JPH06207122A - コーティング組成物及び迅速作業可能な表面をもつコーティングを得る際のその使用 - Google Patents

コーティング組成物及び迅速作業可能な表面をもつコーティングを得る際のその使用

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JPH06207122A
JPH06207122A JP5187789A JP18778993A JPH06207122A JP H06207122 A JPH06207122 A JP H06207122A JP 5187789 A JP5187789 A JP 5187789A JP 18778993 A JP18778993 A JP 18778993A JP H06207122 A JPH06207122 A JP H06207122A
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residue
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Stefan Drueeke
シユテフアン・ドリユエケ
Carmen Flosbach
カルメン・フロスバハ
Walter Schubert
ヴアルター・シユーベルト
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Herberts GmbH
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ポリイソシアネートなしに配合することがで
き、かつパーオキサイドを必要としないコーティング組
成物の提供。 【構成】 A) 平均少なくとも2つのCH−Oをもつ
化合物10〜80重量%、 B) 少なくとも2つの同一か又は異なった一般式R1
2C=CR3−CO−(このものは2価又は多価アルコー
ル、ジ−又はポリアミン又はアミノアルコールの残基に
よって結合され、式中R1、R2及びR3はの基をもつα,
β−不飽和化合物10〜80重量%、 C) ラジカル又はイオン重合可能な化合物0〜50重
量%、 D) 分子あたり少なくとも2つのアミン官能基をもつ
ポリアミン5〜50重量%(A)、B)及びC)の重量の合
計に対して)、 E) ルイス又はブレンステッド塩基の形態の触媒(た
だし後者の共役酸は少なくとも10のpKA値を有す
る)0.01〜5重量%、 F) 1種又はそれ以上の光開始剤0.1〜10重量
%、を含有する迅速硬化可能な表面をもつコーティング
を得る際使用するのに適しているコーティング組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、迅速作業可能な表面を
もつコーティングを生じるコーティング組成配合物に関
する。これら配合物は、フィラー及び表面コンパウンド
のための配合物として特に適している。
【0002】
【従来の技術】CH−酸化合物及びオレフィン系不飽和
化合物をベースとするコーティング組成物が知られてい
る。例えば、前記の成分を含有する2成分ラッカーは、
EP−A−O 224 158に記載されている。これら
の2成分ラッカーは熱硬化性である。この硬化反応は、
ルイス及び(又は)ブレンステッド塩基が触媒となる。
EP−A−O 227 454においては、アセトアセテ
ートポリマーがアクリロイル−不飽和アクリレートのた
めの橋かけ剤として記載されている。前記の系は、種々
のコーティングを得るのに適している。
【0003】コーティング、特に自動車部門における多
層コーティングを得る際には、中間処理、例えばサンデ
ィングをいれるために表面が迅速に硬化性である層を形
成させることが必要であることが多い。このような層
は、特に表面又はフィラーコンパウンドから得られる。
このような層を得るためにいわゆる二重硬化系を使用す
ることが文献中知られており、この系は初めUV放射線
によって硬化され、その後に普通加熱によって徹底的に
硬化されることができる。このような系はEP−A−O
247 563に記載されている。これは、少なくとも
2つの(メタ)アクリレート基をもつ放射線硬化性オリ
ゴマー、OH官能ポリマー、ポリイソシアネート、光安
定剤及び光開始剤よりなる2成分系である。しかし、毒
性が問題であるポリイソシアネートの使用は、これらの
コーティング組成物のかなり不利な点である。EP−A
−O 245 639は、不透明顔料を含有する安定、引
掻抵抗性及び溶剤抵抗性のコーティングを得ることを記
載している。不飽和ポリエステルの外に、この系は硝酸
セルロース、顔料、ハイドロパーオキサイド、ドライヤ
ー及び光開始剤を含有し、この場合パーオキサイドの使
用は付随するリスクを有している。この系は比較的厚い
層でさえ放射線硬化性であることが意図されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、毒性
が問題であるポリイソシアネートなしに配合することが
でき、かつパーオキサイドを必要としない、迅速作業官
能な表面をもつコーティングが得られるコーティング組
成物を提供することである。機械的及び化学的に安定な
表面を達成することが意図されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、次の成分を
含有するコーティング組成物によって達成することがで
きることが見出された。 A) 橋かけ剤として平均少なくとも2つのCH−酸水
素原子をもつ1種又はそれ以上の化合物10〜80重量
%、 B) 少なくとも2つの同一又は異なった一般式 R12C=CR3−CO− (これは2価もしくは多価アルコール、ジ−もしくはポ
リアミン又はアミノアルコールの残基によって結合され
ており、式中R1、R2及びR3は互いに独立して水素原
子又は1〜10の炭素原子をもつ直鎖もしくは枝分れ残
基であり、この残基はオレフィン系モノ−もしくはポリ
不飽和であってよく、そして(又は)1つもしくはそれ
以上のヒドロキシル基を有していてよい)の基をもつ1
種又はそれ以上のα,β−不飽和化合物10〜80重量
%、 C) 1種又はそれ以上のラジカル又はイオン重合可能
な化合物0〜50重量%、 D) 分子あたり少なくとも2つのアミン官能基をもつ
1種又はそれ以上のポリアミン(これは一級及び(又
は)二級であってよく、又全部又は一部がキャップされ
ていてよい)5〜50重量%(A)、B)及びC)の重
量の合計に対して)、 E) 1種又はそれ以上のルイス又はブレンステッド塩
基(ただし後者の共役酸は少なくとも10のpKA値を
有する)の形態の触媒0.01〜5重量%(成分A)、
B)、C)及びD)の重量の合計に対して)、 F) 場合によっては顔料及び(又は)エキステンダー
と共に、場合によってはラッカーにおいて慣用の補助物
質及び添加剤及びと共に、又場合によっては1種又はそ
れ以上の有機溶剤及び(又は)水と共に、1種又はそれ
以上の光開始剤0.1〜10重量%(成分A)、B)、
C)及びD)の重量の合計に対して)。
【0006】本発明によれば、本発明によるコーティン
グ組成物中成分A)として使用される橋かけ剤は、少な
くとも2つのCH−酸水素原子を含有するものである。
これらは、例えば同一であるか又は異なっていてよい次
のグルーピング
【化2】 1、W2及びW3について上に定義されたカルボキシル
又はカルボンアミド基は各々炭素原子を経てCH基に結
合し、そしてCH基は残基W1、W2及び(又は)W3
少なくとも1つを経てポリマー又はオリゴマー単位に結
合している)の1つ又はそれ以上から由来する。成分
A)のCH−酸官能度は、分子あたり平均≧2である。
したがって、上の一般式中W3が水素原子を意味する場
合には、この基が2つの酸水素原子を有するのでこのよ
うな基で充分である。
【0007】前述したように、成分A)のCH−酸官能
度は平均≧2である。このことは、1官能性分子も高級
官能性分子と混合して使用することができることを意味
する。
【0008】一級、二級又は三級アミノ基は、保存安定
性及び光安定性に負の影響を有する可能性があるので、
これらを実質的に含まないCH−酸橋かけ剤化合物が好
ましい。
【0009】上の一般式にはいるCH−酸橋かけ化合物
Aの例を下に列記する。これらの例は、下で3つの群A
1、A2及びA3に細分される。
【0010】A1群においては、型
【化3】 の活性H原子をもつ、平均少なくとも2つの基が各分子
中に含まれ、この基はメタントリカルボン酸モノアミド
単位又はアセト酢酸エステル−2−カルボン酸アミドか
ら誘導される。
【0011】適当な化合物A1は、例えば、マロン酸ジ
エステル、例えばジメチル、ジエチル、ジブチル、ジペ
ンチルマロネート、又はアセト酢酸エステル、例えばメ
チル、エチル、ブチルもしくはペンチルアセトアセテー
トとポリイソシアネートとの反応生成物である。
【0012】この目的に使用可能なポリイソシアネート
の例は、少なくとも2つのイソシアネート基をもつ脂肪
族、シクロ脂肪族又は芳香族ポリイソシアネート、例え
ば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネ
ート、シクロヘキサン−1,3及び−1,4ジイソシアネ
ート、1−シアナート−3,3,5−トリメチル−5−イ
ソシアナート−メチルシクロヘキサン(=イソフォロン
ジイソシアネート、IPDI)、パーヒドロ−2,4′
