JPH06207266A - 薄膜形成物の製造方法および装置 - Google Patents

薄膜形成物の製造方法および装置

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JPH06207266A
JPH06207266A JP275893A JP275893A JPH06207266A JP H06207266 A JPH06207266 A JP H06207266A JP 275893 A JP275893 A JP 275893A JP 275893 A JP275893 A JP 275893A JP H06207266 A JPH06207266 A JP H06207266A
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JP
Japan
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thin film
substrate
vacuum chamber
chamber
sputtering
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Application number
JP275893A
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English (en)
Inventor
Takashi Shibata
尚 柴田
Hiroyuki Tokushige
裕之 徳重
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基体表面に、低温かつ高速で薄膜を形成す
る。 【構成】 真空チャンバ2内において基体16を水平軸
線のまわりに回動させ、その基体16の下方から蒸着
法,反応性蒸着法,イオンプレーティング法または反応
性イオンプレーティング法により基体16の表面に薄膜
を連続的に形成する。同時に、上方からスパッタリング
法または反応性スパッタリング法により基体16の表面
に薄膜を連続的に形成する。 【効果】 低温で且つ高速,高品質に薄膜を形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜形成物の製造方
法および装置に関し、さらに詳しくは、立体物である基
体の表面に金属,合金,化合物の単層あるいは多層の薄
膜を連続的に形成する薄膜形成物の製造方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば円筒形のような立体物の基
体の表面に薄膜を形成する場合、熱CVD法が採用され
ている。この熱CVD法では、気体状態の原料を用いる
ので、その気体状態の原料を供給するノズルの形状,配
置を適切にすることで、立体物の基体の全表面に同時に
薄膜を形成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱CVD法は、薄膜の
形成速度が速い長所がある。
【0004】しかし、熱CVD法は、一般に1000゜
C以上の高温下で行われるため、熱的損傷が生じやすい
材料や熱的寸法変化が生じやすい材料の基体に対しては
適用できない問題点がある。
【0005】一方、低温下で行われる薄膜形成方法とし
ては、蒸着法やスパッタリング法などのPVD法が知ら
れている。真空蒸着法も、薄膜の形成速度が速いという
長所を持っている。しかし、真空蒸着法は、固体状態の
原料を用いるので、その固体状態の原料を供給する固体
原料供給源を基体の下部にしか設置できず、基体の下面
でのみ薄膜形成が行われ、基体の上面では薄膜形成が行
われない。このため、基体を回転すれば立体物の基体の
全表面に薄膜を形成することが可能になるものの、薄膜
の形成速度が遅くなってしまうという問題点がある。ま
た、スパッタリング法では、基体の周囲に複数個のター
ゲットを配置すれば立体物の基体の全表面に同時に薄膜
を形成できるが、スパッタリング法は本質的に薄膜の形
成速度が遅い問題点がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、低温下で行う
ことが出来ると共に,薄膜の形成速度が速い薄膜形成物
の製造方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、真空チャンバ内に保持した基体を水平軸線のまわ
りに回転させながら、その基体の下方から蒸着法,反応
性蒸着法,イオンプレーティング法または反応性イオン
プレーティング法(以下、下側薄膜形成法という)によ
り基体の表面に薄膜を形成し、それと同時に、その基体
の上方からスパッタリング法または反応性スパッタリン
グ法(以下、上側薄膜形成法という)により基体の表面
に薄膜を形成することを特徴とする薄膜形成物の製造方
法を提供する。
