JPH06207872A - 半導体圧力センサの製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサの製造方法

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JPH06207872A
JPH06207872A JP1918793A JP1918793A JPH06207872A JP H06207872 A JPH06207872 A JP H06207872A JP 1918793 A JP1918793 A JP 1918793A JP 1918793 A JP1918793 A JP 1918793A JP H06207872 A JPH06207872 A JP H06207872A
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JP
Japan
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metal film
noble metal
semiconductor substrate
ring
pressure sensor
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Pending
Application number
JP1918793A
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English (en)
Inventor
Keizo Otani
圭三 大谷
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング状ダイヤフラムを有する半導体圧力セ
ンサにおいて、電解エッチング時の基板裏面側のコード
接続箇所を1箇所とすることができ、電解エッチング作
業の作業性および生産性を向上させる。 【構成】 半導体基板1の凹部が形成される裏面に貴金
属膜11を形成し、この貴金属膜11をエッチングして
所定のパターン形状にする。パターン形状は、半導体基
板1の裏面中央部を被う金属膜部分11Aと、周縁部を
被う金属膜部分11Bと、これら両部分を接続する複数
のブリッジ11Cとからなる。パターン形成後、貴金属
膜11を陽極としフッ化水素中で半導体基板1の裏面を
電解エッチングして薄肉化し、リング状のダイヤフラム
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差圧あるいは圧力を検出
する半導体圧力センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体圧力センサとして
はSi(シリコン)半導体ダイヤフラムを利用したもの
が知られている。このSiダイヤフラム型半導体圧力セ
ンサは、図10、図11に示すようにSi単結晶からな
る半導体基板1の表面に不純物の拡散もしくはイオン打
ち込み技術によりピエゾ領域として作用する4つの差圧
検出用ゲージ2を形成すると共に、Alの蒸着等により
リード3を形成してゲージ2をホイールストーンブリッ
ジに結線し、裏面の一部をエッチングによって除去し凹
部4を形成することにより厚さ20〜50μm程度の薄
肉部、すなわちダイヤフラム5を設けて構成したもの
で、ダイヤフラム5の表裏面に測定すべき圧力P1 ,P
2 をそれぞれ加えると、ゲージ2の比抵抗が変化し、こ
の時の抵抗変化に伴う電圧を検出し、差圧または圧力を
測定するものである。
【0003】ダイヤフラム5の形状としては円形、リン
グ状、正方形、長方形等種々の形状のものがあり、この
形状によってブリッジを構成した時の出力電圧が異な
る。またダイヤフラム5の厚さによっても出力電圧が異
なり、薄い程歪量が大きくなるため、大きな出力電圧を
得ることができる。一方、ゲージ2の向きも出力電圧に
影響する。結晶面方位(100)のSi上にゲージ2を
設ける場合、ピエゾ抵抗係数が最大になる向きは<11
0>の結晶軸方向であるため、この方向にゲージ2を形
成することが望ましい。ピエゾ抵抗係数はp型、n型共
に半導体基板への不純物のドーピング量が多くなるにつ
れて低下する。このため、ゲージ2の比抵抗の変化率を
大きくして、圧力に対する感度を上げるには不純物濃度
を低く設定する。また、ピエゾ抵抗係数は、p型と,n
型で異なり、p型のほうがより大きく、このためn型半
導体上にp型抵抗層を設けるのが一般的である。
【0004】ダイヤフラム5の製作方法としては、通常
エッチング液に半導体基板を浸漬して電解エッチングす
る。電解エッチングに際しては、半導体基板の凹部が
形成される一方の面にPt,Au等の貴金属膜を蒸着等
によって形成する。貴金属膜の表面にフォトレジスト