−及び(もしくは)−4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、1,3−及び1,4−フェニレンジイソシ
アネート、2,4−及び2,6−トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−2,4′及び(もしくは)−4,
4′−ジイソシアネート、3,2′−及び(もしくは)
3,4−ジイソシアナート−4−メチル−ジフェニルメ
タン、ナフチレン−1,5ジイソシアネート、トリフェ
ニルメタン−4,4′−4″トリイソシアネート、テト
ラメチルキシレンジイソシアネート又はこれらの化合物
の混合物である。
【0013】これらの単純なイソシアネートは別とし
て、イソシアネート基に結合する残基中ヘテロ原子を含
有するようなイソシアネートも適当である。これらの例
は、カルボジイミド基、アロファネート基、イソシアヌ
レート基、ウレタン基、アシル化尿素基及びビウレット
基を有するポリイソシアネートである。
【0014】この反応に特によく適しているのは、主に
ラッカーを得る際使用される既知のポリイソシアネー
ト、例えば、過剰のIPDIの分子量範囲62〜300
の単純な多価アルコールとの、特にトリメチロールプロ
パンとの反応によって得ることができるような、ビウレ
ット、イソシアヌレート又はウレタン基を有する上述し
た単純なポリイソシアネートの修飾生成物、特にトリス
−(6−イソシアナートヘキシル)−ビウレット又はウ
レタン基をもつ低分子量ポリイソシアネートである。当
然、上述したポリイソシアネートのいずれかの所望の混
合物も橋かけ成分A1を得るのに使用してよい。
【0015】別の適当なポリイソシアネートは、上述し
た単純なポリイソシアネート、主にジイソシアネート
の、少なくとも2つのイソシアネート基と反応すること
ができる有機化合物の亜化学量論的量との反応によって
特に入手できるような、末端イソシアネート基を有する
既知のプレポリマーである。この目的に使用される化合
物は、数平均分子量300〜10,000、好ましくは
400〜6,000をもつ、少なくとも2つのアミノ基
及び(又は)ヒドロキシル基を有するいずれかのこのよ
うな化合物であることが好ましい。好ましく使用される
のは、対応するポリヒドロキシル化合物、例えば、ヒド
ロキシポリエステル、ヒドロキシポリエーテル及び(又
は)それ自身ポリウレタン化学において知られているヒ
ドロキシル基を有するアクリレート樹脂である。
【0016】これらの既知のプレポリマーにおいては、
イソシアネート基対NCOと反応性の水素原子の比は、
1.05〜10:1、好ましくは1.1〜3:1であり、
この場合水素原子は好ましくはヒドロキシル基から由来
する。
【0017】NCOプレポリマーを得る際使用される出
発材料の型及び量比は、NCOプレポリマーがa)2〜
4、好ましくは2〜3の平均官能度及びb)500〜1
0,000、好ましくは800〜4,000g/モルの数
平均分子量を有するように選択されることが更に好まし
い。
【0018】しかし、適当な化合物A1は又、マロン酸
の多価アルコールのエステル及び部分エステルのモノイ
ソシアネートとの反応生成物である。多価アルコール
は、例えば、2〜5価アルコール、例えばエタンジオー
ル、種々のプロパン−、ブタン−、ペンタン−及びヘキ
サン−ジオール、ポリエチレン及びポリプロピレンジオ
ール、グリセロール、トリメチロールエタン及び−プロ
パン、ペンタエリスリトール、ヘキサントリオール及び
ソルビトールである。適当なモノイソシアネートは、例
えば、n−ブチルイソシアネート、オクタデシルイソシ
アネート等の脂肪族イソシアネート、シクロヘキシルイ
ソシアネート等のシクロ脂肪族イソシアネート、ベンジ
ルイソシアネート等の芳香族脂肪族イソシアネート又は
フェニルイソシアネート等の芳香族イソシアネートであ
る。
【0019】アクリル系樹脂、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリエーテル、ポリエステルアミド及びイミドの
対応するマロン酸エステル、並びに(又は)マロン酸セ
ミエステル、例えばマロン酸モノエチルエステルの脂肪
族及び芳香族エポキシ樹脂、例えばエポキシ基を含有す
るアクリレート樹脂との反応生成物、ポリオール、例え
ばヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジフェ
ニルプロパン及び−メタンのグリシジルエーテル、並び
にグリシジル基を含有するヒダントイン、並びにこれら
の化合物の混合物も適当である。
【0020】次の群A2の例は、活性CH基をもつ適当
な硬化成分を示し、この成分は、少なくとも2つの式
(I)
【化4】 の基又は式(I′)もしくは(I″)
【化5】 の構造単位 〔式中Kは−CO−又は−CO−O−(ただし後者の基
は、C原子を経てCH基に結合している)を意味し;X
及びYは、同一か又は異なっていて、R1−CO−、−
CO21、−CN、−NO2、−CONH2、−CONR
1H又は−CONR11(ただし、残基R1は、同一か又
は異なって、炭化水素残基、好ましくは1〜12、好ま
しくは1〜6のC原子をもつアルキル残基を表わし、こ
の残基は、酸素又はN−アルキル残基によって中断され
ていてよい)であるが、ただし2つの残基X、Yのうち
1つのみがNO2基を表わすことができる;K′は−C
O−又は−CO−O−(ただし後者の基は、C原子を経
てCH基に結合している)を意味し;X′及びY′は、
同一か又は異なっていて、−CO−O−又は−CO−N
<を意味するが、ただしK′及びX′が同時に−CO−
O−を意味する場合には、残基Y′は−CO−N<を意
味しない〕を含有する。
【0021】本発明による硬化剤中(I)基の数は、好
ましくは2〜200、そして特に2〜10であり、ここ
で高い方の数はオリゴマー又はポリマーをいい、この場
合混合物が存在していてよいので、数は平均である。
【0022】本発明によって使用可能な硬化成分A2
は、好ましくは式(II)
【化6】 〔式中X、Y及びKは上の意味を有し、R2はポリオー
ルR2(OH)n(ただしK=−CO−O−の残基又はポリ
カルボン酸R2(COOH)n(ただしK=−CO−の残基
2を表わし、そしてnは、少なくとも2、好ましくは
2〜200、特に2〜10を意味する〕を有する。
【0023】又式(III)又は式(IV)
【化7】 の化合物のポリオールR2(OH)nとのエステル交換によ
って得られる基A2の範囲内の硬化化合物も好ましい。
【0024】上述したポリオールR2(OH)nは、好まし
くは2〜12、特に2〜6のC原子を有する多価アルコ
ールであってよい。このようなポリオールの例は次のと
おりである。
【0025】エチレングリコール、(1,2)−及び
(1,3)−プロピレングリコール、(1,4)−及び
(2,3)−ブチレングリコール、ジ−β−ヒドロキシ
エチルブタンジオール、(1,6)−ヘキサンジオー
ル、(1,8)−オクタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、(1,6)−シクロヘキサンジオール、1,4−
ビス−(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパ
ン、2,2−ビス−(4−(β−ヒドロキシエトキシ)
フェニル−プロパン、2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、グリセロール、トリメチロールプロパン、
(1,2,6)−ヘキサントリオール、(1,2,4)−ブ
タントリオール、トリス−(β−ヒドロキシエチル)−
イソシアヌレート、トリメチロールエタン、ペンタエリ
スリトール及びそれらのヒドロキシアルキル化生成物、
並びにジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコー
ル、ポリブチレングリコール及びキシリレングリコー
ル、ラクトン、例えばε−カプロラクトン又はヒドロキ
シカルボン酸、例えばヒドロキシピヴァル酸、ω−ヒド
ロキシデカン酸、ω−ヒドロキシカプロン酸、チオグリ
コール酸から、又はそれらを用いて得られるポリエステ
ルも使用することができる。このような多価アルコール
においては、上の式(II)中係数nは、好ましくは2〜4
を表わす。
【0026】別法として、ポリオールはオリゴマー又は
ポリマーのポリオール化合物(ポリオール樹脂)であっ
てよく、その数平均分子量(ゲルクロマトグラフィーに
より決定、ポリスチレン標準)は、普通約170〜約1
0,000、好ましくは約500〜約5,000の範囲で
ある。しかし、特殊な場合には、数平均分子量は、1
0,000以上であってよい。ポリマー、ポリ縮合体又
はポリ付加化合物は、ここではオリゴマー/ポリマーと
考えてよい。ヒドロキシル価は、一般に30〜250、
好ましくは45〜200、そして特に50〜180mgK
OH/gである。OH基を含有する化合物は、場合によ
っては別の可能基、例えばカルボキシル基を含有してい
てよい。
【0027】このようなポリオールの例は、ポリエーテ
ルポリオール、ポリアセタールポリオール、ポリエステ
ルアミドポリオール、ポリアミドポリオール、エポキシ
樹脂ポリオール又はそれらのCO2との反応生成物、フ
ェノール系樹脂ポリオール、ポリ尿素ポリオール、ポリ
ウレタンポリオール、セルロースエステル及びエーテル
ポリオール、部分けん化ビニルエステルホモ−及びコポ
リマー、部分アセタール化ポリビニルアルコール、ポリ
