JPH06207662A - ベルト式無段変速機の制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の制御装置

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JPH06207662A
JPH06207662A JP348593A JP348593A JPH06207662A JP H06207662 A JPH06207662 A JP H06207662A JP 348593 A JP348593 A JP 348593A JP 348593 A JP348593 A JP 348593A JP H06207662 A JPH06207662 A JP H06207662A
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valve
pressure
control
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port
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Akira Yasuda
明 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト式無段変速機の異常時におけるエンジ
ンの過回転の防止と発進・登坂性との両立を図る。 【構成】 レギュレータバルブ15と変速比制御バルブ
16とプライマリ圧排出バルブ8とに接続され、レギュ
レータバルブを制御する制御弁9、変速比制御バルブを
制御する制御弁10又はこれらの制御弁を制御する制御
手段の何れかに異常が発生した時に制御油圧を出力して
レギュレータバルブ15をライン圧を高める側に、変速
比制御バルブ16を低速段側に制御し、且つプライマリ
圧排出バルブ8を閉弁させてプライマリプーリの油圧を
徐々に低下させるソレノイドバルブ18を設けた構成と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト式無段変速機の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト式無段変速機は、ベルトとプーリ
とを使用して変速比を無段階に変化させる変速機で、図
1に示すようにエンジンから電磁クラッチ、流体継手等
(図示せず)を介して駆動されるプライマリプーリ(入
力軸)1と、前車軸に連結されるセカンダリプーリ(出
力軸)2と、これらのプライマリプーリ1とセカンダリ
プーリ2との間に掛回されたベルト3と、プライマリプ
ーリ1、セカンダリプーリ2の溝幅Wp、Wsを制御す
る油圧制御装置4等により構成されている。
【0003】プライマリプーリ1、セカンダリプーリ2
は、所定の傾斜面を有するシャフト1a、2aと、可動
シーブ1b、2bと、可動シーブ1b、2bの背面に夫
々設けられたプライマリシリンダ1c、セカンダリシリ
ンダ2cとを備え、可動シーブ1b、2bは、ボールス
プラインによりシャフト1a、2a上を摺動可能とさ
れ、油圧制御装置4から供給されるプライマリ油圧P
p、セカンダリ油圧Psによりプーリの溝幅Wp、Ws
が可変されるようになっている。油圧制御装置4は、電
子制御装置(図示せず)を備えており、アクセル開度、
エンジン回転数、車速等の各信号を入力し、これらの信
号に基づいて油圧ポンプ5から供給される油圧を制御し
てプライマリプーリ1、セカンダリプーリ2の溝幅W
p、Wsを制御する。
【0004】即ち、ロー状態のときには図2のようにプ
ライマリプーリ1の溝幅Wpが広く、セカンダリプーリ
2の溝幅Wsが狭くなり、変速比が大きくなる。反対に
オーバドライブ状態のときには図3のようにプライマリ
プーリ1の溝幅Wpが狭く、セカンダリプーリ2の溝幅
Wsが広くなり、変速比が小さくなる。油圧制御装置4
は、図4のようにレギュレータバルブ6、変速比制御バ
ルブ7、プライマリ圧排出バルブ8、ソレノイドバルブ
9、10等により構成されている。ソレノイドバルブ
9、10は、ノーマルクローズタイプのバルブで前記電
子制御装置によりアクセル開度、エンジン回転数、車速
等の車両の運転状態に応じてデューティ制御される。こ
れらのソレノイドバルブ9、10は、ポート9a、10
aに所定のソレノイド供給圧Pvが供給され、ポート9
b、10bからデューティ比に応じた制御油圧(以下単
に「制御圧」という)Pvb(≦Pv)、Pva(≦P
v)を出力してレギュレータバルブ6、変速比制御バル
ブ7に供給する。また、ソレノイドバルブ10のデュー
ティ比は、変速比が低速段のときに大きく、高速段側の
ときに小さくなり、制御圧Pvaは、低速段側から高速
