出力Q1,Q2,Q3,Q4および
全体の出力Qのタイミングを示す。この例では、各変調
器クロックの周期は主クロック周期の4倍であり、位相
のシーケンスとして時間的にずらしてある。
【0049】図12の他の例では、同じ変調器クロック
CLK1が全変調器に用いられている。すなわちCLK
1はCLK2,CLK3,CLK4と等しく、同相であ
る。各変調器クロックCLK1の周期の高レベル部分は
主クロックの2周期にまたがり、相補的な信号CLK1
Bの底部は主クロックの2周期にまたがっている。
【0050】時間をずらしたマルチプレクサクロックC
LKM1,CLKM2,CLKM3,CLKM4は位相
のシーケンスで、これにより変調器の出力Q1,Q2,
Q3,Q4は適当なタイミングで結合されて全体の変換
器のデジタル出力信号Qになる。
【0051】図13にRC積分器を使ったIC形の二次
シグマ・デルタ変調器の別の実施例をしめす。各積分器
段は、積分レジスタ(1000)および積分コンデンサ
(A型)を含む。この回路のクロック信号のタイミング
は図11および12に示すものと同じでよい。
【0052】図14の本発明の別の実施例は、並列の変
調器段201,202,203,204を持つ。これら
は図9および10に示したものと同様であるが、マルチ
プレクサの代わりに加算器205を用いている。この実
施例は、同相の変調器クロックで動作する。変調器の出
力Q1,Q2,Q3,Q4は単に加算されて、結合した
全体の出力Qを得る。
【0053】このようにして各サイクル毎に変調器から
の4ビットが加算され、3ビットの幅の合計がデジタル
フィルタに送られる。一般に1ビット列にCOMB型の
フィルタを使うことは容易である。加算器はまた簡単な
低域フィルターの役目もする。
【0054】本発明によれば、図6、7A、7Bおよび
8に示したように、各二次変調器段は従来の二次ユニッ
トに比べてSN比および雑音整形において利点を持って
いるが、4変調器段を並列にすると、同様な従来の装置
に比べて実質的なサンプリング速度が4倍になる。
【0055】個々の変調器のアナログ回路は、適当に安
定するのに、また最適の性能を維持するのにある時間が
必要であるが、結合された多重送信配列によりオーバー
サンプリング速度を4倍にすることができ、4個の多重
送信二次変調器では分解能が30dbすなわち5.0ビ
ット(オーバーサンプリング比の2倍毎に15db)改
善される。
【0056】この考えを拡張すれば、任意のN個の変調
器を結合すればN倍のサンプリング速度が得られ、それ
に対応して性能が向上する。個々の変調器はまた、他の
または高次の変調器またはカスケードされた変調器であ
ってよく、そうすれば必要な特性と任意の所望の高速の
サンプリングが得られる。
【0057】サンプリング速度の上限はデジタルフィル
タの速度の制約だけによって決まるが、一般に従来のア
ナログの前段よりもはるかに高いデータ速度で行うこと
ができる。
【0058】これまで述べた本発明の各応用例は単なる
例示であって、本発明の原理に従ったその他の変更や変
形が可能である。そのような実施例、変更および変形は
全て特許請求の範囲で定義するように本発明の範囲に入
るものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシグマ・デルタA−D変換器の一般的な
ブロック線図である。
【図2】従来の一次シグマ・デルタA−D変換器の簡単
な線図である。
【図3】従来の一次シグマ・デルタ変調器の一般的な正
弦波入力とデジタル出力を示す図である。
【図4】従来の一次シグマ・デルタ変調器の出力信号が
デシメーションフィルタを通る前と後のスペクトル密度
を示す図である。
【図5】シグマ・デルタA−D変換器用の従来のCOM
B型のデシメーションフィルタを示す一般のブロック線
図である。
【図6】従来の二次シグマ・デルタA−D変換器の簡単
な線図である。
【図7】Aは二次シグマ・デルタ変調器の出力信号のス
ペクトル密度を示す図である。Bは一次および二次シグ
マ・デルタ変調器の出力のノイズの形状を示す図であ
る。
【図8】従来の切り替えコンデンサ型二次シグマ・デル
タ変調器の簡単な回路図である。
【図9】本発明の並列の多重送信シグマ・デルタ変調器
を用いたシグマ・デルタA−D変換器で、スイッチト・
キャパシタ型二次変調器を4個用いたものの簡単な回路
図である。
【図10】図9のA−D変換器の代表的なシグマ・デル
タ変調器をICの形にしたものの回路図である。
【図11】図9でクロックが位相をずらしたシーケンス
になっている4個の多重送信二次変調器のクロックのタ
イミング図である。
【図12】図9でクロックが互いに同相の4個の多重送
信二次変調器のクロックのタイミング図である。
【図13】RC積分器を用いてICの形にしたシグマ・
デルタ変調器の他の例の回路図である。
【図14】本発明の多重送信シグマ・デルタA−D変換
器で同相の変調器クロックを用いたときにマルチプレク
サの代わりに加算器とした他の実施例のIC回路図であ
る。
【符号の説明】
10 変調器 11 サンプリング回路 12 減算回路 13 積分器 14 LビットA−D変換器 14’ 1ビットA−D変換器 15 LビットA−D変換器 15’ スイッチ 20 デジタル低減通過フィルタ 33A,33B 積分器 34 比較器 35 ラッチ 40 積分器段 44 A−D比較器 101,102,103,104 シグマ・デルタ変調
器 105 マルチプレクサ 106 デジタル低域フィルタ 201,202,203,204 変調器段 205 加算器

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号が加えられ、個々の変
    調器クロックにより所定の変調器サンプリング周波数で
    制御され、個々の変調器デジタル出力信号を出す、N個
    の並列に配置されたシグマ・デルタ変調器と、 前記各変調器からの変調器デジタル出力信号を組み合わ
    せて個々の変調器のサンプリング周波数のN倍の実質的
    なサンプリング周期を持つような全体のデジタル出力信
    号とするため、前記N個のシグマ・デルタ変調器に結合
    された信号結合手段と、 前記全体のデジタル出力信号から量子化雑音をフィルタ
    するフィルタ手段とを有する、シグマ・デルタA−D変
    換器。
  2. 【請求項2】 前記シグマ・デルタ変調器は、それぞれ
    内部A−D変換器として、2個の積分器のシーケンスと
    比較器/ラッチ回路とを含む二次変調器である、請求項
    1記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  3. 【請求項3】 前記二次変調器は、スイッチト・キャパ
    シタ型の変調器である、請求項2記載のシグマ・デルタ
    A−D変換器。