カーボネートポリオール、ポリエステルポリオール又は
アクリレート樹脂ポリオールである。ポリエーテルポリ
オール、ポリエステルポリオール、アクリレート樹脂及
びポリウレタンポリオールが好ましい。このようなポリ
オールは、混合して使用してもよく、例えば、DE−O
S 3124 784に記載されている。
【0028】ポリウレタンポリオールの例は、ジ−及び
ポリイソシアネートの過剰のジオール及び(又は)ポリ
オールとの反応によって得られる。適当なイソシアネー
トは、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
フォロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、並びにジイソシアネート、例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート又はイソフォロンジイソシアネート、3
モルから生成するイソシアヌレート及びジイソシアネー
ト3モルの水1モルとの反応から得られるビウレットで
ある。適当なポリ尿素ポリオールは、ジ−及びポリイソ
シアネートの当量のアミノアルコール、例えばエタノー
ルアミン又はジエタノールアミンとの反応によって同様
にして得ることができる。
【0029】ポリエステルポリオールの例は、ジ−及び
ポリカルボン酸又はそれらの無水物、例えば無水フタル
酸、アジピン酸等、並びにポリオール、例えばエチレン
グリコール、トリメチロールプロパン、グリセロール等
から製造される既知のポリ縮合体である。
【0030】適当なポリアミドポリオールは、ポリオー
ルをポリアミン、例えばイソフォロンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、ジエチレントリアミン等で少なくと
も部分的に置き換えることにより、ポリエステルと同様
にして得ることができる。
【0031】ポリアクリレートポリオール又はOH基を
含有するポリビニル化合物の例は、ヒドロキシル基を含
有する(メタ)アクリル酸エステル又はビニルアルコー
ル及び他のビニル化合物、例えばスチレン又は(メタ)
アクリル酸エステルから製造される既知のコポリマーで
ある。
【0032】上のポリカルボン酸R2(CO2H)nは、こ
こではnが好ましくは2〜4であり、脂肪族、シクロ脂
肪族、芳香族及び(又は)異項環性のものであり、そし
て場合によっては、例えばハロゲン原子で置換及び(又
は)飽和されていてよい。次のものは、このようなカル
ボン酸及びそれらの誘導体の例として記述される:コハ
ク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、テトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、ジ−及びテトラクロロフタル酸、
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸及びそのヘキサク
ロロ誘導体、1,4−及び1,3−シクロヘキサンジカル
ボン酸、グルタール酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマ
ー及びトリマーの脂肪酸、例えば場合によってはモノマ
ー脂肪酸又は環状モノカルボン酸、例えば安息香酸、p
−三級−ブチル安息香酸又はヘキサヒドロ安息香酸と混
合されているオレイン酸。更に上述したポリオールR
2(OH)nの環状カルボン酸無水物との反応生成物。
【0033】本発明によって使用することができる硬化
成分A2の場合には、ポリオール又はポリカルボン酸成
分の型次第で、高もしくは低粘度液体又は固体が問題で
あり、これは少なくとも慣用のラッカー溶剤に大部分可
溶性であり、そして好ましくは5重量%未満、特に1重
量%未満の橋かけ成分を含有する。CH当量は、(A
2)中基(I)又は構造単位(I′)/(II′)の量を
示すものであるが、一般に100〜5,000、好まし
くは200〜2,000であり、そして数平均分子量Mn
は、原則として200〜10,000、好ましくは50
0〜5,000(ゲルクロマトグラフィーにより決定;
ポリスチレン標準)である。前記の化合物の製法は、E
P−A−O 310 011に更に詳細記載されている。
【0034】本発明によって使用可能な硬化剤成分の別
の例は、CHグルーピングがグルーピング−CO−CH
3−CO−、NC−CHR3−CO−、NC−CH2
CN、=PO−CHR3−CO−、=PO−CHR3−C
N、=PO−CHR3−PO=、−CO−CHR3−NO
2(ただしR3はC1〜C8アルキル、H、好ましくは水素
である)をもつ化合物から誘導される型A3のものであ
る。β−ジオキソ化合物が好ましい。
【0035】上のA3グルーピングは、少なくとも1つ
の多価モノマー又はポリマー化合物に結合されていてよ
い。それらは、例えば、1価又は多価アルコール、OH
基を含有するポリマー、ポリアミン及びポリメルカプタ
ンの群からの少なくとも1つの化合物に結合されていて
よい。これらの化合物は、CH官能基に関して多価であ
る。即ちそれらは、例えば、ポリエポキサイドのこのグ
ルーピングを形成する−CHカルボン酸、例えばシアノ
酢酸によるエステル化によって得ることができる。この
ようにして、エポキシ基あたり2つの活性H原子をもつ
成分A3が得られる。この場合芳香族又は脂肪族ポリエ
ポキサイドを使用することができる。
【0036】型A3の化合物の適当な例は、ケトン、例
えばアセチルアセトン、ベンゾイルアセトン、アセチル
ジベンゾイルメタン、並びに場合によってはアルキルで
置換されているアセト酢酸、例えばα−及び(又は)γ
−メチルアセト酢酸、又はアセトンジカルボン酸、マロ
ン酸及び直鎖又は枝分れの、アルキル残基中1〜3のC
原子をもつそのモノアルキル、例えばメチル、エチル及
びn−ブチル(又はフェニルも)誘導体のエステル型結
合をもつマロン酸単位、又はシアノ酢酸の1〜10のC
原子をもつ1価〜6価アルコールとのエステルである。
アルキル置換されたエステル、例えばα−メチル又は
α,γ−ジメチルアセト酢酸エステルは、1つの活性H
原子をもつのみであり、したがつて利用できる充分な数
の反応性の基を持つために多価アルコールのジ−又はポ
リエステルの形態で使用されることが好ましい。上の酸
のエステル化のために適当なアルコールは、例えば、メ
タノール、エタノール、オクタノール及び(又は、これ
が好ましいが)多価アルコール又はポリヒドロキシ化合
物である。A3の別の例は、例えば、アセト酢酸エステ
ル、エタンジオールビスアセト酢酸エステル、グリセロ
ールトリス−マロン酸エステル、トリメチロールプロパ
ントリス−アセト酢酸エステル、これらの酸の多価アル
コールとの部分エステル、並びにアクリル系樹脂の対応
するエステル、OH基を含有するポリエステル、ポリエ
ーテル、ポリエステルアミド及びイミド、ポリヒドロキ
シアミン、並びにこれらの酸のニトリル(それらが存在
するかぎり)、例えばマロン酸モノ−又はジニトリル、
アルコキシカルボニル−メタンフォスフォン酸エステル
及び対応するビス−メタンフォスフォン酸エステルであ
る。上述した酸は、アミドの形態でアミン、好ましくは
ポリアミンに結合されていてもよく、ポリアミンはアミ
ン樹脂を含むオリゴマー及び(又は)ポリマーを包含
し、この場合脂肪族アミンが好ましい。
【0037】ポリアミンが出発材料である場合には、化
合物A3はアミドの形態で得ることができる。即ち、例
えば、アルケンジアミン1モルから出発し、これをアセ
ト酢酸エステル2モルと反応させて同じくアミド基によ
り活性化されている4つのH原子を有する化合物を形成
させることが可能である。
【0038】反応性ニトロ化合物、例えばトリス−(ニ
トロ酢酸)−グリセロールエステル又はトリメチロール
プロパン−ニトロ酢酸エステル等のニトロ酢酸誘導体
は、A3に適当な化合物である。
【0039】型−CH−の群を形成するA3のための化
合物のうち、ジケトン及びそのモノ−α−アルキル置換
生成物、並びにテトラヒドロジオキシンが挙げられるべ
きであり、これは適当な成分と反応してアセト酢酸エス
テル又はアミド群を形成することができる。
【0040】硬化剤成分Aは慣用の溶剤中で得ることが
できる。後でコーティング組成物を得ることを中断させ
ない溶剤を使用することが好都合である。有機溶剤の含
量をなるべく低くすることも好都合である。硬化剤成分
Aが極性基、例えばアミド又はウレタングルーピングを
含有する場合には、容易に水に分散させることができ
る。このことは、場合によってはオリゴマー又はポリマ
ー骨格中中和可能なイオン性基を含有する橋かけ成分に
よって促進させてもよい。イオン性基をもつこのような
橋かけ剤は、容易に水に分散させることができる。この
ようにして、橋かけ剤溶液の粘度を実質的に増大させる
ことなしに低レベルまで有機溶剤の含量を低下させるこ
とができる。
【0041】本発明によるバインダー組成物は、粘度を
調節するために反応性希釈剤として2−アセトアセトキ
シ−エチルメタクリレートも含有することができる。本
発明によるバインダー組成物中別のバインダー成分B)
として、一般式(V)R12C=CR3−CO−(式中
1、R2及びR3は、特許請求の範囲中定義されたとお
りである)の少なくとも2つの不飽和の基を有する化合
物が使用される。これらの基は、短鎖又は長鎖残基、2
価もしくは多価アルコール、ジ−もしくはポリアミン又
