JPH0620727B2 - 木材の液体含浸方法および装置 - Google Patents

木材の液体含浸方法および装置

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JPH0620727B2
JPH0620727B2 JP60500584A JP50058485A JPH0620727B2 JP H0620727 B2 JPH0620727 B2 JP H0620727B2 JP 60500584 A JP60500584 A JP 60500584A JP 50058485 A JP50058485 A JP 50058485A JP H0620727 B2 JPH0620727 B2 JP H0620727B2
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    • B27K—PROCESSES, APPARATUS OR SELECTION OF SUBSTANCES FOR IMPREGNATING, STAINING, DYEING, BLEACHING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS, OR TREATING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS WITH PERMEANT LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CHEMICAL OR PHYSICAL TREATMENT OF CORK, CANE, REED, STRAW OR SIMILAR MATERIALS
    • B27K3/00—Impregnating wood, e.g. impregnation pretreatment, for example puncturing; Wood impregnation aids not directly involved in the impregnation process
    • B27K3/02—Processes; Apparatus
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、木材に含浸液体を含浸させる方法およびその
方法を実施する装置に関するものである。
従来技術、および発明が解決しようとする課題 加圧含浸すなわち深部含浸による木材材料の処理は以前
から知られている。その目的は、腐敗、かびによる攻
撃、および木食虫に対し、より優れた抵抗を木材に与え
ることである。通常、含浸剤は、或る毒性作用を有する
各種溶融塩を含む液体である。
現在最も普通に実施される方法では、乾燥木材が圧力容
器内に配置され、タンクが真空になされる。この目的
は、木材の細胞内の空気をできるだけ多く引き出すこと
である。その後、特殊な貯蔵タンクから含浸タンク内に
大気圧で含浸液体が導入される。その後、吸引作用で木
材が含浸液体を吸収する。この方法の欠点は、木材が含
浸液体によって完全に木材が包囲される前に、一定の時
間を要するために、木材の含浸液体吸収能力がかなり減
少することである。木材が液体によって完全に包囲され
るまでの過程で、木材は空気を吸収し、木材の細胞が液
体の代りに空気で満たされる。それ故、細胞壁の外側と
内側の圧力がかなりの程度まで等しくなり、木材中への
含浸液体の浸透が不十分になる。
この公知方法の厳格な試験によると、木材がその細胞内
に含まれていた気体の主容積部分を失うにもかかわら
ず、木材が液体中に完全に浸漬された後でも、それまで
気体によって占有されていた全容積が含浸物質によって
置換されるわけではないことが判っている。また、木材
の変形が生じるわけでもないから、含浸液体以外の別の
物質が残る容積部分に吸収されていると考えるべきだろ
う。理論上、この物質は気体であるはずである。この気
体は、先に議論されたように、液体が加えられている間
に木材によって吸収される空気の他に、液体上の気体圧
力に関連する液体のガス溶解度の法則によって、液体は
気体を含むだろう。木材内の細胞膜は、例えば、水の分
子を通過させながら、ぶどう糖の分子を閉じ込めるよう
な性質がある。換言すると、小さな分子は大きな分子に
比して容易に膜を通過できる。それ故、公知の含浸方法
において膜を通過して細胞内に進入する分子の大部分
は、含浸液体から生じる気体分子であり、含浸物質の液
体分子が細胞内に浸透する可能性を低下させるのはこの
気体分子である。したがって、現在、この既知の方法に
よって含浸可能であると考えられている種類の木材（特
に、松）において含浸液体の浸透が不十分な結果になる
のは当然である。上記のことはまた、針葉樹としての細
胞構造の違いのために、現状では、もみの木のような他