をスピンコーティングによって塗布する。フォトレジ
ストを露光、現像し、露光された箇所以外のフォトレジ
ストを除去する。フォトレジストの除去によって外部
に露呈する貴金属膜部分をスパッタリングによって除去
する。半導体基板を電解液に浸漬して貴金属膜から露
出している部分を電解エッチングし、凹部を形成する。
基板上の貴金属をスパッタリングによって除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した通りダイヤフ
ラムの製作に際しては通常電解エッチングによって行っ
ているが、ダイヤフラムの形状によって制約を受け、特
に図10および図11に示したリング状のダイヤフラム
5の場合は、生産性が悪く電解エッチングに適さないと
いう問題があった。すなわち、リング状のダイヤフラム
は半導体基板1の断面形状がE字型となり、裏面中央部
に島状の厚肉部6ができるため、図12に示すように貴
金属膜7をスパッタリングによって除去した際、半導体
基板1の裏面中央部を被う貴金属膜部分7aと、裏面周
縁部を被う貴金属膜部分7bとが分離する。そのため、
電解エッチング時にこれら両部分7a,7bに電流を流
すためのコードを接続する必要があるが、接続箇所が2
箇所のため作業性が悪く、量産性に欠ける。
【0006】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、電解エッチング時の基板裏面側のコード接続箇所
を1箇所とすることができ、電解エッチング作業の作業
性および生産性を向上させるようにした半導体圧力セン
サの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
本発明は、単結晶からなる半導体基板の一方の面にリン
グ状の凹部を形成することによりリング状の薄肉部を形
成し、この薄肉部の他方の面にピエゾ抵抗素子を設けた
半導体圧力センサの製造方法において、前記半導体基板
の凹部が形成される面に貴金属膜を形成する工程と、前
記貴金属膜の、前記半導体基板の凹部形成予定部に対応
する部分を複数個の幅の狭いブリッジを残して除去する
パターンニング工程と、前記貴金属膜を陽極としフッ化
水素中で半導体基板を電解エッチングする工程と、前記
貴金属膜およびブリッジを除去する工程とで構成したも
のである。
【0008】
【作用】ブリッジは半導体基板の一方の中央部を被う貴
金属膜部分と、一方の面の周縁部を被う貴金属膜部分を
機械的および電気的に接続しており、電解エッチング時
の基板の一方の面側のコード接続箇所を1箇所にする。
半導体基板のブリッジによって被われている部分は、ブ
リッジ幅が狭く設定されていることで、電解エッチング
時に貴金属膜によって被われていない部分と同時にエッ
チングされる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る半導体圧力センサの製造
方法を図1〜図9に基づいて詳細に説明する。なお、図
における各部の厚み、大きさは理解を容易にするため誇
張して示しており、実際の寸法とは異なる。Si単結晶
からなる半導体基板1の表面に不純物の拡散もしくはイ
オン打ち込み技術によりピエゾ領域としてのゲージ2お
よびAlの蒸着等によりリード3を形成した後、半導体
基板1の表裏面に蒸着等によってPt,Au等の貴金属
膜10,11を形成する。図1はこの状態を示す。貴金
属膜10,11の厚みは1μm程度である。なお、ゲー
ジ2およびリード3の形成については、本願発明とは直
接関係せず、また従来周知であるためその説明を省略す
る。
【0010】次に、基板裏面側に形成した貴金属膜11
のパターンニングを行う。このパターンニング工程は、
先ず貴金属膜11の表面にフォトレジスト12をスピン
コーティングによって塗布する(図2)。次いで、フォ
トレジスト12上にマスクを設置してフォトレジスト1
2を所定のパターンに露光し、キシレン等の現像液にて
現像することにより、露光された箇所以外のフォトレジ
ストを除去する(図3)。このため、貴金属膜11の一
部はフォトレジスト12の除去部13から外部に露呈す
る。この除去部分13のパターンは図4に示すようにリ
ング状で、半導体基板1に形成すべきリング状のダイヤ
フラムと同じ大きさではあるが、周方向に複数個、例え
ば4つに分割されたパターン形状とされる。したがっ
て、貴金属膜11の表面上には貴金属膜11の表面中央
部を被う円形のレジスト部13Aと、表面周縁部を被う
レジスト部13Bと、これら両レジスト部13A,13
Bを連結する帯状レジスト部13Cが残っている。帯状
レジスト部13Cの幅wは半導体基板1のエッチング深
さtを考慮して設定されるもので、w<2tに設定され
る。
【0011】フォトレジスト12の露光、現像後、貴金
