JPH0620873A - 可変静電容量素子 - Google Patents

可変静電容量素子

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JPH0620873A
JPH0620873A JP17647392A JP17647392A JPH0620873A JP H0620873 A JPH0620873 A JP H0620873A JP 17647392 A JP17647392 A JP 17647392A JP 17647392 A JP17647392 A JP 17647392A JP H0620873 A JPH0620873 A JP H0620873A
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JP
Japan
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magnetostrictive element
variable capacitance
flat plates
magnetostrictive
metal flat
Prior art date
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Pending
Application number
JP17647392A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takeda
茂 武田
Yasuhide Murakami
安英 邑上
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低損失で可変幅の広いかつ温度安定な可変静
電容量素子を得る。 【構成】 2枚の金属平行平板の間隔を変えることによ
り静電容量を変化させる素子であって、前記平板の間隔
を変える手段として磁歪素子を用いるとともに、前記2
枚の金属平板の一方は全体の構造体に固定され、他方は
前記磁歪素子に固定されていることを特徴とする可変静
電容量素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯における電子
機器の小型化・高周波化・低電力化に対応して、これら
に用いられる受動部品である可変静電容量素子の低損失
化・広可変幅化・温度安定化に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の進歩にともない、高周波帯の
電子機器の小型化・高周波化・低電力化が急速に進んで
いる。その中で、可変静電容量素子の高性能化は他の素
子と比較すると遅れていると言える。特に、10MHz
から5GHz帯において、低損失で可変幅の広い温度安
定な可変静電容量素子の開発が強く望まれている。これ
らの要求に答えるものとして、図8に示すように、半導
体ダイオードのPN接合を用いたバリアブルキャパシタ
ーが広く用いられている。この可変静電容量素子は小型
で安価であることが特徴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記バリアブ
ルキャパシターは半導体ダイオードに逆方向に電圧を加
えて、キャリアのない空乏層を形成させその厚みを前記
電圧の大きさで制御して実現しているものであり、材料
が半導体であることから、本質的に導体損による高周波
帯の損失が大きい及び温度変化が大きいという欠点があ
った。従って、本発明は、上記従来技術の欠点を改善
し、低損失でかつ変化幅の広い温度安定な可変静電容量
素子を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の可変静電容量素
子は、2枚の金属平板の間隔を変えることにより静電容
量を変化させる素子であって、前記平板の間隔を変える
手段として磁歪素子を用いることを特徴としている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、損失の小さい絶縁体である
空気等を絶縁媒体とした平行平板コンデンサーの構造を
基本とし、かつ該平行平板の間隔を磁歪素子の変位で微
妙に変化できることから、低損失でかつ変化幅の広い温
度安定な可変静電容量素子を実現できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の基本構成を説明する図で
ある。2枚の金属の平行平板3、3aの間隔をd、それ
らの表面積をS、絶縁媒体10の比誘電率をεとする
と、端子2、2a間の静電容量Cは
【数1】C=K1εεoS/d で表せられる。ここで、εoは真空の誘電率、K1は1よ
り小さい比例係数である。一方の金属平板3は磁歪素子
4に固定されており、他方の金属平板3aは構造体5に
固定されている。磁歪素子4は構造体5に固定され、2
枚の金属平板3、3aの間隔dを形成している。磁歪素
子4は、コイルに電流Iを流すと矢印の方向にΔdだけ
変位とする。このときの静電容量は
【数2】C=K1εεoS/(d−Δd) となる。一般に、変位量Δdは磁歪素子4の特性により
Δd=K22のように、コイル電流Iの2乗に比例する
ので、数2は次のようになる。
【数3】C=K1εεoS/(d−(K22)-1) このように、コイル電流Iを変化させることにより静電
容量Cを変化させることができる。特に、I=√(d/
2)の近傍では静電容量Cは大きく変化する。図2は
本発明の一つの実施例である。これは、酸化物磁歪材料
である断面積5mm×5mmのCo系フェライト磁歪素子4
aを用いた場合である。Co系フェライト磁歪素子4a
を巻回するコイル6の端子11、11aには最大10A
の電流が流れる。これによりΔdの最大値は10μmが
得られた。金属平板3、3aは5.5mm×5mmの断面積
を有する銅板を用いた。構造体5aはCo系フェライト
と同じ酸化物磁性材料であるMnZn系フェライトを用い
た。金属平板3aの厚みを研磨により微妙に変化させ
て、2枚の金属平板の間隔dを約20μmにセットし
た。図3は、図2の実施例の測定結果である。横軸にコ
イル電流Iを縦軸に端子2、2a間の静電容量Cを示
す。コイル電流を0から10Aに変化させることによ