  4. 【請求項4】 前記二次変調器はそれれRC積分器を含
    む、請求項2記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  5. 【請求項5】前記信号結合手段はマルチプレクサ回路で
    あり、そのマルチプレクサ回路には複数の位相をずらし
    たマルチプレクサクロックが供給され、それぞれのクロ
    ックは個々のN個のシグマ・デルタ変調器に対応する、
    請求項1項記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  6. 【請求項6】 前記変調器クロックは互いに位相をずら
    したシーケンスとなっている、請求項1記載のシグマ・
    デルタA−D変換器。
  7. 【請求項7】 前記変調器クロックは互いに等しくかつ
    同相である、請求項1記載のシグマ・デルタA−D変換
    器。
  8. 【請求項8】 前記フィルタ手段はデジタル低域通過フ
    ィルタである、請求項1記載のシグマ・デルタA−D変
    換器。
  9. 【請求項9】 前記信号結合手段は変調器デジタル出力
    信号を加算し、かつ前記全体のデジタル出力信号を出す
    ような加算器である、請求項1記載のシグマ・デルタA
    −D変換器。
  10. 【請求項10】 前記加算器がデジタル合計信号を出力
    することにより、前記フィルタ手段としての役割を果た
    す、請求項9記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  11. 【請求項11】 内部A−D変換器としてそれぞれが2
    個の積分器のシーケンスと比較器/ラッチ回路とを含む
    二次変調器で構成され、アナログ入力信号が加えられ、
    個々の変調器クロックにより所定の変調器サンプリング
    周波数で制御され、個々の変調器デジタル出力信号を出
    す、N個の並列に配置されたシグマ・デルタ変調器と、 前記各変調器からの変調器デジタル出力信号を組み合わ
    せて個々の変調器のサンプリング周波数のN倍の実質的
    なサンプリング周期を持つような全体のデジタル出力信
    号とするため、前記N個のシグマ・デルタ変調器に結合
    された信号結合手段と、 前記全体のデジタル出力信号から量子化雑音をフィルタ
    するフィルタ手段と、を有する、シグマ・デルタA−D
    変換器。
  12. 【請求項12】 前記数Nは4であり、前記全体のデジ
    タル出力信号は個々の変調器のサンプリング周波数の4
    倍の実質的なサンプリング速度を持つような、請求項1
    1記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  13. 【請求項13】 前記二次変調器はスイッチト・キャパ
    シタ型の変調器である、請求項11記載のシグマ・デル
    タA−D変換器。
  14. 【請求項14】 前記二次変調器はそれぞれRC積分器
    を含む、請求項11記載のシグマ・デルタA−D変換
    器。
  15. 【請求項15】 前記信号結合手段はマルチプレクサ回
    路であり、このマルチプレクサ回路には複数の位相をず
    らしたマルチプレクサクロックが供給され、それぞれの
    クロックが個々のN個のシグマ・デルタ変調器に対応す
    る、請求項11記載のシグマ・デルタA−D変換器。
  16. 【請求項16】 前記変調器クロックは互いに位相をず
    らしたシーケンスとなっている、請求項11記載のシグ
    マ・デルタA−D変換器。
  17. 【請求項17】 前記変調器クロックは互いに等しくか
    つ同相である、請求項11記載のシグマ・デルタA−D
    変換器。
  18. 【請求項18】 前記フィルタ手段はデジタル低域通過
    フィルタである、請求項11記載のシグマ・デルタA−
    D変換器。
  19. 【請求項19】 前記信号結合手段は変調器デジタル出
    力信号を加算し、かつ前記全体のデジタル出力信号を出
    すような加算器である、請求項17記載のシグマ・デル
    タA−D変換器。
  20. 【請求項20】 前記加算器はデジタル合計信号を出力
    することにより、前記フィルタ手段としての役割を果た
    す、請求項19記載のシグマ・デルタA−D変換器。
JP2397792A 1992-02-10 1992-02-10 多重送信シグマ・デルタa−d変換器 Pending JPH06209266A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2397792A JPH06209266A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 多重送信シグマ・デルタa−d変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2397792A JPH06209266A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 多重送信シグマ・デルタa−d変換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06209266A true JPH06209266A (ja) 1994-07-26

Family

ID=12125620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2397792A Pending JPH06209266A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 多重送信シグマ・デルタa−d変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06209266A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835044A (en) * 1996-04-23 1998-11-10 Sony Corporation 1-Bit A/D converting device with reduced noise component
US7289054B1 (en) 2006-06-13 2007-10-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Parallel oversampling algorithmic A/D converter and method of using the same
JP2009077450A (ja) * 2009-01-14 2009-04-09 Advantest Corp 信号処理装置およびその装置を用いた半導体デバイス試験装置