【0008】第2の観点では、この発明は、上記薄膜形
成物の製造方法において、前記下側薄膜形成法として複
数の蒸発源を用いるか又は前記上側薄膜形成法として複
数のターゲットを用いるかの少なくとも一方により、前
記基体の表面に異種の薄膜を積層形成することを特徴と
する薄膜形成物の製造方法を提供する。
【0009】第3の観点では、この発明は、上記薄膜形
成物の製造方法において、前記真空チャンバ内を、前記
基体より上側の室と下側の室とに仕切ると共に、それら
各室を異なる圧力とすることを特徴とする薄膜形成物の
製造方法を提供する。
【0010】第4の観点では、この発明は、真空排気手
段によって減圧される真空チャンバと、基体を真空チャ
ンバ内部で水平軸線のまわりに回転可能に支持する基体
ホルダと、蒸着法,反応性蒸着法,イオンプレーティン
グ法または反応性イオンプレーティング法により前記基
体の下方から基体の表面に薄膜を形成するべく前記真空
チャンバの下側に設けられた下側薄膜形成手段と、スパ
ッタリング法または反応性スパッタリング法により前記
基体の下方から基体の表面に薄膜を形成するべく前記真
空チャンバの上側に設けられた上側薄膜形成手段とを具
備してなることを特徴とする薄膜の製造装置を提供す
る。
【0011】第5の観点では、この発明は、上記薄膜の
製造装置において、前記基体ホルダの側方に、前記真空
チャンバ内を上側の室と下側の室とに仕切る仕切部材を
具備すると共に、前記真空排気手段が、前記上側の室と
下側の室の圧力を個別に制御する圧力制御手段を含むこ
とを特徴とする薄膜の製造装置を提供する。
【0012】
【作用】この発明の薄膜形成物の製造方法および装置で
は、基体を真空チャンバ内において水平軸線のまわりに
回転させ,その基体の下方から蒸着法,反応性蒸着法,
イオンプレーティング法または反応性イオンプレーティ
ング法(以下、下側薄膜形成法という)により、また、
上方からスパッタリング法または反応性スパッタリング
法(以下、上側薄膜形成法という)により、前記基体の
表面に薄膜を連続的に製造する。すなわち、基体の下方
では、高速で薄膜の形成が可能である前記下側薄膜形成
法により薄膜形成する。同時に、前記下側薄膜形成法に
よる薄膜形成が不可能な基体の上方では、前記上側薄膜
形成法により薄膜形成を行う。これより、薄膜の形成は
真空チャンバの下部と上部とで同時に行われる。従っ
て、円筒形のような立体物の基体に、低温でかつ高速に
薄膜形成を行うことが出来る。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。
【0014】−第1実施例− 図1は、この発明の薄膜形成物の製造装置の第1実施例
を示す概略構成図である。この薄膜形成物の製造装置1
00において、真空チャンバ2の底部には、電子ビーム
加熱によって固体原料6を蒸発させる電子ビーム蒸発源
7が設けられている。その電子ビーム蒸発源7は、真空
チャンバ2外に設置されている電子ビーム蒸発源駆動用
電源8に接続されている。
【0015】真空チャンバ2の頂部には、固体原料ター
ゲット9を備えたマグネトロン型のスパッタリング機構
10が設けられている。そのスパッタリング機構10
は、真空チャンバ2外に設置されているスパッタリング
機構駆動用電源11に接続されている。真空チャンバ2
の壁面は、金属などの導電性材料製であり、アース電位
に保持されている。
【0016】真空チャンバ2の側壁の上部と下部には、
それぞれ真空排気口3,3が設けられている。それら真
空排気口3,3は、可変バルブ4,4を介して、真空ポ
ンプ5に連結されている。真空チャンバ2の側壁の上部
には、スパッタリング用ガス導入管12sが設置されて
いる。そのスパッタリング用ガス導入管12sは、バル
ブ13sおよびマスフローコントローラ14sを介し
て、スパッタリング用ガスボンベ15sに連結されてい
る。そのスパッタリング用ガスボンベ15sには、スパ
ッタリング用ガス(例えば、アルゴン)が充填されてい
る。
【0017】真空チャンバ2の側壁の上部および下部に
は、反応性ガス導入管12r,12rが設置されてい
る。その反応性ガス導入管12rは、バルブ13rおよ
びマスフローコントローラ14rを介して、反応性ガス
ボンベ15rに連結されている。その反応性ガスボンベ
15rには、反応性ガス(例えば、窒素や水素)が充填
されている。
【0018】真空チャンバ2の中央部には、円筒状の基
体16が着脱可能にホルダ18によって支持されてい
る。基体16は、真空チャンバ2の外部に設けられた回
転駆動装置(図示せず)によって、水平軸線のまわりに
回転される。また、基体16の外周面に対向して、複数
のヒータ17が設けられている。
【0019】次に、動作を説明する。まず、薄膜を形成
したい基体16を、ホルダ18により、真空チャンバ2
の中央に支持する。そして、真空ポンプ5を作動させて
真空チャンバ2内を真空排気する。また、ヒータ17を
作動させて基体16を所定の温度に加熱する(但し、熱