の重要な種類の木材は、加圧浸透処理に適さないと考え
られていることを意味する。その結果、ノルウェーにお
いては、松の木だけが上記方法によって処理されてお
り、この制限は、前記方法の重大な欠点になっている。
本発明の目的は、含浸深さを増大させ、かつ従来加圧含
浸すなわち深部含浸による処理に不適当であると考えら
れていた種類の木材の含浸を可能にすることを企図し
て、木材材料の含浸方法を改良することである。
課題を解決するための手段 この目的は、空気が完全にまたはほぼ完全に排気された
気密圧力容器すなわち含浸タンク内に木材が配置され、
含浸タンク内に導入された含浸液体が圧力を受ける木材
の液体含浸方法によって達成される。この方法は、含浸
液体が含浸タンク内で圧縮される前に、含浸液体に含有
まれる気体が完全にまたはほぼ完全に（すなわち、事実
上完全に）脱気され、また含浸が行なわれる際に（すな
わち、木材内に液体が浸透する際に）、液体が完全にま
たはほぼ完全に（すなわち、事実上完全に）気体を含ん
でいないため、完全に気密状態の下で木材に対する含浸
が行なわれ、タンク内の排気過程と木材中への液体含浸
過程との間の時間帯に、気体が木材中に浸透する機会が
ないことを特徴とする。
本発明の基本的考え方は、含浸液体を導入し細胞壁を通
して木材中に含浸液体を吸込ませる前および吸込みの
間、木材内（より正確に言えば、木材の細胞内）の真空
が確立され、維持され、かくして含浸液体によって細胞
を充填することである。それ故、細胞壁を通る含浸液体
の浸透前に、細胞と、その周囲との間で圧力が等しくな
るような機会がない。
本発明方法の一実施態様では、含浸液体からの含有気体
の脱気または除去が分離タンク内で行なわれる。
本発明方法の発展形態では、含浸液体が含浸タンク内に
導入された後、含浸タンク内の容積を減少させることに
よって、または加圧下で気体を含まない液体を導入する
ことによって、含浸液体の圧縮が行われる。
本発明の変形実施態様では、真空排気前に含浸タンク内
に含浸液体が導入され、それによって含浸タンクの真空
排気前に含浸液体内に木材が完全に浸漬され、その後、
液体および含浸される木材材料が加圧力を受ける。
本発明方法の別の実施態様では、タンク内に弾性容器が
配置され、該弾性容器内に含浸液体および木材が装入さ
れる。耐圧含浸タンクの壁体と弾性容器との間の空間が
先ず排気され、次いで弾性容器の内部が約９５％の真空
またはより高度に排気され、その後耐圧タンク胴と弾性
容器との間の空間内に、それ自体知られているように、
約３．９５kg／cm2（４バール）またはより高い圧力を
用いて圧力が導入される。
本発明方法の別の実施態様では、管を介して含浸タンク
と連通する膨脹タンク内に真空が作り出され、この真空
排気の間、膨張タンクと含浸タンクとの連通が弁によっ
て遮断され、所定の真空が膨張タンク内に達成された
後、弁が開かれ、それによって含浸タンク内の圧力が低
下せしめられる。
本発明方法を実施する装置は、含浸されるべき木材を収
容し、含浸タンク内に真空を作り出すために必要な装備
を有する含浸タンクと、含浸タンクが排気された後、該
含浸タンクに液体を供給するために、含浸液体を収容す
る貯蔵タンクに対して含浸タンクを連結する管とを有
し、装置の最も重要な特徴は、貯蔵タンクと関連して、
貯蔵タンク内および該貯蔵タンク内に収容された含浸液
体から気体を完全にまたはほぼ完全に排気するための装
備が設けられ、含浸タンクと関連して、完全に気密状態
の下で含浸タンクの内圧力を増大させるための装備が設
けられる。
本発明装置の実施態様では、含浸タンク内の圧力を増大
させる装備が含浸タンクの内容積を減少させる装置から
成り、該装置は、例えば、含浸タンク内、または該含浸
タンクと関連して設けられた液体導入管内に１つまたは
それ以上の膨張可能な、弾性袋を配列することにより、
または１つまたはそれ以上の変位ピストンを設けること
により、または貯蔵タンクと含浸タンクとの間の管に圧
力ポンプを設けることによって達成できる。
実施例 本発明は、第１図を参照して以下にさらに詳細に説明さ
れ、第１図は本発明の方法を実施する装置の代表的な実
施例を示す。
被含浸木材１が、気密な耐圧含浸タンク２内に配置され
る。１つまたはそれ以上の弾性容器（袋体）３が含浸タ
ンク２の内部に配置される。木材１の含浸を開始する前
に、管の弁１０が開かれている間、弾性容器３内の空気
が管５，６，７，８を経て真空ポンプ４によって排気さ
れる。空気が排出された後に、弁１０が閉じられる。そ
の後、管１２、１３を経て真空ポンプ４と連通する貯蔵
タンク１１が、弁１４を開くことによって排気され、排
気が行なわれたときに弁１４が閉じられる。次いで、弁
１６が開かれた状態で含浸タンク２内の空気が、真空ポ
ンプ４によって、管５，１２，１５を経て排気され、所
定の排気が得られた後、弁１６が閉じられる。このよう