はアミノアルコールのオリゴマー及び(又は)ポリマー
(ただしこれらのオリゴマー及びポリマーは、例えば1
00〜10,000g/モルの数平均分子量Mnを有して
いてよい)を経て結合されていてよい。考慮されてよい
オリゴマー及びポリマーは、例えば2つ又はそれ以上の
ヒドロキシル基を含有する飽和及び(又は)不飽和ポリ
エーテル、ポリエステル又はポリウレタン、例えばマレ
イン酸、フタル酸及びジオールをベースとするもの、ヒ
ドロキシル基を含有するアクリル系樹脂、場合によって
はヒドロキシル基を含有する、脂肪族又は好ましくは芳
香族エポキシ樹脂、例えばジフェニロールプロパン及び
(又は)ジフェニロールメタンをベースとするもの、ヒ
ダントイン及び(又は)アミン樹脂である。一般式
(V)の残基は、例えばグリシジル(メタ)アクリレー
トの酸官能性ポリエーテル、ポリエステル、ポリウレタ
ンアクリレート、ポリ(メタ)アクリレートからのカル
ボキシル基との反応により、又はエポキシ樹脂エポキシ
基へのアクリル酸又はメタクリル酸又はそれらの誘導体
の付加により、又はポリオールヒドロキシル基のエステ
ル化により、ここではエステル型結合と結合することが
できる。適当な多価アルコールは、例えばアルカンジオ
ール、種々のプロパン、ブタン、ヘキサン及びオクタン
ジオール、又はそれらの同族体、対応するオリゴマーエ
ーテル、並びにグリセロール、トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、ソルビトール及びポリビニルアル
コール、並びにエトキシル化及びプロポキシル化変異体
である。
【0042】一般式(V)の基は、NH基及び(又は)
OH基を経て少なくとも2つのNH基又は少なくとも1
つのNH基及び少なくとも1つのOH基をもつポリアミ
ンに結合することができる。挙げることができる前記の
化合物のためのNH基を含有する出発化合物は、例え
ば、アルカンジアミン及びそれらのオリゴマー等、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、テトラミン及びこれらのアミンの高級同族体等の
ジ−及びポリアミン、並びにアミノアルコール、例えば
ジエタノールアミン等である。考えることができるアミ
ンは又、例えば多価アルコールのアミノカルボン酸エス
テルである。考えることができるNH基を含有する化合
物は、例えばアクリル酸又はメタクリル酸ポリアミド、
並びにポリウレタン、例えばポリウレタン基の形態でキ
ャップされているポリイソシアネート、例えばヒドロキ
シエチルアクリレートのポリイソシアネートとの反応に
よって得られるもの、アミン樹脂、例えばメトキシメラ
ミン、好ましくはヘキサメチロールメラミン、尿素樹脂
(ただし一般式(V)の残基が−CO−グルーピングに
よってアミドとしてこれらの化合物に結合されている)
である。これらのアミン化合物がOH基又はヒドロキシ
アルキル基を有する場合には、式(V)の残基がエステ
ル型結合によるか、又はエーテル基を経てこれらの化合
物に結合されていることも可能である。式(V)の残基
のエーテル結合のための出発材料は、不飽和酸、例えば
アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル又はヒドロキ
シアルキルアミドであることができる。
【0043】成分B)中一般式(V)の残基は、例えば
2〜10、好ましくは3〜6の炭素原子をもつモノ−又
はポリ不飽和モノカルボン酸、例えば珪皮酸、クロトン
酸、シトラコン酸、メサコン酸、ジヒドロレヴリン酸、
ソルビン酸、好ましくはアクリル酸及び(又は)メタク
リル酸から誘導されることができる。
【0044】化合物α−ジメチル−m−イソプロペニル
ベンゾイソシアネート(以後m−TMIと称する)のヒ
ドロキシ(メタ)アクリル系モノマーとのコポリマーか
ら製造される付加物を使用することも可能である。m−
TMIとの共重合のために使用することができるコモノ
マーは、例えばポリオールに関する説明において既に挙
げた慣用の(メタ)アクリル酸エステルである。m−T
MIコポリマーとの付加物形成の可能なヒドロキシ(メ
タ)アクリル系モノマーは、例えばヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート又はブタンジオールモノアクリレートであ
る。カプロラクトンへのヒドロキシエチルメタクリレー
トの付加生成物を使用することも可能である。
【0045】成分Bの例は、ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート及びジプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートであり、トリ−及びテトラ官能性モノ
マーの例は、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート及びペンタエリスリトールトリ−又はテトラ
(メタ)アクリレート、並びにエトキシル化及びプロポ
キシル化変異体である。
【0046】オリゴマー又はプレポリマーの例は、(メ
タ)アクリル系官能性(メタ)アクリル系ポリマー、エ
ポキシ樹脂(メタ)アクリレート、例えば(メタ)アク
リル酸2モル及び市販のエポキシ樹脂、例えばEpicote
(登録商標)828から製造される反応生成物、ポリエ
ステル(メタ)アクリレート、アミン(メタ)アクリレ
ート、不飽和ポリエステル、不飽和ポリウレタン、シリ
コーン(メタ)アクリレート又はそれらの組合せであ
る。
【0047】本明細書中使用される(メタ)アクリルな
る用語は、アクリル及び(又は)メタクリルを意味す
る。成分B)は溶剤を含有しなくてよいが、又はその生
産からの残留溶剤、例えば脂肪族及び(又は)芳香族炭
化水素を含有してよい。固形物含量は、例えば蒸留等に
より、残留溶剤を除去するか、又はその後のコーティン
グ組成物の製造に必要であり、そして下に説明される水
又は溶剤の添加により、所望のレベルに調節することが
できる。好ましくは成分A)の場合使用されたものと同
じ溶剤が使用される。
【0048】本発明によるコーティング組成物は、バイ
ンダー成分中成分C)として高エネルギー放射線によっ
て硬化可能な追加の材料も含有することができ、これは
モノマー、オリゴマー又はポリマーもしくはコポリマー
であってよい。それらは限定を受けない。それらはラジ
カル及びイオン重合性化合物であって共によい。ラジカ
ル重合性化合物が好ましく、この場合これらは又イオン
重合性化合物との混合物として存在することも都合よく
できる。
【0049】ラジカル重合性化合物の例は、慣用の放射
線硬化性化合物であり、これらは特に、1つ又はそれ以
上のオレフィン系二重結合をもつモノマー、オリゴマ
ー、ポリマー、コポリマー又はそれらの組合せ、例えば
アクリル酸及びメタクリル酸エステルをベースとするU
V硬化性ラッカー中使用される。モノ官能性モノマーの
例は、ブチル(メタ)アクリレート及びヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレートである。ジ官能性モノマーの例
は、成分B)について例として上に列記されたジアクリ
レートである。
【0050】しかし、ビニル化合物もモノマーとして存
在していてよい。これらはモノ−及び(又は)ポリ官能
性モノマーであってよい。モノ官能性モノマーの例はヒ
ドロキシブチルビニルエーテルである。ポリ官能性モノ
マーの例はブタンジオールジビニルエーテル、シクロヘ
キサンジビニルエーテルである。
【0051】バインダー組成物中成分D)は、式 R4HN− (式中R4は、水素原子又は1〜10の炭素原子をもつ
直鎖もしくは枝分れアルキル残基又は3〜8、好ましく
は5〜6の炭素原子をもつシクロアルキル残基であって
よい)の少なくとも2つの官能基をもつポリアミン成分
である。
【0052】適当なポリアミンは、ジアミン及び2つを
超えるアミノ基をもつアミン(ただしアミノ基は一級及
び(又は)二級であってよい)である。更に、適当なポ
リアミンは又、少なくとも2つの一級アミノ基及び少な
くとも1つ、好ましくは1つの二級アミノ基をもつポリ
アミンよりなる、エポキシ化合物、ポリイソシアネート
及びアクリロイル化合物との付加物である。更に、少な
くとも2つのアミノ基を有し、そしてイミンによってカ
ルボキシ官能化されたアミノアミド及び付加物も適当で
ある。
【0053】適当なジ−及びポリアミンの例は、例えば
EP−A−0 240 083及びEP−A−0 346
982に記載されている。これらの例は、2〜10の一
級アミノ基、好ましくは2〜4の一級アミノ基及び0〜
4の二級アミノ基を有する、2〜24のC原子をもつ脂
肪族及び(又は)シクロ脂肪族アミンである。これらの
代表的な例は、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ブチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、4,7−ジオクサ−1,10−デカ
ンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,4−
ジアミノシクロヘキサン、イソフォロンジアミン、ジエ
チレントリアミン、ジプロピレントリアミン、2,2−
ビス−(4−アミノシクロヘキシル)プロパン;ポリエ
ーテルポリアミン、例えばJefferson Chemical Company
からのJeffaminesの商品名をもつもの、ビス−(3−ア
