JPH06208916A - 磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁気記録媒体

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JPH06208916A
JPH06208916A JP5237600A JP23760093A JPH06208916A JP H06208916 A JPH06208916 A JP H06208916A JP 5237600 A JP5237600 A JP 5237600A JP 23760093 A JP23760093 A JP 23760093A JP H06208916 A JPH06208916 A JP H06208916A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
magnetic recording
ratio
magnetic powder
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JP5237600A
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English (en)
Inventor
Tadashi Ido
忠 井戸
Osamu Kubo
修 久保
Tatsumi Maeda
辰巳 前田
Masahiro Fukazawa
昌広 深沢
Tsutomu Nomura
力 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明の磁性粉は、一軸結晶磁気異方性を
有する六方晶系フェライトからなり、粒径が0.01〜
0.09μm、粒径と厚みとの比が2.3〜5であり飽
和磁化が58emu /g以上である。 【効果】 この発明の磁性粉によれば、特にその「充填
率」を高めることができるため、高密度記録のための磁
気記録媒体に有効に作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録用磁性粉および
それを用いた磁気記録媒体に関し、更に詳しくは、高密
度記録が可能な磁性粉およびそれを用いた磁気記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、例えばポリエチレンテ
レフタレート(PET)樹脂からなる支持基体の表面
に、所定の磁性粉がステアリン酸のような分散剤ととも
に例えば塩化ビニル、酢酸ビニルのような樹脂結合剤に
分散されて成る磁気塗料を塗布して磁性粉の層を形成す
ることによって製造されている。その際、従来は、磁気
記録,再生にはγ−Fe2 O3 ,CrO2 などの針状結
晶からなる磁性粉を記録媒体の面内長手方向に配向さ
せ、面内長手方向の残留磁化を利用する方式が一般的で
ある。しかしこの記録再生方式では、記録の高密度化に
伴って磁気記録媒体内の反磁界が増加する傾向が大きく
なり、特に短波長領域における記録再生が悪くなるとい
う欠点がある。この反磁界に打ち勝って高密度記録を行
うには記録媒体の保磁力を高める一方、磁気記録層を薄
くする必要がある。しかしながら、現状では磁気記録層
の高保磁力化は困難であり、また磁気記録層を薄くする
ことは再生信号の特性低下を招くなどの問題があり好ま
しくない。結局、従来よりの針状磁性粉を面内長手方向
に配向させ該方向の残留磁化を利用する方式によって
は、磁気記録の高密度化は困難である。
【0003】そこで、磁気記録媒体の面に対し垂直方向
の残留磁化を用いる方式が提案された。このような垂直
磁化記録方式においては、用いる磁性粉は記録媒体の表
面に対して垂直な方向に磁化容易軸を有していることが
必要である。現在のところ、次のような記録媒体が提案
されている。一つは、支持基体の表面にスパッタ法によ
ってCo−Cr合金膜を形成したものである。しかし、
この記録媒体の場合、Co−Cr合金膜と磁気ヘッドと
が摺動する際に記録媒体と磁気ヘッド双方の損耗がはな
はだしくなること、記録媒体自体が可とう性に劣り取扱
いが困難であること、更には製造上の生産性が低いこと
などの欠点があり、実用には供し難いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
本発明者らは、六方晶系一軸結晶磁気異方性を有する六
方晶系フェライト粉を用いた垂直磁化方式の記録媒体を
提案した(特開昭56-61101号参照)。ここで用いる磁性
粉は、ミクロに観察すると、平面が六角面で、ある厚み
を有する六角柱状体又は六角板状体であり、該六角面と
垂直な方向に磁化容易軸を有するものである。この磁性
粉を用いた磁気記録媒体は、従来のものに比べると大幅
な高密度記録が可能である。しかしながら、近時、情報