CVD法のような高温ではない)。さらに、その基体1
6を回転駆動装置によって回転させる。そして、スパッ
タリング用ガス導入管12sより、スパッタリング用ガ
スを真空チャンバ2に導入する。この状態で、電子ビー
ム蒸発源7を作動させて固体原料6を蒸発させると、蒸
発粒子6aは上方に向けて移動し、基体16の下側にな
っている表面に付着堆積する。なお、基体16は回転し
ているから、基体16の全表面に固体原料6の薄膜が形
成される。また、スパッタリング機構10を作動させて
固体原料ターゲット9を粒子9aとして下方の基体16
に向けて照射すると、粒子9aは基体16の上側になっ
ている表面に付着堆積する。前記同様に、基体16は回
転しているから、基体16の全表面に固体原料ターゲッ
ト9の薄膜が形成される。
【0020】結局のところ、PVD法を用いるから低温
下で薄膜を形成できると共に、基体16の上側と下側で
同時に薄膜の形成を行うから薄膜の形成速度を速くでき
るようになる。
【0021】なお、化合物の薄膜を製造する場合には、
反応性ガス導入管12rより反応性ガスを導入して反応
性蒸着法および反応性スパッタリング法とする。また、
固体原料6と固体原料ターゲット9を異なる原料とし、
異種の積層薄膜を形成してもよい。
【0022】製造例1の1 上記薄膜形成物製造装置100に、外径50mmのアル
ミニウム製の円筒状基体16を入れ、真空チャンバ2内
を1×10-7Torrまで減圧し、基体16の温度を2
00゜Cとし、基体16を10rpmで回転させた。固
体原料6としてシリコンを用い、電子ビーム蒸発源6を
作動させて基体16上にシリコンの蒸着を行った。同時
に、ガス導入管12からスパッタリング用ガスとしてア
ルゴンを導入し、固体原料ターゲット9としてシリコン
を用いてスパッタリング機構10を作動させ、基体16
にシリコンの薄膜を形成した。所定時間後、基体16を
取り出し、薄膜を評価した。薄膜は、EPMA(Electr
on Probe Micro Analysis)により、Siであると同
定された。また、XRD(X Ray Diffracation)によ
り、非晶質であることが判った。そして、膜厚測定の結
果から、薄膜の形成速度は、約30μm/hと算出され
た。
【0023】比較例1の1 スパッタリング機構10を作動させない以外は上記製造
例1の1と同一条件で薄膜を形成した(つまり、蒸着の
みにより薄膜を形成した)。この場合、薄膜の形成速度
は、約20μm/hと算出された。また、電子ビーム蒸
発源6を作動させない以外は上記製造例1の1と同一条
件で薄膜を形成した(つまり、スパッタリングのみによ
り薄膜を形成した)。この場合、薄膜の形成速度は、約
10μm/hと算出された。
【0024】製造例1の2 上記薄膜形成物製造装置100に、外径50mmのアル
ミニウム製の円筒状基体16を入れ、真空チャンバ2内
を1×10-7Torrまで減圧し、基体16の温度を2
00゜Cとし、基体16を10rpmで回転させた。固
体原料6としてチタンを用い、反応性ガス導入管12
r,12rから窒素を導入し、電子ビーム蒸発源6を作
動させて基体16上に窒化チタンの蒸着を行った。同時
に、固体原料ターゲット9としてチタンを用いてスパッ
タリング機構10を作動させ、基体16に窒化チタンの
薄膜を形成した。所定時間後、基体16を取り出し、薄
膜を評価した。薄膜は、XRDにより、TiNであると
同定された。また、EPMAにより、TiとNの比は約
1であることが判った。そして、膜厚測定の結果から、
薄膜の成形速度は、約8μm/hと算出された。
【0025】比較例1の2 スパッタリング機構10を作動させない以外は上記製造
例1の2と同一条件で薄膜を形成した(つまり、反応性
蒸着のみにより薄膜を形成した)。この場合、薄膜の形
成速度は、約5μm/hと算出された。また、電子ビー
ム蒸発源6を作動させない以外は上記製造例1の2と同
一条件で薄膜を形成した(つまり、反応性スパッタリン
グのみにより薄膜を形成した)。この場合、薄膜の形成
速度は、約3μm/hと算出された。
【0026】製造例1の3 上記薄膜形成物製造装置100に、外径50mmのアル
ミニウム製の円筒状基体16を入れ、真空チャンバ2内
を1×10-7Torrまで減圧し、基体16の温度を2
00゜Cとし、基体16を10rpmで回転させた。固
体原料6としてシリコンを用い、電子ビーム蒸発源6を
作動させて基体16上にシリコンの蒸着を行った。同時
に、スパッタリング用ガス導入管12sからスパッタリ
ング用ガスとしてアルゴンを導入し、固体原料ターゲッ
ト9としてチタンを用いてスパッタリング機構10を作
動させ、基体16にチタンの薄膜を形成した。所定時間
後、基体16を取り出し、薄膜を評価した。薄膜は、A
ES(Auger Electron Spectroscopy)により、Si,
Tiの積層膜であると同定された。