ミノプロピル)エチルアミン、3−アミノ−1−(メチ
ルアミノ)プロパン及び3−アミノ−1−(シクロヘキ
シルアミノ)プロパンである。
【0054】ポリ官能性アミン成分のジ−又はポリ官能
性エポキシ化合物との付加物をベースとした有用なポリ
アミンの例は、例えば、ジ−又はポリ官能性エポキシ化
合物、例えばジグリシジルもしくはポリグリシジルエー
テル又は(シクロ)脂肪族もしくは芳香族ヒドロキシ化
合物、例えばエチレングリコール、グリセロール、1,
2−及び1,4−シクロヘキサンジオール、ビスフェノ
ール、例えばビスフェノールA、フェノールフォルムア
ルデヒドノヴォラックのポリグリシジルエーテル、エポ
キシ基を含有するエチレン系不飽和基のポリマー、例え
ば場合によっては種々の他のエチレン系不飽和モノマー
と共重合した、グリシジル(メタ)アクリレート、N−
グリシジル(メタ)アクリルアミド及び(又は)アリル
グリシジルエーテル、6〜24のC原子をもつ脂肪酸の
グリシジルエーテル、エポキサイド化したポリアルカジ
エン、例えばエポキサイド化したポリブタジエン、ヒダ
ントイン−エポキシ樹脂、グリシジル基を含有する樹
脂、例えばポリエステル又はポリウレタン(これらは分
子あたり1つ又はそれ以上のグリシジル基を含有してい
る)、並びに出発樹脂及び化合物の混合物を使用して得
られるものである。
【0055】上述したエポキシ化合物へのポリアミンの
付加は、オキシラングルーピングの開環によって進行す
る。この反応は、例えば20〜100℃の範囲であるが
好ましくは20〜60℃の範囲の温度の中で進行する。
この反応は、場合によっては0.1〜2重量%のルイス
塩基、例えばトリエチルアミン又はアンモニウム塩、例
えばヨウ化テトラブチルアンモニウムを触媒としてよ
い。
【0056】ポリアミン/イソシアネート付加物をベー
スとしたポリアミン成分を得る場合の慣用のイソシアネ
ートは、脂肪族、シクロ脂肪族及び(又は)芳香族ジ
−、トリ−又はテトライソシアネートであり、このもの
はエチレン系不飽和であってよい。これらの例は、1,
2−プロピレンジイソシアネート、トリメチレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、2,3
−ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、2,3,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ω,ω′−ジプロピルエーテルジイソシ
アネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、
1,2−及び1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、
イソフォロンジイソシアネート、4−メチル−1,3−
ジイソシアナートシクロヘキサン、トランス−ビニリデ
ンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジシクロ
ヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、1,3−ビス(1−イソシアナー
ト−1−メチルエチル)−ベンゼン、1,4−ビス(1
−イソシアナート−1−メチルエチル)−ベンゼン、
4,4′−ジイソシアナートジフェニル、3,3′−ジク
ロロ−4,4′−ジイソシアナートジフェニル、1モル
のジオール、例えばエチレングリコールへの2モルのジ
イソシアネート、例えばヘキサメチレンジイソシアネー
ト又はイソフォロンジイソシアネートの付加物、1モル
の水への3モルのヘキサメチレンジイソシアネートの付
加物(Bayer AGから商品名Desmodurで市販)、1モルの
トリメチルロールプロパン及び3モルのトルイジンジイ
ソシアネートの付加物(Bayer AGから商品名Desmodur L
で市販)及び1モルのトリメチロールプロパン及び3モ
ルのイソフォロンジイソシアネートの付加物である。
【0057】上述したイソシアネート化合物へのポリア
ミンの付加は、20〜80℃、好ましくは20〜60℃
の温度範囲内で進行することが好ましい。この反応は、
場合によっては0.1〜1重量%の三級アミン、例えば
トリエチルアミン及び(又は)0.1〜1重量%のルイ
ス酸、例えばジブチルスズラウレートの添加を触媒とし
てよい。
【0058】ポリアミン付加物を得るためのジ−又はポ
リ官能性アクリロイル不飽和化合物の例は、米国特許
4,303,563に記載されており、例えばエチレング
リコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアク
リレート、トリメチレングリコールジアクリレート、
1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘ
キサメチレングリコールジアクリレート、トリメチロー
ルプロパンジアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート及びペンタエリスリトールトリアクリレ
ートである。ポリ官能性アクリロイル不飽和アクリレー
トの別の例は次のとおりである: 1) ポリイソシアネートのイソシアネート基のヒドロ
キシアクリレート、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート及びヒドロキシエチルアクリレートの反応によって
得られるウレタンアクリレート、米国特許3,297,7
45に記載、 2) ヒドロキシ末端ポリエーテルのアクリル酸による
エステル交換によって得られるポリエーテルアクリレー
ト、米国特許3,380,831に記載、 3) ヒドロキシル基を含有するポリエステルのアクリ
ル酸によるエステル化によって得られるポリエステルア
クリレート、米国特許3,935,173に記載、 4) ヒドロキシ官能型アクリレート、例えばヒドロキ
シエチルの a) 4〜15のC原子をもつジカルボン酸、 b) 末端グリシジル基をもつポリエポキサイド、 c) 末端イソシアネート基をもつポイソシアネート との反応によって得られるポリ官能性アクリレート、米
国特許3,560,237に記載、 5) アクリル酸、少なくとも3つのヒドロキシ官能基
をもつポリオール及びジカルボン酸の反応によって得ら
れるアクリレート末端型ポリエステル、米国特許3,5
67,494に記載、
【0059】6) アクリル酸のエポキシ官能基を有す
るエポキサイド化油、例えば大豆油又は亜麻仁油との反
応によって得られるポリアクリレート、米国特許3,1
25,592に記載、 7) アクリル酸のビスフェノールAジグリシジルエー
テルのエポキシ基との反応によって得られるポリアクリ
レート、米国特許3,373,075に記載、 8) アクリル酸のエポキシ官能性ビニルポリマー、例
えばグリシジルアクリレート又はビニルグリシジルエー
テルをもつポリマーとの反応によって得られるポリアク
リレート、米国特許3,530,100に記載、 9) アクリル酸無水物のポリエポキサイドとの反応に
よって得られるポリアクリレート、米国特許3,676,
398に記載、 10) ヒドロキシアルキルアクリレートのジイソシア
ネート及びヒドロキシル官能型アルキル樹脂との反応に
よって得られるアクリレート−ウレタンエステル、米国
特許3,676,140に記載、 11) ポリカプロラクトンジオール又はトリオールの
有機ポリイソシアネート及びヒドロキシアルキルアクリ
レートとの反応によって得られるアクリレート−ウレタ
ンポリエステル、米国特許3,700,634に記載、 12) ヒドロキシ官能型ポリエステルのアクリル酸及
びポリイソシアネートとの反応によって得られるウレタ
ンポリアクリレート、米国特許3,759,809に記
載。
【0060】ジ−もしくはポリアクリル系モノマー又は
例1)〜12)からのポリアクリレートのアクリロイル
末端基は、ポリアミンによって官能型にすることができ
る。付加は、例えば20〜100℃、好ましくは40〜
60℃の温度範囲内で進行することができる。
【0061】アミン官能型硬化剤の別の合成法は、EP
−A−0 002 810に記載されている。この場合に
は、アクリル酸エステルコポリマーをジアミンでアミド
化し、アルコールを除く。このようにして得られる反応
基は次の構造:
【化8】 (ただし R5=H又はCH36=2〜3のC原子をもつアルケン基、これは同一か
又は異なっていてよい n=0、1、2又は3 残基
【化9】 はアクリル酸エステルコポリマー骨格である)を有す
る。
【0062】アクリル酸エステルコポリマーは、1,0
00〜20,000、好ましくは2,000〜5,000
の数平均分子量Mnを有する。可能性のあるコポリマー
の例は、(メタ)アクリル酸エステル、例えばメチル、
エチル、ブチル、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、並びに(メタ)アク
リル酸、スチレン及びビニルトルエンである。
【0063】メチルアクリレートは特に容易に加アミン
分解を受けるので、このモノマーが特に好ましい。コポ
リマー中メタクリレートの割合は2〜35重量%であ
る。コポリマーを得ることは、慣用の溶剤、例えばトル
エン、キシレン、アセテート、例えばブチルアセテート
又はエチルグリコールアセテート、エーテル、例えばテ
トラヒドロフラン又は芳香族体のブレンド、例えば市販