にして、全気体、または事実上全ての気体が含浸タンク
２および貯蔵タンク１１の両方から排気され、貯蔵タン
クが膨張タンクとしても働き、貯蔵タンク１１内に収容
された含浸液体１７からもほぼ完全に気体が除去され
る。
含浸処理は、弁１８，１９を開くことによって始めら
れ、含浸タンク２より高い位置にある貯蔵タンク１１か
らの含浸液体で含浸タンク２が満たされる。液体の移動
の間、貯蔵タンク１１は真空ポンプによる排気を受け、
液体内のガス圧力が液体上のガス圧力に等しくなるま
で、弁１６，１４は開かれている。この後、弁１８，１
９が閉じられる。
圧縮空気源Ｐから、圧力媒体が弾性容器３へ弁２０を通
して導入され、タンク２内の圧力が１５．８kg／cm
2（１６バール）またはそれ以上に上昇するまで弾性容
器が膨張せしめられる。この圧力は、含浸されるべき材
料の容積および性質に応じて十分長時間維持された後、
圧力が低下され、含浸液体がタンク２から排出される。
弾性容器３は、真空ポンプに連結され、空になる。
もしも材料が過剰の液体を吸収しているならば、木材か
ら過剰の含浸液体を引出すために、含浸タンク２に再び
真空が適用される。
含浸タンク２を排気するとき、該タンク内の圧力は可及
的速やかに含浸液体の沸点まで、またはほぼ沸点まで低
下されるべきであり、それ故含浸タンクに含浸液体を導
入するために直ちに弁１８，１９が開けられる。
上に記載し、説明した装置は代表的なものであり、特許
請求の範囲欄の従属項に記載されたように本発明の範囲
から逸脱することなく、各種態様に変形可能である。し
たがって、例えば、含浸タンクの内容積を減少させるた
めの弾性容器の代りに変位ピストンを設けることがで
き、それによって含浸タンク内の圧力を増大させること
ができる。両タンク内の空気およびガスを排出するため
の配管系統は、種々な方法で、例えば２つのポンプを用
いてこれを形成することができる。
含浸タンク２内の圧力増大は、貯蔵タンク１１内または
該貯蔵タンクと含浸タンクとの間の導管にポンプ装置を
付設することによっても達成することができ、該ポンプ
装置は、含浸液体がガスまたは空気と接触しないような
状態の下で、貯蔵タンク１１から含浸タンク２に液体を
送り出す。次いで、含浸タンク２内の圧力が所定値に上
昇し、一方、貯蔵タンク１１内の圧力が降下する。排気
により、貯蔵タンク１１内の圧力は既に液体の沸点にあ
るため、液体の表面が沸騰する。斯くして、容積の損失
は液体蒸気により補償される。
図面の簡単な説明 第１図は本発明方法を実施する装置の一例を示す概略図
である。
１……木材、２……含浸タンク、３……弾性容器、４…
…真空ポンプ、１１……貯蔵タンク、１７……含浸液
体。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】気体が事実上完全排気された気密な耐圧含
    浸タンク内に木材が配置され、前記含浸タンク内に導入
    される含浸液体が加圧力を受ける、含浸液体を木材に含
    浸させる方法において、 含浸液体（１７）が前記含浸タンク（２）内で圧縮され
    る前に、その含有気体が事実上完全に脱気され、完全に
    気密状態の下で前記木材に対する含浸が行われ、前記木
    材（１）中に含浸液体が浸透している間、含浸液体中に
    事実上全く気体が含まれておらず、前記含浸タンク内の
    排気過程と前記木材中への液体含浸過程との間の時間帯
    に、気体が前記木材中に浸透する機会がないことを特徴
    とする木材の液体含浸方法。
  2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載の方法におい
    て、前記含浸液体（１７）が、真空の適用により分離し
    た貯蔵タンク内で脱気され、その後、該含浸液体が前記
    含浸タンク内に導入されることを特徴とする木材の液体
    含浸方法。
  3. 【請求項３】特許請求の範囲第１項または第２項記載の
    方法において、前記含浸タンク内に導入された後の前記
    含浸液体（１７）の圧縮が、前記含浸タンクの内容積を
    減少させることによって、または気体が除去された液体
    を加圧状態で前記含浸タンク内に導入することによって
    行われることを特徴とする木材の液体含浸方法。
  4. 【請求項４】特許請求の範囲第１項記載の方法におい
    て、前記木材が、前記含浸タンクの排気前に前記含浸液
    体内に完全に浸漬されるように、排気に先立って前記含
    浸液体が前記含浸タンク内に導入され、その後、前記液
    体と前記木材が加圧力を受けることを特徴する木材の液
    体含浸方法。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第４項記載の方法におい
    て、前記含浸液体および前記木材が前記含浸タンク内に