US7528755B2 (en) 2007-09-06 2009-05-05 Infineon Technologies Ag Sigma-delta modulator for operating sensors
WO2016021382A1 (ja) * 2014-08-04 2016-02-11 アズビル株式会社 デジタルフィルタ
US9991904B2 (en) 2014-09-30 2018-06-05 Nec Corporation Digital modulation device, and digital modulation method

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835044A (en) * 1996-04-23 1998-11-10 Sony Corporation 1-Bit A/D converting device with reduced noise component
US7289054B1 (en) 2006-06-13 2007-10-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Parallel oversampling algorithmic A/D converter and method of using the same
US7528755B2 (en) 2007-09-06 2009-05-05 Infineon Technologies Ag Sigma-delta modulator for operating sensors
JP2009077450A (ja) * 2009-01-14 2009-04-09 Advantest Corp 信号処理装置およびその装置を用いた半導体デバイス試験装置
JP4635091B2 (ja) * 2009-01-14 2011-02-16 株式会社アドバンテスト 信号処理装置およびその装置を用いた半導体デバイス試験装置
WO2016021382A1 (ja) * 2014-08-04 2016-02-11 アズビル株式会社 デジタルフィルタ
CN106575959A (zh) * 2014-08-04 2017-04-19 阿自倍尔株式会社 数字滤波器
JPWO2016021382A1 (ja) * 2014-08-04 2017-05-25 アズビル株式会社 デジタルフィルタ
US10243540B2 (en) 2014-08-04 2019-03-26 Azbil Corporation Digital filter
CN106575959B (zh) * 2014-08-04 2019-05-28 阿自倍尔株式会社 数字滤波器
US9991904B2 (en) 2014-09-30 2018-06-05 Nec Corporation Digital modulation device, and digital modulation method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5150120A (en) Multiplexed sigma-delta A/D converter
EP0586021B1 (en) Digital noise shaper circuit
EP0454407B1 (en) Multi-stage sigma-delta analog-to-digital converter
US6670902B1 (en) Delta-sigma modulators with improved noise performance
US6956514B1 (en) Delta-sigma modulators with improved noise performance
US6111531A (en) Parallel architecture for a bandpass sigma-delta modulator
JP3375967B2 (ja) ディジタル論理ゲートコアを有するシグマ−デルタ変換器
US7446686B2 (en) Incremental delta-sigma data converters with improved stability over wide input voltage ranges
US5917440A (en) Implementing transmission zeroes in narrowband sigma-delta A/D converters
US7432841B1 (en) Delta-sigma analog-to-digital converter with pipelined multi-bit quantization
JPH04225624A (ja) シグマデルタアナログ−デジタル変換器
US5181033A (en) Digital filter for filtering and decimating delta sigma modulator output signals
CN107508600B (zh) 用于具有并联耦接的积分器的δσadc的方法和设备
EP0642221B1 (en) Output filter for over-sampling digital-to-analog converter
JP2004525580A (ja) アナログ−デジタル変調器
EP0624290B1 (en) Method for cascading sigma-delta modulators and a sigma-delta modulator system
US6741197B1 (en) Digital-to-analog converter (DAC) output stage
US6198417B1 (en) Pipelined oversampling A/D converter
JPH0715339A (ja) 回路領域の少ないディジタル積分器およびそれを用いたアナログ・ディジタル変換器
JPH06209266A (ja) 多重送信シグマ・デルタa−d変換器
Nadeem et al. 16-channel oversampled analog-to-digital converter
IE920122A1 (en) Multiplexed sigma-delta a/d converter
Srivastava et al. A programmable oversampling sigma-delta analog-to-digital converter
Xiao et al. Superconducting delta-sigma oversampling A/D converter
Kinyua Oversampled multi-bit sigma-delta A/D converters