品Solvesso 100中溶液重合によって進行する。コポ
リマーの合成は当業者に知られているので、これ以上の
説明を必要としない。加アミン分解において使用される
ポリアミンは、少なくとも2つの一級又は二級アミン基
を有し、既に上に記載された。
【0064】EP−A−0 179 954に記載されて
いるとおり、(メタ)アクリル酸コポリマーのアルケン
イミンとの反応生成物も硬化剤として使用可能である。
得られた可能基は構造:
【化10】 (ただし R5=H又はCH37=2〜4のC原子をもつアルケン基 残基
【化11】 は前に定義されたとおりである)を有する。
【0065】コポリマーは、(メタ)アクリル酸以外の
コモノマーをベースとしてよい。使用可能なコモノマー
の例は、α,β−不飽和モノマー、α,β−不飽和カルボ
ン酸、例えばアクリル酸又はメタクリル酸のエステルの
群からのラジカル重合性モノマーであり、この場合エス
テルのアルコール成分は、メチル、エチル、プロピルア
ルコール並びにそれらの異性体及び高級同族体である。
別の例は、マレイン酸及びフマル酸のジエステルであ
り、この場合アルコール成分は前に挙げたとおりであ
る。別の例はビニル芳香族化合物、例えばスチレン、α
−メチルスチレン及びビニルトルエンである。別の例は
短鎖カルボン酸のビニルエステル、例えばビニルアセテ
ート、ビニルプロピオネート及びビニルブチレートであ
る。
【0066】アルケンイミンの例は、例えばプロピレン
又はブチレンイミンである。硬化剤として本発明によっ
て同様に使用することができるポリアミンの例は、1,
000〜10,000の数平均分子量(Mn)を有するα
−ジメチル−m−イソプロペニルベンジルイソシアネー
ト(m−TMI)のコポリマーの、OHか又は二級NH
グルーピングを含有するモノ−又はジケトイミンとの反
応によって得られるものである。
【0067】TMIコポリマーを得るために使用するこ
とができるコモノマーは、ビニル重合を受けることがあ
るOH官能性がないいずれかの慣用のモノマー、例えば
上に定義された、メチル、エチル、ブチル、イソブチ
ル、エチルヘキシル、シクロヘキシル及び(又は)ラウ
リル(メタ)アクリレート、並びにスチレン、ビニルト
ルエン及び(又は)α−メチルスチレンである。コポリ
マーの生成は、当業者に知られているとおり、慣用のラ
ジカル溶液重合によって進行する。重合は、例えば非プ
ロトン有機溶剤、例えばトルエン、キシレン及びブチル
アセテート等のエステル中で行なわれる。
【0068】一般に、慣用の遊離ラジカル開始剤、例え
ば過酸化物及びアゾ化合物を追加して使用する。反応
は、例えば80〜140℃の温度に加熱することによっ
て進行する。モノマーTMIは、全モノマーの重量に対
して3〜40重量%の範囲内、しかし好ましくは5〜2
5重量%の範囲内で共重合させてよい。イソシアネート
末端コポリマーは、次に1種又はそれ以上のモノ−及び
(もしくは)ジケトイミン、並びに(又は)OH又は二
級NH基で官能型としたモノ−及び(もしくは)ジアル
ドイミンと反応させる。
【0069】ケトイミン又はアルドイミン(簡単のため
に、「ケトイミン」なる用語が下で選択されるが、アル
ドイミンも包含することが意図される)の生成は、例え
ば、少なくとも1つの一級アミノ基を持つアルカノール
アミン又はジ−もしくはトリアミン(ジ−又はトリアミ
ンの場合には追加して二級アミン官能基を持つ)のアル
デヒド及び(又は)ケトンとの反応により進行し、水が
除かれる。
【0070】アルカノールアミンの例は次のとおりであ
る:モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、
モノヘキシルアミン又は2−アミノ−2−ヒドロキシプ
ロパン。少なくとも1つの一級アミノ基及び二級アミノ
基を持つジ−又はトリアミンの例は次のとおりである:
N−メチルプロピルアミン、ジエチレントリアミン、ジ
プロピレントリアミン又はビスヘキサメチルトリアミ
ン。TMI−アクリレート/ケトイミン付加物の生成の
ためには、上述したアミン中の一級アミノ基はブロック
されなければならない。
【0071】この目的には、一級アミンをアルデヒド又
はケトンと反応させ、水を除いてシッフ塩基又はアルド
イミン又はケトイミンとする。前記アルデヒド及びケト
ンの例は次のとおりである:C3〜C10化合物、例えば
ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ジイソプロ
ピルケトン及び(又は)メチルイソブチルケトン。後者
の2つの化合物は共に、二次反応へのわずかの傾向を示
すのみであるので、特に好ましい。
【0072】OH又は二級NH官能型モノ−又はジケト
イミンは、イソシアネート末端コポリマーへの付加にお
いて亜化学量論量で使用されることが好ましく、好まし
くはイソシアネート基の90〜95%がOH又はNH基
と反応する。残りの過剰のイソシアネート基は、最終反
応段階でモノアルコール、例えばエタノール、プロパノ
ール又はブタノールでウレタン型とされる。
【0073】TMIコポリマーは、例えば、ケトイミン
又はアルドイミン官能型(キャップ型)ポリアミンの合
成においてラジカル溶液重合によって初めに得られる。
その際、少なくとも1つの一級及び1つの二級アミン官
能基を共に持つアルカノールアミン又はジ−もしくはト
リケトイミンが得られ、所望のアルデヒド又はケトンブ
ロッキング剤と共に水と共沸混合物を生成する有機溶剤
中に導入される。この混合物を加熱することにより、解
放された反応の水が共沸で留去される。
【0074】生成を不活性ガス中で行なうことが好都合
である。ブロッキング剤は過剰に使用することができ、
反応の後に留去してよい。追加の有機溶剤をなしですま
すように、それ自身が水と共沸混合物を形成するケトン
/アルデヒドをキャッピング剤として選択することが便
利である。イソシアネート末端コポリマーへOH又は二
級NH官能型ケトイミン又はアルドイミンを付加するた
めには、反応容器中に、例えば不活性ガス雰囲気下に8
0℃においてケトイミンを導入し、コポリマーを、例え
ば2時間にわたって少量ずつ添加する。場合によっては
この反応は、ルイス酸、例えばジブチルスズラウレート
を触媒としてよい。添加完了の際、ケトイミンが過剰に
存在する場合には、アルコール、例えばブタノールを添
加する。場合によってはこの混合物を更に、例えば、約
10〜30分間高温において撹拌する。
【0075】前の生成法は方法の1例に過ぎない。この
方法は、例えばコポリマーが初めに導入され、そしてケ
トイミンが添加されるように行なってもよい。ポリアミ
ン硬化剤成分Dの末端(遊離)アミノ基は、例えばケト
ン又はアルデヒドを用いてキャップしてシッフ塩基を形
成させることができる。前述したポリアミンはすべて本
発明によるバインダー成分ときわめて高い反応性を有
し、これによってきわめて短かいポットライフになる。
この理由から、上述したポリアミンの末端アミン基をア
ルデヒド又はケトンと反応させ、水を除いてシッフ塩基
又はアルドイミド又はケトイミドにすることが便利なこ
とがある。キャッピングに使用できるアルデヒド及びケ
トンは、C3〜C10化合物、例えばヘキサアルデヒド、
オクチルアルデヒド、ジイソプロピルケトン及び(又
は)メチルイソブチルケトンである。後者の2つの化合
物は、二次反応へのわずかの傾向を示すのみであるので
特に好ましい。
【0076】成分Dは、その中に混合されて成分Eとし
てルイス塩基又はブレンステッド塩基の形態の触媒を含
有し、その場合後者の共役酸は少なくとも10のpKA
値を有する。成分Eは、1種又はそれ以上の触媒よりな
っていてよい。ルイス塩基、例えばジアザビシクロオク
タン(DABCO)等のシクロ脂肪族塩基、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、N−メチルジエタノール
アミン、N−メチルジイソプロピルアミン等の三級脂肪
族アミン、並びにジアザビシクロウンデカン(DBU)
等のアミジン及びN,′N′,N′,N′−テトラメチル
グアニジン等のグアニジンの群からのものである。別の
例は、アルキル又はアリール置換フォスファン、例えば
トリブチルフォスファン、トリフェニルフォスファン、
トリス−p−トリルフォスファン、メチルジフェニルフ
ォスファン、並びにヒドロキシ及びアミノ官能型フォス
ファン、例えばトリス−ヒドロキシメチルフォスファン
及びトリス−ジメチルアミノエチルフォスファンであ
る。
【0077】使用可能なブレンステッド塩基の例は、ア
ルコキサイド、例えばナトリウム又はカリウムエチレー
ト、四級アンモニウム化合物、例えばアルキル−、アリ
ール−又はベンジルアンモニウム水酸化物又はハロゲン
化物、例えばテトラエチル−又はテトラブチルアンモニ
ウムハイドロキサイド又はフルオライド、並びにトリア
ルキル又はトリアリールフォスフォニウム塩又は水酸化
物である。
【0078】触媒の量は、成分A、B、C及びDの全固
形物含量に対して一般に0.01〜5重量%、好ましく
は0.02〜2重量%である。
【0079】本発明によるコーティング組成物は、ラジ
カル及びイオン重合の場合に使用されるように、慣用の
光開始剤を成分Fとして含有する。例として、190〜
400nmの波長範囲内で吸収する開始剤が適当である。
使用可能なラジカル開始剤の例は、塩素を含有する開始
剤、例えばUS−A−4,089,815に記載されてい
る塩素含有芳香族化合物;US−A−4,318,791