段側に移行するに伴い低くなる。
【0005】レギュレータバルブ6は、ポート6aに供
給されるライン圧PLとスプリング6saのばね圧と、
ポート6cに供給される制御圧Pvbとスプリング6s
bのばね圧との差圧によりスプール6pが制御され、油
圧ポンプ5から吐出される高圧の油圧を所定のライン圧
PLに調圧する。変速比制御バルブ7は、ポート7eに
供給されるソレノイド供給圧Pvとスプリング7saの
ばね圧と、ポート7cに供給される制御圧Pvaとスプ
リング7sbのばね圧との差圧によりスプール7pが制
御され、プライマリシリンダ1cの油圧を制御する。
【0006】ライン圧PLは、常時セカンダリシリンダ
2cに供給されてセカンダリプーリ2の溝幅Wsを狭く
するように作用する。ソレノイドバルブ10の制御圧P
vaが高いときには、変速比制御バルブ7のスプール7
pが図中左方に押動され、ポート7aを7bから遮断す
ると共に排出ポート7xに連通させ、プライマリシリン
ダ1cをプライマリ圧排出バルブ8に接続し、当該プラ
イマリシリンダ1cの油圧によりスプリング8sに抗し
てスプール8pを押動し、シリンダ内の油圧を排出ポー
ト8xから徐々に排出させる。この結果、図2のように
プライマリプーリ1の溝幅Wpが最大、セカンダリプー
リ2の溝幅Wsが最小となり、変速比が低速段となる。
【0007】ソレノイドバルブ10の制御圧Pvaが低
くなると、これに伴いスプール7pが図中右方に押動さ
れ、ポート7aと7bとが徐々に連通され、ライン圧P
Lがプライマリシリンダ1cに供給される。プライマリ
シリンダ1cは、セカンダリシリンダ2cよりも受圧面
積が大きく(図1)、従って、プライマリシリンダ1c
にライン圧PLが供給されるに伴いプライマリシリンダ
1cの押圧力がセカンダリシリンダ2cの押圧力よりも
大きくなり、プライマリプーリ1の溝幅Wpが徐々に狭
くなり、これに応じて、セカンダリプーリ2の溝幅Ws
が広くなり、変速比が高速段側に変化する。
【0008】ソレノイドバルブ10の制御圧Pvaが更
に低くなると、スプール7pが図中更に右方に押動さ
れ、ポート7aと7bとが完全に連通される。これによ
り図3に示すようにプライマリプーリ1の溝幅Wpが最
小、セカンダリプーリ2の溝幅Wsが最大となり、変速
比がオーバドライブ状態となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の変速
機の制御装置は、変速比制御バルブ7を制御しているソ
レノイドバルブ10、又は電子制御装置(図示せず)の
故障によりソレノイドバルブ10が消勢されて閉弁さ
れ、制御圧Pvaが0となると、変速比制御バルブ7の
ポート7aと7bとが連通されて変速比が高速段側に変
化するように油圧バランスが設定されている。これは、
故障時に変速比が低速段側になるように設定すると、高
速走行時にエンジンが過回転する場合があり、かかる不
具合を防止するためである。このためソレノイドバルブ
10又は前記電子制御装置が故障した時には変速比が最
も高速段側になり、車両の発進性・登坂性が著しく低下
するという問題がある。
【0010】更にソレノイドバルブ9、又は前記電子制
御装置の故障によってソレノイドバルブ9が消勢されて
閉弁され、制御圧Pvbが0となると、レギュレータバ
ルブ6のスプール6pが図中右方に移動してポート6b
と6xpとが連通され、ライン圧PLがポート6xpか
ら油圧ポンプ5の吸込口側に排出されて最低となるよう
に設定されている。これは、変速比が高速段側のときに
ライン圧PLを高くするとベルト3の寿命が低下するた
めにライン圧を低くしている。従って、ソレノイドバル
ブ9又は前記電子制御装置が故障した時にはライン圧P
Lが最低となり、この状態でプライマリプーリ1に過大
なトルクが加わると、ベルト3がスリップしてベルトの
寿命が低下するという問題がある。
【0011】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、レギュレータバルブを制御する制御弁、変速比制御
バルブを制御する制御弁或いはこれらの制御弁を制御す
る電子制御装置等に異常が発生したときに、変速比を高
速段側から低速段側にゆっくり変化させてエンジンの過
回転の防止と発進・登坂性とを両立させるようにしたベ
ルト式無段変速機の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、入力軸及び出力軸に設けられたプラ
イマリプーリ及びセカンダリプーリとの間にベルトを掛
回し、油圧により各プーリの溝幅を相対的に変化させて
変速させるベルト式無段変速機の前記各プーリの油圧を
制御し、供給される制御油圧が高いときには前記変速機