【0027】−第2実施例− 図2は、この発明の薄膜形成物の製造装置の第2実施例
を示す概略構成図である。この薄膜形成物の製造装置2
00において、真空チャンバ2の底部には、電子ビーム
加熱によって固体原料31,32を蒸発させる電子ビー
ム蒸発源33,34が設けられている。その電子ビーム
蒸発源33,34は、真空チャンバ2外に設置されてい
る電子ビーム蒸発源駆動用電源35,36に接続されて
いる。
【0028】真空チャンバ2の頂部には、固体原料ター
ゲット37,38を備えたマグネトロン型のスパッタリ
ング機構40,41が設けられている。そのスパッタリ
ング機構40,41は、真空チャンバ2外に設置されて
いるスパッタリング機構駆動用電源42,43に接続さ
れている。真空チャンバ2の壁面は、金属などの導電性
材料製であり、アース電位に保持されている。真空チャ
ンバ2の側壁の上部と下部には、それぞれ真空排気口
3,3が設けられている。それら真空排気口3,3は、
可変バルブ4,4を介して、真空ポンプ5に連結されて
いる。真空チャンバ2の側壁の上部には、スパッタリン
グ用ガス導入管12sが設置されている。そのスパッタ
リング用ガス導入管12sは、バルブ13sおよびマス
フローコントローラ14sを介して、スパッタリング用
ガスボンベ15sに連結されている。そのスパッタリン
グ用ガスボンベ15sには、スパッタリング用ガスが充
填されている。
【0029】真空チャンバ2の側壁の上部および下部に
は、反応性ガス導入管12r,12rが設置されてい
る。その反応性ガス導入管12rは、バルブ13rおよ
びマスフローコントローラ14rを介して、反応性ガス
ボンベ15rに連結されている。その反応性ガスボンベ
15rには、反応性ガスが充填されている。
【0030】真空チャンバ2の中央部には、円筒状の基
体16が着脱可能にホルダ18によって支持されてい
る。基体16は、真空チャンバ2の外部に設けられた回
転駆動装置(図示せず)によって、水平軸線のまわりに
回転される。また、基体16の外周面に対向して、複数
のヒータ17が設けられている。
【0031】次に、動作を説明する。まず、薄膜を形成
したい基体16を、ホルダ18により、真空チャンバ2
の中央に支持する。そして、真空ポンプ5を作動させて
真空チャンバ2内を真空排気する。また、ヒータ17を
作動させて基体16を所定の温度に加熱する(但し、熱
CVD法のような高温ではない)。さらに、その基体1
6を回転駆動装置によって回転させる。そして、スパッ
タリング用ガス導入管12sより、スパッタリング用ガ
スを真空チャンバ2に導入する。この状態で、電子ビー
ム蒸発源33,34を作動させて固体原料31,32を
蒸発させると、蒸発粒子31a,32aは上方に向けて
移動し、基体16の下側になっている表面に付着堆積す
る。なお、基体16は回転しているから、基体16の全
表面に固体原料31,32の薄膜が形成される。また、
スパッタリング機構37,38を作動させて固体原料タ
ーゲット39,40を粒子37a,38aとして下方の
基体16に向けて照射すると、粒子37a,38aは基
体16の上側になっている表面に付着堆積する。前記同
様に、基体16は回転しているから、基体16の全表面
に固体原料ターゲット37,38の薄膜が形成される。
【0032】固体原料31,32または固体原料ターゲ
ット37,38を異なる原料とすれば、異種の薄膜を形
成することが出来る。この場合、電子ビーム蒸発源3
3,34を作動させて固体原料31,32を蒸発させる
と、蒸発粒子31a,32aは上方に向けて移動し、基
体16の下側になっている表面の電子ビーム蒸発源33
側には、蒸発粒子31aが付着堆積し,電子ビーム蒸発
源34側には、蒸発粒子32aが付着堆積する。なお、
基体16は回転しているから、基体16の全表面に固体
原料31,32の薄膜が順に形成される。また、スパッ
タリング機構39,40を作動させて固体原料ターゲッ
ト37,38を粒子37a,38aとして下方の基体1
6に向けて照射すると、粒子37a,38aは基体16
の上側になっている表面のスパッタリング機構39側に
は粒子37aが付着堆積し,スパッタリング機構40側
には粒子38aが付着堆積する。前記同様に、基体16
は回転しているから、基体16の全表面に固体原料ター
ゲット37,38の薄膜が順に形成される。
【0033】結局のところ、PVD法を用いるから低温
下で薄膜を形成できると共に、基体16の上側と下側で
同時に且つ複数個の電子ビーム蒸発源およびスパッタリ
ング機構で薄膜の形成を行うから薄膜の形成速度を速く
できるようになる。
【0034】化合物の薄膜を製造する場合には、反応性
ガス導入管12r,12rより反応性ガスを導入して反
応性蒸着法および反応性スパッタリング法とすればよ
い。
【0035】製造例2の1 上記薄膜形成物製造装置200に、外径50mmのアル
ミニウム製の円筒状基体16を入れ、真空チャンバ2内
を1×10-7Torrまで減圧し、基体16の温度を2