及びEP−A−0 161 463に記載されている芳香
族ケトン;US−A−4,347,111に記載されてい
るヒドロキシアルキルフェノン;例えばヒドロキシアル
キルフェノンをベースとし、US−A−4,602,09
7に記載されている水溶性開始剤、不飽和開始剤、例え
ばOH官能性芳香族化合物(これはUS−A−3,92
9,490、EP−A−0 143 201及びEP−A
−0 341 560に記載されているように、アクリル
酸でエステル化されている);又は例えばUS−A−
4,017,652に記載されているように、前記開始剤
の組合せである。
【0080】特定の例は、2−メチル−2−ヒドロキシ
−プロピオフェノン、ベンゾフェノン、チオキサソーン
誘導体、アシルフォスフィンオキサイド及びミヒラーケ
トンである。特に好ましい使用可能なラジカル開始剤
は、フォスフィンオキサイド及びフォスフィンオキサイ
ドの上述した他の慣用の開始剤との組合せである。
【0081】使用可能なカチオン開始剤は、一般式 (アリール)3+- (式中アリールはアリール残基、例えばフェニル残基を
表わし、Xはアニオン、例えばSbF6 -、PF6 -、As
6 -及びBF4 -である)のトリアリールスルフォニウム
塩(US−A−4,417,061、EP−A−0 32
7 194及びDE−A−2 904 626に記載)で
ある。カチオン開始剤の別の例は、例えば次の参考文
献:EP−A−0 464 131、US−A−4,42
1,904、EP−A−0 145 633、EP−A−
0 310 881、EP−A−0 310882(ヨー
ドニウム塩);DE−A−3 808 590及びDE−
A−3 808 591(ジアゾニウム塩)に記載されて
いるオキソニウム塩、ヨードニウム塩及びジアゾニウム
塩である。
【0082】これらの開始剤の外、例えばEP−A−0
094 915に記載されているメタロセンコンプレッ
クスも使用することができる。
【0083】本発明によるバインダー組成物は、いわゆ
る2成分系である。成分A、B、C及びFはバインダー
成分1として一緒に貯蔵され、そして成分D及びEは硬
化剤成分2として一緒に貯蔵される。
【0084】このことは、成分1及び2が別々に貯蔵さ
れ、例えばコーティング組成物の生成において、使用前
又は使用のため一緒に混合されるのみであることを意味
する。
【0085】本発明によるコーティング組成物配合物
は、顔料及び(又は)エキステンダーを含有してよい。
使用することができるエキステンダーは、例えば硫酸バ
リウム等の硫酸塩、熱分解法シリカ(アエロシル)等の
シリカ、タルク等の珪酸塩である。表面コンパウンド及
びフィラーの場合に、全固形物含量に対して10〜80
重量%の量が好ましい。
【0086】使用することができる顔料は、例えば不飽
和ポリエステル樹脂において慣用の、ラッカー中慣用の
ものである。これらは、慣用の不透明無機又は有機顔
料、例えば二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、鉄酸
化物及びフタロシアニンブルーである。場合によっては
使用することができる別の補助物質及び添加剤は、チキ
ソトロピー剤、平滑化剤、つや消し剤及び流れ調整剤で
ある。本発明によるコーティング組成配合物は、好まし
くは有機溶剤を含有しないが、例えばコーティング組成
配合物の50重量%までの、有機溶剤及び(又は)水を
含有してよい。
【0087】コーティング組成物、例えばラッカーを得
るのに適当な有機溶剤は、個々の成分A、B及びDを得
る際にも使用することができるものである。このような
溶剤の例は、有機溶剤、例えばトルエン、キシレン等の
脂肪族及び芳香族炭化水素、脂肪族及び(又は)芳香族
炭化水素の混合物、エステル、エーテル及びアルコール
である。これらは慣用のラッカー溶剤である。水溶液
も、本発明による組成物からコーティング組成物の生成
のため製造することができる。この目的に、ラッカー分
野において慣例であるように、適当なエマルジファィヤ
ーを場合によっては使用してよい。
【0088】本発明によるバインダーから得られるコー
ティング組成物は、溶剤及び(又は)添加剤の添加の適
当な調節によって所望の施用粘度に調整してよい。使用
することができる別の補助物質及び添加剤は増感剤であ
る。これらは、好ましくはヘテロ原子を含むか又は含ま
ない有機芳香族化合物である。ヘテロ原子を含まない芳
香族増感剤の例は、アンスラセン及びペリレンである。
ヘテロ原子を含む芳香族感光剤の例は、チオキサンテン
誘導体、キサントン誘導体及びスルフォニウムコンプレ
ックス塩である。
【0089】成分1対成分2の量比、当量及び触媒の量
によって、コーティング組成物は、数分〜24時間のポ
ットライフに調節することができる。このようにして得
られたコーティング組成物の施用は、常法、例えばディ
ッピング、スプレーイング、ブラッシングによるか、又
は静電気的に進行することができる。その後、場合によ
っては存在する溶剤又は水は、加熱処理(例えば赤外放
射線又は熱風)によって気化される。
【0090】本発明による2成分コーティング組成物
は、施用及び場合によっては溶剤の蒸発の後、放射線で
硬化可能である。特に、それらはUV放射線又は電子ビ
ームを用いる照射によって硬化させるのに適している。
IR/UV照射又はIR/電子ビーム照射の組合せも適
している。使用することができる放射線源は、UV又は
電子ビームについて慣用のもの、例えば高又は中圧水銀
ランプである。比較的厚い層においては、その後、例え
ばミカエル付加によって数時間内に進行する。
【0091】上記のとおり、コーティングされる基材へ
の施用の後、本発明によるコーティング組成物は、照射
によって迅速に表面硬化させることができる。例として
2mmの深さまでの表面層の硬化は、10分以内に可能で
ある。このことは、例えばサンディングにより、直ちに
表面を処理することを可能にする。比較的厚い層におけ
る充分な硬化は、表面上の処理中、又処理後進行するこ
とができる。
【0092】したがって、本発明によるコーティング組
成物は、表面及びフィラーコンパウンドとして特に適し
ている。それらは、溶剤なしにか又は少量の溶剤のみで
配合することができるという利点を有している。更に、
本発明によるコーティング組成物は、毒性のある成分、
例えばスチレンを含まないように配合することができ
る。
【0093】本発明によるコーティング組成物を成分E
なしに配合し、そして例えば100〜150℃の高温に
おける熱後処理と共に放射線硬化段階に従うことも当然
可能である。本発明によるバインダーの使用のため特に
好ましい分野は、自動車の分野におけるラッカーコーテ
ィングの場合のコーティング組成物の製造においてであ
る。本発明によるバインダーから得られるコーティング
組成物の好都合が硬化条件のために、これらのコーティ
ング組成物は、自動車補修用ラッカーとしても特に適し
ている。
【0094】
【実施例】本発明は、次の実施例によって説明される。
部及び百分率(%)はすべて重量による。生成実施例1 アセト酢酸エステル官能型ポリエステルの生成(成分
A) 1a) ポリエステルの生成 トリメチロールプロパン336.7部、アジピン酸33
6.8部及びヘキサンジオール297部を、撹拌機、分
離器、温度計及び還流凝縮器をもつ2リットルの3頸フ
ラスコ中次亜燐酸5部と合する。混合物をメルト中18
0℃から230℃にゆっくり加熱し、水を分離する。2
0mg KOH/gの酸価に達するまで反応を継続する。
次にこの混合物を、水ジェット真空下凝縮して<1.5m
g KOH/gの酸価まで下げる。この時得られるポリエ
ステルは、466mg KOH/gのOH価及び3200m
Pa.sの粘度を有する。
【0095】1b) 1aからのポリエステルを基にし
たアセト酢酸官能型ポリエステルの生成 1aで得られたポリエステル1000部を、撹拌機、滴
下漏斗、分離器及び還流凝縮器をもつ4リットル3頸フ
ラスコ中に導入する。この樹脂にアセト酢酸エステル8
50部及び98%ギ酸1.5部を添加し、全部で留出液
400部が分離されるまでこの混合物を130℃に加熱
する。次に真空下すべての揮発成分を除去する。その時
得られる98.1%の樹脂は、3100mPa.sの粘度及び
65ヘイズのカラー価を有する。
【0096】実施例2 グラフトポリエステル樹脂2b(成分B): 2a) 不飽和ポリエステル樹脂 トリメチロールプロパン140.0部、ネオペンチルグ
リコール435.0部、1,6−ヘキサンジオール37
0.0g、並びに無水テトラヒドロフタル酸409.0
g、無水マレイン酸294.0部、無水フタル酸352.
0部及びハイドロキノン0.8部をはかって撹拌機、温
度計及び上部に水分離器をもつ蒸留カラムを備えた反応
容器中に入れる。キシレン160部を添加して後、混合
物を窒素雰囲気下に加熱する。195℃の最高温度にお
いて、酸価が30mg KOH/固体樹脂gになるまで系
から水を除去する。次にこの混合物を冷却し、蒸留カラ
ム蒸留ブリッジと置き換える。真空下120℃において
添加キシレンを留去する。 最終値:固形物(1時間/150℃):99.3%、酸
価29.2mg KOH/固体樹脂g 粘度:高度に粘稠、カラー値(ガードナー):2〜3
【0097】2b) グリシジルメタクリレートによる
1a)のグラフト化 撹拌機、温度計及び還流凝縮器をもつ反応容器中、ポリ
エステル樹脂1a)2000.0部をグリシジルメタク
リレート126.6部及びトリフェニルフォスフィン4.