り、静電容量Cを10pFから20pFに変化させるこ
とができた。一般に、電子部品は−20〜60℃の広い
温度範囲で使用される。図2に示す構造の可変静電容量
素子もこの温度範囲で安定に動作する必要がある。温度
が変化した場合、2枚の金属平板3、3aの間隔dが変
化する。これは直接静電容量の変化となって現れる。代
表的な磁歪材料であるCo系フェライトの熱膨張係数は
1×10-6(%/℃)程度であり、磁歪素子4の長さを
30mmとすると上記使用温度範囲で3μm近く長さが変
化する。これは、図2のようにd−δd=10μmに設
定した場合、その約30%に相当する。これはそのまま
本発明素子の使用温度範囲を狭くするように作用し好ま
しくない。d−δdの温度変化が15%以下であれば、
コイル電流Iの変化幅を多少拡大して対応できる。これ
を実現するためには、構造体5の熱膨張係数と磁歪素子
4の熱膨張係数をできるだけ同じにする必要がある。図
2の実施例では構造体5aとして磁歪素子4aと同じ種
類の磁歪効果の小さいMnZn系フェライトを用いたが、
なにも同じ種類の材質である必要はなく
、磁歪素子4aとの熱膨張係数
の差が0.5×10-6(%/℃)以下であれば、充分使
用に耐え得ることが分かった。図4は本発明のさらにも
う一つの実施例である。これは、磁歪素子として金属磁
性材料である断面積5mm×5mmのNiCo系合金4bを用
いた場合である。コイルには最大10Aの電流を流すこ
とにより、Δdの最大値は5μmが得られた。金属平板
3、3aは5.5mm×5mmの断面積を有する銅板を用い
た。構造体5bはNiCo系と同じ金属磁性材料である磁
歪効果の小さいFeNi合金を用いた。金属平板3aの厚
みを研磨により微妙に変化させて、2枚の金属平板の間
隔dを約10μmにセットした。図5は本発明のもう一
つの実施例である。これは、磁歪材料として金属間化合
物である断面積5mm×5mmのTbFeCo系超磁歪素子4
cを用いた場合である。前実施例と同じようにコイル電
流を変化させることによりΔdの最大値は10μmが得
られた。金属平板3、3aは5.5mm×5mmの断面積を
有する銅板を用いた。構造体5bは図4の実施例と同じ
金属磁性材料の磁歪効果の小さいFeNi合金を用いた。
金属平板3aの厚みを研磨により微妙に変化させて、2
枚の金属平板の間隔dを約20μmにセットした。図6
は本発明の実施例の構造を示す図である。2枚の金属平
板が変位して接近した場合、両方の電極が直接接触しな
いように、電極の表面をSiO2等の絶縁膜9、9aでコ
ーティングした場合を示す。図7は本発明の実施例の他
の構造を示す図である。2枚の金属平板3、3aの間に
媒体として絶縁性液10aを浸した場合を示す。これに
より、20μm程度のきわめて狭い間隔への水分の付着
を抑えることができた。一般に媒体である前記絶縁油1
0aの誘電率は空気に比較して大きいので、大きな静電
容量を実現できるという利点もある。また、媒体が液体
であることから信頼性上の問題があると考えられるが、
真空装置等で使用される蒸気圧の低い絶縁油であれば、
ほとんど特性の変化は起こらなかった。さらに、2枚の
金属平板3、3aの表面を前記絶縁油10aに対して濡
れ性がよくなるように改質しておくことによって、毛細
管現象により前記絶縁油10aを狭い領域に安定に閉じ
込めておくことが可能である。通常の振動試験の結果、
ほとんど本発明の可変静電容量素子の特性劣化はほとん
どなく、実用上問題はなかった。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術に比較し、低
損失の絶縁体を媒体とする平行平板コンデンサーを基本
構成とし、その平行平板の間隔を磁歪素子で微小変化さ
せることから、低損失で可変幅の広い温度安定な可変静
電容量素子を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成の説明図である。
【図2】本発明の実施例の構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例の特性図である。
【図4】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例の構造を示す断面図である。
【図8】従来技術を示す部品記号図
【符号の説明】
2 端子 3 金属平板 4 磁歪素子 5 構造体 6 コイル 10 絶縁媒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の金属平板の間隔を変えることによ
    り静電容量を変化させる素子であって、前記平板の間隔
    を変える手段として磁歪素子を用いることを特徴とする
    可変静電容量素子。
  2. 【請求項2】 前記2枚の金属平板の一方は全体の構造
    体に固定され、他方は前記磁歪素子に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1の可変静電容量素子。
  3. 【請求項3】 前記構造体が磁性材料により構成されて
    いることを特徴とする請求項2の可変静電容量素子。
  4. 【請求項4】 前記磁歪素子の熱膨張係数と前記構造体
    の熱膨張係数の差が0.5×10-6(%/℃)以下であ
    ることを特徴とする請求項2の可変静電容量素子。
  5. 【請求項5】 前記磁歪素子を構成する材料が酸化物磁
    性材料であることを特徴とする請求項1の可変静電容量
    素子。
  6. 【請求項6】 前記磁歪素子を構成する材料が金属磁性
    材料であることを特徴とする請求項1の可変静電容量素
    子。
  7. 【請求項7】 前記2枚の金属平板の対向するそれぞれ
    の表面に絶縁薄膜がコーティングされていることを特徴
    とする請求項1の可変静電容量素子。
  8. 【請求項8】 前記金属平板の間に絶縁液が浸されてい
    ることを特徴とする請求項1の可変静電容量素子。
JP17647392A 1992-07-03 1992-07-03 可変静電容量素子 Pending JPH0620873A (ja)

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