00゜Cとし、基体16を10rpmで回転させた。固
体原料31,32としてチタン,クロムを用い、電子ビ
ーム蒸発源33,34を作動させて基体16上にチタ
ン,クロムの蒸着を行った。同時に、スパッタリング用
ガス導入管12sからスパッタリング用ガスとしてアル
ゴンを導入し、固体原料ターゲット37,38としてク
ロム,チタンを用いてスパッタリング機構39,40を
作動させ、基体16にクロム,チタンの薄膜を形成し
た。所定時間後、基体16を取り出し、薄膜を評価し
た。薄膜は、AES,XRDにより、Ti,Crの積層
膜であると同定された。
【0036】製造例2の2 上記薄膜形成物製造装置200に、外径50mmのアル
ミニウム製の円筒状基体16を入れ、真空チャンバ2内
を1×10-7Torrまで減圧し、基体16の温度を2
00゜Cとし、基体16を10rpmで回転させた。反
応性ガス導入管12r,12rから窒素を導入し、固体
原料31,32としてチタン,クロムを用い、電子ビー
ム蒸発源33,34を作動させて基体16上に窒化チタ
ン,窒化クロムの蒸着を行った。同時に、固体原料ター
ゲット37,38としてチタン,クロムを用いてスパッ
タリング機構39,40を作動させ、基体16に窒化チ
タン,窒化クロムの薄膜を形成した。所定時間後、基体
16を取り出し、薄膜を評価した。薄膜は、AES,X
RDにより、TiN,CrNの積層膜であると同定され
た。
【0037】−第3実施例− 図3は、この発明の第3実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。なお、この実施例において、図1の実
施例と対応する部分には同一の符号を付し,重複する説
明は省略する。この薄膜製造装置300において、固体
原料6を励起する固体原料励起手段として、アーク放電
型のイオン化機構22が設けられる。このイオン化機構
22は、イオン化電極23と熱電子放射フィラメント2
4とからなり,励起用電源25,26から印加される電
圧の大きさにより蒸発粒子6aの励起状態を制御する。
【0038】また、基体16の側方に真空チャンバ2の
側壁内面から基体16の外周面近傍にまで伸びる仕切部
材27が設けられる。この仕切部材27は、真空チャン
バ2の外部に設けられた駆動機構28により基体16に
対して進退移動可能である。
【0039】さらに、スパッタリング用ガス導入管12
sが真空チャンバ2の上側の室に設けられており、真空
チャンバ2の上側の室に独立な条件でガスを導入するこ
とができる。スパッタリング用ガスボンベ15sには、
スパッタリング用ガスが入っており,これらは、マスフ
ローコントローラー14s,バルブ13sを介して、真
空チャンバ2内に供給される。
【0040】さらに、反応性ガス導入管12r,12’
が真空チャンバ2の上側の室と下側の室とに設けられて
おり、真空チャンバ2の上側の室と下側の室とに独立な
条件でガスを導入することができる。反応性ガスボンベ
15r,15’には、反応性ガスが入っており,これら
は、マスフローコントローラー14r,14’,バルブ
13r,13’を介して、真空チャンバ2内に供給され
る。
【0041】真空チャンバ2の側壁の上部と下部には、
それぞれ真空排気口3,3が設けられている。それら真
空排気口3,3は、可変バルブ4,4を介して、真空ポ
ンプ5に連結されている。真空チャンバ2の中央部に
は、円筒状の基体16が着脱可能にホルダ18によって
支持されている。基体16は、真空チャンバ2の外部に
設けられた回転駆動装置(図示せず)によって、水平軸
線のまわりに回転される。また、基体16の外周面に対
向して、複数のヒータ17が設けられている。
【0042】この薄膜製造装置300において、基体1
6の表面に薄膜を形成しようとする場合、まず、仕切部
材27を後退させた状態で、基体16を取り付ける。次
に、駆動機構28により仕切部材27を内方に移動さ
せ,基体16の回転の支障とならない程度にまでその外
周面に近付ける。それによって、基体16と仕切部材2
7との隙間は極めて小さくなり、真空チャンバ2の上側
の室と下側の室は実質的に独立したものとなる。そし
て、真空ポンプ5を作動させて、真空チャンバ2内を真
空排気する。
【0043】次に、反応性ガス導入管12’より、真空
チャンバ2の下側の室に反応性ガスを導入する。この状
態で電子ビーム蒸発源7,イオン化機構22を作動させ
て固体原料6を蒸発させると共に、その一部を励起す
る。すると、蒸発粒子および励起された粒子6aは、前
記反応性ガスと反応し,基体16の下面に化合物薄膜を
形成する。さらに、スパッタリング機構10を作動させ
る。また、反応性ガス導入管12rよりチャンバ上側の
室に反応性ガスを導入する。これにより、固体原料ター
ゲット9からの粒子9aと反応性ガスが反応し,基体1
6の上面に化合物薄膜が形成される。
【0044】この薄膜製造装置300は、以上の様な構