量の増大に伴い、上記の改良だけでは未だ十分でなく更
に高密度記録を可能にする磁気記録媒体の開発が強く望
まれるに至った。本発明は、本発明者らが提案している
上記磁気記録媒体よりもその高密度記録が可能である、
更に改良された磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁
気記録媒体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の磁性粉は、一
軸結晶磁気異方性を有する六方晶系フェライトからな
り、粒径が0.01〜0.09μm、粒径と厚みとの比
が2.3〜5であり飽和磁化が58emu /g以上である
ことを特徴としている。また、この発明の磁気記録媒体
は、支持基体と、この支持基体上に磁性粉が樹脂結合剤
とともに塗布されて成る磁性層とを備えた磁気記録媒体
において、前記磁性粉は一軸結晶磁気異方性を有する六
方晶系フェライトからなり、粒径が0.01〜0.09
μm、粒径と厚みとの比が2.3〜5であり飽和磁化が
58emu/g以上であることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明者らは、上記目的を達成すべく六方晶系
一軸結晶磁気異方性を有する磁性粉の形状に関し詳細に
検討を加えたところ、磁性粉を構成する六角柱状体又は
六角板状体が所定の寸法形状にあるとき、更に優れた高
密度記録が可能になるという事実を見出し、本発明の磁
性粉およびそれを用いた磁気記録媒体を開発するに到っ
た。すなわち、本発明の磁性粉は、一軸結晶磁気異方性
を有する六方晶系フェライトからなり、粒径が0.01
〜0.09μm、粒径と厚みとの比が2.3〜5であり
飽和磁化が58emu /g以上であることを特徴とし、ま
た、この発明の磁気記録媒体は、支持基体と、この支持
基体上に磁性粉が樹脂結合剤とともに塗布されて成る磁
性層とを備えた磁気記録媒体において、前記磁性粉は一
軸結晶磁気異方性を有する六方晶系フェライトからな
り、粒径が0.01〜0.09μm、粒径と厚みとの比
が2.3〜5であり飽和磁化が58emu /g以上である
ことを特徴としている。
【0007】本発明の磁性粉は、六方晶系一軸結晶磁気
異方性を有するもので、例えばCo若しくはFe,Ni
含有のCo合金:MnBi合金:MnAl合金:各種の
希土類(R)とCoとの合金:Ba,Sr,Pb,Ca
などを含有する六方晶系フェライト:又は、該六方晶系
フェライトのFeの一部をCo,Ti,Ni,Mn,C
u,Zn,In,Ga,Nb,Zr,V,Alの群から
選ばれる少なくとも1種の元素で置換した置換型六方晶
系フェライトである。また、保磁力が200〜2000
Oeの範囲内にある磁性粉は高密度記録にとって有用
である。個々の磁性粉は、その粒径が0.01〜0.0
9μm ,粒径と厚みとの比が2.3〜5,好ましくは
2.8〜5である。
【0008】ここで粒径とは、六角柱状体又は六角板状
体の六角面における角頂点間の距離の最大値を表し、厚
みとは該柱状体又は板状体の高さ又は厚みを表すもので
ある。粒径が0.01μm未満の場合には飽和磁化(σ
g :emu /g)が充分に大きくなく、逆に0.09μm
を超えると、高密度記録が達成されないばかりではなく
記録再生時に発生ノイズが大きくなって不適である。粒
径と厚みとの比が2.3より小さい場合には、記録再生
時の出力が低くなり高密度記録が達成できたとはいいが
たい。逆に比が5を超えると、磁性粉の充填率を高める
ことが困難となり、S/Nの低下を招く。
【0009】本発明の磁性粉は、例えば特開昭56−6
7904号に開示されているガラス結晶化法又は特開昭
56-160328 号に開示されている共沈法などの手法を用い
て調整することができる。本発明の磁気記録媒体で用い
られる支持基体の材料としては、従来から用いられてい
るものであれば何であってもよい。各種の樹脂シートで
ある。本発明の磁気記録媒体を得る方法としては、ま
ず、磁性粉を公知の樹脂結合剤に分散剤とともに分散せ
しめて磁気塗料とし、これを支持基体の表面に塗布す
る。磁性塗料を支持基体の表面に塗布する方法として
は、公知の塗布方法を好適に採用することができ、例え
ばリバースロールコーター,グラビアコーター等を用い
た方法を挙げることができる。
【0010】次に、このように磁気塗料を塗布した後、
これを磁場配向装置中で配向させながら乾燥しても良
い。例えば、垂直磁場配向装置としては、垂直磁界を発
生することのできるものであれば特に制限はなく、例え
ば、永久磁石,電磁石等を採用した公知の垂直磁場配向
装置を挙げることができる。このような装置中で配向を
行いながら乾燥する方法としては、該装置中で塗布面に
対して垂直方向に磁界を作用させつつ乾燥することがで