を低速段側に、低いときには高速段側に変速させる変速
比制御バルブと、前記変速機に供給するライン圧を設定
するレギュレータバルブと、前記変速比制御バルブが低
速段側のときに前記プライマリプーリ内の油の排出を制
限するプライマリ圧排出バルブと、前記変速比制御バル
ブ及び前記レギュレータバルブに夫々車両の運転状態に
応じた制御油圧を供給する第1及び第2の制御弁と、こ
れらの制御弁に並列に接続されると共に前記プライマリ
圧排出バルブに接続され、前記第1、第2の制御弁の何
れかに異常が発生したときに制御油圧を出力して前記レ
ギュレータバルブを前記ライン圧を高める側に、前記変
速比制御バルブを低速段側に夫々制御し、且つ前記プラ
イマリ圧排出バルブを閉弁させる第3の制御弁とを備え
た構成としたものである。
【0013】
【作用】第3の制御弁は、第1又は第2の制御弁の何れ
かに異常が発生したときに、制御油圧を発生してレギュ
レータバルブ、変速比制御バルブ及びプライマリ圧排出
バルブに油圧を供給し、レギュレータバルブをライン圧
を高める側に制御し、変速比制御バルブを低速段側に制
御し、且つプライマリ圧排出バルブを閉弁させる。プラ
イマリプーリの油圧は、プライマリ圧排出バルブから徐
々に漏れて低下し、これに伴いプライマリプーリの溝幅
が徐々に広く、セカンダリプーリの溝幅が徐々に狭くな
り、変速比が徐々に低速段側に変化する。また、ライン
圧が高くなりベルトのスリップが防止される。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。尚、図1と同一部材には同一の符号を付し
て、詳細な説明は省略する。図5においてレギュレータ
バルブ15は、スプール15pと15p’とを有し、ス
プール15p’は、スプール15pと同径のランド15
mと当該ランド15mよりも僅かに大径のランド15n
とが一体に形成され、ランド15mは、ばね座とされて
いる。スプール15pの一端とばね座15gとの間には
スプリング15saが、当該スプール15pの他端とス
プール15p’のランド15mとの間にはスプリング1
5sbが夫々縮設されている。
【0015】変速比制御バルブ16は、レギュレータバ
ルブ15と同様にスプール16pと16p’とを有し、
スプール16p’は、スプール16pと同径のランド1
6mとランド16nとが一体に形成され、ランド16m
は、ばね座とされている。スプール16pの一端とハウ
ジングの端面との間にはスプリング16saが、当該ス
プール16pの他端とスプール16p’のランド16m
との間にはスプリング16sbが夫々縮設されている。
また、プライマリ圧排出バルブ8は、スプール8pを挟
んで排出ポート8xと反対側即ち、スプリング8s側に
ポート8aが設けられている。
【0016】レギュレータバルブ15のポート15b
は、油圧ポンプ5の吐出口に接続され、ると共に変速比
制御バルブ16のポート16bに接続され、ポート15
xpは、油圧ポンプ5の吸込口側に、ポート15cは、
ソレノイドバルブ9のポート9bに、ポート15dは、
ソレノイドバルブ18のポート18bに夫々接続されて
いる。変速比制御バルブ16のポート16aは、プライ
マリシリンダ1cに、ポート16bは、セカンダリシリ
ンダ2cに、ポート16cは、ソレノイドバルブ10の
ポート10bに、ポート16dは、ソレノイドバルブ1
8のポート18bに、ポート16xは、プライマリ圧排
出バルブ8に夫々接続されている。また、プライマリ圧
排出バルブ8のポート8aは、ソレノイドバルブ18の
ポート18bに接続されている。
【0017】ソレノイドバルブ9、10、18は、入力
側の各ポート9a、10a、18aにソレノイド供給圧
Pvが供給される。これらのソレノイドバルブ9、1
0、18は、前記電子制御装置により駆動される。ソレ
ノイドバルブ18は、ノーマルオープンタイプのオン−
オフバルブで、制御圧Pvc(=Pv)を出力してレギ
ュレータバルブ15のポート15d、変速比制御バルブ
16のポート16d及びプライマリ圧排出バルブ8のポ
ート8aに供給する。
【0018】ソレノイドバルブ18は、ソレノイドバル
ブ9、10、及び前記電子制御装置が正常な状態のとき
には付勢されて閉弁され、ソレノイドバルブ9、又はソ
レノイドバルブ10、又は前記電子制御装置の何れかに
異常が発生したときには消勢されて開弁して制御圧Pv
c(=Pv)を出力する。以下に作用を説明する。
【0019】ソレノイドバルブ18は、ソレノイドバル
ブ9、ソレノイドバルブ10、前記電子制御装置が正常
状態にあるときには付勢されて閉弁され、制御圧Pvc
が0となっている。ソレノイドバルブ9、10は、前記
電子制御装置によりデューティ制御され、制御圧Pv
b、Pvaを出力する。レギュレータバルブ15は、ポ