2部と合し、窒素雰囲気下に120℃に加熱する。5mg
KOH/固体樹脂g未満の酸価に達するまで反応を継
続する。次にこの混合物をペンタエリスリトールトリア
クリレート533部で希釈する。 最終値:固形物(1時間/150℃):98.7%;ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート中約80%におけ
る酸価:3.5mg KOH/固体樹脂g。
【0098】生成実施例3 ポリケトイミンの生成(成分D) 2−メチルペンタン−1,5−ジアミン320部、メチ
ルイソブチルケトン1600部及びキシレン1000部
を不活性ガス雰囲気下還流凝縮器、撹拌機、温度計及び
蒸留ブリッジを備えた4リットルの3頸フラスコ中に導
入する。反応の水が追い出される(約98℃から)まで
混合物を撹拌しながら加熱する。水がそれ以上除かれな
くなる(水98.2部、理論量の97.7%)まで混合物
を撹拌する。得られたポリケトイミン溶液を、80%の
理論的固定物含量(ケトイミンに対して)が得られるま
で蒸発させる。得られた溶液はその時50ヘイズのカラ
ー値を有する。
【0099】実施例4 薄層フィラーの生成:
【表1】
【0100】実施例5 スチレンを含有しない表面コンパウンドの生成
【表2】
【0101】実施例4に記載した混合物をスプレーガン
(1.3mmジェット、5バール)を用いて施用し、Hoenl
e型250ハンドランプを用いる10分の照射(距離2
0cm)により硬化させる。層の厚さは約150μmであ
る。スパーテルを使用して実施例5に記載された配合物
で1cmの深さのくぼみ(約1.5cm3)を充たした。表面
(約2mm)をHoenle型250ハンドランプを用いる10
分の照射(距離20cm)により硬化させた。次に全配合
物は一夜充分硬化する。
【0102】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。
【0103】1.次の成分を含有するコーティング組成
物 A) 平均少なくとも2つのCH−酸水素原子をもつ1
種又はそれ以上の化合物10〜80重量%、 B) 少なくとも2つの同一か又は異なった一般式 R12C=CR3−CO− (これは2価もしくは多価アルコール、ジ−もしくはポ
リアミン又はアミノアルコールの残基によって結合され
ており、式中R1、R2及びR3は互いに独立して水素原
子又は1〜10の炭素原子をもつ直鎖もしくは枝分れ残
基であり、この残基はオレフィン系モノ−もしくはポリ
不飽和であってよく、そして(又は)1つもしくはそれ
以上のヒドロキシル基を有していてよい)の基をもつ1
種又はそれ以上のα,β−不飽和化合物10〜80重量
%、 C) 1種又はそれ以上のラジカル又はイオン重合可能
な化合物0〜50重量%、 D) 分子あたり少なくとも2つのアミン官能基をもつ
1種又はそれ以上のポリアミン(これは一級及び(又
は)二級であってよく、又全部又は一部がキャップされ
ていてよい)5〜50重量%(A)、B)及びC)の重
量の合計に対して)、 E) 1種又はそれ以上のルイス又はブレンステッド塩
基(ただし後者の共役酸は少なくとも10のpKA値を
有する)の形態の触媒0.01〜5重量%(成分A)、
B)、C)及びD)の重量の合計に対して)、 F) 1種又はそれ以上の光開始剤0.1〜10重量%
(成分A)、B)、C)及びD)の重量の合計に対し
て)、場合によっては並びに顔料及び(又は)エキステ
ンダー、場合によっては並びにラッカーにおいて慣用の
補助物質及び添加剤及び場合によっては1種又はそれ以
上の有機溶剤及び(又は)水。 2.同一であるか又は異なっていてよい次の群
【化12】 であって、式中の−CO−O−及び−CO−N<は各々
炭素原子を経てCH基に結合し、そしてCH基は残基W
1、W2及び(又は)W3の少なくとも1つを経てポリマ
ー又はオリゴマー単位に結合している)の1つ又はそれ
以上から由来する、平均少なくとも2つのCH−酸水素
原子をもつ橋かけ剤成分A)を含有する前項1記載のコ
ーティング組成物。 3.溶剤を含まないことを特徴とする前項1又は2記載
のコーティング組成物。 4.溶剤を含有する形態であることを特徴とする前項1
又は2記載のコーティング組成物。
【0104】5.水溶液の形態であることを特徴とする
前項1又は2記載のコーティング組成物。 6.1種又はそれ以上の増感剤を含有することを特徴と
する前項1〜5の1つ記載のコーティング組成物。 7.顔料及び(又は)エキステンダーを含有するフィラ
ー又は表面コンパウンドの形態である前項1〜6の1つ
記載のコーティング組成物。 8.コーティングされる基材に前項1〜7の1つ記載の
コーティング組成物を施用し、得られたフィルムの表面
を高エネルギー放射線、特にUV放射線で硬化させ、次
に更に深部の層を室温において、又は加熱によって徹底
的に硬化させることを特徴とするコーティングの製法。 9.迅速に硬化する表面をもつコーティングを得るため
の前項1〜7の1つ記載のコーティング組成物の使用。 10.フィラー又は表面コンパウンドとしての前項1〜
7の1つ記載のコーティング組成物の使用。 11.多層ラッカーコーティング中フィラー層を得るた
めの前項1〜7の1つ記載のコーティング組成物の使
用。 12.自動車又は自動車部材のラッカーコーティングに
おけるフィラー層を得るため、又は表面コンパウンドと
しての前項1〜7の1つ記載のコーティング組成配合物
の使用。
フロントページの続き (72)発明者 カルメン・フロスバハ ドイツ連邦共和国42115ヴツパータール. デユツセルドルフアーシユトラーセ55 (72)発明者 ヴアルター・シユーベルト ドイツ連邦共和国42349ヴツパータール. ウンターダール22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分を含有するコーティング組成物 A) 平均少なくとも2つのCH−酸水素原子をもつ1
    種又はそれ以上の化合物10〜80重量%、 B) 少なくとも2つの同一か又は異なった一般式 R12C=CR3−CO− (これは2価もしくは多価アルコール、ジ−もしくはポ
    リアミン又はアミノアルコールの残基によって結合され
    ており、式中R1、R2及びR3は互いに独立して水素原
    子又は1〜10の炭素原子をもつ直鎖もしくは枝分れ残
    基であり、この残基はオレフィン系モノ−もしくはポリ
    不飽和であってよく、そして(又は)1つもしくはそれ
    以上のヒドロキシル基を有していてよい)の基をもつ1
    種又はそれ以上のα,β−不飽和化合物10〜80重量
    %、 C) 1種又はそれ以上のラジカル又はイオン重合可能
    な化合物0〜50重量%、 D) 分子あたり少なくとも2つのアミン官能基をもつ
    1種又はそれ以上のポリアミン(これは一級及び(又
    は)二級であってよく、又全部又は一部がキャップされ
    ていてよい)5〜50重量%(A)、B)及びC)の重
    量の合計に対して)、 E) 1種又はそれ以上のルイス又はブレンステッド塩
    基(ただし後者の共役酸は少なくとも10のpKA値を
    有する)の形態の触媒0.01〜5重量%(成分A)、
    B)、C)及びD)の重量の合計に対して)、 F) 1種又はそれ以上の光開始剤0.1〜10重量%
    (成分A)、B)、C)及びD)の重量の合計に対し
    て)、場合によっては並びに顔料及び(又は)エキステ
    ンダー、場合によっては並びにラッカーにおいて慣用の
    補助物質及び添加剤及び場合によっては1種又はそれ以
    上の有機溶剤及び(又は)水。
  2. 【請求項2】 同一であるか又は異なっていてよい次の
    群 【化1】 であって、式中の−CO−O−及び−CO−N<は各々
    炭素原子を経てCH基に結合し、そしてCH基は残基W
    1、W2及び(又は)W3の少なくとも1つを経てポリマ
    ー又はオリゴマー単位に結合している)の1つ又はそれ
    以上から由来する、平均少なくとも2つのCH−酸水素
    原子をもつ橋かけ剤成分A)を含有する請求項1記載の
    コーティング組成物。
  3. 【請求項3】 1種又はそれ以上の増感剤を含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜2の1つ記載のコーティング
    組成物。
  4. 【請求項4】 顔料及び(又は)エキステンダーを含有
    するフィラー又は表面コンパウンドの形態である請求項
    1〜3の1つ記載のコーティング組成物。
  5. 【請求項5】 コーティングされる基材に請求項1〜4
    の1つ記載のコーティング組成物を施用し、得られたフ
    ィルムの表面を高エネルギー放射線、特にUV放射線で
    硬化させ、次に更に深部の層を室温において、又は加熱
    によって徹底的に硬化させることを特徴とするコーティ
    ングの製法。
JP5187789A 1992-07-30 1993-07-29 コーティング組成物及び迅速作業可能な表面をもつコーティングを得る際のその使用 Pending JPH06207122A (ja)

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