属膜11のレジスト除去部13から外部に露呈している
部分をスパッタリングによって除去する(図5)。そし
て、貴金属膜11上のフォトレジスト12を除去し(図
6)、貴金属膜11のパターンニング工程を終了する。
図7は貴金属膜11のパターンを示すもので、このパタ
ーンは当然のことながら図4に示したフォトレジスト1
2のパターンの同一形状とされることにより、半導体基
板1の裏面中央部を被う円形の金属膜部11Aと、裏面
周縁部を被う金属膜部11Bと、これら両金属膜部11
A,11Bを機械的および電気的に接続するブリッジ部
11Cとからなり、ブリッジ部11Cの幅dはd=w
で、2tより小さい。
【0012】次に、図8に示すように貴金属膜10,1
1を電源14にコード15を介して接続して陽極とし、
半導体基板1を電解槽16の電解液17中に浸漬し、貴
金属膜11から露呈している半導体基板1の裏面を電解
エッチングすることにより、リング状の凹部4を形成す
る。コード15の接続箇所は貴金属膜10,11に対し
てそれぞれ1箇所である。電解液16としてはフッ化水
素が用いられる。エッチング深さをtとしたとき、ブリ
ッジ11Cの幅wをw<2tに設定しておくと、半導体
基板1の裏面側でブリッジ11Cに被われている部分も
良好にエッチングすることができ、連続したリング状の
凹部4を形成することができる。なお、図8において1
8は陰極である。
【0013】電解エッチング後、貴金属膜10,11を
スパッタリングによって除去すると、所定のリング状ダ
イヤフラム5が得られ(図9)、もって半導体圧力セン
サの製造を終了する。
【0014】なお、上記説明においては、予め半導体基
板1の表面側にゲージ2等を形成した後電解エッチング
によってダイヤフラムを形成したが、これに限らず電解
エッチングによってダイヤフラムを形成した後ゲージ2
を形成してもよいことは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
圧力センサの製造方法によれば、半導体基板の凹部形成
側面に設けた貴金属膜のパターンニング工程において、
半導体基板の凹部形成予定部に対応する金属膜部分を複
数個の幅の狭いブリッジを残して除去することにより、
半導体基板の中央部を被う金属膜部と、周縁部を被う金
属膜部とをブリッジによって機械的および電気的に接続
したので、半導体基板の電解エッチング時にコードの接
続箇所が1箇所となり、接続箇所を削減すると共に、基
板中央部の金属膜部分にも電流の供給が可能となり、リ
ング状ダイヤフラムを有する半導体圧力センサの電解エ
ッチングによる生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貴金属膜を形成した状態を示す図である。
【図2】フォトレジストを形成した状態を示す図であ
る。
【図3】フォトレジストを露光、現像した状態を示す図
である。
【図4】フォトレジストのパターンを示す図である。
【図5】貴金属膜をスパッタリングした状態を示す図で
ある。
【図6】フォトレジストを除去した状態を示す図であ
る。
【図7】貴金属膜のパターンを示す図である。
【図8】電解エッチングの状態を示す図である。
【図9】貴金属膜を除去した状態を示す図である。
【図10】半導体圧力センサの従来例を示す平面図であ
る。
【図11】同センサの断面図である。
【図12】貴金属膜をスパッタリングした状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 差圧検出用ゲージ 3 リード 4 凹部 5 ダイヤフラム 10,11 貴金属膜 11C ブリッジ 13 フォトレジスト 14 電源 17 電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶からなる半導体基板の一方の面に
    リング状の凹部を形成することによりリング状の薄肉部
    を形成し、この薄肉部の他方の面にピエゾ抵抗素子を設
    けた半導体圧力センサの製造方法において、 前記半導体基板の凹部が形成される面に貴金属膜を形成
    する工程と、 前記貴金属膜の、前記半導体基板の凹部形成予定部に対
    応する部分を複数個の幅の狭いブリッジを残して除去す
    るパターンニング工程と、 前記貴金属膜を陽極としフッ化水素中で半導体基板を電
    解エッチングする工程と、 前記貴金属膜およびブリッジを除去する工程と、 からなることを特徴とする半導体圧力センサの製造方
    法。
JP1918793A 1993-01-12 1993-01-12 半導体圧力センサの製造方法 Pending JPH06207872A (ja)

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