ート15aに供給されるライン圧PLとスプリング15
saのばね圧と、ソレノイドバルブ9の制御圧Pvbと
スプリング15sbのばね圧との差圧に応じて油圧ポン
プ5から吐出される高圧の油圧を所定のライン圧PLに
調圧する。このライン圧PLは、セカンダリシリンダ2
cに供給され、セカンダリプーリ2(図1)の溝幅Ws
が狭くなる。
【0020】変速比制御バルブ16は、ポート16eに
供給されるソレノイド供給圧Pvとスプリング16sa
のばね圧と、ソレノイドバルブ10の制御圧Pvaとス
プリング16sbのばね圧との差圧に応じてスプール1
6pが位置決め制御され、制御圧Pvaが高いときには
スプール16pが左方に押動され、ポート16aがポー
ト16bから遮断されると共に排出ポート16xに連通
される。これによりプライマリシリンダ1cの油がポー
ト16xを経てプライマリ圧排出バルブ8から徐々に排
出される。この結果、図2のようにプライマリプーリ1
の溝幅Wpが最大、セカンダリプーリ2の溝幅Wsが最
小となり、変速比は、低速段側(ロー側)に制御され
る。
【0021】ソレノイドバルブ18の制御圧Pvaが低
くなると変速比制御バルブ16のスプール16pが図中
右方に押動され、ポート16aが排出ポート16xと遮
断されると共にポート16bに徐々に連通され、プライ
マリシリンダ1cにもライン圧PLが供給される。プラ
イマリシリンダ1cは、セカンダリシリンダ2cよりも
受圧面積が大きく(図1)、従って、プライマリシリン
ダ1cの押圧力がセカンダリシリンダ2cの押圧力より
も大きくなり、この結果、プライマリプーリ1の溝幅W
pが狭く、セカンダリプーリ2の溝幅Wsが広くなり、
変速比は、高速段側に制御される。
【0022】ソレノイドバルブ10の制御圧Pvaが更
に低くなると、スプール16pが図中更に右方に押動さ
れ、ポート16aと16bとが完全に連通される。これ
により図3に示すようにプライマリプーリ1の溝幅Wp
が最小、セカンダリプーリ2の溝幅Wsが最大となり、
変速比がオーバドライブ状態となる。さて、オーバドラ
イブ状態で走行中に例えば、ソレノイドバルブ9が故障
して消勢(閉弁)したとする。前記電子制御装置は、ソ
レノイドバルブ9が故障したことを検知すると同時にソ
レノイドバルブ18を消勢させて開弁させる。ソレノイ
ドバルブ9が閉弁すると制御圧Pvaが0となり、レギ
ュレータバルブ15は、ポート15aからスプール15
pの左側に加わるライン圧PLとスプリング15saの
ばね力とがスプリング15sbのばね力よりも大きくな
り、スプール15pは、右方に押動されるような押圧力
を受ける。
【0023】ところが、ソレノイドバルブ18から吐出
された制御圧Pvc(=Pv)がポート15dに供給さ
れ、ランド15nが左方に押動され、これと共にばね座
15mが左動してスプリング15sbを圧縮する。これ
によりスプリング15sbのばね力が高くなり、ライン
圧PLが確保される。同時にソレノイドバルブ18から
の制御圧Pvcが変速比制御バルブ16のポート16d
に供給され、ランド16nが左方に押動され、これと共
にばね座16mが左動してスプリング16sbを圧縮す
る。これによりスプリング16sbのばね力が高くな
り、ポート16pが左方に移動し、ポート16aがポー
ト16bから遮断されると共に排出ポート16xに連通
され、プライマリシリンダ1cにライン圧PLが供給さ
れなくなる。また、ソレノイドバルブ18の制御圧Pv
cは、プライマリ圧排出バルブ8のポート8aにも供給
され、スプール8pが左方に押動されて排出ポート8x
が閉塞され、閉弁される。
【0024】プライマリシリンダ1c内の油圧は、変速
比制御バルブ16のポート16a、排出ポート16xか
らプライマリ圧排出バルブ8へと流れる。プライマリ圧
排出バルブ8は、排出ポート8xが閉塞されているが、
排出ポート16xから供給された油は、スプール8pと
ランド8rとの間の隙間を通して徐々に排出ポート8x
から漏れ、これに伴いプライマリシリンダ1cの油圧が
徐々に低下する。一方、セカンダリシリンダ2cにはラ
イン圧PLが供給されており、従って、セカンダリシリ
ンダ2cの押圧力がプライマリシリンダ1cの押圧力よ
りも大きくなり、セカンダリプーリ2の溝幅Wsが徐々
に狭くなり、これに伴いプライマリプーリ1の溝幅Wp
が徐々に広くなる。この結果、変速装置は、オーバドラ
イブ状態から徐々にロー状態に移行する。
【0025】オーバドライブ状態で走行中にソレノイド
バルブ10が故障して閉弁した場合、或いは前記電子制
御装置が故障した場合にもソレノイドバルブ18が開弁
され、上述と同様に変速比制御バルブ16を作動させて
プライマリシリンダ1cへのライン圧PLの供給を遮断