成の為、基体16の上方,下方において薄膜の形成が可
能であり,基体16のような円筒状の場合でも、高速で
薄膜の形成が可能である。また、仕切部材27によりチ
ャンバ2の上側の室と下側の室とは実質的に独立したも
のとなるために、各々最適な条件で化合物薄膜を形成す
ることが出来る。
【0045】なお、真空チャンバ2の上側の室と下側の
室とを仕切る場合、真空チャンバ2の外部に設けた電源
(図示せず)により仕切部材27に電圧を印加して、電
気的に遮蔽してもよい。この場合、仕切部材27を電気
的な遮蔽のみに用いる場合には、それをメッシュ状のも
のとしてもよい。
【0046】また、上記実施例においては、固体原料6
のイオン化手段10としてアーク放電型のイオン化機構
22の場合について説明したが,これに限定されず、グ
ロー放電型,熱電子放射型等によるイオン化手段を用い
ても同様の効果を奏する。
【0047】さらに、反応性ガス導入管12r,12’
より反応性ガスを導入せず、単なるイオンプレーティン
グ法と,スパッタリング法としてもよい。
【0048】製造例3の1 真空チャンバ2内に、外径100mmのステンレス鋼製
の円筒状基体16を取り付けた。そして、真空ポンプ5
により、真空チャンバ2内を1×10-7Torrにまで
減圧した。さらに、仕切部材27,可変バルブ4を調整
して、チャンバ2の下部を5×10-4Torr、チャン
バ2の上部を5×10-3Torrの圧力とした。また、
ヒータ17により基体16の温度を100℃とし,基体
16を10rpmで回転させた。固体原料6としてチタ
ンを用い,チャンバ2の下部に反応性ガス導入管12’
より窒素を供給し,電子ビーム蒸発源6,イオン化機構
22を作動させて、基体16上に窒化チタンの反応性イ
オンプレーティングを行った。同時に、固体原料ターゲ
ット9としてチタンを用い,真空チャンバ2の上側の室
にスパッタリング用ガス導入管12sよりアルゴンを供
給し,反応性ガス導入菅12rより窒素を導入すると共
に、スパッタリング機構10を作動させて、基体16上
に窒化チタンの反応性スパッタリングを行った。その結
果、基体16の表面上に薄膜が形成された。
【0049】次いで、このようにして表面に薄膜が製造
された基体16をチャンバ2内から取り出し、その薄膜
の評価実験を行った。製造された薄膜は、XRDにより
TiNと同定された。また、そのTiとNとの比は、E
PMAによりほぼ1であることが確認された。そして、
膜厚測定の結果から、薄膜の形成速度は約8μm/hと
算出された。
【0050】比較例3の1 上記の実施例3の1と同一条件で、スパッタリング機構
10を作動させなかった場合には、薄膜の形成速度は約
5μm/hと算出された。また、上記の実施例3の1と
同一条件で、電子ビーム蒸発源6を作動させなかった場
合には、薄膜の形成速度は約3μm/hと算出された。
【0051】−第4実施例− 図4は、この発明の第4実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。この薄膜形成物の製造装置400にお
いて、真空チャンバ2の底部には、電子ビーム加熱によ
って固体原料31,32を蒸発させる電子ビーム蒸発源
33,34が設けられている。その電子ビーム蒸発源3
3,34は、真空チャンバ2外に設置されている電子ビ
ーム蒸発源駆動用電源35,36に接続されている。ま
た、固体原料31,32を励起する固体原料励起手段と
して、アーク放電型のイオン化機構22が設けられる。
このイオン化機構22は、イオン化電極23と熱電子放
射フィラメント24とからなり,励起用電源25,26
から印加される電圧の大きさにより蒸発粒子6aの励起
状態を制御する。
【0052】真空チャンバ2の頂部には、固体原料ター
ゲット37,38を備えたマグネトロン型のスパッタリ
ング機構40,41が設けられている。そのスパッタリ
ング機構40,41は、真空チャンバ2外に設置されて
いるスパッタリング機構駆動用電源42,43に接続さ
れている。真空チャンバ2の壁面は、金属などの導電性
材料製であり、アース電位に保持されている。
【0053】また、基体16の側方に真空チャンバ2の
側壁内面から基体16の外周面近傍にまで伸びる仕切部
材27が設けられる。この仕切部材は、真空チャンバ2
の外部に設けられた駆動機構28により基体16に対し
て進退移動可能である。
【0054】さらに、スパッタリング用ガス導入管12
sが真空チャンバ2の上側の室に設けられており、真空
チャンバ2の上側の室に独立な条件でガスを導入するこ
とができる。スパッタリング用ガスボンベ15sには、
スパッタリング用ガスが入っており,これらは、マスフ
ローコントローラー14s,バルブ13sを介して、真
空チャンバ2内に供給される。
【0055】真空チャンバ2の側壁の上部と下部には、
それぞれ真空排気口3,3が設けられている。それら真
空排気口3,3は、可変バルブ4,4を介して、真空ポ
ンプ5に連結されている。さらに、反応性ガス導入管1