きれば特に制限はなく、例えば、常温で乾燥してもよい
し、加熱下に乾燥してもよい。本発明の磁気記録媒体
は、このようにして乾燥させたのち、カレンダー処理を
して得ることができる。
【0011】
【実施例】表に示した仕様のCo−Ti置換Baフェラ
イト粉を9種類用意した。
【0012】
【表1】
【0013】表中、試料3〜試料5は本発明にかかる磁
性粉、試料1,試料2,試料6〜10は比較例である。
これらを用いて下記する組成の磁気塗料を調整し、1μ
mフィルタでろ過した後、PETフィルム上に塗布し
た。磁性粉100重量部,塩化ビニル酢酸ビニル共重合
体10重量部,ポリウレタン10重量部,レシチン4重
量部,メチルイソプチルケトン93重量部,トルエン9
3重量部,コロネートL(商品名、日本ポリウレタン社
製、ポリイソシアネート化合物)3重量部。
【0014】つぎに、PETフィルム表面の垂直方向に
4000Oeの磁界を作用させて磁性粉を磁場配向させ
つつ乾燥し、カレンダー処理を施して表面平滑にし媒体
1〜10を作成した。これを1/2インチ幅に切断して
試片とした。これら試片に磁気記録を行った後、飽和磁
化を測定することにより充填率(磁性粉飽和磁化/媒体
飽和磁化)、再生出力および0〜6MHzの範囲の積分
ノイズを測定してそのテープ特性を調べた。このとき使
用した磁気ヘッドはリング型のフェライトヘッドでギャ
ップ幅0.3μm、トラック幅35μmであり、ヘッド
とテープの相対速度は3.75m/sec,記録周波数は4
MHzであった。この結果を表2および図2に示した。
【0015】
【表2】
【0016】図1および表2から明らかなように、粒径
と厚みの比が2.3より小さい場合には再生出力が小さ
くかつ急激に変化して不安定であるが、2.3より大き
くなると再生出力はより大きくなりかつ変化が小さくな
って安定化する。また、逆に粒径と厚みの比が5よりも
大きくなると、磁性粉の充填率を高めることが困難とな
り、このためS/Nを高めることができない。
【0017】
【発明の効果】本発明の磁性粉は、特にその「充填率」
を高めることができるため、再生出力と共にS/Nの優
れた磁気記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例で作製した磁気テープ試片におけ
る磁性粉の粒径/厚みと再生出力との関係図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 昌広 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内 (72)発明者 野村 力 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸結晶磁気異方性を有する六方晶系フ
    ェライトからなり、粒径が0.01〜0.09μm、粒
    径と厚みとの比が2.3〜5であり飽和磁化が58emu
    /g以上であることを特徴とした磁気記録用磁性粉。
  2. 【請求項2】 保磁力が200〜2000エールステッ
    ドであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録用磁
    性粉。
  3. 【請求項3】 支持基体と、この支持基体上に磁性粉が
    樹脂結合剤とともに塗布されて成る磁性層とを備えた磁
    気記録媒体において、 前記磁性粉は一軸結晶磁気異方性を有する六方晶系フェ
    ライトからなり、粒径が0.01〜0.09μm、粒径
    と厚みとの比が2.3〜5であり飽和磁化が58emu /
    g以上であることを特徴とした磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性粉の保磁力が200〜2000エー
    ルステッドであることを特徴とする請求項3記載の磁気
    記録媒体。
JP5237600A 1993-09-01 1993-09-24 磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁気記録媒体 Pending JPH06208916A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55163633A (en) * 1979-06-08 1980-12-19 Toshiba Corp Manufacture of magnetic recording medium
JPS586526A (ja) * 1981-07-02 1983-01-14 Toshiba Corp 磁気記録媒体

Patent Citations (2)

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