し、且つ当該プライマリシリンダ1c内の油圧を、プラ
イマリ圧排出バルブ8の排出ポート8xから徐々に漏出
させる。これにより変速装置は、オーバドライブ状態か
ら徐々にロー状態に移行する。この結果、オーバドライ
ブ状態で走行中にソレノイドバルブ9、又はソレノイド
バルブ10、又は前記電子制御装置の何れかが故障した
場合でもエンジンの過回転が防止され、且つ発進・登坂
性が確保される。
【0026】尚、図6のように変速比制御バルブ7のポ
ート7aにセカンダリシリンダ2cが、ポート7bにプ
ライマリシリンダ1cが接続され、ソレノイドバルブ1
0が非通電のとき即ち、閉弁して制御圧Pvbが0にな
ったときにポート7bが排出ポート7xに連通されてプ
ライマリ圧排出バルブ8に接続されて低速段側に変速す
るように設定されている場合には、当該変速比制御バル
ブ7にソレノイドバルブ18の制御圧Pvcを導かなく
とも良い。従って、変速比制御バルブ7の構成が簡単と
なる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ギュレータバルブ、変速比制御バルブを制御する各制御
弁、或いはこれらの制御弁を制御する電子制御装置に異
常が発生した場合、当該異常発生直後は、ゆっくりと低
速段側に変速装置を変速させるようにしたことにより、
高速走行時でもエンジンが過回転することを防止するこ
とができ、しかも、変速比が低速段側になるために発進
性・登坂性等が確保される。更にライン圧を高くするこ
とによりベルトスリップによるベルト寿命の低下、プー
リのベルトと圧接するコーン面の損傷等が防止されると
共に、雪道での急ブレーキ等タイヤロックを伴う減速後
の発進に必要な油圧の確保が実現できる等の優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機の構成図である。
【図2】図1の変速機の低速段側(ロー側)の状態を示
す斜視図である。
【図3】図1の変速機の高速段側(オーバドライブ側)
の状態を示す斜視図である。
【図4】図1のベルト式無段変速機の従来の油圧制御装
置の回路図である。
【図5】本発明に係るベルト式無段変速機の制御装置の
一実施例を示す油圧回路図である。
【図6】本発明に係るベルト式無段変速機の制御装置の
他の実施例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 プライマリプーリ 1c プライマリシリンダ 2 セカンダリプーリ 2c セカンダリシリンダ 3 ベルト 4 油圧制御装置 5 油圧ポンプ 8 プライマリ圧排出バルブ 9、10、18 ソレノイドバルブ 15 レギュレータバルブ 16 変速比制御バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸及び出力軸に設けられたプライマ
    リプーリ及びセカンダリプーリとの間にベルトを掛回
    し、油圧により各プーリの溝幅を相対的に変化させて変
    速させるベルト式無段変速機の前記各プーリの油圧を制
    御し、供給される制御油圧が高いときには前記変速機を
    低速段側に、低いときには高速段側に変速させる変速比
    制御バルブと、前記変速機に供給するライン圧を設定す
    るレギュレータバルブと、前記変速比制御バルブが低速
    段側のときに前記プライマリプーリ内の油の排出を制限
    するプライマリ圧排出バルブと、前記変速比制御バルブ
    及び前記レギュレータバルブに夫々車両の運転状態に応
    じた制御油圧を供給する第1及び第2の制御弁と、これ
    らの制御弁に並列に接続されると共に前記プライマリ圧
    排出バルブに接続され、前記第1、第2の制御弁の何れ
    かに異常が発生したときに制御油圧を出力して前記レギ
    ュレータバルブを前記ライン圧を高める側に、前記変速
    比制御バルブを低速段側に夫々制御し、且つ前記プライ
    マリ圧排出バルブを閉弁させる第3の制御弁とを備えた
    ことを特徴とするベルト式無段変速機の制御装置。
JP348593A 1993-01-12 1993-01-12 ベルト式無段変速機の制御装置 Withdrawn JPH06207662A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182811A (ja) * 1999-11-11 2001-07-06 Van Doornes Transmissie Bv エレクトロ・ハイドロリック制御システムを有する連続可変トランスミッション及びそのトランスミッションの制御方法
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