2r,12’が真空チャンバ2の上側の室と下側の室と
に設けられており、真空チャンバ2の上側の室と下側の
室とに独立な条件でガスを導入することができる。反応
性ガスボンベ15r,15’には、反応性ガスが入って
おり,これらは、マスフローコントローラー14r,1
4’,バルブ13r,13’を介して、真空チャンバ2
内に供給される。
【0056】真空チャンバ2の中央部には、円筒状の基
体16が着脱可能にホルダ18によって支持されてい
る。基体16は、真空チャンバ2の外部に設けられた回
転駆動装置(図示せず)によって、水平軸線のまわりに
回転される。また、基体16の外周面に対向して、複数
のヒータ17が設けられている。
【0057】この薄膜製造装置400において、基体1
6の表面に薄膜を形成しようとする場合、まず、仕切部
材27を後退させた状態で、基体16を取り付ける。次
に、駆動機構28により仕切部材27を内方に移動さ
せ,基体16の回転の支障とならない程度にまでその外
周面に近付ける。それによって、基体16と仕切部材2
7との隙間は極めて小さくなり、真空チャンバ2の上側
の室と下側の室は実質的に独立したものとなる。そし
て、真空ポンプ5を作動させて、真空チャンバ2内を真
空排気する。次に、反応性ガス導入管12’より、真空
チャンバ2の下側の室に反応性ガスを導入する。この状
態で、電子ビーム蒸発源33,34を作動させて固体原
料31,32を蒸発させると共に、その一部を励起す
る。すると、蒸発粒子および励起された粒子31a,3
2aは、前記反応性ガスと反応し,基体16の下面に化
合物薄膜を形成する。さらに、電子ビーム蒸発源7およ
びイオン化機構22と同時に、スパッタリング機構3
7,38を作動させる。さらに、反応性ガス導入管12
rよりチャンバ上側の室に反応性ガスを導入し,固体原
料ターゲット39,40からの粒子37a,38aと反
応性ガスが反応して、基体16の上面に化合物薄膜が形
成される。固体原料31,32または固体原料ターゲッ
ト37,38を異なる原料とすれば、異種の薄膜を形成
することが出来る。この場合、電子ビーム蒸発源33,
34を作動させて固体原料31,32を蒸発させると、
蒸発粒子31a,32aは上方に向けて移動し、基体1
6の下側になっている表面の電子ビーム蒸発源33側に
は、蒸発粒子31aが付着堆積し,電子ビーム蒸発源3
4側には、蒸発粒子32aが付着堆積する。なお、基体
16は回転しているから、基体16の全表面に固体原料
31,32の薄膜が順に形成される。また、スパッタリ
ング機構39,40を作動させて固体原料ターゲット3
7,38を粒子37a,38aとして下方の基体16に
向けて照射すると、粒子37a,38aは基体16の上
側になっている表面のスパッタリング機構39側には粒
子37aが付着堆積し,スパッタリング機構40側には
粒子38aが付着堆積する。前記同様に、基体16は回
転しているから、基体16の全表面に固体原料ターゲッ
ト37,38の薄膜が順に形成される。
【0058】結局のところ、PVD法を用いるから低温
下で薄膜を形成できると共に、基体16の上側と下側で
同時に且つ複数個の電子ビーム蒸発源およびスパッタリ
ング機構で薄膜の形成を行うから薄膜の形成速度を速く
できるようになる。
【0059】製造例4の1 真空チャンバ2内に、外径100mmのステンレス鋼製
の円筒状基体16を取り付けた。そして真空ポンプ5に
より、真空チャンバ2内を1×10-7Torrにまで減
圧した。さらに、仕切部材27、可変バルブ4を調整し
て、チャンバ2の下部を5×10-4Torr、チャンバ
2の上部を5×10-3Torrの圧力とした。また、ヒ
ータ17により基体16の温度を100℃とし,基体1
6を10rpmで回転させた。
【0060】固体原料31,32としてシリコン,チタ
ン,クロムを用い,チャンバ2の下部に反応性ガス導入
管12’より窒素を供給し,電子ビーム蒸発源33,3
4,イオン化機構22を作動させて、基体16上に窒化
チタン,窒化クロムの反応性イオンプレーティングを行
った。同時に、固体原料ターゲット37,38としてチ
タン,クロムを用い,真空チャンバ2の上側の室にスパ
ッタリング用ガス導入管12sよりアルゴンを導入し,
反応性ガス導入菅12rより窒素を導入すると共に、ス
パッタリング機構39,40を作動させて基体16上に
窒化チタン,窒化クロムの反応性スパッタリングを行っ
た。その結果、基体16の表面上に薄膜が形成された。
次いで、このようにして表面に薄膜が製造された基体1
6をチャンバ2内から取り出し、その薄膜の評価実験を
行った。製造された薄膜は、AES,XRDによりTi
N,CrNの積層膜と同定された。
【0061】
【発明の効果】この発明の薄膜形成物の製造方法および
装置によれば、低温でかつ高速に薄膜を形成できる。さ
らに、各薄膜の形成において、各々最適な条件で薄膜を