    配置された弾性容器内に装入されることを特徴とする木
    材の液体含浸方法。
  6. 【請求項６】特許請求の範囲第３項または第４項記載の
    方法において、既に脱気された含浸液体が前記弾性容器
    の内部に導入されていて、前記耐圧含浸タンクの壁体
    と、前記弾性容器との間の空間が初めに排気され、次い
    で前記弾性容器の内部が約９５％またはそれ以上の真空
    に排気され、その後、前記耐圧含浸タンクの壁体と、前
    記弾性容器との間の前記空間内に、約３．９５kg／cm2
    （４バール）またはそれ以上の圧力で、加圧力が導入さ
    れることを特徴とする木材の液体含浸方法。
  7. 【請求項７】特許請求の範囲第４項記載の方法におい
    て、管を介して前記含浸タンクと連通する膨張タンクを
    真空ポンプで排気し、該排気を行う間、弁によって前記
    膨張タンクを前記含浸タンクから遮断し、前記膨張タン
    ク内の真空度が所定水準に到達した後、前記弁を開き、
    それによって前記含浸タンク内の圧力を低下させること
    を特徴とする木材の液体含浸方法。
  8. 【請求項８】被含浸木材（１）を収容し、その内部に真
    空を生じさせる必須の装備を有する含浸タンク（２）
    と、前記含浸タンクが排気された後に前記含浸タンクに
    前記含浸液体を供給するための含浸液体収容用貯蔵タン
    ク（１１）に、前記含浸タンク（２）を連結する管とを
    有する木材の液体含浸装置において、 前記貯蔵タンク（１１）に関連して、該貯蔵タンク内お
    よび前記含浸液体（１７）から事実上完全に気体を排除
    するための装備が設けられ、 前記含浸タンク（２）に関連して、完全に気密状態の下
    で、前記含浸タンク（２）内の圧力を増大させるための
    装備が設けられていることを特徴とする木材の液体含浸
    装置。
  9. 【請求項９】特許請求の範囲第８項記載の装置におい
    て、前記含浸タンク内の圧力を増大させる装備が、含浸
    タンクの内容積を減少させる手段から成ることを特徴と
    する木材の液体含浸装置。
  10. 【請求項１０】請求の範囲第９項記載の装置において、
    前記含浸タンクの内容積を減少させる手段が、前記含浸
    タンク内、または前記含浸タンクに連結された液体導入
    管内に配置された１つまたはそれ以上の膨張可能な弾性
    袋（３）であることを特徴とする木材の液体含浸装置。
  11. 【請求項１１】請求の範囲第８項から第１０項までのい
    ずれか１項に記載された装置において、前記貯蔵タンク
    （１１）と前記含浸タンク（２）に共通の真空ポンプ
    （４）が配設されていることを特徴とする木材の液体含
    浸装置。
  12. 【請求項１２】請求の範囲第８項から第１１項までのい
    ずれか１項に記載された装置において、予め脱気された
    含浸液体を、前記貯蔵タンクから前記含浸タンクに導入
    するための圧力ポンプを有することを特徴とする木材の
    液体含浸装置。
JP60500584A 1984-02-02 1985-02-01 木材の液体含浸方法および装置 Expired - Lifetime JPH0620727B2 (ja)

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NO840397 1984-02-02
NO840397 1984-02-02
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NO843660A NO155835C (no) 1984-09-14 1984-09-14 Fremgangsmaate til impregnering av trevirke, samt apparat for utfoerelse av fremgangsmaaten.
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BR (1) BR8505006A (ja)
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CS (1) CS253720B2 (ja)
DE (1) DE3570388D1 (ja)
DK (1) DK160749C (ja)
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IT (1) IT1183143B (ja)
NZ (1) NZ211005A (ja)
PL (1) PL147603B1 (ja)
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