製造することが出来るために、高品質な薄膜の形成を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。
【図2】この発明の第2実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。
【図3】この発明の第3実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。
【図4】この発明の第4実施例の薄膜製造装置を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
100 薄膜製造装置 2 真空チャンバ 3 真空排気口 4 可変バルブ 5 真空ポンプ 6 固体原料 7 電子ビーム蒸発源 7a 蒸発粒子 8 駆動用電源 9 固体原料ターゲット 9a 粒子 10 スパッタリング機構10 11 駆動用電源11 12 ガス導入管 13 バルブ 14 マスフローコントローラー14 15 気体原料ボンベ15 16 基体 17 ヒータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ内に保持した基体を水平軸
    線のまわりに回転させながら、その基体の下方から蒸着
    法,反応性蒸着法,イオンプレーティング法または反応
    性イオンプレーティング法(以下、下側薄膜形成法とい
    う)により基体の表面に薄膜を形成し、それと同時に、
    その基体の上方からスパッタリング法または反応性スパ
    ッタリング法(以下、上側薄膜形成法という)により基
    体の表面に薄膜を形成することを特徴とする薄膜形成物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜形成物の製造方法
    において、前記下側薄膜形成法として複数の蒸発源を用
    いるか又は前記上側薄膜形成法として複数のターゲット
    を用いるかの少なくとも一方により、前記基体の表面に
    異種の薄膜を積層形成することを特徴とする薄膜形成物
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の薄膜形
    成物の製造方法において、前記真空チャンバ内を、前記
    基体より上側の室と下側の室とに仕切ると共に、それら
    各室を異なる圧力とすることを特徴とする薄膜形成物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 真空排気手段によって減圧される真空チ
    ャンバと、基体を真空チャンバ内部で水平軸線のまわり
    に回転可能に支持する基体ホルダと、蒸着法,反応性蒸
    着法,イオンプレーティング法または反応性イオンプレ
    ーティング法により前記基体の下方から基体の表面に薄
    膜を形成するべく前記真空チャンバの下側に設けられた
    下側薄膜形成手段と、スパッタリング法または反応性ス
    パッタリング法により前記基体の下方から基体の表面に
    薄膜を形成するべく前記真空チャンバの上側に設けられ
    た上側薄膜形成手段とを具備してなることを特徴とする
    薄膜の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の薄膜の製造装置におい
    て、前記基体ホルダの側方に、前記真空チャンバ内を上
    側の室と下側の室とに仕切る仕切部材を具備すると共
    に、前記真空排気手段が、前記上側の室と下側の室の圧
    力を個別に制御する圧力制御手段を含むことを特徴とす
    る薄膜の製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7678241B2 (en) * 2002-01-24 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Film forming apparatus, substrate for forming oxide thin film and production method thereof
JP2010090481A (ja) * 2010-01-08 2010-04-22 Ulvac Japan Ltd 薄膜顔料製造方法
JP2014227566A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 学校法人東海大学 成膜方法
CN110468379A (zh) * 2019-08-27 2019-11-19 中国科学院金属研究所 一种配置热丝的电弧离子镀膜装置
CN112195447A (zh) * 2020-10-26 2021-01-08 天长市石峰玻璃有限公司 一种基于自动控制的玻璃瓶用真空镀膜机

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